定義が曖昧なWebエンジニアをフロントエンド、サーバーサイドで個別に解説Webエンジニアの将来性とは?職種ごとに解説

最終更新日:2021年10月29日

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Webエンジニアは、Webシステムの開発を担う職種の総称です。業界業種を問わずWebメディア、サービスの活用が当たり前になる中で、Webエンジニアの需要は順調に拡大してきました。Webエンジニアは将来性のある職業と言えますが、Web業界はトレンドの移り変わりが激しいため、職種ごとに将来性を見極めていく必要があるでしょう。ここでは、Webエンジニアの将来性を職種ごとに解説しています。

1. Webエンジニアとは?

まず、Webエンジニアの仕事内容を、職種ごとに解説していきます。Webエンジニアは大きく「フロントエンドエンジニア」「サーバーサイドエンジニア」2つに分類することができます。それぞれの特徴や仕事内容は次のとおりです。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接触れる部分や目に見える部分を開発するエンジニアです。主な仕事としては「UIの設計と実装」があります。

UI設計・実装

UI(ユーザーインターフェース)の設計では、ユーザー目線で使いやすさを重視し、目的に沿ったUIを設計します。小さな手間で効率よく操作できるようなアイコンの配置や、検索エンジン最適化(SEO)を考慮したHTMLコーディングなどが主な業務です。また、UX向上を見据えたデザイン最適化の一環としてCSSに手を加えることもあります。

API連携処理の実装

フロントエンドエンジニアは、サーバーサイドとの連携で使用されるAPI(Application Programming Interface)の開発も行います。APIとはWebサービスやアプリケーションが外部と情報をやりとりするための「接続口」です。一般的にはサーバーサイドエンジニアが実装を担当しますが、APIからのデータ取得・表示処理はフロントエンドエンジニアが開発することもあるでしょう。

サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアは、Webサービスやアプリケーションにおいて、サーバー側の処理を実装する職種です。サーバーサイドの品質はWebサービス・アプリケーションの処理速度や安定性に直結するため、一定の技術力が求められます。

サーバー内処理の実装

サーバーサイドエンジニアは、サーバー内部で行われる各処理(ログイン処理、データ検索、データ抽出、ファイルアクセス、データ取得・加工・集計)を実装します。

APIの実装

フロントエンドと連携するためのAPI実装もサーバーサイドエンジニアの仕事です。連携するデータの形式やタイミングなどを、フロントエンドエンジニアと協力しながら決定し、実装していきます。

DB検索などのパフォーマンスチューニング

DBのパフォーマンスはサービス・アプリケーションの使い勝手に直結するため、非常に重要な作業です。サーバーサイドエンジニアは、データ抽出・検索といった各処理が迅速に行われるように、DBのパフォーマンスを調整します。具体的には、高速化チューニングやSQL構文の精査など、ボトルネック部分の特定と修正が多いでしょう。

セキュリティ対策

サーバーを含むインフラ部分はサイバー攻撃の対象になりやすいため、サーバーサイドエンジニアがセキュリティ対策を施すこともあります。具体的には、ファイアウォールの設置と通信の許可・拒否の設定、セキュリティパッチの適用、アカウントIDやパスワードの管理などが挙げられます。

2. Webエンジニアの将来性と需要の推移

冒頭でも触れたように、Webエンジニアは将来性のある職種です。ただし、職種ごとに状況が異なるため、ここでは具体的な情報を交えながら将来性や需要を解説していきます。

Webエンジニアの将来性

Webエンジニアの将来性は、今後10年程度のスパンで考えたとき、安定していると言えるでしょう。2010年代前半から続くITエンジニア不足は未だに解消していません。

経済産業省の委託事業としてみずほ情報総研がまとめた調査では、2030年までにIT人材は16.4~78.7万人不足するとの結果が示されています。(※1)1この調査では、日本のGDP伸び率や、労働生産性の上昇率などを考慮して計算されているため、現実味のある数字と言えるでしょう。

ちなみに同調査の中で挙げられている「中位シナリオ」は、現時点で最も現実的な数値だと考えられます。中位シナリオ(GDP伸び率2~5%)では、2030年までにIT人材が16.1~44.9万人不足するとの試算が示されており、現状のGDP伸び率予測(2021年度が3%台、2022年度が2%台)(※2)に合致するからです。

