- SEがキャリアパスを考える必要性
- SEのキャリアパスを考えるうえでの4つのポイント
- SEのキャリアパス例1:今後需要が高まる職種へ転職する
- SEのキャリアパス例2:自分に合った働き方を選ぶ
- 目指すキャリアパスを実現するためには
- SEのキャリアパスに関するよくある質問
- まとめ
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SEがキャリアパスを考える必要性
SE(システムエンジニア)にはどんなキャリアパスがあるかを詳しく見ていくに先立って、なぜ早い段階からキャリアプランを立てる必要があるのかを解説します。
キャリアプランを立てるべき理由として以下が挙げられます。
-
・技術職としてのキャリアの選択肢が増えている・早期のキャリア形成が今後に影響するため
・自分に合った働き方をするため
・ワークライフバランスを実現させるため
関連記事:SE(システムエンジニア)とは?仕事内容・年収・役立つ資格などをわかりやすく解説
技術職としてのキャリアの選択肢が増えている
今いる業界で引き続き活躍したい場合、スペシャリストやプロジェクトマネージャーを目指すルートがあります。異なる業界でチャレンジしたい場合、新たな技術群の出現によって、有望とされる新職種も次々と登場しています。近年、オンライン・オフラインの自主学習のルートの充実化にともない、他業界への転職も強力なキャリアパスの一つになるなど、キャリアの選択肢が増えています。
何れにせよ、異なるポジションに求められるスキルは異なるため、早い段階からの習得が転職時・昇進時の競争力に繋がります。したがって、早い段階から計画を立てて実行することはキャリアアップを成功させるコツと言えましょう。
関連記事:SEに就職するには|企業の種類や、未経験から目指す方法とは
早期のキャリア形成が今後に影響するため
SEにはスペシャリストやプロジェクトマネージャーなどさまざまなキャリアパスがありますが、必要なスキルが異なるため、若いうちにどのようなスキルや経験を蓄積してきたかが重要になります。
例えば、データベースやネットワークなど特定の分野に特化した仕事を経験してきた人は、その道のスペシャリストを目指す方がスムーズです。ここからプロジェクト全体をまとめるプロジェクトマネージャーを目指そうと思っても、早い段階からプロジェクトリーダーを経験してきた人に比べると、道は困難です。
そのため、スムーズに望んだ職種にキャリアアップしていくためにも、将来の自分を早めに検討しておき、そのために必要なスキルや経験が身につくようにキャリアパスを選択することが、とても大切です。
自分に合った働き方をするため
SEの職務範囲が広がり、さまざまな職種へのキャリアパスが存在します。例えばプログラムを開発するにおいてもシステムやアプリケーション以外にAIやIoT、VR/ARなどが注目されています。ITインフラにおいてもデータベース、ネットワーク以外にクラウドも存在します。
今まではSEからプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーというキャリアパスが一般的でしたが、今では多くのキャリアパスを選択できます。そして、それぞれの職種ごとに仕事内容や働き方も異なります。
いろんな働き方があるため、それぞれの職種でどのような仕事や働き方があるかを理解し、自分に合った働き方を選択することが大切です。
ワークライフバランスを実現させるため
SEとして働き続けていく中で、仕事と生活両方のバランスを考慮することが大切です。特に女性は結婚・出産という時期を迎えることから、仕事と生活をどう両立させるか、出産後仕事をどうしていくかを考える必要があります。
早い段階からキャリアパスを考えておけば、そうした人生の転機が起こっても柔軟に対応できます。仕事と生活をうまく両立させ、よりよい人生を歩むためにも、早めに計画を立てるとよいでしょう。
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SEのキャリアパスを考えるうえでの4つのポイント
ここからは、SE(システムエンジニア)のキャリアパスを考える際に押さえておくべき4つのポイントを解説します。
ポイント1:まずは自己分析をする
SEは、システムやアプリケーションを設計・開発する仕事を行う職種です。しかし、どんなシステムやアプリケーションを設計・開発するかによって、仕事内容や求められるスキルが大きく異なります。そのため、自分がどういう仕事をしたいのか、ということを冷静に分析することが大切です。
