ITエンジニア・クリエイターの履歴書作成マニュアル【テンプレート付き】

最終更新日:2024年3月8日

履歴書は職務経歴書と並び、転職活動で重要な書類です。本記事では、転職活動に挑むITエンジニア・クリエイターの方向けに、履歴書の書き方をまとめました。レバテックキャリアのキャリアアドバイザー監修のもと、基本的な内容から面接成功率をアップさせるコツまで解説します。

記事の最後では、ITエンジニア・クリエイターへの転職を考えているものの、履歴書の書き方が分からない方に向け、サンプル付きの職務経歴書テンプレートを用意しています。誰でもダウンロードできるので、ぜひ転職活動にお役立てください。

この記事のまとめ

  • ITエンジニアやクリエイターの面接時に必要な履歴書は、転職エージェントから入手できるほか当記事でもフォーマットを公開中
  • 履歴書の各項目には書き方/注意点があるため、それぞれを押さえて記載すると安心
  • 各項目は訴求要素を1トピックに絞り、なぜアピールしたいのかをエピソードで裏付けながら記載すると簡潔にまとまる

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ITエンジニア/クリエイター転職にとって履歴書はどんな役割?

まずは、履歴書の役割と職務経歴書の違いについて解説します。

履歴書は氏名や年齢などの基本情報や学歴・職歴を大づかみするもの」で、「職務経歴書は経験やスキルを詳細に見るもの」です。

そう考えれば、ITエンジニアやクリエイターの採用にあたって職務経歴書が重視されるのもうなずけます。しかし、採用担当者が先に見るのは履歴書だという点は忘れてはいけません。

採用過程では通常、人事担当者が履歴書を確認した上で現場担当者が職務経歴書の詳細を確認します。つまり、履歴書をいい加減に書いていると、そこで落とされてしまい、せっかくの職務経歴書を見てもらえないことも起こりえます。

履歴書はあくまでも「基本情報を大づかみするためのもの」と理解しておきましょう。自身の基本情報を正しく伝えるためには、加点を狙うよりも、一般的な書式やルールを守り、いかに失点を防ぐかが重要になります。

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履歴書のよくある内容は?

ITエンジニア・クリエイターの履歴書のよくある項目は大きく分けて、「基本情報」「学歴・職歴」「免許・資格」「自由記述欄」の4つです。

これに準じていれば自作でもかまいません。自由記述欄は、市販の履歴書では趣味や特技、通勤時間などに分かれている場合もあります。

履歴書の入手先は?

過去には手書きが基本であった履歴書ですが、現在では情報のアップデートがしやすい電子ファイルで作成するケースが多いです。この履歴書のフォーマットはインターネット上でダウンロードできますが、転職エージェントならITエンジニア・クリエイターに特化したフォーマットを持っています。

転職エージェントは履歴書・職務経歴書の添削もしてくれるため、一度自分のプロフィールをブラッシュアップするためにも利用してみると良いでしょう。

履歴書作成の注意点

これまでの転職回数が少ない、もしくは初就職からの月日が数年経っている場合、履歴書の書き方を忘れてしまっていたり、気をつけるべき点が分からなかったりといった問題に直面するでしょう。正しい作成方法を知っているかいないかでは、書類選考の突破率も変わってきます。そのため、履歴書作成の基本や注意点を再確認しておきましょう。

以下では、履歴書を作成する際に気をつけるべきポイントを紹介します。

サイズはB5(B4の二つ折り)かA4(A3の二つ折り)が一般的

履歴書には、二つ折りにしたときのサイズがB5またはA4の2種類があります。見開きにするとそれぞれ用紙サイズはB4、A3になるため、印刷時は用紙のサイズに注意が必要です。どちらを選んでも問題ありませんが、転職先の採用担当者からサイズの指定がある場合はその指示に従いましょう。また、提出時はそれ以上折らず、B5もしくはA4のまま封筒に入れて提出するのが無難です。

