独学でSEになるための勉強方法やおすすめの資格などを解説独学による勉強でSE(システムエンジニア)を目指す方法

最終更新日:2022年5月10日

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年々需要が拡大しているIT業界の中で、SEは欠かせない職種です。そのため、SEとしてキャリアを積めば年収アップも目指しやすい状況にあります。しかし、SEには専門的なプログラミング、設計のスキルが求められるのも事実です。

SEに必要なスキルや知識は、独学で身につけることが可能なのでしょうか。この記事では、あまり出費をかけずに独学でSEを目指す方法やメリット・デメリット、勉強方法などについて解説します。

1. 独学でSEを目指す前に知っておくべきこと

SEに必要なプログラミング言語などのスキルを身に着けるには、スクールに通うか独学で学ぶかの2通りの選択肢が考えられます。教材が充実してきている現在、プログラミング未経験者でも独学でSEになることは十分可能ですが、より効率の良い学習を行うために押さえておくべきポイントをご紹介します。

SEに求められるスキル

まず、SEに求められるスキルについて確認しておきましょう。SEには、主に以下6つのスキルが必要になります。

 
  • ・プログラミングスキル

    ・システムの設計スキル

    ・論理的思考力(ロジカルシンキング)

    ・コミュニケーションスキル

    ・プレゼンテーションスキル

    ・情報処理の基礎知識


このうち、「プログラミングスキル」や「論理的な思考能力」、「情報処理の基礎知識」については独学が可能です。ただし、プログラミングについては「開発環境を自宅に用意できること」が前提となります。例えば、Javaなどのプログラミング言語はJDKと呼ばれる開発環境のインストールや環境設定などが必要となるため、初心者は環境構築でつまずいてしまうことも珍しくありません。

一方、環境構築なしでプログラミングできる言語もあります。ウェブサイトやサーバーサイドプログラムに広く使われている「JavaScript」は、テキストエディタとブラウザさえ用意できれば、自宅でも開発作業が進められます。ドキュメントや基礎的な構文も広く公開されているため、書籍やインターネットを参照しながらスキルを高められるでしょう。

ただし、独学で身につけられるスキルであっても、一度は専門機関で教育を受けたほうが良い場合もあります。独学では見落としがちな基礎部分を身につけ、SEとして成長するための土台を構築しやすいからです。

関連記事:
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SEに必要なスキルとは?スキルマップの作り方も解説

IT・エンジニア初心者は何から勉強すれば良い?

SEの仕事は多種多様であり、職種ごとに求められる言語が異なります。そのため「何から勉強すればいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。また、基礎的なIT知識がない状態からスタートすると、特定の言語を勉強したいと思っても言葉の意味や概念が理解できずに勉強が進まないというのも良くある話です。

その場合、まずは自分の持っているPCをベースに、どのようなOSが使われているのか、OSとは何か、どのようにインターネットに接続しているのかというような「PCに関する基礎知識」を学ぶことから始めることをおすすめします。

学習用書籍の例:『理解するほどおもしろい! パソコンのしくみがよくわかる本 [改訂2版] 』(丹羽 信夫/技術評論社)

また、プログラミング言語の基礎や概念を学ぶために、まずHTML・CSSについて勉強することもひとつの方法です。ホームページ制作という比較的分かりやすい分野で使われている言語で、「プログラムによって何かを動かす・制御する」という工程や概念が分かると、他言語の学習効率が上がることが期待できます。

学習用書籍の例:『スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版』(狩野祐東/SBクリエイティブ)

未経験者がSEになるには

未経験がSEになるためのステップとしては、
 

  • 1.PCやプログラミング言語の基本・概念を理解する

    2.自分の志望する職種で使用されている言語を勉強する(資格取得も検討する)

    3.未経験可のSE求人に応募する


という流れが一般的です。詳しくは「未経験からSEへ!必要なスキルや転職活動のコツを紹介」「SEとして就職する方法|就職先の種類や、未経験からのステップを解説」の記事でご紹介しているので、興味のある方はぜひ併せてご覧ください。以下からは改めて、独学の場合の学習方法についてご紹介します。

2. 独学でSEをめざすときに有効な勉強方法

独学でSEを目指すときに有効な勉強方法としては、以下の3つが挙げられます。

勉強方法1:本・書籍を用いて学習する

前項でも学習用書籍の例をご紹介しましたが、書籍を用いた勉強は独学の王道ともいえる方法です。ただし、同じ書籍を何度も読み返しながら、疑問点やつまずきをクリアする忍耐強さが求められます。

『SEの基本』(山田隆太/日本実業出版社)
SEという仕事の概要や心構え、実務の流れなどを総合的に解説している書籍です。

『(PDF・スマホ単語帳付)かんたん合格 基本情報技術者教科書 令和2年度』  (五十嵐順子/ラーニング編集部、インプレス)
IT業界への登竜門ともいえる資格のひとつ「基本情報技術者試験」の内容を、わかりやすく解説した書籍です。

