社内SEのスキルを活かしたキャリアパスを解説社内SEのキャリアパス

最終更新日:2020年1月28日

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社内SEとは、企業のシステム部門などに所属して自社のITを専門に扱うエンジニア職です。上流工程を経験しやすい、稼働が安定しているなどの理由から社内SEを目指そうと考えている人、あるいは現在社内SEとして働いている方も多くいると思います。では、社内SEとして活躍した先にはどのようなキャリアパスがあるのでしょうか。この記事では、社内SEとしてのスキル・経験を活かしたキャリアパスについて解説します。

1. 社内SEの仕事内容

まず、社内SEの仕事内容を解説します。

システム部門の予算作成・管理

システム部門の予算を作成する業務です。多くの場合、新しい年度が始まる前に来期の取組みと予算策定を行います。企業によって予算作成を担当する人が異なりますが、多くの企業では、インフラ担当、アプリケーション担当、ヘルプデスク担当などの各担当者が担当する領域の予算を作成し、部門長がこれらをベースに最終予算を作成します。

社内システムの企画

社内システムの導入、開発などに関する企画業務です。システム部門には、日々経営層や各部門からシステム化やシステム改善依頼が届きます。社内SEは、このような依頼に対して以下の業務を行います。

・解決策の検討
・投資対費用の算出
・プロジェクト計画の立案
・予算計画

社内システムの開発、運用、保守

通常のSEは顧客企業のシステム開発に携わりますが、社内SEは自社のシステムに携わります。この点がIT企業のSEと社内SEの大きな違いです。プロジェクト計画に従って、販売管理システム、会計システム、顧客管理システムなど、社内で利用するさまざまなシステムの開発、運用、保守を行います。開発は、自社でプログラミングから行うケース、プログラミングは外注するケースがあります。どちらの比率が多いかは、企業のスタイルによって異なります。

インフラの構築、運用、保守

社内システムは、PC、ソフトウェア、サーバー、ネットワーク機器などから成り立っています。それらを使ってインフラを構築し、運用・保守していくのも社内SEの仕事です。例えば、社員のPCにソフトウェアをインストールしたり、ファイルサーバーを設置したり、社内LANを構築したりといった作業を行います。

ヘルプデスク

システムにログインできない、ソフトの使い方がわからない等、社員からの問い合わせに対応します。WindowsなどのOSに関することから、プリンターに関する問い合わせなど幅広く対応します。また、新システムの導入時には、マニュアルを作成したり説明を行ったりもします。

2. 社内SEのキャリアパス

続いて、社内SEのキャリアパスを解説します。ポジション、担当する業務、必要なスキルなどを紹介します。

社内SEとして他の企業へ転職する

社内SEとして他社への転職は、もっとも一般的なキャリアパスです。ただし、転職する企業の規模によって業務や求められるスキルに違いがある場合がありますので、あらかじめどのような業務に携わりたいか明確にした上で転職活動をしましょう。

・中小企業(従業員数100名未満)の社内SE
従業員数100名未満の企業のシステム部門は、「一人SE」という言葉があるように1人〜数人の組織です。担当する業務は、予算作成から企画、システム開発、システム運用・保守、ヘルプデスクと非常に幅広い業務に携わります。

必要なスキルは、予算作成、IT企画、要件定義、業務設計、システム開発、システム運用・保守、インフラ構築、プロジェクトマネジメントなど、非常に幅広くなります。ただし、ここまで細かくスキル要件が定められているケースは稀です。業務をとおして身につけていけば問題ないでしょう。

・中堅企業以上(従業員数百名以上)の社内SE
この規模のシステム部門は、数名〜十数名以上の組織です。

主な業務は、IT戦略の立案、予算管理、システム開発、システム運用・保守などになりますが、多くの場合アプリケーション担当、インフラ担当に分業されています。ヘルプデスクはアウトソースされているケースが多くなります。

【アプリケーション担当】
業務内容は、一般的なSI企業とあまり変わりません。社内システムの企画や開発、保守が主な業務となります。スキルは、要件定義スキル、業務設計スキル、システム設計スキル、システム開発スキル、運用・保守スキル、プロジェクトマネジメントスキルなどが求められます。業務知識があるとなお良いでしょう。

