未経験から目指す方法も解説!プログラマーや社内SEとの違いや必要なスキル、役立つ資格がわかるシステムエンジニア(SE)とは?仕事内容や年収、キャリアパスまで徹底解説

最終更新日:2020年4月14日

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システムエンジニアとは、その名のとおりシステムの設計や開発を担う職種です。IT技術を駆使したシステムやソフトウェアは世の中のあらゆる場面で使われており、今や社会にとって欠かせない存在となっています。

システムエンジニアが主に担当するのは、クライアントのニーズヒアリングや要件定義、プログラミングの設計書作成といった「上流工程」と呼ばれる部分です。システムを使っている立場からは見えにくい仕事ですが、システムを構築する上では必要不可欠な工程です。

この記事では、システムエンジニアの仕事内容から求められるスキル、年収、キャリアパスまで、わかりやすく解説します。

システムエンジニア(SE)とは

システムエンジニアは、IT業界における技術者の総称であるITエンジニアの一種で、「SE」と略されることもあります。クライアントの要望を実現するシステムやソフトウェアの開発に携わる職種で、その中でも要件定義や設計、テストなど、いわゆる開発の「上流工程」と呼ばれる部分を主に担当します。
 
働き方としては、事業会社に就職して自社のサービスやシステムの開発に取り組む場合と、システム開発会社に就職し、クライアント企業に常駐しながら開発を行う場合の2通りがあります。システム開発会社でも自社内で受託開発(クライアントからの発注を受けてシステムを開発すること)に取り組むことはありますが、セキュリティの観点から社外に持ち出せない案件も多く、プロジェクトが完了するまでクライアント先に常駐して業務を行うケースが一般的でしょう。
 
システムエンジニアの仕事を正しく理解するために、まずはシステム開発の工程について整理しておきます。

システム開発の工程

 「システム」という言葉は多様な場面で用いられますが、IT業界においては「複数の要素が互いに影響し合いながら、1つの大きな機能を果たす仕組み」という意味合いで使われることがほとんどです。
 
一般的にシステムは、以下の工程を経て世の中に送り出されています。

1. ヒアリング

発注元であるクライアントを訪問し、どのようなシステムを構築すべきか明確にするためにヒアリングを行います。クライアントが抱えている課題や実現したいことを正確に把握できなければ、開発段階でトラブルに発展する可能性もあります。
 
そのため、ヒアリング段階で双方の認識を一致させなくてはなりません。また、単にクライアントの要望を受け入れるだけではなく、クライアントが求めるシステムを現実的に構築できるか判断したり、難しければ代替案を提案したりして、双方が納得できる着地点を見つけることも大切です。

2. 要件定義

 要件定義書は、その後の開発の土台となる設計図のようなものです。新しく開発するシステムの役割と求められる成果が確定したら、必要な機能や求められる性能、起こりうるエラーなどを整理して、プログラムがどのように動作すれば良いかをシステム要件としてまとめていきます。
 
<要件定義書に記載する内容>
・システムの概要
・システムを導入する目的
・システムの具体的な機能
・システム導入後の業務フロー
・関連する他システムの要件(ハードウェアやソフトウェアの構成、対応OSなど)
・求められる性能(処理速度やデータ量など)
 

3. 基本設計

 要件定義で決定した内容をもとに、まずはシステムの大枠を定める基本設計を行います。システムが持つ各機能の役割を明確化し、画面の表示方法や操作方法、データベースのテーブル定義などを定めます。基本設計は、ユーザーインターフェイス(ユーザーからの見た目や使い勝手)に関わる外部設計と、ユーザーからの目には見えない部分の内部設計に分かれます。
 
外部設計
 
外部設計では、画面設計(ユーザインターフェイス)や帳票設計、外部インターフェイス設計(外部のハードウェア・ソフトウェアと連携する際の仕様)など、ユーザーの使い勝手や見た目に関わる仕様を決定します。外部設計で決まった仕様をもとにして、内部設計へと進みます。
 
内部設計
 
外部設計の仕様にもとづいて、システム内部やサーバーの構成や動作・機能など、ユーザーからは直接見えにくい内部の設計を行います。開発するシステムの機能を分割し、それぞれの機能で使用するファイルやデータベースの構成や、入出力を設計します。

