Webディレクターの将来性や年収例、仕事に活かせる資格も解説しますWebディレクターの仕事内容とは?求められるスキルも紹介

最終更新日:2022年1月7日

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Webディレクターとは進行管理や品質管理など、Webサイト制作の現場において指揮を執る職種です。

インターネットの登場以来、Webは広がり続けており、Webサイトは今や巨大なメディアとなっています。スマートフォン、タブレット端末が普及したことにより、Webサイトはさらに人々に身近な存在となっており、社会インフラの一種といっても過言ではありません。

増加を続けるWebサイトの構築において、Webディレクターは不可欠な存在であり、IT業界の中でも今後さらに需要が増加する職種として注目されています。

1. Webディレクターの仕事内容

Webディレクターの仕事内容は、Webサイトを作ることです。Webサイトの作成は、大きくは企画・提案と制作・公開に分けられます。Webディレクターはこのすべての工程に携わり、場合によっては他業務を兼任する場合もあります。また、制作以降の工程では、実作業に加えてサイト作成チームの管理も重要な業務となります。

以下では、Webディレクターの仕事内容を具体的に分かりやすく紹介するために、2つの工程に分けて説明します。

企画・提案

企画・提案は、制作するWebサイトの目的を定め、どのようなWebサイトにするのか具体的な計画を立て、クライアントに示すフェーズです。クライアントから具体的な目標が示されることもあれば、「自社のWebサイトへのアクセスが増えない」という課題ベースの要望を出される場合もあります。要望ベースのクライアントに向けては、「SEO対策を意識したコンテンツを充実させる」などの方針を固め、企画書としてクライアントに提案します。

プロジェクト管理・制作

提案した企画についてクライアントから承諾を得た後、制作のフェーズに入ります。制作段階ではWebディレクターが実業務を行うのではなく、デザイナーやエンジニア、ライターといった専門の担当者をアサインし、プロジェクトチームとして制作を進めていく方法が一般的です。Webディレクターはチームの作業進捗や成果の品質を管理する役割を果します。

ただし、場合によってはデザイナーが不在であったり、ライターがいても編集者が不在であったりというケースも多いため、そのような場合にはWebディレクター自らが実務をこなすケースもあります。このため、Web制作に関する幅広い実務をこなせるWebディレクターが、現場で重宝されます。

企画に沿ったデザイン・内容のWebサイトが構築できたら、いよいよインターネット上に公開する段階に移ります。単にCMSにデータを投入すれば良いというだけではなく、公開する内容に誤りがないか、不適切な表現がないかなども注意が必要です。

WebディレクターはWebサイトの内容に対して責任を持つ立場でもあります。特に最近では、インターネット上の不適切なコンテンツが原因で炎上に発展するケースも多く、最悪の場合企業イメージの低下を招くおそれもあります。作成したWebサイトにおいてトラブルが発生しないよう、公開前に内容を精査することも仕事に含まれます。

2. Webディレクターは所属する会社や業種で役割が異なることも

仕事内容に記載したとおり、Webディレクターの業務は非常に広範囲にわたります。

しかし、実はすべてのWebディレクターが、上記に記載した仕事を行っているわけではありません。所属する会社や業種等により、Webディレクターの仕事内容や役割は変わってきます。

本項では、所属する企業の業種などによるWebディレクターの役割の違いについて記載します。

広告媒体の場合

広告媒体におけるWebディレクターは、掲載する広告が効果的に活用されることを目的としたWebサイトを作成することがミッションとなります。このため、Webマーケティングに関連する役割も担います。

プロダクトやサービスのLP作成を主業務とする場合

LP(ランディングページ)の作成を主に行うWebディレクターの場合は、重要視するポイントは集客およびユーザーを問い合わせやサービス申し込みなどのアクションに導くことです。このアクションに結びつけるためには、コンテンツ内容やユーザビリティを考慮したサイト設計、運用が大切になります。マーケティングおよびUI/UXに関する役割を果すことが求められます。

ECサイトの場合

ECサイトのWebディレクターは、ECサイトのサービス構築・運営の管理責任者の役割を果すことが多いです。Webマスターとも呼ばれます。製造部門や営業部門と連携し、サイト運営を支えるチームの責任者となります。

受託Web制作会社の場合

クライアントからの受注内容に沿ってWebサイトの制作を行う企業でのWebディレクターは、Webデザイナーやコーダー、ライターなどのWebサイトを実際に制作するメンバーを率いる役割です。Webサイトを作成するプロジェクトチームの現場責任者といえます。