勉強方法2:自宅PCに開発環境を用意し、企画・設計・開発まで行う

自宅で開発環境を用意できれば、独学へのハードルが一気に下がります。特にプログラミング初学者は、ソースコードを書けば書いただけ上達する傾向があるため、身近なところに開発環境を構築するメリットは大きいでしょう。また、自分でアプリの企画、設計、開発(実装)までを一貫して体験することにより、実務経験に近い内容を学ぶことができます。

勉強方法3:無料/有料の動画学習サイトを利用する

動画学習サイトは、独学でSEを目指すときの心強い味方です。動画は文字に比べて時間あたりの情報量が多く、イメージを掴みやすいという特長があります。「何から手を付けて良いのかわからない」といった初学者なら、一度は経験しておきたい学習方法です。

【初学者に役立つ動画学習サイト】
ドットインストール(https://dotinstall.com/) 
「3分動画でマスターする」というコンセプトのもと、短時間で効率よくプログラミングを学べるように工夫されたサイトです。

Udemy(https://www.udemy.com/jp/) 
Pythonをはじめとした、さまざまなプログラミング言語を学習できる世界最大級の動画学習サイトです。

ちなみに、独学という観点でこれら3つとはやや異なるものの、職業訓練校を活用した勉強も効果的です。職業訓練校は企業に所属していない未経験の人材でも、無料でスキルを身につけるための教育を受けられる公的機関です。資格取得や転職を目標とした実務に近い教育を行うコースもあるため、最寄りの職業訓練校のカリキュラムを検索してみても良いでしょう。

3. プログラミングを独学で学ぶメリット・デメリット

SEを独学で目指すとき、プログラミング学習は挫折しやすいポイントといえるでしょう。言語ごとに異なるルールや表現、仕様などを理解しつつ、自分なりに正解を探らなくてはならないからです。プログラミングを独学で習得できれば、SEへの大きな一歩になり得ます。そこで、プログラミング学習における、独学のメリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット

  • ・適性があれば、独学でも数か月で即戦力レベルに到達できる

    ・需要がある言語は、開発環境が自宅で構築しやすいものが多い(RubyやPythonなど)

    ・なにかしらの言語に対する理解があれば、未経験でもIT業界に参入しやすい

デメリット

  • ・プログラミングは適性(向き、不向き)があり、適性が低いと挫折しやすい

    ・どうしても解決できない問題に直面したとき、アドバイスやヒントをくれる存在がいないため、モチベーションの維持が難しい

    ・初歩的な部分で間違いをおかしやすく、解決するまでの時間が長くなりやすい
     

独学のメリットは、「(適性があれば)成長が早い」「勉強にかかるコストが低い」という点に集約できます。一方、デメリットは「適性の判断が難しい」点に注目です。客観的にアドバイスしてくれる第三者がいない状況で、いかにモチベーションを維持し、成長を続けられるかが独学のポイントと言えるでしょう。

4. SEを独学で目指すときにスキルを証明できる資格

未経験から独学でSEを目指す場合には、相手の企業に適性や基礎力をアピールする上で役立つのが「資格」です。SEになるのに資格は必須ではありません。しかし、独学で資格を取得できれば、基礎知識や適性があることを対外的に証明しやすくなります。

また、資格取得のために勉強を進める中で、情報処理や分野ごとの基礎知識、論理的な思考能力が鍛えられるでしょう。資格取得という明確な目標が、モチベーション維持に役立つというメリットもあります。

以下、SEに関する知識やスキルを証明できる代表的な資格を5つほどご紹介します。

ITパスポート

ITパスポートは独立行政法人 情報処理推進機構(以下IPA)が行っている国家資格の一つです。プログラミングに関する内容というよりもIT全般の基礎知識が問われるような出題内容であり、後述の基本情報技術者の出題例などを見て「これは自分にはハードルが高い」と感じた方は、まずこちらの資格取得から目指すことをおすすめします。

ただしITパスポート単体での資格取得で証明できるスキルとしては「ITの基礎が分かる」という範囲に留まるため、転職活動においてはあまり役に立つケースが少ないということは覚えておきましょう。

基本情報技術者

基本情報技術者はITパスポートと同じくIPAが行っている国家資格の一つです。SEの登竜門として知名度の高い資格であり、一部プログラミング言語についての出題も含まれていることから、ITパスポートよりも難易度が高いことで知られています。

