世の中にWebシステムが増加していく中で、Web制作の指揮や監督をする役割であるWebディレクターの需要はますます高まっています。本記事では、Webディレクターへの転職を検討しているエンジニア・デザイナーの方や、未経験からWebディレクターを目指す方向けに、Webディレクターの業務内容やスキル、志望動機のポイントや例文について解説します。
- 1. Webディレクターとは
- 2. Webディレクターの業務内容
- 3. Webディレクターの適性やスキル
- 4. Webディレクターの転職について
- 5. Webディレクターの志望動機のポイント
- 6. Webディレクターの志望動機の書き方や例文
- 7. 面接での志望動機の伝え方
1. Webディレクターとは
まずは、Webディレクターとはどのような職種なのかを確認しましょう。需要やキャリアパスについても解説していきます。
Webディレクターとは
Webディレクターは、おもにWeb制作の現場において、プロジェクトの指揮や管理監督などの役割を担う職種です。
Webディレクターの需要について
世の中のWebシステムは、今後も増加していくことが予想されるため、Web制作の指揮や管理・監督を行うWebディレクターの需要は今後も増え続けるでしょう。レバテックキャリアでのWebディレクターの求人数は、24件と他の職種に対して件数は多くないものの、プロジェクトマネージャーの求人数は1574件と、アプリケーションエンジニアの求人数1543件と同程度存在します。
また、プロジェクトリーダーの求人数は395件となっており、Webディレクターのキャリアアップした先にある職種の需要は高いと言えるでしょう。(※2022年3月現在)
2. Webディレクターの業務内容
ここでは、Webディレクターの業務内容について解説します。
企画・提案
まずは、制作するWebシステムやサイトなどの目的や、コンテンツの内容について検討を進めます。この際、クライアントの要望や課題に対する方針を定め、企画書などの形で企画内容や提案をまとめます。
プロジェクト管理・制作
この工程では、前工程で作成された企画書や提案内容に基づき、Webシステムやサイトを制作します。Webシステムの開発を行うエンジニア、Webシステムのデザインを担当するデザイナーなど、他職種のメンバーと協力しながら制作を進めます。
そのため、開発進捗の管理やスケジュール管理、また制作の過程で発生した問題の対応なども、Webディレクターが指揮を取りながら、Webシステムやサイトの制作完了を目指します。
関連記事:Webディレクターの仕事内容とは?求められるスキルも紹介
3. Webディレクターの適性やスキル
Webディレクターの業務内容に続いて、Webディレクターに求められる適性やスキルについて解説します。
コミュニケーション能力
Webディレクターは、Web制作を通じて、エンジニアやデザイナーなど他職種のメンバーとコミュニケーションを取る必要があります。そのため、人と接することが苦手な方には難しい職種と言えます。また、コミュニケーションの齟齬なくWeb制作を行うためには、他職種メンバーの業務領域への理解も重要です。
テクニカルスキル
Webディレクターは、Web制作を行う上で、開発に必要な技術領域の知識を理解していなければなりません。たとえば、開発を行う前に技術要素や実現方法を理解した上で、開発にかかる費用や期間が適正であるかなどの判断が必要となります。テクニカルスキルは日進月歩のため、日々のキャッチアップが苦手な方は相応の努力が必要となります。
プロジェクトマネジメント能力
Webディレクターは、Web制作に対する責任を担う職種です。Web制作というプロジェクトを完遂させるためのプロジェクトマネジメント能力が求められます。プロジェクトマネジメント能力とは、スケジュールや予算などを状況に合わせて調整する能力などです。
Webディレクターのスキルアップについて
先述の通り、Webディレクターは、プロジェクトマネジメント能力やテクニカルスキルが必要とされるため、それらのスキルアップに繋がります。他企業でもプロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーとして求められるスキルです。
Webディレクターからのキャリアパスの一例としては、これらのスキルを活かしたプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーが考えられます。
4. Webディレクターの転職について
ここでは、Webディレクターの転職や、転職エージェントのサポートについて解説します。
エンジニアからの転職の場合
エンジニアからの転職では、Web制作業務に、システム開発経験を活かしやすいと言えるでしょう。また、システム開発の上流工程に携わることで、スキルアップを図れます。
未経験からの転職の場合
