- インフラエンジニアが資格を取得すると保有スキルを証明できる
- インフラエンジニアにおすすめの資格11選と難易度一覧
- インフラエンジニアの資格取得に向けた学習方法
- インフラエンジニアの種類
- インフラエンジニアに必要な知識とスキル
- インフラエンジニアの平均年収
- インフラエンジニアのやりがいと注意点
- インフラエンジニアに関するよくある質問
- まとめ
インフラエンジニアが資格を取得すると保有スキルを証明できる
インフラエンジニアに必須の資格はありません。日本のエンジニア業界は、資格よりも実務経験を重視する傾向があります。しかし、エンジニア資格の中でも、ある程度は評価されるのが、ネットワークやサーバーといったインフラ系の管理や運用などの資格です。入門者向けインフラ資格には「CCNA」「LPIC」「基本情報技術者試験」などがあります。
インフラ系の資格の勉強を通じてスキルを高めたいなら、サーバーOSを自宅の環境にインストールするなど、環境を整えることが大切です。環境構築を実際行ってみることで、本だけでは理解しにくい、記憶しにくい部分がすんなりと理解でき、実務に役立つ基礎知識が習得できます。
資格を所有する最も大きいメリットとして挙げられるのは、自分の持っているスキルを目に見える形で証明できることです。企業の面接や面談の際に、資格を持っていることはアピールのバックアップにもなります。
特に、国家資格である情報処理技術者試験の中で、以下は高度情報処理技術者試験に分類されています。取得すると転職において有力な武器になるでしょう。
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・ネットワークスペシャリスト・データベーススペシャリスト
・情報処理安全確保支援士
アプリケーションエンジニアの場合は、ポートフォリオとして用意できるものがあれば比較的スキルのアピールがしやすいです。しかしインフラエンジニアは具体的な成果物がないため、資格があることでより転職時にアピールしやすくなります。
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インフラエンジニアにおすすめの資格11選と難易度一覧
インフラエンジニアにおすすめの資格を11個ご紹介します。資格を大きく分けると、国家資格とベンダー資格があります。以下は各資格のまとめです。勉強時間は、受験する人の経験やスキルによって多少異なるため、あくまで目安です。例えば、すでに下位資格に合格している場合は、必要な勉強時間が短くなります。
資格名 | 難易度 | 合格率 | 更新有無 | 勉強時間目安 |
---|---|---|---|---|
ITパスポート | 低い | 50%~60%程度 | 無 | 150時間程度 |
基本情報技術者試験 | 低い | 50%程度 | 無 | 200時間程度 |
応用情報技術者試験 | 普通 | 20%~25%程度 | 無 | 500時間程度 |
データベーススペシャリスト試験 | 高い | 15%~20%程度 | 無 | 500時間程度 |
ネットワークスペシャリスト試験 | 高い | 15%~20%程度 | 無 | 500時間程度 |
情報処理安全確保支援士試験 | 高い | 20%程度 | 無 | 500時間程度 |
AWS認定 | 普通 | 50%程度 | 有 | 60~120時間程度 |
CompTIA Cloud+ | 普通 | 非公開かつ不明 | 有 | 100時間程度 |
LinuC | 低い~高い | LinuC-1:50%程度 LinuC-2:20%程度 LinuC-3:15%程度 |
有 | 200時間程度 |
シスコ技術者認定 | 低い~高い | 20%~30%程度 | 有 | 160時間程度 |
オラクルマスター | 普通 | 非公開かつ不明 | 無 | 40時間程度 |
国家資格
まずはインフラエンジニアにおすすめの国家資格をご紹介します。
1.ITパスポート
ITパスポートは独立行政法人情報処理機構が実施している国家資格です。対象はエンジニアだけでなく、ITに携わる人や、ITの基礎知識を身につけたい人です。IT関連の資格の中では難易度が低く、短期間の勉強で合格できる可能性が高いでしょう。内容も一問一答形式で、複雑な計算やプログラムのトレースなどの問題はありません。あくまでも基本的な知識を問う内容です。
2.基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門的な国家資格で、ITエンジニアに求められる基礎知識を証明する事ができます。資格取得の学習を行うことで、サーバーやネットワーク、セキュリティに関する基礎知識を網羅的に身につけることができます。
2023年から制度が変わり、それまで上期・下期の年2回の実施から、通年で実施されるようになりました。自身の都合の良い日時・場所で受験できるようになり、受験方式もコンピューターを使ったCBT方式に変更されています。
新制度になって以降、合格率は50%前後となっており、取得しやすい資格といえます。まずはこの資格から取得してステップアップで他の資格の取得を目指すと良いでしょう。
