サーバーサイド、フロントそれぞれのエンジニアに必要なスキルと資格を紹介Webエンジニアに資格は必要?職種別のおすすめ資格

最終更新日:2021年2月18日

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Webエンジニアは、Web業界のシステム開発を担う職種の総称です。Webメディア、サービスの活用が当たり前になる中で、Web関連のエンジニアをWebエンジニアと呼ぶようになりました。ここでは、Webエンジニアの仕事内容や必須スキル、未経験からの転職などについて解説します。

1. Webエンジニアの種類

まず、Webエンジニアの種類について解説します。Webエンジニアは「フロントエンドエンジニア」「サーバーサイドエンジニア」に分類でき、それぞれの特徴は次のとおりです。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが「直接触れる部分」「目で見る部分」の開発を行うエンジニアです。主な仕事としては「UIの設計と実装」「API連携処理の実装」などがあります。

UI設計・実装

UI(ユーザーインターフェース)部分の設計、ユーザー目線で目的に沿ったUIを設計します。効率よく動かせるようなボタン配置や、検索エンジン最適化(SEO)を考慮したHTMLの記述といった業務が一般的でしょう。また、デザインの最適化のためにCSSに手を加えることもあります。

API連携処理の実装

フロントエンドエンジニアは、Webサービスやアプリケーションが外部と情報をやりとりするための口「API」の開発も担当することもあります。APIは一般的にサーバーサイドエンジニアが実装しますが、APIからのデータ取得・表示処理はフロントエンドエンジニアが開発するケースもあるようです。

サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアとは、サーバー側の処理を実装する技術職の総称です。その仕事は、「ユーザーの目に見えない部分の処理を実装すること」です。

サーバー内処理の実装

Webシステムのサーバーに対し、「ログイン処理」「検索」「データ抽出」「ファイルへアクセス」「データ取得・加工・集計」といった処理を実装します。また、こうした処理がスピーディーに進むように、データ取得や処理の方法を改善することも仕事のひとつです。

APIの実装

フロントエンドと連携するためのAPIを実装する作業です。どのデータを、どういった形で渡すかを定義し、プログラミングによって実装します。フロントエンドエンジニアとの協業によって実現することが多い作業です。

DB検索などのパフォーマンスチューニング

データ抽出・検索などの処理がスムーズに実行されるように、パフォーマンスの調整を行います。ユーザーがシステム・サービスの仕様で不便を感じないように「表示速度」や「動作の重さ」を改善するための作業とも言えるでしょう。具体的には、DBの高速化チューニングや、処理遅延の原因となっているSQL構文の修正などが含まれます。

セキュリティ対策

サーバーサイドエンジニアは、各種セキュリティ対策を任せられることも多いです。タスクとしては、ファイアウォールの設置とチューニング(通信の許可・拒否設定など)、セキュリティパッチの適用、アカウントIDやパスワードの管理などがあります。

2. Webエンジニアに資格は必要なのか?

次に、Webエンジニアになるために、資格が必要かについて解説します。結論から述べると、Webエンジニアになるために資格は必要ありません。しかし、仮に業界未経験者がWebエンジニアを目指す場合は、「適性」「基礎知識」「基礎的なスキル」を証明する必要があります。資格は、この「証明」として役立つツールです。

また、企業によっては資格保持を応募条件とする場合もあるため、知識やスキルに自信がない場合は取得をおすすめします。業界未経験者の場合、資格取得の勉強を進める過程で、基礎知識が身につくため、スキルアップにも直結するでしょう。ITエンジニアとしての経験が浅い(3年未満など)場合にも、それまで得た業務経験の体系化や、知識・スキルを深化させる方法として役立ちます。

3. Webエンジニアの必須スキルとおすすめの資格、勉強方法

次に、Webエンジニアに求められるスキル・資格・勉強方法について解説します。

スキル

フロントエンドエンジニアの場合

フロントエンドエンジニアの場合は、UIの設計スキルが必須です。また、UX(ユーザーエクスペリエンス=ユーザーの体験)についても知識が必要になるでしょう。UX向上につながる開発スキルは、座学だけでは身に付きにくい分野です。一般的には、「見た目の美しさ」「商品の発見から検討、購入までの導線がスムーズか」など、ユーザーの使用感に直結した視点が必要になるため、ある程度手を動かしながら学ぶ必要があります。

加えて、複数のプログラミング言語も習得しておきたいところです。フロントエンドで使用される言語としては、次のようなものがあります。
 

  • ・Webサービス・アプリ…HTML、CSS、JavaScrip、PHPなど

    ・ネイティブアプリ(デバイスにインストールされるアプリ)…JavaやObjective-C、Swift
     

こうしたプログラミング言語に加え、それぞれの言語で使用するライブラリについても知識を蓄えておきたいところです。JavaScripならば「jQuery」「AngularJS」といったライブラリが頻繁に使われます。
 