4. 詳細設計

 基本設計で決めたユーザーインターフェースや機能をどのようにしてシステムとして実現するかを決定し、実際にプログラミングできる状態まで仕様を細かく落とし込んでいきます。

5. 開発(プログラミング)

 詳細設計書に従って、プログラマーが開発を行います。案件によってはシステムエンジニアが開発を担当することもありますが、多くの場合、システムエンジニアはプログラマーのサポート役としてタスクマネジメントを行ったり、プログラマーから上がってくる課題の解決方法を検討したりします。

6. テスト

システムが設計通りに動くかどうか、求められる性能を満たしているかどうかを確認します。
 
テストには、個別のモジュールごとに行う「単体テスト」や、単体テストをパスしたプログラムを組み合わせた状態で行う「結合テスト」など、いくつかの段階があります。実際のテスト業務はプログラマーやテスターが担当し、システムエンジニアはテスト計画の策定や設計、品質管理などを担当することが多いでしょう。案件によっては、テスト工程全般を専門に担当するテストエンジニアがアサインされる場合もあります。

7. 運用・保守

 リリースしたシステムが問題なく動いているか、システムの利用状況と併せて監視し、必要があれば追加機能の開発や改修を行います。

システムエンジニアとプログラマー、社内SEの違い

システムエンジニアとの違いがわかりづらい職種として、プログラマーや社内SEが挙げられます。ここでは、システムエンジニアとプログラマー、社内SEの違いについて解説します。

プログラマーはプログラミングを専門に行う職種

 一言でまとめると、システムエンジニアとプログラマーの違いは「プログラミングを行うかどうか」にあります。システムエンジニアが要件定義やシステムの設計を行うのに対し、プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書をもとにプログラミングを行います。システムエンジニアとプログラマーはシステム開発の工程において役割が分かれており、プログラマーがクライアントにヒアリングをしたり、仕様書を作成したりすることはほとんどありません。

SIerとは、開発を請け負う企業のこと

職種ではありませんが、IT業界未経験の人が混同しやすい言葉として「SIer(エスアイアー)」があります。SIerはシステムインテグレーターとも呼ばれ、システムの設計や開発、運用・保守などを請け負う企業のことを指します。
 
受託開発に携わるシステムエンジニアやプログラマーの多くがSIerで働いており、SIerにも要件定義や設計などの上流工程を担当するところと、開発やテストなどの下流工程を担当するところがあります。

社内SEは自社内のシステム開発や運用、保守に特化した職種

 社内SEは、その名のとおり社内向けのシステム開発や運用保守を担当するシステムエンジニアを指し、業務効率化などを目的としたIT企画や予算管理など、ITに関連する社内業務全般を担います。システムエンジニアがクライアント企業に常駐して働くことが多いのに対して、社内SEは自社内で業務に取り組みます。
 
システムやツールの使い方に関する社員からの問い合わせに対応したり、システム不具合の報告に対処したりといったヘルプデスクとしての役割も果たします。
 
また、大規模なシステムを開発・導入するにあたっては、開発を外注するためのベンダー選定や、プロジェクトの進捗・品質管理を担当することもあります。
 
社内SEはITエンジニアとしての技術力だけでなく、経営に近い視点を持った企画力、社内スタッフや外部ベンダーとのコミュニケーション能力・折衝能力など幅広いスキルが求められる職種です。

システムエンジニアの年収

国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査結果」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者1人あたりの平均給与は441万円となっています。
 
厚生労働省による「平成30年賃金構造基本統計調査」を参照すると、システムエンジニアの平均年収は475万円ですので、システムエンジニアの給与水準はその他の職種と比較して比較的高いといえるでしょう。システムエンジニアの男女・年代別の平均年収は次のとおりです。
 
■システムエンジニアの年代別平均年収

※国税庁「平成30年賃金構造基本統計調査」をもとに算出


ただし、上記年収はシステムエンジニアの年収は経験年数や開発するシステムの種類、プロジェクトの規模などによって大きく変わってきますので、あくまで目安として捉えたほうがよいでしょう。
 
