関連資格や未経験からQAエンジニアになるためのポイントも解説QAエンジニアの年収とは|仕事内容やスキル・転職活動のポイントも解説

最終更新日:2022年10月18日

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ITエンジニアはその担当領域に応じて、職種が細分化されています。その一つが、ソフトウェアの品質保証を行うためにテストの設計や実施を担当する、QAエンジニアです。この記事では、QAエンジニアに関心を持つ現役のエンジニアやエンジニア経験者・未経験者に向けて、QAエンジニアの仕事内容や年収・求められるスキル・転職のポイントについて解説します。

QAエンジニアとは

QA(Quality Assurance)は品質保証を意味します。QAエンジニアは、その名の通り品質保証を担当するエンジニアです。まずは、QAエンジニアの仕事内容や求められるスキルについて紹介します。

QAエンジニアの仕事内容

QAエンジニアは、ソフトウェアの品質保証を担当するため、その業務は主にテストに関連します。また、テストの設計や実施に限らず、その結果を踏まえた品質改善の提案を行うこともあります。それぞれの工程について詳しく見ていきましょう。

テスト設計

ソフトウェアの品質保証を行うためのテスト設計を行います。テスト設計書には、テスト実施にあたっての前提条件や期待値・目的を記載します。また、エンジニアやデザイナーと連携し、開発やUIUXの観点から考慮漏れがないようにレビューを行います。

テスト実施

テスト設計により作成されたテストケースに則りテストを実施します。テスト実施中に期待値と異なる挙動が見つかった場合には、仕様に基づいた正しい動きなのかをエンジニアやデザイナーに確認し、必要に応じて品質改善を提案します。

品質管理

品質管理は、QC(Quality Control)と呼ばれる工程です。ソフトウェア完成の前段階までの品質をチェックします。

品質改善

テストの実施結果を踏まえて、品質を改善するための提案を行うこともQAエンジニアの仕事です。テスト実施時に気づいた改善点をエンジニアやデザイナーに提案し、必要に応じて修正対応を依頼します。

品質保証

品質保証は、QA(Quality Assurance)と呼ばれる工程です。QCとの大きな違いは、QAはソフトウェアの完成後の品質保証を対象にする点にあります。

QAエンジニアのやりがい

QAエンジニアは、開発者とは違う視点でソフトウェアの品質保証を行うのが特徴です。よりユーザーに近い目線でソフトウェアの品質向上に携われることは、大きなやりがいを感じられるポイントといえます。

QAエンジニアに求められるスキル

QAエンジニアに必要な知識とスキルを解説します。

テスト技法の知識

QAエンジニアの主な業務であるテストに関する知識を身につけることは必須です。テスト技法に関する資格取得などを活用して、体系的に知識を身につけるのもよいでしょう。

ソフトウェア開発の知識

QAエンジニアの主な業務はプログラミング開発ではありませんが、テストを設計して実施するうえでは、ソフトウェア開発の知識が必要です。基本情報技術者資格で問われる基本的なソフトウェア開発の知識を身につけておくと役立ちます。

品質マネジメントの知識

テスト技法の知識と同様に、品質マネジメントの知識についても資格取得などを通して体系的に身につけましょう。

コミュニケーションスキル

テストの設計や実施を行う際には、ソフトウェアの仕様や実装内容について確認する必要があります。そのため、QAエンジニア以外の職種のメンバーとのコミュニケーションをスムーズに取れるスキルが求められます。

UIUXの知識

テストの設計や実施では、ユーザー目線でソフトウェアに触れる機会が多くなるため、UIUXの知識も必要となるでしょう。

QAエンジニアとテスターの違い

QAエンジニアとテスターの大きな違いは、テストを行う際の観点にあります。QAエンジニアは、完成したソフトウェアに対するテストを行うため、動作テスト・耐久テストや、仕様を満たしているかという観点でテストを実施します。単体テストや結合テストなど、開発工程でプログラムが正しく動作しているかという観点ではテストを実施しません。開発工程でのプログラムの動作確認は、テスターの担当領域になります。

関連記事: QAエンジニアとは?仕事内容や将来性を解説

QAエンジニアの年収相場

次に、レバテックキャリアに掲載されている求人をもとに、QAエンジニアの年収相場を紹介します。また、参考までに他の職種のエンジニアとの比較を行います。(※2022年9月現在)

要件定義フェーズからQA観点でコミット/運用部署の施策の問題点をQA観点で確認

想定年収

・400万~600万円

仕事内容

・要件定義フェーズからQA観点でコミット
・運用部署の施策に問題がないかをQA観点で確認
・バグの優先度判断を実施し、リリースが成立するようにハンドリング
・リリース管理
・テストベンダのコントロール