手書きではなくPCで作成する

エンジニアやクリエイターの場合、履歴書をデータで提出するよう求められるケースも多いので、Excelなどで作成するのがおすすめです。あらかじめ用意しておき、提出時に最新の状態に更新すると便利です。その際、すべてに目を通す癖をつけると、誤字脱字の防止にもなります。

フォーマットを作成する

履歴書に項目を記載する前に、テンプレートを作成する必要があります。テンプレートはWeb上でも無料でダウンロードでき、企業に提出する本番の履歴書で使用しても問題ありません。また、自分が使いやすいようダウンロードしたテンプレートを修正したり、自分でゼロから作ったりしても良いです。

年号は統一する

履歴書に使う年号は、西暦でも和暦でもかまいません。近年では、西暦が一般的になりつつあるようです。いずれを使うにしても、混在は避けましょう。表記が混在していると分かりにくく、採用担当者にも余計な違和感を与えてしまいます。「書類作成が不得意で、大事な資料の作成を任せられない」と判断される恐れもあります。また、数字表記は「1996年」「平成8年」といったように算用数字を使うのが一般的です。

「基本情報」の書き方と注意点

履歴書において氏名、生年月日、住所などは自分が何者であるかを示す基本事項です。基本中の基本といえども決して気を抜いてはいけません。「この辺の書き方は大丈夫」という方も今一度確認しておくことをおすすめします。

ここでは、氏名や住所などの基本的な属性情報の書き方と注意点を解説します。

氏名

氏名欄では以下の2点を押さえましょう。

  • ・姓と名の間には1文字分のスペースを入れる

    ・読み方の表記は「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」なら片仮名にする

氏名に旧字体が含まれていると、文字化けする場合があるため注意が必要です。その場合は採用担当者にその旨をあらかじめ伝え、新字体に置き換えて作成すると良いでしょう。

顔写真

履歴書に貼付する写真を撮る際のポイントは以下のとおりです。写真は良くも悪くも面接前に自分の外見的な印象を伝える唯一の要素であるため、一般的な常識を外れたものにならないよう気をつけましょう。

  • ・服装は基本的にはスーツを着用しカジュアルな服装は避ける

    ・髪型は清潔感のあるスタイルに整える

    ・ヒゲは清潔感を損なわないようなるべく避ける

    ・スピード写真よりも写真店などで撮るのがおすすめ(自撮りはしない)

    ・提出時は、写真データを埋め込んだ状態ではプリントアウトせず、出力した履歴書に直接貼付する

    ・はがれても困らないよう、写真の裏に氏名を書いておく

    ・写真と本人との違いが大きすぎるなどの過度な加工は避ける

生年月日

生年月日は正しく記入し、履歴書提出時の満年齢も記入します。

生年月日を間違えると、年齢・学歴・職歴などのほかの項目との整合性がつかない履歴書となってしまいます。悪いケースだと「故意に虚偽の情報を記載したのではないか」と採用担当者の誤解を招く可能性もあるでしょう。自分の個人情報なので間違う可能性は低いかもしれませんが、記入後の確認は大切です。

住所

マンションやアパートに住んでいる場合は、建物名や部屋番号まで正確に記載する必要があります。その際、表現の不揃いがないように、英数字の半角・全角を揃えるのがポイントです。迷う場合は住民票などの公的書類を確認し、正式な表記を確認すると良いでしょう。

その他の注意点

履歴書を電子データで作成する際は文字のフォントや大きさが統一されているかチェックするのもポイントです。

また、メールアドレスは、プライベートのものでもかまいません。ただし、いつでも連絡が取れることが必須です。プロバイダ変更などで使えなくなるものよりは、ブラウザで使えるフリーメールがおすすめです。たとえば、Gmailならビジネス用途でも問題ありません。個性的な印象が強すぎたりネガティブイメージを与えたりするようなメールアドレスは避けるようにしましょう。

