JavaScriptとは?基本や特徴を初心者にもわかりやすく解説

最終更新日:2023年11月1日

今なおコンテンツが増え続けるWebサイト。日常生活や業務の中で、なくてはならないメディアとしての地位を築いています。

今後も発展が見込まれるWebですが、その開発に欠かせないプログラミング言語がJavaScriptです。Webアプリの開発はクライアントサイドとサーバーサイドに大きく分かれます。そのクライアントサイドでJavaScriptはほぼ市場を独占しており、エンジニアのニーズも非常に高いです。

本記事では、JavaScriptとは何か、メリット・デメリット、需要や将来性、学習方法などについて詳しく解説します。JavaScriptの習得を目指すエンジニアの効率的な学習の一助となれば幸いです。

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この記事のまとめ

  • JavaScriptとは、Webアプリ開発で使われれるプログラミング言語で、ほとんどのWebページで使用されている
  • JavaScriptはフレームワークやライブラリが充実しており、開発ではその利用スキルも求められる
  • JavaScriptに関連する求人数は多く、今後も高い将来性が期待できる

JavaScriptとは

JavaScript(ジャバスクリプト)とは、Webアプリ開発で使われるプログラミング言語で、Webページ上に動きを付けたり、ユーザーの操作に合わせて表現項目を変更するなどWebブラウザ上での表現に特化した言語です。JavaScriptはクライアントサイドと呼ばれるブラウザ側のプログラムの作成に多く使われています。

ブラウザにはJavaScriptエンジンがあらかじめ組み込まれており、HTML上にコードを書くだけでJavaScriptを動かすことができます。

JavaScriptが開発された経緯

JavaScriptは1995年にNetscape Communications CorporationのBrendan Eich(ブレンダン・アイク)氏によって開発されました。開発当初はLiveScriptと呼ばれていましたが、当時プログラミング言語「Java」が人気だったため、人気に乗じてJavaScriptに改名したといわれています。

その後1997年にEcma Internationalに標準化を依頼し、 JavaScriptはECMAScriptとして標準化され、開発が進みました。その後も、機能追加や言語仕様の拡張が継続的に行われています。

現在ではWebの普及に伴って、ITエンジニアにも人気の高い言語です。人気の高さから多くのフレームワーク、ライブラリが開発され、機能を追加したTypeScriptなどの拡張言語も存在します。

今後もJavaScirptはWeb開発において必要不可欠な言語であることは変わりなく、プログラミング言語としての進化が続くと考えられます。

JavaScriptでできること

JavaScriptはWebのクライアントサイド向けの言語として開発されました。その後の拡張やライブラリ・フレームワークの発展により、利用可能な開発分野は広がり、主な開発用途としては下記の3つがあげられます。


  • Webのクライアントサイド開発

    ・Webアプリケーション(サーバーサイド)開発

    ・スマホアプリケーション開発


Webのクライアントサイドでは、JavaScriptはHTML上の表示を動的に変化させる、ブラウザ上での操作をコントロールする、画面の見た目の調整を行うなどの機能を実現します。

Webのサーバーサイドでは、Node.jsという実行環境を用いて従来別の言語で作られていたバックエンドの処理を構築することができます。

スマホアプリケーション開発においても、React Nativeなどのフレームワークを用いてネイティブアプリの作成が可能です。

Javaとの違い

Javaは、サンマイクロシステムズ社によって開発され、現在はOracle社が開発元となっている汎用的なプログラミング言語です。Oracle社によると、「世界中で何百万人もの開発者が利用」しており、実行環境は「510億」を超えるとされるほど非常に広く普及しており、エンジニアの需要も高い傾向にあります。

JavaとJavaScript、名称は似ていますがプログラミング言語としてはまったく別のものです。別の言語で、用途や実現できる機能も異なっています。名称については、先発のJavaの人気にあやかりJavaScriptが名前をよせたという経緯があるようです。

二つの言語の大きな違いの一つが動作環境です。JavaScriptはもともとWebのクライアント向けの言語で、代表的な稼働環境はブラウザ上です。一方のJavaは汎用的言語であり、JVMという技術によりマルチプラットフォームに対応しているため、Linux/Windowsの各OSのサーバー、各種OSのPC、スマートフォン(android)、組み込みのマイコンなどで稼働するアプリケーションの作成が可能です。