必要なスキル

・ソフトウェアQA業務の経験3年程度
・Webサービス、iOS、Android、AndroidTV等のアプリQA経験
・事業会社でのQA担当経験、もしくはテストベンダでのチームリーダー経験
・テスト設計/計画/戦略に関する業務経験や知識、および開発チームとの折衝経験

この求人例からは、テスト設計と実施だけではなく、要件定義フェーズでの貢献や、テスト実施をリードする役割が求められることが読み取れます。

サービス開発における品質保証担当/プロジェクトのテスト支援/技術開発やツール選定

想定年収

・543万~661万円

仕事内容

・プロジェクトのテスト支援(テスト計画、テスト設計、テスト実行、管理、レポート)
・組織横断で開発プロセス全体を通したQA(リリース確認、障害管理、テストプロセスのアセスメント実施、研修実施)

必要なスキル

・Webサービスの開発プロジェクトにおけるQAの実務経験
・QAエンジニアチームのリーダー経験
・テスト計画 / 設計 / テストレポーティングなどを含むテストプロジェクトのマネジメント経験
・PHP、Ruby、JavaScript、Python、Javaなどによるプログラミング経験
・UNIXコマンド、サーバの基本的な知識

この求人例は、組織横断での開発プロセス改善が求められる点と、プログラミング経験が必要な点が特徴的です。開発経験者がQAエンジニアとしてジョブチェンジするケースといえるでしょう。

【QAエンジニア】開発チームの一員として多彩なアプローチで品質保証活動を実施/フルリモートOK

想定年収

・400万~900万円

仕事内容

・スクラムチームに参加(チームの一員として各種ミーティングに参加)
・仕様レビュー
・ユーザーストーリーやPRDに対するレビュー
・テスト実施(受け入れ条件を満たしているか確認、手動テストは主に探索的テストにて実施)
・ユーザーヒアリング(ユーザーの要求への理解を深めるため、顧客へのヒアリングに参加)
・テスト自動化などテストプロセスの改善(E2E自動テストやSystem SpecなどIntegration Testの検討、実装、運用)

必要なスキル

・WebサービスのQA(品質保証)経験
・ソフトウェアテストの設計/実行経験

こちらは他の求人例と比較して、年収レンジの上限が広く設定されています。開発チームへの参加や要件定義段階での貢献、顧客ヒアリングやテストプロセス改善(テスト自動化などの場合は実装も)での貢献が求められるなど、仕事内容の範囲が広いためと考えられます。

QAエンジニアの年収相場

これまで紹介した3件の求人例を見ると、QAエンジニアの年収は、400万〜900万円と幅広く設定されていることがわかります。QAエンジニアの基本的な仕事であるテスト設計や実施だけではなく、組織全体のテストプロセスの改善やメンバーの教育、設計段階からプロダクト開発へのコミット、テスト自動化推進など業務範囲が広くなるほど、より高い年収が期待できるでしょう。

他エンジニアとの年収レンジの比較

同一会社が出している複数の職種の求人情報を比較すると、QAエンジニアの年収レンジは低く設定されています。これは、プログラミングなどの開発を行う職種とは異なり、QAエンジニアの仕事内容がテストケースの作成やソフトウェアリリース後の不具合検出量など、定量的に測定しにくいことが原因と考えられます。

QAエンジニアのキャリアパス

QAエンジニアの代表的なキャリアパスを見ていきましょう。今回は、新卒でITエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、未経験からQAエンジニアにジョブチェンジしてからのキャリアパスとして、シニアQAエンジニア、QAマネージャー、QAコンサルタントを紹介します。また、QAエンジニアの業務経験を活かせる職種としてセキュリティエンジニアについても紹介します。

シニアQAエンジニア

シニアQAエンジニアは、QAエンジニアの取りまとめや、テスト設計のレビューを担当します。そのため、QAエンジニアよりも高い水準のテストに関するスキルが必要です。また、QAエンジニアのチームを管理するためのマネジメントスキルも求められるでしょう。

QAマネージャー

QAマネージャーとは、QAエンジニアの業務全般の取りまとめを行う職種です。テスト自動化の計画策定やテストフローの管理など、QAエンジニアチーム内にとどまらない業務を担当します。チーム外のメンバーとのやり取りも多いため、高いコミュニケーションスキルが求められます。また、QAエンジニアの業務全般の改善に取り組むため、シニアQAエンジニアよりも高い水準のテストに関するスキルが必要です。

QAコンサルタント

QAコンサルタントは、QAマネージャーの上位に位置する職種です。プロジェクトの最上流工程において、品質向上のための戦略を立案するとともに、品質向上のプロセスを作り上げ、その実現に向けてサポートを行います。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアとは、システムを外部からのサイバー攻撃や脆弱性などのリスクから守る役割を担うエンジニアです。サイバー攻撃を防ぐための評価・検証や対策などを行い、セキュリティを考慮したシステムの設計や運用を行います。評価・検証や対策の検討において、QAエンジニアとして品質保証を行ってきた経験を活かせるでしょう。