3.応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験とは、 高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立した者が取得できる資格です。基本情報技術者試験よりも難易度があがり、合格率も20%台となっています。
データベース・サーバ・ネットワークエンジニアとして転職を希望する方は、応用情報技術者の資格取得を目指すのも良いでしょう。令和5年(2023年)春期の合格率は27.2%となっています。
4.データベーススペシャリスト試験(DB)
データベーススペシャリスト試験は、データベースに関係する固有技術を活用し、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行うエンジニア向けの資格です。情報処理技術者試験のレベル区分において最高難易度のレベル4にあり、十分な知識と経験が必要です。データベース設計やSQL、DBMS関連など、データベース技術に特化した問題が出題されます。試験は毎年秋に行われ、令和4年秋期の合格率は17.6%です。
5.ネットワークスペシャリスト試験(NW)
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関する高度な専門知識を証明する国家資格です。サーバーはネットワークを介して通信するため、ネットワークを含めたインフラ設計を行う際に役立つでしょう。情報処理技術者試験のレベル区分において最高難易度のレベル4にあり、ネットワーク技術に関する十分な知識と経験が必要です。試験は毎年春に行われ、令和5年春期の合格率は14.3%です。
6.情報処理安全確保支援士試験(SC)
情報処理安全確保支援士試験は、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。
2016年に廃止となった情報セキュリティスペシャリストの後継資格です。サイバーセキュリティに関する専門的な知識を持っていることを証明できます。ITインフラはシステムの基盤であるため、セキュリティの知識が欠かせません。
令和5年春期の合格率は19.7%になっています。
ベンダー資格
インフラエンジニアが取得しておくと業務に役立つベンダー資格を紹介します。ベンダー資格は企業が認定する資格で、製品やサービスに特化した問題が出題されます。国家資格と異なり有効期限が設けられているものもあり、合格しても定期的に再受験し、常に技術を最新に保つことが求められます。
7.AWS認定
Amazonが運営するクラウドサービス「AWS(Amazon Web Service)」の認定資格です。AWSは国内だけでなく世界でシェアトップであるため、実用的なクラウド資格として取得をオススメします。AWSにはさまざまな資格がありますが、インフラエンジニアとしては次の3つの資格取得を目指すと良いでしょう。
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・クラウドプラクティショナー(ファンデーショナル):クラウドの基礎知識を証明する資格・ソリューションアーキテクト(アソシエイト):AWSを使ったインフラ構築に関する基礎スキルを証明する資格
・ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル):AWSを使ったインフラ構築に関する高度なスキルを証明する資格
合格率は非公開となっていますが、ファンデーショナルが半年の実務経験レベル、アソシエイトが一年の実務経験レベル、プロフェッショナルが二年の実務経験レベルを対象としています。資格の有効期限は3年となっており、効果を継続するには同じ資格を再度受験し合格するか、上位の資格を取得する必要があります。上記以外にも、データベースやセキュリティなど、特定分野に特化した「スペシャリティ」資格も存在します。
8.CompTIA Cloud+(CV0-003)
CompTIA Cloud+(CV0-003)は、クラウドコンピューティングに必要な知識とスキルを証明する国際資格です。AWS認定がAWSの実用的な知識とスキルを証明する資格とすれば、CompTIA Cloud+は製品を特定しない汎用的なクラウド知識を証明できる資格といえるでしょう。ITシステム管理またはITネットワーキングにおいて最低2〜3年間の業務経験がある人を想定しているため、基本的な知識は持っている人が対象です。
取得すると、以下の必要な知識とスキルが証明できます。
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・標準的なクラウド手法に対する理解・クラウドテクノロジー(ネットワーク、ストレージ、仮想化テクノロジなど)の実装、保守、提供
・ITセキュリティについて理解し、クラウドの実装に関連する業界のベストプラクティスを使用できる
合格率は非公開となっていますが、先に紹介したネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士よりも、難易度は低いと言われています。有効期限は3年となっており、更新には改定試験の合格が必要です。
9.LinuC(Linux認定資格)