例えば、AIやIoTのプログラムを開発するのと、ITインフラを構築・運用するのとでは、仕事内容や必要なスキルは大きく異なります。そのため何も考えずにSEを目指すと、自分が望む仕事につけなかったり、不得意な仕事をすることになったりするなど、本来望んでいたものとのギャップが生まれます。
キャリアパスを考える最初の手順として、現在持っているスキルや経験、今後目指す目標などをしっかり分析し、それにあった仕事ができるように、方向性を決めましょう。
ポイント2:今後重要性が増すIT分野で活躍する
SEとしてこの先長く活躍するには、今後需要が高まる領域の職種を把握した上でキャリアパスを設計することが大切です。経済産業省が平成28年に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(※1)では、今後特に重要性が増す(需要が伸びる)先端技術として以下を挙げています。
-
・ビッグデータ・IoT
・人工知能
少し古いデータではありますが、現状も上記の状況は変わっていない、むしろ”今後”ではなく現状需要が伸びている分野です。数年前の予測通りに上記の技術が伸びていて、今後も伸びていく想定です。
関連記事:SEの将来性と市場需要|経済産業省のデータをもとに考察
ビッグデータ
クラウド環境の充実やネットサービスの進化に伴い、国や企業によって膨大な量のデータが収集、蓄積されるようになりました。平成29年時点の総務省のホワイトペーパーでは、こういったビッグデータの活用が生産性向上や新たな需要の掘り起こしに繋がるとしていました。(※2)
しかし、最新の令和5年の情報通信白書ではビッグデータに関する記載がなくなっています。これはビッグデータの需要がなくなったのではなく、ビッグデータが社会に当たり前に浸透するようになっているからと考えられます。(※3)
またビッグデータを活用したICTに注目が集まるようになっています。データ活用から一歩踏み込んで、人と人を技術によってつなぐことに注力されているということです。令和5年の情報通信白書では、情報通信分野の課題解決のためにICT政策に力を入れているとしています。
たとえば「デジタル田園都市国家構想の実現に向けた取組」が挙げられます。現状は基盤構築や人材確保を行っている段階です。地域の暮らしや産業をデジタルの力で支え、地方からでも世界とつながりやすくすることなどが狙いです。
IoT
IoTとは「物理的なモノ(物体)のインターネット」であり、物体には、自らの状態や周辺状況を感知し、通信し、何かしらの作用を施す技術が埋め込まれている状態を指しています。IoTは幅広い分野で活用が進んでいます。
人工知能
一般的な定義において、人工知能研究の歴史は大きく3段階に分けられており、現在起きているAIプームは機械学習とディープラーニングを代表とした第3次ブームに当たります。
近年、ビッグデータの活用の進展を背景に、人工知能の認知度が高まり、その適用領域も拡大しています。また、AIを作動するには膨大なコンピューターリソースを必要とするため、人工知能の発展はクラウドサービスの拡大や、機械学習機能を提供するオープンソースソフトウエア(OSS)の普及にも大きく寄与していると言われています。
参考URL
※1 経済産業省情報技術利用促進課2019年4月発行「IT人材需給に関する調査」P.5より。(2023年9月9日アクセス)
※2 総務省「平成29年版 情報通信白書|情報通信白書刊行から50年~ICTとデジタル経済の変遷~」p.52より。(2023年9月9日アクセス)
※3 総務省「令和5年版 情報通信白書|新時代に求められる強靱・健全なデータ流通社会の実現に向けて」(2023年9月9日アクセス)
ポイント3:既存技術でも需要が伸びる分野で活躍する
既存技術を活かして働く場合も、需要が伸びる分野で働いた方がキャリアパスに有効です。では需要が伸びる分野にはどのようなものがあるのでしょう。以下が挙げられます。
-
・クラウドコンピューティング・情報セキュリティ
・モバイル端末
クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティング(クラウド、クラウドサービス)とは、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービスの総称です。
