Web系志望者必見!転職を成功させるための実践ノウハウ「SIerからWeb系」転職成功者が語る7つの秘訣

最終更新日:2020年11月20日

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SIerからWeb系への転職を考えるエンジニアは多いもの。クライアント企業に常駐して、大人数で大規模システムの一端を担うSIerと、小さな組織でサービスを作り続けるWeb系企業では、その働き方やエンジニアに求められる資質も大きく異なります。

それなのになぜ、SIerからWeb系へとキャリアチェンジをするエンジニアは後を絶たないのでしょうか?実際にSIerからWeb系への転職を成功させた2人のエンジニアに、転職に至った経緯を伺うとともに、SIerからWeb系への転職を成功させるための秘訣を探ってみましょう。

新卒でSIerに入社し、2年9ヶ月働いたのちに未経験でWeb系へ転職したAさんの場合

前職
職種:SIエンジニア
内容:文系大学卒業後、新卒で入社したSIerに2年9ヶ月勤務。全部で6つの企業に常駐し、主にビッグデータ周りのシステム開発に携わる。SIerでは、自分が開発したものがユーザーにどう使われているかわからないことに物足りなさを感じていた。
現職やりがいUP
職種:webエンジニア
内容:約3ヶ月の転職活動の末、Web系企業に転職。現在は自社サイトのうちの1つで、プロジェクトリーダーを担当している。Web系のスピーディーな開発体制に最初は戸惑ったものの、SIer時代には担当できなかった裁量の大きな仕事に満足している。

文系の大学を卒業し、新卒で独立系のSIer(システムインテグレータ)企業に就職したAさんは、クライアント企業のなかでチームの一員として、キャリアのログ管理システムや基地局の死活監視システム、証券系アプリのサーバーサイドなど、主にビッグデータ周りのシステム開発に携わってきました。

SIerで働いた2年9ヶ月間に入った現場は計6つ。一度も同じSIer企業のSEと一緒に働いたことはなかったと言います。

「よその会社でお客様に囲まれて働いていたので、休み時間も常に気が抜けず、ずっとお行儀よくしなければいけないという居づらさはありました。わからないことがあっても、気軽に聞ける人がいないので、自分でなんとかするしかない。毎週末のように本屋さんへ通い、一日中、喫茶店で勉強をしていましたね」と当時を振り返ります。

Web系の魅力は、自分の手がけた仕事が多くのユーザーに届くこと

AさんがWeb系企業への転職を考えたのは、「そろそろ実力もついたので、やりたいことをやろうと思ったから」と、「末端で営業に振り回されるのが嫌になったから」という2つの理由が大きいと語ってくれました。

「SIerでの仕事は、自分のやっていることが、どんな人に使われて、どう喜んでもらえているのかが、見えにくかったので、自社サービスを持っているWeb系企業の方が、やりがいがありそうだなと思いました。

当時、自分の単価がそれなりの額になっていたので、エンジニアとして実力もついてきたなと感じていた頃。そろそろ能力を高める目的ではなく、やりたい仕事をやってもいいかなというタイミングでもありました。

また、ちょうど同じくらいの時期に、営業がクライアント企業に不義理をして、せっかく自分が現場で築き上げた信頼をふいにしてしまった。

下流のSIerやSEですと立場も弱く、そういう大人の事情に振り回されるのが、嫌になったんです」(Aさん)

約3ヶ月の転職活動を経て、SIerからWeb系企業へ転職を果たしたAさんが今の会社に入社したのは、2014年1月のこと。今では同社のWebサイトの1つでプロジェクトリーダーをしています。

確実性が最優先のSIerとスピード重視のWeb系

「SIerにいた頃は、小さなミスから生じた問題でも公的機関から警告を受けるミッションクリティカルなところでしたので、何をするにもガチガチでした。商用環境へのリリース作業ともなると、ものすごく分厚い手順書通りに、隣でサポートの人に確認されながらキーボードを打って、実行の許可が出たら、やっとエンターキーを押すみたいな。今のWeb系では考えられないですよね。

最初にWeb系に来たときは、逆に『リリースしてからブラッシュアップしていく』というやり方への戸惑いが大きくて…。感覚が慣れるまでに、結構時間がかかりました。SIerとWeb系では、優先させるべきことがまったく違うんですよね。SIerでは確実性が最優先なのに対し、Web系では何よりもスピードが大事。

今所属しているWeb系企業における開発でも、本当はもっと時間をかけてしっかり設計して良いプログラムを書きたいのに、会社の体制的に許されないというジレンマはあります」と言うAさん。

その分、歯車として正常に機能することを求められたSIerに対し、Web系は自分の裁量の幅が広いので、エンジニアとしてのやりがいが感じられるのだと言います。

「『Java』ができるなら『PHP』もすぐにできるようになる」と不安はなかった

システムインテグレータから今のWeb系企業に入社を決めた大きな理由のひとつとして、「人事の方が会社について生き生きと語っていたから、きっと良い会社なんだろうなと思った」と話すAさん。実際に転職するにあたり何か対策はされたのでしょうか?

