将来に向けて今からキャリアプランを考えておく重要性と、キャリアの棚卸し方法もご紹介エンジニアのキャリアパス|実例を参考に目指すべきキャリアを見つけよう!

最終更新日:2021年4月26日

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エンジニアは多様なキャリアパスが用意されている職種の1つであり、将来どの道に進むかによって身につけられる経験やスキルは変わってきます。

そして、選択肢が多い仕事だからこそ、目指すべきキャリアプランを早いうちから立てておき、逆算して今やるべきことを決めていく必要があります。

そこで今回は、職種別に代表的なキャリアパスをご紹介させて頂くと共に、今からキャリアプランを考える重要性をお伝えしたいと思います。

また、キャリアパスを考える前段階として、キャリアの棚卸し方法についても詳しく解説していきます。

1. キャリアプランは早いうちから立てておこう

システムエンジニアには、どのようなキャリアパスがあるかを詳しく見ていくに先立ち、なぜ早い段階からキャリアプランを立てる必要があるのかを解説します。

ひとえにエンジニアと言っても、職種によって業務内容や身に付けられるスキルが異なるために、いざ新しいことに挑戦したいと思っても、その経験がないと携わることが難しいのが現状です。

例えば、今まで金融機関の業務システムをCOBOLで開発していた方が、自社のスマートフォンアプリの開発に挑戦したいと思って転職活動をしても、内定を得ることが難しく、年齢が上がるにつれて、その仕事を諦めなければならない可能性が高まってしまいます。

しかし、今のうちからスマートフォンアプリの開発に挑戦するためのキャリアプランを考えておき、例えば、まずはWebサービスの開発に挑戦できる企業へ転職し、そこで得た経験を武器に自社サービスを展開する企業へ転職するという方法を取ることも可能です。

また、一度の転職で自分が希望する仕事に就くことができれば問題ないですが、実際のところその業務に近しいことを経験していないと難しく、転職活動を長期間行っているのに全く内定を取ることができないというリスクも発生します。

そうならないためにも、希望する仕事に就くためには、今どのような経験をしておくべきなのかを考える必要があり、それがまさにキャリアパスを考えるということに繋がるのです。

IT業界は新しい仕事が生まれるスピードも早く、スマートフォンアプリエンジニアやクラウドエンジニア、データサイエンティストなど、昔は無かった未知の仕事にも携わる機会もあります。そういう仕事に携わりたいと思ったら、やはりやるべきことはキャリアプランを考えることであり、どうすればその仕事を経験できるのかを逆算しなければなりません。

早いうちからキャリアプランを考えるということは、将来の選択肢を広げることになるため、非常に重要であると言えるのです。

2. エンジニアの主なキャリアパス

エンジニアがキャリアパスを考える上で、どの職種においても選択しなければいけないのが、マネジメント職を目指すのか、スペシャリストを目指すのかいうことです。

まずはその2つの選択肢について解説します。

マネジメント職を目指す

エンジニアはシステムの設計や開発を担当するのに対し、プロジェクトマネージャーはプロジェクト計画の立案やリソース管理、リスク管理、ステークホルダー管理など、主にマネジメント業務を担当する職種です。

エンジニアがプロジェクトマネージャーを目指すには、上流工程の経験やマネジメントの経験を積むこと大事です。SEからプロジェクトマネージャーを目指す具体的な方法については、下記記事も合わせてご参照ください。

関連記事:「SEからプロジェクトマネージャーを目指す方法

スペシャリストを目指す

スペシャリストとは、ITスキル標準(ITSS)が定める6つの専門分野(システム管理/セキュリティ/データベース/アプリケーション共通基盤/ネットワーク/プラットフォーム)のいずれかにおいて、レベル3以上を満たすエンジニアのことを指します。公式的なレベル評価は情報処理技術者試験に合格することで判定されています。