ただし、この中位シナリオはIT人材の質や職種について深く掘り下げているものではないことに注意してください。

※参考1:みずほ情報総研株式会社 「IT 人材需給に関する調査」
※参考2:三菱総合研究所「ウィズコロナ下での世界・日本経済の展望|2021年8月」

Webエンジニアの将来性が高い理由

では、Webエンジニアの将来性がある理由を、具体的に整理していきます。

オンラインシフトによる需要拡大

2020年から拡大したコロナ禍の影響により、「三密の回避」「不要不急の外出制限」が当たり前になりました。それに伴って「日常生活のオンラインシフト」も進みました。オンラインシフトは公私ともに生活を一変させ、今やどの業界でもWeb経由のビジネスが一般化しています。これにコロナ禍以前から提唱されていた「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が組み合わさることにより、Web関連システムに対する需要は一層高まっていくでしょう。

Web活用による新しいビジネスモデルの導入が進む

また、近年はWebシステム・アプリケーションを使用しない業界は皆無に等しいと言える状況です。例えば、AIやIoTなど先端ITを使用したサービスは、大半がWeb経由で提供されます。また、流通業や小売業、金融業でもWebを活用したビジネスモデルの導入が盛んです。具体的には、オンラインとオフラインの店舗を連動させて顧客体験を高める「OMO」やオンライン上の顧客行動を促す「O2O」などが挙げられます。

基幹システムをWebベースに

長らく「オフライン」「オンプレミス」の代表格であった基幹システムも、近年はWebやクラウドとの接続を前提として造られるようになりました。

一般的に企業の基幹システムはERPパッケージによって構築されていることが多く、ERPパッケージがWeb対応を行っていなければ、Webへの移行に多大なコストが必要になるものでした。

しかし近年は、標準でWebに対応した「Web ERP」という製品が普及しています。そのため、基幹システムのWeb対応は以前に比べて容易になったのです。基幹システムがWebに対応することで、周辺システムのWeb移行や機能改善がさらに進むと考えられます。

企業のDX対応が本格化

DX(デジタルフォーメーション)は、ICT活用によって、組織体制やビジネスモデルの変革、企業風土の変化をうながしつつ、競争力を高めるための施策です。また、DXを成し遂げるためには、その前段として「デジタイゼーション」を推進する必要があります。デジタイゼーションとは、「単純なデジタル化」を指す言葉です。現代のデジタル化はWebシステムとの連携を含むことが多く、Webエンジニアの需要喚起につながると考えられます。

Webエンジニアの将来性に関するネガティブな意見

ここまでの内容から、Webエンジニアの将来性には一点の曇りもないように感じるかもしれません。しかし、Web業界の一部からは、Webエンジニアの将来性に疑問を呈する声も聞こえてきます。そこで、将来性に対するネガティブな意見もチェックしておきましょう。

言語トレンドの変遷が激しい

Web界隈はプログラミング言語のトレンドが頻繁に変化します。現在はRubyやJava、JavaScript、PHPなどが使われていますが、こうした言語もいずれは高機能な言語に置き換わる可能性があるのです。例えば、JavaScriptはスーパーセット(上位互換)であるTypeScriptの登場で、シェアが徐々に低下する可能性が指摘されています。言語を学び直すことは負担が大きいため、いずれはついていけなくなるのでは……と不安を感じる方も少なくないようです。

しかし、これはあくまでも「世界的なトレンド」のお話です。プロジェクト単位や企業単位でみれば、使用言語が頻繁に変わることはありません。なぜなら、一度構築したシステムはどんなに短くても3年程度は稼働しますし、システムの根本を成すプログラミング言語を変更するような大規模改修は稀だからです。したがって、頻繁に転職を繰り返さない限りは、トレンドの影響を受けることはないでしょう。ただし、キャリアアップを意識する場合は、トレンドを注視しつつ自己研鑽を続けていく必要があります。

必要なスキルが多すぎる

Webエンジニアはプログラミングスキルの他にも、UI・UXの考え方やセキュリティ関連、デザイン、フレームワークやライブラリなど、広範なスキルが必要とされる職種です。こうしたスキルを常に高めていくために、プライベートを犠牲にしているエンジニアもいます。ライフワークバランスを重視する方は、この点に不安を感じることも多いようです。

しかし、この点もそれほど悲観する必要はありません。確かに必要なスキルは多いものの、本当に必要なスキルはここ10年ほど変わっておらず、基礎を固めれば日常業務を通じたブラッシュアップで十分についていけるレベルです。

また、近年は分業化が進んでおり、狭く深くスキルを特化させることで生き残りやすい風潮もあります。ちなみにプログラミング言語については、1~2つの言語を習得すれば、その知識を流用しながら他も習得できるため、徐々に学習コストが小さくなっていくでしょう。

