セキュリティエンジニアにおすすめの資格一覧!難易度や取得順も解説

最終更新日:2025年4月22日

セキュリティエンジニアとして活躍するには、幅広い専門知識やスキルが求められます。しかし、関連する資格は多岐にわたり、何から取得すべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、未経験者から上級者まで、それぞれのキャリア段階に応じたおすすめの資格を一覧で紹介します。取得メリットや難易度、活用シーンを踏まえて、自分に最適な資格を見つけるヒントにしてください。

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この記事のまとめ

  • セキュリティエンジニア向けの資格は、キャリア段階や役割ごとに適したものを選ぶのが重要
  • 難易度や資格の種類を理解することで、自分に合った学習計画が立てやすくなる
  • 資格取得を目的にせず、スキルの活用・キャリアアップまで見据えた活用がポイント

セキュリティエンジニアにおすすめな資格の選定方法

セキュリティエンジニアとして活躍するためには、高度な専門知識に加えて、変化の激しいIT環境に対応できる柔軟性と継続的な学習姿勢が求められます。資格選びにおいては、以下の4つの視点を意識することで、自身の成長フェーズや将来像に合った選択がしやすくなります。

  • ・キャリアパスを描く

    ・現状のスキルと目標のギャップを埋める資格を狙う

    ・業界のトレンドを見る

    ・自分の能力にあった資格を取得する

セキュリティ分野は日々新しい脅威や技術が登場するため、体系的に学べる資格は知識のアップデートにも効果的です。「どんなスキルを伸ばしたいのか」「将来どんなセキュリティ領域を担いたいのか」を明確にし、資格を通して実務に直結する力を身につけていきましょう。

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未経験・初心者セキュリティエンジニアにおすすめの資格

セキュリティエンジニアを目指すうえで、まずは基礎的なIT知識やセキュリティの基本概念を理解することが大切です。ここでは、未経験者や初心者が最初に挑戦しやすい資格を紹介します。

資格名 おすすめの人
情報セキュリティ
マネジメント試験
情報セキュリティの基礎知識を
学びたい人、セキュリティ管理を
担当する非エンジニア
CCNA IT業界未経験者・学生・ネットワークや
インフラの基礎を身につけたい人
CompTIA Security+ セキュリティ分野の基礎を幅広く
学びたい人、セキュリティエンジニア
を目指す未経験者や初級者
CompTIA PenTest+ ペネトレーションテストや脆弱性診断
のスキルを身につけたい人、攻撃側の
視点からセキュリティを学びたい
初~中級レベルの技術者

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、情報システムの安全な運用やセキュリティポリシーの策定・管理などに関する基礎知識を問う国家資格です。サイバー攻撃の増加に伴い、企業でもセキュリティリスクへの対処が重視される中、ITエンジニアはもちろん、セキュリティ担当の非エンジニアにも広く求められています。

セキュリティ分野への第一歩として、基礎知識を身につけたい人に適した資格です。

試験内容 ネットワーク企画、設計、構築、
保守運用などに特化した内容
開催時期 春期
難易度 ITSSレベル2
受験料 7,500円(税込)
おすすめ
の人
情報セキュリティの基礎知識を
学びたい人、セキュリティ管理を
担当する非エンジニア
合格率 73.9%(2023年度)
資格種別 国家資格

CCNA

CCNAは、Cisco社が提供するネットワーク分野のベンダー資格で、ネットワーク技術の基礎を体系的に学べるのが特長です。ルーティングやスイッチング、IPサービス、セキュリティの基本から、プログラマビリティ・自動化までを幅広くカバーしており、ネットワーク・セキュリティエンジニア双方にとって土台となる知識を証明できます。