「学歴・職歴」の書き方と注意点

学歴・職歴を記入する際に注意すべきなのは、包み隠さずすべてを書くという点です。学歴・職歴を意図的に隠す・偽る行為は経歴詐称となります。経歴にブランク期間がある場合、面接で詳しく聞かれる可能性が高いです。そのため、経歴に不安がある方は転職エージェントなどのサービスを使い、あらかじめカウンセリングの中でアドバイザーに相談すると良いでしょう。

「学歴・職歴」の書き方のポイントを以下でそれぞれ解説します。

学歴

以下が履歴書の学歴欄の書き方で気をつけるポイントです。

  • ・学校名は略称ではなく正式名で書く(大学なら学部と学科、専門学校・大学院なら専攻コースまで記入)

    ・ITエンジニア/クリエイター職に応募する場合、高校卒業以降からの学歴を記入すれば良い

    ・浪人や留年期間は基本的に記載する必要はない(休学した場合は復学とセットで記載するのが望ましい)

学校名は名称が変わっているケースも見受けられます。そのため、職務経歴書を作成する前に変更がないかどうか忘れずに確認しましょう。

卒業後に名称の変更があった場合は、在学時の旧学校名を記入し、あわせて「(現 〇〇〇高等学校)」といったように新学校名を記載します。

職歴

履歴書の職務歴欄は基本的に社会人からの経験をベースとし、短期間も含めすべて正確に記入します。主に以下のポイントを意識しましょう。

  • ・履歴書の職歴は会社の正式名と支社名まで書く(スペースに余裕があるなら部署名などの記入も可)

    ・「(株)」など、略称での記載は避ける

    ・正社員以外の派遣や業務委託、契約社員の職歴の場合は、雇用形態も記載する

    ・退職については「一身上の都合により退職」と書くのが一般的

    ・自己都合退職以外の場合は「会社業績不振による希望退職」「出産のため退職」などと事実のとおり記載する

    ・直近の職歴の最後に「現在に至る」と記載する

派遣、フリーランス、アルバイト、無職などの期間がある場合の注意点は以下を参考にしてください。

派遣期間がある場合

派遣社員の職歴は、「派遣元」「派遣先」に加え「業務内容」「派遣期間」の4つを記載します。
派遣元と派遣先が分かるよう、期間とともに「(派遣元)会社より(派遣先)会社へ〇〇業務にて派遣」のような形で書きましょう。

派遣先が多く、枠に収まらない方もいるでしょう。その場合は、「(派遣元)会社に派遣登録し○○業務に従事」のような形で派遣先情報を省いて書いても問題ありません。ただし、その際は派遣先情報は職務経歴書で明記が必要です。

派遣先について業務上守秘義務がある場合は、「某人材会社」などと記載し、明記するのを控えましょう。

また、派遣期間が終了した際の書き方は「派遣期間満了につき退職」と記載します。一般的な退職の書き方とは異なるため、特に注意が必要な点です。

フリーランス期間がある場合

フリーランスの期間は、その期間とともに「個人事業主として活動」または「個人事業主として開業」のような形で書きましょう。また、開業届を提出している場合は事務所名や店舗名などの「屋号」も併記するのが望ましいでしょう。

クラウドソーシングなどの登録サービスがある場合は、登録した会社も記入します。あわせて、ITエンジニアやクリエイターとしてアピールできる活動・実績などがあればその内容も記載すると良いです。

アルバイトまたは短期で雇用された期間がある場合

基本的にはすべて記入します。アルバイトの場合は「会社名(アルバイト)」といった形で書きましょう。

ただし、転職においてはアルバイト期間は重要視されないケースが多いため、省いても良いといわれています。特に、社会保険の加入対象とならないような短期アルバイトは記載しなくてもかまいません。面接時に聞かれた場合に説明できるようにしておけば特段問題はないでしょう。

「免許・資格」の書き方と注意点

複数の資格を所持している場合、基本的には取得時期順に記載しましょう。

履歴書の資格欄にすべて記載できない場合は、エンジニアやクリエイターなどの希望職種に関連性の高いものから取得順に記載します。そして、そのほかの記載しきれない資格は履歴書の備考欄に追記します。また、免許名や資格名は略称や俗称ではなく、正式名称で書きましょう。

