インフラエンジニアの概要と求められる知識・スキルをもとに取得すべき資格を紹介インフラエンジニアに役立つ資格と難易度

インフラエンジニアは資格が必須の職種ではありません。しかし、求められる知識・スキルが幅広く、自身が保有している専門性を証明しづらいことから、多くの人が資格取得を通して勉強やスキル証明を行っています。この記事では、インフラエンジニアに求められる知識やスキルと合わせて、取得するべき資格について紹介します。

1. インフラエンジニアとは?

まず、インフラエンジニアの概要を解説します。

インフラエンジニアは、ITシステムを利用するための基盤となるネットワークやサーバーなどの設計・開発・運用に携わるエンジニアです。
 
インフラエンジニアの中でも、サーバーやネットワークの専門性が高いエンジニアを、それぞれサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアと呼ぶ場合もあります。最近では、パブリッククラウドのIaaS環境でITシステムを構築することが主流になりつつあり、クラウドの専門性が高いエンジニアはクラウドエンジニアと呼ばれはじめています。

2. インフラエンジニアに必要な知識とスキル

ここでは、インフラエンジニアに求められる知識とスキルを解説します。
インフラエンジニアは、サーバー・ネットワーク・セキュリティといった分野に精通している必要があります。近年ではクラウドに関する知識やスキルも欠かせません。

サーバーおよびネットワークに関する知識とスキル

サーバーOSは、Linux/Unix/Windowsが主流です。なかでもLinuxサーバーは業務用として利用頻度が高いため、専門的な知識とスキルが求められます。また、システム間をつなぐネットワークに関する知識も欠かせません。シスコ製品を中心に、スイッチやルーター、ファイアウォール、ロードバランサなどの知識とそれらを扱うスキルが求められます。

セキュリティに関する知識とスキル

サーバーは外部に公開するものや、機密情報を取り扱う場合もあるため、セキュリティ対策が欠かせません。不正アクセスやDoS攻撃、標的型攻撃などに対応できるよう、サーバーとネットワークの両面でセキュリティ対策を施すための知識とスキルが求められます。

クラウドに関する知識

近年では、パブリッククラウドのIaaS環境上にITインフラを構築する方法が主流となってきています。主流なパブリッククラウドとしては、AWSやAzure、GCPが挙げられます。オンプレミスからクラウドへの移行案件も多く、移行スキルが高いインフラエンジニアは高い評価を得ています。なかでも、IaaSにおけるAWSの国内シェアは47.1%(※)という調査結果もあり、AWSに関する知識やスキルを持つインフラエンジニアに高い需要があります。

※参考:株式会社MM総研ニュースリリース「2019年国内クラウドサービス需要動向調査」(2019年6月11日)

3. これからのインフラエンジニアが取得するべき7つの資格

続いて、インフラエンジニアが取得しておくと業務に役立つ資格を、習得できるスキルや知識との関連性と併せて紹介します。

基本情報技術者試験

ITエンジニアの登竜門的な国家資格で、ITエンジニアに求められる基礎知識を証明する事ができます。資格取得の学習を行うことで、サーバーやネットワーク、セキュリティに関する基礎知識を網羅的に身につけることができます。
平成30年の合格率は25.6%であり、登竜門的な資格といえども決して難易度が低いものではありません。しかし、これから紹介する資格の中では取得が容易な部類に入りますので、まずはこの資格から取得してステップアップで他の資格の取得を目指すと良いでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリストは、ネットワークに関する高度な専門知識を証明する国家資格です。サーバーはネットワークを介して通信するため、ネットワークを含めたインフラ設計を行う際に役立つでしょう。平成30年の合格率は15.4%であり、高難易度の資格試験です。

情報処理安全確保支援士試験

2016年に廃止となった情報セキュリティスペシャリストの後継資格です。サイバーセキュリティに関する専門的な知識を持っていることを証明できます。ITインフラはシステムの基盤であるため、セキュリティの知識が欠かせません。平成30年の合格率は17.7%です。

AWS認定

Amazonが運営するクラウドサービスであるAWS(Amazon Web Service)の認定資格です。AWSは国内シェアトップであるため、実用的なクラウド資格として取得をオススメします。AWSにはさまざまな資格がありますが、インフラエンジニアとしては次の3つの資格取得を目指すと良いでしょう。
 
クラウドプラクティショナー(ファンデーショナル):クラウドの基礎知識を証明する資格
ソリューションアーキテクト(アソシエイト):AWSを使ったインフラ構築に関する基礎スキルを証明する資格
ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル):AWSを使ったインフラ構築に関する高度なスキルを証明する資格

 
合格率は非公開となっていますが、ファンデーショナルが半年の実務経験レベル、アソシエイトが一年の実務経験レベル、プロフェッショナルが二年の実務経験レベルを対象としています。

CompTIA Cloud+(CV0-002)

クラウドコンピューティングに必要な知識とスキルを証明する国際資格です。AWS認定がAWSの実用的な知識とスキルを証明する資格とすれば、CompTIA Cloud+は製品を特定しない汎用的なクラウド知識を証明できる資格と言えるでしょう。
合格率は非公開となっていますが、先に紹介したネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士よりも、難易度は低いと言われています。

Linux技術者認定(LPIC)

Linuxサーバーに関する知識とスキルを証明する民間資格です。Linuxサーバーは、Windowsサーバーと並んでシェアの高いサーバーであり、インフラエンジニア必須のスキルです。LPIC-1・LPIC-2・LPIC3と、レベル別に3つの試験が提供されています。

LPIC-1は基礎的な内容のため、まずはLPIC-2まで取得を目指すと良いでしょう。さらに、Linuxサーバーに強みを持ったインフラエンジニアを目指すのであれば、LPIC-3の取得を目指しましょう。合格率は非公開ですが、LPIC-1は50%程度、LPIC-2は20%程度、LPIC-3は15%程度の合格率と言われています。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワーク製品として高いシェアを持つシスコ社の認定資格です。シスコ社の製品を使ったネットワーク設計スキルや構築スキル、運用スキルを証明する事ができます。CloudやData Center、Securityなど技術領域別に資格が細分化されています。また、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートと難易度別にも試験が分かれており、技術領域とスキルレベルに応じて受験することができます。合格率は非公開ですが、プロフェッショナル以降は非常に難易度が高いと言われています。

4. まとめ

この記事では、インフラエンジニアに求められる知識とスキル、インフラエンジニアが取得すべき資格を解説しました。資格を取得することは、専門的な知識やスキルを証明するために有効な手段です。資格取得のための学習も、新たな知識とスキルを習得する効率的な機会となるでしょう。

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