社内SEとは?仕事内容や年収・将来性を未経験者にもわかりやすく解説

最終更新日:2025年3月4日

社内SEとは、社内の経営・事業・業務といった課題を、ITの利用促進・導入、運用保守などをして解決する職業です。DX化が進む現在において、企業に欠かせないポジションとされています。

貴重なIT人材である社内SEですが、将来性やキャリアパスについて気になる人は多いでしょう。

そこで、社内SEへのキャリアチェンジを目指す人や社内SEの重要性を知りたい人向けに、将来性や仕事内容、キャリアパスについて紹介します。

レバテックキャリアで転職した3人に2人が年収70万円UPを実現

※2023年1月~2024年3月実績

この記事のまとめ

  • 社内SEとは、企業の情報システムやITインフラの管理・運用を担当する職種
  • 社内SEの平均年収は約490万円
  • 社内SEはDX推進やシステム内製化により将来性の高い職業

この記事の監修者

レバテックキャリアアドバイザー 原プロフィールはこちら

大学卒業後、大手素材メーカーの情報システム部門の社内SEとして業務に従事。
Javaをメインに要件定義から一貫して経験し、Salesforce導入プロジェクトやDX推進プロジェクトにも参画。
その後、レバレジーズに入社し、現在は、キャリアアドバイザーのリーダーとして11名のメンバーのマネジメントに従事しながら、自身もプレイヤーとして活動している。
キャリアコンサルタントの資格を保有。

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社内SEとは社内システムに携わるエンジニア

社内SEとは、企業の情報システムやITインフラの管理・運用を担当する職種です。外部向けのシステム開発を行うIT企業のSEとは異なり、自社の業務効率化やIT環境の改善が主な業務となります。

概要 企業のIT環境を支え、業務効率化と
トラブル対応を担う社内のIT専門家
平均年収 4,900,881円
年収中央値 4,535,000円

※年収・中央値:2025年1月時点のレバテックキャリア掲載求人をもとに算出

また企業によっては、社内のIT環境に関わる予算管理や、社員からのシステム周りに関する問い合わせ対応といったヘルプデスク業務を行います。

そのため、社内SEはエンジニアとしてのテクニカルスキルだけでなく、さまざまなチームとのやり取りを円滑にできるコミュニケーション能力など、複合的なスキルが必要です。技術力だけでなくビジネススキルを身につけたい人や、コミュニケーション能力を使って仕事がしたい人に向いています。

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社内SEの仕事内容

社内SEの仕事内容には、企業のIT環境を安定させるための作業・役割が基本として含まれています。以下の4つに分けられるため、仕事の種類別に詳しく解説します。

1. システムの企画・開発

社内SEは「社内のIT課題を熟知しているポジション」であるため、システムの企画・開発を中心に業務を行います。自社の課題解消と事業の拡大を実現するシステムがどのようなものなのかを検討し、企画と導入をすすめます。

例えば、社内の営業チームから「現在の顧客管理システムが使いにくく、もっと簡単に情報を検索できるようにしたい」という要望が上がったとします。社内SEはこの課題を解決するために、ヒアリングを行いどのような機能が必要かを整理します。既存のシステムを改修するのか、新システムを導入するのかを検討し、自社開発か外部ベンダーに委託するのかを決め、開発・導入を指揮するのが仕事の一つです。

このように、自社開発の場合は社内SEが開発工程を一貫して担います。外部ベンダーに委託するケースもありますが、その際のベンダー選定も社内SEが行い、スケジュールやコスト調整、進捗管理なども担当します。

自社開発について、受託開発との違いを含め以下の記事を参考にしてください。

関連記事:自社開発とは?メリットやデメリット、受託開発との違いを解説

2. システムの運用・保守・管理

社内SEの重要な仕事の一つに、システムの運用・保守があります。これは会社の業務を支える社内システムを安定的に稼働させることが目的です。

具体的には、サーバーやネットワークの24時間監視、問題発生時の迅速な対応、定期的なメンテナンス作業などが含まれます。たとえば、CPUの使用率急上昇やストレージ容量の危険な減少を監視し、早期に対処します。また、セキュリティパッチの適用やバックアップの確認なども業務の一つです。

社内SEの役割にもよりますが、多くの企業では社内SEがインフラ周りも担当しています。特に中小企業や専任のインフラエンジニアがいない場合、社内SEがシステムの運用・保守だけでなく、インフラ管理も任されることが多いです。

