未経験から目指す際のキャリアプランや役立つ資格、転職後の年収についても解説QAエンジニアの転職で求められるスキル・知識とは?

最終更新日:2020年2月14日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

QAエンジニアは、システムやアプリケーションの品質担保を担う職種です。スピードが要求される現代の開発環境では、意図せず不具合を残したままプロダクト(システムやアプリケーション、サービスなど)がリリースされてしまうことも珍しくありません。
このような不具合を事前に発見し、改修することで品質を担保していく職種がQAエンジニアです。この記事では、QAエンジニアの仕事内容をはじめ、転職する上で必要なスキルや知識、未経験からQAエンジニアを目指すためのキャリアプランなどを解説します。

1. QAエンジニアの仕事内容

はじめに、QAエンジニアの仕事内容について解説します。QAエンジニアは、プロダクトの品質を担保するために次のような仕事を担当します。
 
・品質管理計画の立案
・テスト計画、設計、仕様の作成
・適切なテスト技法の選択
・開発済みのプロダクトに対する「ユーザー視点」での仕様と動作チェック
 
QAエンジニアの仕事は、操作性などのユーザー視点が根底にあることが特徴です。開発側が想定する仕様や性能を満たしているかを確認するとともに、ユーザビリティ(操作性、使い勝手)についてもチェックを行います。例えば、「ユーザーがストレスなく直感的に操作できるか」「誤操作を誘発する画面仕様になっていないか」などは、QAエンジニアが重点的にチェックする項目です。また、操作時のレスポンスや安定性なども確認します。これらに不具合が生じている場合は開発側に伝え、成果物の品質を向上させる役割を担っているのがQAエンジニアです。

QAエンジニアとテストエンジニアの違い

企業によってはQAエンジニアとテストエンジニアを区別せず、同一の職種として扱う場合もあります。しかし、厳密にいえばQAエンジニアとテストエンジニアは異なる職種であり、次のような違いがあります。

テストエンジニア
・システムの基本設計書・詳細設計書に従い、プログラムが正常に動作しているかを確認する
・単体テストや結合テストなど、開発途中において機能(部品、パーツ)ごとのテストを行い、動作チェックする
・ホワイトボックステストをメインに行う

QAエンジニア
・ユーザー視点を持ち、想定される要望に従ってテストを行う
・開発が完了したプロダクトに対してテストを行う
・ブラックボックステストをメインに行う
 
ホワイトボックステストとは、システムやアプリケーション内部の構造を理解した上で、それらが基本設計書や詳細設計書の設計どおりに動作しているかを確認するテストです。テストエンジニアのほか、内部構造や具体的な記述を理解している開発者などが行います。
 
これに対してブラックボックステストは、内部構造やソースコードの記述を考慮することなく、外から見た仕様・動作を検証するテストです。開発に関与しない担当者が行い、操作性や使い勝手に関して客観的なテストを行えるというメリットがあります。

2.QAエンジニアの転職で求められるスキル・知識とは?

次に、QAエンジニアに転職する上で求められるスキル・知識を解説します。

テストツールの知識
近年、システムやアプリ開発の現場では、自動化ツールを用いたテストが主流になりつつあります。自動化ツールを使用することで、工数を削減しつつ高品質なテストが可能になります。したがって、QAエンジニアを目指すならば、テストツールの知識を習得しておくべきでしょう。代表的なテストツールとしては「Selenium」や「Ranorex」が挙げられます。これらが持つリプレイ機能やキャプチャ機能を用いることで、ユーザーの操作を高精度で再現したテストを自動的に行うことができます。

テストの設計・仕様書作成スキル
テストの設計および仕様書の作成では、システムの基本設計書や詳細設計書をもとにテストケース(シナリオ)を起こします。テストすべき項目や前提条件、テストケースの取捨選択(無駄なテストケースの排除)、担保すべき品質のライン(期待値、要求値の把握)などを把握する力が必要です。