取得資格がない場合は空欄でかまいません。多くの場合、ITエンジニアやクリエイターの中途採用では即戦力が求められているため、資格より経験を重視する傾向があります。

アピールポイントとなる免許・資格

ITエンジニアやクリエイターにおいて、免許・資格欄はスキルをアピールしやすい項目です。所持資格を履歴書に記載すれば、それに応じた知識や能力があると採用担当者に言葉なしに伝えられ、有効なアピールとなります。

履歴書に免許・資格を記載する際は以下の1〜3の要点を参考にしてください。

1.応募する職種に関連性の高い免許・資格
業務と関連するものなら、過去に取得したものも記載しましょう。エンジニア職ならIT関連資格、また、クリエイター職に応募するなら、カラーコーディネーター検定試験などを記載するのも効果的です。

2.取得レベルの高い免許・資格
エンジニアであれば、IT関連で難易度が高いといわれる「高度情報処理技術者試験」などの資格を持っているとより優位です。また、業務と直接の関連がなくても、一般的に取得レベルが高いとされているものは記載するのがおすすめです。

3.汎用性の高い免許・資格も記載する
自動車の普通免許のように汎用性の高いものは、業務と関係がなくても記載すると良いでしょう。英検1級やTOEIC800点以上などもアピールポイントになります。さらに、取得者の少ない資格を持っている場合も、興味を持たれるきっかけになることがあります。

「志望動機・自己PR」の書き方と注意点

「基本情報」「学歴・職歴」「免許・資格」といった事実のみの項目と異なり、自由記述欄では、採用担当者は人柄や熱意といった面をチェックします。

市販の履歴書では、「志望動機」「趣味」「特技」「通勤時間」などに分かれている場合が多いです。一方で、「自由記述欄」「備考欄」のような形でまとまっているケースもあります。どの内容を書くかはケースバイケースですが、志望動機や自己PRは応募の熱意を伝える重要なアピールになります。

関連記事:
ITエンジニアの採用面接 - 自己紹介で見られるポイント【例文付き】
エンジニアの転職理由とは|面接で使える例文とポイントを解説

志望動機

履歴書の志望動機は、志望しようと思った理由を、なるべく具体的に書きます。効果的な書き方ができれば職種への熱意や応募企業への興味関心の度合い、業務内容を理解している点をアピールできます。エンジニアやクリエイター職の経歴があるなら、現場での実績なども交えたものにするとより伝わりやすいです。
志望動機を考える際のポイントを以下でより詳しくまとめています。

関連記事:採用面接に活かせるプログラマーの志望動機|スキル、経験別の例文について解説

オリジナリティのある内容にする

ネット上を検索するとテンプレートや例文が多数見つかりますが、事実と異なることや自分の意志に関係ないことを記入するとうまくアピールできません。特に志望動機は汎用性の高いものだと、採用担当者は数多くの求人者とやり取りしているためすぐに気づきます。

自分にしかない理由を見つけ、具体的に記載しましょう。オリジナリティのある内容にするためにはこれまでの経験をどのように活かせるかがポイントです。

経験者は経歴を未経験者は現在勉強していることを記載する

経験者はこれまで何を得て体験したのかを記載し、そこから何を学んだのかも加えましょう。さらにどう活かすのかについても書くと、経験をアピールポイントにできます。

未経験者の場合は、現在どのような学習をしているかを記載しましょう。ただし、志望する企業に合わせて勉強する分野を選ぶ必要があります。

企業にとって採用がメリットになることを伝えるため、これまでの自分の職務経験がどう活かせるのかに留意して書くと良いでしょう。

自己PR

職務経歴書の自己PR欄は網羅的な内容になるため、履歴書の自己PRでは、応募企業に特化したものや、受賞歴など証明できる事実を記入します。記入欄が限られているので、簡潔にまとめるよう心がけましょう。

