詳細な仕事内容から周辺職種との違い、やりがい、未経験からの目指し方までフロントエンドエンジニアとは?スキルや年収、求人例も徹底解説

最終更新日:2020年11月4日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

フロントエンドエンジニアとは、サイトのフロントを担当するエンジニアのことです。日常業務では、サーバーサイドエンジニアやディレクター、デザイナーなどと連携してWebサービスを作り上げます。この記事では、フロントエンドエンジニアの仕事内容から、サーバーサイドエンジニアとの違い、必要なスキル、将来性まで詳しく紹介します。また、未経験からの転職の可能性も解説します。

1. フロントエンドエンジニアとは

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーション開発において、ユーザーとの接点であるUI(ユーザーインターフェイス)を実装するエンジニアです。現在はアプリケーション開発の高度化・複雑化でフロントエンドエンジニアが担当する業務範囲も広がり、プログラミングだけでなく設計、テスト、デバッグ、パッケージ管理など行うこともあります。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

以下ではまず、フロントエンドエンジニアの普段の仕事内容を紹介します。

マークアップ(HTML/CSS)

HTML/CSSを使ったWebサイトのマークアップは、フロントエンドエンジニアの基本的な仕事の一つです。HTMLで文書や画像を配置し、CSSで文字や色を装飾します。大規模サービスの開発やリッチなUIの実現のために、CSSを効率的に扱うことのできるSassと呼ばれるスタイルシート言語などを用いることも多くなっています。

プログラミング(JavaScript)

ページのスクロールやポップアップの表示などは、JavaScriptを用いて実装します。近年、サーバーサイドで行っていた処理をフロントエンドで実装するケースが増加しているため、ユーザー認証やルーティング等の機能を実装することもあります。フロントエンドエンジニアになるためには、JavaScriptの基本構文に加え、DOM、Ajax、API等の応用技術を利用するスキルを身に付ける必要があります。

ライブラリ、フレームワークを使った実装(Bootstrap、jQuery、Reactなど)

現代の高度化したフロントエンドを実装するには、ライブラリやフレームワークを活用することが必須となっています。

BootstrapはCSSの代表的なフレームワークで、ボタンやスクロールバーなどのコンポーネント(部品)を組み合わせることで簡単にサイトのデザインを作成できます。jQueryは最も普及しているJavaScriptのライブラリで、多くのWebサイトで利用されています。

JavaScriptのフレームワークにはReact、Angular、Vue.jsという3大フレームワークがありますが、フロントエンドエンジニアにはいずれかを使いこなすスキルが求められます。

設計(コンポーネント、データフロー、ルーティングなど)

上記のフレームワークでは、コンポーネントという単位を用いて実装します。そのため、Webアプリケーションの要素をどのようにコンポーネントとして切り出すかなどの設計を行います。また、フロントエンドで扱うデータの流れやルーティングに関する設計も担当します。

CMS(WordPress)

ブログなどのコンテンツを扱うシステムではCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)がよく利用されます。特に、WordPressは採用されることが多いCMSであるため、WordPressを扱うスキルも身に付けるとよいでしょう。

SEO対策

作ったWebサイトは、Googleなどの検索エンジンで上位表示されないことには、砂漠で詩集を売るようなモノです。見てもらえるサイトに仕上げるためには、適切なSEOを施す必要があります。フロントエンドエンジニアは時にはこの役割りも担います。具体的には、メタタグの記述、パンくずリストの作成、など、基本的なSEO対策ができるよう、対策を行います。

SEO対策とは、Search Engine Optimizationのことで、検索エンジン最適化です。WordPressなら標準的に備わっていますが、フルスクラッチでゼロからサイトを開発していくなら、SEO対策もきちんとできていないと、サイトが上位表示されません。SEOもしっかりと学びましょう。

レスポンシブデザイン

現在、PCよりもスマートフォンからサイトを閲覧することが多くなっているため、スマートフォンに対応したサイトを構築することが必須となっています。レスポンシブデザインは、レイアウトを動的に変化させることでさまざまなデバイスに対応させるテクニックで、CSSのメディアクエリというモジュールを使用して実装を行います。

バージョン管理(Git)

通常、Webアプリケーションの開発はチームで行います。チーム開発で問題が生じた際に原因を究明するには、「いつ、誰が、何を、どのように変更したのか」という記録を残すことがとても重要です。そのため、バージョン管理ツールであるGitおよびソースコードのホスティングサイトであるGitHubを使い、ソースコードのバージョンを管理します。

Gitにはさまざまなコマンドがあり、代表的なコマンドがpullリクエストです。レポジトリと呼ばれる変更履歴に対して、pull(ひっぱる)形で最新のデータに更新するというものです。同様に、pushもあり、それは自分(あるいは他人)が変更した変更履歴を、Gitサーバに送るものです。