また、社員からのシステム使用に関する質問対応や改善要望への対応、ハードウェアやソフトウェアの保守期限管理と更新作業も担当します。これらの業務を通じて、会社の円滑な運営を技術面からサポートします。

3. ヘルプデスク(問い合わせ対応)

社内SEの仕事内容の多くを占めるのがヘルプデスク業務です。会社内のパソコンやネットワークに関連するあらゆる問題に対応します。

  • ・業務システムにログインできない

    ・VPN等に接続できない

    ・パソコンがうまく作動しない

    ・導入したソフトの扱い方を教えて欲しい

上記のような、さまざまな相談の対応や質問への回答が求められます。社内で起こるテクニカルトラブルは予期できないため、通常業務の間に対応が割り込むことも多いです。その際にスピーディーに処理する要領の良さも求められます。

また、PCのセットアップ、OSのインストール、メールの設定など、社員がIT機器を快適に利用できるようにサポートすることも業務の一部です。ヘルプデスク業務に必要なスキルや詳しい内容は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:ヘルプデスクとは?仕事内容や必要なスキル、役立つ資格を紹介

4. セキュリティ対策

社内SEの業務には、セキュリティ対策があります。具体的には、セキュリティソフトの導入、パスワード管理、定期的な診断サービスの利用、社員へのセキュリティ意識への啓蒙やセミナーを開くことで、社内のセキュリティ強化を促す目的で実施します。

社内SEが携わるシステムでは、事業運用に関わる機密データがほとんどです。そのためセキュリティー対策は必要不可欠であり、社内SEの重要な業務の一つといえるでしょう。

社内でセキュリティ対策をする場合は上記のようなプロセスを踏みますが、サイバー攻撃の巧妙化によって高度なセキュリティが必要な場合、外部ベンダーにセキュリティ対策を委託するケースがあります。このとき、ベンダーの選定や提案にも社内SEが関わることが多いです。

セキュリティに関する業務は以下の記事も参考にしてください。

関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説

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社内SEの業務で活かせるスキルや資格

社内SEはシステムエンジニアの中でもシステム開発だけを担当する職業ではありません。ITインフラの管理やトラブル対応、社員のサポートなども行います。

そのため、以下のようなスキルが業務で活かせます。スキルを裏付けるための資格もあわせて見ていきましょう。

【スキル】

予算管理に関するスキル:簿記、日商簿記などの検定
企画立案に関するスキル:IT課題やシステムの問題解消など取り組みの経験
システムの開発、運用、保守に関するスキル:エンジニアの実務経験など
ヘルプデスクに関するスキル:OS製品やアカウント管理などの使用経験

【資格】

基本情報技術者試験:社内SEに関する学習基本を示す資格
ITパスポート:IT全般の基本スキル証明になる資格
ネットワークスペシャリスト試験:ネットワークの運用・保守、セキュリティスキルを証明する資格
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS):マイクロソフトのoffice製品基本スキルを証明する資格

必要なスキル、資格について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

参考記事:
社内SEに必要なスキルや経験・資格一覧!スキルアップする方法も解説
社内SEにおすすめの資格まとめ!難易度や取得時の注意点も紹介

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社内SEの平均年収は約490万円前後

社内SEの平均年収は4,900,881円、中央値は4,535,000円です。
※2025年1月時点のレバテックキャリア掲載求人をもとに算出

他のSE職種と平均年収を以下に比較しました。

職種 平均年収・中央値
ネットワークエンジニア 4,644,723円・4,500,000円
インフラエンジニア 4,761,442円・4,500,000円
アプリケーションエンジニア 4,697,589円・4,500,000円
サーバーエンジニア 4,692,750円・4,500,000円

※2024年11月時点の弊社求人データを参照(年収は求人の下限データを活用)

上記を見る通り、社内SEはSE職種の中でも年収は高めです。社内SEはSIerのように一部の開発だけではなく、会社全体のシステム戦略を考えます。IT投資計画や経営層との折衝も多く、単なる技術職以上の価値があるため、求められるスキルも幅広く年収が高くなると考えられるでしょう。

