Webデザイナーに必要なスキル・スキルマップとは

最終更新日:2022年12月5日

WebデザイナーはWebサイトのページをデザインし、デザインをサイトに実装するためのコーディング等を担当する職種です。そのため、IllustratorやPhotoshopなどのグラフィックツールの操作スキルをはじめ、HTML/CSSを記述するスキルなどが求められます。

この記事では、Webデザイナーを目指している未経験者や、さらにキャリアアップを目指しているWebデザイナーの方に向けて、Webデザイナーに求められるスキルや役に立つ資格などについて詳しく説明します。

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Webデザイナーとは

Webデザイナーの主な仕事は、要件に沿ってWebサイトのページを機能的にデザインすることです。多くの場合、完成したデザインをWebサイト上に反映させるためのコーディングまで担当します。

Webデザイナーは美しいビジュアルデザインだけではなく、サイトの目的に応じた使いやすいインターフェイス(UI)を考えるのも大切な仕事です。業種によっては印刷物のデザインを行うDTPデザイナーとWebデザイナーを兼任することもあります。

平均年収は所属する企業や業務の内容、担当領域、スキルレベルなどによっても異なりますが、レバテックキャリアが公開しているWebデザイナーの求人を見ると、およそ600~1000万円の求人が多い傾向にあります(2022年11月現在)。

近年はWeb媒体での広告需要が高まっていることなどから、Webデザイナーの需要は高い状態にあります。しかし、デザイントレンドの移り変わりは速く、新しい技術も続々と登場する業界であるため、長く活躍するためにはトレンドのキャッチアップを怠らず、幅広いスキルを身につけていく必要があります

関連記事:Webデザイナーとは - 仕事内容や需要、将来性もご紹介

Webデザイナーに求められる必要なスキルと学習法

Webデザイナーに求められる基本的な知識やスキルを紹介します。Webデザイナーを目指している人は、まずはこれらのスキルの習得をおすすめします。

関連記事:Webデザイナーの将来性とは!?スキルやキャリアパスを解説

デザインの知識

デザインを行う職種であるため、デザインに関する知識は必須です。さまざまなレイアウトや配色、色彩の知識があればより魅力的なWebサイトを制作することができます。また、Webデザイントレンドのキャッチアップも習慣づけておくとよいでしょう。

デザイン知識の勉強方法

デザインにはセンスや感覚的なものが最重要で、知識ではないと思われるかもしれません。しかし、まずはデザインの理論をしっかりと身につけることが必要です。

たとえばレイアウトのルールや配色などのデザインの知識です。このような知識は書籍やWebデザイン系のブログで広く公開されています。まずはデザインの知識を身につけ、それからさまざまなWebサイトを見ることで、Webデザインに必要なデザイン知識を効率よく勉強できます。

各種グラフィックツールのスキル

Webデザイナーは、Webページのデザインを行う職種です。そのため、まずは各種グラフィックツールのスキルは必須と言えます。Illustrator®やPhotoshop®、Fireworksといったツールは広く使用されているため、これらのスキルは習得しておきましょう。

また、Dreamweaverのスキルを求められることも多いので、習得しておくとエントリーできる求人の幅が広がります。

グラフィックツールの勉強方法

まずはPhotoShop®とIllustrator®の2つのグラフィックツールを学習しましょう。入門書を購入して、指示された手順通りに操作できるようになることを目指します。入門書で難しく感じた内容でも、動画ならすんなり理解できることがあるので、動画サイトも併用して学習するのもおすすめです。

ある程度、グラフィックツールの操作になれてきたら「こういう風にしたいときはどうすればいいの?」という場面が増えてきます。そのようなときは逆引き書のような書籍がおすすめです。さまざまな目的に応じたテクニックが辞典のようにまとめられている書籍であり、入門書の次に手にとる1冊としておすすめです。

コーティングやプログラミングのスキル

デザインができた後、それをWebで見るためにコーディングや、ブラウザ側で動作するスクリプト作成もWebデザイナーが担当することが多くあります。その際にはHTML/CSSのコーディングスキルやJavaScriptなどのプログラミングスキルが必要になります。React.jsやAngular.jsといったフレームワークのスキルがあれば、さらに活躍の幅が広がるでしょう。

コーディング・プログラミングの勉強方法

コーディングやプログラミングを勉強するには、実際に手を動かしてどのような結果になるのか、丁寧に確認しながら学習を進めるのがおすすめです。たとえば、Progateのようにブラウザ上でコーディングやプログラミングを学べるサイトでの学習や、ドットインストールのような動画サイトも検討すると良いでしょう。