クラウドサービスを利用することで、ハードウェア導入に伴う初期の多額の投資などが削減でき、メンテナンス、容量計画等の作業も必要なく、リソースの削減につながるため、多くの企業において導入が進められています。
情報セキュリティ
大規模な個人情報漏洩事件がメディアを賑わせる中、情報セキュリティの向上は各企業にとって喫緊の課題になっています。経済産業省が2023年に発行した「情報セキュリティ白書2023」によると、2022 年のサイバーセキュリティ関連従事者は約 38.8 万人と推定され、40.4% 増加しているが、サイバーセキュリティ人材の不足は 5.6 万人で、前年よりも37.9%不足数が増加している状況としています。(※4)
これには、IT・セキュリティベンダー等の専門的なセキュリティ人材、企業情報システム部門等のセキュリティ人材以外に、DXを推進する中でセキュリティ人材が求められる領域が広がっていることが大きな要因と推測されます。
モバイル端末
次世代移動通信システム「5G」の商用サービス提供が開始された中、超高精細な映像や拡張現実(Augmented Reality:AR)、仮想現実(VR)の市場規模は驚異的な成長を遂げています。
※4 IPA「情報セキュリティ白書2023」より。(2023年9月9日アクセス)
ポイント4:自分に合った働き方で働く
近年、働き方の多様化が進み、自分らしく働くことが注目されるようになりました。システムエンジニアとして自身のキャリアパスを選択する上で、将来性のある業界だけでなく、自分が長く、継続的に活躍できる働き方を見つけることも極めて重要です。
技術を研鑽してスペシャリストを目指すか、それともマネジメント技術を身につけて、マネージャーを目指すか、あるいはフリーランスとして独立するかなど、様々な選択肢が挙げられます。この部分の内容については、後節で改めて詳しく解説します。
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SEのキャリアパス例1:今後需要が高まる職種へ転職する
以下では、前節で紹介した分野を踏まえて、今後需要が高まる職種の概要と必要なスキルを詳しく解説していきます。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、購買履歴や顧客情報など企業に蓄積されたビッグデータからビジネスに活用する知見を見い出し、企業の意思決定をサポートする職種です。
求められるスキル
-
・プログラミングスキル(PythonやRなど)※データ抽出・分析するシステムがある場合は必須ではない
・分析、統計スキル
・ITシステム構築スキル ※データ抽出・分析するシステムがある場合は必須ではない
・コンサルティングスキル(ビジネス企画力・提案力)
・コミュニケーションスキル など
分析モデルや統計モデルを作る際は大量のデータを扱うため、機械学習を用いることもあります。これらを構築する際はPythonやRなどのプログラミング言語を使うケースが多いでしょう。
また、大量のデータを分析してビジネスの問題点や新たなビジネスモデルを構築するため、エンジニアスキルに加えてコンサルティングスキル(ビジネス企画力や提案力)も求められます。
役立つ資格
下記記事では資格の勉強法についても紹介していますので、気になる方はぜひご参照ください。
関連記事:
データサイエンティストに求められるスキルとは?
データサイエンティストになるには?目指し方や必須スキルを解説
IoTエンジニア
今後重要性が増す技術のひとつであるIoTは、家電から医療機器まで、あらゆる分野への応用が期待されています。IoTエンジニアは、エアコンや医療ベッドをはじめ、あらゆるデバイスにセンサーと通信機能を組み込むエンジニアです。家電業界や医療業界、物流業界など幅広い業界で活躍が期待されています。
求められるスキル
-
・組み込み開発に関する知識(組み込み開発手法やセキュリティ、テスト技法など)
・プログラミングスキル(C言語やC++、Javaなど)
・セキュリティスキル
・ハードウェアの知識
・ネットワークの知識
・人工知能、ビッグデータの知識 など
IoTエンジニアには、上記のように非常に広範な知識とスキルが求められます。
また、開発はMicrosoft AzureやAWSが提供するIoT開発プラットフォーム(PaaS)などを利用して行うケースが多いため、使いこなせるようになっておくとよいでしょう。
関連記事:SE(システムエンジニア)に必要なスキルとは?
