IT技術者としての適性だけでなく、性格や志向性にも向き不向きがある職種ネットワークエンジニアに求められる適性とは?

最終更新日:2020年11月13日

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ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの設計、構築、運用などを通じて、企業のITインフラを支える職種です。クライアントに対して課題のヒアリングや提案も行うため、技術的な知識・スキルのほか、コミュニケーションスキルも重視されます。今後はクラウドをはじめとした新しい知識の吸収も必要になるため、技術に対する興味・関心が強い人ほど向いている職種といえるでしょう。この記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容をふまえた上で、職種に対する適性について考察します。

1. ネットワークエンジニアの仕事内容と求められるスキル・知識

はじめに、ネットワークエンジニアの仕事内容や必要なスキル、経験について解説します。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事は、コンピューターネットワークの設計・構築・保守・運用です。

・設計
まず、クライアント側が作成したRFP(提案依頼書)に従って、課題に対する提案書を作成し、クライアント企業へプレゼンテーションを行います。その後、合意に至った内容をもとにネットワーク設計を行います。設計の工程では、ネットワークの要件定義、設計、機器パラメータの定義、コンフィグ設計、テスト資料作成などを行います。

・構築
設計工程で決定した内容をもとに、実際のネットワーク機器の配置(ラッキング)、機器間のケーブル接続を行います。また、ネットワーク機器へコンフィグを反映させ、動作確認、テストなども行います。

・保守・運用
ネットワークが切断されるなど稼働中に何らかの障害が発生した場合には、ネットワーク機器の交換やメンテナンスを行います。また、トラフィック状況に応じてネットワーク機器の設定変更を行ったり、セキュリティやシステム稼働率をチェックしたりといった業務も担当する場合があります。

ネットワークエンジニアに求められるスキル・知識

ネットワークエンジニアには、TCP/IPやOSI参照モデルのように世界中で使われている標準的な知識をはじめ、設計スキルや近年急速に普及しているクラウドに関する知識などが必要です。特にクラウド化に対応するスキルは、将来的にネットワークエンジニアに必須となる可能性が高いです。以下、詳しく解説します。

・TCP/IP全般の基礎知識
TCP/IPは、インターネット・イントラネット通信において使用される通信プロトコル(通信方法)です。IP、ICMP、TCP/UDP、SMTP、Telnet、SSH、httpなど、複数のプロトコルで構成されています。後述するOSI参照モデルと並び、ネットワークエンジニアの必須知識といえるでしょう。

・OSI参照モデルの知識
コンピュータなどの通信機器の機能を、7つの階層構造に分割したものがOSI参照モデルです。ネットワークエンジニアはOSI参照モデルをベースに設計・構築を行うケースが大半で、実際の現場でも頻繁に使う知識です。OSI参照モデルは7つの階層(レイヤー)に分類されており、それぞれの階層で必要になる技術が異なります。ネットワークエンジニアであれば、特に第1層(物理層)から第4層(トランスポート層)までの機能を理解しておくべきでしょう。

・設計スキル
ネットワーク設計は「論理設計」と「物理設計」に分けられます。論理設計では、OSI参照モデルの第3層(ネットワーク層)を参考に、ネットワークの論理的な接続状態を決定します。一方、物理設計では、OSI参照モデル上の第1層(物理層)と第2層(データリンク層)をベースに、ネットワーク機器(ルーターやスイッチなど)をどのサーバーからどのように繋ぐかを決めます。これらの設計スキルのほかにも、大手ベンダー機器固有の機能に対する知識も備えておくべきです。

・クラウド化対応スキル
クラウドサービスの普及で、物理的なネットワークの運用保守作業は減少すると考えられています。一方、今後はSDNを用いたネットワーク仮想化が主流になるため、SDNやネットワーク制御を実現するOpen Flowに対応するスキルも磨いておくべきです。ネットワーク仮想化はプログラミング言語を用いて行うため、ネットワークエンジニアであってもRuby、Java、Pythonなどのスクリプト言語は扱えるようにしておくと良いでしょう。

このようにネットワークエンジニアは、ITシステムのライフサイクル(設計・構築・保守運用)すべてに関わる仕事です。それだけに、幅広い知識・スキルを身につける勤勉さや貪欲さが重要といえます。

2. ネットワークエンジニアとしての「適性」とは?

