ITエンジニア・クリエイターへの転職を目指している方必見。履歴書の書き方マニュアルITエンジニア・クリエイターの履歴書作成マニュアル【テンプレート付き】

最終更新日:2022年10月11日

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履歴書は職務経歴書と並び、転職活動で重要な書類です。本記事では、転職活動に挑むITエンジニア・クリエイターの方向けに、履歴書の書き方をまとめました。レバテックキャリアのキャリアアドバイザー監修のもと、基本的な内容から面接成功率をアップさせるコツまでお伝えしていきます。

記事の最後では、ITエンジニア、クリエイターへの転職を考えているが、履歴書の書き方がわからない人に向け、サンプル付きの履歴書・職務経歴書テンプレートがダウンロードできますので、ぜひ転職活動にお役立てください。

ITエンジニア/クリエイター転職にとって履歴書はどんな役割?

まずは、履歴書と職務経歴書の違いについて聞いてみました。「履歴書は氏名や年齢などの基本情報や学歴・職歴を大づかみするもので、職務経歴書は経験やスキルを詳細に見るもの」とのことです。

そう考えれば、ITエンジニアやクリエイターが職務経歴書を重視するのもうなずけます。しかし、採用担当者が先に見るのは履歴書だという点は忘れてはいけません。

「採用過程では通常、人事担当者が履歴書を確認したうえで現場担当者が職務経歴書の詳細を確認します。つまり、履歴書をいい加減に書いていると、そこで落とされてしまい、せっかくの職務経歴書を見てもらえないということも起こりえます。」

では、採用担当者の目に留まり、次のステップに進むためにはどうすればよいのでしょうか。

「履歴書はあくまで基本情報を大づかみするためのものなので、加点を狙うよりも、一般的な書式やルールを守り、“いかに失点を防ぐか”が重要になります」

関連記事:ITエンジニアの面接質問23選 - 技術質問や希望年収などへの回答例

ITエンジニア/クリエイターの履歴書のよくある内容は?

ITエンジニア/クリエイターの履歴書のよくある項目は大きく分けて、「基本情報」「学歴・職歴」「免許・資格」「自由記述欄」の4つです。

これに準じていれば自作でもかまいません。自由記述欄は、市販の履歴書では趣味や特技、通勤時間などに分かれていることもあります。

関連記事:ITエンジニア向け志望動機の書き方を例文付きで解説!

履歴書作成の注意点

以下では、履歴書を作成する際に気をつけるべきポイントを紹介します。

サイズは、B5(B4の二つ折り)かA4(A3の二つ折り)が一般的

提出時はそれ以上折らず、B5もしくはA4のまま封筒に入れて提出するのが無難です。

手書きではなくPCで作成する

エンジニアやクリエイターの場合、履歴書をデータで提出することも多いので、Excelなどで作成するのがおすすめ。あらかじめ用意しておき、提出時に最新の状態に更新すると便利です。その際、すべてに目を通す癖をつけると、誤字脱字の防止にもなります。

フォーマットを作成する

履歴書に項目を記載する前に、テンプレートを作成する必要があります。テンプレートはネット上でも無料でダウンロードできるので、ダウンロードして使っても問題ありません。または、自分が使いやすいようにダウンロードしたテンプレートを修正したり、自分でゼロから作ったりしても良いです。

年号は統一する

履歴書に使う年号は、西暦でも和暦でもかまいませんが、近年では西暦が一般的になりつつあるようです。いずれを使うにしても、混在は避けましょう。また、数字表記は算用数字を使うのが一般的です。

