- IT技術者とは
- 多くのIT技術者に共通して必要な基礎スキル一覧
- IT技術者の種類一覧とそれぞれに必要なスキル・知識
- 今後も需要のあるIT技術者でいるために養うべき能力
- IT技術者に関するスキルの勉強方法
- IT技術者のスキルアップ転職に役に立つおすすめの資格
- IT技術者(ITエンジニア)のスキルに関するよくある質問
- まとめ
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IT技術者とは
ITエンジニア、IT技術者とは、IT技術を用いて社会や企業に貢献する専門職の総称です。情報技術や工学的な知識をバックボーンとして、ITシステム、アプリ、サービスの開発や運用・保守のためのスキルを持つ人のことを言います。
主にコンピュータを動かすシステム全般を設計・開発することが仕事となり、システムによってさまざまな職種があります。例えば、システムエンジニア(SE)やプログラマー、インフラエンジニアやネットワークエンジニアなどもITエンジニアに含まれます。
就業形態の面でも正社員や派遣社員に加え、アルバイトやフリーランスなどの雇用形態の自由さにも比較的寛容な職種です。
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多くのIT技術者に共通して必要な基礎スキル一覧
ITエンジニアには仕事内容や技術的な専門領域により、いくつかの種類があります。ここでは全ての職種に共通して必要とされる基礎スキルについて解説します。
基礎IT知識
必要とされる代表的な基礎IT知識を以下の5つの領域で分けました。
領域 | 必要な基礎知識 |
---|---|
ソフトウェア | OS、ミドルウェア、ファイルシステム、開発ツール、オープンソースなど |
ハードウェア | メモリ、プロセッサ、バス、入出力デバイス、入出力装置などコンピューターの構成要素など |
データベース | データベース方式、設計手法、データ操作、トランザクション処理など |
ネットワーク | ネットワーク方式、通信プロトコル、データ通信と制御、ネットワーク管理など |
セキュリティ | 情報セキュリティの種類、情報セキュリティ管理方法、情報セキュリティ対策手法、情報セキュリティ技術評価方法など |
これらはどのような職種のITエンジニアでも必要となるため、今後習得するスキルの土台として必ず押さえておきましょう。
基礎IT知識を身につけるにはいろいろな方法がありますが、国家資格試験である基本情報技術者試験を活用して勉強する方法が効率的です。基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門的な位置付けの資格であり、上記の基礎IT知識すべてが試験範囲に含まれています。
システム設計スキル
システム設計スキルは、複雑なソフトウェアシステムやアプリケーションの構造と機能を計画し、詳細な設計を行う能力です。ソフトウェアの全体的なアーキテクチャやコンポーネント間の関係を理解し、要件を満たす設計に必要不可欠になります。
システム設計スキルは、要件分析から始まり、ユーザーのニーズやビジネス目標を考慮した設計を行います。システム全体の構造、データフロー、モジュール分割、インターフェースの仕様を定義し、システムの各部分が連携して効率的に動作するのかを重視するのが大切です。
また、可用性、拡張性、保守性、セキュリティといった側面も考慮して設計を行います。具体的には適切な設計パターンやアーキテクチャスタイルの選択、テクノロジースタックの決定などです。
プログラミングスキル
プログラミングスキルはITエンジニアの基本のスキルです。ソフトウェアを最終的な納品物とするエンジニアの場合、プログラム(の集合体)の出来が顧客からの評価に直接繋がります。
たとえば、システムエンジニアは品質が高く、効率の良いプログラムが出来上がるよう考慮しながら設計書を書かなければいけませんし、テスト設計の際はプログラム構造を理解していないと精度の高いテスト設計書を作ることができません。
注意が必要な点として、システム開発に用いる言語は、案件や開発領域(Webシステム、業務システム、スマホアプリケーションなど)によって異なるため、習得するプログラミング言語はキャリアパスを見据えて今後携わりたい開発領域で使われている言語を選択しましょう。領域別に使われる主な言語は以下のとおりです。
-
・Webシステム:PHP、Java、Ruby、JavaScriptなど
・業務システム:Java、Python、VB.netなど
・スマホアプリ:Swift、Javaなど
なお、プログラミングスキルの習得は、プログラミングスクールやWebブラウザ上でプログラミングできる学習サイト(Progateやドットインストールなど)、オンライン学習教材(Udemyなど)を使う方法が近年の流行です。
コミュニケーションスキル
ITエンジニアの仕事は、顧客との商談や開発チームとのミーティングなど、コミュニケーションを取る場面が非常に多いです。たとえば、システム要件を決めるためのヒアリング、仕様の提案、開発内容の指示、進捗確認と報告、トラブル報告などでは、コミュニケーションの質がその後の業務にも影響を与えます。