技術の研鑽に深い関心を持ち、現場にいることが楽しく感じられる人には、スペシャリストへの道をおすすめします。 スペシャリストを目指すメリットとして、より高い報酬や転職、フリーランスへの転身のしやすさが挙げられています。ITスペシャリストについてより詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事も合わせてご参照ください。

関連記事:「ITスペシャリストに役立つ資格

3. 近年のキャリアパスの多様化に伴い増えた選択肢

キャリアパスの多様化に伴って増えた選択肢もいくつか存在します。今回はその中でも、世の中の需要が高いもの、人気なものから3つの選択肢を抜粋して解説します。

ITコンサルタント

ITコンサルタントの仕事は、顧客の経営課題や業務課題をシステムによって解決することだと思われがちですが、それはどちらかと言うと、エンジニアが上流工程で行う仕事です。

ITコンサルタントがやるべきことは、顧客ですら把握していない潜在的な課題を見つけ、その課題の解決策となるシステムを提案することです。課題がすでに見えており、ある程度導入したいシステム要件が固まった段階からエンジニアは参画することが多く、そこがエンジニアとITコンサルタントの違いとなります。

したがって、エンジニアがITコンサルタントを目指すのであれば、システム開発の経験だけでなく、顧客折衝経験が必要となるので、要件定義の工程を経験していることが求められます。

またそれだけではなく、顧客の経営課題や業務課題を正確に理解していなければ会話ができないため、業種や職種に対する専門性も必要となります。

ITアーキテクト

ITアーキテクトとは、ITコンサルタントとエンジニアの両方を兼ね備えた職種であり、システム全体の設計者のことです。顧客の経営課題を解決するために、運用面も最大限考慮した最適なシステムの全体設計をしなければならないので、幅広い技術知見が求められます。

ITアーキテクトを目指すのであれば、特定の技術に強くなるだけではなく、最先端技術にも常にアンテナを貼り、ゼネラリストとしてスキルを磨くことが必要となります。

フリーランス

企業で一定の経験を積み、スキルを身に着けてから、フリーランスに転身するケースもあります。エンジニアとしての高いレベルの技術力が求められるほかに、自己管理能力や自己営業力も同時に問われます。

案件がなければ収入は一気にゼロなってしまうリスクもありますが、成功すれば自分の能力に応じた報酬を得られるというメリットもあります。スキルに自信があり、成果に直結することに魅力を感じる人には向いている道だといえるでしょう。

4. 職種別!代表的なキャリアパス例

では、職種別に具体的にどのようなキャリアパスを選択できるのかを解説していきます。なお、ここでご紹介するのは代表的な例であり、もちろん列挙された職種以外にも多くの選択肢がありますが、キャリアパスを考える上で、是非とも参考にしてください。

システムエンジニアのキャリアパス例

システムエンジニアのキャリアパスには多数の選択肢が存在します。

プロジェクトマネージャーを目指す王道のキャリアパスもあれば、今までに考えても来なかったような仕事に挑戦できるキャリアパスもあります。もし気になる職種があれば、今回の記事では概要しか触れることができないため、是非関連記事もご確認ください。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、多くのシステムエンジニアが選択する王道パターンとも言えます。基本的には上流工程に携わることが多く、自分で実装することはほとんどありません。

しかし、最近では技術にも触れ続けたいと考えるプロジェクトマネージャーも増えていることから、プロジェクト管理をしながら、自分自身も開発現場で実装するプレイングマネージャーの道も用意されていることがあります。

関連記事:プロジェクトマネージャーの仕事内容|業務上の役割と平均年収、年齢も解説

Webエンジニア

自社のWebサービスや、クライアントのtoCサービスを開発するWebエンジニアに挑戦することも可能です。システムエンジニアとして開発するシステムは、基本的に大規模な業務システムが多く、利用者からの反応が見えづらいという理由から、Webエンジニアを目指す方が多くいます。