関連記事: QAエンジニアのキャリアパス - 品質保証スキルの需要とは

QAエンジニアの関連資格やスキル習得について

次に、QAエンジニアに関連する代表的な資格を紹介します。QAエンジニアに必要なスキルを身につけるのに役立つ資格のため、QAエンジニア未経験者や、開発に携わるエンジニアはぜひ挑戦してみてください。

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQB認定テスト技術者資格は、日本におけるソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織であるJSTQBによって認定される、ソフトウェアテスト技術者資格です。

ソフトウェア品質技術者資格認定

ソフトウェア品質技術者資格認定は、一般財団法人日本科学技術連盟が運営する認定資格で、初級・中級・上級の3段階で構成されます。
すべてのソフトウェア技術者に品質技術を身につけ、実践していくことにより、ソフトウェア品質の向上を実現することを目的として作られました。

品質管理検定(QC検定)

品質管理検定(QC検定)は、 一般社団法人 日本品質管理学会が認定する検定で、1級から4級まであります。
品質管理に関する知識をどの程度持っているかを、全国で筆記試験を行って客観的に評価します。

未経験からQAエンジニアになるには

ここでは、未経験からQAエンジニアを目指す際に押さえておくべきポイントを紹介します。テスト実施を行うテスターや、開発業務を行うプログラマーなどを経てQAエンジニアにジョブチェンジするパターンと、ソフトウェア開発業務未経験者からQAエンジニアを目指すパターンについて解説していきます。

テスターからのジョブチェンジの場合

テスト観点の違いを明確にする

QAエンジニアとテスターでは、テスト観点が異なります。QAエンジニアにジョブチェンジする際には、役割の違いを明確にしましょう。

テスト設計スキルを身につける

テスターのメイン業務はテストの実施です。そのため、QAエンジニアになるには、テスト実施だけではなく、テスト設計の役割を担えるようになる必要があります。また、テスト業務全体の改善や、品質改善の観点でスキルを身につけると、さらなるキャリアアップにつながります。

プログラマーからのジョブチェンジの場合

開発工程でのテストケース作成の経験を活かす

プログラマーは、プログラムの開発工程で単体テストや結合テストのテストコードを書いた経験がある場合が多いです。QAエンジニアとしてテスト設計を行う際には、開発工程でテストケースを洗い出した経験を活かせるでしょう。

テスト実施の効率化や自動化を意識する

プログラミング経験を、手動で行っているテスト実施の効率化や自動化に活かすことを考えましょう。この観点は、QA業務全般の効率化や自動化の推進につながるため、中長期的なキャリア形成に役立ちます。

ソフトウェア開発業務が未経験の場合

これまでソフトウェア開発に携わったことのない未経験者の場合、まずはテスターから始めていきましょう。テスター業務を通じて、テスト実施の流れや開発工程を把握することで、QAエンジニアの業務への理解が深まります。

QAエンジニアへの転職を検討する際のポイント

最後に、QAエンジニアへの転職を検討する際のポイントについて紹介します。QAエンジニアは、新卒からの募集は少なく、未経験からの転職に関しても、テスターやプログラマーとしてソフトウェア開発の経験を積んでから転職するパターンが一般的です。

品質保証プロセスだけではなく、開発プロセス全体の改善を意識する

QAエンジニアに求められる役割は、テストの設計や実施だけにとどまりません。テストプロセスの改善や、仕様検討段階からQAエンジニア観点での貢献が必要となる場合もあります。例えば、テスト実施の際にプロダクトに触れる時間が長いことから、よりユーザーに近い視点での意見や、網羅的な観点でテスト設計に携わることが求められるでしょう。またプログラマー出身者は、開発経験をテスト自動化に活かすことも意識するべきです。

品質保証やセキュリティ・UIUXの知識を独学で身につける

未経験からのジョブチェンジする場合は、スキル面での適性が見えにくいです。そのため、QAエンジニアとしての素養があることを客観的に証明できると、転職活動を有利に進められるでしょう。具体的には、先述の資格を取得しておくのがおすすめです。資格取得が難しい場合には、QAエンジニアに必要なスキルを身につけるために、どのような努力をしているのかをアピールできるようにしておきましょう。

キャリアプランを明確にする

QAエンジニアになった後のキャリアプランを明確にしましょう。企業によっては、別の職種からQAエンジニアへのキャリアパスが存在する場合もあるため、現職でのジョブチェンジも視野に入れることをおすすめします。自身のキャリアプランと合わない場合には、求人情報や企業が公開している情報からキャリアパスを確認したうえで、転職を検討しましょう。

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