インフラエンジニアとは、ITエンジニアの中でも、サーバやネットワークなど、ITサービスを提供するために不可欠なインフラを担当するエンジニアのことです。昨今のクラウドの利用拡大やAI、IoT、ビッグデータの利活用など、現在のIT業界は、大きな変化にさらされています。これらの新しい技術を影で支えているインフラエンジニアの役割は非常に大きく、今後もさらに需要が高まることが期待されています。
この記事では、インフラエンジニアを目指している方に向けて、仕事内容や必要なスキル、転職を成功させる方法、キャリアパスなどを詳しく解説します。
1. インフラエンジニアとは?わかりやすく解説
まずインフラエンジニアとはどのような職種なのか、概要と種類について紹介します。
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアとは、サーバやネットワークなどの設計・構築・運用・保守を担当する技術者のことです。最近ではセキュリティ対策需要の高まりとともにセキュリティレベルや運用状況を管理する仕事も増えています。
インフラエンジニアの種類
インフラエンジニアと一口に言っても、担当する業務や使用する技術によって、いくつかの種類に分けられます。ここではインフラエンジニアの3つの種類について解説します。
サーバエンジニア
サーバエンジニアとは、社内に設置するサーバの設計や構築、設定などを担う職種です。サーバにはWebサーバやデータベースサーバ、ファイルサーバなどさまざまな種類があり、動作しているOSにもいくつかの種類があります。サーバエンジニアはサーバの知識に加えて、動作するOSに関する知識も必要です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、社内ネットワークの設計や構築、設定などを担う職種です。ルーターやスイッチなどのネットワーク機器を選定して、社内で動作させるために必要な設定や、社内ネットワークの保守や運用などにも携わることがあります。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、社内ネットワークをサイバー攻撃から防御するためのセキュリティ対策を専門に行う職種です。ネットワーク内にファイアウォールを設置して不正アクセスを防御したり、サーバにセキュリティパッチを適用させて脆弱性を解消したりするなどの業務に携わります。
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システムエンジニア(SE)との違い
インフラエンジニアがネットワークやサーバなどのインフラの設計や構築を専門としているのに対し、システムエンジニアはシステムやアプリケーションなどのソフトウェアの開発を専門としています。しかし実際には、インフラとシステムやアプリケーションが密接にかかわっていることも多く、両者が協力しながら開発を進めていく案件も多く見られます。
2. インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアにはさまざまな仕事がありますが、以下で紹介する「設計」「構築」「運用・管理」の3つに大きく分けられます。
設計
インフラエンジニアの設計とは、要件定義と言って良いでしょう。自社のインフラであれ、顧客のインフラであれ、必要とされる機能や性能を丁寧にヒアリングして設計書に落とし込むことが、インフラエンジニアの最初の仕事です。当然、コストや後工程のスケジュールについても設計の段階で明確にしておく必要があります。
関連記事:インフラエンジニアの設計業務について
構築
設計段階で作成した設計書を元に、実際にインフラを構築します。サーバなどのハードウェアの設置やネットワーク回線の配置なども構築に含まれます。これらが全て済んだら、ソフトウェアのインストールと設置を行って、動作確認と負荷テストを実施します。
運用・管理
構築が済んだら、いよいよ運用の開始です。基本的にインフラは24時間365日動作するものです。しかしソフトウェアのアップデートや、ハードウェアのトラブル発生時などには、メンテナンスなどの管理も必要です。そのような場合であっても、できるだけネットワークを止めずに運用・管理できる体制づくりが重要です。
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インフラエンジニアの夜勤について
3. インフラエンジニアのやりがい
インフラエンジニアには下記で紹介するようなやりがいがあります。
社会貢献度が高く人の役に立っている実感が得られやすい
現在、多くのシステムがインターネットを代表とするネットワークを活用しています。例えばSNSや電車の乗換案内、地図アプリなどは、いまや多くの人々の生活に欠かせないシステムといえるでしょう。これらのシステムを支えているインフラエンジニアの仕事は、社会貢献度の高いものであり、そのことを実感できるやりがいのある仕事です。
