キャリアパスを考える上でのポイントやキャリアアップに役立つ資格も紹介SEのキャリアパスとは?キャリアプランの具体例を詳しく解説

最終更新日:2020年8月7日

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SE(システムエンジニア)として働いていく上で、今後のキャリアパスやキャリアプランを考えておくことは非常に重要です。なぜなら、IT業界は日進月歩の世界であり、求められる人材の要件は流動的だからです。この記事では、これから先のキャリアの考え方と、今後需要が高まる職種の概要と求められるスキルを解説します。

1. SE(システムエンジニア)がキャリアパスを考える必要性

SE(システムエンジニア)にはどんなキャリアパスがあるかを詳しく見ていくに先立って、なぜ早い段階からキャリアプランを立てる必要があるのかを解説します。端的にいうと、IT技術の進歩にともない、システムエンジニアの職務範囲が広まりつつあり、目指せるキャリアプランも増えたからです。

今いる業界で引き続き活躍したい場合、スペシャリストやプロジェクトマネージャーを目指すルートがあります。異なる業界でチャレンジしたい場合、新たな技術群の出現によって、有望とされる新職種も次々と登場しています。近年、オンライン・オフラインの自主学習のルートの充実化にともない、他業界への転職も強力なキャリアパスの一つになってきました。

何れにせよ、異なるポジションに求められるスキルは異なるため、早い段階からの習得が転職時・昇進時の競争力に繋がります。したがって、早い段階から計画を立てて実行することはキャリアアップを成功させるコツと言えましょう。

2. SE(システムエンジニア)のキャリアパスを考えるうえでのポイント

ここからは、SE(システムエンジニア)のキャリアパスを考える際に押さえておくべきポイントを解説します。

ポイント1:今後重要性が増すIT分野で活躍する

SEとしてこの先長く活躍するには、今後需要が高まる領域の職種を把握した上でキャリアパスを設計することが大切です。経済産業省が平成28年に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(※1)では、今後特に重要性が増す(需要が伸びる)先端技術として「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」が挙げられています。

ビッグデータ

クラウド環境の充実やネットサービスの進化に伴い、国や企業によって膨大な量のデータが収集、蓄積されるようになりました。総務省のホワイトペーパーでは、こういったビッグデータの活用が生産性向上や新たな需要の掘り起こしに繋がり、経済成長やイノベーションの促進に資するを期待されています。(※2)

IoT

IoTとは「物理的なモノ(物体)のインターネット」であり、物体には、自らの状態や周辺状況を感知し、通信し、何かしらの作用を施す技術が埋め込まれている状態を指しています。

総務省の発行している「情報通信白書」令和元年版では、IHSテクノロジーの同年の統計データを引用して、全世界のIoTデバイスの数は、2020年に394億個、2021年に447.9億個と、市場が急速に拡大していることが予想されています。(※3)

人工知能

一般的な定義において、人工知能研究の歴史は大きく3段階に分けられており、現在起きているAIプームは機械学習とディープラーニングを代表とした第3次ブームに当たります。

近年、ビッグデータの活用の進展を背景に、人工知能の認知度が高まり、その適用領域も拡大しています。また、AIを作動するには膨大なコンピューターリソースを必要とするため、人工知能の発展はクラウドサービスの拡大や、機械学習機能を提供するオープンソースソフトウエア(OSS)普及にも大きく寄与していると言われています。


※1 経済産業省情報技術利用促進課2019年4月発行「IT人材需給に関する調査」P.5より。(2020年7月14日アクセス)
※2 総務省「平成29年版 情報通信白書|第2章 ビッグデータ利活用元年の到来」p.52より。(2020年7月14日アクセス)
※3 総務省「令和元年版 情報通信白書|第1章第2節 デジタル経済を支えるICTの動向」p.48より。(2020年7月14日アクセス)

ポイント2:既存技術でも需要が伸びる分野で活躍する

新興領域に注目する他に、今すでに市場が成熟している技術でも、今後需要が伸びる領域を見極めることが、長く現役で活躍するために大事なことだといえるでしょう。前節で引用した経産省の調査では、「クラウドコンピューティング」「情報セキュリティ」「モバイル通信技術」が挙げられています。

クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティング(クラウド、クラウドサービス)とは、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービスの総称です。

クラウドサービスを利用することで、ハードウェア導入に伴う初期の多額の投資などが削減でき、メンテナンス、容量計画等の作業も必要なく、リソースの削減につながるため、多くの企業において導入が進められています。

情報セキュリティ

大規模な個人情報漏洩事件がメディアを賑わせる中、情報セキュリティの向上は各企業にとって喫緊な課題になっています。経済産業省が2019年8月に発行した「情報セキュリティ白書2019」によると、国内のサイバーセキュリティに関わる人材は質的にも、量的にも不足しており、人材の育成と確保は「Society 5.0」を実現する上で重要であると明示しています。(※4)

モバイル通信技術

次世代移動通信システム「5G」の商用サービス提供が開始された中、超高精細な映像や拡張現実(Augmented Reality:AR)、仮想現実(VR)の市場規模は驚異な成長を遂げています。

調査会社IDC Japanが発表した報告書によると、AR/VRのハードウエアとソフトウエア、および関連サービスの合計支出額は、2018年の89.0億ドルから2019年の168.5億ドルに急伸し、2023年には1606.5億ドル(約17兆3000億円)に達すると予測されています。(※5)

※4 IPA「情報セキュリティ白書2019令和元年版」p.95より。(2020年7月14日アクセス)
※5 IDC「2023年までの世界AR/VR関連市場予測を発表」(2020年7月21日アクセス)

ポイント3:自分に合った働き方で働く

近年、働き方の多様化が進み、自分らしく働くことが注目されるようになりました。システムエンジニアとして自身のキャリアパスを選択する上で、将来性のある業界だけでなく、自分が長く、継続的に活躍できる働き方を見つけることも極めて重要です。

技術を研鑽してスペシャリストを目指すか、それともマネジメント技術を身につけて、マネージャーを目指すか、あるいはフリーランスとして独立するかなど、様々な選択肢が挙げられます。この部分の内容については、後節で改めて詳しく解説します。

3. SEのキャリアプラン①:今後需要が高まる職種へ転職する

以下では、前節で紹介した分野を踏まえて、今後需要が高まる職種の概要と必要なスキルを詳しく解説していきます。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、購買履歴や顧客情報など企業に蓄積されたビックデータからビジネスに活用する知見を見い出し、企業の意思決定をサポートする職種です。

求められるスキル

・プログラミングスキル(PythonやRなど)※データ抽出・分析するシステムがある場合は必須ではない

・分析、統計スキル

・ITシステム構築スキル ※データ抽出・分析するシステムがある場合は必須ではない

・コンサルティングスキル(ビジネス企画力・提案力)

・コミュニケーションスキル など
 

分析モデルや統計モデルを作る際は大量のデータを扱うため、機械学習を用いることもあります。これらを構築する際はPythonやRなどのプログラミング言語を使うケースが多いでしょう。

また、大量のデータを分析してビジネスの問題点や新たなビジネスモデルを構築するため、エンジニアスキルに加えてコンサルティングスキル(ビジネス企画力や提案力)も求められます。

役立つ資格

・統計検定®

・情報処理技術者試験

・アクチュアリー資格試験
 

下記記事では資格の勉強法についても紹介していますので、気になる方はぜひご参照ください。
関連記事:データサイエンティストに役立つ資格

IoTエンジニア

今後重要性が増す技術のひとつであるIoTは、家電から医療機器まで、あらゆる分野への応用が期待されています。IoTエンジニアは、エアコンや医療ベッドをはじめ、あらゆるデバイスにセンサーと通信機能を組み込むエンジニアです。家電業界や医療業界、物流業界など幅広い業界で活躍が期待されています。

求められるスキル
  • ・組み込み開発に関する知識(組み込み開発手法やセキュリティ、テスト技法など)

    ・プログラミングスキル(C言語やC++、Javaなど)

    ・セキュリティスキル

    ・ハードウェアの知識

    ・ネットワークの知識

    ・人工知能、ビッグデータの知識 など
     

IoTエンジニアには、上記のように非常に広範な知識とスキルが求められます。また、開発はMicrosoft AzureやAWSが提供するIoT開発プラットフォーム(PaaS)などを利用して行うケースが多いため、使いこなせるようになっておくとよいでしょう。

役立つ資格

・IoTシステム技術検定試験(基礎・中級・上級)

下記記事では、IoTエンジニアの仕事内容や将来性、未経験からの目指し方についても紹介しています。気になる方はぜひご参照ください。
関連記事:IoTエンジニアは未経験から転職可能か?