「基本情報」の書き方と注意点

このブロックでは、氏名や住所などの基本的な属性情報を書きます。

氏名
  • ・姓と名の間にはスペースを入れて読みやすくしましょう。

    ・読み方の表記は「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」なら片仮名にします。

顔写真
  • ・服装は基本的にはスーツ。カジュアルな服装は避けましょう。

    ・髪型は清潔感のあるものにしてください。ヒゲは不可ではありませんが、これも清潔感を損なわないように気をつけましょう。

    ・スピード写真でもかまいませんが、履歴書のなかで自分の外見的な印象を伝える唯一の要素なので、写真店などで撮るのもおすすめです。自撮りは避けましょう。

    ・面接などに持参する場合は、写真をデータに埋め込んだ状態でプリントアウトするのではなく、出力した履歴書に写真を貼付します。その際、はがれても困らないよう、写真の裏に氏名を書いておくとベストです。

    ・写真と本人との違いが大きすぎると、第一印象を損ないかねませんので、過度な加工は避けましょう。

生年月日

・生年月日以外に、履歴書提出時での満年齢も記入します。

住所

・マンションやアパートに住んでいる場合は、建物名や部屋番号まで正確に記載しましょう。その際、表現の不揃いがないように、英数字の半角・全角を揃えましょう。

その他の注意点

・メールアドレスは、プライベートのものでもかまいません。ただし、いつでも連絡が取れることが必須なので、プロバイダ変更などで使えなくなるものよりは、ブラウザで使えるフリーメールがおすすめです。Gmailならビジネス用途でも問題ありません。

「学歴・職歴」の書き方と注意点

学歴・職歴を記入する際に注意すべきなのは、包み隠さずすべてを書くということです。学歴・職歴を意図的に隠す・偽ることは経歴詐称となります。経歴にブランク期間がある場合、面接で詳しく聞かれる可能性が高いので、その際の伝え方に関してはカウンセリングの中でもアドバイザーに相談可能です。

学歴
  • ・学校名は略称ではなく正式名で書きます。また、大学なら学部と学科、専門学校・大学院なら専攻コースまで記入しましょう。

    ・ITエンジニア/クリエイター職に応募する場合、高校卒業以降からの記入で十分です。

    ・浪人や留年は記載する必要はありませんが、休学した場合は復学とセットで記載しておきましょう。

職歴
  • ・詳細な内容は職務経歴書があるため、履歴書の職歴は会社の正式名と支社名を書けば十分です。スペースに余裕があるなら、部署名などを記入するのもOKです。

    ・「(株)」など、略称での記載は避けるように心がけましょう。

    ・派遣や業務委託、契約社員の場合は、勤務形態も忘れずに記載はしましょう。その際、必要以上に転職歴がかさばるのを防ぐために、「派遣元」と「派遣先」を明記するとよいでしょう。

    ・派遣先について業務上守秘義務がある場合は、「某人材会社」などと記載し、明記するのを控えましょう。

    ・退職については「一身上の都合により」と書くのが一般的ですが、「会社業績不振による希望退職」「出産のため退職」などは記載します。

    ・職歴の後に「現在に至る」と入れましょう。

    ・派遣、フリーランス、アルバイト、無職などの期間がある場合は、以下のように記入するとよいでしょう。


◆派遣期間がある
必要以上に転職歴がかさばるのを防ぐために、派遣元と派遣先がわかるよう、期間とともに「(派遣元)会社より(派遣先)会社へ○○業務にて派遣」のような形で書きましょう。

派遣先が多く、枠に収まらない場合は、派遣元がわかるよう、期間とともに「(派遣元)会社に派遣登録し○○業務に従事」のような形で書いてもOKです。この場合、派遣先情報は職務経歴書で明記しましょう。

◆フリーランス期間がある
期間とともに「個人事業主として活動」のような形で書きましょう。登録サービスがある場合は、登録した会社も記入します。

◆アルバイト期間、短期職歴がある
基本的にはすべて記入します。アルバイトの場合は「会社名(アルバイト)」といった形で書きましょう。

「免許・資格」の書き方と注意点

複数の資格を所持している場合、基本的には取得時期順に記載しましょう。履歴書の資格欄に全て記載できない場合は、希望職種に関連性の高いものを取得順で記載し、記載しきれなかったものは履歴書の備考欄に追記します。また、免許名や資格名は略称や俗称ではなく、正式名称で書きましょう。