コミュニケーションスキルは、OJTで十分習得ができますが、苦手意識がある方はエンジニア向けのコミュニケーション講座などを活用してみると良いでしょう。
ヒアリングスキル
上記のコミュニケーションスキルとも関連して重要なスキルがヒアリングスキルです。
ITエンジニアは顧客の実現したいことや課題をITを用いて解決します。しかし、ほとんどの場合、顧客はやりたいことを言語化できるほど明確にはできていません。
また、ITによる問題の解決では、実現方法は一つではなく複数ある場合も多々あります。利用方法、将来性、コストなどを勘案して、最適な実現方法をクライアントの声から選択することが重要な職務なのです。
ドキュメント作成スキル
ITエンジニアは、社内外で使うさまざまなドキュメントを作成します。代表的なドキュメントには以下のものが挙げられます。
ドキュメントの種類 | 概要 |
---|---|
要件定義書 | 顧客と取り決めたシステム要件や業務要件などを記述したドキュメント |
基本設計書 | システム要件を満たすために必要な機能、お客様に見える画面や帳票、画面の動きなどを記述したドキュメント |
詳細設計書 | プログラマーがプログラミングする際に使用する、プログラム構造や各機能のコーディング要件などを記載したドキュメント |
単体テスト仕様書 | 単体テストの実施方法やテスト項目を記載したドキュメント ※単体テストとは、モジュールやクラスのプログラムコードを1行ずつ実行して動作確認をするテストのこと |
結合テスト仕様書 | 結合テストの実施方法やテスト項目を記載したドキュメント ※結合テストとは、モジュールやクラスをつなげて行う動作確認テストのこと |
総合テスト仕様書 | 総合テストの実施方法やテスト項目を記載したドキュメント ※総合テストとは、完成したシステムを使って行うテスト。総合テストの完了をもってシステムの納品となり、お客様側でも受入テストが行われる場合が多い |
このようにIT技術者はさまざまなドキュメントを作成します。多くの場合、企業ごとにドキュメントフォーマットがありますので、フォーマットに従って作成する必要があります。
ドキュメントの書き方などの書籍が多数販売されていますので、書籍で勉強しても良いでしょう。
論理的思考力
すべてのITエンジニアに共通して求められるのが論理的思考力です。これはシステムの開発における課題解決やプログラミングのときに必要とされるものです。さらにクライアントに対して説得力のある提案をしたり、プロジェクトメンバーに業務の内容を理路整然と説明したりするときにも求められる重要なスキルです。
プレゼンテーション力
ITエンジニアはクライアントやプロジェクトメンバーに発表する機会もあるため、その際にはプレゼンテーション能力も必要となります。
例えば下記のような機会があげられます。
-
・クライアントへの説明・プロジェクトメンバーへの段取りの説明
・メールのやりとり
問題発見・解決能力
トラブルが発生した際に問題を解決するスキルはどのようなITエンジニアにおいても必要となるスキルです。また、プロジェクト推進上では、課題の発見と管理は重要視される業務です。
ITの開発や保守において、バグや障害の発生原因の特定、対処方法の策定は避けることのできない業務です。定められた期間に品質の高いITプロダクトを提供するうえで必須となるスキルとなります。
普段の生活の中の小さな問題であっても、問題の発見や解決が得意な人はIT技術者に向いているといえます。
ビジネスマナー
ITエンジニアはクライアントとやり取りする機会があるため、一般的なビジネスマナーは必須です。
例えば
-
・名刺の受け渡し・電話対応
・言葉遣い
・ビジネスメール
などです。
その他IT技術者に求められるスキル・志向性
先述の必須となるスキルに加えて、ITエンジニアに求められるスキルや指向性を紹介します。
最先端技術への興味
ITの領域では日進月歩で新たな技術がアップデートされていきます。そのため、新しい技術に興味や好奇心を持って接する事ができる人がIT技術者に向いています。知識量が増えていかなければ、スキルは経年とともにありふれたものとなり価値が低下していくため、継続的な学習がITエンジニアが活躍し続ける秘訣となります。
集中力
ITに限らず納期までに製品やサービスを提供することは契約上重要です。システムやサービスを提供するIT業種では、仕様変更等の様々な要因によりスケジュール通りに仕事が進まず、集中的に業務に取り掛からなくてはならない繁忙期が訪れることもあります。限られた時間の中で成果を出すためには、集中力を持って仕事に臨める必要があります。
また、障害の発生は予測することができず、突発的に対応を行わなければならないケースもあります。システム利用者の業務に大きな影響を及ぼす場合には、可及的速やかに問題を解決するべく尽力しなければなりません。このような場合にも、集中力が求められることになります。
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IT技術者の種類一覧とそれぞれに必要なスキル・知識