履歴書の自己PRにおいて気をつけるべき点を以下で具体的に解説します。

アピールポイントは簡潔にするため1点に絞る

アピールポイントは文章量が多すぎると、伝えたい点が分かりにくくなってしまう可能性があります。そのため、論点を絞って効果的に自分の強みを伝えられる文章を作成しましょう。

  • ・冗長にならないよう強調したい点を簡潔かつ1点に絞る

    ・結論から書き始める

アピールポイントを裏付けるエピソードを記載する

アピールポイントにはこれまでの仕事の経験や実体験にまつわるエピソードを盛り込みましょう。エピソードは自身の人物像を裏付ける材料になります。面接へと進むためにも、興味を抱いてもらったり共感を得られたりするような内容だとより良いです。

  • ・過去の体験や経験を語るエピソードは、アピールポイントを裏付けるために有効

    ・エピソードはただ伝えるだけでなく、どう思ってどういう対策をしたのか、結果どうなったのかを理論的な構成にする

「趣味・特技」「備考欄」の書き方

意外と悩むのが趣味や特技、備考欄ではないでしょうか。

「趣味・特技」は採否に直接関わるものではないものの、内容によっては採用担当者の興味を引く可能性もあるでしょう。あえてそのような意図で書く必要はありませんが、自分のイメージを落とす内容は避けるのが望ましいです。

確認すべき事項や面接時に話題にしたいことがあれば「備考欄」に記載しておくとスムーズです。

以下では、「趣味・特技」、「備考欄」、「その他」に分けて注意点やポイントを説明します。

趣味・特技

業務につながりそうな趣味・特技は好印象が得られます。そのような趣味・特技がない場合は、なるべく採用担当者の好奇心をそそるようなものだと好ましいです。まずは、プライベートの過ごし方で夢中になっているものはないか、ほかの人にはない珍しい特技がないか、思いつくまま書き出してみるのも良いでしょう。その中から絞り込んでいくのも1つの手です。

  • ・面接時に話題になることもあるため、記入欄がある場合は記入する

    ・若手なら大学の専攻テーマやゼミの研究を挙げるのが無難

    ・エンジニアの場合はプログラミングなどITに関わるもの、クリエイターの場合は絵画や写真撮影などが良い(イベントの出展歴など実績が示せるものだと効果的)

備考欄

備考欄には、特に希望することや確認事項がある場合にその内容を記載します。ただし、エージェントを通している場合は、細かい希望などは担当者から企業に直接相談するのが無難です。

  • ・条件や待遇については、基本的に「貴社規定に従います」と記入する

    ・育児や親の介護などの事情がある場合のみ、「一身上の都合で転勤不可」のような形で記入する

その他

履歴書には通勤時間や配偶者の有無などの欄がある場合があります。基本的に、記入欄があるときは書き、自由記述欄になっている場合は書かないというスタンスで良いでしょう。ただし、通勤時間は面接時に聞かれる可能性があるため、事前に把握しておくと安心です。

エンジニアの志望動機・自己PRの例文

履歴書作成において、自由記述欄である志望動機・自己PRは特に悩む項目でしょう。志望動機・自己PRでいかに自分の価値や熱意を伝えられるかがポイントです。エンジニア・クリエイター経験がある方も未経験の方も採用担当者に関心を持ってもらえるような内容を意識すると良いでしょう。

ここではエンジニアに絞り、志望動機・自己PRの例文を紹介します。

【経験者の場合】志望動機の例文

貴社は私がこれまで経験してきたプロジェクトに比べ大規模な案件が多く、経験豊富なエンジニアが多数在籍している点に魅力を感じ、志望させていただきました。

私は大学卒業後、システムエンジニアとして約5年間、多くのプロジェクトに携わってきました。その中でも金融業界・製造業界のクライアント様とのご縁が多く、業務システムに関わる問題解決のために貢献できたと自負しております。また、プロジェクトの中で先輩リーダー・マネージャーの活躍に刺激を受け、私もマネジメントを学びキャリアを築いていきたいという思いにつながりました。

