Javaエンジニアが転職するときの4つのポイント - 求人例も紹介

最終更新日:2024年3月8日

Javaのスキルがあると、転職に有利だとよく言われます。その理由は、Javaは汎用性が高い言語ゆえさまざまなシステムやアプリに使用されており、求人数も多いためです。

ただし、Javaは求人数が多い分、自分に合った転職先を見つけるのが難しいという一面もあります。この記事では、転職を考えているJavaエンジニアに向けて、現役のJavaエンジニアがどのような転職をしているのか、Java未経験の方が転職できる求人があるのかを求人票を紹介しながらお伝えしています。

また、転職するときの押さえておくべきポイントをご紹介します。

この記事のまとめ

  • 現役のJavaエンジニアが転職するときのポイントを解説。Java未経験の方が転職できる求人について求人票の例を紹介
  • Javaは汎用性の広い言語で、多くの環境で動作する。また、オブジェクト指向でモジュール分割や再利用がしやすいため大規模プロジェクトに向いている
  • Javaエンジニアの転職に活かせる周辺スキルとしては、開発プロジェクトでの実務経験、データベースの知識、フレームワーク、開発環境などがある

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Javaエンジニアが転職するときのポイント4つ

javaエンジニアの転職ポイント


Javaのスキルをもつエンジニアが転職する際は、どんな点に注意したらよいのでしょうか。Javaエンジニアが転職するときのポイントは、以下4つです。Javaに限らず重要な内容なので、ぜひ押さえておきましょう。

ポイント1: 求人情報は、開発環境とフレームワークをチェックする

求人情報を確認するときは、仕事内容などの項目に記載されている、開発環境とフレームワークに関する情報をチェックしましょう。Javaはフレームワークの種類が豊富なので、応募先によってはフレームワークを新しく習得する必要があるかもしれません。

ポイント2: 職務経歴書を書く時は、担当した業務を細かく記載する

職務経歴書を書く際は、担当したプロジェクトごとに概要と担当業務を記載しましょう。具体的には、以下のような項目をまとめます。

  • ・開発期間

    ・プロジェクト名や業務内容

    ・開発環境(OS・開発言語・フレームワーク・DBなど)

    ・担当業務(機能追加/設計など)

    ・役割(リーダー/メンバーなど)

職務経歴書の書き方について、詳しく知りたい方は「SE(システムエンジニア)のための職務経歴書の書き方(テンプレート付)」の記事も参考にしてみてください。

ポイント3: キャリアの方向性を考えて、企業を選ぶ

転職する際は、Javaのスキルを活かして、どんなキャリアパスを進みたいかを考えておきましょう。スキルをさらに磨いて技術を究めたり、プロジェクトやチームのマネジメントを目指したりと、ポジションアップを狙う選択肢もありますし、SIerからWeb系企業に転職するという選択肢もあります。Javaエンジニアの求人は多いため、あなたがこの先どんなエンジニアになりたいかを考え、じっくりと企業を選びましょう。

ポイント4: 希望する転職先に合ったアピールをする

行きたい企業をしぼったら、転職希望先での開発内容に沿って、以下のようにアピールポイントを整理しましょう。

■業務システム開発
業務システム開発は、クライアントと相談しながら要件を詰めるなど、コミュニケーションの機会が多いです。また、納期までに開発を終えるスケジューリング力も求められます。そのため、コミュニケーション力やマネジメント力をアピールするとよいでしょう。

■スマホアプリ開発
スマホアプリの世界は進化が早く、技術の進歩がとても速いことが特徴です。そのため、新しい技術への関心の高さや、習得への意欲をアピールするとよいでしょう。

関連記事:Javaとは何?【初心者にも分かる基本と特徴を解説】

Javaエンジニアの求人例をチェック

Javaエンジニアの求人例を紹介します。

【SE・プログラマー】Java/画像処理のアプリ開発・車載機器のシステム開発

【想定年収】
400~600万円

【業務内容】
各種システム開発(公共、金融、IoT関連など)
ネットワーク・サーバー等の環境構築

【求められるスキル・経験】
Java
C言語
JavaScript
OpenShift

【Javaエンジニア】新規事業のサブスクリプションプラットフォームの開発全般(一部在宅可)