「特にしていません。例えばSEをやっていてWeb系の言語を独学で勉強しても、実務レベルにはまず届きませんから。独学程度で“やれます”“できます”というのはあまり意味がない。履歴書や職務経歴書を書くときに大事なのは、とにかく正直に書くことです。

話を盛ってしまうと、面接の場でボロが出ることもあるし、入ってからできないことがわかったら、『なんだ、口だけか』というレッテルを貼られて、結局つらい思いをすることになるので。

自分の場合は、『Javaができるんだから、PHPも勉強すればすぐにできるようになるだろう』と思っていたので、スキル的な不安はありませんでしたし、書類や面接でもその旨を素直にお伝えしました。SIerのSEであれば自分ができることを正直に提示して、“それでもよろしければ”というスタンスで、転職活動には臨んだ方がいいと思います」とアドバイスを送るAさん。

最後に、「SIerとWeb系には、それぞれまったく別の良い面と悪い面があります。同じWeb系のなかでも、技術に特化しているところもあれば、技術より事業の拡大を優先させるところもあるので、しっかり調査して自分にフィットする会社を見つけて欲しい」と話してくれました。

SIer内でWeb系の仕事を経験したのち、Web系企業へ転職したBさんの場合

前職
職種:SIエンジニア
内容:4年間勤務したSIerでWeb系案件への参画を希望し、検索サイトやストリーミングサービスのシステム開発に携わる。前職ではプログラミング業務よりもマネジメント業務の方が多く、自分でも手を動かせる環境に身を置きたいと考えていた。
現職スキルUP
職種:webエンジニア
内容:Web系企業に転職し、今までほとんど使用経験のなかったCakePHP案件に携わっている。SIerでの経験を活かしながらも、業務時間外に本を読み、実際にプログラムを書き続けるうちに問題なくWebエンジニアとして活躍できるように。

2002年にITエンジニアとなり、汎用機の仕事をしていたというBさんは、COBOLを使いながら4年ほどSIerで働きました。地方自治体の住民票発行システムや、住基ネットの導入などを担当していたBさんは、その後、Web系の案件に入りたいと希望を出し、同じ会社内で異動を果たします。

Web系開発では検索サイトやストリーミングサービスの裏側のシステムに携わっていたとのことです。そして2010年12月に、今のWeb系企業に入社しました。

プログラミングとマネジメントのバランスを取りたくて転職へ

以前のシステムインテグレータ企業はいわゆるブラック企業で経営に不安があり、長くはいられないと感じていたというBさん。

今のWeb系企業に転職した理由については、「以前の会社では、入社してすぐに人を管理する側に回されて、プログラミングをする機会が少なかったんですよね。

エンジニアはマネジメントもプログラミングもできたほうがいいと思いますが、自分はマネジメントにシフトするのが早すぎたと感じていて。マネジメントをするにはプログラムが書けたほうが説得力が増すと思ったことと、新しい環境で、新しい技術を学んだ方が成長を見込めると考え、転職に踏み切りました」と語ります。

とりあえず「自分の市場価値がどれほどなのか」を調べてみようと、転職サイトに登録をしたBさん。20社ほど提案を受け、面接へ進んだ5社のうち、1社目で決まった今のWeb系企業へ就職することに。

「直近の1年間、プログラムを書いていなかったので、そこがやはり転職ではネックになると思っていました。でも『まったくやっていません』と言うのと、『品質管理はやっていたので、ソースを開いてチェックはしていたし、コードレビューもしていました』と言うのでは、印象が全然違う。

自分のなかではどうでもいいと思うようなことでも、細かく掘り起こして、少しでもWeb系エンジニアになるためのアピールにつなげる工夫をしていました」(Bさん)

知識不足をごまかさず、どうカバーするかを伝えるべき

SIerとWeb系では開発環境や開発スタイルが大きく異なります。使用する言語はもちろん、組織での働き方やセキュリティ・テストに対する考え方など、さまざまな点に違いがあり、知識・経験が足りていないのは当然のこと。