また、二つの言語間では、コンパイラ言語とインタプリタ言語というプログラム実行に必要な準備も異なります。Javaはコンパイラ言語(正確にはコンパイラ言語とインタプリタ言語の特性を併せ持つ)、JavaScriptはインタプリタ言語に属します。コンパイラ言語は実行より前にコンパイルという機械語への翻訳作業を行うことで実行時に高速な処理を実現する仕組みです。インタプリタ言語はソースコードを一行ずつ翻訳しながら実行するため、動作を確認しながら開発するような場合に適しています。

JavaScriptの特徴

JavaScriptが人気を集めた理由として、他の言語にはない特徴の数々があります。以下に、特徴を紹介します。

ブラウザさえあれば実行可能

JavaScriptはブラウザ上で動作するプログラミング言語です。ソースコードをテキストファイルとして作成すれば、あとはブラウザがあれば実行できますので、実行環境はPCが一台あればほぼそろいます。プログラミングのための準備のハードルが低く、初心者でも始めやすいというメリットにも繋がっています。

Webサイトに動きをつけられる

JavaScriptは動的なWebサイト作成に特化した言語として登場しており、現在もその機能は他の言語では代替しがたいものです。Webサイト上での表示変更など動的な処理を記述できるため、Webでの使いやすく見やすいインタフェース作成に大きな効果を発揮します。

ブラウザ上で動作を確認できることは、プログラミングの成果を目で見て確認しやすいため、学習モチベーションが保ちやすいことにもつながっています。

クリックやキーボード入力に応じたコードの実行が可能

ブラウザの見た目だけでなく、クリックやキーボード入力などのブラウザ上での操作に対応したプログラムを作成できます。Webの仕組みにおいて、クライアントサイドでの処理の幅を大きく拡張している特徴といえます。

非同期処理を行える

JavaScriptは非同期処理に対応したプログラムを実装しやすいことも特徴です。非同期処理とは、一つの処理を行いながら、別の処理も並行して実行することを意味しています。例えば、ajax(非同期通信)という技術は、Webブラウザ上の表示を行いながらサーバーとの通信を行っており、多くのWebサイトで採用されています。

JavaScriptのメリット・デメリット

これから習得する言語を選択する場合には、言語のメリット・デメリットを確認しておくことが重要です。自分の作りたいプログラムに適した言語かどうかの判断基準として役立ちます。

JavaScriptのメリット

JavaScriptのメリットについて解説します。他のプログラミング言語と比べどういった点が優れているのかみていきましょう。

優秀なフレームワーク・ライブラリが多い

JavaScriptには優秀なフレームワーク・ライブラリが多く存在しています。Web開発ではユーザーの要望や流行に従ってスピーディーに改良することが強く求められるため、フレームワーク・ライブラリによって開発が効率化できる点は大きな魅力です。とくに、jQuery、React、Angular、Vue.jsは多くの企業で使われています。


  • ・jQuery:DOM操作のコードを簡略的に書くためのフレームワークで、もっとも広く使われている

    ・React:UI構築のためのライブラリ

    ・Angular:UI構築に加え、開発に必要な機能を一通り揃えたフルスタックフレームワーク

    ・Vue.js:Angularをベースに、機能をシンプル化させたフレームワーク

フロントエンド・サーバサイド両方に対応できる

JavaScriptはブラウザ側で動かすことが多いですが、Node.jsという実行環境を使えばサーバ側でも動かすことが可能です。そのため、Webアプリ開発で使う言語をJavaScriptに統一でき、開発担当者の学習コストの削減、およびコード管理の簡略化が実現します。

ネット上に情報量が多い

JavaScriptは長年Web開発で使われている言語のため、ネット上に情報が多いこともメリットです。開発時に分からないことがあっても検索してすぐ解決でき、初心者にも使いやすい言語と言えるでしょう。非公式であるライブラリの使い方なども多くのサイトで解説されています。

デバイス・OSに依存しない

JavaScriptはブラウザに組み込まれたエンジンによって動作します。そのため、実行の可否はデバイスやOSには依存しません。ただし、デバイスやOSによりブラウザの動作に違いがでる場合もあるため、システム開発では各種のデバイスやOSに対応してコードの作成、テストなどが行われています。