【想定年収】
450~700万円

【業務内容】
サービス提供プラットフォームおよび決済システムの開発

【求められるスキル・経験】
Javaを用いたWebアプリケーションの開発経験1年以上
サーバーサイドの開発経験3年以上

未経験可の求人例

独学やスクールで勉強していた人でも応募できる案件もあります。
未経験からJavaエンジニアになる方法については「未経験からJavaエンジニアになる方法」を参考にしてください。

【開発エンジニア】Javaによるワークフローシステム開発の要件定義~運用テスト

【想定年収】
450~800万円

【業務内容】
Web・オープン系/アプリ/組込み系などの開発や検証

【求められるスキル・経験】
言語問わず開発業務を1年以上経験している方
※実務未経験・第二新卒の方も歓迎

自ら考え行動できる方
成長意欲や向上心が強い方
個人ではなくチームで仕事ができる方

関連記事:Java資格の最新一覧と各試験の難易度やおすすめの書籍を紹介

Javaエンジニアの需要や平均年収

Javaのスキルが転職に有利であると言われる理由は、Javaのスキルを必要とする求人が多いためです。たとえば、レバテックキャリアが公開しているエンジニア求人のうち、Javaのスキルを求めている求人倍率は約35%、案件倍率は7~11.6倍にも上ります。(※2022年4月時点)

2020年に実施した調査でも、プログラミング言語別に見た求人数はJavaが約35%を占め、最もニーズが高いという結果が出ています。


※参考:【2020年7月発表】プログラミング言語別求人案件ランキング

求人数が多いということは、それだけJavaを利用した開発が多いということです。官公庁や金融系の業務系システムなどから、ゲーム会社でのゲーム開発、ベンチャー企業でのスマホアプリ開発まで、Javaは実に幅広く使用されています。

そして、気になるJavaエンジニアの平均年収は300~700万円程度(レバテックキャリア実績)。少し年収の幅が広い理由は、上流工程から下流工程まで幅広い工程でJavaエンジニアが求められているためです。

では、Javaエンジニアの年収が低いかというとそうではなく、たとえばレバテックキャリアが公開しているJavaエンジニアの求人のうち、年収600万円以上をねらえる求人は約83%となっています。(※2022年4月時点)

PMやリードエンジニアなどのマネジメント・リーダー経験があれば高年収を提示されやすくなるので、開発スキルを磨いた後は上流経験を積んでいけるよう、自身でキャリア設計を行っていくことも重要です。

これらのことから総じてJavaは、十分に高年収を狙える言語といえるでしょう。

関連記事:Javaの将来性は?需要が高い理由や平均年収も紹介

資格取得による転職活動への影響について

転職活動の際には履歴書に資格を記載する項目があります。
資格によっては持っていても評価されないものや有利に働くものもあります。

Javaの資格で代表的なのは、Javaの開発元が実施している「Oracle認定Javaプログラマ試験」です。Oracle認定Javaプログラマ試験はBronze、Silver、Goldのレベルに分かれています。

Javaの資格である、Java Bronze、Java Silver、Java Goldを持っていれば転職活動にどのような影響があるのでしょうか。

Java Bronze

Java BronzeはJavaを勉強し始めた人向けの入門資格です。
オブジェクト思考の基礎の知識があることを証明します。

入門資格であるためJavaに対する知識があることは伝えられますが、専門性が高い人材としてアピールするには力不足な資格です。

ただし、企業によっては資格手当の対象になっている場合もあります。

Java Silver

Java Silverは詳しい人に指導してもらいながらであれば、実際にコードを書くことができる初級者向けの資格です。
Java Bronzeの上位の資格にあたります。