AIエンジニア

AIエンジニアは、ディープラーニングや機械学習といった技術を駆使して、さまざまな分野へ応用されるAI(人工知能)開発に携わるエンジニアです。代表的なものには、医療業界の画像解析AIや、顧客のネット上での行動や購買履歴などから嗜好性を分析するAIなどがあります。

求められるスキル
  • ・ソフトウェア開発の全般知識(ソフトウェア開発手法、セキュリティ、テスト技法など)

    ・プログラミングスキル(PythonやC言語、Javaなど)

    ・AIに関するフレームワークの知識、スキル

    ・数学の知識

    ・データの解析知識 など
     

AIを開発するプログラミング言語としては、PythonやC言語、Javaなどが代表的です。また、AI開発の際はソフトウェア開発と同様にレームワークを多用します。よって、TensorFlowやKerasなどの代表的なフレームワークを扱うスキルが必須です。

役立つ資格
 

クラウドエンジニア(インフラエンジニア)

クラウドエンジニアとは、クラウドサービスを活用してインフラの構築や運用、捕手を行うエンジニアです。ITシステムのインフラは、従来のオンプレミス型からクラウドへと急速に移行してきています。ITインフラはITシステムに必要不可欠であり、クラウド化の潮流に伴いクラウドエンジニアの需要も拡大しています。

求められるスキル
  • ・インフラ全般(ハードウェア、ネットワーク、ミドルウェア、OS、セキュリティなど)の知識とスキル

    ・各種パブリッククラウド(AWS、Azure、GCPなど)を扱うスキル

    ・プログラミングスキル(インフラ設定をコード化するスキル)

    ・DevOpsの知識 など
     

クラウドサービスを使ったインフラ構築であっても、ーバーやネットワーク、ミドルウェア、セキュリティなどのインフラ全般の知識とスキルが必須です。なぜなら、構築先がオンプレかクラウドかという違いがあるだけで、扱うサーバーOSやネットワーク、ミドルウェア、セキュリティソフトなどはオンプレと大きく変わらないからです。

また、各パブリッククラウドが提供している設定ツールを扱うスキルやインフラ設定を効率化するためのプログラミングスキルなどが求められるでしょう。

役立つ資格


下記記事ではクラウド時代のインフラエンジニアに求められるスキルと役立つ資格について詳しく紹介しています。気になる方はぜひご参照ください。
関連記事:クラウド時代のインフラエンジニアに求められるスキルと将来性

セキュリティエンジニア

情報漏洩などのセキュリティリスクが高まる中、セキュアプログラミングやセキュリティシステムの運用を行うセキュリティエンジニアの需要も年々高まっています。また、企業だけでなく防衛省や各種政府機関でも国の機密情報を守る職種として高い需要があります。

求められるスキル
  • ・情報セキュリティマネジメントスキル

    ・セキュリティに関する法令や規格の知識

    ・インフラセキュリティの知識、スキル

    ・セキュリティシステムの知識、スキル

    ・セキュリティプログラミングスキル など
     

セキュリティエンジニアは、大きくコンサルタント領域と技術領域に分けられます。コンサルタント領域では、セキュリティ規定の立案・法令への対応などが仕事内容です。技術領域では、ITシステムにおけるサイバー攻撃の調査・分析、セキュリティ対策などが該当します。

役立つ資格

下記記事では、セキュリティエンジニアになるために役立つ資格を領域別に細かく解説しています。気になる方は、セキュリティエンジニアの将来性と年収について紹介している記事も合わせてご参考ください。