一般的には、上流工程を担当する企業に所属するシステムエンジニアほど、年収は高くなる傾向にあります。クライアント企業がシステム開発を外注する際、多くの場合は元請けとなるSIerが上流工程を担い、下流工程を2次請け・3次請けSIerが担当します。元請けに近いSIerのほうが受注金額も高くなりますので、所属している企業が請け負う案件内容によって、システムエンジニアに支払われる給与額も変わってくるのです。

システムエンジニアに求められるスキル

システムエンジニアにはIT技術者としてのスキルはもちろん、さまざまな能力が求められます。ここでは、システムエンジニアに求められるスキルを紹介します。

顧客のニーズをくみ取るコミュニケーション能力

 システムエンジニアの仕事は、1人で完結できるものではありません。システム開発において、クライアントから実現が難しい要望があった場合には、それがコストの面で難しいのか、人員が足りないのか、そもそもシステムで解決することができないのかといった点を、丁寧に説明して相手の合意を得なくてはなりません。
 
また、システム開発には多くの人が関わりますから、チーム内でよくコミュニケーションをとって、プロジェクトを円滑に進めなければなりません。システムエンジニアは、知識や技術力だけでなくこうしたコミュニケーション能力も求められるのです。

マネジメントスキル

 システムエンジニアは要件定義や設計などの上流工程だけでなく、開発を担当するプログラマーの取りまとめも担当します。一部のメンバーに負荷が集中しないよう目を配ったり、業務が滞りなく進むよう人員・工程・作業・チームを管理したりするスキルが求められます。

論理的思考力

 システム開発の過程では、物事を順序立てて考え、その考えの筋道と理由をクライアントやプロジェクトのチームメンバーにわかりやすく伝えなければならない場面が、度々訪れます。常に論理的に思考ができるかどうかは、システムエンジニアとして大成するためのひとつのカギであるともいえます。

プログラミングスキル

 実際に開発の現場で手を動かすかどうかは別として、システムエンジニア自身がプログラミングスキルを持っていなければ、要件定義や設計、開発に必要な工数見積もり、納品されたシステムの品質管理などを適切に行うことができません。
 
すべての領域でスペシャリストを目指す必要はありませんが、プログラミングのスキルは当然として、データベースやネットワーク、セキュリティといった幅広い分野の基礎知識が求められるでしょう。

一般的なビジネススキル

 クライアントと接することが多いシステムエンジニアは、当然ながら一般的なビジネススキルが必須です。時間や約束を守るなどの社会人として最低限のマナーはもちろん、クライアントやチームメンバーに対する過不足ない報告・連絡・相談や、必要に応じたビジネス文書の作成など、さまざまなスキルが求められるでしょう。

英語力

 システム開発に関わる各種サービスや技術について書かれたドキュメントの多くは、英語で記述されています。新しい技術に関する情報をすばやくキャッチアップする上でも、英語力は役立つでしょう。

システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアのキャリアパスは、主に次の3つに大別されます。

特定の技術を磨いてスペシャリスト(専門職)を目指す

 今後、ニーズが高まるであろう特定の技術領域の専門性を高めて、スペシャリストとして現場に立ち続ける道があります。例えば、クラウドやデータベース、IoT、AI、セキュリティといった分野から、ニーズが高まりそうな技術を学んで自身の価値を高めるのはひとつの手でしょう。

スペシャリストとしてのキャリアパス例

・インフラエンジニア(クラウドエンジニア)
サーバーやネットワーク、配線などITインフラに特化したエンジニア。近年主流となりつつあるクラウド型のインフラ技術を身につけるなど、従来のインフラエンジニアと差別化を図る必要がある。
 
・IoTエンジニア
あらゆるモノをインターネットと接続するIoT技術を用いて、ソフトウェア開発やデバイスの設計を行うエンジニア。組み込み開発やAI、ビッグデータ、クラウド技術など幅広い知識が必要。
 
・AIエンジニア
ディープラーニングや機械学習の技術を用いて、AI開発を行うエンジニア。ソフトウェア開発スキルに加え、数学やデータ解析などの知識・スキルも求められる。
 
・セキュリティエンジニア
システムやネットワークを外部の攻撃から守るエンジニア。セキュアプログラミングや情報セキュリティマネジメントをはじめとした専門知識の習得が必須。
 