3. Webディレクターのやりがい

各個人によって変わりますが、下記のような点がWebディレクターのやりがいとしてあげられます。

  • ・自分の率いたチームの仕事がWebサイトとして実を結ぶ

    ・作ったWebサイトが多くの人に参照される

    ・Webサイトの出す成果により、仕事の結果が分かりやすい

    ・チームのまとめ役として仕事を全うする達成感

4. Webディレクターに求められるスキル

Webディレクターは、専門部署や他者の仕事を監督する役割を担っています。その中で必要とされるスキルは、ネットワークやマーケティング等の幅広い知識の他、職務を行う上で必要な「ビジネススキル」、他のメンバーとの円滑な関係を維持するための「ヒューマンスキル」などが挙げられます。
仕事が広範囲に渡るため、幅広いスキルが求められるポジションです。

ヒューマンスキル

プロジェクトチームのけん引役として、またクライアントと実作業者の間に立つポジションとして、Webディレクターにはヒューマンスキルが重要となります。

コミュニケーション能力

クライアントはもちろんですが、社内外の関係者とも良好な関係性を構築できるようコミュニケーション力は不可欠です。

クライアントは抽象的な課題を挙げてくることが多く、Webディレクターはそれをできるだけ具体的に定義し直し、解決の糸口を探っていく必要があります。

また、Webサイトの制作にあたっては、デザイナーやエンジニアなどさまざまな担当者がチームになって取り掛かりますが、全てが社内の人間とは限りません。場合によっては取引先企業やフリーランスのエンジニア、デザイナーに協力を仰ぐケースもあるため、さまざまな立場の人とスムーズにコミュニケーションをとりながら仕事を進めていく必要があります。

リーダーシップ

Webディレクターはプロジェクト体制の管理者として、チームを率いて成果を出す仕事です。管理そのもの重要な業務ですが、チームをまとめ、前進させるリーダーシップを持つことも求められます。

調整力

Webサイト作成のプロジェクトには様々な関係者が登場します。クライアントはもとよりWebデザイナー、コーダー、ライターなどのプロジェクトチームのメンバー、営業部門や所属企業の上司など立場の違う関係者を繋ぎ合わせる調整も重要な仕事となります。

ビジネススキル

Web制作をビジネスとして行う上で重要となるのがビジネススキルです。品質の高いWebサイトを納期とコストを守って制作し、企業に利益をもたらすためには、クリエイティブな能力だけでなく、仕事として成立させるスキルが必要となります。

マネジメントスキル

Web制作における人員、納期、進捗などを管理するスキルはWebディレクターにとって必須です。

開発するWebサイトの規模によっても、求められるデザイナーやエンジニアの数、スキルは異なります。要件を的確に把握したうえで、必要な人材をアサインすることはWebディレクターに求められる基本的なマネジメントスキルといえるでしょう。

Webサイトの制作にあたっては、クライアントが希望する納期に間に合わせるよう、レイアウトやデザイン、サイト内に掲載する文章や写真などの素材も用意しなければなりません。そこで、やらなくてはいけないことをリストアップしてタスクを洗い出し、タスクごとにスケジュールを設定し、各担当者に作業を割り振ります。

この段階のスケジュール設計が甘いと、万が一進捗に遅れが生じた場合に後の工程にも影響を及ぼす可能性もあります。そのため、余裕をもったスケジュールを設計できることはもちろん、随時進捗を確認し遅れを生じさせない管理能力も求められます。

プレゼンテーションスキル

企画の内容そのものは良くても、クライアントに理解してもらえなければ仕事に結びつきません。Webディレクターはクライアントに対して企画のプレゼンテーションを行います。企画の良さや魅力を伝えるプレゼンテーションスキルが求められます。

制作スキル

Webサイトを構築するうえで不可欠なのは、なんといっても技術的なスキルです。たとえばHTML5やCSSなどはフロントエンドの設計に不可欠なほか、バックエンドではPHPやPerlといったプログラミング言語のスキルも求められます。

また、Webサイトの快適性を左右するUIやUX、Webデザインに関する知見も重要です。

Webディレクターは実務を担当するわけではないため、制作を実施するスキルを高いレベルで求められるとは限りません。しかし、実務を担当するデザイナーやエンジニアとコミュニケーションをとるためにも、これらのスキル・知識をある程度持つべきです。

経営関係のスキル

Webディレクターは、クライアントのビジネスに成果をもたらすWebサイトを作る仕事です。Webサイトが最大の効果を発揮するということを突き詰めると、経営的な観点が必要となります。

経営者目線で物事を考え、クライアントや自社の経営状態を理解し、それに合わせてどういった利益が得られるのか、マーケットにどのような影響をおよぼすのかなどを提案ができるスキルも求められます。

5. 未経験でもWebディレクターを目指せる?

