未経験からWebディレクターになるには?転職のポイントを解説

最終更新日:2024年5月20日

Webディレクターは、WebデザイナーやプログラマーなどWeb制作に関わるスタッフのマネジメントやプロジェクトの進行管理などの業務を担当する仕事です。

Web制作において重要性の高い仕事であるWebディレクターですが、これから目指す場合にはどのようにすればよいのでしょうか。また、未経験からWebディレクターを目指すことは可能なのでしょうか。

本記事では、未経験からWebディレクターへの転職を目指している方を対象に、仕事内容や求められるスキル、転職活動時のポイント、活かせる資格、目指す方法などについて詳しく解説します。Webディレクターへのキャリアチェンジに悩む人は参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • 未経験からWebディレクターになるには、Webの制作職種や営業職を経験してステップアップしていくケースが多い
  • Webディレクターの中でも、経験職種などのバックグラウンドによってそれぞれ強みや武器が異なる
  • Webディレクターは幅広い視野を持ち、必要に応じて情報収集力やリーダーシップを発揮してプロジェクトを牽引する力が重要

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Webディレクターとは

Webディレクターとは、Web制作の現場においてプロジェクトの指揮や監督、管理をする職種を指します。制作現場の責任者として、Webサイトを作り上げる上で必要になる予算管理やプロジェクトメンバーのマネジメント、コンテンツの品質管理などさまざまな業務を担っており、案件によってはWebプランナーの業務を兼務する職種です。

Webプランナーの業務を兼務するWebディレクターの場合、Webサイトのコンテンツに関する企画発案やクライアントへの提案まで行うので、要件定義や企画書の作成、取材・撮影のディレクションも業務範囲となります。

関連記事:Webディレクターとは?仕事内容や求められるスキルについて

Webディレクターの仕事内容

webディレクターの仕事内容

Webディレクターは、クライアントの要望をまとめて制作スケジュールを設計し、プロジェクトの進行・品質管理なども担います。納期・予算の設定や各方面への指示出し、新サービス立案など対象範囲は幅広く、求められているクオリティを保ちながらWebサイトをリリースすることを目標にチームを導く仕事です。

企業や業界、プロジェクトによってWebディレクターの役割は違い、企画や設計からスタートすることもあれば、運用のみを管理することもあります。

ヒアリング

顧客や関連部署からWeb制作の目的や要件の聞き取りを行います。制作の目的や要件によって、今後のアウトプットが変わってくるため、Webディレクターの手腕が問われる工程の一つです。

企画

ヒアリング結果に応じて、Webサイト全体の方針、コンセプトを明確化・文書化します。市場調査を通したユーザーの行動パターン分析、競合サイトから差別化できる要素調査、年齢や職業などを含めたペルソナの設計なども対象です。

設計

デザイナーと協業し、Webサイトの構成をまとめます。各ページ間で遷移する流れを構造化したサイトマップや、画面の枠組みを簡易的に表現したワイヤーフレームの作成を指示するのがWebディレクターの役割です。作成された成果物を関係者に説明し、作業範囲やスケジュールについての了解もとります。

開発

開発作業にはエンジニア、デザイナー、ライターなど、さまざまな職種が携わっているので、チームを牽引するのも仕事です。

Webディレクターはコーディング、デザイン、コンテンツ制作のそれぞれについて、進捗が計画通り進んでいるか、成果物の品質が基準を満たしているかを確認し、状況に応じて改善策をとります。

運用

Webサイトは開発した後も成果を継続して上げられるよう、改善を続けていくべきものです。Webディレクターは、SEOやアクセス解析の作業を通じ、Webサイトの改善案の考案・実行まで任される場合もあります。

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事業会社と制作会社におけるWebディレクターの役割の違いとは

Webディレクターに求められる役割は、データ分析、コミュニケーション能力、プロジェクトマネジメント能力、Webの基礎知識、デザイン・プログラミングに関する知識などを活かしてプロジェクトを円滑に進めることです。