Webに関する知識

Webに関する知識は幅広いですが、コーディングやデザイン以外には、Webマーケティングに関する知識も重要です。Webマーケティングとは、Web上でサービスを提供するにあたり、どのようなものにニーズがあるのかを分析するノウハウのことです。

Webマーケティングを踏まえたWebデザインを行うことで、よりユーザーに需要のあるWebサイトになります。Webデザインは芸術的なデザインとは異なり、あくまでもユーザーの利便性が重要です。そのため、感性というよりはマーケティングに基づいた適正なデザインが求められる傾向にあります。

Webに関する知識の身につけ方

知識の身につけ方は複数あります。専門的なスキル以外は、基本的に独学になるでしょう。独学の方法としては、動画学習、Webサイトでの学習、書籍での学習などがあります。どの方法が良いというわけではなく、自分の好みの方法を選ぶことや、複数の方法を組み合わせることが重要です。

逆に言えば、やりたくない方法だと学習のモチベーションが上がらないので継続できない可能性が高いでしょう。大切なのは、学習を通して好奇心を高めていくことです。知識に対して好奇心が高まれば、自ずと学習する習慣が身につくはずです。

ステップアップする上で身につけておきたいスキルと学習法

ここでは、Webデザイナーとしてさらにステップアップする上で必要になる上級スキルをご紹介します。先ほど紹介した基本スキルに加えて身につけておくことで、Webデザイナーとしての活躍の場が広がるでしょう。

レスポンシブデザインの知識とスキル

レスポンシブデザインとは、ユーザーが使用しているデバイスの画面サイズに応じて、Webサイトのデザインを切り替える技術のことです。多くのWebサイトは、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでの閲覧も考慮されていますが、そのような画面サイズの異なる複数のデバイスで快適に表示されるようにWebサイトを制作するときに利用されます。

レスポンシブデザインの勉強方法

レスポンシブデザインの学習には、レスポンシブデザインに特化した書籍による勉強が効果的です。コードの書き方だけでなく、それぞれのデバイスに最適化されたレイアウトの設計や、コードを記述した結果のプレビューまで記載されている書籍もあります。

またパソコン版のWebブラウザに標準で備わっている開発ツールを使うことで、スマートフォンやタブレットの表示を疑似的に再現できるため、学習時には開発ツールの使い方も勉強すると良いでしょう。

UI/UXデザインの知識とスキル

UI(User Interface)とUX(User Experience)の知識もWebデザイナーには必要です。見た目の美しさや正しさだけでなく、実際にWebサイトを閲覧して感じられる心地良さを追及したものが、UI/UXデザインです。

UI/UXを考慮したデザインには、ユーザーの心理や人間工学に基づいた設計を行い、ユーザー目線でのデザインが必要です。ユーザー目線で優れたデザインを実現することで、Webサイトのユーザー万読度を高めることができます。

UI/UXデザインの勉強方法

UI/UXを学ぶには、UI/UXデザインに特化した書籍で学ぶ方法が基本となります。またUI/UXは現在注目を集めている技術であるため、UI/UXデザイナーがセミナーを開催して普及に努めていることもあり、そのようなセミナーへ参加するのもよいでしょう。

SEOの知識とスキル

単に見た目が良いというだけでは魅力的なWebサイトとは言えません。クライアントの要望を汲み、さらにビジネスに貢献できるWebサイトにするためにはSEOの知識が求められることもあります。

Webサイトを制作する際に、検索エンジンの最適化を考慮したデザインを提案できるようになることで、ワンランク上のWebデザイナーとして活躍できるでしょう。

SEOの勉強方法

基本的なSEOの知識は書籍やWebサイトなどの情報から学習できます。まずは基本となる概念をしっかりとつかみましょう。

ある程度、SEOの基本が身についたら、SEO業界のトレンドを追いかけて最新情報を入手することが必要です。Googleの検索アルゴリズムは毎日のようにアップデートされており、現在のSEOの常識が将来的には変わってしまうことがあるからです。

また自分でSEOを意識したブログを運営して、記事が上位表示されるように改善を続けていくことも、SEOを現場感覚でつかめるのでおすすめです。

マーケティングの基礎知識

先ほどのSEOと同じく、Webデザイナーにはクライアントの要望をしっかり把握・理解する必要があります。収益面で目的が果たされていなければ、良いWebデザインであっても良いWebサイトとは言えません。マーケティングの基礎知識を習得することでデザインの観点からだけでなく、ビジネス発展にも貢献できるWebサイトを作ることができるでしょう。