JavaScriptのデメリット

JavaScriptのデメリットについて解説します。多くのデメリットは、手軽に利用できるというメリットとトレードオフの関係にあります。

他言語に比べ処理速度が遅い

JavaScriptの実行方式は、命令を1つずつ機械語に翻訳するインタプリタ方式を取っています。1度に機械語に翻訳するコンパイル型方式を取る言語(C、C++など)に比べると、処理速度が遅くなってしまいます。そのため処理速度がシビアに求められるシステム開発とは、JavaScriptは相性が悪いです。

一方で、コンパイルが必要ないため実行結果を素早く確認できるメリットもあります。開発効率を上げなくてはいけないWeb開発においては、インタプリタ方式であるJavaScriptの方が相性が良いと言えます。

ブラウザによって挙動に差が出る

JavaScriptはデバイス・OSに関係なく動かせる一方で、ブラウザは影響を受けてしまいます。たとえば機能によって、ChromeとFirefoxで挙動が異なる場合があります。そのため、開発時には複数のブラウザで動作テストを行う必要があります。

大規模開発にはやや不向き

JavaScriptは大規模開発にはやや不向きと言えます。大規模開発を行うと必然的にコードが長くなりますが、JavaScriptには長いコードを分かりやすく書ける機能が不足しているからです。また、コードのどこに何の処理が書かれているかを把握しにくくなるデメリットもあります。

JavaScriptの記述方法

JavaScriptはWebのクライアントサイドで利用する場合、HTMLに関連付けてブラウザに読み込ませます。この際、下記の3つの箇所に記述することが可能です。


  • ・HTMLのscriptタグ内へ記述

    ・外部ファイルにJavaScriptのみを記載し、HTMLファイルから読み込む

    ・HTMLの各種タグのイベントハンドラへの記述


一つはHTMLのscriptタグにJavaScriptに記述する方法です。HTMLはWeb上に画面を表示するためのマークアップ言語で、画面表示を行う要素をタグで記述していきます。その一要素としてscriptタグというタグがあり、この中にJavaScriptを記述することが可能です。scriptタグはHTML内の任意の箇所に記述できますが、ブラウザでの読み込み順序が処理に影響するため、記述箇所には注意が必要です。近年ではbodyタグの終了直前に記述するケースが増えています。

〈!DOCTYPE html〉
〈html〉
〈head〉
  略
  〈title〉タイトル〈/title〉
〈/head〉
〈body〉
    〈h1〉大見出し     〈script〉
  // ここにJavaSciptを記述する
    〈/script〉
〈/body〉
〈/html〉


もう一つが外部ファイルにJavaScriptを記述し、HTMLファイル内で読み込む方法です。HTMLの中にJavaScriptを記述すると記述が煩雑になってしまうため、一定規模以上の開発では外部のファイルにJavaScriptを書き出すことが一般的です。HTMLファイル内では、下記の記述でJavaScriptを読み込みます。
 

前略 〈script src=”JavaScriptを記述したファイルのパス”〉 後略


HTMLの各種タグ内にイベントハンドラを記述し、その中にもJavaScriptを記述することができます。この記述方法はインラインイベントハンドラと呼ばれるものですが、イベントハンドラは別の記述方法が提供されており、記述が散逸しやすいことから近年ではあまり推奨されていません。

※タグの記述については、HTMLのバージョンによりプロパティなどが異なります。本項のスクリプトはサンプルのため、動作を保証するものではありません。

JavaScriptの基本概念と文法

JavaScriptの基本概念や文法をご紹介します。多くのプログラミング言語で採用されている基本文法からJavaScript特有の概念まで確認していきましょう。ご紹介するのは以下の8点です。

  • ・変数とデータ型

    ・演算子と条件分岐

    ・ループと反復処理

    ・関数とスコープ

    ・オブジェクトとプロトタイプ継承

    ・イベントハンドリングとDOM操作

    ・非同期処理とPromise

    ・モジュール化とモジュールバンドラ

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

変数とデータ型

変数とは、値を保管する容器のようなものです。JavaScriptでは変数に値を代入(格納)し、再利用やデータの保持ができます。JavaScriptではvarやlet、constなどで変数宣言します。変数に代入できる値の種類は文字列や数字などです。このような値の種類をデータ型と言います。