次に、ネットワークエンジニアとしての適性について考察します。ここで考察する内容は、技術力や知識とは異なり、人柄や志向に関係した事柄です。

・協調性がある

ネットワークエンジニアは、単独で行動するよりもチームで動く機会が多い職種です。特に保守・運用業務においては、複数人で客先常駐になることが多いため、クライアントやチームメンバーと長期的に良好な関係を築かなくてはなりません。よって、周囲と歩調を合わせる柔軟性や人当たりの良さを持っている必要があります。

・情報の整理と体系化が苦にならない

ネットワーク設計・構築には、OSやサーバー、ネットワーク機器、そのほか複数分野の知識が必要になります。複数の分野にまたがる専門知識を整理・体系化し、ひとつの成果(提案書や設計書などの顧客への納品物)に結びつける作業が、ネットワークエンジニアの仕事における醍醐味ともいえます。数十ページにも及ぶ資料を作成するケースも多く、非常に泥臭い作業もあります。このような作業が苦にならず、根気強く対応できる人が向いていると言えるでしょう。

・知的探究心がある

前述した仮想化技術をはじめ、OSやハードウェアの進歩など、ネットワークを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。したがって、ネットワークだけでなくハードウェアやソフトウェアなどに関しても新しい技術を吸収・追求する力が求められるでしょう。

・正確さと忍耐強さがある

ネットワークを含めたITインフラは「正常に動作していて当たり前」と見なされがちです。トライ&エラーは許されず、不具合や障害の影響が大きいことから、いかに正確に作業を遂行できるかが重要です。これに加え、障害対応時のログ調査や不具合調査では、特に緻密な作業が要求されます。したがって、忍耐強さも重要な適性であるといえるでしょう。

3. ネットワークエンジニアを目指すときに役立つ資格

最後に、ネットワークエンジニアの仕事に役立つ資格を解説します。

CCT(入門者向け)
世界的なネットワーク機器ベンダーである、CISCO社が認定する資格のひとつです。入門者向けの資格試験であり、シスコ認定資格を5段階に分けられたグレードの中で最も簡単なレベルです。データセンターやサーバーのスキルに特化したCCT Data Centerと、ルーターやスイッチのスキルに特化したCCT Routing & Switchingの2つの試験に分かれています。

CCNA(中級者向け)
CCNETの上位資格であり、実務初級者から中級者レベルを想定しています。ネットワーク構築に必要な基礎知識を持っていることを証明でき、CISCO製品の操作方法やセキュリティの基礎、自動化とプログラマビリティなど幅広い知識を習得可能です。

CCNP Enterprise(中級者から上級者向け)
実務経験者向けの資格であり、企業によって差はありますが、実務3~5年をめどに取得が推奨されていることが多いでしょう。大規模ネットワークの設計、構築、保守運用に必要な知識・スキルの証明になります。実務経験をもとに、知識の体系化と浸透を図るには最適な資格です。認定を受けるには、エンタープライズインフラストラクチャーの知識を問うコア試験と、専門分野に特化した選択式のコンセントレーション試験の2つの試験に合格する必要があります。

ネットワークスペシャリスト
情報処理推進機構(IPA)が主催する国家資格で、大規模ネットワークの構築、運用、保守を行うための知識を学ぶことができます。国家資格の中では唯一のネットワークエンジニア向け資格であり、取得すると高い評価を得ることができます。合格率は5%程度で、非常に難易度の高い資格です。

4. まとめ

この記事では、仕事内容やスキルをもとにネットワークエンジニアの適性について考察してきました。ネットワークエンジニアは企業のITインフラに関わる重要な職種であり、クラウド化によって新たな役割が生まれる可能性があります。この記事で考察した適性を参考にしながら、ネットワークエンジニアに求められるスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

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