ネットワークエンジニアの経験が活かせる職種や活躍し続けていくために必要なスキルなども解説ネットワークエンジニアのキャリアパス

最終更新日:2021年10月29日

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ネットワークエンジニアは、ITインフラの1つであるネットワークの設計、構築、運用・保守を担うエンジニアです。通常、ネットワークエンジニアは運用・保守フェーズから担当し、経験を積みながら設計・構築といった上流工程にステップアップしていきます。その先に考えられるキャリアパスとしては、より高いスキルを持つスペシャリスト、チームを統括するプロジェクトマネージャーといった選択肢があります。
この記事では、ネットワークエンジニアのキャリアパスについて紹介します。

1. ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアがネットワーク技術に比重をおき続ける場合の選択肢となるキャリアパスは以下の3種類があげられます。仕事内容や必要とされるスキルについても説明します。

  • ・上流工程を担当するネットワークエンジニア

    ・ネットワークスペシャリスト

    ・ネットワーク専門のコンサルタント

上流工程を担当するネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、運用・保守といった下流工程からスタートし、設計、構築といった上流工程を担当するネットワークエンジニアへとスキルアップしていくのが一般的です。また、さらに上流工程の要件定義から参加し、ネットワークに必要とされる要求を明らかにして、具体的な環境構築案に落とし込む仕事へと業務範囲を広げていきます。

上流工程を担当するために必要なスキル

上流工程を担当するために必要となるのは、ネットワークの設計・構築スキルと実務経験です。さらには要件定義スキルも可能であれば習得しておきたいスキルです。

現在、運用・保守業務を主に担当してネットワークエンジニアであれば、まずは設計業務に積極的に携わり、設計スキルを書籍や資格試験を活用して身につけることが第一歩です。それに加えて、資格試験を受けることでスキルを向上させるとよいでしょう。情報技術者試験の基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、ネットワークスペシャリスト試験といった国家資格やシスコの技術者認定試験などのベンダー資格に挑みスキル・知識の習得を目指しましょう。

また、空いているネットワーク機器やネットワークシュミレーターを使って構築のためのスキルを磨くことも重要です。実務を任せてもらえるようになれば、上流工程を担当するネットワークエンジニアへのキャリアアップ、転職が現実的になってきます。

平均年収

上流工程を担当するネットワークエンジニアの平均年収について、実際の求人・転職情報より調査を行いました。レバテックキャリアの職種「ネットワークエンジニア」について検索を行い取得されたデータから、業務内容が上流工程を担当するエンジニアに該当する30件を抽出し、年収の上限、下限の中間値の平均を取って平均年収を算出しました。(2021年10月21日時点)
この算出方法では上流工程を担当するネットワークエンジニアの平均年収は約554万円となりました。運用・保守フェーズが対象のネットワークエンジニアよりも上限、下限のいずれも高い傾向が見られます。

ネットワークエンジニアの求人・転職情報

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストに明確な定義や資格はありません。本記事においてはデータセンターや数万人以上のユーザーがアクセスするような大規模システムのネットワーク設計や構築などを担当することのできるネットワークエンジニアを指します。大規模システムは一時的であっても停止が許されないケースが多く、パフォーマンスや可用性、セキュリティ性など高度な設計スキルと幅広い知識が求められます。

ネットワークスペシャリストになるために必要なスキル

ネットワークスペシャリストには、ネットワークを構成する機器、ソフトウェア、クラウド等に関する詳細な知識が求められ、パフォーマンスや可用性、セキュリティなどを実現する高度な設計スキルが必要となります。
大規模なシステムのネットワーク設計を行う場合は、作業の分担が発生します。チームを率いて設計・構築を行うために、プロジェクトマネジメントスキル、コミュニケーションスキルも必要です。