演算子と条件分岐

JavaScriptでは、+や-などの演算子を使って文字列の編集や数値の演算処理を記述できます。例えば、文字列同士を結合したり、2つの数値の減算結果を求めることが可能です。また、=や<>を用いて値の比較もできます。

JavaScriptではif文やswitch文などを使用して条件に応じた処理を記述できます。例えば、2つの数値の合計が80以上の場合は「合格」、80未満の場合は「不合格」など条件によって表示する値を変更する際に比較と条件分岐を利用します。

ループと反復処理

JavaScriptでは、for文やwhile文を使用してループ処理や反復処理を記述できます。例えば、while文を使用すると、一定の条件を満たすまで繰り返す処理を作成できます。例えば「申込フォームの特定の値を入力するまで」など条件を満たすまでループ処理が続き、次の処理はその間実行されません。

for文は指定された回数だけ繰り返し処理を行います。例えば、入力された値を5つ表示するなど同じ処理を複数回行いたい場合は、for文を使用して簡潔に記述できます。

関数とスコープ

JavaScriptでは複数の処理をまとめて保存し、関数(function)として呼び出すことができます。また、関数内で定義された変数やその関数内でのみ有効です。このように特定の範囲を「スコープ」と呼びます。

例えば、Webサイトで複数のページに外部APIと連携するJavaScriptを実装したとします。この場合、外部APIと連携する処理をまとめて関数にしておくことで、コードの重複記述を避けることができ、可読性や保守性が向上します。

オブジェクトとプロトタイプ継承

複雑なデータ構造や機能を持つWebアプリケーション開発ではオブジェクト・プロトタイプ継承機能が役に立ちます。

オブジェクトとは、複数のデータをまとめて保持し、独自の関数を設定したデータ群です。例えば、オブジェクトHumanを設定したとします。オブジェクト Humanはname、ageなどの要素を持ち、各オブジェクト生成時に設定可能です。

また、プロトタイプ継承とは、オブジェクトの持つ要素を継承して、新しいオブジェクトを作成する機能です。例えば、先ほど作成したHumanを継承してStudentという生徒を表すオブジェクトを作成したとします。この場合、Studentは作成時点でname、ageと2つの要素を持っています。また、Student特有の要素で国語の点数を格納するjapanese、数学の点数を格納するmathなどの要素を追加可能です。オブジェクトStudentは多くの生徒の点数を計算するプログラムを作成する際に便利になります。

イベントハンドリングとDOM操作

イベントハンドリングとは、Webページ上においてユーザーの操作を検知し、操作に対する処理を実行する仕組みです。例えば、ボタンがクリックされた際にアラートを表示する、マウスオーバーした際にメニューを表示する、一定幅分スクロールしたらポップアップメニューを表示する、などの動きを実現できます。

DOM操作とは、Webページ上のHTML要素をJavaScriptを用いて動的に変更する機能です。例えば、申込みフォームの入力内容に応じて特定の設問を非表示にする、画面をクリックして画像を切り替える、テキストエリアに入力した値を表示するなどを実現できます。

非同期処理とPromise

非同期処理は時間のかかる処理を実装する際に便利な機能です。例えば、外部サイトからAPIを経由して情報を取得するWebページを構築したとします。この場合、APIへのリクエストからデータの取得まで一定の時間がかかります。この処理を待っている間のローディングアニメーションを実装する際に非同期処理が使われます。

また、PromiseはJavaScriptにおける非同期処理実装のためのオブジェクトです。Promiseを活用することで簡単に非同期処理を実装できます。

モジュール化とモジュールバンドラ

モジュール化とは、大規模なJavaScriptでのアプリケーション開発においてコードを機能単位に分割し、コードの保守性や可読性を高める手法です。また、モジュールハンドラとは、複数のモジュールを1つのJavaScriptファイルにまとめて、ブラウザでの読み込み速度を高速化させる技術です。代表的なモジュールハンドラにはWebpackやRollupがあります。