テスト技法の知識
前述したように、QAエンジニアはブラックボックステストを用いてユーザー視点のテストを行います。ブラックボックステストの技法にはさまざまなものがあるため、開発内容に応じたテスト技法を選択することもQAエンジニアの腕の見せ所です。適切なテスト技法の選択・使用が膨大なテストケースを効率よく網羅的に処理することに繋がるため、品質担保には欠かせないスキルです。

品質管理に関する基礎知識
QAエンジニアへの転職を目指すなら、品質管理に関する基本的な知識も備えておきたいところです。特に品質マネジメントシステム「ISO9001」は、国際標準として多くの企業が採用する規格であり、QAエンジニアには必須の知識といえます。「ISO9001」には、顧客満足を実現する体制づくりも含まれることから、QAエンジニアに求められる「ユーザー視点」の獲得に役立つでしょう。

プログラミングスキル
QAエンジニアは、内部構造やソースコードを考慮しないブラックボックステストを行うため、プログラミングスキルは不要といわれています。しかし、基本設計書や詳細設計書の理解や開発者との視点共有、高品質なテスト実施が可能になることから、開発経験・スキルをもったQAエンジニアの需要は決して小さくありません。また、企業によってはQAエンジニアがホワイトボックステストまで担当することもあるため、プログラミングスキルが求められる場合もあります。

3. QAエンジニアの転職に役立つ資格

QAエンジニアは資格が必要な職種ではありませんが、資格取得を通してQAエンジニアとしての適性・基礎知識があることを証明できます。QAエンジニアにおすすめできる資格には、次の3つがあります。
 
JSTQB認定テスト技術者資格
QC検定
ソフトウェア品質技術者資格認定

4.未経験からQAエンジニアに転職するためのキャリアプラン

ここでは、実務未経験者がQAエンジニアへ転職するためのキャリアプランを解説します。QAエンジニアを目指すルートは、主に次の2つです。
 
・テスターやプログラマーを1~2年経験し、自社QAチームを持つ企業へ転職
・テスターやプログラマーを1~2年経験し、テストサービスを提供する企業へ転職
 
企業がQAチームを持っているかどうかは、開発するプロダクトの規模や社内体制に依存します。そのため、自社にQAチーム自体が存在しない企業も珍しくありません。また、コストの観点からQAを外部委託でまかなっていることもあるでしょう。したがって、社内にQAチームを持つ企業を狙いつつ、テストサービス提供ベンダーを視野に入れた転職活動をすると良いでしょう。

5.QAエンジニアへ転職した場合の年収例

最後に、実際の求人からQAエンジニアの年収を紹介します。

不動産関連情報サイト運営企業
【想定年収】400万円~
【業務内容】
・テスト実施プランの作成
・テスト設計、実施
・開発チームへのテスト報告、修正・改善の提案
【必要なスキル・経験】
・プロダクトや仕様書等に基づく、テスト対象の分析およびテストケースの作成経験
・テストケースに従ったテスト実施または探索的テスト、不具合報告からクローズまでのバグライフサイクル管理経験
 
チャット、音声プラットフォームサービス提供企業
【想定年収】600~700万円
【業務内容】
・QCD(Quality・Cost・Delivery)のバランスに配慮したテスト戦略の立案
・テスト自動化フレームワークおよび基盤環境の開発・運用など
【必要なスキル・経験】
・テスト実務1年以上
・Web開発、サーバーサイド開発の経験(趣味もしくは実務1年未満)
 
QAエンジニアの年収は、テスターやプログラマーよりもやや高い傾向にあるといえます。また、テストフェーズのリーダーやテスト計画の立案・テスター管理・評価などのマネジメントスキル(経験)があると評価が高まるでしょう。

6.まとめ

QAエンジニアは「ユーザー視点を常に持ち、ソフトウェアの品質を担保する」という点で、テストエンジニアとは異なる役割を担っています。テスト技法やマネジメント、ISO規格などへの理解も必要なことから、高度な技術・知識を有する専門職であり、転職するには相応のスキルや知識を身につけなければなりません。求められるスキルや知識は資格制度などを活用して習得すると良いでしょう。

ITエンジニア・Webクリエイターの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