Webディレクター未経験者をポテンシャル採用するケースはあります。しかし未経験の場合は、それまでの業務経験をどのようにWebディレクターの業務に活用できるのか、入社後のキャリアプランについても明確にしておく必要があります。
関連記事:未経験からWebディレクターを目指す方法
転職エージェントのサポートについて
転職活動を進める際には、各種転職エージェントサービスのサポートを受けることも有効です。たとえば、レバテックキャリアでは、IT領域に特化したアドバイザーとの無料カウンセリングにより、求職者自身のスキルの棚卸しやキャリアプランの整理を行っており、適職や求人の提案を受けることができます。
5. Webディレクターの志望動機のポイント
ここからは、Webディレクターの志望動機を考える際のポイントについて解説していきます。
ポイント1:なぜその企業のWebディレクターなのかを明確にする
世の中に存在する多数の企業の中で、どうしてその企業を志望するのか、どうしてWebディレクターなのかを明確にしなければなりません。どの企業にも当てはまるような汎用的な理由は避けましょう。また、Webディレクターという職種を志望する理由については、他職種との違いを明確にすることが大切です。
ポイント2:これまでの業務経験をWebディレクターにどのように活かすか
Web業界での業務経験がない場合、Webディレクターに求められる適性が自分にあり、Webディレクターの業務に活かせることをしっかりとアピールすべきです。業務経験がない中でも、Webディレクターに求められるテクニカルスキルやプロジェクトマネジメント能力などについて、どのように自己研鑽をしているのか、または、Webディレクターの業務を進めながらどのようにそのギャップを埋めようと考えているのかを示すことも大切です。
コーダーやデザイナーなどの他職種からの転職の場合には、これまでの業務経験で培われたテクニカルスキルや、チームマネジメントの経験があれば自己PRにもなるでしょう。
関連記事:Webディレクターへの転職を成功させる方法
6. Webディレクターの志望動機の書き方や例文
最後に、Webディレクターの志望動機の書き方や例文をご紹介します。志望動機は、Webディレクターへの転職理由に繋がる内容であることを念頭に置きましょう。
エンジニアからの転職の場合
エンジニアからの転職の場合、エンジニアWebディレクターへの転職理由を記載するとともに、これまでのエンジニア経験で培われたテクニカルスキルやプロジェクトマネジメントスキルなどが、Webディレクターの業務にどのように活かせるのかをアピールするとよいでしょう。
志望動機の例文
私は、これまでシステムエンジニアとしての業務経験があり、特にバックエンドのシステム開発に強みがあります。これらの経験を踏まえて、Webディレクターとしてシステム開発の上流工程にシステム開発者の観点を取り入れることで、円滑なシステム開発を行える自信があります。Webディレクター業務を通じて、上流工程・下流工程ともに活躍し、3年後には、プロジェクトマネージャーとして活躍できる人材になりたいと考えております。
未経験からの転職の場合
未経験からの転職の場合、どうしてWebディレクターなのかという転職理由を記載するとともに、Webディレクターに求められる適性が自分にあるなどの自己PRを、これまでの他業種での経験を踏まえて示すことが大切です(プロジェクトマネジメントスキルなど)。また、求められるスキルと自身のスキルにギャップがある場合は、そのギャップを埋めるためにどのような自己研鑽を行なっているかを伝えましょう。
志望動機の例文
私は、Webディレクターとしての業務経験はありませんが、これまでの業務の中で、関係部署との折衝業務などを通じて、プロジェクトマネジメントスキルを身につけてきました。このスキルをWebディレクター業務に活かせると考えております。また、エンジニアとしての業務経験もありませんが、エンジニア全般に求められるテクニカルスキルや知識の習得については、自分自身で手を動かしながらWebアプリケーション開発を通じて行なっており、これからも継続していくつもりです。
7. 面接での志望動機の伝え方
面接では、上記の志望動機に加えて、志望動機を補足するような体験談やその際に感じたこと、業務にどのように活かせたかを具体的に述べることが大切です。面接官は、志望者と一緒に働く具体的なイメージを持てるかという点に着目します。
Webディレクターへの志望動機が固まり、書類や面接対応の準備ができたら、転職エージェントに相談することもおすすめです。転職エージェントでは志望動機やその他書類のブラッシュアップのサポート、希望の内容や条件に合う企業の紹介、企業選びから入社までのバックアップなどを行ってくれるため、転職の満足度や成功率の向上が期待できます。
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