技術トレンドの変化に伴い、スキルマップも変わり続けるインフラエンジニアに必要なスキルセット・知識とは

最終更新日:2022年7月25日

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ITサービスを提供するために欠かせないものといえば、ネットワークやサーバーなどのインフラ技術です。こうしたインフラの設計や構築、運用保守などを担当する職種がインフラエンジニアです。では、インフラエンジニアはどのような知識とスキルが求められるのでしょうか?この記事では、インフラエンジニアを目指す方に、インフラエンジニアの仕事内容、平均年収、求められる知識とスキルを解説します。

1. インフラエンジニアについて

まず、インフラエンジニアの仕事内容や平均年収について解説します。

仕事内容

インフラエンジニアの主な仕事は以下となります。

  • ・サーバーやネットワークの設計、構築

    ・サーバーやネットワークのセキュリティ対策

    ・サーバーやネットワークの運用、保守

など

構築時には、インフラ製品の選定やベンダーマネジメントなども担当します。
また、企業によってはバッチファイルと呼ばれるサーバー上で動作するプログラムの作成やデータベース製品のインストール、運用・保守なども担当します。

平均年収

インフラエンジニアは、担当する工程によって平均年収に非常に幅がある職種です。経済産業省のデータによると、インフラエンジニアが含まれる職種の平均年収は以下のようになっています。
 

  • ・IT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート):592.2万円

    ・IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用): 608.6万円

    ・IT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等)):758.2万円


同じインフラエンジニアでも、所属している企業や携わるシステム、エンジニアのスキルレベルによって年収は大きく異なります。たとえば、金融業界のような24時間365日停止や故障が許されないミッションクリティカルなインフラを設計・構築するような人材であれば非常に高い年収となります。逆に運用オペレーターのような高いスキルが求められない職種であれば、上記より低い年収となるケースが一般的です。

このように、平均年収に幅がありますがスキルアップやキャリアアップによっては高い年収を得られることもインフラエンジニアの魅力と言えるでしょう。

関連記事:インフラエンジニアとは|概要や仕事内容、求められるスキルなど詳しく解説

2. インフラエンジニアに求められる知識とスキルセット

インフラエンジニアに求められる知識とスキルは、大きく分けて「技術系」と「ヒューマン系」の2つがあります。それぞれ解説していきます。

技術系の知識・スキル

サーバーの知識とスキル

サーバーはWindows、Linux、Unixなどが主流です。
どのOSが求められるかは企業によって異なりますが、インフラエンジニアはサーバーを扱いますので知識とスキルの習得は必須です。

設計スキル

システムを安定稼働させるためには、きちんとした設計が必須です。障害が発生してもシステムがダウンしないよう可用性を高めた構成や、パフォーマンスを考慮した構成を組むためには、十分な設計スキルが必要です。設計が不十分だと、障害が発生すると影響が大きくなったり、余剰リソースが出て費用対効果が得られないシステムが出来上がったりします。

設計スキルを身につけるには、書籍やセミナーなどで情報を得たり、ベンダーが提供するドキュメントやベストプラクティスを参考にしたりするとよいでしょう。

ネットワークの知識とスキル

ネットワーク技術の概念に加え、シスコなど特定企業のネットワーク製品を扱うためのスキルが求められます。ただし、ネットワークを担当しないインフラエンジニア職もありますので、必須ではありません。

プログラミングスキル

サーバーエンジニアは、バッチファイルやシェルと呼ばれるサーバー上で動作するプログラム構築を担当することがあります。必須スキルではありませんが、身につけておくことで仕事の幅が広がります。

関連記事:インフラエンジニアが習得すべきプログラミングスキル

セキュリティの知識

企業によってはセキュリティの設定などもインフラエンジニアの仕事に含まれます。特に、インフラ設計を行う際にはセキュリティ対策が必要不可欠です。具体的な対策にはセキュリティ製品を使うことになりますので、シマンテックなどのセキュリティ製品の知識もあると良いでしょう。一般的にセキュリティ対策は、経験豊富なサーバーエンジニアが担当します。運用保守の担当者は監視業務がメインですので、セキュリティの深い知識を求められることは稀です。

クラウドサーバーの知識とスキル

近年、クラウドサーバーを使った構築が主流となってきています。そのため、クラウドサーバーの運用保守案件も増えています。オンプレミス型が主流だった時代は、運用保守担当者はWindowsやLinuxの知識とスキルがあれば問題ありませんでしたが、近年はAzureやAWSなど主要なクラウドサーバーの知識とスキルも求められ始めています。

インフラ設計スキル

設計工程を担当するインフラエンジニアは、設計スキルが必要不可欠です。設計スキルは習得難易度が高いと感じられる人が多いかと思いますが、書籍や公開講座などが多数提供されており、比較的学習ハードルは高くありません。運用保守担当からキャリアアップを目指す人は、必ず身につけておきたいスキルです。

