社内SEの役割を「システム開発」「運用」「その他」の領域に分類して解説社内SEに求められる役割

最終更新日:2020年8月24日

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社内SEは、自社のシステム開発や運用、保守などを担当する職種です。その業務範囲は非常に幅広く、企業によって求められる役割も異なります。この記事では、社内SEの仕事内容を分類し、それぞれの領域で社内SEが担う役割について解説します。

1. 社内SEの仕事内容

まず、社内SEの仕事内容を簡単に説明します。
 
社内SEは、基本的には社内で利用する業務システムの開発や運用、管理を担当するIT技術者です。また、間接部門として企業のIT予算やIT資産の管理、業務効率を高めるための企画提案なども行います。
 
そのほかにも、社員から寄せられるシステムに関する問い合わせ対応や報セキュリティ対策など、幅広い業務を担当します。よって、社内SEは技術力だけでなくコミュニケーションスキルやビジネス企画力も求められる職種です。

2. 「社内システムの開発」における社内SEの役割

続いて、社内SEの仕事内容を領域ごとに分け、それぞれの役割について解説していきます。まずは社内SEの開発業務である「社内システムの開発」における役割を説明します。

社内システムの評価、問題点の整理

社内システムの操作性や処理速度、コスト、不具合の発生頻度、各部門からの改善要求などを整理して改善するための評価を行います。

新システムの導入における方向性の提案

評価にもとづいて、新規に導入するシステムで改善したい問題点や、求められる機能を明確化し、関係者に提案して承認を取ります。

サービス、ベンダー選定

導入する製品・サービスの開発ベンダーを選定します。コンペを開催することも多く、労力の高い業務です。

予算計画の立案、予算管理

ベンダーの提案をもとに予算を算出し、社内で稟議を通します。このとき、予算はシステム導入にかかるコストだけでなく、その後のランニングコストも合わせて考えます。ハードウェアはリースやレンタルという手段もあるため、資産管理や設置場所なども考慮してさまざまなパターンで予算を比較検討します。

発注、進捗管理

契約時には企業とベンダーとの間でトラブルが起こらないように、法務部や弁護士の力を借りて契約内容を精査します。発注後は、ベンダーから進捗報告を定期的に受け、必要に応じて社内の関係者への報告会を開きます。作業の遅れや追加作業の発生時には、契約内容を確認しつつ必要な追加予算の確保や納期の調整も行います。

導入

受入試験を行い、品質確認ができれば社内PCへのインストールなどの導入作業を行います。

社内への周知、教育

システム導入後、新システムへの移行タイミングや利用方法について周知し、社内に教育の機会を設けます。まったく新しいシステムを導入する場合、管理者・ユーザーそれぞれのマニュアル作成も必要です。

(自社内で企画・開発する場合)ソフトウェア開発

企業によっては、ベンダーにハードウェアなど一部だけを発注しソフトウェア開発を社内リソースのみで行うケースもあります。
近年では、クラウド型の業務アプリケーションを導入するケースが主流で、自社で開発するケースは少数になってきています。自社で開発する場合は、この章で紹介してきた役割に加えて、要件定義、基本設計、詳細設計、コーディング、単体テスト、結合テスト、総合テストといった作業が発生します。

3. 「社内システムの運用」における社内SEの役割

続いて、「社内システムの運用」における役割を解説します。

運用方法の立案・マニュアル作成

社内システムの利用方法や監視方法、メンテナンス方法などを立案し、具体的な方法をマニュアルに落とし込みます。社内の組織変更など、システム上の設定変更が多く生じる場合は、特に注意して運用計画を考えることが大切です。ワードなどで作成する場合もありますが、近年ではクラウド型のIT運用支援ツール(Q&A機能やインシデント管理機能、ファイル管理機能などを有するソフトウェア)で運用内容や操作方法を管理する方法が一般的です。

運用

マニュアルに沿ってシステムを運用します。具体的には、不具合発生時の応急対応やデータの復旧、サーバーの再起動、パフォーマンス監視などの作業を行います。企業によっては、社内SEは直接関与せず、ヘルプデスクに運用を任せる場合もあります。

インシデント発生時の対応

システム運用中に、ウイルスの感染やサイバー攻撃、その他のインシデントが発生した場合、応急対応や経営層への報告を行います。その後、原因究明や対応策を検討し、必要に応じてベンダーやコンサルタントに支援を依頼します。問題が収束した後は報告書を作って関係者に報告し、改善策の立案・実施を行います。社内SEはセキュリティの知識・スキルがあることが望ましく、インシデント対応では社内でリーダーシップを発揮することが求められます。

4.その他の社内SEの役割

最後に、その他の社内SEの役割を解説します。

ITトレンドの学習・研究

社内SEは、社内の業務改善やコストダウンなどのために、最新のIT利活用を推進する立場です。そのため、展示会や情報誌でITトレンドや最新技術の動向を把握することが求められます。また、最新技術を把握するだけでなく、今後の潮流を見据えたスキル習得も大切です。

ヘルプデスク

業務システムやオフィス製品、OA機器などに関する社内からの問合せを対応します。ひとり情シスという言葉があるように、規模の小さい企業では社内SEがひとりしかいないために、システム開発から運用、ヘルプデスク対応まで行わなければならない場合も多々あります。
一方で、年商が数十億円以上の企業では社内SEの業務が分業されているケースが多く、この記事で解説した役割すべてをひとりで担当するケースは稀でしょう。

IT資産管理

社内のサーバーやネットワーク機器、社用パソコンなどのIT資産を管理します。具体的には、IT資産額(5年償却が多いので毎年IT資産の状況が変わる)の集計や報告、インストールメディアやダウンロードコンテンツ、ソフトウェアのライセンスの割当状況、クラウドサービスのライセンス数や、保守契約の状況などを管理します。

IT予算計画の立案と管理

現行システムの維持に必要な予算、一時的に発生する保守費用やシステム開発に必要な予算を算出して予算計画を作ります。予算計画作成後は、経営層に次年度のIT計画と予算案を説明し承認を得ます。そして、承認された予算計画をもとに予算を執行し、日々の予算進捗状況を管理します。

5. まとめ

この記事では、社内SEに求められる役割を「社内システムの開発」、「社内システムの運用」、「その他」と大きく3つに分類して整理しました。IT企業に勤めるSEと異なり、社内SEはシステム評価や改善立案、予算管理、ベンダーマネジメントなど上流工程に関する役割が多いという特徴があります。また、企業によってはECサービスの運用(画像やテキストのアップロード)やデジタルマーケティング、経営企画(ITを活用した改善提案やビジネス企画など)まで担うケースもあります。企業によって業務内容が大きく異なるため、求人情報をしっかり確認した上で応募するようにしましょう。

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