役立つ資格
・IoTシステム技術検定試験(基礎・中級・上級)
下記記事では、IoTエンジニアの仕事内容や将来性、未経験からの目指し方についても紹介しています。気になる方はぜひご参照ください。
関連記事:IoTエンジニアは未経験から転職可能?年収や将来性は?
AIエンジニア
AIエンジニアは、ディープラーニングや機械学習といった技術を駆使して、さまざまな分野へ応用されるAI(人工知能)開発に携わるエンジニアです。代表的なものには、医療業界の画像解析AIや、顧客のネット上での行動や購買履歴などから嗜好性を分析するAIなどがあります。
求められるスキル
-
・ソフトウェア開発の全般知識(ソフトウェア開発手法、セキュリティ、テスト技法など)
・プログラミングスキル(PythonやC言語、Javaなど)
・AIに関するフレームワークの知識、スキル
・数学の知識
・データの解析知識 など
AIを開発するプログラミング言語としては、PythonやC言語、Javaなどが代表的です。また、AI開発の際はソフトウェア開発と同様にレームワークを多用します。よって、TensorFlowやKerasなどの代表的なフレームワークを扱うスキルが必須です。
役立つ資格
・E資格
下記記事では、AIエンジニアの仕事内容やキャリアパスについて細かく解説しています。気になる方は、こちらの記事も合わせてご参考ください。
関連記事:AIエンジニアとは?仕事内容や職種と役割、年収などを解説
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、クラウドサービスを活用してインフラの構築や運用、保守を行うエンジニアです。ITシステムのインフラは、従来のオンプレミス型からクラウドへと急速に移行してきています。ITインフラはITシステムに必要不可欠であり、クラウド化の潮流に伴いクラウドエンジニアの需要も拡大しています。
求められるスキル
-
・インフラ全般(ハードウェア、ネットワーク、ミドルウェア、OS、セキュリティなど)の知識とスキル
・各種パブリッククラウド(AWS、Azure、GCPなど)を扱うスキル
・プログラミングスキル(インフラ設定をコード化するスキル)
・DevOpsの知識 など
クラウドサービスを使ったインフラ構築であっても、サーバーやネットワーク、ミドルウェア、セキュリティなどのインフラ全般の知識とスキルが必須です。なぜなら、構築先がオンプレかクラウドかという違いがあるだけで、扱うサーバーOSやネットワーク、ミドルウェア、セキュリティソフトなどはオンプレと大きく変わらないからです。
また、各パブリッククラウドが提供している設定ツールを扱うスキルやインフラ設定を効率化するためのプログラミングスキルなどが求められるでしょう。
役立つ資格
下記記事ではクラウド時代のインフラエンジニアに求められるスキルと役立つ資格について詳しく紹介しています。気になる方はぜひご参照ください。
関連記事:
クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介
Microsoft Azure認定資格とは?難易度一覧も
クラウド時代のインフラエンジニアに求められるスキルや資格
セキュリティエンジニア
情報漏洩などのセキュリティリスクが高まる中、セキュアプログラミングやセキュリティシステムの運用を行うセキュリティエンジニアの需要も年々高まっています。また、企業だけでなく防衛省や各種政府機関でも国の機密情報を守る職種として高い需要があります。
求められるスキル
-
・情報セキュリティマネジメントスキル
・セキュリティに関する法令や規格の知識
・インフラセキュリティの知識、スキル
・セキュリティシステムの知識、スキル
・セキュリティプログラミングスキル など
セキュリティエンジニアは、大きくコンサルタント領域と技術領域に分けられます。コンサルタント領域では、セキュリティ規定の立案・法令への対応などが仕事内容です。技術領域では、ITシステムにおけるサイバー攻撃の調査・分析、セキュリティ対策などが該当します。
役立つ資格
下記記事では、セキュリティエンジニアになるために役立つ資格を領域別に細かく解説しています。気になる方は、セキュリティエンジニアの将来性と年収について紹介している記事も合わせてご参考ください。
関連記事:
セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説
セキュリティエンジニアになるには?必要なスキルや知識も紹介
セキュリティエンジニアに役立つ資格とスキル|取得の難易度も解説