その実現のためには、多くの大型プロジェクトに参画し経験や努力を積んでいかなければならないと考えています。また、貴社では業務システムに関わる案件も豊富とのことでしたので、前職の経験を存分に活かし貢献できると確信しています。

【ポイント】
エンジニアとして1社で5年間経験を積んだ方を想定しています。実際に関わった業界や業務内容を簡潔に伝え、あわせて今後の展望や意欲をアピールしています。成長意欲を伝えつつ企業の魅力にも言及しましょう。

【未経験者の場合】志望動機の例文

私は4年間接客業を経験し、人と関わる仕事の楽しさや難しさを学びながら対人スキルを磨いてきましたが、その傍らでプログラミングの学習を継続してきました。それは、エンジニアになるという夢を諦め切れなかったからです。

私は子供のころからパソコンに触れる機会が多くありました。高校時代には簡単なプログラムを動かせるようになり、その後も現在に至るまでエンジニアの世界に強い関心を持ち続けています。

現在はPHP中心に学習しており、APIを用いた商品検索アプリを開発しました。貴社はPHPを主要言語とするアプリケーション開発に特化していると存じております。この度、4年間の独学の成果をようやく形として示せるようになったため、PHPのスキルを活かせる貴社を志望させていただきました。接客業で培ったコミュニケーション力はエンジニア職としても役立つと考えています。

【ポイント】
接客業からエンジニア転職を希望する方を想定しています。このケースは、エンジニア未経験なので4年間独自に行ってきたプログラミング学習やその成果が大きなアピールポイントです。また、「どのような努力をしたか」「どのようなものが作れるのか」といった視点で具体的に書くことで努力で得られたスキルの程度を伝えやすくなります。

【経験者の場合】自己PRの例文

私はプロジェクト経験と積極的な資格取得でエンジニアに必要とされる知識やスキルの専門性を高めてきました。また、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーの指導の元で工程管理、予算管理などの手法を学んできました。

時には進捗に遅れが生じたりトラブルが重なったりしたことで大変な場面も経験しました。しかし、その経験からマネジメントの重要性や1つひとつの要素の管理は欠かせないと実感し、よりプロジェクト管理に関わりたいと思うようになりました。

プロジェクトでサブリーダーを担当した際は、チームメンバーの進捗状況やタスク量を把握し、1人に負担が集中しないよう努めてきました。メンバーから相談されることも多く、チーム内で良好な信頼関係が築けていたため、対人スキルにも自信があります。今後はさらに経験を積みながらマネジメントスキルを高めていきます。いずれはプロジェクトを牽引するプロジェクトリーダーになりたいと考えています。

【ポイント】
資格取得は自己学習に前向きな意欲を伝えられるため有効です。リーダー経験はないものの、苦労したエピソードやサブリーダーの経験を挙げ自分の資質を伝えられる内容にしています。また、今後の目標も明言することで企業からの期待値を高められる可能性があります。

【未経験者の場合】自己PRの例文

3年間の営業職で得た私の強みは妥協しないヒアリング力です。お客様との信頼関係の構築には時間がかかるため、一度や二度のコンタクトではなかなか本音を聞くことはできません。しかし、本当にお客様のためを考えるのであれば、ありのままの要望を聞き取り、可能な限りそれに近い提案をすることが1番だと私は考えています。これまで、たくさんのお客様と関わり、表情や声のトーン、性格から本音を引き出し、たくさんの笑顔や喜びの声をいただきました。営業成績で表彰された経験もあり、自信にもつながっています。

また、エンジニア職には以前から興味があったため、プログラミングの学習をしながらエンジニアのコミュニティーに参加し定期的にIT業界の情報をキャッチアップしています。特に、今後期待される人工知能や機械学習に関心がありPythonを中心に学習しています。直近の学習成果としては、Pythonでクローリングプログラムを自作したことです。今後さらに複雑なプログラムを作れるよう学習を継続していきたいと考えています。

【ポイント】
営業経験から得たヒューマンスキルを前面にアピールした内容です。エンジニアとは関与しないと思われがちですが、具体的なエピソードや自身の考えを盛り込むことでスキルの高さを評価してもらう点がポイントです。あわせてIT業界への関心やスキル習得のための努力についてもアピールしています。