ITエンジニアといっても、仕事内容や専門とする技術領域により多くの種類に分かれています。本項では、ITエンジニアの種類の一覧とそれぞれに必要なスキルについて解説します。なお、各ITエンジニアの業務領域は企業やプロジェクトにより異なり、他のエンジニア領域のスキル・知識が必要となることもしばしばあります。
プログラマー
プログラマーとは、システム開発におけるプログラミング(コーディング)および単体テスト、結合テストを担当する職種です。プログラミング言語を身につけ、設計担当者とコミュニケーションを取りながらプログラミングをします。プログラミング後は、単体テストや結合テストを通してバグをなくす業務にも従事します。
必要なスキル
プログラマーに必要なスキルは以下の通りです。
-
・プログラミングスキル・コミュニケーションスキル
・ドキュメント作成スキル
・品質管理のスキル
関連記事: プログラマーの仕事内容をわかりやすく解説!必要なスキルも紹介
SE(システムエンジニア)
SEとは、システム開発において、要件定義、基本設計、詳細設計、テスト設計、テスト、運用設計とシステム開発全般の工程を担当する職種です。システム要件を満たす設計書を作成し、プログラマーや後述するインフラエンジニアなどと連携を取りながら仕事をします。
必要なスキル
-
・コミュニケーションスキル
・マネジメントスキル
・ヒアリングスキル
・ドキュメント作成スキル
関連記事:SE(システムエンジニア)とは?仕事内容・年収・スキルを解説
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、システムの基盤となるサーバーやネットワークなどのインフラ環境を設計、構築、運用する職種です。案件によっては、データベースなどのミドルウェアのインストールから構築、ソフトウェアのリリース、セキュリティ対策まで担当することもあります。近年ではインフラにクラウドを適用するケースが増えており、クラウドサービスを利用したインフラの設計、構築も重要な業務です。
必要なスキル
インフラエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・ネットワークの知識・サーバーの知識
・コミュニケーションスキル
関連記事: インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性を解説
Webエンジニア
Webエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションの設計や開発を担当する職種です。上流工程を担当する場合、企画や設計、要件定義も行うことがあります。
必要なスキル
Webエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・プログラミングスキル・サーバーの知識
・ネットワークの知識
・コミュニケーションスキル
・セキュリティの知識
関連記事: Webエンジニアが転職を成功させるには?6つのステップで解説
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアはWebエンジニアの一種で、HTML・CSS・JavaScriptなどの技術を活用して、Webサイトのクライアントサイドの開発を行うエンジニアです。マークアップエンジニアからのキャリアアップ先に選ぶエンジニアも多くいます。
必要なスキル
フロントエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・プログラミングスキル・ネットワークの知識
・コミュニケーションスキル
・セキュリティの知識
関連記事: フロントエンドエンジニアの仕事内容とは?スキルや年収、やりがいも解説
サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアはWebエンジニアの一種で、Webサイトのサーバーサイドの開発を行うエンジニアのことです。PHPやRubyなどのサーバーサイドのプログラミングからサーバーの構築・保守などが担当領域です。
必要なスキル
サーバーサイドエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・OSの知識・サーバーの知識
・プログラミングスキル
・ネットワークの知識
・セキュリティの知識
関連記事: サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容や資格、言語の勉強方法などを紹介
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、インフラエンジニアの中でもシステムや企業・組織のIT基盤のネットワークの設計・運用・保守などを専門とするエンジニアです。
必要なスキル
ネットワークエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・ネットワークの知識・サーバーの知識
・コミュニケーションスキル
・セキュリティの知識
関連記事: ネットワークエンジニアとは|役割や仕事内容、未経験から目指す方法
