QAエンジニアの概要やテストエンジニアとの違い、求められるスキル、キャリアパス、将来性を解説QAエンジニアとは?仕事内容や将来性を解説

最終更新日:2022年6月1日

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QAエンジニア(quality assurance engineer)・品質保証エンジニアとは、ソフトウェアの品質保障を目的とした品質計画の立案や動作テスト、品質管理を行うエンジニアのことです。近年では、ソフトウェアの品質管理だけではなく、セキュリティ担保の観点からQAエンジニアの需要が高まってきています。

この記事では、QAエンジニアになるべきかどうか悩んでいる未経験者に向け、QAエンジニアの概要やテストエンジニアとの違い、求められるスキル、キャリアパス、将来性、役に立つ資格について解説します。

1. QAエンジニア・品質保証エンジニアとは

QAエンジニアのQAとは、QA(Quality Assurance 品質保証)を表す言葉です。つまりQAエンジニアとは、ソフトウェアやシステムなどの品質を高めて維持することを仕事としたエンジニアを指します。

品質保証エンジニアはQAエンジニアと同じ意味です。そのまま日本語表記したものになります。

関連記事:【2021年最新版】QAエンジニアに役立つ資格を解説

2. QAエンジニアの仕事内容

QAエンジニアの仕事内容は、システムやソフトウェアの品質を保証することです。一般的にシステムやソフトウェアは、規模が大きくなるにつれて、想定外のエラーや動作が発生しがちです。そのため開発したシステムやソフトウェアの品質保証を専門とする、QAエンジニアが求められているのです。

QAエンジニアとテストエンジニア(テスター)の違い

QAエンジニアは、システム開発において、「品質計画(テスト設計)」「動作テスト」「品質管理」「品質改善」「品質保証」工程を担当します。QAエンジニアが行う動作テストは、開発工程で実施される単体テストや結合テストとは違い、完成したソフトウェアに対して行います。完成品に対するテストとなりますので、ユーザー環境を構築して行う動作テストや耐久テスト、動作仕様テストといったものが主な試験内容となります。

一方のテストエンジニアは、プログラムが正常に動作するか、不具合がないかといった観点でテストを行います。そのため変数の戻り値やクラスの動作を確認する単体テストや、関数同士の連携や動作を確認する結合テストといった業務が主になります。このような点で、QAエンジニアとテストエンジニアは異なる職種です。

関連記事:QAエンジニアのキャリアパス - 品質保証スキルの需要とは

3. QAエンジニアに求められるスキル

次に、QAエンジニアに求められるスキルを解説します。QAエンジニアは、「品質保証」という責任がある職種のため、一般的には未経験からなるものではなく、プログラマーなどを経験した後に、キャリアアップ先のひとつとして選択されることが多い職種です。

QAエンジニアに必要な技術に関するスキル・知識

QAエンジニアに必要な技術に関するスキルと知識について解説します。

プログラミングスキル

ソフトウェアに実装されている各機能の品質保障を行う上で、機能仕様や設計内容に関してレビューや評価を行うのもQAエンジニアの仕事です。そのため、単体テストや結合テストの結果と照らし合わせ、ソフトウェアの評価を行います。開発資料を読み解くためには、開発に使用された言語を理解する必要があります。

また、QAエンジニアは膨大なデータを扱うテストを行うため、テスト自動化ツールをプログラミングで作成することもあります。

テスト技法の知識

QAエンジニアは、テスト技法に基づいたテスト計画の立案と実行、品質管理を行います。テスト計画を立てるには、開発内容に応じてどのようなテストを行うべきかの判断が必要です。つまり、幅広いテスト技法の知識が必須となります。

テスト技法には、境界値分析、状態遷移テスト、ストレステストなど複数の種類があります。ただし、すべてのケースや組合せをテストすることはリソース的に難しいことが多く、リソース内で実行できる設計が求められます。

ソフトウェア開発の知識

QAテストエンジニアには、ソフトウェア開発の知識も求められます。動作テストから得られた結果をもとに、不具合の再発防止策の提案を行うこともあります。そのためには、開発プロセスの問題点、改善ポイント、工程の見直しを開発全体にフィードバックする必要があります。QAエンジニアはプログラマーやシステムエンジニアの経験者であることが多いので、ソフトウェア開発の知識はすでに身に付いている場合が多いでしょう。

品質マネジメントの知識

ソフトウェアの品質管理や品質保証を行う上で、品質マネジメントの知識が必要です。QAエンジニアの仕事は品質保証に直結しているため、各工程での管理・保証の質を向上させるためのマネジメントが求められます。また、開発内容によっては、ISOなどの品質保証の取得が必須となっていることもあります。これらの制度に関する知識も習得しておく必要があるでしょう。

QAエンジニアに必要なヒューマンスキル

QAエンジニアには、技術に加えて以下のようなヒューマンスキルも必要です。

コミュニケーションスキル

QAエンジニアにはコミュニケーションスキルも必要です。品質保証の仕事と言うと、一人で黙々とテストや検証を繰り返す仕事をイメージしがちですが、実際にはシステムを開発したエンジニアや、ほかの部門のスタッフとのコミュニケーションが求められます。