ソフトウェアに関するスキル

OSやアプリケーション、ミドルウェアなどサーバー上で稼働するソフトウェアは数多くありますが、それらに関するスキルを持っておく必要があります。特にOSやデータベース、アプリケーションサーバーなどのミドルウェアに関する知識は重要です。

たとえば、一部のサーバーでパフォーマンス劣化が発生した場合、どのソフトウェアがどういう原因でCPUやメモリなどのリソースを消費しているか、原因調査ができなければなりません。そのためには、ソフトウェアに関するスキルが欠かせません。

仮想化の知識とスキル

近年では物理サーバーのリソースを有効活用するため、仮想化技術を利用するケースも多いです。VMwareやHyper-Vなどのハイパーバイザー型の仮想化システムのほか、Dockerなどのコンテナ型
仮想化システムなどがあげられます。

仮想サーバーを仮想イメージとして保存しておけば、複製や障害時のリカバリを簡単に行うことができ、効率よくできるようになります。そのため、仮想化の知識・スキルを身につけておくことは、メリットが大きいです。

ヒューマンスキル

ヒアリングスキル、提案スキル

SI企業に所属するインフラエンジニアは、顧客の要望をヒアリングして要望を満たすインフラを提案します。よって、ヒアリング力と提案力が非常に重要です。基本的にOJTで身につくスキルですが、書籍などで学習しても良いでしょう。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネジメントは、リーダー以上のインフラエンジニアを目指す上で必要不可欠なスキルです。上流工程で求められるケースが多いですが、運用・保守工程でも障害管理や顧客への報告、チームのマネジメントが発生しますので、どのような工程であっても求められるスキルです。

関連記事:インフラエンジニアの転職で知っておきたいこと

3. インフラエンジニアに必要なスキルの磨き方

これまで、インフラエンジニアになるために必要なスキルについて解説しました。ここからは、これまでご紹介したスキルを得るにはどのようにすればよいか、磨き方について解説します。

 

スキルマップを作成して自分の技術や能力を可視化する

最初に、自分が持っている技術や能力を可視化することから始めましょう。インフラエンジニアは非常に多くのスキルが求められるため、今の自分になにが足りないかを確認することが大切です。スキルの可視化にはスキルマップを利用します。

スキルマップの作成方法

スキルマップは、持っている必要スキルを表形式で表したものです。以下の3つの手順で作成します。

  • 1.横軸に必要なスキルを記載する

    2.縦軸にスキルを確認したい人の名前を記載する

    3.横軸と縦軸が合わさった部分にスキルの評価レベルを記載する。


スキルの評価レベルは、ITスキル標準を参考にするとよいでしょう。
このスキルマップにより「誰がどのスキルに優れているのか」が一目でわかり、人員配置や育成などで役立ちます。必要なスキルが足りていない部分について、重点的にスキルアップを目指しましょう。

ベンダーのトレーニングサービスを活用する

多くのITベンダーがさまざまなトレーニングサービスを公開しています。中には、各ベンダーが行っている認定資格の勉強にも活かせるため、資格取得を目指す人にもおすすめです。

【主なトレーニングサービス】
Google Cloudトレーニング
AWSトレーニング
Microsoft Learn
シスコネットワーキングアカデミー
Oracle University

スクールを活用する

プログラミングスクールの中には、インフラエンジニア向けのコースを提供しているところもあります。書籍などで独学をしようにも続かなかったり、相談できる相手がいないために分からないところが解決できず挫折したりする人は、プログラミングスクールを利用するのも方法の1つです。プログラミングスクールの中には転職支援を行っているところもあるので、転職も含め考えている人にもおすすめです。

【主なスクール】
KENスクール
Winスクール
リナックスアカデミー
RaiseTech
エンジニアカレッジ

資格取得を目標に学習する

学習する場合は何かわかりやすい目標を立てると、モチベーションも維持しやすくなります。特に資格取得は目標としてわかりやすいだけでなく、取得すれば技術力のアピールにつながり、転職で有利になります。また、資格もエントリーレベルから始めプロフェッショナルレベルの資格を目指せば、高度な技術習得にもつながります。

国家資格やベンダー資格などメジャーな資格を目指すと書籍やネットでの情報も得られるため、より学習しやすい環境が整いやすくなります。

4. インフラエンジニアに必要なスキルを証明できる資格

インフラエンジニアとしてスキルを磨くには、資格制度を活用しても良いでしょう。知識とスキルの補填だけでなく、スキル証明にもなります。

各資格詳細とともに、当資格関連の求人情報も掲載していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

関連記事:インフラエンジニアになるには?必要なスキルや資格を解説

ORACLE MASTER

データベース製品でシェアNo.1であるオラクル(Oracle Corporation)が認定するベンダー資格です。特にデータベース分野で価値が高く、世界で評価されています。レベルは「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4種類があり、まずはブロンズから資格取得を目指すとよいでしょう。

ORACLE MASTERはデータベース以外にも多数の種類があり、JavaやApplications、Oracle Cloudなどのスキルを認定する資格が存在します。