複数人で開発する際には、Gitが欠かせません。就職活動時のポートフォリオになる場合もありますので、コマンドをしっかり覚えて、いろいろな開発バージョンを作ってみましょう。

パッケージ管理(npm)

フロントエンドの開発では非常に多くのパッケージを利用するため、パッケージを効率的に管理するパッケージマネージャーを使用します。代表的なパッケージ管理ツールとして「npm」があります。多くのプロジェクトで利用されているため、npmを使えるようにしておきましょう。

デバッグ

ブラウザのツールを用いてデバッグを行います。デバッグは、BUG(虫)をDE(駆除)するからDEBUGと呼ばれています。Google ChromeやMicrosoft Edgeでは、F12ボタンを押すと開発者ツールが開きます。現在開いているページのHTML/CSSだけでなく、パフォーマンスやメモリに関する情報なども見られます。ボタンをクリックするなどのアクションを実行し、Consoleでエラーを確認してデバッグを行います。

アプリケーションがうまく動かないと、利用者はストレスをためます。しかし、スムーズに動けば、ユーザーのストレスを“駆除”できるのです。バグ取りは非常に重要なスキルであり、フロントエンドエンジニアとしてのスキルと経験が積み上がってくると、だんだん直感でどのあたりにバグがあるのかわかるようになってきます。

テスト(Mocha、Karmaなど)

アプリケーションのテストも、フロントエンドエンジニアの大切な仕事の一つです。品質の高いアプリケーションを継続的にデプロイするためには、テストの実施が欠かせません。通常、MochaやKarmaといったテストフレームワークを使ってテストを実施するので、それらに関するスキルが必要です。

テスト工程は、設計が正しかったかどうかを確認するための妥当性チェックも兼ねています。したがって、ただテストをやみくもにクリアするだけでなく、設計にフィードバックを返していくこともとても需要なのです。そして、設計の工程で、何が間違っていて何が正しかったのか、検証を繰り返すことでスキルが大きく伸びていきます。

フロントエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い

Webアプリケーションの開発はフロントエンドとサーバーサイドに分けることができ、専門で担当するエンジニアが存在します。

サーバーサイドエンジニアは、PHP、Ruby、Javaなどの言語を用いて、サーバーサイドの開発を行います。サーバーサイドにおいて、認証・認可、API、データベースのCRUD操作など、アプリケーションに必要な機能の実装を行います。

職種名の通り、一般的にWebのサービス・アプリケーションはサーバーサイドで処理を行い、フロントエンドエンジニアはユーザーとの接点であるUIの開発を主に担当します。しかし近年では端末やブラウザがリッチになり、クライアント側での処理も細かくできるようになってきて、フロントエンドエンジニアの業務範囲が更に広がりつつあります。

フロントエンドエンジニアとマークアップエンジニアの違い

マークアップエンジニアは、HTML/CSSやJavaScriptを用いてWebサイトのユーザーインターフェイス(UI)の構築に特化した職種です。フロントエンジニアとマークアップエンジニアはUIの開発に携わる点において、相似性の高い職種と言われています。また、前節でもお話ししたように、HTML/CSSを使ってWebサイトのマークアップすることもフロントエンドエンジニアの基本業務の一つです。

ただし、フロントエンドエンジニアはマークアップエンジニアと比較して、業務範囲がより広いことが特徴です。マークアップに加えて、React、Angular、Vue.jsといったJavaScriptのフレームワークを用いて、ユーザー認証、ルーティング、データ処理などの業務も行います。

2. 未経験からフロントエンドエンジニアへの転職は可能なのか?

結論からいうと、未経験からフロントエンドエンジニアへの転職は十分可能です。HTML/CSS学習からスキル発展しやすい点や、ノウハウが多くネット上に存在するためとっつきやすくエラー解決がしやすい点、フロントエンジニアの仕事はUI/UXに関わる分、学習モチベーションが働きやすい点などが理由として挙げられます。

転職する上で最低限必要なスキル・知識

未経験から目指す場合、最低限に必要なスキルを羅列すると、以下のようになります。
 

  • ・HTML・CSSを扱うスキル

    ・デザインフレームワークの知識・スキル

    ・JavaScriptを扱うスキル


下記記事では、これらのスキルについての詳しい解説と、フロントエンドエンジニアに必要な他のスキル、知識を紹介しています。気になる方はご参照ください。

関連記事:「フロントエンドエンジニアに必要なスキル

未経験者はポートフォリオが転職成功の鍵を握る

さらに、未経験者にとって、良いポートフォリオで自身のスキルをアピールすることも、フロントエンドエンジニアへの転職を成功させるポイントといえるでしょう。

ただし、プログラミングスクールで実習したことをそのままポートフォリオして、面接で提出することはおすすめできません。他の受講者と似通った内容になりかねないため、落とされる可能性が高いでしょう。