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワーク、データベースなどのインフラの構築や運用、保守を行うエンジニアです。クラウドが普及する前から、主にオンプレミス型でITインフラを構築するエンジニアのことを指します。
サーバーはサーバーエンジニア、ネットワークはネットワークエンジニアといった、それぞれに特化した職種が存在しますが、一括りにインフラエンジニアと呼ばれる場合もあります。その点では、クラウドエンジニアもインフラエンジニアの1つといえます。
ITインフラはITシステムに必要不可欠であり、クラウドが急速に普及しているとはいえオンプレミス型のシステムもまだ多く残っており、インフラエンジニアも引き続き高い需要があります。
求められるスキル
-
・インフラ全般(ハードウェア、ネットワーク、ミドルウェア、OS、セキュリティなど)の知識とスキル
・各種パブリッククラウド(AWS、Azure、GCPなど)を扱うスキル
・プログラミングスキル(インフラ設定をコード化するスキル)
・DevOpsの知識 など
求められるスキルはクラウドエンジニアと同じですが、オンプレミス型ではサーバーやネットワーク機器などのハードウェア関連のスキルが必要です。クラウドは仮想環境ですが、オンプレミス型は物理環境であるため、機器の設置や故障に対する対応も求められます。
役立つ資格
下記記事では、インフラエンジニアになるために役立つ資格を領域別に細かく解説しています。気になる方は、インフラエンジニアの将来性と年収について紹介している記事も合わせてご参考ください。
関連記事:
インフラエンジニアに役立つ資格11選!各難易度と概要も紹介
インフラエンジニアに必要なスキルセット・知識とは
インフラエンジニアになるには?必要なスキルや資格とは
AR/VRエンジニア
ARは「拡張現実」、VRは「仮想現実」を意味し、私たちが生活する空間に人工物を表示させる技術です。AR/VRはゲームなどのエンタメ分野だけでなく、医療業界・教育業界などでも活用が期待されています。
求められるスキル
-
・ソフトウェア開発の全般知識(ソフトウェア開発手法、セキュリティ、テスト技法など)
・プログラミングスキル(C#やC++など)
・3Dモデルの作成スキル、知識 など
AR/VRエンジニアは、AR/VR技術を用いたサービスの設計や3Dモデルを動かすためのプログラミングを主な仕事としており、使用するプログラミング言語はC#やC++などです。立体的な映像を出力するため、3Dモデルの作成方法に関する知識や3DCADを扱うスキル欠かせません。
役立つ資格
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、営業活動を行うITエンジニアです。営業と共に行動し、製品の説明や技術サポートを行いながらセールス活動に貢献する職種です。主に自社の製品やサービスの販売について顧客に対して説明・提案し、また顧客からのニーズを開発チームへ連絡します。
下記記事では、セールスエンジニアの仕事内容や営業との違いについて細かく解説しています。気になる方は、こちらの記事も合わせてご参考ください。
求められるスキル
-
・自社製品・サービスに対する深い知識、スキル
・プレゼンテーション能力
・コンサルティングスキル(ビジネス企画力・提案力)
セールスエンジニアは、自社製品について顧客にわかりやすく説明し、また顧客からの質問に対して適切に回答できなければなりません。顧客からの信頼を得て商談を有利に進めるために、丁寧な対応が行えることが大切です。
役立つ資格
社内SE
社内SEとは、主にIT企業以外の業種の会社の中のSEです。IT業界以外の企業なので、社内SEは間接部門ということになります。直接的に売り上げに貢献するのではなく、間接的に、社内のシステムを運用する立場です。
求められるスキル
社内SEは社内のシステムを運用する立場なので、社員のIT機器に不具合があれば対応したり、ベンダー企業の対応をしたりといったことが必要です。IT技術だけでなく、マルチに幅広く調整できるスキルが求められます。
IT技術に関しては、ベンダー企業でエンジニアとして働いた経験があれば足りると言えます。一定のITスキルがあり、社員やベンダー企業とやり取りできるスキルがあれば社内SEとして活躍できます。
役立つ資格
社内SEに役立つ資格として、以下が挙げられます。
社内SEは、特定の分野に特化した技術が求められることは少ないです。たとえば、特定の言語で開発を行う、データベースに関する高いスキルが必要になる、といったことはあまりありません。