なお、Webエンジニアになるためには、PHP,Ruby,PythonのようにWebアプリケーション開発でよく使われる言語を実務で利用した経験が問われます。

プリセールス

プリセールスとは、営業とシステムエンジニアの中間のような仕事です。営業活動自体は営業が担いますが、受注獲得のために技術的な会話を必要する場面があったときに、技術知見者として顧客折衝するのがプリセールスです。

システムエンジニアとは違い、案件獲得を目指すことをミッションとしており、企業によっては営業数字目標を課せられる場合もあります。

関連記事:プリセールスの役割とは

社内SE

顧客のシステムを開発するシステムエンジニアに対して、社内SEは自社のシステムの企画、開発、運用を担います。

顧客常駐が発生するシステムエンジニアとは違い、自社に腰を据えて働くことができることや、自社の業務課題を解決するためのシステムを企画できる可能性があるために人気を集めています。

一方で注意が必要なのが、企業によっては開発業務を外部ベンダーに発注している場合もあるため、技術に触れる機会が少なくなる可能性が高いということです。転職活動の際は、職務内容をよく見て、キャリアプランに合っているのかを確認しなければいけません。

関連記事:社内SEの仕事内容|SEとの違いや必要なスキル、役立つ資格も解説

QAエンジニア

システムエンジニアからQAエンジニアに転職するという選択肢もあります。

QAエンジニアとは、システムやソフトウェアの品質保証をする役割を担いますが、テスターとは全く違います。場合によっては要件定義や基本設計の段階から、品質が保証されているのかを確認し、問題があればその段階で指摘をすることもあります。

したがって、QAエンジニアを目指すのであれば、テスト工程を経験するだけでなく、システム開発の一連の工程を経験していることを求められることがあります。

関連記事:QAエンジニアとは?仕事内容や将来性を解説

システム監査

あまり知られていないですが、システムエンジニアから監査法人への転職も可能です。

監査法人は、主に上場企業の会計監査することを目的としており、システムエンジニアには無関係な仕事に思われます。

しかし、どの企業も会計ソフトを利用していることから、会計監査をするためにも一定のITリテラシーが必要となることが多く、システム知見者として公認会計士とチームを組むことがあります。

また、現代の企業活動において、ITは必要不可欠なものとなっていることから、IT知見者の立場で、経営や業務に関するアドバイスをすることもあります。監査法人によっては、「リスクコンサルタント」とも呼ばれます。

サーバーサイドエンジニアのキャリアパス例

サーバーサイドエンジニアは、システムが動く元となる部分を開発していることから、経験している技術によっては、サーバーサイドエンジニアとして技術力や専門性を高めていく以外の選択肢もあります。

クラウドエンジニア

サーバーサイドエンジニアはクラウド技術を用いた開発をすることも多く、その経験を活かしてクラウドベンダーを目指すことも可能です。

AWSやGCPに対して高い専門性を持つエンジニアの市場価値は高く、業界やサービスを跨いで広く活躍できるところも特徴です。

クラウドエンジニアを目指す場合は、クラウド環境での開発経験を積むことも必要ですが、体系的に知識を有していることを証明するためにも、ベンダー資格を取得しておくことをお勧めします。

関連記事:クラウドエンジニアの需要と将来性は?キャリアパスも含めて解説

セキュリティエンジニア

サーバーサイドエンジニアは、セキュリティ対策を意識して開発する必要がありますが、そのスキルに特化したセキュリティエンジニアを目指すこともできます。

情報漏洩などのセキュリティリスクが高まる中、セキュアプログラミングやセキュリティシステムの運用を行うセキュリティエンジニアの需要も年々高まっています。また、企業だけでなく防衛省や各種政府機関でも国の機密情報を守る職種として高い需要があります。

セキュリティエンジニアは、大きくコンサルタント領域と技術領域に分けられます。コンサルタント領域では、セキュリティ規定の立案・法令への対応などが仕事内容です。技術領域では、ITシステムにおけるサイバー攻撃の調査・分析、セキュリティ対策などが該当します。