【インフラ担当】
業務内容は、サーバーやネットワークなどの構築、運用・保守、セキュリティ設定、監視などになります。企業によっては、バッチファイルと呼ばれるサーバーで動作するプログラム開発を担当するケースもあります。

必要な知識は、サーバースキル、ネットワークスキル、セキュリティスキル、要件定義スキル、インフラ設計スキル、プロジェクトマネジメントスキルなどとなります。昨今、セキュリティ対策も求められますので、セキュリティマネジメントの知識も身につけると評価が上がるでしょう。

・マネージャー職を目指す場合
マネージャー職は、業務領域別(アプリケーションやインフラなど)にポジションがある場合と、部門全体でポジションが1つの場合があります。中小企業の場合、マネージャー職がないことも少なくありません。必要なスキルは上記で解説した技術スキルに加えて予算管理スキル、ベンダー管理スキル、教育スキルなどです。

CIOへキャリアアップ、転職する

CIOは、企業のIT戦略の立案や推進を行う職種です。多くの場合、システム部門長や、ITコンサルタントなどを経験した人がキャリアアップで目指すポジションです。技術スキルよりも知識と経験を問われる職種といえるでしょう。
 
必要な知識は、経営戦略に関する知識、IT戦略に関する知識、会計(財務会計/管理会計)に関する知識、予算管理に関する知識などです。社内SEからキャリアアップを目指す場合は、まずマネージャー職に就き、部門管理やIT戦略、予算管理などの経験を積むのがよいでしょう。ITストラテジストやITコーディネーターの資格も知識習得やスキル証明に役立ちます。

CTOへキャリアアップ、転職する

CTOは、主にインターネット企業にある職種で、採用する技術方針の策定や開発結果のレビュー、改善方針の立案などを担当する職種です。
 
サービスによって異なりますが、プログラミング言語やAI、インフラなどさまざまな技術に対する深い知識と高いスキルが求められます。多くの場合、PGやSEとして卓越したスキルを持つ人材がこのポジションで採用されます。企業によっては、20代でも目指すことができる職種です。
 
社内SEから目指す場合は、AIやディープラーニング、先端WEB技術などを活用したシステムの企画、開発、導入をとおして実績を作りましょう。社内SEとしてこれらを行うには予算が必要なため、必然的に予算計画や投資対効果の策定、上司への提案まで行うことになります。ハードルは高いですが、これらの経験がCTOを目指す上で武器となるでしょう。

ITコンサルタントへ転職する

ITコンサルタントは、IT戦略の立案支援やIT組織計画の立案支援、大規模システムの企画、業務改革支援などを行う職種です。経営戦略やIT戦略、会計知識、基幹業務知識など幅広い知識が求められます。また、提案スキルや要件定義スキルも必要となるでしょう。転職先としては、SI企業やコンサルティング企業となります。
 
社内SEの知識・スキルに加えて、経営戦略やIT戦略、基幹業務などの知識と提案スキル、要件定義スキルなどを補填することで、ITコンサルタントへの道が拓けてきます。ただし、コンサルティング企業への転職は、中途採用でも30代前半までを対象としている場合がほとんどですので注意が必要です。

プロジェクトマネージャーへ転職する

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト計画の立案やプロジェクトマネジメントを行う職種です。プロジェクトマネジメントスキルだけでなく、アプリケーションやインフラなど、技術に関する知見も求められます。
 
社内SEとして技術とマネジメントスキルを身につけることで、プロジェクトマネージャーという道も選択できます。ただし、事業会社にはプロジェクトマネージャーという職種は一般的には設けられていないので、コンサルティング企業かIT企業への転職となるでしょう。
 
この章では、社内SEのキャリアパスについて紹介しましたが、上記以外にも経営企画部門やデジタルマーケティング部門、EC部門など、ITスキルを求められる部門へのジョブチェンジも可能です。

3. まとめ

この記事では、社内SEの仕事内容とキャリアパスを解説しました。社内SEは幅広い業務に携わることができるため、さまざまなキャリアパスを選択することができます。もちろん、足りないスキルや求められるスキルは身につける必要がありますが、スクールや資格制度を活用することで十分補填することができるでしょう。記事でお伝えしたことを参考に、今後のキャリアパスについて検討してみてください。 

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