Java Bronzeと違う点はスキルレベルのほかにも資格の種類にあります。Java Silverは国際資格であり、日本以外の国でも同じスキルレベルを評価してくれるため、海外勤務を希望する人にとっては海外の企業への転職に役に立つかもしれません。

Java Gold

Java GoldはOracle社の試験の中ではもっともグレードの高い試験です。
最難関であるため、世界的にJavaに対する技術力のある人と客観的に見ても評価されます。

この資格では設計の意図を正確に理解して自分一人の力で開発、実装できることを評価しています。

Java Silverと同様に国際資格であるため、日本だけでなく海外で働く際にも有利にはたらきます。

関連記事:Pythonエンジニアの将来性は?JavaやRubyとも比較

Javaが活用される4つの理由

それでは、Javaはなぜここまで広く使用されているのでしょうか。

Javaが広く使用されている理由は、Javaの特性が大きく関わっています。その主な特性は、以下の4つです。

さまざまなデバイスやOSで作動する汎用性の高さ

Javaの汎用性の高さを支えるのは、「JVM(Java仮想マシン)」です。このJava仮想マシンが、デバイス本体と実際に動くプログラムの通訳の役割を果たすので、どのようなデバイスであってもJava仮想マシンが動作すれば、Javaを利用することができます。そして、この機能があることでAndroidアプリの開発も可能にしています。

オブジェクト指向で、大規模なシステム開発に向いている

オブジェクト指向とは、プログラムの機能をグループ化し、それらを組み合わせてプログラムを作成していくことを指します。プログラムを細かく分解できるので、開発も分割して進めることができます。そのため、Javaは大規模なシステム開発がしやすいです。

セキュリティ面で優れている

Javaはハッキングされにくく、セキュリティレベルも高いと言われています。そのため、決済システムや業務系システム開発など、高度なセキュリティが必要なシステムにも使用されています。

習得しやすい言語である

JavaはC++を発展させ、ガベージコレクションというメモリ開放機能を自動にしたことで、普及した言語です。JavaはC++などに比べて親しみやすいので、エンジニアにとって習得しやすい言語といえます。習得しやすいため、それだけ言語を使用できるエンジニアの数も多くなります。

Javaエンジニアの転職に活かせる周辺スキル

Javaエンジニアとして転職をする場合、Javaのスキルはもちろん必要ですが、それに加えて活用することのできるJavaの周辺のスキルや経験を紹介します。

実務経験

Javaエンジニアに限らずどの言語のエンジニアでも重要な要素になりますが、エンジニア転職においてはシステム開発プロジェクトに従事した経験があることが需要視される傾向があります。プロジェクトでの開発者としての役割を知っているエンジニアが求められるのです。

プロジェクト推進、開発工程、管理技法などを知っている即戦力となるエンジニアはより歓迎されます。求人によっては実務経験1年以上、3年以上といった経験年数が前提条件となることもあります。

更には、顧客とコミュニケーションをとるポジションの実績があれば、よりエンジニアとしての総合力を示すことが可能です。

データベース

Webや基幹システムなどでは、ほぼ全てのシステムのバックエンドにデータベースが存在しています。Javaのプログラムからデータベースへアクセスする処理を設計・開発できることはもとより、データベースのテーブル設計等にも馴染んでいるとスキルが評価されます。

フレームワーク、開発環境

Webのシステムでは画面作成にフレームワーク(FW)を使うことがほとんどです。フレームワークには流行り廃りがあるため、近年人気のあるフレームワークを学んでおくと転職時に有利です。例えば、Spring、JSF、Play Frameworkなどが挙げられます。また、画面以外でもデータベースへのアクセス処理のためのフレームワークとしてHibernate等を利用することもあります。