しかし業界によって違いもあります。そこで、事業会社、制作会社それぞれの違いを表にしてまとめました。

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事業会社で働くWebディレクター ・自社が運営するWebサイトについて、アクセス数・問い合わせ数・離脱率といったKPI(重要評価指標)を分析し、 Webサイトの改善案を導き出す
・Webサイトが持つ機能やUI(ユーザーインターフェース)、UX(ユーザー体験)、 マーケティング施策などを、複数の部署と連携しながら幅広く検討し、チームとしてWebサイトの成果を向上させることが重要
・企業によっては、WebディレクターがWebプロデューサーに近い役割を担う場合もある。
・特定の分野のコンテンツに特化したい
・特定の事業への関心が強い
・1つのメディアに集中して取り組みたい
・どちらかというと地道に仕事をしたい
制作会社で働くWebディレクター ・顧客の要望を聞き取り、計画通りに納品できるようプロジェクトを推進、チームを統率する
・制作会社としての提案をプレゼンテーションしたり、納期・予算の範囲で顧客の要望を最大に汲み取れるよう交渉したりするケースが多いため、対人スキルが必要
・いろいろなメディアに携わりたい ・幅広いクライアントと関わりたい ・メディアの事業内容というよりはWeb制作自体への関心が強い

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Webディレクターは未経験可の求人が多い

経験者の方が転職に有利といわれていますが、実際には未経験でもWebディレクターへの転職は可能です。実際に未経験可の条件のWebディレクターの求人は多くあります。

Webディレクターは、専門性の高さよりもプロジェクトを牽引していく力のある人が求められる傾向にあり、そのためWebディレクターとしての経験がなくても、コミュニケーション力が高くユーザー目線でのチェックができるかどうかが採用で見られるポイントです。
専門的な能力が必要な工程は専門職に任せ、そのほかのディレクション業務ができることを求められます。

これまでプロジェクトリーダーを行った経験のある人や、数人規模でもリーダーを経験しているとより転職に有利です。また、未経験でも可能だとしても、最低限の業界知識は必要です。ある程度の知識と関連する経験がある人は視野に入れてみましょう。

関連記事:Webディレクターの転職状況|成功のコツやキャリアパス例も

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未経験からWebディレクターになるには

未経験からWebディレクターになる場合には、Web業界未経験者とWeb業界経験者でアプローチの方法が異なります。Webディレクターになるには学歴や特別な検定資格は必要ありません。ただし、Webサイト構築に必要な基礎知識、市場リサーチの際に使うマーケティングスキルは大切です。
この点を踏まえ、それぞれの方法を見ていきましょう。

関連記事:Webディレクターへの転職を成功させる方法

Web業界経験者の場合

Web業界経験者の場合は、キャリアアップの選択肢のひとつとしてWebディレクターを目指すことができます。

デザイナーやコーダーから転身する

Web業界でデザイナーやコーダーの経験がある場合、Webディレクターに転身しやすいです。Web業界に在籍している間にWebディレクターの動きがわかっているので即座に転身できる場合が多いものの、事前にWebディレクターとしてのスキルアップができるとなお良いでしょう。

たとえば体系的かつ効率よく知識とスキルの習得を目指すのであれば、Webディレクター養成講座やWebディレクションについて学ぶことができるスクールの活用が有効的です。

営業職から転身する

企業の営業職からWebディレクターへの転身者も多くいます。勤務先でWeb系の仕事に携わったことをきっかけにWeb制作の面白さを知り、営業の経験を活かしたWebディレクターを目指すケースなどです。

営業とWebディレクターの共通点は、顧客とのコミュニケーションをとる機会が豊富にあること。営業のスキルやWebディレクターになりたい熱意をアピールすれば、たとえWebディレクターの未経験者でも採用したいと判断する企業もあるでしょう。

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Web業界未経験者の場合

Webディレクターは未経験可の求人は多いものの、プロジェクトの管理者としてさまざまなスキルが求められるポジションのため必要なスキルや経験値の幅が広いです。3年〜10年程度の業界経験や即戦力となるスキルの提示が必要となります。