そのため、幅広い範囲を網羅した資格を取得するのがおすすめです。もしくは、セキュリティ分野の資格は社内SEにとって役立ちます。社内のセキュリティは年々重要性を増しており、コロナ禍でリモートワークが進んだ結果よりその傾向は顕著になっています。
まとめると、社内SEは幅広い範囲を網羅した国家資格や、セキュリティ分野の資格を取得すると良いです。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Web開発を行う職種です。フロントエンドを担当しているエンジニアもいれば、サーバーサイドを担当しているエンジニアもいます。フロントエンドとサーバーサイドの両方ができるフルスタックエンジニアもいます。以上を踏まえ、Webエンジニアにはどのようなスキルが求められ、どのような資格が役立つのかご紹介します。
求められるスキル
Webエンジニアに求められるスキルとして、以下のようなものが挙げられます。
-
・プログラミングスキル・データベーススキル
・セキュリティスキル
・LAMPスキル
Webエンジニアが使用するプログラミング言語としては、HTML、CSS、JavaScript、PHP、Ruby、Pythonなどが挙げられます。フロントエンドとバックエンドの両方の言語が含まれます。
次に、Webサービスの裏側にはデータベースがあるので、データベースを扱うスキルも重要です。データベースを操作するSQLのスキルがあると、サーバーサイドの言語の中にSQLを埋め込んだコードを書いてデータベースを操作することもできます。
セキュリティスキルについては、年々特に重要度が上がっています。Webエンジニアはセキュリティを考慮したシステムを開発する必要があります。万が一セキュリティ事故が起こってしまうと、エンジニア自身、エンジニアが在籍している企業、クライアント企業に責任問題が生じます。
LAMPは以下の頭文字を取った用語です。
・Linux(サーバーOS)
・Apache(Webサーバー)
・MySQL(リレーショナルデータベース管理システム)
・PHP/Perl/Python(オブジェクト指向プログラミング言語)
これらのスキルはWebエンジニアにとって使用頻度が高いものなので、需要があるということです。
役立つ資格
Webエンジニアに役立つ資格として、以下が挙げられます。
汎用性が高いのは、情報処理技術者試験です。担当するプロジェクトに関わらず、幅広く役立つでしょう。プログラミング言語系の資格に関しては、実際に使用する言語の資格を取得するのがおすすめです。
プロジェクトによって使用している言語が異なり、使用言語の資格を取得することでプロジェクトで評価されます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、顧客が抱える経営課題や経営戦略に対して、ITを用いた解決策や施策の提案及び実施支援を行う職種です。顧客の業務を把握し、隠れた課題を洗い出し、ITシステムの導入により課題解決、改善を図るのが主な仕事です。
顧客からの説明に耳を傾け分析するだけでなく、自身がもつITスキルをもとにITシステムを提案・説明できる能力が求められます。また、提案が採用されプロジェクト化された場合では、その遂行を支援するためのマネジメントスキルも必要です。
システム開発における最上流工程を行う職種だけに、求められるスキルも高度ですがその分年収も高く、やりがいのある職種です。
求められるスキル
-
・ITシステム構築スキル
・論理的思考力
・プレゼンテーション能力
・コンサルティングスキル(ビジネス企画力・提案力)
・マネジメントスキル
・英語力
役立つ資格
関連記事:SE(システムエンジニア)になるには?独学の方法や資格を解説
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは何にでも対応できるエンジニアということです。幅広い言語を使用して幅広いソフトウェア開発ができ、インフラの設計や構築も自分でできる、といった状態です。SEのスキルはフルスタックエンジニアのスキルの一部と言えます。SEからフルスタックエンジニアを目指すことで対応できる案件の幅が広がり、結果的に収入アップにもつながりやすいでしょう。最近は特にフルスタックエンジニアへの需要が高まっています。
求められるスキル
-
・フロントエンド制作スキル
・バックエンド開発スキル
・インフラ構築スキル
・スマホアプリ開発スキル
・データベース構築スキル
役立つ資格