マーケティング基礎知識の勉強方法

まずは書籍をつかってマーケティングの基礎知識を身につけましょう。集客・セールス・分析の3つはマーケティングの基本です。多くの書籍がさまざまな切り口でマーケティングを解説していますが、まずは1冊の入門書を手に取り丁寧に読み解きましょう。

YouTubeやUdemyなどの動画サイトでもマーケティングを学ぶことができます。有料の動画教材を選ぶときは、講義の内容や視聴者のレビューなどを参考にすると、自分にあった動画を選びやすくなるでしょう。

ビジネススキル

Webデザイナーからさらにキャリアアップを目指すのであれば、ビジネススキルは重要です。マネジメント力やプレゼンテーション力など、高度なビジネススキルを習得することでWebディレクターなどへステップアップすることができます。さらにクライアントが抱える問題をどのようにして解決していくかといった問題解決能力も必要です。今後チームを牽引するようなポジションを目指すのであれば、周囲をまとめ円滑にプロジェクトを進行できるスキルを磨いておきましょう。

ビジネススキルの学習方法

ビジネススキルといっても非常に幅が広いため、まずは自分に必要なスキルを見極めて重点的に学習することを心がけましょう。たとえばマネジメントやプレゼンテーション、論理的思考力など汎用的なスキルについては、書籍でも学べます。

また日々の仕事から得られるフィードバックでもビジネススキルは磨けます。上司や先輩からのちょっとした一言が自分を大きく成長させるきっかけにもなるため、毎日の仕事を丁寧にこなすことがビジネススキルを学ぶ良い機会になっているでしょう。

マネジメントスキル

Webデザイナーに限らず、IT関連の実務職にもマネジメントスキルは必要です。ここで言う実務職とは、実際に手を動かして作業する業務のことです。では、なぜ実務職でもマネジメントスキルが必要なのでしょうか。

それは、今後ステップアップしてマネジメント職につく可能性が高いからです。IT業界だけの話ではありませんが、会社内で昇進していくとマネジメントの役割を担う場合が多いです。逆に言えば、マネジメントスキルを身につけないと昇進しにくいということになります。そのため、ある程度経験を積んだらマネジメントに意識を向けていくことが重要です。

マネジメントスキルの勉強方法

マネジメントスキルの勉強は一人ではできません。座学でもノウハウを学ぶことは可能ですが、実践的に勉強する場合はマネジメント対象が必要です。マネジメント対象とは、実務に携わっているメンバーのことです。

実務に携わっているメンバーに目を向け、サポートをする、引っ張っていく、といったことに力を入れていればマネジメントスキルが身に付いていきます。

ライティングスキル

Webデザインとは関係のないスキルと思われるかもしれませんが、ライティングスキルも大切です。魅力的なデザインのWebサイトには、魅力的な文章が欠かせません。一目で印象が伝わるコピーなど、人を惹き付けるようなライティングができれば、より良いWebサイトを作ることができるでしょう。さらに、先ほど述べたSEOに関する知識を活かしたライティングを行うことができれば、検索エンジンと親和性の高いサイトを制作することができます。

ライティングスキルの学習方法

ライティングスキルを高める第一歩は、正しい日本語の使い方を知ることです。日常的に日本語でコミュニケーションをしていても、実は間違った使い方をしていることが多くあります。文章術の入門書を一冊手に取ってしっかりと中身を理解しましょう。

また他人の書いた文章を読んで、間違っているところを見つけて修正するのもスキルアップにつながります。ライターでなくても仕事をしていると、他人の書いた文書を読む機会はそれなりにあるはずです。仕事をミスなく進める意味でも、他人の書いた文章をチェックして誤りを見つけて修正することを繰り返すことで、自然とライティングスキルを向上させることができるでしょう。

Webデザイナーの転職に欠かせないポートフォリオとは

ポートフォリオとは、これまでの実績やスキルをまとめた作品集のようなもので、Webデザイナーの就職・転職活動をする上で欠かせません。

ポートフォリオには今まで制作してきたWebサイトの名称やURL、スクリーンショットなどを見やすいかたちでレイアウトしましょう。

ポートフォリオはWeb上にポートフォリオサイトを作成する場合と、紙のポートフォリオをプリントアウトして作る場合の2パターンがあります。Webデザイナーの場合はWeb上で作成する場合がほとんどですが、面接で持参する場合は紙のポートフォリオが必要となることもあるので、用途に応じて使い分けられるよう準備しておくとよいでしょう。