【サンプル付】職務経歴書のテンプレートをダウンロード

履歴書や職務経歴書を作成するときは、すべて自作するよりもテンプレートやフォーマットを活用すると便利です。エンジニアやクリエイターの転職に限らず、テンプレートやフォーマットで作成する方も増えてきています。

転職において履歴書とセットで提出が必須となるのが職務経歴書です。下記ではレバテックキャリアが提供している職務経歴書のテンプレートがダウンロードできます。テンプレートを用いれば効率的に質の高い職務経歴書が作成できるため、ぜひご利用ください。

職務経歴書のテンプレート

共通テンプレート

職務経歴書の共通テンプレートです。必要に応じて自由にテンプレートを編集していただいてかまいません。記載例は以下にサンプルをご用意していますのでご活用ください。

エンジニア用サンプル

ITエンジニアへ転職を希望する方向けの職務経歴書サンプルです。エンジニアの職種ごとに分かれています。希望する職種に合わせてお役立てください。

フロントエンドエンジニアの方はこちら
サーバサイドエンジニアの方はこちら
ネットワークエンジニアの方はこちら
サーバエンジニアの方はこちら
組み込みエンジニアの方はこちら
社内SEの方はこちら
ネイティブアプリエンジニアの方はこちら

クリエイター用サンプル

Webデザイナーやフロントエンドなどのクリエイターへ転職を希望する方向けの職務経歴書サンプルです。

Webデザイナー/フロントエンド系の方はこちら
ゲームプロデューサー/CGデザイナー系の方はこちら

関連記事:
SE(システムエンジニア)の職務経歴書テンプレート|職種別の書き方のポイントも紹介
【プロが教える】Webデザイナー必見!受かる職務経歴書の書き方【フォーマット付き】

エンジニアの履歴書に関するよくある質問

履歴書の書き方は誰もが知っているようで、意外と知らない注意点や見落としがちなポイントがあります。また、エンジニアなどのIT系の職種ならではのポイントもあるため、作成前に履歴書の書き方を見直すことは大切です。

以下ではITエンジニアやクリエイターの履歴書でよく聞かれる質問に回答します。本記事を振り返る意味でもチェックしておきましょう。

Q1.システムエンジニアの履歴書の職歴の書き方のコツは何ですか?

システムエンジニアという専門性のある職業に関連するアピールポイントや経歴を記載するのがコツの1つです。また、アピールする文面は業界の特性上長くなりがちなので、できる限り簡潔にまとめると良いでしょう。基本的には社会人経験をベースとした経歴を記載します。

Q2.エンジニアの履歴書で自己PRはどのように書けば良いですか?

アピールポイントを1点に絞り、結論から書き始めます。それを裏付けるエピソードを1つ用意し、その結果自分のアピールできる点となったという流れで理論的に書くとまとまった自己PRになります。また、エンジニアの現場経験などを踏まえた説得力のある内容だと良いです。

Q3.テクニカルスキルのレベルの書き方を教えてください

テクニカルスキルとは、経験したことをスキルとして記載するものです。どれくらいの経験内容か、どの期間経験したのか具体的な年数を記載します。開発現場での経験がない場合はテクニカルスキルは書けませんが、現在習得中の項目について「独学で勉強中」と補足し記載すると良いでしょう。

関連記事:ITエンジニアになるには?未経験からの目指し方や面接のポイントも解説

まとめ

レバテックキャリアのキャリアアドバイザー監修のもと、履歴書の書き方について解説しました。

職務経歴書同様、履歴書にも大切な役割があります。手を抜かず正直に事実を書くことが重要です。年号や西暦などを間違うと思わぬ誤解を招く可能性もあるので、作成後の最終確認も忘れずに行いましょう。

カウンセリングの中でも、履歴書の書き方についてアドバイスや添削を行っているので、ぜひレバテックキャリアにご相談ください。

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