未経験からネットワークやセキュリティ分野へのキャリアを目指す人にとって、最初のステップとしておすすめの資格です。

試験内容 ネットワークの基礎、ルーティングと
スイッチング、IPサービス、
セキュリティの基礎、
プログラマビリティと自動化など
開催時期 通年(Pearson VUEで
随時受験可能)
難易度 ITSSレベル2〜3
受験料 300 USD(日本円で約45,000円前後)
※為替により変動あり
おすすめ
の人
IT業界未経験者・学生・ネットワークや
インフラの基礎を身につけたい人
合格率 2024年度(合計):47.1%

CCNAについて詳細は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:CCNAの資格概要を解説!難易度や勉強方法も紹介

CompTIA Security+

CompTIA Security+は、情報セキュリティ分野のグローバル認定資格で、セキュリティに関する幅広い基礎知識を網羅しているのが特長です。アクセス制御やリスク評価、暗号化、脆弱性管理、インシデント対応など、実務に直結するトピックが多く、初心者でも実践的な知識を段階的に学べます。

これからセキュリティエンジニアを目指す人や、インフラエンジニアからセキュリティ分野へステップアップしたい方におすすめの資格です。

試験内容 情報セキュリティ全般の基礎知識
(アクセス制御、リスク評価、
暗号化、脆弱性対応、インシデント
対応、ガバナンスなど)
開催時期 通年実施(CBT方式)
難易度 ITSSレベル2.5〜3
受験料 32,740円(税込)
おすすめ
の人
セキュリティに強いエンジニア
を目指す人
合格率 非公開(※世界平均は70%
前後とされる)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

CompTIA PenTest+

CompTIA PenTest+は、セキュリティ評価や脆弱性診断、ペネトレーションテスト(侵入テスト)に関する知識と実践力を問う中級者向けの国際資格です。攻撃者の視点を取り入れたセキュリティ対策を学べるため、セキュリティチームの一員として攻撃経路やリスクの洗い出し、対策の提案に関わる業務に就きたい方に最適です。

実務寄りの内容が特徴で、即戦力としてスキルを証明したい人に特におすすめです。

試験内容 脆弱性評価、ペネトレーションテストの
計画・実行、スクリプト活用、報告書
作成、倫理的ハッキングなど
開催時期 通年実施(CBT方式)
難易度 ITSSレベル3〜4
受験料 52,192円(税込)
おすすめ
の人
攻撃者視点でのリスク評価
スキルを身につけたい中級
以上のエンジニア
合格率 非公開(※世界平均は70%前後とされる)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

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セキュリティエンジニアのスペシャリストを目指す方向けの資格

セキュリティエンジニアとしてより高い専門性を身につけたい人には、実務力や知識を証明できる高度資格の取得がおすすめです。ここでは、スキルアップやキャリアの幅を広げたい中級〜上級者向けの資格を紹介します。

資格名 おすすめの人
情報処理安全
確保支援士
情報セキュリティの専門知識を
深めたい人、セキュリティエンジニア
としてキャリアアップを目指す人
情報セキュリティ
プロフェッショナル
認定資格(CISSP)
マネジメントから技術まで幅広い知識を
活かしたい上級セキュリティエンジニア、
国際的な資格でキャリアを広げたい人
SSCP® セキュリティ分野の基礎から実践まで
幅広く学びたい人、セキュリティ
エンジニアとしての土台を築きたい人
認定ホワイトハッカー(CEH) ペネトレーションテストや脆弱性診断の
スキルを身につけたい人、攻撃者視点で
セキュリティを学びたい中級者
LinuC レベル3 303
(LPI-Japan)
セキュリティ機能のあるLinux環境の構築・
運用を行う上級エンジニア、Linuxベースの
セキュリティ技術に強みを持ちたい人
シスコ技術者認定資格
(CCNP-Security)
大規模ネットワークの設計・構築・
運用に関わっているエンジニア、CCNA
取得後にステップアップしたい人
シスコ技術者認定資格
(CCIE-Security)
ネットワーク関連知識と専門性を高めたい人、
ネットワークエンジニアを目指す人
CompTIA CySA+ セキュリティ分析やインシデント対応に携わる人、
SOC(Security Operation Center)やブルーチーム
でのキャリアを考えている人
OSCP 実践的なペネトレーションテストスキルを証明したい人、
ハッキング技術を活かしてレッドチームやセキュリティ
コンサルタントを目指す人
AWS認定 AWSに関わる初級エンジニアからクラウド環境
を使ったシステム構築を行う上級エンジニア、
リーダーやエキスパート