最先端スキルや広範な知識が身につきやすい
インフラエンジニアが携わっている技術は日進月歩であり、クラウドや仮想化技術など最先端のスキルや知識が次々と登場しています。仕事を通じて、これらの最先端スキルや知識を身につけられることは、技術を生かして仕事をしているインフラエンジニアにとって、大きなやりがいに結びつきます。
クライアントとの信頼関係を構築しやすい
インフラエンジニアの仕事は、システムが完成した後も運用や保守という形で続いていきます。障害発生時の対応などは、システムを開発した企業に依頼した方が、スムーズに解決できるため、初回の契約が継続する場合が多いのです。
そのため、インフラエンジニアは長期にわたりクライアントと取引をすることになるため、信頼関係を構築しやすくなります。取引が長くなるほど、クライアントの業務やシステムについても詳しくなるため、トラブル発生時もスムーズに対応できるようになり、感謝の言葉をいただく機会も得られるでしょう。このように特定のクライアントと長期の信頼関係を築けることも、インフラエンジニアのやりがいのひとつです。
関連記事:インフラエンジニアのやりがいとは?仕事内容やスキルも解説
4. インフラエンジニアに求められるスキル
インフラエンジニアに求められるスキルについて解説します。
プログラミングスキル
インフラエンジニアにはプログラミングの知識が必要です。とくにサーバなど自動処理をする際にはシェルスクリプトやPowerShellなどのバッチ系のプログラムを多用します。これらのプログラムを動かすにはWindows系OSのDOSやLinux系のシェルの知識やスキルなども必要になります。また、設定の際には専用のバッチプログラムを作成して行うと便利なこともあります。
もう一つ、サーバ上でアプリケーションが効率よく動作するには適切なチューニングや設定を行う必要がありますが、プログラムの仕組みを知っていることで、より良い設定が行えるようになります。
サーバ・クラウドの知識、スキル
インフラエンジニアには、サーバやクラウドの知識、スキルが必要です。サービスを提供するためのサーバ環境を適切に設計し、構築できる技術はインフラエンジニアとして非常に重要なものです。また、運用面では、バックアップやリカバリーをしっかりと行えることは、災害時など故障発生時のサービス復旧を迅速に行うという点からも着実に押さえておきたいスキルの一つです。
ネットワークの知識、スキル
インフラで重要な役割を果たしているのは、ネットワークも同様です。利用者がサービスを受けるためにはネットワークに接続されている必要があります。これは、インターネットを介してサービス提供を行うクラウドではほぼ必須の条件となります。ネットワーク環境によってパフォーマンスに影響が出るため、非常に重要なスキルとなります。
セキュリティの知識、スキル
もう一つの大切なポイントはセキュリティです。情報漏洩や不正アクセスなどセキュリティ上の脅威は増すばかりです。こうした脅威に強いシステムを構築し、維持するためにはインフラエンジニアとしてもセキュリティの知識が必要となります。クラウドサービスなどネットワークを介して利用するシステムは特にセキュリティが重要となります。
仮想化の知識、スキル
インフラエンジニアには、仮想化の知識、スキルも欠かせません。仮想化とは物理的なハードウェアのリソースを、論理的に分割したり結合したりする技術のことです。インターネット上で展開されているクラウドを支える技術としても知られています。
インフラエンジニアにとって、DockerやKubernetesのような仮想化を実現させるコンテナサービスは、安定したインフラを構築するための強い味方です。これらはオープンソースのソフトウェアであり、APIも豊富に提供されています。ほかの開発者が公開しているものを利用すれば、工数をかけずにインフラを構築させることも可能となるでしょう。
自走力
インフラエンジニアには自走力も必要となります。これは上司やクライアントから言われたことをやるだけでなく、業務の効率アップや生産性を向上させるために必要なことを考えて、実践できるスキルのことです。
インフラエンジニアとしての経験の有無に関わらず、チーム内に自分で考えて行動できる人がいれば、開発現場や運用・保守の業務において、大きな戦力となり高く評価されるでしょう。このようなスキルはインフラエンジニア以外の仕事でも役立てられます。
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インフラエンジニアに必要なスキル|技術面と対人面に分けて解説
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5. 未経験からインフラエンジニアになるには
未経験からインフラエンジニアになるためには、ある程度のスキルを身につけなければなりません。そのための方法として、独学で学ぶかスクールへ通うかの2つの方法があります。
