運用・保守業務に必要な知識や役立つ資格、ネットワークエンジニアの転職市場状況についても紹介しますネットワークエンジニアの運用・保守業務とは?必要なスキルも解説

最終更新日:2021年8月11日

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ネットワークエンジニアは企業や団体における活動を支える基盤として、ネットワークを構築し、その利用をサポートする仕事です。大きくはその仕事は、要件定義、設計、構築、テスト、運用・保守の各工程(フェーズ)に分けることができます。比較的スキル要件が低く、ネットワークエンジニアの仕事への取り掛かりとなるのが運用・保守工程です。この記事では、ネットワークエンジニアの運用・保守業務について解説します。

1. ネットワークエンジニアの運用・保守業務とは

ネットワークエンジニアの仕事はIT基盤であるネットワークを構築し、ユーザが利用できる環境を提供することです。その作業工程は要件定義、設計、構築、テスト、運用、保守に分けることができます。

まずネットワークエンジニアとして働き始めた際にスタート地点となるのが運用・保守工程です。比較的、必要とされるスキル要件が低いため、未経験者でも挑戦しやすい業務といえます。その業務内容を確認していきましょう。

運用保守フェーズの業務内容

構築されたネットワークを利用可能な状態として提供し、その状態を保つことが運用保守フェーズの主業務です。クライアントのネットワーク利用を支えるというミッションを達成するために、監視業務や運用業務、保守業務が行われます。

監視業務

監視業務は、監視ツールやコマンドを用いてネットワーク機器の状態を監視する仕事です。大きくは「死活監視」と「リソース監視」に大別されます。

死活監視は、ネットワークを含めたシステムの正常稼働を外部から継続的に監視する業務です。近年の普及に伴い、クラウドサービスの死活監視も行われることが一般的となってきています。また、死活監視はさらに「アクティブ監視」と「パッシブ監視」に分類されます。
アクティブ監視では、監視する側からアクションを起こします。代表例は「PING監視」です。監視する側からPINGコマンドでICMPパケットを送り、対象の死活(反応)を確認します。

一方、パッシブ監視では監視される側がアクションを起こします。代表例は「パケット監視」です。監視対象機器から定期的に送信されるパケットを監視し、一定時間パケットが確認できなければ障害の可能性があるという判断を下します。

リソース監視は回線利用率などのネットワーク機器のリソース使用状況を収集する監視です。一般的には監視ツールによって自動化されており、閾値を超えた際にアラートが上がる様に設定されています。

代表的な監視ツールには、JP1、Nagios、Zabbixなどがあり、特にJP1は国産の総合システム運用管理ツールとして日本国内で大きなシェアを誇っています。一方、Nagios、Zabbixはオープンソースソフトウェア(OSS)でありながら豊富な機能を持っており、世界中で使用されている監視ツールです。近年ではパトロールクラリス、System Answer G3、Site24x7などクラウドサービスとして提供されている監視ツールもあります。クラウド型の監視ツールは、小規模な投資で導入可能なことがメリットです。

これらの例のほかにも、ITベンダーがシステム用に独自開発した監視ツールを用いることもあります。ネットワークエンジニアは、監視ツールのアラート内容に従って対応策を実施します。

運用業務

監視業務であがったアラートに対し、運用業務では次のような作業を行います。
 

  • ​・アラートランプや異音など実機の目視確認

    ・ネットワーク機器にログインし、ログ取得やアップデートの適用。リセットの実行

    ・実機故障時の修理手配、ベンダー手配と折衝、保守契約の確認

    ・障害発生の一次切り分け(実際の修正・保守対応は担当が違うことがあるため、エスカレーションを実施する)


技術的に求められるスキルレベルはさほど高くありませんが、素早い対応とクライアントおよび社内への報告業務が発生するため、一定のコミュニケーションスキルが求められる職種でもあります。

保守業務

保守業務とは、障害対応といった日々の運用業務と異なり、障害発生を未然に防ぎ、継続的にネットワークが利用できるよう事前に対応する業務のことです。具体的には、主に次のような作業を行います。
 

  • ・ネットワークサービスの契約更新(契約内容の見直しを含む)

    ・ネットワーク機器のソフトウェアアップデートやパッチ適用

    ・ネットワーク機器の定期的な再起動とそのための業務調整

    ・予防保守として機器の更新(リプレース)

2. ネットワークエンジニアの運用・保守業務に必要な知識とスキル

運用・保守業務を担うネットワークエンジニアに求められる知識とスキルを紹介します。
 

  • ・ネットワーク機器に関する知識

    ・TCP/IPをはじめとしたネットワークの基礎となる知識

    ・ネットワークセキュリティに関する基礎知識

    ・クラウドサービスに関する基礎知識

    ・OS(Windows、Linux系)を操作するスキル

    ・シェルやコマンドのスキル

    ・一般社会人としてのビジネスマナー

現行環境の運用を行うための技術スキル、知識

現行の運用・保守をスムーズに行うために、現場の環境で利用されている技術について理解が必要です。現場により利用されている技術は違いますが、ネットワークの基礎知識、ネットワーク機器、ネットワークセキュリティ、クラウドサービスにおけるネットワーク利用などが求められてきます。