そこを心配しすぎると、面接官の目に“自信のない人”と映ってしまうため、わからないことはわからないと正直に伝えた上で、「SIerとしてどういう仕事をしてきて、何に重点を置いて仕事をしてきたか」「Webに関する知識不足をカバーするために、これから勉強していく意欲」を伝える努力が大切なのだと言います。

「面接官は人を見ているので、落ち着きながらも熱心にアピールすることが大切。最初は大変かもしれないけれど、SIerでしっかりやっていればWeb系に転向しても数ヶ月でWebエンジニアとしてのスキルは身についてくるので、大丈夫です。

自分も今の会社に入るまでCakePHPは1ヶ月しかやったことがありませんでしたが、入っていきなりCakePHPの案件に入っています。

欲張っていろんな言語をやるよりも、ひとつの言語を突き詰めて理解しておけば、他の言語になったとしても必ずできるようになる。本を読むだけでは意味がないので、自宅でサーバーを構築するところから始め、実際にプログラムを動かしてみることをオススメします」と話すBさん。

SIerでの経験は必ず活きるが、固執せずに柔軟に対応できるかが重要

若いうちにSIerに入り、ビジネスマナーや常識といった“社会人としての土台”ができた上で、Web系に転向したことは、キャリアとして成功事例だったと考えているのだそうです。

とはいえ、「今までのやり方が正しいとは思わないほうがいい」とも語り、「勇気を持って、今までのやり方を変えられるかどうか」がWeb系で成功するためのポイントだと説きました。

SIerからWeb系への転職を成功させる7つの秘訣

1.面接では正直に
現場では実務レベルの知識・経験を求められるため、付け焼き刃の勉強では、すぐにボロが出てしまう。「知らない」と言える勇気を出そう。 その上で、どう補っていくのかを提示することが肝心。
2.本を読むだけの独学は無意味
知識を得た後は、サーバー構築からWebサイト作成を実践してみよう。手を動かし、根本から理解することで、Web系に転職してからの吸収がスムーズになる。
3.謙虚な姿勢を大切に
SIerとWeb系では、色や文化がまったく異なる。「正しいか・正しくないか」ではなく、相手に歩み寄りながらうまく誘導するコミュニケーションを心がけよう。
4.スピードと確実さの両立がカギ
Web系では往々にして速さが重視される。「限りある時間のなかで、いかにバグを出さないか」が要求されるので、SIerで培った確実性は価値を発揮できるポイント。
5.臨機応変に対応できる柔軟性を持とう
SIerに比べて個人の能力の差が顕著になるWeb系では、「激しい変化に順応できるかどうか」が成否を分ける。いつも知的好奇心は旺盛に。
6.企業ごとの事前調査は入念に
「最新の技術に触れたくてWeb系に転職したのに、入った会社は事業拡大優先で技術面は二の次だった…」なんてことがないよう、入念に下調べを。
7.飛び込む勇気
これまでSIerでしっかりやってきたエンジニアならば、Web系で活躍できるまでのハードルはそう高くない。システムインテグレータからの転職を決意したら、恐れず第一歩を踏み出そう。

お二人の話からも、SIerとWeb系のITエンジニアでは、ありとあらゆる面で大きな違いがあることがわかりました。ただひとつ言えるのは、「チャレンジしたい気持ちさえあれば、別業界だからといって、尻込みする必要はない」ということです。

システムインテグレータからWeb系企業への転職のように、お二人の経験談を参考に、勇気と自信を持って異業界への転職に臨んでみてはいかがでしょうか。

Q&A

Q1. SIerからWeb系への転職を成功させるために気をつけるべきことは何ですか?

SIerでの仕事とWeb系での仕事の違いを認識したうえで、その違いを補う努力をしたほうがいいでしょう。転職活動の際は、企業の調査を入念に行ったうえで、謙虚なマインドを持ちましょう。入職に向けて、読書で知識蓄積を行うだければく、サーバー構築からWebサイト作成を実践して準備しましょう。

Q2. Web系に転職するメリットは何ですか?

転職成功者が語るには、自分の手掛けた仕事を直接ユーザーに届けられて、リアクションを貰えることがやりがいになっているという。また、SIerにいたころよりは、スピード感をもって仕事に携わることができて、適度が緊張感を楽しめる意見もあります。

Q3. SIerとWeb系で求められるスキルの違いは何ですか?

SIerではクライアントのリクエストに答えてプロダクトやサービスを納品する場合が多いので、相手の要望を的確に理解するコミュニケーション能力が重要視されます。一方Web系企業では、担当業務によって完全に分業されている場合が少なく、オールマイティーなスキルが求められる場合が多いです。

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