関連記事:セキュリティエンジニアの将来性について

フロントエンドエンジニアのキャリアパス例

フロントエンドエンジニアはユーザーが直接触れる部分を開発することから、開発スキルを高める以外にも、よりクリエイティブな道へ行く選択肢も用意されています。

Webディレクター

フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebサービスの完成形を担うポジションであることから、制作全体の進捗を管理するWebディレクターにも挑戦することが可能です。

実装を含めた完成形をイメージしながらディレクションを行うことができるので、QCD管理において強みを発揮することができます。

関連記事:Webディレクターに必要なスキル

ネットワークエンジニアのキャリアパス例

ネットワークエンジニアは、高いスキルを持つスペシャリスト、チームを統括するプロジェクトマネージャーといった選択肢があります。

上流工程を担当するネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、運用・保守といった下流工程からスタートし、要件定義、設計、構築と上流工程を担当するネットワークエンジニアへとスキルアップしていくのが一般的です。

現在、運用・保守業務を主に担当しているのであれば、まずは設計スキルを書籍や資格試験を活用して身につけることが第一歩です。ネットワークエンジニアの知識習得にはIPAのネットワークスペシャリスト試験がスタンダードです。

そして、空いているネットワーク機器やネットワークシュミレーターを使って構築スキルを磨きましょう。実務を任せてもらえるようになれば上流工程を担当するネットワークエンジニアへの転職が現実的になってきます。

関連記事:ネットワークエンジニアの設計業務とは

ネットワークのスペシャリスト

スペシャリストとは、データセンターや数万人以上のユーザーがアクセスするような大規模システムのネットワーク設計や構築などを担当するネットワークエンジニアです。

大規模システムは一時的であっても停止が許されないケースが多く、パフォーマンスや可用性、セキュリティ性など高度な設計スキルと幅広い知識が求められます。

知識・スキルだけでなく経験も求められるため、まずはネットワークエンジニアとしてリーダー職以上を目指しましょう。

ネットワークコンサルタント

コンサルタントは、ネットワーク案件のプロジェクトマネジメントや企業のネットワークを診断し、改善策の提案などを行う職種です。

ネットワークの要件定義、設計、開発、運用保守、ベンダー製品などの幅広い知識・スキルだけでなく、進捗管理や課題管理、予算管理といったプロジェクトマネジメントスキル、ネットワーク診断スキルが求められます。上流工程を担当するネットワークエンジニアやスペシャリストとしての経験を積んでから、コンサルタントにキャリアアップするケースが一般的です。

Webエンジニアのキャリアパス例

ここでご紹介するWebエンジニアとは、主に自社サービスを開発するエンジニアを想定しています。

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーは、自社サービスを成長させる役割を担うため、開発業務を管理するだけでなく、サービスの売り上げに対しても責任を負います。

プロジェクトマネージャーとの大きな違いは、サービスを完成させることが目的ではないところであり、サービス完成後も常に市場に求められるプロダクトにしていかなければなりません。

したがって、プロダクトマネージャーを目指す場合は、技術スキルを磨くだけでなく、マーケティング知識や経営視点などが必要となります。

テックリード

テックリードとは、一言で言えば開発チーム内の技術リーダーであり、テックリードを中心としてサービスの開発が進んでいきます。

開発方針の意思決定や、テクニカルな課題のサポート、ソースコードの品質を担保するなど、テックリードが担う役割は多岐にわたり、広く深い技術知見を求められます。

テックリードになるためには、まずはスペシャリストとして技術力を高めていき、その後に目指していくのが一般的です。

セキュリティエンジニアのキャリアパス例

これまで積んできたセキュリティエンジニアの経験を活かし、少し違った業務経験を積んでみたいと考える方も多いのではないでしょうか。そこで、情報セキュリティを扱う分野ではあるものの、セキュリティエンジニアとは少し異なった職種をいくつか紹介します。