さらに、スペシャリストには知識・スキルだけでなく経験も求められるため、まずはネットワークエンジニアとしてプロジェクトリーダー以上のポジションを目指しましょう。プロジェクトリーダーになると、開発するシステムのネットワーク全体の設計など責任者の立場での仕事が多くなります。経験を積んだ後に、必要に応じて大規模システムのネットワーク設計に携われる会社へ転職します。転職後にいきなり設計責任者の立場はなれませんが、経験を積むうちに次第に任される範囲も広がっていきます。長い道のりですが、このような経験を通して最終的に大規模システムの設計全体を任されるスペシャリストになっていくキャリアを目指すことになります。

平均年収

ネットワークスペシャリストの平均年収について、実際の求人・転職情報より調査を行いました。レバテックキャリアの職種「ネットワークエンジニア」について検索を行い取得されたデータから、業務内容がネットワークスペシャリストに該当する24件を抽出し、年収の上限、下限の中間値の平均を取って平均年収を算出しました。(2021年10月21日時点)

この算出方法ではネットワークスペシャリストの平均年収は約658万円となりました。専門的なスキルが必要なためか下限年収が高い傾向が見られます。

ネットワークエンジニアの求人・転職情報

ネットワーク専門のコンサルタント

コンサルタントは、企業のネットワークを診断して改善策の提案や、提案したネットワーク案件プロジェクトのプロジェクトマネジメントなどを行う職種です。上流工程を担当するネットワークエンジニアやスペシャリストとしての経験を積んでから、コンサルタントにキャリアアップするケースが多いでしょう。

ネットワーク専門のコンサルタントになるために必要なスキル

ネットワークの要件定義、設計、開発、運用保守、ベンダー製品などの幅広い知識・スキルだけでなく、進捗管理や課題管理、予算管理といったプロジェクトマネジメントスキル、ネットワーク診断スキルが求められます。

また、事業に貢献することを目的としたネットワーク活用を考える必要があり、ITビジネス戦略や最新の技術的トレンド、事例にも精通する必要があります。例えば、ローカル5Gを活用した事業などにも知見が求められます。

ネットワークスペシャリストやシスコの技術者認定の上位レベルの資格に加えて、プロジェクトマネージャー試験やPMP、ITストラテジスト試験、ITコーディネーター試験などで必要なスキルを身につけると良いでしょう。

平均年収

ネットワーク専門のコンサルタントの平均年収について、実際の求人・転職情報より調査を行いました。レバテックキャリアの職種「ネットワークエンジニア」について検索を行い取得されたデータから、業務内容がネットワーク専門のコンサルタントに該当したものは6件でした。このデータから年収の上限、下限の中間値の平均を取って平均年収を算出しました。(2021年10月21日時点)

サンプルが少なく、参考レベルのデータですが、この算出方法ではネットワーク専門のコンサルタントの平均年収は約600万円となりました。抽出できたデータが、運用保守から上流工程、コンサルティングまでを含む案件だったため、ネットワークスペシャリストより年収が低くなったと思われます。対象の全ての案件で最大の年収は高く設定されていました。

ネットワークエンジニアの求人・転職情報

2. ネットワークエンジニアの経験が活かせるキャリアパス

ネットワークエンジニアとして業務に従事した経験・スキルを活かし、他のエンジニア職となるキャリアパスも選択肢の一つです。ネットワークエンジニアの業務領域を拡張したゼネラリスト系、ネットワークエンジニアの業務領域の一部に特化したスペシャリスト系に分類しています。

ゼネラリスト系

ネットワークエンジニアとしての経験・スキルに加え、他のエンジニア職領域のスキルを習得することで、より広い範囲を担当するエンジニアへのキャリアパスが見込めます。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアはインフラからアプリまで、ITシステムを構成するすべての範囲を担当するエンジニアです。サービス開始後のDevOpsプロジェクトやベンチャー企業など、エンジニアが少人数の場合にも、業務を支えられる点で需要が高まっています。担当範囲が分かれている場合に発生するコミュニケーションロスが防げることもメリットとなります。
フルスタックエンジニアを目指す場合には、ネットワークのスキルに加えて、サーバー等のインフラやアプリ構築のスキルも必要となります。