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティに関する国家資格の中でも高度な知識と実務能力を問う試験です。情報システムの企画・設計・運用・保守までを広くカバーしており、セキュリティリスクの分析や対策立案など実務で役立つ内容が特徴です。

セキュリティエンジニアとしてのスキルを客観的に証明できるため、転職や昇進を目指す際にも有利に働きます。

試験内容 情報システムの企画、設計、開発、運用
やサイバーセキュリティ対策などに特化した内容
開催時期 春期
難易度 ITSSレベル4
受験料 7,500円(税込)
おすすめ
の人
情報セキュリティの専門知識を深めたい人、
セキュリティエンジニアとしてキャリア
アップを目指す人
合格率 15.1%(2024年度秋期)
資格種別 国家資格

情報セキュリティプロフェッショナル認定資格(CISSP)

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)は、情報セキュリティに関する高度かつ幅広い知識を問う国際資格です。情報セキュリティの8つの分野(セキュリティとリスクマネジメント、資産のセキュリティ、通信とネットワークのセキュリティ、アイデンティティとアクセス管理など)を対象としており、実務経験と専門性が求められます。

グローバルに通用する資格であり、管理職やリーダーポジションを目指すエンジニアにも適しています。

試験内容 情報セキュリティに関する8つの領域
に関する知識(CBK)
開催時期 通年(Pearson VUEで
随時受験可能)
難易度 ITSSレベル4~5
受験料 749USD
おすすめ
の人
セキュリティ分野の管理職やリーダー
を目指すエンジニア、国際的な認定を
求める人
合格率 非公開(※難易度は
高めとされる)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

SSCP®

SSCP(Systems Security Certified Practitioner)は、ISC2が認定する情報セキュリティの国際資格で、実務レベルのセキュリティ知識や技術を問われます。アクセス制御やネットワークセキュリティ、リスク管理、インシデント対応など、セキュリティ分野の基礎を広くカバーしており、実務でセキュリティに関わる技術者にとっては非常に実践的な内容となっています。

CISSPよりも難易度がやや抑えられているため、ステップアップの足がかりとしてもおすすめです。

試験内容 セキュリティ運用、アクセス制御、
リスク管理、暗号化、インシデント
対応などの7領域
開催時期 通年(Pearson VUEで随時受験可能)
難易度 ITSSレベル3~4
受験料 約270~300 USD
おすすめ
の人
セキュリティ分野の基礎を広く
学びたい人、CISSPを見据えて
準備したいエンジニア
合格率 非公開(※難易度はやや高め)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

認定ホワイトハッカー(CEH)

CEH(Certified Ethical Hacker)は、EC-Councilが提供する国際的な認定資格で、攻撃者の視点からセキュリティを理解し、防御に活かす「倫理的ハッカー」としての知識と技術を問われます。実際のペネトレーションテストや脆弱性診断に関するスキルを体系的に学べるため、セキュリティ対策の現場に携わる人にとっては実践的な資格です。

セキュリティエンジニアとして攻撃手法の知見を持つことで、より現実的な対策や強固な設計が可能になるため、実務に直結するスキルを身につけたい中〜上級者におすすめです。

試験内容 ペネトレーションテスト、マルウェの分析、
攻撃手法と防御、侵入検知、暗号技術など
開催時期 通年(EC-Council認定の試験センター
またはオンライン)
難易度 ITSSレベル4~5
受験料 132,000円(税込)
おすすめ
の人
実践的なハッキングスキルを身につけたい人、
攻撃側の視点で防御を考えたい
セキュリティエンジニア
合格率 非公開(※難易度は高め)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