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社内SEの将来性

社内SEの将来性は、下記4つの理由により、今後需要が高くなる職業と考えられています。

  • ・企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進

    ・テレワークの継続とIT環境整備の必要性

    ・社内システムの内製化が進む

    ・IT人材不足の深刻化

情報処理推進機構(IPA)のDX動向2024によると、DXに取り組んでいる企業の2023年度の割合は、2021年度の55.8%から73.7%に増加しています。特に、従業員規模1,001人以上の大企業では6割以上が全社的にDXへの取り組みを進めており、DXは着実に浸透し今後も推進されると予測できます。

DXの推進には業務のデジタル化、ITシステムの最適化、データ活用の強化などが必要であり、これらを実現するのが社内SEです。そのため、幅広い分野で求められる職業であり、現在の社内SEの求人人気も継続すると予想できます。

社内SEの詳しい将来性は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:社内SEの将来性は?仕事内容や平均年収とキャリアパスも紹介

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未経験や文系出身から社内SEになるには

IT業界やエンジニア経験が一切ない場合、社内SEへの転職は不可能ではありませんが難易度が高くなります。社内SEは人気職種であり現役エンジニアの転職希望者も多いため、未経験や文系出身から目指すには以下の準備が必要です。

  • ・ITの基礎知識や社内SEに必要なスキルを習得する

    ・資格取得で知識やスキルを証明する

    ・まずはエンジニア職に就き、実務経験を積む

文系出身でも社内SEを目指せますが、プログラミングやIT知識の習得が必須です。特に社内SEはシステムトラブルを解決する役割が求められるため、未経験や新卒では難易度が高くなります。

経験不足に不安のある転職を成功させるには、必要なスキルを明確にし、独学や資格取得、業界リサーチ、専門家への相談などで準備を進めることが重要です。

レバテックキャリアでは社内SEになるために役立つ記事がいくつかあります。

まずは「社内SEになるには?求められるスキルや資格を解説」で社内SEの仕事を理解し、「未経験から社内SEになるには?転職に役立つ資格やスキルも紹介」で転職に必要な未経験者ならではのスキルを身につけましょう。

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社内SEとシステムエンジニア(SE)とSESの違い

社内SEとシステムエンジニア(SE)、SESはいずれもシステムエンジニアの一種であり、仕事の一部が共通しています。また、SES企業の求人には「SE募集」と記載されることもあり、それぞれの違いで悩んでしまいがちです。

それぞれの違いを以下にまとめました。

  社内SE システムエンジニア(SE) SES
定義 自社のIT環境を支えるエンジニア。
システムの開発・運用・
保守、インフラ管理、
社員サポートを担当する。
顧客向けのシステムを設計・
開発するエンジニア。
プロジェクト単位で業務に携わる。
クライアント先に常駐し、
システム開発や運用を行う
エンジニア。準委任契約が多い。
業務範囲 自社のITシステム全般
を担当:
システム開発、ITインフラ
管理、社内ヘルプデスク、
セキュリティ対策など
顧客の要望に応じた
システム開発:
要件定義、設計、
プログラミング、テスト、
運用保守
クライアント先の
プロジェクトに参画:
開発、運用、保守など
業務範囲は契約内容による
業務に携わる期間 長期間:
異動しても自社の
IT環境に携わり続ける
プロジェクト単位
(数ヶ月~数年):
案件終了後は
新たなプロジェクトへ移る
案件ごとに変動
(数か月~1年以上):
契約次第で別企業に
常駐する可能性もある

社内SEは自社内のIT環境を主に担当し、SEは顧客向けのシステム開発が中心です。SESはクライアント先に常駐することもあるシステムエンジニアを指します。

このうち、社内SEとSEは仕事内容が共通することも多く、よく混同されます。二つの違いを次の項目でチェックしていきましょう。

社内SEとシステムエンジニア(SE)の違い

社内SEとシステムエンジニア(SE)の主な違いは、業務範囲です。

  • ・社内SE…自社のITシステムを運用・管理する。業務効率化を支援する。

    ・システムエンジニア(SE)…クライアント向けのシステム開発をする。社外での業務が多い。

両者はどちらもシステム開発を行いますが、社内SEは「社内ITの守り手」、SEは「システム開発のプロ」という違いがあります。

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まとめ

社内SEとは、企業のITシステムやインフラを管理・運用し、業務の効率化を支える職種です。平均年収は約490万円とSE職種の中でも高めで、DX推進やシステムの内製化により、今後も需要が高まると予測されます。

社内SEはIT系求人でも人気が高く、希望する人も多いです。本記事を参考に、社内SEへのキャリアを考えてみましょう。

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