まずは、何かしらのWeb制作や開発案件に携わり、業界経験やスキルの習得を目指しましょう。プランとしては以下の2つがあります。

Web業界でエンジニアまたはデザイナーの経験を積む

Webディレクターは業界経験が求められるため、採用されやすいWeb業界の職種を経験してからWebディレクターを目指すプランです。

WebエンジニアやWebデザイナーはスクールが多く、卒業生を対象とした就職サポートを行っているサービスも多くあります。このようなサービスを利用してWeb業界に入り、経験を積んだ後にWebディレクターへのステップアップを目指しましょう。

アシスタントディレクターとして経験を積む

アシスタントとしての経験を積んでからWebディレクターを目指すプランです。アシスタントとは、Webディレクターの指示に従って企画書や提案書の作成、進捗管理表といった各種資料の更新などを行う職種です。Webディレクターとともに商談に同席することもあります。

アシスタントは、Webエンジニアなどのほかの職種と比較すると求人数は少なめで業界経験を問わないものもあるようです。とはいえ、まったくWeb業界の知識がないと厳しいという現実もあるので、Webディレクションを学べるスクールなどで知識を身につけておくと良いでしょう。

新卒・第二新卒の求人では研修・OJT・キャリアパスなどを見る

IT系の転職サイトなどでは、新卒や第二新卒を対象としたWebディレクターの求人も多く見られます。異業種からの転職者とは異なり、それほど高いスキルは要求されません。もちろん学生時代に自分のWebサイトを運営していた経験などがある人材を優遇する求人企業もあります。

Webディレクターとしては未経験者を採用しているので、応募先の仕事内容や研修・OJTが充実しているかどうか、自分の希望するキャリアを歩めるかなど、よく検討して応募するのがおすすめです。

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未経験からWebディレクターを目指す際の転職活動のポイント

未経験からWebディレクターを目指す場合は、実務経験の少なさや業界の知識を独自に得たことを、正しく証明することが大切になります。
転職活動のポイントを未経験者という観点からまとめました。一つずつ見ていきましょう。

関連記事:例文あり!Webディレクターの志望動機の書き方のコツを徹底解説

志望動機(転職理由)を明確にする

未経験からWebディレクターを目指すには、それなりの転職理由が必要です。まずは自分の気持ちを素直に書きましょう。なぜWebディレクターになりたいのか、なぜその会社を選んだのかなど、テンプレートをそのまま書き写すのではなく自分の言葉を使って書くことが大切です。

効果的な職務経歴書を作成する

職務経歴書には、過去の自分の経歴を記述します。過去に所属していた企業での実績をアピールしてください。資格やスキルをアピールするときは、できるだけWebディレクターの仕事に役立つものに絞り込むと効果的です。

志望先に合わせた自己PRを作成する

自己PRは、やみくもに自分をアピールするのではなく、応募先の企業に関連した内容を記述することが重要です。そのためには、求人の応募条件やその企業の社風、代表者挨拶などをヒントに書くと、的を射た内容になるでしょう。

マーケティングの知見や営業経験

過去のキャリアの中でも、マーケティングや営業を経験した方は、Webディレクターとしての転職で大きな武器になります。マーケティングの知見は、Webサイトの課題発見や効果測定に役立ちますし、営業経験は顧客とのコミュニケーションや自社サービスの売り込みなどで活かせるでしょう。

これらのスキルはWebデザイナーやコーダーは保有していないことが多いので、Webディレクターとしての転職活動時には、積極的にアピールしたいスキルといえます。

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面接での想定質問への回答を考えておく

Webディレクターへの転職面接で、よく聞かれる質問と回答例を紹介します。

Webディレクターとしてどのような仕事をしたいか

未経験でWebディレクターに応募する場合でも、入社後にどのようなWebディレクターを目指しているのか、積極的にアピールしましょう。ここで重要なのが、応募先企業が求めているWebディレクターと自分のしたい仕事がうまくマッチしているかどうかです。未経験者でも、真っ白な状態から積極的に仕事を覚えたいという熱意を見せると効果的です。

会社の志望理由

未経験のWebディレクターを採用している会社の中でも、なぜこの企業に応募したのか、その理由を聞かれることがあります。社風や企業理念、代表者の挨拶などを予め調べて、自分が共感できる部分を経験に絡めて上手く回答できれば、説得力のある応募理由になるでしょう。