例えば、QAエンジニアの業務の対象となるシステムが、どのような機能を持つのか確認したり、品質保証のためのテスト結果をエンジニアに伝えたりなど、コミュニケーションや意見交換が必要となる場面があります。

エンジニアの中では管理寄りのポジションになるので、プログラマーなどよりもコミュニケーションを取る機会は多いでしょう。今後、QAエンジニアを目指している方でも、今から身に付けられるスキルですので、しっかりと身に付けておきましょう。

マネジメントスキル

またQAエンジニアにはマネジメントスキルも欠かせません。例えば仕事の納期調整のためのスケジュール管理や、ほかのスタッフの管理、そしてソフトウェアの品質マネジメントなどのスキルです。

ISOの品質マネジメントの7原則などを取り入れて、システムの品質保証の業務に活かせれば、QAエンジニアとしてより高レベルな仕事ができるようになるでしょう。ちなみに、ISOの品質マネジメント7原則は以下の通りです。

原則1:顧客重視
原則2:リーダーシップ
原則3:人々の積極的参加
原則4:プロセスアプローチ
原則5:改善
原則6:客観的事実に基づく意思決定
原則7:関係性管理

各原則の名前からだいたいイメージができるかと思いますが、実践する際にはぜひそれぞれの原則の意味を調べてみてください。

関連記事:テストエンジニアの仕事内容とは?需要と将来性について解説

4. QAエンジニアの需要と将来性

次にQAエンジニアの需要と将来性について解説します。

QAエンジニアの現在の需要

複雑で高度なシステムほど、バグや不具合が発生する確率が高く、しかもそれらを発見するのは困難です。QAエンジニアはそのようなシステムにおける、品質管理のスペシャリストとして、多くの企業において需要が高まっています。システム開発は当然今後も需要のある分野で、またIT人材の不足が叫ばれている日本企業において、QAエンジニアの需要も高まり続けると考えられます。

しかし需要があるからと言って、全てのQAエンジニアが活躍できるわけではありません。システム開発の手法はこれからも進化を続け、新しい技術も登場するでしょう。企業から求められ続けるQAエンジニアになるためには、最新のシステム開発手法や技術の勉強も続けなければなりません。

QAエンジニアの将来性

品質担保はどのような製品でも必ず実施されるものです。よって、QAエンジニアの仕事がなくなることは現時点ではないと言えます。近年では、AIやIoTといった先端技術での開発が増えてきていますので、これらの技術に強いQAエンジニアはますます需要が高まると考えられます。

QAエンジニアの経験を活かしたキャリアパス

QAエンジニアの経験を活かしたキャリアパスには以下のような選択肢があります。

QAコンサルタント

品質リスクをヒアリングし品質戦略を提案する職種です。QAエンジニアの仕事の中でも上位工程に特化した職種と言えるでしょう。

QAマネージャー

テスト要求からテスト実施までの管理を行う職種です。工程全体のマネジメントではなく、テストのマネジメントに特化しています。

シニアQAエンジニア

深い知識と高い技術力を持つQAエンジニアのスペシャリスト職です。QAエンジニアとしての経験を積み、さらにレベルの高いQAエンジニアが到達する職種と言えます。

テストアナリスト

テストアナリストは、システムの不具合分析や分析結果のフィードバックを行う職種です。QAエンジニアの中でもテストの分析工程に特化しています。

関連記事 : QAエンジニアのキャリアパス - 品質保証スキルの需要とは

フリーランスのQAエンジニアとして独立

フリーランスのQAエンジニアには大きな需要があります。自社内にQAエンジニアの役職を設けている企業もありますが、そうではない企業も多々あります。しかし成果物に対して責任を負う立場の人は当然必要で、プロジェクトマネージャーなども不安を抱えているケースは多いでしょう。

スキルのある外部のQAエンジニアに依頼することでシステムのクオリティを高めたい、問題を排除したい、トラブル回避しつつユーザー満足度の高いサービスを提供したい、といった考えがあるのです。

システム開発においてアイデアを出すことやそれを形として実現することは非常に重要です。しかしそれと同じくらい成果物の穴をなくしていくことも重要です。QAエンジニアはいわばシステム開発において守備側の立場で、多くの企業が弱点になっている部分でもあり、結果的にフリーランスのQAエンジニアは需要があります。

5. QAエンジニアの平均年収

レバテックキャリアに掲載されているQAエンジニアの求人情報によると、QAエンジニアの平均年収は770万円ほどです。しかしキャリアや所有しているスキルによって、年収は390万円から1000万円までの幅があります。QAエンジニアとしてだけでなく、LinuxやJava、Dockerなどの知識を持つ、ほかのエンジニアの経験を持つ方が、QAエンジニアとして評価される傾向があります。