例えば、大規模なECサイトをJavaScriptで開発する場合、作成すべき機能に以下のようなものが挙げられます。

  • ・お気に入り機能

    ・カート機能

    ・ログイン機能

    ・ヘッダー表示機能

    ・外部連携機能

    ・料金計算機能

これらの機能はECサイトに必要な機能のごく一例ですが、様々な機能が必要なのが分かります。モジュール化ではそれぞれの機能を別のJavaScriptファイルで記述し、管理しやすい形態で作成します。モジュール化すると、カート機能の改善はカート機能のJavaScriptファイルだけの編集で完結させることが可能です。

JavaScriptでよく利用される主要なフレームワーク・ライブラリ

JavaScriptはその人気と可読性の高さから複数のフレームワーク・ライブラリの開発が進んでいます。ここからはJavaScriptの主要フレームワーク・ライブラリを5つご紹介します。

・React

・Angular

・Vue.js

・Node.js

・jQuery

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

関連記事:「.js」選びに迷った時に役立つ!人気のJavaScriptライブラリ&フレームワークまとめ!

React(リアクト)

Reactとは、メタ・フォームズ社の開発したJavaScriptライブラリです。UIを構築する際に仮想DOMを採用しています。そのため、DOMの変更数が減少し、高速なレンダリングが可能です。また、Reactはコンポーネント指向を採用しています。コンポーネントとは、独立した部品のことです。

例えば、複数ページにプロフィールカードを表示したい場合、プロフィール用のコンポーネントを作成し、各ページに埋め込むことで表示できます。コンポーネント指向を採用することで、各ページの記述量が減り、またプロフィールを更新する箇所がコンポーネント1箇所のみになります。結果として、再利用性や保守性が高まり、開発効率向上が期待できます。

Angular(アンギュラー)

Angularとは、Googleが開発したJavaScriptフレームワークです。Webアプリ開発だけでなく、モバイルアプリケーション開発にも利用されます。双方向データバインディングやディレクティブサービス機能を簡単に実装でき、大規模な開発で採用されることが多いです。

Vue.js(ビュー)

Vue.jsとはJavaScriptフレームワークでReactやAngularより後に開発されました。ReactとAngularの良いところを取り入れています。具体的には、仮想DOMやコンポーネント指向などです。また、記述方法がシンプルなため、Reactなどと比べて学習難易度が低く、可読性が高い傾向にあります。

Node.js(ノード)

Node.jsとは、サーバーサイドでJavaScriptを実行する環境を構築するプラットフォームです。本来JavaScriptは画面に動きを付ける等のフロントエンド言語ですが、その人気からサーバーサイドの処理も記述できるようにするため開発されました。

Node.jsを活用することでJavaScriptの知識のみでWebアプリケーションやサービスを構築できます。また、大量のリクエストを同時に処理できるため、スケーラビリティに長けています。このような特徴を持つため、Node.jsはWebアプリケーション開発において高い人気を誇っています。

Node.jsはパッケージ管理ツール「npm」と共に提供されています。npmとは、前述したライブラリやフレームワークをダウンロードする際に使用するツールです。

jQuery(ジェイクエリー)

jQueryとは、JavaScriptのライブラリで最も有名とも言えるライブラリです。クロスブラウザ対応のDOM操作や非同期通信を簡単に実装できます。また、DOMの指定方法が簡潔、豊富なプラグインの提供、ドキュメントが充実していることなどから、初心者も取り組み易いライブラリといえます。

JavaScriptの効率的な学習方法

JavaScriptの習得は、Web業界や関連する職種へ転職する際に役立ちます。本項では、JavaScriptの効率的な学習方法を解説します。

関連記事:
JavaScriptの勉強方法は?初級~中級者向けサイト15選を紹介
未経験からJavaScriptエンジニアを目指すには?学ぶべきこと・学習ステップについて解説

オンライン講座などでJavaScriptの基礎を学ぶ

YouTubeやオンライン学習サイトなど、Web上には基礎を学べるさまざまなコンテンツが存在しています。特に有料の講座は教材の説明がわかりやすいうえに、イラストや図も豊富で初心者でも理解しやすいです。また、練習問題も掲載されており、実際に手を動かしながら学べます。