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアとは、スマートフォンや家庭用ゲーム機のゲームを開発するエンジニアです。
必要なスキル
ゲームエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・プログラミングスキル・ハードウェアの知識
・最先端の技術やトレンドに対する興味
・マーケティングスキル
関連記事: ゲームプログラマーとは - 仕事内容をわかりやすく紹介します
セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、クライアントに対してシステムやアプリケーションの説明や質問対応を行うエンジニアです。主に自社サービスについての専門家として対応します。さらに営業の業務として契約まで取り付けることも仕事に含まれます。
必要なスキル
セールスエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・営業スキル・コミュニケーションスキル
・システムやアプリケーションの知識
関連記事: セールスエンジニアになるには?向いている人や必要なスキルを解説
データサイエンティスト
データサイエンティストは、数学や統計学などのスキルを持ち、大量のデータを分析して業務に活用できる情報を見つけ出す職種です。
必要なスキル
データサイエンティストに必要なスキルは以下の通りです。
-
・数学の知識・統計学の知識
・プログラミングスキル
関連記事: データサイエンティストとは?仕事内容や将来性を解説
ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアとは、パソコンやスマートフォンのアプリケーションや、家電や自動車を制御するソフトウェアなどを開発するエンジニアのことです。システムエンジニアと近い職種ですが、ソフトウェアエンジニアの方がより技術サイドの業務を担当することが一般的です。
必要なスキル
ソフトウェアエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・プログラミングスキル・開発環境の知識
・システムやアプリケーションの知識
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、サイバー攻撃や不正アクセスなどを防御するためのセキュリティ対策を行うエンジニアのことです。企業の情報セキュリティ確保のための仕組みや体制作り、従業員への教育なども業務範囲に含むことがあります。
必要なスキル
セキュリティエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・セキュリティの知識・ネットワークの知識
・サーバーの知識
関連記事: セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアとは、システムのサーバーサイドを担当するエンジニアのことです。サーバーサイドエンジニアとほぼ同様の業務を担当しますが、バックエンドエンジニアはWeb系に特化した職種と捉えられることが一般的です。
必要なスキル
バックエンドエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・OSの知識・サーバーの知識
・ネットワークの知識
・セキュリティの知識
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、クラウドを利用したシステムやアプリケーションの設計・構築・運用を行うエンジニアのことです。クラウドはオンプレミスに代わる新しいインフラ技術として普及が進んでおり、インフラエンジニアからキャリアチェンジしやすい職種です。
必要なスキル
クラウドエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・サーバーの知識・ネットワークの知識
・オンプレミスの知識
・クラウドの知識
関連記事: クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアとは、電化製品や自動車、産業用機械などに組み込まれているソフトウェアやOSの設計・開発などを行うエンジニアのことです。タイトな環境で安定して稼働するソフトウェアを作成するため、高度なプログラミングスキルが必要となります。IoTや自動運転などの新しい技術の登場により、需要が高まりつつあるエンジニア職種です。
必要なスキル
組み込みエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・プログラミングスキル・ハードウェアの知識
・OSの知識
関連記事: 組み込みエンジニアとは?仕事内容や年収・将来性などを徹底解説
モバイルアプリエンジニア
モバイルアプリエンジニアとは、スマートフォンをはじめとしたモバイル端末で動作するアプリケーションの開発から運用・保守を行うエンジニアです。スマートフォンの所持率は年々増加しており、また複数所持していることも多くいることから、将来性の高い職種といえます。