未経験の場合、採用側はポートフォリオを通じて、求職者の自走力というより、その裏の熱意と思考力を見ています。不器用でも、時間をかけてオリジナルのポートフォリオを制作することが良いでしょう。自分の思考とこれまで習ってきたことを形にしたものを提出するのが理想です。

スキルを習得するうえで役立つ資格

続いて、フロントエンドエンジニアとしてのスキル・知識を証明するのに役立つ資格を紹介します。資格取得のための勉強は知識の習得にも繋がりますので、必要に応じてチャレンジしましょう。合格することを目指すのだけでなく、テキストの網羅性を意識して、幅広い知識をつけることも心がけましょう。

・「HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験とは、HTML5、CSS3、JavaScriptなどマークアップに関する技術と知識を認定する資格です。IPAが作成しているITスキル標準(ITSS)に位置付けられているため、取得することで一定の評価を得ることができます。

・「CIW JavaScript Specialist

CIWはインターネットとウェブに関するスキルを認定する国際資格です。「CIW JavaScript Specialist」はその中でもWeb開発に特化した資格で、ユーザーとのインタラクション、DOM操作、プログラム制御、フォーム認証、アニメーションなどについて出題されます。

その他にも、Web業界で必須の技能を測定する「Webクリエイター能力認定試験」やIPAが主催する「基本情報技術者試験」などが挙げられます。下記記事では資格の勉強法について紹介していますので、気になる方はぜひご参照ください。

関連記事:「フロントエンドエンジニアに役立つ資格

3. フロントエンドエンジニアのやりがい

フロントエンドエンジニアのやりがいとして挙げられるのは、最新の技術やツールに触れられる機会が多いことです。業界のトレンドの移り変わりを第一線で体感することに魅力を感じる方にとっては、常に新しい技術を自分の仕事に取り入れられることが大きなやりがいになるのではないでしょうか。

また、お客様とも近い距離にいるので、利用者さんの声が一番響きやすく、リアルタイムのリアクションがもらえることもやりがいにつながります。

4.フロントエンドエンジニアの年収

レバテックキャリアに掲載されている求人情報によると、フロントエンドエンジニアの年収は350~700万円程度となっています。経験とスキルによって年収は変わりますが、プログラミングだけでなく、企画や設計など上流工程に関するスキルがあると、年収が高くなる傾向にあります。また、チームリーダーなどマネジメント職も高い年収が提示されやすいでしょう。

フロントエンドエンジニアの求人例

ここでは、未経験から目指せるフロントエンドエンジニアの求人例を紹介します。ファーストステップとして求められるスキルと業務内容をご参照ください。

【想定年収】
250~400万円
【業務内容】
Webサイトの微調整・改善
【求められるスキル・経験】
・未経験可
・HTML、CSS、JavaScriptの開発スキル
・論理的思考力

5. フロントエンドエンジニアの今後の需要

フロントエンドエンジニアはWebサイト数の継続的な増加を理由に、短期的な将来性が明るいと言われています。Stack Overflowが発表した「Developer Survey Results2019」では、もっとも使用されている言語ランキングの1位にJavaScript、2位にHTML/CSSと、Webのフロントエンド開発に関わる言語が上位2位を占めています。(※)

さらに、レバテックの2020年7月に発表した「プログラミング言語別求人案件ランキング」でも、JavaScriptの求人割合が前年度と比較して伸び率1位になったなど、Web開発人材の需要が高まっていることが分かります。

しかし、AIや機械学習などの技術の進展により、フロントエンド開発のプロセスが自動化され、フロントエンドエンジニアの需要が長期的には減っていくのではないかと危惧する声も存在します。フロントエンドエンジニアの将来性と今後求められるスキルについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご参照ください。

関連記事:「フロントエンドエンジニアの将来性と、今後求められるスキル
※参考 Stack Overflow「Developer Survey Results2019」(2020年7月20日アクセス)

6. まとめ

この記事では、フロントエンドエンジニアの定義から、仕事内容、年収、将来性、さらに未経験から目指す上で必要なスキルや役立つ資格について紹介しました。幅広い業務内容を担当するフロントエンドエンジニアにとって、スキルの幅を広げていくことで市場価値を高めることに繋がります。未経験から目指す場合も、すでにフロントエンドエンジニアとして働いている方でも、積極的にスキル範囲を広げることが、キャリアアップのカギになるでしょう。

ITエンジニア・Webクリエイターの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ

フロントエンドエンジニアの求人・転職一覧