プロジェクトマネージャー

ネットワークエンジニアとしてシステム開発プロジェクトに従事した経験を活かし、プロジェクトの責任者となるプロジェクトマネージャ―を目指すキャリアパスも選択肢となります。
プロジェクトマネジメントスキルやヒューマンスキル、システム開発手法・ITシステム全般に対しての知見が必要となってきます。ただし、プロジェクトマネージャ―となる場合にこれらのスキル、知識が必要となるのは他領域のエンジニアと同様です。

クラウドエンジニア

インフラエンジニアの中でもクラウド環境の構築を担当するエンジニアをクラウドエンジニアと呼称することがあります。明確な定義や境目はありませんが、インフラエンジニアの一種といえるでしょう。
クラウドエンジニアはネットワーク、サーバーなどのインフラをクラウド環境に構築するスキルが必要です。ネットワーク仮想化の知識などが必要となり、ネットワークエンジニアの中でも関連知識、スキルを持つ場合にはキャリアパスの選択肢の一つとなる職種です。

インフラエンジニア

ネットワークに限らず、サーバーの構築、ミドルウェアのインストール、設定などもトータルに行えるインフラエンジニアを目指すのも、ネットワークエンジニアのキャリアパスの一つです。OSのコマンドなど共通する範囲が多いため、新規のスキル習得というよりは、スキルの向上、拡張となり習得しやすい場合もあります。

スペシャリスト系

ネットワークエンジニアの業務領域はセキュリティ上でも重要な意味を持っています。このセキュリティ領域により特化したエンジニアとしてセキュリティエンジニアがあり、ネットワークエンジニアのスキル・経験を活かすことのできる職種です。

セキュリティエンジニア

ネットワーク設計で重視される内容にセキュリティの確保があります。外部からの攻撃を防ぐ事を考えた場合、ネットワークとセキュリティは切り離せない領域です。このため、セキュリティエンジニアはネットワークエンジニアのスキル・経験を活かすことのできる業務があり、ネットワークエンジニアのキャリアパスの一つに考えることができます。
より具体的には、ネットワーク領域のセキュリティ診断、分析、ペネトレーションテストなどを専門としたセキュリティエンジニアを目指すとよいでしょう。

3. ネットワークエンジニアとして活躍し続けるために必要なスキル

ここまで、ネットワークエンジニアのキャリアパスについて記載してきました。どのキャリアパスを選ぶとしてもスキルの習得が必要なこと、ネットワークエンジニアとして経験を積み設計・構築のステージを経なければならないことは共通しています。まずはネットワークエンジニアとして活躍することが前提となっており、そのためのスキルを習得することが先決となります。

プロジェクトマネジメント

設計・構築ができるネットワークエンジニアとしての業務をこなせるようになった場合に、多くの成果を出すことを考えると、より大規模なプロジェクトで大きな範囲を担当する必要が出てきます。自分一人でできる作業範囲には限りがあり、チームを率いてより大きな責任範囲を持つことが大きな成果に繋がっているからです。チームを率いて成果を出すためには、メンバーの進捗、設計や構築、テストにおける品質、接続する機器やサーバーの担当者との連携などプロジェクトマネジメントスキルが必要となります。

クラウド

クラウドはオンプレミスに変わりサーバー環境構築の第一の選択肢となりつつあります。クラウドファーストやクラウドネイティブといった考え方が今後のインフラの前提となってくるでしょう。ネットワークエンジニアもこのクラウド環境を利用し、クラウドに向けた設計、構築、運用・保守ができるスキルが必要となってきます。また、クラウドサービスの利用において最適化されたネットワーク設定、セキュリティリスクへの対処なども合わせて習得しておきたいスキルです。
さらにはネットワークの構築にも仮想化の適用が進んでおり、こちらもクラウド上にソフトウェアでネットワークを構築する技術といえます。