OSコマンドやツールの利用スキル

運用・保守に関わらず、ネットワークエンジニアもサーバーを操作し、そこからコマンドを実行します。OSはWindows系、Linux系など現場によります。また、運用・保守のフェーズでは監視のためのツールを利用するため、その操作も知っておくか、業務内で習熟していく必要があります。

一般社会人としてのコミュニケーションスキル

運用・保守を行うネットワークエンジニアは、何らかの問題が発生した場合、速やかにかつ分かりやすくエスカレーションをする必要があります。クライアント、上司、連携する機能の担当エンジニアなどと信頼関係を作り、迅速なやり取りができるよう、一般社会人としてのコミュニケーション能力も求められます。

3. ネットワークエンジニアの転職市場状況

ネットワークエンジニア向けの仕事は現在も継続して存在しています。今後のIT基盤を支えるクラウド環境などもネットワーク無くしては考えられないからです。
しかしながら、クラウドの普及等により必要なスキルセットには変化が起きています。ネットワークエンジニアに求められるスキルが、ハードウェア寄りからクラウド寄りに変化してきているようです。

2021/07/20時点でレバテックキャリアに掲載されているネットワークエンジニア向けの求人・転職情報は280件(うち129件が募集中)です。要件定義から保守まで一貫したサービスを提供する企業の求人や、環境構築を主とする求人、運用・保守業務を主とする求人など形態は様々です。

ネットワークエンジニアの需要と将来性

ネットワークそのものを含むIT基盤は、DXの実現をしたい企業にとって前提条件とものなるものです。今後もネットワークのないIT環境はあり得えません。そういった意味では、ネットワークエンジニアの需要は存在し続けています。

ただし、必要なスキルセットは大きく変化してきています。以前はネットワークエンジニアが企業向けの仕事をする場合、ネットワーク機器などのハードウェアの知識が重要でした。しかし、クラウドサービスの普及などにより状況が変わってきており、ネットワークの仮想化などにも対応する必要性がでてきています。また、IoTなどのデバイスにも対応したネットワークのスキルも今後重要性が上がってくると考えられます。

これらを裏付けるデータとして、総務省の「企業におけるクラウドサービスの利用状況」を参照すると、20平成30年ではなんらかのクラウドサービスを利用している企業は58.7%だったのに対し、令和2年では68.7%とさらなる利用拡大が見て取れます(※1)。

これに加えて、クラウドの利用に関してはセキュリティの対策も欠かせません。しかしながら、セキュリティ人材は2020年時点で約19万人不足しているといわれており、ネットワークはセキュリティの端緒となっています。今後はセキュリティに関する知識を持ったネットワークエンジニアへの需要が見込めるのです。

※1 総務省「令和2年通信利用動向調査の結果」p7。 (2021/07/26アクセス)
※2 総務省「我が国のサイバーセキュリティ人材の現状について」p2。(2021/07/26アクセス)

ネットワークエンジニアの想定年収

2021/07/21時点でレバテックキャリアに掲載されているネットワークエンジニアの求人・転職情報から30件を抽出し、その平均値から想定年収を試算すると約560万円となりました。インフラの特性上、停止することが許されないため緊急時への対応があり得ますが、そのために一定以上の給与が用意されています。
また、その給与額は運用保守と設計構築の担当範囲により差があります。

ネットワークエンジニアの求人情報はこちら>

運用保守を担うネットワークエンジニアの求人例

【業務内容】
ネットワークの運用・保守(監視・設定変更・障害対応・ベンダーコントロール)

【年収】
350~450万円

【求められるスキル・経験】

  • ・ネットワーク環境の運用従事経験1年以上

    ・問題解決とチームの成果のためにスキルアップを続けられる方

設計構築を担うネットワークエンジニアの求人例

【業務内容】
サーバおよびネットワークの構築業務(方式検討~設計~構築~切り替え)、サービス変更に伴うネットワーク設定の変更

【年収】
450~600万円

【求められるスキル・経験】

  • ・Linux(RHEL)、Windowsの操作

    ・ネットワークの設計・構築経験1年以上

    ・仮想化などの新たな技術の習得、検証ができる方

    ・クライアント、社内に向けたコミュニケーション能力ネットワーク環境の運用従事経験1年以上

    ・問題解決とチームの成果のためにスキルアップを続けられる方

4.まとめ

ITを活用した業務を成立させるうえで、インフラはとても重要な要素です。特性上、停止させることができず動いていて当たり前と考えられがちですが、ネットワークエンジニアの活躍によりITシステムは支えられています。

さらには、クラウドも仮想化もネットワークなしには考えられない技術です。DXの実現についても、ネットワークエンジニアの作るIT基盤の重要性は疑う余地もありません。

ネットワークエンジニアにとって運用・保守業務はその入り口であり、これからキャリアを積むことを考えるとスタート地点ともいえる仕事なのです。

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