データベースの知識・スキルを身につけたいなら、おすすめの資格です。

Linux技術者認定試験

サーバーOSで高いシェアを持つLinuxの認定資格です。Windows Serverとともに学んでおくと良いでしょう。

AWS認定

AWSが提供している公式資格で、技術領域とレベルに応じて大きく4つに分けられています。
取得していると高い評価を得ることができる資格ですので、積極的に取得を目指しましょう。AWS認定のための学習は、AWSトレーニングや書籍を用いるとよいでしょう。

関連記事:インフラエンジニアに求められるAWSスキルとは

シスコ技術者認定

ネットワーク機器でシェアNo.1のシスコの認定資格です。ネットワーク機器の設置まで担当する場合は学んでおくと良いでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークに関する専門性を証明する資格です。TCP/IPやLANといった基礎内容から、ネットワーク設計やネットワークセキュリティなど幅広い知識が問われます。令和3年春期の合格率は12.8%です。

データベーススペシャリスト試験

IPAが運営する国家資格の1つで、データベースに関する専門的な技術を証明する資格です。データを格納するテーブルの設計やDBMS(データベースマネジメントシステム)、SQLなどのデータベースに関する幅広い知識が問われます。令和3年実施時の合格率は17.1%です。

システムアーキテクト試験

IPAが運営する国家資格で、応用情報技術者試験の上位に位置する難易度の資格試験です。システム開発の上流工程を主導する立場の者を対象としており、プロジェクトリーダーの役割と非常にマッチしています。上流工程のスキル・知識だけでなく、プロジェクト推進体制の策定などの知識も問われます。令和3年の合格率は16.5%と難易度の高い試験です。

関連記事:インフラエンジニアに役立つ資格9選

5. インフラエンジニアがスキルアップすることで得られるメリット

インフラエンジニアとしてスキルアップすれば、さまざまなメリットが得られます。特にスペシャリストを目指して高度な資格を取得すれば、得られるメリットは大きくなります。ここでは、インフラエンジニアがスキルアップすることで得られるメリットについて解説します。

収入が高くなりやすい

企業によってはより高いスキルをもったエンジニアを育成するため、資格取得を奨励しているところもあります。例えば、資格に応じて資格手当や一時金が支払われるケースがあります。中には、昇進の条件として資格取得をあげている場合もあります。

そのため、スキルアップし高度な資格を取得すれば、収入も高くなりやすくなります。また、資格を所持していることが対外的なアピールにもつながり、顧客からの信頼を得やすくなります。

業務の幅が広がる

インフラエンジニアとして必要なスキルは数多くありますが、1つの分野を極めるだけでなく複数の分野でスキルアップすることで、業務の幅が広がります。例えば、OSやアプリケーションといったサーバースキルを最初に習得した後、ネットワーク技術も習得することで複数のサーバーを連携した大規模システムの設計・構築にも携われるようになります。

また、近年クラウドが急速に広まっているため、クラウド関連のスキルを身につけることでより価値の高いインフラエンジニアになれます。

転職などでキャリアアップを目指せる

インフラエンジニアとしてのスキルをベースに、転職などでキャリアアップすることも可能です。特定の分野に特化したスペシャリストを目指す以外にも、大規模案件でのマネジメントの経験があれば、それを活かして管理職へのキャリアアップを目指すという方法もあります。

他にも、アプリケーションからインフラまでフルスタックで対応し、独立して自らサービスを立ち上げるといった方法も可能です。このように、スキルアップしていくことでより多くのキャリアアップの道が広がります。


関連記事:インフラエンジニアに英語を使えることで得られるメリット

6. IT業界の技術トレンドの変化とインフラエンジニアの関係

近年、IT業界ではAIやビッグデータ、IoTなどの新しい技術の活用が急速に起こっています。自動運転車やスマート家電などのように、今後これらの技術がさまざまな分野でより幅広く使われるようになるでしょう。このような技術トレンドの変化に伴い、インフラエンジニアに求められるスキルも変わってきています。

たとえば、サーバー技術においては、物理サーバーを設置して利用する「オンプレミス型」から、インターネットを介してサービスを利用する「クラウド型」への変化が起こりつつあります。IoT接続デバイスなどもクラウドで提供されています。
こうした大きな変革の中でインフラエンジニアが生き残っていくためには、変化に柔軟に対応していくことが不可欠です。次の章では、インフラエンジニアに求められる知識とスキルを解説します。

7. まとめ

この記事では、インフラエンジニアの仕事内容、平均年収、求められる知識とスキルを解説しました。インフラエンジニアは、設計・構築に携わるのか運用・保守に携わるのかで求められるスキルが異なります。よって、どのような立場で携わりたいか明確にした上で必要なスキルと知識を身につけていくと良いでしょう。

ただし、近年クラウドサーバーを使った構築が主流となってきていますので、運用・保守担当者であっても今後はクラウドサーバーのスキルが必須になっていくと考えられます。
まだ猶予はありますので、今のうちから学習しておきましょう。

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