セキュリティ

ネットワークを構築し、利用することで、コンピュータや拠点を接続し、通信を行うことが可能となります。ネットワークの構築・活用は大きなメリットを生むものですが、常時接続されているということは外部からの攻撃を受ける可能性があるというリスクも生み出します。
ハードウェア、OS、ソフトウェアのベンダーはセキュリティ対策を講じてはいます。しかし、サイバー犯罪者は常に隙を探し攻撃を繰り返すため、いたちごっこが繰り返される状況です。ネットワークはその攻撃の最前線に位置しており、ネットワークエンジニアは最新のセキュリティ対策に注目し取り入れ続ける必要があります。

4. ネットワークエンジニアとしてのスキルを示せる資格

ネットワークエンジニアのスキルを示すことができる試験、資格として、ベンダーの提供する認定資格と、国家資格試験、その他の団体が運営するベンダーニュートラルな資格などが存在しています。本項では、知名度が高く基本的に期限のない国家資格試験について紹介します。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は独立行政法人情報処理推進機構が運営し、経済産業省が認定する情報処理技術者試験のなかでもネットワークの専門家に向けた資格試験です。ネットワーク領域を専門とするインフラエンジニア向けの国家資格で、ネットワークに関して企画、要件定義、設計・構築、運用・保守までを可能とする高いスキルが問われます。

ネットワークスペシャリスト試験は専門的な知識および技能が要求される「高度試験」に位置づけられており、ネットワークエンジニアとしての実務経験を持つエンジニア向け試験です。統計情報でも2009年~2019年度の間で、受験者の合格率は最大でも15.4%となっています

基本情報技術者試験

情報処理技術者試験のなかでも、ITエンジニア向けのエントリレベルにあたるのが基本情報技術者試験です。基本と名前には付くものの、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、プログラミング、プロジェクト管理まで幅広い知識が問われ、エンジニアの基礎を示すことができる資格です。

基本情報技術者試験に合格していても必ずしも高度なネットワークの知識を有しているとは限りませんが、ITエンジニアとして最低限のITスキルや知識を持っていることが証明できます。

応用情報技術者

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位にあたる国家資格試験です。応用情報技術者はシステム設計や構築の応用力を問う問題が多く出題されます。

こちらもITエンジニアとして幅広く応用レベルのスキル・知識を所有することを示せる資格です。

電気通信主任技術者試験

電気通信主任技術者は、ネットワーク工事や維持を担う現場の監督責任者向けの資格です。一般財団法人日本データ通信協会の電気通信国家試験センターによって試験運営が行われており、資格証は総務省より交付されます。電気通信主任技術者になるためには伝送交換主任技術者試験または線路主任技術者試験に合格する必要があり、それぞれ範囲が異なります。

伝送交換主任技術者試験はネットワークシステムの伝送交換設備に関するもの、線路主任技術者試験では線路設備に関する問題が出題されます。それぞれの科目ごとに法規や設備管理、専門的能力、電気通信システムといった内容が出題され、合格することでネットワーク工事のスペシャリストとして認定されます。

5. まとめ

ネットワークエンジニアの一般的なキャリアパスとしては、運用・保守担当のエンジニアからスタートして、設計・構築担当のエンジニアを経て、プロジェクトマネージャ―、スペシャリストやコンサルタントを目指すパスがあります。また、ネットワークエンジニアとしての経験・スキルに加え、他のスキルを取得することで関連のある領域のエンジニア職を目指すことも可能です。
運用・保守担当のネットワークエンジニアの場合は、ネットワークエンジニアとしてのスキルを向上させ、上流工程を担当できるプロジェクトリーダーなどのポジションを目指すことがまずは必要です。今後、ネットワークエンジニアとして活躍するにはクラウド、プロジェクトマネジメント、セキュリティに関するスキルも重要視されます。

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