セキュリティアナリスト

セキュリティエンジニアの知見を活かし、さらに高度なスキルが求められる職種にチャレンジしてみたい方にはセキュリティアナリストがおすすめです。

セキュリティアナリストは、サイバー攻撃が発覚した際に、攻撃手法の分析を行うことを主な仕事にしています。サイバー攻撃は、攻撃元がわかりにくく、いつのまにか重要な情報が盗まれてしまうことも多く、迅速に攻撃手法を断定し、対策を行うことが重要となります。

セキュリティアナリストのお仕事にはセキュリティエンジニアとしての経験や幅広い知識が求められており、セキュリティエンジニアから目指す方にとってはチャレンジングなキャリアパスです。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントは、企業に対してセキュリティの専門家の立場からさまざまな助言や支援を行うのが主な仕事です。

企業によってはセキュリティ専門のエンジニアが不在で、十分な情報セキュリティ対策が講じられておらず、サイバー攻撃の対象になっていることに気付かないまま放置されているケースもあります。

そのようなクライアントに対し、セキュリティ上の課題の抽出や対策の提案を行ったり、ISMSなどの資格取得を支援したりする業務も担います。

セキュリティアーキテクト

一般的なセキュリティエンジニアは、すでに稼働しているシステムのセキュリティ対策を担うケースが一般的です。しかし、セキュリティアーキテクトは企業や組織全体における情報セキュリティの方針や大枠を考え、それを形として構築する業務まで担います。

たとえば情報セキュリティの観点から適切なソフトウェアを選定したり、各部署の要望を集約してセキュリティリスクの少ないシステムを構築したりする作業もセキュリティアーキテクトの重要な役割です。

5. キャリアプランを考える際は棚卸しから始めよう

転職活動では、自分がこれまで培ってきた経験や身につけたスキルをアピールする必要があります。しかし、具体的に自分がどんな経験やスキルを持っているのか、他人に伝わるよう言語化するのは意外に難しいものです。

そこで、「キャリアの棚卸し」という自己分析の方法をご紹介します。「キャリアの棚卸し」は見落としている自分の良さを見つけたり、気づいていなかった有用な経験・スキルを見つけたりするのに効果的で、転職活動でのアピールポイントの発掘に活用できます。

今すぐ転職活動をしなくても、「キャリアの棚卸し」を通して自己分析をしておくと、将来の目標設定やキャリアプランの設定に活用できるので、ぜひやってみてください。

キャリアの棚卸しとは?

「棚卸し」の本来の意味は、決算日などに商品や製品、原材料の在庫の数量を数える業務のことです。キャリアを商品や製品に見立てて、自己分析を行うのが「キャリアの棚卸し」になります。

これまでの職歴や実績、体験などから、今現在、自分がどんな経験・スキルを持っているのかを自己分析することで、自分の強み・得意なこと・やりたい仕事を知り、反対に苦手なこと・不足しているスキルなど、自分の現状を把握することができます。

「キャリアの棚卸し」をすることにより、職務経歴書や面接で何がアピールできるのかが見えてきます。転職を考えていない方にも、「キャリアの棚卸し」は将来設計やキャリアプランの作成に役立ちます。今の自分を知ることでキャリアアップの計画が立てやすくなりますし、足りていないと思うスキルがあるなら、具体的にどのスキルを磨けばいいのか、また、仕事の幅を広げるには、どんな新しいスキルが必要なのかを考えるきっかけとなります。