転職エージェントを活用する

未経験でWebディレクターを目指す場合、転職エージェントを活用するのも効果的です。専門のキャリアアドバイザーの意見を参考に、転職できそうな会社や希望する条件の会社に絞れば、効率的に転職活動を進められます。スキルの棚卸や転職のお悩みや相談もできるため、できれば積極的に転職エージェントは利用したいところです。

求人を見極める方法

未経験でWebディレクターへ応募する場合、応募先の会社の情報を集めます。応募する前にしっかりと情報を集めることで、その企業に対して効果的な自己PRを作成できるからです。具体的には以下のような内容の情報を調べます。


  • ・応募先の企業の技術力

    ・どのようなクライアントを対象にしているか

    ・Webサイト制作以外にどのような業務を行っているか

    ・社風、企業理念、代表者の挨拶、会社沿革 など

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Webディレクターに求められるスキルと知識

Webディレクターといっても業務には幅があり、それぞれ専門的な領域によって仕事の比率は変わってきます。Webディレクター業務において共通して必要となるスキル・知識と企画系、デザイン系、テクニカル系、営業系のそれぞれの専門領域で必要となるスキル・知識に分けてまとめました。

どの領域でも求められるスキルと知識

汎用的に必要なスキルとしては、以下のようなものがあります。

コミュニケーション能力

顧客だけではなく、エンジニアやデザイナーといった専門職のチームメンバー、営業やマーケティングといった異なる知識・役割を持った人と一緒に仕事を進めるのがWebディレクターの仕事です。これまでに実施してきたプレゼンテーションやヒアリングの経験はアピールポイントになります。

リーダーシップ力

プロジェクトでは多くのメンバーを取りまとめることになるので、リーダーシップを発揮し、メンバーが積極的に活動していけるような環境を整える必要があります。各種施策やWebサイトの目的を把握し、すべての人々と力を合わせられる体制を作らなくてはいけません。

プロジェクト管理能力

計画通りに仕事が進んでいくよう、チームをまとめていくスキルは、多くの仕事で共通して必要とされるものです。納期・品質・予算といったトレードオフの関係にある要素を管理しながら、プロジェクトの目的を完遂した経験は高い評価を受けられるでしょう。

調整力・交渉力

Webサイトの制作はクライアントの要望をもとに進めますが、すべての要求を叶えるのは難しいのが現実です。クライアントの要望でも納期・品質・予算などを守るために全てを受け入れられない場合もあります。叶えられない要望をどう調整するか、クライアントとの交渉を行うスキルもWebディレクターにとって重要なスキルの一つです。

マーケティングに関する知識

Webサイトはターゲットとなるユーザーにアピールできてこそ、価値が出ます。サイトへの集客をするマーケティングの知見はWebディレクターにとって不可欠です。
SEO、リスティング広告、リターゲティング広告、SNSなどのWebマーケティング手法をそれぞれ理解し、運用できるスキルと知識を身につけておきましょう。

制作スキル

主な業務はディレクションですが、プロジェクトを理解するためにもある程度制作ができたほうが良いでしょう。コーディング、デザイン、プログラミングといったスキルを持っていれば、急な修正にも対応でき、メンバーとのやりとりもスムーズになります。

経営関係のスキル

経営者目線で物事を考えるスキルです。クライアントや自社の経営状態を理解し、それに合わせてどういった利益が得られるのか、マーケットにどのような影響をおよぼすのかなどを提案ができるといいでしょう。

マルチタスク能力

Webディレクターのポジションは、プロジェクト進行中にはクライアントやチームメンバーといった関係者の間に立つものです。関係者それぞれに業務進捗や課題などがあり、Webディレクターは全てを並行して関係者の業務を支援、管理することになります。複数の仕事を同時に抱え、並列的に進めるマルチタスクな能力が要求される仕事です。

俯瞰力

Webサイトという制作物を作成する場合、細部にこだわることはもちろん重要です。しかし、それ以上に重要となるのが、Webサイトの全体像です。デザインやコンテンツの統一感がない場合や、サイト内で確保するクオリティなどが一定に達していない場合には、細部に良いところがあっても注目されません。