関連記事:「セキュリティエンジニアに役立つ資格|領域別の資格と、取得の難易度も解説
関連記事:「セキュリティエンジニアの将来性と年収

AR/VRエンジニア

ARは「拡張現実」、VRは「仮想現実」を意味し、私たちが生活する空間に人工物を表示させる技術です。AR/VRはゲームなどのエンタメ分野だけでなく、医療業界・教育業界などでも活用が期待されています。

求められるスキル
  • ・ソフトウェア開発の全般知識(ソフトウェア開発手法、セキュリティ、テスト技法など)

    ・プログラミングスキル(C#やC++など)

    ・3Dモデルの作成スキル、知識 など
     

AR/VRエンジニアは、AR/VR技術を用いたサービスの設計や3Dモデルを動かすためのプログラミングを主な仕事としており、使用するプログラミング言語はC#やC++などです。立体的な映像を出力するため、3Dモデルの作成方法に関する知識や3DCADを扱うスキル欠かせません。

役立つ資格

・VR技術者認定試験

4. SEのキャリアプラン②:自分に合った働き方で働く

以上では、今後需要が伸びる職種と働くために必要なスキル等を紹介してきました。しかし、成長分野を見極めることも重要だが、自分に合った働き方を見つけることも、転職を成功に導くカギではないでしょうか。そのために、まず具体的な選択肢とその特徴を知る必要があります。

以下では、システムエンジニアの代表的なキャリアパスを3つご紹介します。

ITスペシャリストとして活躍する

ITスペシャリストとは、ITスキル標準(ITSS)が定める6つの専門分野(システム管理/セキュリティ/データベース/アプリケーション共通基盤/ネットワーク/プラットフォーム)のいずれかにおいて、レベル3以上を満たすエンジニアのことを指します。公式的なレベル評価は情報処理技術者試験に合格することで判定されています。

技術の研鑽に深い関心を持ち、現場にいることが楽しく感じられる人にはITスペシャリストへの道をおすすめします。 ITスペシャリストを目指すメリットとして、より高い報酬や転職、フリーランスへの転身のしやすさが挙げられています。ITスペシャリストについてより詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事も合わせてご参照ください。
関連記事:「ITスペシャリストに役立つ資格

プロジェクトマネージャーとして活躍する

SE(システムエンジニア)はシステムの設計や開発を担当するのに対し、プロジェクトマネージャーはプロジェクト計画の立案やリソース管理、リスク管理、ステークホルダー管理など、主にマネジメント業務を担当する職種です。

SEがプロジェクトマネージャーを目指すには、上流工程の経験やマネジメントの経験を積むこと大事です。SEからプロジェクトマネージャーを目指す具体的な方法については、下記記事も合わせてご参照ください。
関連記事:「SEからプロジェクトマネージャーを目指す方法

フリーランスとして独立する

企業で一定の経験を積み、スキルを身に着けてから、フリーランスに転身するケースもあります。エンジニアとしての高いレベルの技術力が求められるほかに、自己管理能力や自己営業力も同時に問われます。案件がなければ収入は一気にゼロなってしまうリスクもありますが、成功すれば自分の能力に応じた報酬を得られるというメリットもあります。スキルに自信があり、成果に直結することに魅力を感じる人には向いている道だといえるでしょう。

5. まとめ

この記事では、SEのキャリアパスとして考えられる職種のうち、今後需要の高まる職種の特徴と、その職種を目指す上で必要なスキルを解説しました。SEのキャリアパスを考える上では、今後の市場動向を加味してスキルを習得していくことが重要です。特に、先端技術やセキュリティを扱うIT人材の需要は非常に高く、これらの領域のスキルを習得することができれば高い報酬と安定したキャリアを築きやすくなるでしょう。

また、業界で長く活躍し続けるためには、自分に合った働き方を見つけることも大事です。技術を研鑽してスペシャリストを目指すか、マネジメント技術を身に着けて、マネージャーを目指すか、あるいはフリーランスとして独立するか、選択肢はさまざまです。自分の適性を見極め、慎重に意思決定をすることは後悔しないキャリアパスを選ぶ上で最も重要なことではないでしょうか。

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