6. キャリアの棚卸しの12のポイント

それでは、具体的なやり方について解説します。キャリアの棚卸しは、次の順番でひとつずつの項目について振り返っていくとやりやすいでしょう。

1.これまでの職歴

まずは、これまで勤務した会社名、部署名、職務歴を書き出していきます。

異動、昇進で役職が途中で変わったり、転職で別の職種に変わったりするなど、現在の職種に関わらず全ての職歴を書き出していきましょう。

2.具体的な職務内容

次に、これまで経験した具体的な職務経歴を書き出していきます。

エンジニアでしたら、プロジェクトの進捗管理、基本設計、部分設計、詳細設定、プログラミングなど、具体的に担当した職務内容を洗い出してみましょう。

使用したプログラミング言語、OS、フレームワークなどの開発環境も併せて書いておきます。職務経歴書を作成する要領で、時系列に沿ってまとめると後で見返しやすいです。

また、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを経験しているのであれば、役職だけでなく、プロジェクト規模とマネジメント人数まで記載しておくと良いでしょう。

3.実績

これまで経験した職務において、どんな実績を残してきたのか書き出していきます。

売上率、コンバージョン率、目標達成率など、具体的に達成した数字を記しておくとアピールになりやすいです。具体的に示せる数値がない場合は、社内、およびチーム内でどんな役割を果たしたのか思い返してみましょう。

たとえば、「プロジェクトが遅延していたため、作業効率化を提案して納期に間に合わせた」「サブリーダーとして進捗管理をする傍ら、新人教育を担当した」など、ひとつひとつの職務を思い返しながら、自分が果たした役割を考えてください。その際はチームの人数や開発体制についても触れておくと、採用担当者がイメージを持ちやすくなります。

4.実績の評価

実績を書き出したら、実績に対する客観的な評価、および自己評価を書いていきます。

自己評価をする場合、5段階評価で記していくとわかりやすいです。「5」が一番評価が高く、「1」が一番評価が低いなど、自分なりにルールを決めて各実績を評価してみましょう。

上司にはあまり褒められなかったけど、自分的にはとても満足できた仕事や、上司からの評価が高かったけど、納得できていない部分があるなど、素直に評価し、その評価に対する理由も併せて書き出していきます。

なかなか自分で自分の仕事に点数をつける機会はないと思うので、自己評価をしてみると、仕事に対する考え方やスタンスが見えてくるかと思います。

5.トラブルを乗り切ったときのエピソード(行動と結果)

仕事でトラブルに遭遇した際、どう乗り切ったのか、その時の自分の行動と結果を書き出してみます。

「サーバーの障害が発生したが、冷静に対応して障害の原因を速やかに特定し、短時間で復旧させた」「顧客からクレームが入ったが、丁寧に説明したことが評価された」など、トラブルを乗り切った時のエピソードを思い返してみましょう。トラブルに対応したエピソードは緊急時の対応力・判断力を示すものとして転職活動の際のアピール材料に使えます。

6.身に付けたスキル・経験

職務経歴やトラブルの経験を元に、これまでの仕事で身につけたスキルと経験を書き出していきます。

「チームリーダーを任されマネジメントの経験をした」「新しいシステムの提案をした」「企画提案が採用された」など、職務を通して経験したことを書き出していきましょう。

経験はスキルにつながっていますので、経験を思い返すことはとても大切です。自分では特に意識していなかったことでも、振り返ってみるとスキル向上につながっている経験がきっとあります。

チームリーダーやサブリーダーを任されたならコミュニケーションスキルの向上に、提案を多数したなら提案力の向上につながっているかもしれません。「キャリアの棚卸し」は、見過ごしてしまっている経験に気づくための作業といえます。

7.仕事でやりがいに感じたこと

これまで経験した職務の中で、自分がどういった仕事にやりがいを感じたのか思い返してみましょう。

開発したシステムが問題なく稼働したこと、作業効率化がうまくいったこと、新しく取り入れたこと、顧客が抱える問題を解決できたことなど、なんでも構いません。

また、なぜそれをやりがいに感じることができたのかを言語化しておきましょう。やりがいの言語化は、キャリアパスを考える上では非常に重要であり、時間をかけて振り返ることをお勧めします。