さらに、Android用とiPhone用のアプリケーション開発に使用するプログラミング言語は異なります。いずれのデバイスでも開発できるように、複数のプログラミング言語を扱えるとより市場価値が上がるでしょう。
必要なスキル
モバイルアプリエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
-
・プログラミングスキル・UI/UXの設計スキル
・ハードウェアの知識
・OS(Android、iOS)の知識
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトにおける総合的な責任者で、すべてのステークホルダーを統括するポジションのエンジニアです。プロジェクト開始時に定められた品質目標・納期目標・コスト(利益率)目標を達成するために、進捗管理、リソース管理、課題管理、リスク管理、障害管理、お客様への報告・相談・連絡などを行います。
必要なスキル
プロジェクトマネージャーに必要なスキルは以下の通りです。
・マネジメントスキル
・コミュニケーションスキル
・IT全般のスキル
関連記事:
プロジェクトマネージャーとは?仕事内容やスキル、資格を解説
ITエンジニアの仕事内容をわかりやすく解説!やりがいや年収も紹介
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今後も需要のあるIT技術者でいるために養うべき能力
今後も需要のあるエンジニアでいるためには、上記の職種で必要なスキルのほかにも身につけておくべき能力があります。ITには直接関係がありませんが、ほかのエンジニアとの差別化のためにも、積極的に以下で紹介するスキルを磨いていきましょう。
英語力
英語力のあるエンジニアは、今後もますます需要が高まることが予想されます。将来、日本ではIT人材の不足が予想されており、海外のエンジニアの起用が高まる可能性があるからです。海外のエンジニアとスムーズにコミュニケーションをするためには、英語力を身につけておくことが必要です。
またプログラミングやシステム開発の最新情報は英語で発信されていることが多く、情報の収集においても、英語力があると有利です。
マネジメントスキル
エンジニアの中でも上流工程を担う人材には、マネジメントスキルも欠かせません。特にエンジニアとしての経験が増えていくと、自然とチームの人材マネジメントを任されるようになる傾向があるため、プログラミングやシステム開発のスキルとは別に、新しく身につけていく必要があります。
プロジェクト管理能力
プロジェクトをスケジュール通りに進めて成功させるためには、プロジェクト管理能力も必要となってきます。ITシステムやプロダクトの開発プロジェクトにおいて、品質・納期・コストを達成したプロジェクト推進のためにはプロジェクトマネジメント手法の習得が必要です。
予定外のトラブルやエンジニアの欠員が発生しても、素早く対応して予定や品質を維持しながらプロジェクトを推進するには、レベルの高い管理能力が求められます。このようなスキルを身につけているエンジニアは少ないため、多くの会社で高く評価されています。エンジニアのキャリアパスとしてプロジェクトマネージャーを目指す場合にも必要とされるスキルです。
これからの時代に必要なITスキル
今後も普及が進む重要なITスキルについて紹介します。
クラウドに関するスキル
リモートワークで働く人が増えているため、クラウドの需要が増加しています。プログラマーやSE、Webエンジニア、インフラ系のエンジニアなど幅広い領域のエンジニアに、クラウドでの設計、開発、保守などのスキルが求められています。
モバイルアプリケーション開発に関するスキル
アプリケーションの形態として定着、普及が進むのがスマートフォンやタブレット端末向けのモバイルアプリケーションです。マーケティングの観点からもモバイルアプリケーションには需要が高まっています。モバイルアプリケーションの開発には、APIの構築などモバイルアプリ開発に対する理解が必要となります。
サイバーセキュリティ領域における分析力
情報漏洩などのニュースがよく報道されていますが、企業にとって情報セキュリティの確保は重要な課題です。ITシステムや機器のセキュリティを保持するスキルもITエンジニアには求められます。
システムについてどのようなセキュリティ対策が必要か、現在のセキュリティ対策で十分かなどを分析するスキルは多くのエンジニア職種に共通して必要となります。また、プログラムの開発においては、セキュアプログラミングのためのスキルも求められてくるでしょう。
データベースの管理スキル
ITシステムの開発において、多くの場合にデータベースを用いてデータの格納を行います。ITエンジニアは、データベース設計や設定や更新などのスキルが求められます。個人情報や機密情報などの重要な情報がデータベースに格納されるため、データの効率的な管理や、安全性の確保も重要な観点です。
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IT技術者に関するスキルの勉強方法