また、eclipseという統合開発環境(IDE)を利用することが多く、利用方法、効率的な開発方法、カスタマイズなどは知っていると評価に繋がります。

Web関連技術

JavaでWebアプリケーションを作成する場合、フロントエンド側(ブラウザ側)の記述のためにHTML、css、JavaScriptといったWeb関連のプログラミング言語も必要となってきます。プロジェクトによっては、JQueryなどのJavaScript向けライブラリ、フレームワークが必要となる場合もあります。非同期通信(ajax)などをJavaScriptの活用によって実装する場合があるため、Webの関連技術を所持することはJavaエンジニアの転職にとってプラスに働きます。

クラウド関連技術

近年ではJavaのシステム開発においてもクラウド環境の利用が一般的になっています。AWS、GCP、Azureなどの各種サービスを使いこなすことが出来るエンジニアは重宝されます。

プロジェクトマネジメント

Javaエンジニアとして働く場合、一定以上の規模を持ったプロジェクトに参画することが多いです。より高い価値を持ったエンジニアとして働くためには、開発者としての業務に加え、チームを導き、チームでの成果を出すことが必要です。品質、コスト、進捗(QCD)の管理ができれば、より高い価値を提供できるエンジニアとなれます。

Javaエンジニアの転職に関するよくある質問

Javaエンジニアへの転職を考えているエンジニアからよくあるご質問を紹介します。
Javaエンジニアの仕事内容、年収、スキル、今後の需要についての質問が多いです。自分自身が疑問に思っていることに近い質問があれば、ぜひ参考にしてみてください。

Q1. Javaエンジニアの平均年収を教えてください。

レバテックキャリアの実績として、Javaエンジニアの平均年収は300~700万円程度となっています。一口にJavaエンジニアといっても、要件定義などを担当する上流工程のエンジニアとコーディングを担当する下流工程のエンジニアが存在し、上流工程を担当するエンジニアほど高い年収が見込めます。

Q2. Javaエンジニアで評価されるスキルを教えてください。

Javaそのもののプログラミングスキルはもちろんですが、上流工程を目指すのであればコミュニケーションスキルやマネジメントスキルも重要なポイントになります。また、どの言語でも同じことが言えますが、Javaについてはスマホアプリのプログラミング言語として採用されるケースも多いことからも、業界トレンドの把握や最新技術を習得する姿勢も問われます。

Q3. Javaは今後も需要がありますか?

Javaは数あるプログラミング言語のなかでも汎用性が高く、業務システムからスマホアプリまで幅広い用途があります。そのため、Javaエンジニアは圧倒的に転職に強く、今後も高い需要が見込めます。どのプログラミング言語を習得すべきか迷っている方は、就職・転職に強いJavaがおすすめです。

Q4. 未経験からでも独学でJavaエンジニアに転職できますか?

Javaエンジニアの需要は高く、実務経験がなくても知識やスキルが有れば採用する企業もあります。
人気の言語であるため、教材やスクールなどが多く知識をつけやすい環境になっています。
また、気軽に質問できるサービスなどを利用すれば一人で行き詰まってしまうことも防げます。

このほかにも未経験からJavaエンジニアになるための勉強方法などは「未経験からJavaエンジニアになる方法」を参考にしてください。

Q5. Javaエンジニアとは何ですか?

JavaエンジニアはJavaを使用してアプリケーションの開発を行うエンジニアです。Javaは汎用性の高いプログラム言語で業務システム、Webシステム、スマホアプリ、組込み系プログラムなど幅広い分野で採用されています。Javaエンジニアの主な業務には、ソフトウェアアプリケーションの設計、開発、テスト、および保守・運用が含まれます。

まとめ

この記事では、現役のJavaエンジニアが転職するときのポイントを解説しました。求人票を例にJava未経験の方が転職できる求人について紹介しました。
Javaは汎用性の広い言語で、多くの環境で動作します。また、オブジェクト指向でモジュール分割や再利用がしやすいため大規模プロジェクトに向いています。
Javaエンジニアの転職に活かせる周辺スキルとしては、開発プロジェクトでの実務経験、データベースの知識、フレームワーク、開発環境などがあります。

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