8.辛かった仕事・失敗した仕事

やりがいを感じたこととは反対に、辛かった仕事も書き出してみましょう。

特にこの仕事は自分には合っていなかったな、と感じるものを中心に書き出してみると、志望企業を決める際の参考になります。どんな仕事も楽しいことばかりではありませんが、辛いことばかりではさすがに疲弊してしまいます。自分が耐えられない辛さがどんなものなのか、見つめ直してください。

失敗した仕事を書き出すのも自分を知る上で大切なことです。失敗は忘れたいものですが、なぜ失敗したのか、その理由を分析することで今後の失敗を避けるのに役立てられます。もし、転職自体が失敗だったと感じているなら、今後の転職で後悔しないために、どうして失敗したのかじっくり考えてみましょう。

9.やりたい仕事

「仕事でやりがいを感じたこと」「辛かった仕事」をふまえ、自分がやりたいと思う仕事を考えてみましょう。

これまで経験した職務の中で一番やりがいを感じた仕事、挑戦してみたい仕事など、やりたい仕事を明確にしておくと転職活動の軸になります。やってみたい仕事があるけれど、現時点でスキルと経験が不足しているならば、スキルと経験を磨くにはどうすればいいのか考えることができます。

ただし、興味関心だけで考えることはやめましょう。AIに興味があるからAIをやってみたい、医療業界が面白そうだから医療業界の仕事をやりたいなど、明確な意思と覚悟がない選択は避けるべきです。

興味関心だけで入社してしまうと、「思っていたことと違った」というミスマッチが起きてしまうリスクが高まり、短期離職に繋がってしまうからです。あくまでも、やりたい仕事を考えるときは、先ほど言語化したやりがいに沿ったものにしましょう。

10.自分に合っていると思う仕事

「身につけたスキル・経験」「やりたい仕事」などこれまで書き出した項目をふまえ、自分に合っていると思う仕事とその理由を考えてみましょう。

自分が持っているスキルだけでなく、性格も関係してくるので、客観的に自分をみて、仕事の向き・不向きを考えていただければと思います。自分がどんな仕事をやりたいのかわからず悩んでおられる方は、この項目は特に時間をかけて考えてみましょう。

11.将来の目標

「フリーランスとして独立起業したい」「会社を立ち上げたい」「今までにない新しいWEBサービスを立ち上げたい」「仕事の幅を広げるために異業種に挑戦してみたい」など、将来の目標や将来の理想像を書き出してみましょう。

「昔から会社を立ち上げるのが夢だった」「将来性が高い仕事だから」など、なぜその目標を掲げたのか、理由も併せて書いてください。目標と理由をセットに書き出してみると、自分が考えていることを客観的に知ることができます。

12.キャリアプラン

現在の職場でキャリアアップを目指すのか、それとも別のIT企業に転職してキャリアアップを目指すのか、はたまた独立起業してフリーランスとしてのキャリアを築いていくのかなど、将来のキャリアプランを具体的に考えてみてください。

ステップアップするには、今の職場で充分なのか、それとも転職した方がいいのか、ここで「キャリアの棚卸し」を総括します。独立起業もキャリアプランの選択肢のひとつです。キャリアプランは転職活動に大きく影響しますので、じっくり考えてみましょう。

7. まとめ

今回に記事では、キャリアパスを考える上での棚卸しの重要性と、職種別の具体的なキャリアパス例についてご紹介しました。

キャリアプランを考えるためには、現在と未来のことだけを考えるのではなく、過去のことも時間をかけて振り返ることが最も重要です。今すぐにでも転職したいという場合であっても、まずは一度立ち止まりましょう。

そして、これまで歩んできたキャリアを振り返り、仕事の中でやりがいに感じられたことは何だったのか、なぜそれをやりがいに感じたのかを言語化し、それに沿った未来のキャリアプランを考えていきましょう。

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