取得資格がない場合は空欄でかまいません。多くの場合、ITエンジニア/クリエイターの中途採用では即戦力が求められているため、資格より経験を重視する傾向があります。

アピールポイントとなる免許・資格

(1)応募する職種に関連性の高い免許・資格
業務と関連するものなら、過去に取得したものも記載しておくとよいでしょう。また、クリエイター職に応募するなら、カラーコーディネーター検定試験などを記載するのも効果的です。

(2)取得レベルの高い免許・資格
業務と直接の関連がなくても、一般的に取得レベルが高いとされているものは記載します。とくに、英検1級やTOEIC800点以上などはアピールポイントになります。

(3)汎用性の高い免許・資格も記載する
自動車の普通免許のように汎用性の高いものは、業務と関係がなくても記載しておくとよいでしょう。ほかに取得者の少ない資格を持っている場合も書いておくと、興味を持たれるきっかけになることがあります。

「自由記述欄(備考欄)」の書き方と注意点

「基本情報」「学歴・職歴」「免許・資格」といった事実のみの項目と異なり、自由記述欄では、採用担当者は人柄や熱意といった面をチェックします。

市販の履歴書では、「志望動機」「趣味」「特技」「通勤時間」などに分かれている場合もありますが、「自由記述欄」「備考欄」のような形でまとまっているケースもあります。どの内容を書くかはケースバイケースですが、志望動機や自己PRは応募の熱意を伝えるアピールになります。

志望動機

・志望しようと思った理由を、なるべく具体的に書きます。そうすることで、応募企業への興味を持っていること、業務内容を理解していることをアピールできます。
・応募企業にとって採用がメリットになることを伝えるため、これまでの自分の職務経験がどう生かせるのかに留意して書くとよいでしょう。

自己PR

・職務経歴書の自己PR欄は網羅的な内容になるため、履歴書の自己PRでは、応募企業に特化したものや、受賞歴など証明できる事実を記入しましょう。記入欄が限られているので、簡潔にまとめるよう心がけましょう。

趣味・特技

・基本的に採用を左右することはありませんが、面接時に話題になることもあるので、記入欄がある場合は記入します。

・若手なら大学の専攻テーマやゼミの研究を挙げるのが無難です。

・ITエンジニアの場合はプログラミング関係、クリエイターの場合、絵画や写真撮影など、業務につながりそうな趣味・特技は好印象が得られます。また、コミックマーケットの出展歴など実績が示せるものは、積極的にアピールしましょう。

備考欄

・条件や待遇については、基本的に「貴社規定に従います」と記入しましょう。とくにエージェントを通している場合は、細かい希望などは担当者から企業に直接相談していただくほうが無難です。

・育児や親の介護などの事情がある場合のみ、「一身上の都合で転勤不可」のような形で記入します。

その他

・通院時間や配偶者の有無などの欄がある場合があります。基本的に、記入欄があるときは書き、自由記述欄になっている場合は書かないというスタンスでよいでしょう。

まとめ

レバテックキャリアのキャリアアドバイザーとして転職支援を行っている佐々木夏奈・石井椋による監修のもと、履歴書の書き方について解説してきました。

職務経歴書同様、履歴書にも大切な役割があること、手を抜かず正直に事実を書くことが重要であることがおわかりいただけたと思います。

カウンセリングの中でも、履歴書の書き方についてアドバイスや添削を行っていますので、ぜひレバテックキャリアにご相談ください。

関連記事:未経験からフルスタックエンジニアになるには?1年間でやったこと【インタビュー】

「職務経歴書」の書き方についてはこちら

履歴書のほかに、職務経歴書の作成で困っている方も多いのではないでしょうか。

エンジニアの職務経歴書

以下の記事では、職務経歴書の作成方法についてサンプル画像付きで詳しく紹介しています。気になる方はぜひご参照ください。

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SE(システムエンジニア)職務経歴書の書き方(テンプレートあり)

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プロに聞く、Webデザイナーのための“受かる”職務経歴書の書き方(フォーマット付き)

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