WebディレクターはWeb制作全体を一歩引いた位置から俯瞰し、ときには第三者の視点から眺めて、冷静に意見を言えることが求められます。

臨機応変な対応力

Web制作プロジェクトではクライアントによる要件変更や技術的な制限、関係者が多いことによるコミュニケーションロスなど、さまざまな課題やトラブルに見舞われることがあります。

問題が発生した場合にも、納期や予算の達成というWebディレクターのミッションへの制約は簡単には変わりません。制作を進行させるためにあらゆる手段を検討して課題解決に導きます。Webディレクターには、その時々で最適な課題解決方法を探す臨機応変さも必要とされるスキルです。

Web関連の知識やトレンドに敏感な姿勢

Web制作に関する技術やデザインは、日進月歩で進化しています。Webディレクターは、Web制作に携わる立場であることから、最新の技術やデザインに積極的に触れる姿勢が求められるでしょう。普段から業界ニュースを閲覧したり、Webディレクターの勉強会などに参加したりして、最新情報を追いかけている点をアピールしましょう。

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各分野で求められるスキルと知識

Webディレクターの専門分野、得意分野として求められるスキルと知識について紹介します。

企画系のWebディレクター

Webプランナーの業務を兼務する企画系のWebディレクターの場合、クライアントの要望をまとめる際に必要となるヒアリング力やプレゼン力が重視されます。マーケティングの動向などを調査した上で企画提案を行う業務の場合、統計力や分析した情報をもとに企画を発案する力も必要となるでしょう。

デザイン系のWebディレクター

Web制作会社などに勤務するアートディレクターも兼任しているWebディレクターの場合、クリエイティブなデザインセンスや、デザインを世に送り出すための企画力とプレゼン力が重要視されます。クライアントと制作チームを結ぶ橋渡し的な役割も果たすため、ヒアリング力や予算構成の管理も含めたマネジメント力が必要となるでしょう。

テクニカル系のWebディレクター

開発会社などに勤務するシステムエンジニアも兼任しているWebディレクターの場合、業務に必要となるプログラミング言語に関するスキルがあり、システムの設計力が備わった人材が重要視されます。プロジェクトの進行管理を行うマネジメント力に加え、ロジカルに物事を考えることができる思考力や整理力も必要です。

営業系のWebディレクター

Web系企業の営業職に近いポジションで、Web制作案件の管理も兼任しているWebディレクターの場合、制作の依頼と進行業務を遂行できるコミュニケーション力や交渉力が重要視されます。スケジューリングや見積もりを含めた制作現場の知識や概念、クライアントの要件を汲み取れるヒアリング力も必要となるでしょう。また、提示された要件を満たし、目的を達成する手段を見つけ出すための発想力や提案力も必要になります。

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Webディレクターの仕事で活かせる資格

Webディレクターとして活躍するためには、特定の資格が必須となるわけではありません。しかし、転職活動などにおいて、自身のスキルや知識を客観的に証明するためにも資格は保有しておいたほうが有利であることは確かです。

ここではWebディレクターにおすすめの資格を紹介します。

Webディレクション試験

Webディレクション試験は、株式会社ボーンデジタルが運営している民間の検定試験です。公式テキストの中から多くの問題が出題され、Webディレクターやプロジェクトマネージャー、コンテンツディレクターなどを対象とした検定試験となっています。

試験時間は90分で65問が出題。PCを使用したCBT方式で行われ、正解率70%以上で合格となります。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が運営している技能検定です。Webデザインに関する問題が出題され、難易度別に3級から1級までのランクが存在します。

学科試験および実技試験があるのでそれぞれ対策が必要です。

ウェブ解析士

ウェブ解析士は一般社団法人ウェブ解析士協会による、ウェブ解析によるデジタルマーケティングスキルを認定する資格です。公式テキストに基づいた学習と試験、レポート提出が資格取得には必須となります。上位の資格として上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターが存在しているので、将来的に目指してみましょう。