Web業界のデザイナーやエンジニアといった職種からならば、Web制作に必要な工程や仕事等をある程度把握しているため、Webディレクターの経験がなくとも受け入れられやすい傾向があります。

Web業界未経験の場合は、直接Webディレクターを目指すのは難易度が高くなります。この場合は、WebデザイナーやWebエンジニア、Webコーダー、アシスタントディレクターとして経験、スキルを積み、その後のキャリアとして目指すとよいです。

関連記事 : 未経験からWebディレクターを目指す方法

6. Webディレクターの将来性

インターネットに関する統計を行っているInternet Live Statsによると、2021年12月27日時点でインターネット上のWebサイトの数は19億1547万を超えるとされています。統計を開始した2000年より2018年を除き、Webサイトの数は上昇傾向にあります。今後もWebサイトそのものの必要性は下がることなく、Webサイトを作成するWebディレクターの将来性があるといえる一因となります。

AIにより多くの人が仕事を奪われるという言説があります。2015年の野村総合研究所とオックスフォード大学による「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~」というレポートでも、その可能性が試算されています。
そこで気になるのが、「Webディレクターの仕事がAIに代替されるか」という点です。Webディレクターの仕事内容は、Webを制作するチームの間に入り、コミュニケーションハブとなるポジションです。AIは蓄積したデータパターンから正解に近い解を導き出すことには有意な技術ですが、現状ではデザイナーとエンジニアやライターの間を繋ぐ人間関係を取り持つ業務を代替することはできません。この点でも、Webディレクターは将来性のある職種といえます。

Webサイトの制作に大きく影響を及ぼすものとして、CMSの発展と普及があります。CMSはWebサイトのコンテンツ管理を行うためのツールです。Webに関する専門知識が少ない人でもサイトを作れるメリットを持っています。Webサイトの減少などには繋がらないものの、Webディレクターの仕事の変容には繋がるものと考える必要があるでしょう。

関連記事 : Webディレクターの将来性

7. Webディレクターの平均年収

レバテックキャリアにて登録されている転職・求人情報のうち、職種「Webディレクター」に該当するデータは24件ありました(2021年12月27日時点)。この24件から、Webディレクターの平均年収を算出すると約600万円となりました。

Webディレクターは所属する企業の業界により仕事内容が変わり、特にプロダクトマネージャーに近い分野の場合に高い年収となる傾向が見られました。

Webディレクターの求人例

◆IT・通信

【業務内容】
◆オウンドメディアのディレクター業務
新規事業から既存メディアの改善までを行うディレクター業務です。
エンジニア、デザイナー、マーケター、営業を繋ぐポジションとなります。
ツールを用いてメディアのアクセス分析を行い、サイトの改善も行います。

【求められるスキル・経験】
以下のいずれかに該当する方
・WebディレクターとしてUI/UX改善経験2年以上
・求人サイト/ECサイトなどの運用/改善経験
・Webサービス事業会社でのプロジェクトマネジメントの経験
・ITコンサル、SIerでの上流工程業務経験

【想定年収】
500~700万円

【勤務地】
東京都

Webディレクターの転職・求人情報>

8. Webディレクターの仕事で活かせる資格

Webディレクターの仕事において、スキルを示し役立つ資格について紹介します。

Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)

Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)は社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定により実施されている資格試験です。プロジェクトを成功に導く「Webディレクション」のスキルが問われます。Web制作の工程管理はもちろん、要件を導き出すための現状分析、プロジェクト企画、サイト全体の情報構造設計、集客施策立案、実施まで、Webディレクターとして幅広く実践的な専門知識を問う内容となっています。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、WWWで利用される技術の世界的な標準化を図るW3Cに完全準拠した、マークアップスキルを測定する認定試験です。サーティファイによって運営されています。Web標準に完全準拠したスキルを測定するもので、Web制作に必須のHTML、CSSのコーディングに関するスキルを示せます。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は国家検定制度である技能検定制度の一つです。厚生労働省より指定された特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会により実施されています。実技および学科試験により、ウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等が問われる試験です。3級から1級までのレベルに分かれており、Web制作系のWebディレクターに必要なスキルを示すことができます。

9. まとめ

WebディレクターはWebサイト制作の企画から制作、公開に至るまでのプロジェクトチームを管理する仕事です。ただし、所属する企業の業界により業務内容にはマーケティング、UI/UX、サービス管理などが含まれます。

Web制作のプロジェクトでは、デザイナーやエンジニア、ライターなどのスタッフを集めて行うことが一般的であり、Webディレクターはスタッフをまとめてプロジェクトを牽引する役割を果します。プロジェクト全体に関する知見を持ち、クライアントやプロジェクトメンバーなどの人の間に入るためのヒューマンスキルも必要とされます。

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