求められるスキルが幅広く、資格よりは実戦経験が重要視されます。そのため、フルスタックエンジニアを目指して取得すべき資格は特にありません。情報処理系、言語系、データベース系、インフラ系の資格を取得していると、一部の業務で役立ちます。
テストエンジニア
テストエンジニアは他のエンジニアが開発したシステムのテストを行います。不具合の抽出までが担当で、そこからの改善方法の提案や実施は業務に含まれない場合が多いです。テスト計画書はExcelなどで作成する場合が多く、事務的な仕事も多いのが特徴です。
求められるスキル
-
・テストを正確に実施するスキル
・テスト計画書を作成するスキル
役立つ資格
ブリッジSE
ブリッジSEは海外に開発を外注するオフショア開発で日本と海外の橋渡し役になるSEです。SEと言っても開発ではなく、メインで担当するのはマネジメントになります。
求められるスキル
-
・英語などの外国語スキル
・マネジメントスキル
・システムに関する知識、理解
役立つ資格
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SEのキャリアパス例2:自分に合った働き方を選ぶ
キャリアパスの選択肢に正解はありません。人によって働き方の理想は異なります。自分に合った働き方を目指してキャリアパスを考えることが重要です。
ITスペシャリストとして活躍する
ITスペシャリストとは、ITスキル標準(ITSS)が定める6つの専門分野(システム管理/セキュリティ/データベース/アプリケーション共通基盤/ネットワーク/プラットフォーム)のいずれかにおいて、レベル3以上を満たすエンジニアのことを指します。公式的なレベル評価は情報処理技術者試験に合格することで判定されています。
技術の研鑽に深い関心を持ち、現場にいることが楽しく感じられる人にはITスペシャリストへの道をおすすめします。 ITスペシャリストを目指すメリットとして、より高い報酬や転職、フリーランスへの転身のしやすさが挙げられています。
関連記事:ITスペシャリストに役立つ資格|効果的な学習方法も紹介
プロジェクトマネージャーとして活躍する
SE(システムエンジニア)はシステムの設計や開発を担当するのに対し、プロジェクトマネージャーはプロジェクト計画の立案やリソース管理、リスク管理、ステークホルダー管理など、主にマネジメント業務を担当する職種です。
SEがプロジェクトマネージャーを目指すには、上流工程の経験やマネジメント経験を積むことが大事です。
関連記事:
プロジェクトマネージャーの転職市場状況について
プロジェクトマネージャーに役立つおすすめの資格と難易度や勉強方法を解説
SEからプロジェクトマネージャーを目指す方法
ジェネラリストとして活躍する
ジェネラリストは幅広く対応できるエンジニアのことです。エンジニア以外のマネジメント職種なども含めてジェネラリストと呼ぶ場合もあります。フルスタックエンジニアと一部重複しますが、ジェネラリストはフルスタックエンジニアに比べるとスキル要件のレベル設定が低めです。フルスタックエンジニアはどの分野でも高いパフォーマンスレベルを目指しますが、ジェネラリストは幅広い分野でそこそこのレベルの対応ができるイメージです。
フリーランスとして独立する
企業で一定の経験を積み、スキルを身に着けてから、フリーランスに転身するケースもあります。エンジニアとしての高いレベルの技術力が求められるほかに、自己管理能力や自己営業力も同時に問われます。案件がなければ収入は一気にゼロなってしまうリスクもありますが、成功すれば自分の能力に応じた報酬を得られるというメリットもあります。スキルに自信があり、成果に直結することに魅力を感じる人には向いている道だといえるでしょう。
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目指すキャリアパスを実現するためには
目指すキャリアプランを検討したら、それを実現するための方法を考えていきます。実現方法はさまざまですが、SEを続ければ実現できる場合や、必要なスキルを補うために転職も視野にいれる必要がある場合もあります。ここからは、具体的にキャリアパスを実現させるために押さえるべきポイントを解説します。
関連記事:独学による勉強でSE(システムエンジニア)を目指す方法
いつまでに何をするか目標までのプランを明確にする
キャリアプランを実現するための具体的なスケジュールを明確にしましょう。つまりキャリアプランをいつまでに実現させるか、ゴールを明確にします。ゴールを明確にしたら、そこから逆算して必要な作業とそのゴールも細かく決めていきます。