ITエンジニアに関するスキルを身につける方法について紹介します。
書籍で学ぶ
IT業界のスキル習得に関する書籍は入門者向けから上級者向けまで幅広く種類があります。自分に合った難易度の書籍を選んで、何度も読んで学習に利用します。プログラミングやインフラ構築などの場合には、自分のパソコン上で実際に記述、設定してみることが理解を深めるためには必要です。
ただし、書籍を買ってみたら思っていたよりも難しいということはよくあるため、事前に口コミなどを調べておきましょう。
Webサイトで学ぶ
Webサービスの中には無料で動画を見ながら学習できるものがあります。初心者の方はイラストや図解が多めのものでイメージを付けていくといいでしょう。
また、ゲーム感覚でプログラミング学習ができるサービスが初心者にはおすすめです。
勉強会に参加する
ITエンジニアの中には、勉強会を開催してスキルの向上を図っている人が全国にいます。スキルにまだ自信がない人は現役のエンジニアに質問をしてみるといいでしょう。
また、勉強仲間を作ることは学習モチベーションの維持にも繋がります。
さらに、企業が行っているセミナーではより実践的な能力の習得が可能です。
アプリで学ぶ
「Webサイトで学ぶ」にもあるような動画やゲーム感覚で勉強できるサービスは、アプリとして提供されている場合もあります。アプリに動画をダウンロードしておけば、インターネット環境がない場所でも学習することが可能です。隙間時間の活用方法としても有用な学習方法の一つです。
専門学校やスクールに通学する
お金はかかりますが、学校やプログラミングスクールなどに通い講師から指導をしてもらうことが学習効率の良い勉強方法です。
プログラミングの勉強を初めて行った人は、「自分がどこがわかっていないか」がわからない場合があり、そのような悩みを相談できる環境は挫折しづらい環境になります。
実務で学ぶ
学生の場合には、インターンで学ぶという方法があります。学校やプライベートでプログラミング言語を学び、インターン先で実践するとITエンジニアの知識が深まります。
現役のITエンジニアの場合には、現状の自分の業務領域にとどまらず、実務で関係のある領域に興味を持ち積極的に関わることで新たなスキルの学習機会が得られます。
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IT技術者のスキルアップ転職に役に立つおすすめの資格
エンジニアとしてのスキルアップや転職には、資格の取得がおすすめです。ここでは国家資格とベンダー資格のそれぞれで役立つ資格を解説します。
国家資格
日本国内のITエンジニア向けの国家資格といった場合には、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省により認定されている情報処理技術者試験が該当します。国家資格の取得は、ITエンジニアのスキル向上に役立ち、スキルアップ転職にも有効です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中でもエントリレベルにあたる資格試験です。すべてのITエンジニアにとって登竜門的な資格であり、最初に取得すべき資格といえるでしょう。試験は午前と午後に分かれており、午前は幅広くIT知識が問われ、午後はプログラミングに関する知識が必要となります。
スキルアップを目指す方にとっては初歩的な知識しか得られないため、IT業界未経験者や新卒入社時などにおすすめです。IT転職希望者などは後述の資格取得を目指しましょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、応用レベルの知識・スキルが問われます。基本情報技術者試験の一つ上の難易度の資格であり、基本情報技術者からのステップアップに最適です。こちらも午前と午後の試験に分かれていますが、午後は記述式での解答となるため、難易度は高めです。
データベーススペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験は高度な情報処理技術者試験の一つです。データベースに関する高度な知識が出題される資格であり、マークシート形式の午前試験と記述式の午後試験に分かれて出題されます。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験は高度な情報処理技術者試験の一つです。ネットワークの専門家としての知識と技術が問われる試験であり、セキュリティなども範囲に含まれます。マークシート形式の午前試験と記述式の午後試験に分かれて出題されます。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は情報処理技術者試験のうち、最も難易度が低い資格であり、ITエンジニア以外の多くの社会人も受験しています。試験はCBT形式で実施されており、多肢選択式で解答します。ITエンジニアにとっては基本的な出題ばかりであるため、評価されるとは言いにくいのですが、基本情報技術者試験にチャレンジする前の力試しとして丁度良いかもしれません。
システムアーキテクト試験