未経験者が基本情報技術者の資格を持ってSEとして転職活動に臨むと、意欲やスキルの面で他の未経験者と差別化を図れます。

CCNA

CCNAはコンピュータネットワーク機器開発の大手として知られる米Cisco社による認定資格です。国家資格ではなく、IT関連製品を製造・販売しているベンダーが主催している民間資格制度のことをベンダー資格と呼び、CCNAもそのベンダー資格の一種です。

CCNAはCisco Certified Network Associate(シスコ認定ネットワークアソシエイト)の略であり、アソシエイトという言葉から推測できる通りに、Cisco製品やネットワーク関連技術の基礎的なスキルを証明できる資格です。ネットワークエンジニアを目指すならぜひ取得を考えたい資格と言えるでしょう。

LinuC

LinuCは、Linuxの認定試験を実施しているNPO法人LPI-Japanが提供する民間資格です。 2018年から提供が始まったばかりの認定資格で、現在のITトレンドとして欠かせない「クラウド」を扱うエンジニアが身につけておくべきスキルを証明できるものとして、サーバーエンジニアを中心に注目が集まっています。

LinuCにはレベル1からレベル3まで存在するので、まずはレベル1の取得から取り組むことをおすすめします。レベル1では、物理・仮想環境におけるLinuxサーバーの構築・運用に関わる内容が出題されます。

ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、データベース管理システム(Oracle Database)を提供するオラクル社による認定資格・ベンダー資格です。日本国内だけでなく世界的に高いシェアを誇っているOracle Databaseについての知識のほか、一般的なデータベースの運用や管理スキル、SQLの習熟度などを証明できます。

データベース(を扱う)エンジニアとしてのキャリアを築きたい方におすすめの資格ですが、レベル別に「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」と分かれており、上位の資格をいきなり受けることはできません。まず最初に「ORACLE MASTER Bronze」から受講することになります。

5. 独学での勉強が難しい言語・分野

この記事の前提として「独学でSEになることは可能」という話を最初にご説明しましたが、すべてのスキルが独学で勉強可能という訳ではありません。以下の2種類については、性質上講座に通うか業務を通じてのみしかスキルを身に着けることが難しいため、注意しておきましょう。

一部の固有言語

パッケージソフトの中でだけ動作するような固有言語の中には、独学が不可能なものもあります。例えば、SAP社のERPパッケージで使われる言語「ABAP」は、そもそもERPパッケージを個人で導入することが難しいという点からほぼ独学が不可能です。SAP社が主催する有料のスクールや講座で学ぶか、パッケージ導入を請け負っている企業に入社して身に付けるしかありません。

ビジネススキル

プレゼンテーションスキルやコミュニケーションスキルなど、エンジニアに限らずどのような職種でも重要になるビジネススキルについても、独学で磨くのは難しい分野です。ただしこれらビジネススキルは、SE未経験者であっても他業界での経験が生きる分野です。

資格での証明は難しいですが、ビジネススキルは業種問わず転職においての武器になるため、職務経歴書や面接のタイミングで積極的にアピールしていきたいところです。

6. まとめ

この記事では、SEに求められるスキル、独学の勉強方法、オススメの資格などを解説しました。IT業界未経験者であっても、独学でSEを目指すことは可能です。ただし、自分の適性に自信がなく、モチベーションが維持しにくいと感じた場合は、スクールなど教育機関の活用も視野に入れていきましょう。状況に応じて最適な勉強法を選択し、SEを目指してみてはいかがでしょうか。

7. SEに関するQ&Aはこちら

Q1. SEに求められるスキルについて教えて下さい。

プログラミングスキルやシステムの設計スキル、論理的思考力(ロジカルシンキング)、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、情報処理の基礎知識などが挙げられます。

Q2. 独学でSEを目指す際におすすめの勉強方法について教えて下さい。

書籍や動画学習サイトを活用することで、自分で知識を身につける事ができます。自宅PCに開発環境を用意して、企画、設計、開発(実装)までを一貫して体験することにより、実務経験に近い内容を学ぶことができます。

Q3. 独学でプログラミングを学ぶメリットは何ですか?

適性があれば、独学でも数か月で即戦力レベルに到達できること、需要がある言語は、開発環境が自宅で構築しやすいものが多い(RubyやPythonなど)こと、なにかしらの言語に対する理解があれば、未経験でもIT業界に参入しやすいことなどが挙げられます。

Q4. 独学でプログラミングを学ぶデメリットは何ですか?

客観的にアドバイスしてくれる第三者がいないため、疑問の解決に時間がかかったり、モチベーションの維持が難しかったりという点が挙げられます。

Q5. SEとして転職するまでにどれくらいの勉強時間が必要ですか?

プログラミング基礎知識を身に着けるまでの勉強時間の目安は200~1000時間ほどです。幅が広いですが、勉強開始時点でのITリテラシーや習得したい言語の難易度によっても変わるため、一概に答えるのが難しいというのが正直なところです。

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