QAエンジニアの求人例

【業界】
◆IT・通信
◆サービス

【業務内容】
■テスト業務
入社後は、自社サービスの品質を保障するためのテスト業務全般をお任せします。
具体的な業務内容は、テスト計画の立案、テストの設計・実行・自動化になります。

■品質改善提案
開発部門に向けて品質改善の提案をしたり、品質保証に関わるさまざまな基準も策定していただきます。

【求められるスキル・経験】
・テストの設計、実行経験
・テストチームのマネジメント経験
・テスト自動化スキル
・コミュニケーション力
・論理的思考力

【想定年収】
400~650万円

【福利厚生】
健康保険/厚生年金/雇用保険/労災保険/通勤手当/残業手当//慶弔休暇/夏季休暇/有給休暇

【勤務地】
東京都

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6. QAエンジニアの仕事・転職に役立つ資格

QAエンジニアの仕事に役立つ資格を3つ解説します。資格制度を活用することで、QAエンジニアに求められる知識やスキルを身につけることができます。その結果、QAエンジニアとして転職する際にも役立ちます。

各資格詳細とともに、当資格関連の求人情報も掲載していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQ(Japan Software Testing Qualifications Board)が運営している資格認定制度です。Foundation Level、Advanced Levelの2つのレベルが用意されており、レビュー評価からソフトウェアテストに関する知識が問われる試験です。国際ソフトウェアテスト資格認定委員会であるISTQBと連携した試験であるため、世界各国におけるテスト技術者資格と相互認証しているため、海外でも通用する資格となっています。

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ソフトウェア品質技術者資格認定

一般財団法人日本科学技術連盟が運営している資格認定制度です。現在は初級と中級の2つのレベルが用意されており、品質技術の習得とソフトウェアの品質向上ために必要な知識が問われる内容となっています。主な出題範囲として、ソフトウェア品質の基礎知識、テスト技法、レビュー技法があげられます。なお上級は今後新設される予定です。

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QC検定

日本規格協会(JSA)が運営している資格認定制度です。4級・3級・2級・準1級・1級の5つのレベルが用意されており、品質管理の実践と品質管理の手法についての知識が求められます。品質管理プロジェクトのリーダーやQAエンジニアとしてのスペシャリストは1級の取得を目標とすると良いでしょう。

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7. 未経験からQAエンジニアになるには

未経験からQAエンジニアになるにはどのように勉強や転職活動をすれば良いのか解説します。

プログラミングの勉強をする

QAエンジニアには、プログラミングを含むITスキルが必要です。品質を保証するためには他のエンジニアが作ったプログラムを読んで理解し、必要であれば修正を行う、もしくは修正を指示する場面もあるでしょう。

資格取得でスキルを証明する

上でご紹介したような資格を取得することで、QAエンジニアとして転職する際に役立ちます。ただし、QAエンジニアに必須の資格もなければ、資格を取得することでQAエンジニアとしての転職が保証されるわけでもありません。

実務経験とスキルが重要なので、資格取得はQAエンジニアとしてのスキルを証明するうえであくまでも補助的な位置づけになります。

未経験可の中途採用求人を探す

同じQAエンジニアでも求人によって業務内容によって幅があります。テスターに近いようなQAエンジニアであれば、未経験可の場合もあるでしょう。その場合、未経験でも求人に応募できます。ただし品質保証というよりはテスト業務が中心になる可能性が高いので、スキルアップ後により上流工程を目指すなどのキャリアプランは持っておくことをおすすめします。

8. まとめ

この記事では、QAエンジニアの概要やテストエンジニアとの違い、求められるスキル、キャリアパス、需要、将来性、役立つ資格について解説しました。QAエンジニアはソフトウェア開発において、品質担保と品質向上の役割を担う重要なエンジニアであり、品質の良いサービスを作り出すために必要不可欠な存在です。

需要も続くと考えられますので、将来性がある職種と言えるでしょう。ただしIT業界完全未経験の状態からQAエンジニアを目指す場合テスター寄りの業務になる可能性が高いので、プログラマーやシステムエンジニアからキャリアアップしていくルートもおすすめです。

9. QAエンジニアに関するQ&A

Q1. QAエンジニアとはどんな職種ですか?

QAエンジニアは、品質計画の立案や動作仕様の確認、品質管理を行うエンジニアです。

Q2. QAエンジニアに求められるスキルについて教えて下さい。

エンジニアスキルはもちろん必須ですが、ISOなどの品質管理基準に関する知識なども求められます。

Q3. QAエンジニアに役立つ資格はありますか?

JSTQB認定テスト技術者資格やソフトウェア品質技術者資格認定、QC検定などが挙げられます。

Q4. QAエンジニアの将来性について教えて下さい。

品質担保はどのような製品でも必ず実施されるため、需要はなくならないと考えられます。近年では、AIやIoTといった先端技術での開発が増えてきているので、これらの技術に強いQAエンジニアはますます需要が高まるでしょう。

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