LPI-Japanが提供する、Linuxをベースとしたシステム構築・運用の基礎が学べる民間資格です。Linuxサーバーは、Windowsサーバーと並んでシェアの高いサーバーであり、インフラエンジニア必須のスキルです。LinuC-1・LinuC-2・LinuC-3と、レベル別に3つの試験が提供されています。
LinuC-1は基礎的な内容のため、まずはLinuC-2までの取得を目指すと良いでしょう。さらに、Linuxサーバーに強みを持ったインフラエンジニアを目指すのであれば、LinuC-3の取得を目指しましょう。合格率は非公開ですが、LinuC-1は50%程度、LinuC-2は20%程度、LinuC-3は15%程度の合格率だと言われています。資格の有効期間は5年間であり、効果を維持するには認定日から5年以内に再認定が必要です。
10.シスコ技術者認定(CCNA)
シスコ技術者認定は、ネットワーク製品として高いシェアを持つシスコシステムズ社が主催する認定資格です。取得すればシスコシステムズ社の製品を使ったネットワーク設計スキルや構築スキル、運用スキルを証明する事ができます。CloudやData Center、Securityなど技術領域別に資格が細分化されています。
また、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートと難易度別にも試験が分かれており、技術領域とスキルレベルに応じて受験することができます。
合格率は非公開ですが、プロフェッショナル以降は非常に難易度が高いと言われています。有効期間は3年です。
11.オラクルマスター
オラクルマスターは、データベース管理システムのOracle Databaseを提供するOracle社が運営する資格試験です。4段階のレベルに分けられていて、上からPlatinum、Gold、Silver、Bronzeとなっています。データベースの管理、運用、SQLのスキルを問う問題が出題されます。
Oracle Databaseは世界でもっともシェアの高いデータベースであるため、オラクルマスターを取得することでデータベースのスキルの証明になります。また、基本的にデータベースの使い方はデータベース管理システムの種類を問わず共通しているため、別のデータベース管理システムのスキル証明にもなります。
オラクルマスターは有効期間が定められていませんが、資格にはバージョンが設定されているため、定期的に再受験するか上位資格を取得し、バージョンアップしましょう。
インフラエンジニアの資格取得に向けた学習方法
インフラエンジニアに役立つ資格を取得するためには、最低限ITインフラに関する知識が求められます。しかし、IT未経験の人にとってはどのように勉強すればよいか、疑問に感じる人もいるでしょう。ここでは、資格取得に向けておすすめの学習方法を解説します。
本や参考書を利用する
書店にいけばITインフラに関する書籍が多数あります。目的の資格試験の対策本があればよいですが、ない場合や基本的な知識を身につけたい場合は、専門書を利用しましょう。ここでは、ITインフラの基礎を学ぶためにおすすめの書籍を3冊ご紹介します。
『改訂新版 インフラエンジニアの教科書』(佐野裕 (著) 、シーアンドアール研究所)
インフラエンジニアとはどういう仕事か、というところから解説されており、サーバーやネットワーク、ストレージ、クラウドまで多くの分野を扱っています。広く浅く学べるため、まずこの書籍をベースに知識を深めるとよいでしょう。
『[試して理解]Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】』(武内 覚 (著)、技術評論社)
サーバーOSとして広く扱われているLinuxを学ぶことができる良書です。また、仮想マシンやコンテナなどサーバーに関して必要な知識も網羅されているため、一度手にとってみてみるとよいでしょう。
『マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)』(井上直也 (著), 村山公保 (著), 竹下隆史 (著), 荒井透 (著), 苅田幸雄 (著) 、オーム社)
ネットワーク技術の基本を学ぶのにぴったりの書籍です。イラストや図が豊富に使用されており、IT初心者の人にもわかりやすい解説が特徴です。
学習サイトを活用する
インターネット上では、資格に関する学習サイトも多数あり、中には無料で利用できるものもあります。例えば、AWS資格においてはAWSが「AWS Skill Builder」を公開しており、無料で多数のコンテンツが利用できます。また、AWSやオラクル社などのクラウドベンダーは無償で環境を利用できるサービスも提供しています。このような学習サイトやオンライン上の環境を活用して知識を深めることも可能です。
スクールに通う
独学で勉強するのが難しいと感じる人は、ITスクールに通うのも1つの方法です。費用は発生しますが、まとまったカリキュラムで着実に学べる点や、困ったときに講師に質問できる点は独学に比べ大きなメリットです。十分な時間や費用が用意できる人は、検討してみるとよいでしょう。
勉強会に参加する
有識者が開く勉強会に参加して、直接話を聞くのもよい学習方法です。他の参加者とも交流して知識を深められるほか、人脈が広げられるというメリットもあります。勉強会はオンラインで実施しているものもあるので、探してみるとよいでしょう。