ポートフォリオには作品だけではなく、自分のプロフィールやスキルシートなども忘れず記載します。また、作品はただ載せるのではなくサイトのコンセプトや工夫した点などもあわせて書いておくことで、相手にメッセージが伝わりやすくなります。

そのほか、制作期間や担当箇所(デザインのみなのか、コーディングまで担当したのか等)、使用ソフトなども記載し、実績を正確に伝えられるようにしましょう。

【未経験向け】Webデザイナーのスキルチェックシート

さまざまなスキルが求められるWebデザイナーですが、これから紹介するスキルチェックシートに記載されているスキルは最低限、身につけておきましょう。

Webデザイナーのスキルチェックシート

  • ・Photoshop®を使ってコーディングしやすいデザインを制作できる

    ・Illustrator®を使ってロゴなどのデザインができる

    ・自分でデザインしたWebページのコーディングができる

    ・レスポンシブウェブデザインなどによるスマートフォンサイトのコーディングができる

    ・WordPressのカスタマイズができる

    ・jQueryのカスタマイズができる

    ・UI/UXの概念を理解している

    ・チームで仕事を進めるのに必要なコミュニケーションスキルがある


Webデザイナーにとって特に重要なのが、Photoshop®とIllustrator®のスキルです。Webデザイナーとして就職後に必要となるため、書籍やスクールなどを利用して積極的に学んでおきましょう。

Webデザイナーに役立つ資格

Webデザイナーになるために必須の資格はありませんが、スキルの証明に役立つ資格はあります。この項目では、Webデザイナーの仕事に関連する資格を5つ紹介します。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定とは、厚生労働省が認定する国家検定の1つです。ウェブデザインに関する知識や技能、実務能力が問われる学科試験と実技が行われ、レベルは1~3級までの3段階になります。

1級、2級の受検には実務経験年数などの受験資格がありますが、3級の資格はWebの作成や運営に携わる業務を行っている、または従事しようとしている人であれば誰でも受けられるので、初心者の入門資格ととらえても良いでしょう。

ウェブデザイン技能検定の勉強方法

ウェブデザイン技能検定にチャレンジする場合、2級、1級は受験資格が必要であるため、まずは3級からのチャレンジになるでしょう。

公式サイトに学科・実技の練習問題が公開されているので、まずはこちらを使って試験内容をざっと把握し、公開されている過去問で本試験のレベルを確認しましょう。間違えたり分からなかったりした問題については、インターネットなどで調べて理解し、本試験で出題されても正答できるように準備しておくことが大切です。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験とは、WebデザイナーやWebクリエイターが、実務に活かせる知識やスキルを身につけられるのがこの資格です。Webについての知識を体系的に学ぶことができるので、仕事の効率をアップさせられます。Webクリエイターとしての総合的なスキルが身についていることを客観的に証明できるのが、Webクリエイター能力認定試験のメリットです。

Webクリエイター能力認定試験の勉強方法

公式テキストと問題集を使って対策するのが基本となります。スタンダードとエキスパートの2つのレベルがありますが、勉強方法に違いはありません。テキストを読み込んで理解して、サンプル問題を確実に正答できるまで繰り返し演習を重ねましょう。

Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、公益財団法人画像情報教育振興協会が主催している検定試験です。マークシート形式で、ベーシックとエキスパートの2種類のレベルがあります。Webデザイナー検定では、Web制作に関する知識や技術を問う内容になっています。

主に知識問題が問われますが、HTML、CSSに関する問題もあります。

Webデザイナー検定の勉強方法

Webデザイナー検定は独学で勉強するのが一般的です。Webデザイナー検定用の参考書が複数あるので、購入して学習できます。参考書に迷ったら、公益財団法人画像情報教育振興協会が出版している公式参考書を選ぶと間違いないでしょう。

具体的には、「入門Webデザイン」「Webデザイン -コンセプトメイキングから運用まで-」「Webデザイナー検定エキスパート・ベーシック公式問題集」などの書籍があります。また、公式サイトでは、過去問2年分がPDF形式で公開されています。過去問も解いておくと良いです。

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが主催している認定資格です。2014年に始まった新しい認定資格で、レベルは1と2の2段階があります。コンピューターを使って受験するCBT方式です。出題される内容はHTML5だけでなく、CSS3とJavaScriptも出題されます。

HTML5プロフェッショナル認定資格の勉強方法

HTML5プロフェッショナル認定資格は独学で十分合格できる試験で、独学が一般的です。独学の方法は、参考書と問題集です。HTML5プロフェッショナル認定資格用のテキストは複数あるので、合いそうなものを選べば問題ありません。有名なテキストとしては、「HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集」が挙げられます。