LinuC レベル3 303(LPI-Japan)

LinuCレベル3 303は、LPI-Japanが認定するLinux技術者向けの最上位資格のひとつで、特にセキュリティに特化した内容が扱われます。アクセス制御や暗号化、セキュリティポリシーの構築、監査ログの管理など、Linuxシステム上での高度なセキュリティ運用能力が問われます。

セキュリティエンジニアとしてLinux環境の運用や防御に携わる方にとって、実務に活きる知識が得られる資格です。Linuxを扱う職場でセキュリティ強化を図りたい人や、OSS環境でのキャリアを伸ばしたい人におすすめです。

試験内容 Linuxにおけるアクセス制御、暗号化、
セキュリティ管理、監査ログ、ネット
ワークの保護など
開催時期 通年(Pearson VUEで随時受験可能)
難易度 ITSSレベル4
受験料 各16,500円(税込)
おすすめの人 Linux環境に携わりながらセキュリティの
専門性を高めたい人、システム運用や
設計に関わるエンジニア
合格率 非公開(※難易度はやや高め)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

シスコ技術者認定資格(CCNP-Security)

CCNP-Securityは、Cisco社が提供するセキュリティ分野の中級〜上級者向け資格で、ネットワークセキュリティの設計・構築・運用能力を証明するものです。中核となるコア試験と、選択式の専門試験を組み合わせる形式で、実務に即した知識やスキルが求められます。

セキュリティに関する専門性に加えて、SD-WANやVPN、ファイアウォール設定などの技術力も問われるため、現場経験を積んだネットワーク・セキュリティエンジニアのスキルアップやキャリアの証明に最適です。CCNAからのステップアップとしてもよく選ばれています。

試験内容 コア試験(ENCOR)ではインフラ、
セキュリティ、オートメーションなどを扱い、
選択試験でより専門的な知識(例:
高度なルーティング、SD-WANなど)を問う
開催時期 通年(Pearson VUEで随時受験可能)
難易度 ITSSレベル3~4
受験料 コア試験:400 USD
選択試験:300 USD
※為替により変動あり
おすすめの人 大規模ネットワークの設計・構築・
運用に関わっているエンジニア、
CCNA取得後にステップアップしたい人
合格率 非公開
資格種別 ベンダー資格

シスコ技術者認定資格(CCIE-Security)

CCIE-Securityは、Cisco社のセキュリティ認定資格の中でも最上位に位置するエキスパート向け資格です。設計・構築・トラブルシューティング・自動化といった高度なネットワークセキュリティ技術を総合的に問う試験で、世界的にも高い評価を受けています。

特に実技試験(ラボ)がある点が大きな特徴で、実務能力が問われる実践的な内容です。グローバルに活躍したいエンジニアや、マネジメントレベルのプロジェクトに関わりたい人にとって、大きな武器となる資格といえるでしょう。

試験内容 コア試験(ENCOR)+実技試験
(ラボ)により構成。設計、構築、
トラブル対応、セキュリティ、
自動化など高度な知識と実践力を問う
開催時期 通年(コア試験はPearson VUEで
随時/ラボ試験は指定会場で実施)
難易度 ITSSレベル5
受験料 コア試験:400 USD
ラボ試験:1,600 USD
おすすめ
の人
国際的に通用する高度ネットワークスキルを
証明したいエンジニア・大規模案件を
任される立場を目指す人
合格率 非公開
資格種別 ベンダー資格

CompTIA CySA+

CompTIA CySA+(Cybersecurity Analyst)は、セキュリティアナリスト向けに設計された中級レベルの国際資格です。脅威の検出やインシデント対応、脆弱性の評価、セキュリティ監視など、実務に直結するスキルが問われるのが特徴です。