  • ・jQuery…HTMLのパーツ(DOM)操作を効率化できるライブラリ

    ・AngularJS…HTMLテンプレート機能、データバインディング、モジュール管理、ルーティングなどWebアプリケーションのフロントエンド開発全般を効率化するライブラリ

サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアの場合は、「プログラミング言語」に加えて「DB操作」や「サーバーOS」に関する知識・スキルが必須です。

身に着けておきたい言語には、「Java」「C」「C++」「Perl」「PHP」「Ruby」「Python」などがあります。このうち2つ以上を扱えるようになると、実際の応募できる求人の幅が広がるでしょう。また、それぞれの主要なフレームワーク・ライブラリの知識も必須です。Rubyであれば「Ruby on Rails」PHPであれば「CakePHP」などがよく使用されます。

・Ruby on Rails…MVCアーキテクチャ(モデルビューアーキテクチャ)で構築されたフレームワーク よりシンプルなコードで開発が進むよう考慮されている
・Cake PHP…同じくMVCアーキテクチャで構築されており、分業体制による開発速度の向上に貢献するフレームワーク

DB操作に関するスキルとしては、SQLがあります。SQLを理解しておくと、どのデータ取得・ボトルネックになっている部分を素早く特定し、改善することが可能です。

また、Webサーバー構築に使われるOS(Windows ServerやLinuxなど)上で特定の処理(バックアップやセキュリティアップデート、ログ取得など)を効率よく行うために、シェルスクリプトの知識・スキルも必要です。

資格

Webエンジニアを目指す場合には、次のような資格の取得がおすすめです。

HTML5プロフェッショナル認定試験

Webページ、Webアプリケーションに関するデザイン・設計・構築に関する体系的な知識とスキルを学べる資格です。Level1とLevel2の2段階で構成され、Level1はマークアップについて、Level2はアプリケーション開発についての内容が中心になります。現役レベルの力をつけたいのであれば、Level2までの取得がおすすめです。

CIW JavaScript Specialist

JSコードのデバッグ・修正、JavaScriptフレームワークとライブラリ、AJAXやWeb APIに関する知識を問う試験です。JavaScriptの資格試験としては中級者レベルであり、実務者レベルの知識が要求されます。

LinuC

サーバーOSとして大きなシェアを誇るLinuxの認定資格です。難易度別にレベル1から3までの3段階が用意されています。クラウドや仮想化技術に関連する内容が多く含まれており、クラウド時代のサーバーエンジニアに適した資格と言えるでしょう。また、アプリケーション開発に役立つ内容も含まれることから、サーバーサイドエンジニアにもおすすめできる資格です。

Ruby技術者認定試験

Rubyを使ったシステム開発の基礎的な知識や応用力を身に着けられる資格です。SilVer・Gold・Platinumという3段階のグレードで構成されています。現役レベルの知識を身につけるならばGoldまで取得しておきたいところです。

Python 3 エンジニア認定基礎試験

Pythonによる開発で必要な知識、スキルを問われる試験です。他の言語の試験とは異なり、「数学の基礎」「線形代数」「基礎解析」「確率と統計」など数学と統計に関する内容が含まれています。データ分析や機械学習にも応用可能な内容ですから、Pythonをきっかけにキャリアパスを広げたい方におすすめです。

PHP技術者認定試験

PHPに関する知識とスキルを身に着けられる試験です。ITSSスキル標準に対応しており、初級試験はITSSレベル1、準上級試験はレベル2、上級試験はレベル3に該当します。実務者レベルの知識を得たいのであれば、レベル2の取得を目指していきましょう。

資格取得のための勉強方法

独学

書籍や自宅PCを使った学習がメインとなります。開発環境を用意できれば独学は十分に可能ですが、壁にぶつかったときの対処法がないため、メンターを確保してから進めるようにしたいところです。

オンライン学習サイト

オンライン学習サイトは書籍では伝わりにくいニュアンスを把握できるため、書籍と並行して使う方法がおすすめです。

プログラミングスクール

専任のメンターが付き、実務を模した開発が経験できるため、短期間でのスキル習得に適しています。

4. まとめ

Webエンジニアは、Web業界のシステム開発を担う職種の総称です。Webエンジニアを目指すにあたって、資格取得は必須ではありませんが、異業界・異分野からの転職を目指す際には、客観的な知識・スキルのアピールとして活用できるでしょう。目指す職種に応じて、適切な資格を取得しておくことをおすすめします。

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