他にも、さまざまな勉強方法があります。以下の記事では、IT未経験者、IT初心者でもできる勉強方法を詳しく解説しているので、あわせて御覧ください。
関連記事:インフラエンジニアに必須な勉強を初心者にもわかりやすく解説
インフラエンジニアの種類
ひとことにインフラエンジニアと言っても、複数の種類に細分化できます。ここでは、代表的な種類として、サーバーエンジニア、セキュリティエンジニア、ネットワークエンジニアについて紹介します。
関連記事:インフラエンジニアになるには?必要なスキルや資格とは
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの設計、構築、運用などを担当するエンジニアです。具体的には、サーバーの選定、構築、セキュリティ設定、ネットワークの構築や監視、障害対応などが主な業務となります。
また、サーバーエンジニアには、クラウドサーバーや仮想化技術に精通したエンジニアも多く、インフラの最新技術にも精通していることが求められます。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、情報セキュリティの専門家です。システムやネットワークの脆弱性を分析し、改善策を提案します。具体的には、セキュリティ対策の企画・立案、検証・実行、監視・運用などが主な業務です。
また、脆弱性診断やペネトレーションテスト、セキュリティ対策のコンサルティングなど、セキュリティに関する専門知識が求められる業務全般も担当することがあります。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、システムやサービスを提供するためのネットワーク設計、構築、運用などを担当するエンジニアです。具体的には、ネットワーク設計や構築、ルーターやスイッチの設定、セキュリティ対策、障害対応などが主な業務です。
また、ネットワークエンジニアには、クラウドネットワークに対応できるスキルや、SDN(Software Defined Network)やNFV(Network Function Virtualization)などの最新技術にも精通していることが求められます。
インフラエンジニアに必要な知識とスキル
ここでは、インフラエンジニアに求められる知識とスキルを解説します。
インフラエンジニアは、サーバー・ネットワーク・セキュリティといった分野に精通している必要があります。近年ではクラウドに関する知識やスキルも欠かせません。
サーバーおよびネットワークに関する知識とスキル
サーバーOSは、Linux/Unix/Windowsが主流です。なかでもLinuxサーバーは業務用として利用頻度が高いため、専門的な知識とスキルが求められます。また、システム間をつなぐネットワークに関する知識も欠かせません。スイッチやルーター、ファイアウォール、ロードバランサなどの知識とそれらを扱うスキルが求められます。
トラブルの原因はサーバーだけでなく、クライアント側や、プログラム内など多岐にわたる可能性があるため、インフラについての基礎知識だけでは問題解決に至ることはできません。
関連記事:インフラエンジニアのスペシャリストになるには
セキュリティに関する知識とスキル
サーバーは外部に公開するものや、機密情報を取り扱う場合もあるため、セキュリティ対策が欠かせません。
不正アクセスやDoS攻撃、標的型攻撃などに対応できるよう、サーバーとネットワークの両面でセキュリティ対策を施すための知識とスキルが求められます。
クラウドに関する知識
近年では、パブリッククラウドのIaaS環境上にITインフラを構築する方法が主流となってきています。MM総研が国内企業3万3922社の情報システム担当者を対象にWebアンケートを実施したところ、大手クラウド3社のPaaS/IaaS利用率が高まったことが分かっています。(※)
PaaS利用企業のうち、AWS(Amazon Web Services)を利用している企業は60.0%と半数以上を占めています。次いでAzure(Microsoft Azure)が48.2%、GCP(Google Cloud Platform)が28.8%で続いています。IaaS利用者では、AWSが40.3%、Azureが26.3%、GCPが13.7%でした。
※ 株式会社MM総研ニュースリリース「国内クラウドサービス需要動向(2022年版)」(2022年10月23日アクセス)。
関連記事:インフラエンジニアにAWSスキルが求められる理由
インフラ設計の知識とスキル
インフラエンジニアとして上流工程を担当するためには、インフラ設計スキルが必要です。インフラエンジニアとして数年間は、主に保守運用という下流工程を担う場合が多いでしょう。下流工程の作業になれたら上流工程の設計や構築を行うようになるので、設計スキルが必要になります。
関連記事:
インフラエンジニアに必要なスキルセット・知識とは
インフラエンジニアが英語を使えることで得られるメリット
インフラエンジニアの平均年収
2023年12月時点でレバテックキャリアに登録されている求人案件によると、インフラエンジニアの年収は350〜1100万円と幅が広く、実務経験の有無や技術力によって年収は大きく異なります。