独学で知識、スキルを身につける
インフラエンジニアは人手不足の傾向があるため、全くの未経験者でも、会社によっては採用してもらえることがあります。しかし、インフラエンジニアとして業務を行うためには、もちろんスキルが必要です。インフラエンジニアとして採用される確率を高めるためにも、独学である程度の知識、スキルを身につけておいたほうが良いでしょう。
独学の方法としては、後述するインフラエンジニアの仕事に役立つ資格を取得したり、自分でサーバをレンタルして実際に触ったりすることもおすすめです。実際に操作することで、自分に足りない知識や必要な技術がわかってくるため、学習の目安にもなるでしょう。
インフラエンジニアの勉強に役立つおすすめの本
インフラエンジニアの勉強に役立つおすすめの本として、次の3冊をご紹介します。
・『インフラエンジニアの教科書』(佐野裕、シーアンドアール研究所)
インフラエンジニアを目指すときの最初の一冊としておすすめの本です。サーバやOS、ネットワークやストレージなど個別の技術から、ネットワーク機器の選定ポイントや仮想化技術など、インフラエンジニアに必要な技術が網羅されています。
・『インフラエンジニアの教科書2』(佐野裕、シーアンドアール研究所)
ある程度の経験を積んだインフラエンジニアが、次のステップに進むために役立つ一冊です。日々の業務では身につきにくい技術やノウハウをまとめて解説しています。仕事で得た経験と本書で解説されているスキルを身につければ、インフラエンジニアとしてさらに活躍できるようになるでしょう。
・『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』(井上直也・村山公保・竹下隆史・荒井透・苅田幸雄、オーム社)
ネットワークプロトコルであるTCP/IPについて体系的な知識を解説している本です。入門編ですが、全くの初心者には少し難易度が高いので、インフラエンジニアとしてある程度の経験を積んだ方におすすめです。
スクールへ通う
独学が難しい方や、予算に余裕のある方はスクールへ通うのもおすすめです。IT系の専門学校では、インフラエンジニアになるために必要な実用的な技術を講師から直接学べます。資格取得の支援や、就職のサポートも受けられるため、インフラエンジニアとしていち早く活躍したい方にとって、スクールへの通学は効率的です。
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インフラエンジニアになるために必要な勉強|初心者からの目指し方も解説
未経験からインフラエンジニアを目指す方法
インフラエンジニアになるには?必要なスキルや資格を解説
6. インフラエンジニアの仕事に役立つプログラミング言語
インフラエンジニアにちょっとしたプログラミング言語のスキルがあると、日々の仕事がスムーズに進みます。ここでは、ネットワークやサーバの構築に向いているプログラミング言語について解説します。
Shell
Shell(シェル)とは、LinuxなどのOSに命令したり、スクリプトを実行したりするためのコマンド群のことです。サーバ管理やネットワークの設定などを一連のプログラムとして自動化するために使われます。
Python
Pythonは機械学習やAIの開発で知られている言語ですが、サーバの自動化などで活用することもできます。また障害発生時のログの分析などでも、Pythonで開発されたプログラムが役に立ちます。ほかにもアプリケーション開発など、さまざまな用途で活用できるプログラミング言語です。
Ruby
RubyはWebアプリケーションで使われる言語ですが、インフラの自動化や構成管理のツールでも活用できます。インフラエンジニアとしては必須とまでは言えませんが、身につけておくとインフラエンジニアの仕事以外のWebアプリケーション開発でも生かすことができます。
Java
JavaはWebアプリケーションやスマートフォンアプリ、業務システムなど非常に活用の範囲の広いプログラミング言語です。インフラの運用・保守で使われるシステムの管理画面などの開発で使われることがあります。またインフラを構成しているサーバに導入するJavaのフレームワークの選定をインフラエンジニアが対応することもあり、最低限の知識だけでも身につけておきたいプログラミング言語といえるでしょう。
関連記事:インフラエンジニアが習得すべきプログラミングスキル
7. インフラエンジニアの仕事で役立つ資格
インフラエンジニアの仕事で役立つ資格について、必要とされる技術別にまとめました。
インフラ全般の資格
インフラ全般に必要な資格として、基本情報技術者試験があります。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITエンジニアにとっては登竜門的な資格です。インフラエンジニアに限らず、IT技術者全般に対して基礎的な知識を保有していることの証明としても活用されている資格です。インフラエンジニアとして専門的な知識を身につける前に、基礎的なIT技術を得るためにおすすめの資格です。