Webディレクターにとって、Webマーケティングスキルは利用機会も多く、Web制作を成功に導くことから意義のある資格となります。

Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は一般社団法人日本Web協会によるGoogle Analyticsを用いたWebサイトのアクセス分析に関するスキルを認定する資格です。認定に向けた流れは、講座による学習とテストにより構成されており、基礎からWeb解析のスキルを身につけられます。

Webディレクターにとって、Webサイト制作、運営は主な業務の一つです。そこで活躍するアクセス解析のスキルを身につけることができるため、仕事上で役立てることのできる資格といえます。

GAIQ(Google アナリティクス個人認定資格 )

GAIQはGoogle Analysticsを提供するGoogle社による、Google Analysticsを利用したデータ分析とマーケティングに関する知識・スキルを認定する資格です。Google Analysticsは非常に多くの企業で利用されるWebサイトのデータ分析ツール。Webディレクターの業務とも密接に関わるツールのため、有用な資格となります。

Googleスキルショップの一部であり、無料でオンライン受験することが可能です。試験への学習ガイドも用意されているため、スキルの習得と資格の取得に活用することができます。

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Google広告認定試験

Google広告認定試験とは、Googleが提供する広告に関する知識・技術を評価するための資格試験です。Google Adsに関する基礎的な知識から、高度なスキルまで、11種類の試験があります。試験に合格することで、Google広告の知識とスキルを証明することが可能です。

ビジネスやクライアントから信頼される広告のプロフェッショナルとしての地位を確立することができるでしょう。試験はオンライン受験が可能で、試験時間は90分です。試験に合格すると、認定証とGoogle PartnersのWebサイトに表示される認定バッジが授与されます。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、Web関連業務の資格としてメジャーな試験です。
試験内容は世界規格のWeb基準に沿って作られており、環境を問わない閲覧しやすいWebサイト制作ができることを目指しています。CSSの知識や実際にWebサイト制作をする際に必要な基礎知識を身につけることができ、Webディレクターを目指すにあたってキャリアスタートをする人におすすめです。

Webリテラシー試験(Webアソシエイト)

Webリテラシー試験とは、Webにかかわるデザイナー・ディレクター・プロデューサーの最重要知識を集めた「Webリテラシー」を身につけるための試験資格です。立場の違うメンバー間におけるコミュニケーションエラーを減らす目的で制定され、チームメンバーをまとめる立場であるWebディレクターにとって欠かせない能力が学べます。

ネットマーケティング検定

サーティファイが主催するネットマーケティング検定は、Webマーケティングの基本をおさえそのスキルを証明するための検定資格です。Webディレクションにおいて欠かせないマーケティングのノウハウと基礎知識を身につける目的で、取得を目指すとよいでしょう。
WebマーケティングはWebディレクターに限らず、WebデザイナーやWebライターなどあらゆるWeb/IT業界で働く人にとって必要な知識です。Webディレクターからのキャリアアップにも活用できます。

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Webディレクターの将来性

Webディレクターの業務内容は、デザインやコーディング、ライティングといったクリエイティブ系と関連が深く、人としての感性やセンスも大いに問われる分野といえるでしょう。また、デザイナーやエンジニアといったさまざまな担当者とWebサイトやWebシステムを作り上げていくためには、高度なマネジメント能力も要求されます。

そのような意味で、Webディレクターという職種は機械やAIへの代替が難しく、十分将来性のある仕事です。

さらに、今後デジタルネイティブの世代が社会の主役になり、Web業界へのニーズはさらに高まっていくことも予想されます。Web業界のプロフェッショナルであるWebディレクターが活躍できる場は、今後も拡大していくでしょう。

関連記事:Webディレクターの将来性はない?今後の需要やスキルアップする方法

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Webディレクターの年収相場

Webディレクターは前述のとおり業務領域や専門領域の幅が広く、年収もスキルや経験で変わってきます。

年収の参考として、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagではWebディレクターの平均年収は579.8万円(出典:令和4年賃金構造基本統計調査)とされていました。ただし、「職業分類(他に分類されない専門的職業)」のデータのためあくまで参考としてください。