特に、SOC(Security Operation Center)やCSIRTのメンバーとしてログ分析や脅威の可視化などに関わるエンジニアにとって、知識の証明として有効な資格です。Security+の上位資格に位置づけられており、実務経験を積んだ後のステップアップにも適しています。

試験内容 セキュリティ分析、脅威の検出、ログ
解析、脆弱性評価、インシデント対応など
開催時期 通年(CBT方式)
難易度 ITSSレベル3〜4
受験料 52,192円(税込)
おすすめ
の人
国際的に通用する高度ネットワークスキル
を証明したいエンジニア・大規模案件を
任される立場を目指す人
合格率 非公開(※実務経験が問われる
内容のため、難易度はやや高め)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

OSCP

OSCPは、Offensive Security社が提供する実践的なペネトレーションテスト(侵入テスト)に特化した国際認定資格です。試験では、実際の仮想環境を相手に24時間以内に複数のマシンに侵入し、レポートを提出するという、実践的かつ高度な内容が求められます。

知識のほかにLinuxやネットワークの深い理解、ツールの活用力、トラブルシューティングの柔軟性などが問われるため、ペネトレーションテスターやレッドチーム志望のエンジニアに最適です。世界的にも評価が高く、セキュリティ業界で実力を証明したい中級〜上級者におすすめの資格です。

試験内容 実践形式の侵入テスト試験
(24時間で複数のマシンを
攻略し、レポートを提出)
開催時期 通年(オンライン受験)
難易度 ITSSレベル4~5
受験料 約2500USD(ラボアクセス
期間により変動)
おすすめの人 実践的なペネトレーションスキルを
証明したい人、ハッキング技術を
高めたいレッドチーム志望のエンジニア
合格率 非公開(※難易度は非常に高い)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

AWS認定

AWS認定資格は、Amazonが提供するクラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」に関するスキルを証明する資格です。インフラ設計や運用だけでなく、セキュリティや開発領域に関する試験もあり、自分の役割や目指すキャリアに応じて最適な資格を選べるのが特徴です。

とくにクラウド環境でのセキュリティ設計や管理は重要性が高く、セキュリティエンジニアにとっても避けて通れない知識の1つになります。AWS認定を取得することで、クラウドセキュリティへの理解と対応力をアピールできます。

試験内容 AWS社のクラウドサービス
「AmazonWeb Service」に
関するスキルを問う内容
開催時期 希望日時を選択して予約
難易度 ITSSレベル2~5
受験料 試験の種類によって異なる
公式サイト
おすすめ
の人
AWSに関わる初級エンジニアから
クラウド環境を使ったシステム構築
を行う上級エンジニア、
リーダーやエキスパート
合格率 非公開
資格種別 ベンダー資格

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マネジメント層を目指すセキュリティエンジニア向けの資格

セキュリティ領域でマネジメント層を目指すには、現場の技術力だけでなく、組織全体のリスク管理や情報セキュリティ戦略を立案・運用する力が求められます。ここでは、そうした上流工程や経営層に近い立場を目指すセキュリティエンジニアに適した2つの資格を紹介します。

資格名 おすすめの人
公認情報セキュリティ
マネージャー(CISM)
セキュリティ領域のマネジメントに
携わりたい人、管理職を目指す中堅〜
上級エンジニア
CompTIA CASP+ 上級エンジニアとして現場のセキュリティ
業務に深く関わりたい人、実務寄りの
キャリアを志向する人

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

CISM(Certified Information Security Manager)は、情報セキュリティのマネジメント分野に特化した国際資格です。セキュリティ対策の実装だけでなく、方針策定やガバナンス、リスク管理といった「経営視点」でのスキルが求められるのが特徴です。

技術だけでなく、ビジネス全体を俯瞰してセキュリティ体制を構築・運用できる人材が求められており、管理職やマネジメント層を目指すエンジニアに適した資格といえるでしょう。