例えばクラウドエンジニアを目指すのであれば、インフラ関連のスキルとクラウドに関する知識・スキルが必要です。半年後にクラウドエンジニアになると決めたら、最初の3ヶ月でインフラ関連のスキルを身につけ、残りの3ヶ月でクラウドに関するスキルを身につける、といった内容です。
必要スキルを身に付ける
自己分析により、現在の自分が持っているスキルと、キャリアプランを実現するために足りないスキルを把握し、必要なスキルを身につけましょう。書籍や学習サイトを使って独学で身につける、プログラミングスクールなどを利用して身につける、といった方法が考えられます。
他にも、知識を身につけるために関連する資格の取得に挑戦するのもよいでしょう。具体的な目標が決められるだけでなく、資格取得により相応のスキルを対外的にアピールすることにもつながります。
関連記事:未経験でSEに転職はきつい?勉強方法や適性、実際の働き方を解説
転職も視野に入れる
目指す職種が自社内に用意されておらず、キャリアアップの実現が困難な場合は、転職も視野に入れる必要があります。転職を考える場合は、現在自分がもつスキルと求人情報から求められるスキルを比較し、理想のキャリアプランが実現できる企業を選択しましょう。
転職先の企業で評価を得るためにも、事前に十分なスキルを身につけておくことが大切です。自分が持つスキルと求められるスキルが合致しない企業を選択すると、転職後に苦労してキャリアプランの実現が困難になります。転職を視野に入れる場合は、転職後も実務をこなせるだけの十分なスキルの習得を考慮しておきましょう。
関連記事:
SE(システムエンジニア)の転職先を業界・職種で徹底解説
【例文つき】システムエンジニアの志望動機の書き方とポイント
【SEへの転職を目指す人向け】自己PR作成のポイントを徹底解説|未経験者向け情報も
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SEのキャリアパスに関するよくある質問
SEのキャリアパスに関するよくある質問と回答を紹介します。
Q1. SEが今後目指せるキャリアパスは何ですか?
プログラマからSEを経て、その後スペシャリストを目指すパターンが多いです。スペシャリストとは、特定分野で高いスキルを有するエンジニアのことです。スペシャリストとして長年スキルを磨き続ける人もいれば、その後スキルを活かしてITコンサルタントやプロジェクトマネージャーになる人もいます。
Q2. SEがキャリアパスを設定するメリットはありますか?
SEがキャリアパスを設定することで目的が明確化されます。目的が明確になれば目指す道も見えてくるため、適切な努力を積み重ねやすくなるでしょう。SEがキャリアアップする上では主体的な勉強が欠かせません。目的を持つことで、主体的に動くことが習慣化されるメリットもあります。
Q3. キャリアパスとキャリアプランの違いは何ですか?
キャリアパスとキャリアプランの違いは、対象を狭義とするか広義とするかです。キャリアパスは身に付けたいスキルや目指す職種などより具体的な傾向があります。一方で、キャリアプランは働き方の理想、その先にある人生の理想などより大きな視点で考えられる傾向です。
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まとめ
この記事では、SEのキャリアパスとして考えられる職種のうち、今後需要の高まる職種の特徴と、その職種を目指す上で必要なスキルを解説しました。SEのキャリアパスを考える上では、今後の市場動向を加味してスキルを習得していくことが重要です。特に、先端技術やセキュリティを扱うIT人材の需要は非常に高く、これらの領域のスキルを習得することができれば高い報酬と安定したキャリアを築きやすくなるでしょう。
また、業界で長く活躍し続けるためには、自分に合った働き方を見つけることも大事です。技術を研鑽してスペシャリストを目指すか、マネジメント技術を身に着けて、マネージャーを目指すか、あるいはフリーランスとして独立するか、選択肢はさまざまです。自分の適性を見極め、慎重に意思決定をすることは後悔しないキャリアパスを選ぶ上で最も重要なことではないでしょうか。
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レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。
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