Webディレクターの求人例

Webディレクターの求人例をレバテックキャリアから紹介します。

オウンドメディアのディレクション

【業界】
IT・通信

【想定年収】
550~650万円

【業務内容】
オウンドメディアのディレクション業務
・事業戦略をもとにした、オウンドメディアの新規企画、改善案作成
・エンジニア・デザイナーの進捗、リソース管理
・Webサイトのアクセス解析とコンバージョン改善

【必要なスキル・経験】
・Webサイトの企画、開発、プロジェクト管理、UI/UXデザイン、ECサイト運営など、いずれかの分野で2年以上の経験
・データの分析によるWebサイト改善スキル
・エンジニア、デザイナー、マーケティング、営業をまとめてプロジェクト推進できるコミュニケーションスキル、リーダーシップ

Webサイト制作会社

【業界】
IT・通信

【想定年収】
600~800万円

【業務内容】
自社Webサービス製品に関する技術系オウンドメディア、コミュニティの運営、管理全般
・企画
・Tips記事の作成
・サンプル開発
・SNSへの記事投稿

【必要なスキル・経験】
・プログラミングによるシステムやアプリ開発の実務経験1年以上
・技術的な情報発信経験

【未経験可】顧客企業のDXを推進する企業

【想定年収】
350~600万円

【業務内容】
・顧客企業のWeb戦略実現のためのヒアリング、提案
・国内外拠点の担当者との調整
・Webサイト構築の進行管理

【求められるスキル・経験】
・日常会話以上の英語コミュニケーション能力
・Web業務に関する興味や経験

【未経験可】化粧品などのEC通販

【想定年収】
400~600万円

【業務内容】
・商品開発
・販売企画、立案、実行
・サイト制作

【求められるスキル・経験】
・楽天市場やAmazonなどのモール運営の経験
・責任と自信を持って仕事に取り組める
・自分で考えて行動できる

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Webディレクターに向いている人の特徴

Webディレクターは市場全体の動向をチェックし、素早くWeb戦略を立てて他メンバーに的確に伝える縁の下の力持ちという立場が多いです。そんなWebディレクターの仕事を踏まえながら、向いている人の特徴をまとめました。
一つずつ見ていきましょう。

関連記事:Webディレクターに必要なスキルを徹底解説|求められる24コのスキルとは

新しいもの・ことが好き

IT業界は日々進化する市場であり、Webに関しても流行の移り変わりは早いです。トレンドが数年経てば古い状態になることも珍しくなく、リバイバルしたムーブが新しい姿になって登場することも多いでしょう。

最新のトレンドを取り入れることだけが重要とは限りませんが、柔軟に新しいもの・ことを取り入れると顧客への提案力につながります。
情報のキャッチアップを毎日行い、その理解・習得に対して前向きに受け取れる人はWebディレクター向きです。

細かいことにも気を配れる

Webディレクターの行うディレクションとは、ルーティン化できない細かな作業が多いです。細部にわたるチェックや修正依頼・指示など、人と関わりながら問題を解決していく必要があります。
こうした作業を面倒に思わない人は、Webディレクターの仕事に向いているといえるでしょう。
また、他メンバーのタスク管理も業務範囲に入るため、小さなことにも気づける人は適性があります。

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Webディレクターのやりがい

Webディレクターは直接Webサイトやサービスを利用する顧客の声をチェックできるため、制作物に対してのリアクションからやりがいを感じやすい仕事です。


  • ・多くのメンバーと関わりながら仕事できる

    ・自分が携わったWebサイトを多くの人に利用してもらえる

    ・努力した結果やこだわった点が数字として結果で見えやすい

    ・大きなプロジェクトに携われるチャンスがある

    ・目標値をクリアできた、想定以上の反応が起きたときに大きな達成感を味わえる

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Webディレクターのキャリアパス

ここでは、Webディレクターのキャリアパスを紹介します。

WebディレクターはWeb業界で求められる幅広いスキル・知識を習得できるため、以下のようなさまざまな職種へキャリアチェンジが可能です。

Webプロデューサー

Webディレクターがサイト制作の実務を司るのに対し、Webプロデューサーは事業計画や予算策定、並びにチーム編成など総合的な部分を手掛けます。企業によってこれらの役割分担は変わってきますが、より経営的な役割として、WebディレクターからWebプロデューサーへのキャリアアップも現実的です。