書籍・公式リファレンスで知識を補強する

基礎を学んだら、書籍で知識を補強しましょう。書籍には学習サイトでは網羅しきれていないJavaScriptの機能の解説も含まれています。

また、書籍にはサンプルコードも掲載されていますので、実際にコードを書いてブラウザ上に動かしてみましょう。実行結果を確認したらコードの一部分を変更し、実行結果がどう変化したか確認してください。もし変更した結果エラーが起こった場合は、公式リファレンスなども参考にどこに問題があるのか調べてみましょう。これを繰り返すことで、JavaScriptに関する幅広い知識を得られ、中級者へ近づけます。

おすすめのJavaScript本は「JavaScript[完全]入門(著:柳井政和、出版:SBクリエイティブ)」です。実践レベルまでスキルを引き上げられる良書です。ProgateなどのWebサービスで基礎を学んだ後、知識を体系的に整理するのに効果的です。

JavaScriptフレームワークを学ぶ

続いて、JavaScriptフレームワークを学びましょう。多くのWeb開発企業ではフレームワークが使われています。そのため、フレームワークの経験があった方が応募できる求人が増えます。初心者の場合、機能がシンプルで扱いやすいVue.jsから勉強するのが良いでしょう。

おすすめのVue.js本は「動かして学ぶ!Vue.js開発入門 (NEXT ONE) (著:森巧尚、出版:翔泳社)」です。操作の手順が画像で丁寧に解説されており、フレームワークをはじめて使う人でも読みやすい一冊となっています。

Webサイトを実際に作ってみる

ある程度JavaScriptの基礎を習得したら、JavaScriptを組み込んだWebサイトを作ってみましょう。ただ、いきなり掲示板やSNSなどを作るのは、PHPやSQLの知識も必要となるため大変です。最初は電卓や文字数カウンタなど、ブラウザで使える簡単なツールなどを作るのが良いでしょう。

効率的にJavaScriptを身につけるためのロードマップ

JavaScriptを身に着ける際に、関連技術も含めて習得するためには、下記のステップを踏むとよいでしょう。いずれのステップでも、コードを記述してブラウザで動作させながら学習を行うことで理解度を深めます。

・HTML・CSSの記述の習得

・シンプルなWebページの作成

・JavaScriptの文法および基礎構文の習得

・JavaScriptをWebページに組み込み動作させる

・jQueryなどのライブラリの活用

・フレームワークを利用したWebサイトの構築

JavaScriptに関するよくある質問

JavaScriptに関するよくある質問と回答をまとめました。JavaScriptを学習する検討材料となれば幸いです。

Q1. JavaScriptはどんな時に使う言語ですか?

JavaScriptはWebページに動きをつける際に使用されます。例えば、特定の操作に合わせてポップアップウィンドウを表示する、カルーセルなど時間経過で動く要素を作成する際に必須です。

その他にも、Webのサーバーサイド処理やスマホアプリの開発にも利用されます。

Q2. JavaScriptを使うと何ができますか?

JavaScriptを使うと以下のようなWebページを作成できます。


  • ・フォーム制御を実装した申込フォーム

    ・スクロールに応じて動くアニメーション

    ・見積計算などページ上で四則演算を実施する保険サイト


これらはJavaScriptで実現できるページのごく一例です。ほとんどのWebページでJavaScriptを使用しているので、意識してWebページを見てみるとスキル向上に役立ちます。

まとめ

JavaScriptはWebサイトに動きを付けたり、表示の変更を行うために開発されたプログラミング言語です。Webブラウザ上で動作し、クライアントサイド開発における主要言語といえます。近年では、言語仕様の拡張が行われ、サーバーサイド処理やスマホアプリの開発にも利用されています。

JavaScriptの特徴の一つに、ライブラリやフレームワークの充実があります。人気の高さから様々なライブラリやフレームワークが開発され、プログラミングの生産性と品質向上を目的に、JavaScriptでのアプリケーション開発プロジェクトではいずれかのフレームワークが採用されることが一般的です。

JavaScriptはWeb上に情報が多数存在しており、環境の構築も容易なため、学習に取り組むためのハードルは低い言語でもあります。特にWeb業界を目指す場合には、ぜひとも習得しておきたいところです。

Webサイトは今後も増加し続けると想定され、Webサイトの構築に欠かせないJavaScriptのスキルを持ったエンジニアの需要も高いと考えられます。学習のための情報も充実しているため、すぐにでも習得に取り組むことが可能です。

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