より高度なシステムエンジニア向けの国家資格試験としてシステムアーキテクト試験があります。IT戦略を受けてITシステムを企画、立案し、その構成を実現するアーキテクチャを選定する、上位のエンジニアとしてスキルを示せる資格です。
ベンダー資格
ベンダー資格とは、自社製品や自社サービスを提供している企業自身が独自に実施している資格のことです。それぞれの製品やサービスに特化した内容が出題されるため、特定領域に詳しいエンジニアであることを証明できます。
AWS認定試験
AWS認定試験は、Amazonが提供しているクラウドのAWS(Amazon Web Services)のスキルを認定するベンダー資格です。「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「PROFESSIONAL」「SPECIALTY」の4つのレベルに分かれ、専門分野ごとにコースが用意されています。
オラクルマスター
オラクルマスターは、オラクル社の提供する商用データベースの一つであるOracle Databaseの技術力を認定する資格です。「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」と4つの区分に分類されています。2022年11月12日時点でORACLE MASTER2019の「Platinum」については詳細未定の状態となっています。
Microsoft認定資格プログラム
Microsoft認定資格プログラムは、Microsoft社のソフトウェアやサービスの知識や技術力を認定する資格です。「Fundamentals 認定資格」「ロールベースの認定資格」「Additional certifications (その他の認定)」の3つに分類されており、それぞれの分類に技術分野ごとの認定資格があります。
シスコ技術者認定プログラム
シスコ技術者認定プログラムは、Ciscoシステムズ社が実施しているネットワークのスキルを認定する一連の資格の総称のことです。「エントリー」から「エキスパート」までの4つのレベルに対して、それぞれいくつかの技術の資格が対応しています。特にCCNAやCCNPは、ネットワークエンジニア向けの資格として知名度も高く、ネットワークの基礎知識を有していることの証明にもなります。
関連記事:ITスペシャリストとは?仕事内容や資格|効果的な学習方法も紹介
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IT技術者(ITエンジニア)のスキルに関するよくある質問
最後にIT技術者(ITエンジニア)のスキルに関するよくある質問に回答します。
Q1. 基本的なITスキルとは?
基本的なITスキルとは、多くのIT技術職で必要なスキルです。具体的には以下の5つです。
・ソフトウェア:OS、ミドルウェア、ファイルシステム、開発ツール、オープンソースのなどの知識
・ハードウェア:メモリ、プロセッサ、バス、入出力デバイス、入出力装置などコンピューターの構成要素などの知識
・データベース:データベース方式、設計手法、データ操作、トランザクション処理などの知識
・ネットワーク:ネットワーク方式、通信プロトコル、データ通信と制御、ネットワーク管理などの知識
・セキュリティ:情報セキュリティの種類、情報セキュリティ管理方法、情報セキュリティ対策手法、情報セキュリティ技術評価方法などの知識
これらのスキルはIT技術職では必須のスキルですので、IT業界へ転職しようと考えている方は必ず身につけておきましょう。
Q2. エンジニアに必要なスキルは?
エンジニアには、上記の基本的なITスキルに加えてプログラミングスキルが必須です。また、長く活躍するには以下の8つを身に着けると良いでしょう。
-
・英語力・マネジメントスキル
・プロジェクト管理能力
・課題解決スキル
・ヒューマンスキル
・クラウドに関するスキル
・セキュリティに関するスキル
・データベースの管理スキル
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まとめ
本記事では、IT技術者の種類や、スキルアップが欠かせない理由、IT技術者に必要な基礎スキルなどを解説しました。IT技術者にはさまざまな職種がありますが、求められる基礎スキルは共通です。IT技術者を目指す方法は、今回紹介した基礎スキルを身につけた上で、それぞれの職種に求められるスキルを身につけていくとよいでしょう。
就職前にすべてのスキルが必要というわけではなく、OJTで十分身につけられるスキルもあります。まずは、プログラミングスキルの習得から始めることをおすすめします。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。
「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。
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※転職活動を強制することはございません。
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