ネットワーク関連の資格
インフラエンジニアに必要なネットワーク関連の知識を得られる資格が、ネットワークスペシャリスト試験とシスコ技術者認定です。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理推進機構が実施しているネットワークに関する国家資格です。合格率も約15%程度と低く、難易度は非常に高いため、合格すればネットワークの専門家として高く評価されるでしょう。
シスコ技術者認定
シスコ技術者認定は、ネットワーク機器を提供しているシスコシステムズの認定資格です。ネットワークやシスコシステムズの製品の操作方法などを身につけられる資格であり、「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4つのレベルごとに複数の資格が実施されています。
サーバ・クラウド関連の資格
サーバ・クラウド関連の資格として、LinuCやAWS認定資格があります。
LinuC
LinuCは、サーバOSとして高いシェアを持つLinuxに関する民間資格です。Linuxに関する基礎的な知識が要求されるレベル1、Linuxを使った仮想マシンやコンテナなどのシステム・ネットワークの設計・構築の知識が必要なレベル2、Linux技術者として高度な知識が要求されるレベル3と、試験は3つの分類に分かれています。
AWS認定資格
AWS認定資格は、Amazonが提供しているクラウドサービスであるAWS(Amazon Web Service)に関する資格です。「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「PROFESSIONAL」「SPECIALTY」の4段階がありますが、まずはFOUNDATIONALの取得からスタートしましょう。クラウドサービスの中でも高い実績を持つAWSに関する資格であり、AWSの運用や管理を行っている会社への就職では高く評価されるでしょう。
関連記事:インフラエンジニアに求められるAWSスキルとは
セキュリティ関連の資格
インフラエンジニアにとって、セキュリティは欠かせない技術です。このセキュリティに関連する資格の一つが、情報処理安全確保士試験です。
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験は、サイバーセキュリティに関する国家資格です。セキュリティ全般に関する高度な知識が要求される資格であり、難易度は非常に高いです。また情報処理安全確保支援士として資格を維持するためには、試験合格後にも定期的な講習を受講する必要があります。
関連記事:インフラエンジニアに役立つ資格9選
8. インフラエンジニアのへの転職を成功させるコツ
インフラエンジニアを目指して転職を成功させるコツとして、志望動機を明確にすることと、ポートフォリオを作成することがあげられます。この2点について解説します。
志望動機を明確に記載する
インフラエンジニアになりたいという気持ちを志望動機として分かりやすく履歴書に記載したり、面接でアピールしたりしましょう。「なぜインフラエンジニアになりたいのか」「なぜその企業を志望しているのか」などを自分の中で整理して、適切にアピールすることが重要です。
ポートフォリオを作成する
転職活動を始める前にポートフォリオを作成しておくこともおすすめです。すでにインフラエンジニアとしての経験がある方は、過去の業務で携わったプロジェクトの説明や規模、目的などを明記しておきましょう。未経験からインフラエンジニアを目指している方は、個人的にサーバを構築した経験や、仕事で生かせそうな資格の勉強の話を盛り込んでおくと、やる気や知識をアピールできます。
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インフラエンジニアの転職で知っておきたいこと
9. インフラエンジニアに向いている人
インフラエンジニアに向いている人の特徴を解説します。
チームで仕事をするのが好きな人
インフラは単体で存在しているわけではなく、システムやアプリケーションの一部として構築されていることがほとんどです。そのためインフラエンジニアは、ほかのさまざまなエンジニアと協力しながら仕事をすることが多いため、チームで仕事をするのが好きな人に向いています。
好奇心旺盛な人
インフラに限らずITは常に進歩しつづけています。最新の技術や知識を取り入れて、業務に生かすためには、好奇心旺盛であることが重要です。常にアンテナを張り巡らせて、仕事で生かせそうな情報をインプットし続けられることは、インフラエンジニアとして活躍できるための条件です。
細かい作業が得意な人
インフラエンジニアには、サーバやネットワーク回線など、物理的な装置を設定する仕事もあります。このようなインフラの構築においては、狭い空間で配線作業を行うこともあり、接続ミスなども許されないため、細かい作業が得意な人に向いています。
10. インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアとして経験を積むと、下記で解説するようなキャリアを選択することも可能です。
ITスペシャリスト
ITスペシャリストとは、特定の分野におけるITの専門家です。インフラエンジニアからITスペシャリストを目指す場合、サーバやネットワーク、データベースなどインフラに関係のある技術に特化することが一般的です。自分の興味や適性に応じて、実力を発揮できそうな分野でスペシャリストを目指すキャリアとなります。
プロジェクトマネージャー
インフラエンジニアの上流工程にあたるマネジメントに特化したキャリアパスが、プロジェクトマネージャーです。技術の専門家として手を動かすのではなく、プロジェクトを推進するための計画や進捗管理、エンジニアの管理や調整などが主な業務です。インフラエンジニアのころから、周囲に気配りできた方や、相談や調整役として活躍してきた方は、プロジェクトマネージャーとしての資質があるといえるでしょう。
ITコンサルタント
インフラエンジニアとして高い専門性を生かしながら、経営戦略の立案やプロジェクトの企画などに携わりたい方には、ITコンサルタントというキャリアパスもあります。
ITコンサルタントもプロジェクトマネージャーと同様に、自分で手を動かす技術的な仕事は少なくなりますが、ITに関する深い知識と幅広い経験が求められるようになります。クライアント企業の経営戦略や目標管理にも携わることがあるため、経営やビジネス、ファイナンスなど幅広い分野の知識も必要となります。
フリーランス
自分のペースで仕事をしたい方や、さまざまな企業と仕事をしたい方には、フリーランスのインフラエンジニアになるというキャリアパスもおすすめです。フリーランス向けの案件紹介サイトを活用したり、営業用のWebサイトを構築したりすれば、企業に所属しなくても仕事を受注することは可能です。技術力や営業力次第で、会社員時代よりも多くの収入を得られる可能性もあります。
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インフラエンジニアのキャリアパスは?キャリア形成に役立つ資格も紹介
インフラエンジニアのスペシャリストになるには
11. インフラエンジニアの平均年収
レバテックキャリアに登録されているインフラエンジニアの求人案件によると、インフラエンジニアの年収は700〜1500万円程度のようです。実務経験の有無や技術力によって年収は大きく異なります。
12.インフラエンジニアの需要と将来性
近年、サーバのクラウド移行など従来とは異なる仕組みが取り入れられ、インフラエンジニアに求められる役割も変化してきています。インフラエンジニアをとりまく環境を確認しつつ、ここではインフラエンジニアの将来性について解説します。
結論から言うと、「インフラエンジニアの需要は高い状態が維持される」ことが予想されます。理由としては、以下の点が挙げられます。
・クラウドでもサービスを提供するためにはサーバやネットワークが必要
・インターネットを介したサービス提供は増え続けており、ネットワークの需要が高まっている
・IoTやAIなどの分野でもインフラが必須
このような理由から、今後ともインフラエンジニアの需要は高い状態が続くと考えられます。IT業界のトレンドがオンプレミスからクラウドへと変化する中で、インフラエンジニアとして仕事内容が変化することはあっても、仕事そのものが無くなるとは考えにくいでしょう。
関連記事:
インフラエンジニアの将来性
インフラエンジニアの需要は?年収傾向や人手不足の理由を解説
13. インフラエンジニアの求人例
インフラエンジニアの求人例として、レバテックキャリアで保有している求人の一部を紹介します。
【想定年収】
400~11000万円
【業務内容】
・インフラ更改
・クラウド基盤の構築
・運用管理ツールの導入案件
・オンプレミスサーバからAzureへの移行
【求められるスキル・経験】
・Microsoft Azureの設計・構築の1年以上の経験
・Linuxの知識
・物事の解決に主体的に取り組めること
14. まとめ
この記事では、インフラエンジニアの仕事内容や年収、将来性などについて解説しました。サーバやネットワークなどを担当するインフラエンジニアの仕事は、IT分野の根幹をなしている非常に重要なものです。AIやIoTの時代においても、インフラエンジニアはIT業界内で重要な役割を担い続けるでしょう。人材需要が高い状況ですので、この機会にインフラエンジニアの道を検討してみてはいかがでしょうか。
ITエンジニア・Webクリエイターの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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