エンジニアやデザイナーなどの専門職

エンジニアやデザイナー等、専門職としての仕事を兼務するWebディレクターも存在します。一方で、ディレクションの仕事を離れ、WebデザイナーやHTML/CSSコーダーなどへの専門職へキャリアチェンジするプランも一般的です。ただし、年収としてはWebディレクターの方が高い傾向があります。

Webマーケター

SEOやアクセス解析を使ってサイトの改善を行う経験を積んだWebディレクターの中には、サイト制作よりも、オンライン集客に力を発揮するようになる人もいます。マーケティング部門に異動し、マーケターとして歩むキャリアも考えられるでしょう。

フリーのWebディレクター

制作会社でさまざまな案件を手掛けたWebディレクターは、独立してフリーランスとして働くキャリアパスも増えてきています。近年、働き方が多様化してきているため、今後さらにフリーランスとして働くWebディレクターが増えていく予想です。

独立

Webディレクターとしての業務経験を活かし、サービス事業者やWeb制作企業を立ち上げる独立も一つのキャリアパスです。自分の采配で仕事する時間や休日が決められる一方で、オンとオフの区別がつきにくくメリハリのある働き方が求められます。

Webサービス事業の立ち上げ

事業会社でサイトの企画や運営に関する経験を積んだ人は、独自のアイデアでWebサービスを1から構築するスキルを習得しているケースがあります。Webディレクターのエンジニアやデザイナー、営業などのメンバーを率いてWeb制作を行うスキルは、Webサービス事業を始める上でも役に立つものです。

今までにないWebサービスを提供する会社を興し、経営者として事業を運営していくというキャリアパスも増えてきています。

企業からWeb制作業務を受託して働く

Web制作プロダクションを作り、Web制作や運営を企業から受託する形の独立も、Webディレクターからのキャリアパスの一つです。Webディレクターとして働く間に培ったスキルとコネクションを活かし、自分のWeb制作チームを作って運営していくことは、Webディレクターの仕事の延長線上ともいえるでしょう。

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未経験のWebディレクターに関するよくある質問

Webディレクターへの未経験からの転職に関してよくある質問と回答をまとめています。

Q1. 正社員と派遣でWebディレクター業務の違いはありますか?

正社員のWebディレクター求人の傾向としては、顧客企業のWebサイトのディレクションを任されることが多いです。派遣のWebディレクター求人は、自社内のWebサイトのディレクションサポートというポジションで正社員のサポート役にまわる仕事が多く、業務内容や責任範囲も限定的な傾向があります。

Q2. 30代未経験でもWebディレクターになれますか?

30代未経験でもWebディレクターになれますが、20代ほど易しい道のりではありません。しかし過去の仕事で顧客とのコミュニケーション能力や、プロジェクトマネジメントの経験があり、転職後もWebディレクションを積極的に学ぶ姿勢をうまくアピールできれば、未経験でも採用される確率は高まるでしょう。

Q3. 40代未経験でもWebディレクターになれますか?

40代の場合、未経験者も受け入れているWebディレクター求人に応募しての転職は簡単ではありません。職種を限らずスキル経歴不問のWeb関連業務の求人を探し、Webディレクターへのスキルチェンジを目指す方が現実的でしょう。

Q4. Webディレクターに必要な資質は何ですか?

Webディレクターには情報収集力やリーダーシップが欠かせません。業務に必要あれば迅速に情報を集め、集めた情報をもとにリーダーシップを発揮して業務を進めていきます。単に事務的に業務を行うだけでなく、より良いものを作るために積極的に行動することが重要です。

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まとめ

この記事では、Webディレクターの仕事内容や求められるスキル、未経験から目指す上でのノウハウについて解説しました。Webディレクターは、Web業界の職種の中でも幅広い知識とスキルを求められる職種です。

未経験から転職を目指す場合は、Webディレクターの中でもどの分野で活躍したいのかを明確にした上で、まずはアシスタントやWebエンジニア・Webデザイナーからキャリアをスタートさせてみてはいかがでしょうか。

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