自動化やAIの発達で需要が減る

これについては、需要は減らず「仕事の内容」が少しずつ変化していくと言えます。なぜなら自動化を促進するツールを使うための技術と、その技術に精通したエンジニアが必要だからです。また、Web関連システムは、保守・改修のように自動化が難しい作業も頻繁に発生します。したがって、開発・構築の自動化が進んだとしても、エンジニアの需要が急減することはないと考えられます。

Webエンジニアの将来性を職種別に考察

ここで、職種別の将来性を具体的にまとめていきます。フロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニアの将来性は次のように推測されます。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアの需要は言語トレンドや景気の影響を受けやすいでしょう。これは、比較的景気が良かった2010年代中盤の求人数や、モバイルゲームのブームに乗った開発案件の多さからも明らかです。つまり「やや浮き沈みがある職種」と言うことができます。

また、昨今はコーディングレスの風潮が広まり、プログラミングスキルを持たない人材がUI開発を手掛けるケースも増えました。こうした状況から、スキルが一層重視されると考えられます。具体的には、複数の言語で開発経験を持っており、UI/UXに対して一定の知識とスキルを有する人材が求められるでしょう。

サーバーサイドエンジニア

フロントエンドエンジニアに比べると需要は底堅く、景気に左右されにくい職種です。したがって、安定性という意味では将来性が高いと言えるでしょう。また、フロントエンジニアと同じくスキル重視の傾向が強まっていくと考えられます。特に、「プログラミングスキル」と「CI/CD」「コンテナ」など運用の自動化に関するスキルが必須になるでしょう。

3. Webエンジニアが身に着けておくべきスキル・知識

最後に、Webエンジニアが身に着けておくべきスキルや知識を紹介していきます。

フロントエンドエンジニアに必要なスキルや知識

フロントエンドエンジニアの場合は、「プログラミングスキル+UI設計スキル」が最も重要です。特にUI設計については、ユーザーの使用感に直結した視点が必要であり、実務以外では身に付きにくい分野です。他人の意見を取り入れながら手を動かして学ぶ必要があります。

また、プログラミング言語もできれば複数習得しておきましょう。以下は、習得を検討すべき言語の一覧です。
 

  • ・Webサービス・アプリ開発…HTML、CSS、JavaScrip、PHP、TypeScriptなど

    ・ネイティブアプリ開発…Java、Objective-C、Swift、C#


実際の開発ではライブラリ・フレームワークを必ず使いますので、言語ごとに知識をつけておきましょう。例えばJavaScripでは「jQuery」「AngularJS」といったライブラリが頻繁に使われます。

さらに主要なクラウドプラットフォームに関する知識も持っておきましょう。ここ数年でAmazonのAWS、GoogleのGCP、MicrosoftのAzureといったメジャーなプラットフォーム上での開発が当たり前になり、求人でもクラウドプラットフォームの使用経験が問われるようになりました。すべてに精通する必要はありませんが、各プラットフォームの主要なサービス(仮想環境構築、ストレージサービスなど)は扱えるようにしておきましょう。

サーバーサイドエンジニアに必要なスキルや知識

サーバーサイドエンジニアの場合は、「プログラミング言語」に加えて「DB操作」や「サーバーOS」に関する知識・スキルが必須です。また、「CI/CD」「サーバーレス」「コンテナ関連技術」もおさえておきましょう。

プログラミング言語としては、「Java」「C」「C++」「Perl」「PHP」「Ruby」「Python」などが候補に挙げられます。このうち2~3つを扱えるようになれば、キャリアの選択肢が拡がるはずです。また、フロントエンドエンジニアと同じく、言語ごとのフレームワーク・ライブラリの知識も必要です。Rubyの「Ruby on Rails」、PHPの「CakePHP」のように、各言語の代表的なフレームワーク・ライブラリは必ず学ぶようにしましょう。

DB操作に関するスキルとしては、SQLが必須です。SQLは、データ抽出・検索などのボトルネック部分を素早く特定・修正できるため、データベースエンジニア以外でも習得しておきたいスキルです。

さらに、Windows ServerやLinuxなどサーバーOSの基礎知識や運用スキル(バックアップやセキュリティアップデート、ログ取得など)、シェルスクリプトの作成スキルなども備えておきたいところです。

加えて近年は、「CI/CD」「サーバーレスコンピューティングに関するスキル(Amazon Lamba)、「コンテナ型仮想化技術に関する知識(Docker、Kubernetesなど)」を必須とする求人も増えています。この3つは将来的にサーバーサイドエンジニアの必須スキルになる可能性が高いため、今から学習しておくべきでしょう。

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