・データサイエンティスト
ビッグデータなど巨大なデータを収集・分析し、解析結果をマーケティングや業務改善に活かす専門家。PythonやRといったプログラミングスキルや統計学・機械学習の知識が求められる。

ゼネラリストとしてプロジェクトマネージャーを目指す

 システムエンジニアとしての経験を積んだ後、現場の技術者ではなく管理者として、プロジェクトマネジメントに携わる道です。プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の責任者として、予算管理や人員調整、リスク管理といった幅広い管理業務に加え、クライアントとの交渉などを担当します。システムエンジニアとして上流工程の経験を積んだ後、数人規模のチームリーダー、プロジェクトリーダー経験を経てから目指すのがよいでしょう。

フリーランスとして独立する

 1つの分野で卓越した技術を持つ人や、幅広いプロジェクトに対応できる経験とノウハウを持った人であれば、フリーランスとして働く道もあります。ただし、フリーランスで生活に十分な収入を得るのは、決して簡単なことではありません。
 
フリーランスを目指すなら、自身の売りになる専門分野を作ることに加えて、会社に所属しているうちから案件の受注や収支管理も「いずれ全部自分でやる」という視点で学んでおく必要があります。営業も自分で行うため、信頼できる人のつながりやクライアントのあても必要になります。

未経験からシステムエンジニアになるには

システムエンジニアになるための必須資格はありませんが、未経験からチャレンジするのであれば、まずはプログラマーを目指しましょう。プログラマーとして開発経験を積んだ後、徐々に設計業務などの上流工程を任せてもらうことでスキルアップを図り、システムエンジニアにキャリアアップするのが一般的な道筋です。
 
未経験からプログラマーを目指す際、勉強を兼ねて資格を取得するのは有効な手段です。ITパスポート試験や基本情報技術者試験など比較的やさしい国家資格は、学生のうちに取得する人も少なくありません。
 
役立つ国家資格
ITパスポート試験:ITに関する基礎知識が身につく(初級)
基本情報技術者試験(FE):ハードウェア・ソフトウェアの基本的な仕組みや動作のほか、プログラミングに必要な基礎的な知識が身につく(初級)
応用情報技術者試験(AP):分野を問わず、IT技術に関わる総合的な能力が身につく(中級)
 
役立つベンダー資格
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS):WordやExcelなどの基礎知識が身につく(初級)
オラクルマスター:Oracle Databaseシリーズを扱う技術力と知識が身につく(初級~中級・グレードによる)
Cisco Certified Network Associate(CCNA): ネットワークの知識が身につく(中級)

未経験者の転職活動では、ポートフォリオの作成が必須

未経験からシステムエンジニアを目指す場合は、ポートフォリオの作成も必須となります。実際に動作するiPhone/Androidアプリ、Webサービスなどを準備しましょう。ただ作るだけではなく、開発の目的や背景、設計概要、アウトプットに対する自身の評価などを論理的に説明できるようにしておくことも大切です。
 
プログラミング未経験者を採用し、入社後に研修を通して教育する企業もありますが、ITエンジニアは新しい技術や情報をキャッチアップし、常に学び続けなければならない職種です。受け身ではなく「自分から学んで開発する」という姿勢を持つことがとても重要です。

ポテンシャル採用は20代まで。30代以降は+αの実績が必要

 ポテンシャル重視で未経験でも採用されるのは、基本的には20代までです。30代以降は即戦力としての活躍が求められる年代ですので、未経験から目指す場合は特定の業界の専門知識やマネジメント経験、自己研鑽で身につけた技術力を強くアピールしなければなりません。それでも、20代と比べると厳しいのが現実です。

まとめ

 この記事では、システムエンジニアの仕事内容やシステム開発の工程のほか、年収や求められる能力、キャリアパスについても解説しました。システムエンジニアはシステム開発における上流工程を担当する職種ですが、プログラミングスキルをはじめとした技術力はもちろん、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなど幅広い能力が求められます。
 
未経験の場合はまずはプログラマーとしての就職を目指し、経験を積んだ後にシステムエンジニアとしてキャリアアップしていきましょう。その際も、資格取得を通した勉強や開発実績として紹介できる作例の用意に力を入れ、採用面接の場でスキルと熱意を伝えることが大切です。

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