また統計データの出所によっても数字が変わってくるのですが、550万円〜600万円程度に集中していると考えられます。あくまでも参考値ですが、相場は把握できるでしょう。
関連記事:インフラエンジニアの年収は?|転職でキャリアアップするために知っておくべきこと
インフラエンジニアのやりがいと注意点
インフラエンジニアにはやりがいもありますが、同時に注意点もあります。これについてはどのような職業でも同じでしょう。以下では、インフラエンジニアのやりがいと注意点を紹介します。
やりがい
まずはインフラエンジニアのやりがいです。他のエンジニア同様スキルアップに応じて自分の市場価値が上がり、また土台を支えるというやりがいもあります。
実力主義で一人作業の機会も多いためキャリアアップしやすい
インフラエンジニアは、システムやネットワークの構築や運用・保守など、企業の基幹業務を支える重要な役割を担っています。そのため、確実に業務をこなせるスキルが求められます。重要な業務なので、スキルのあるインフラエンジニアには需要が集中するということです。
結果的に、自分の技術力を磨けば市場価値が上がり、キャリアアップがしやすいというやりがいにつながります。また一人で作業を進めることが多いため、自らの力で問題解決するスキルも身につきます。
関連記事:
インフラエンジニアのキャリアパスは?将来性や役立つやスキルと資格も解説
インフラエンジニアが習得すべきプログラミングスキル
事業基盤を支える職業である
インフラエンジニアは、企業のITシステムを支えています。今の時代においては、企業の事業基盤を支える役割を担っています。自分が手掛けたシステムが企業を支えているので、やりがいにつながるでしょう。
注意点
インフラエンジニアにはスキルアップや企業の事業基盤を支えるやりがいがありますが、その一方で大変な部分もあるので注意が必要です。
土日や深夜帯などに出勤を求められる可能性がある
インフラエンジニアはシステムの稼働状況を常に監視し、トラブルが発生した場合には迅速に対応します。そのため、土日や深夜帯などに出勤することがあります。
またシステムの変更や改修作業がある場合には、システム利用者が作業している時間帯は避ける必要があるので深夜作業になる可能性が高いです。
たまに土日や深夜帯に出勤するだけでなく、そもそもシフトに組み込まれている場合も多いでしょう。
関連記事:インフラエンジニアの夜勤について - 夜勤なしの仕事はある?
インフラエンジニアに関するよくある質問
インフラエンジニアに関して、よくある質問と回答をご紹介します。
Q1. 情報処理安全確保支援士試験はどんな資格?
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティのスペシャリストを認定する国家資格です。セキュリティインシデントの管理体制構築およびインシデント発生時の対応を担い、支援するための技術を有していることを認定します。情報処理技術者試験の中でも難易度は高く、合格率は20%を下回ります。
Q2. インフラエンジニアにはどんな知識が必要?
スイッチやルーターといったネットワーク関連機器の知識のほか、ファイアウォールやロードバランサの知識、不正アクセスから守るためのセキュリティに関する知識、さらには最新の技術トレンドにも対応できるようクラウドに関連する知識も求められます。
Q3. AWS認定はどんな資格ですか?
Amazonのクラウドサービス「AWS」において、クラウドサービスに関する専門知識とスキルを有していることを認定する資格です。「クラウドプラクティショナー(ファンデーショナル)」「ソリューションアーキテクト(アソシエイト)」「ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)」のランクが存在します。また、データベースやセキュリティなど専門分野に特化した資格も提供されています。
AWSはクラウドサービスの中でも世界トップのシェアを誇るため、AWS認定資格は需要が高く、取得しておくと技術力のアピールにつながります。
Q4. 未経験から目指す際に最初に取得すべき資格は?
未経験から目指すなら、ITパスポートから基本情報技術者試験、応用情報技術者試験へとステップアップして資格取得を目指しましょう。インフラエンジニアは扱う分野が広いため、広く浅くスキルを身につけることが有効です。
その中で、データベースやネットワークなどの分野に興味があれば、その分野に特化した資格を取得するとよいでしょう。データベースであればデータベーススペシャリストやオラクルマスター、ネットワークであればネットワークスペシャリストやシスコ技術者認定がおすすめです。
まとめ
この記事では、インフラエンジニアに求められる知識とスキル、インフラエンジニアが取得すべき資格を解説しました。資格を取得することは、専門的な知識やスキルを証明するために有効な手段です。資格取得のための学習も、新たな知識とスキルを習得する効率的な機会となるでしょう。
また、インフラエンジニアになるにあたって役立つ資格とその取得順番のおすすめをご紹介しました。資格自体は多くあるため、どれから優先的に取得したらよいか迷う人は参考にしてみてください。
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