試験内容 情報セキュリティガバナンス、リスクマネジメント、
セキュリティプログラムの開発・運用、インシデント対応など
開催時期 通年(Prometricなどの試験センターにて)
難易度 ITSSレベル4~5
受験料 760USD
おすすめの人 セキュリティ領域のマネジメントに
携わりたい人、管理職を目指す中堅〜
上級エンジニア
合格率 非公開(約30%)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

CompTIA CASP+

CompTIA CASP+(CompTIA Advanced Security Practitioner)は、実務レベルでの高度なセキュリティスキルを問う上級資格です。エンタープライズ環境におけるセキュリティアーキテクチャの設計、ガバナンス、リスクマネジメント、技術的なトラブルシューティングなど幅広い知識が求められます。

マネジメントとテクニカルスキルの両方が求められることから、「手を動かす」実務エンジニアとしてキャリアを伸ばしたい人に特に適しています。CISSPのようなマネジメント寄りの資格とは異なり、より現場に近い上級資格として認知されています。

試験内容 エンタープライズセキュリティ、リスク
管理、アーキテクチャ設計、ガバナンス、
運用・監視など
開催時期 通年(CBT方式)
難易度 ITSSレベル4〜5
受験料 65,754円(税込み)
おすすめの人 上級エンジニアとして現場のセキュリティ
業務に深く関わりたい人、実務寄りの
キャリアを志向する人
合格率 非公開(※実務経験者向けの難関資格)
資格種別 ベンダーニュートラル資格

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セキュリティエンジニアが資格取得する際の注意点

セキュリティエンジニアとして資格を取得する際は、目的を見失わずに、自分のキャリアプランに沿った選択をすることが重要です。ただ資格を増やすのではなく、実務への活用や継続的なスキルアップを意識しましょう。

この章では、資格取得でありがちな落とし穴や、長く活かしていくためのポイントについて解説します。

資格を取得する目的を明確にする

セキュリティエンジニアの業務は、技術力だけでなくリスク管理や対外的な信頼性も求められます。そのため、資格取得の目的を「知識の習得」だけに留めず、「セキュリティ対策の提案力を高めたい」「クライアントや社内に専門性を証明したい」といった実務に即した視点で設定することが重要です。

目的が明確であればあるほど、資格取得後に得た知識をどう業務に活かすかのイメージが湧きやすく、学習のモチベーションも維持しやすくなります。

継続的に学習を続ける

サイバー攻撃の手法やIT環境は日々進化しており、セキュリティエンジニアにとって「一度取得した資格の知識」だけではすぐに通用しなくなる場面もあります。そのため、資格を取得した後も継続的に情報をアップデートし、最新の脅威や対策手法に対する理解を深めることが不可欠です。

特にセキュリティ分野では、実務での応用力や新たな脆弱性への対応力が評価されるため、学び続ける姿勢が信頼やキャリアアップにも直結します。

資格思考になりすぎない

資格はあくまでも、知識やスキルを客観的に証明する手段のひとつに過ぎません。取得すること自体が目的になってしまうと、本来のキャリア形成や実務力の向上から遠ざかってしまう可能性があります。

特にセキュリティエンジニアは、実際のインシデント対応やリスク判断といった現場対応力や判断力が重視される職種です。そのため、資格の数ではなく「現場でどう活かすか」にフォーカスして取り組むことが重要です。

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まとめ

セキュリティエンジニアにとって、資格はスキルの証明であると同時に、キャリアの方向性を明確にするための有効な手段です。現在のスキルレベルや業務内容に応じて、適切な資格を選ぶことで、業務の幅を広げたり、ポジションアップにつなげたりすることができます。

重要なのは、資格取得をゴールにせず、業務への活用や継続的なスキルアップを見据えて取り組むことです。本記事を参考にキャリアプランを設計し、優先順位を立てながら計画的にステップアップしていきましょう。

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

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