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Photoshop®クリエイター能力認定試験とは、Adobe社の画像編集ソフト「Photoshop®」を用いた画像編集やコンテンツ制作の能力を認定する試験です。基本的な能力が身についていることを証明できる「スタンダード」と、より高度な制作能力が身についていることを証明できる「エキスパート」の2段階のレベルが用意されています。受験資格は特になく、誰でも挑戦できる資格です。

Photoshop®クリエイター能力認定試験の勉強方法

まずは公式テキストと問題集を購入して知識のインプットを進めましょう。ある程度、Photoshop®の概要が把握できたら、問題集を繰り返してアウトプットを完璧にします。あとは実際にPhotoshop®を操作して慣れることが重要です。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Illustrator®クリエイター能力認定試験とは、Adobe社のドキュメントデザインソフトである「Illustrator®」を用いたデザインやコンテンツ制作の能力を認定する試験です。基本的な操作ができることを証明できる「スタンダード」と、より創造性が高いコンテンツ制作ができることを証明できる「エキスパート」の2段階のレベルが用意されています。Photoshop®クリエイター能力認定試験と同じく、受験資格は特にありません。

Illustrator®クリエイター能力認定試験の勉強方法

Illustrator®クリエイター能力認定試験の試験と同様に公式テキストと問題集を使ってインプットとアウトプットを繰り返します。あとは実際にIllustrator®を使いこなせるまで操作を繰り返して覚えましょう。

未経験からWebデザイナーになるには

未経験からWebデザイナーになるには、デザインを制作するためのグラフィックソフトや、コーディングをするためのエディタ、それらが快適に動作する性能のパソコンを用意しましょう。まずは自分なりにWebサイトを制作して、ポートフォリオを用意してから就職活動を始めましょう。

Webデザインのスキルを学ぶ方法は大きく分けて独学とスクール利用の2つがあります。独学は費用をかけずに自分のペースで学習を進められますが、学習に行き詰ったときは自分で解決しなければなりません。一方、スクールの利用は費用がかかりますが、プロの講師から直接教えてもらえるため、疑問点を解決しながら効率的に学習を進められます。

関連記事:Webデザイナーのキャリアパスと必要なスキルとは?

未経験から目指す際に優先的に習得すべきスキル

Webデザイナーが未経験でも必須で習得すべき優先スキルは、画像編集のスキル、デザインやレイアウトのスキル、マーケティングスキル、コーディングスキルの4つです。

画像編集やコーディングスキルを習得するためには、Photoshop®やIllustrator®などのグラフィックソフトや、Dreamweaverなどのテキストエディタが必要です。Webデザイナーの業務に直結するスキルですので、まずはこの2つを最優先で習得しましょう。

またWebデザイナーに求められるデザインやレイアウトのスキルは、センスではなく理論的に身につけることができます。レイアウトの原則や配色の理論などを解説している書籍やWebサイトを参考にして、少しずつ身につけていきましょう。

Webサイト制作の目的の一つに、商品やサービスを利用するユーザーを集客することがあげられます。ここで活かせるのがマーケティングスキルです。SEOやWeb広告など、マーケティングに関するスキルを身につけていれば、ほかのWebデザイナーとの差別化にもつながるため、就職活動も有利に進められるでしょう。

Webデザイナーの将来性

Webの需要は今後も続くため、Webデザイナーの需要も今後も続くと考えられます。多くの人が特にスマホで日々Webにアクセスしています。ただし、AI化の推進などによってWebデザイン業務の一部が自動で行われる可能性はあるでしょう。そうなると、Webデザイナーの需要が減る可能性はあります。

技術が変化しても生き残るためには、Webデザイン以外のスキルも身につけ、幅広い視点で業務を見ることが重要です。具体的には、Webマーケティング、Webプログラミング、マネジメントなどのスキルがあると他の職種に転身することもできます。

Webマーケター、Webプログラマー、Webディレクターなどの職種も視野に入れておけば、技術が変遷しても臨機応変に役割を変えて立ち振る舞いやすいはずです。

まとめ

Webデザイナーは柔軟な創造力と高いスキルが求められる魅力のある仕事です。その分、Webデザイナーを志望している方は多く、最低限のスキルを身につけるだけでも多くの努力が必要です。Webデザイナーとして長く活躍するには、就職後にもスキルアップを続ける必要がありますが、多くのお客様から感謝される仕事でもあるため、やりがいを感じやすい仕事といえるでしょう。

関連記事:Webデザイナーの志望動機の書き方ポイントと例文を解説

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