ネットワークエンジニアに必要なスキルとは?スキルアップ方法も解説

最終更新日:2024年5月21日

ネットワークエンジニアは、コンピュータ間を繋ぐITインフラであるネットワークの設計、構築、運用、保守を担うエンジニア職種です。業務内容は専門性が高く、スキルと知識が必要となります。

ネットワークエンジニアのキャリアは運用・保守担当から始まり、その後、設計・構築のスキルを身に着け、キャリアアップするコースが一般的です。さらに将来的なキャリアアップを目指す際には、スキルマップを作成し、自己を客観的に分析してスキル習得、向上を目指すと効率的です。

この記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容、必要な知識とスキル、キャリアパス、スキルアップに役立つスキルマップの作成方法について解説します。

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この記事のまとめ

  • ネットワークエンジニアとは、IT基盤のうちネットワークの設計、構築、運用・保守などに関わるエンジニア職種です
  • ネットワークエンジニアは「運用・保守」の担当から、「設計・構築」の担当へキャリアアップするケースが多いです
  • 「運用・保守」と「設計・構築」では必要となるスキルが異なり、後者にはより深いネットワークに関する知見が必要です
  • エンジニアとしてスキルアップを図るためには、自分の現状を客観視するためスキルマップを作成することが有効です

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ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアは、ITインフラであるネットワークを専門領域とするエンジニア職種です

コンピュータ間を接続するネットワークは、企業や組織の運営に欠かせない基盤となっています。単にコンピュータ間を繋ぐだけでなく、事業所間を接続し、インターネットを介して組織のネットワーク外とも接続することで、ユーザーは多大な利便性を得ることができます。

コンピュータネットワークを設計、構築し、利用できる状態を提供し続けることがネットワークエンジニアのミッションです。

仕事内容

ネットワークエンジニアの主な仕事内容は、ネットワークの設計、構築、テスト、運用・保守などです。

ネットワークは通信を行うための物理的なケーブル、ルーターやスイッチなどの機器、サーバー、仮想ネットワークなどで構成されます。これらとソフトウェアによる接続や切り替えなどを組み立て、どのようなネットワークを作るのかを定めることが設計にあたります。設計にあたっては、同時接続ユーザー数や通信を許可する対象、トラブル発生時も事業を継続するための冗長性など、顧客の求める要件を実現することが必要です。

設計に沿って実際にネットワークを作り上げることが、構築にあたります。また、構築したネットワークが設計の通り動作するかを確認するのがテストです。

運用・保守では、顧客に引き渡して稼働中のネットワークに対し、ネットワークが稼働していることの監視、不正な侵入などのサイバー攻撃の監視、定期的なメンテナンス、トラブル発生時の対応などを行います。

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サーバーエンジニアとの違い

サーバーエンジニアもネットワークエンジニアと同様にインフラエンジニアの一種です。ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違いは専門とする領域にあります。

サーバーエンジニアは物理的環境やクラウドサービス上のサーバーが専門領域です。ネットワークエンジニアはネットワークが専門領域となります。

ただし、お互いが別の専門領域に対して、まったく干渉しないわけではありません。サーバーとネットワークという専門領域は密接に関係しているため、インフラエンジニアとして両方の領域を扱うケースも多々あります。

システムエンジニアとの違い

システムエンジニアとは、ITシステムに関連した業務に従事するエンジニア職種です。主にアプリケーション側の設計、構築、テスト、運用・保守などを担当するエンジニアを指すケースが多いです。

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの違いは、対象とする専門領域が違うことです。システムエンジニアはアプリケーション側を専門領域とします。

ただし、ITシステムの構築にはサーバーやネットワークなどのインフラも含まれているため、あらゆるITエンジニアを指す総称のような使い方もされます。システムエンジニアという職種には明確な定義はなく、企業やプロジェクトによって名称、対象領域は異なる場合があります。

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ネットワークエンジニアに必要なスキルと基礎知識

ネットワークエンジニアの業務は、保有スキルやポジションにより対象とするフェーズ(工程)が異なることが通常です。「運用・保守」と「構築・設計」という大きく二つに分かれています。まずは運用・保守業務でスキルを身に着ける機会を得て、スキル習得後に構築・設計業務につくことが可能となります。

また、参画するプロジェクトや役割によっては要件定義・マネジメントといったさらに上流の工程に関わることもあり、その場合には関連する知識とスキルも求められます。上流工程スキルについては、構築・設計業務に従事しながら身に着けることが多いです。

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運用・保守で必要な知識とスキル

運用・保守はネットワークエンジニアにとって初歩的なステップとなる仕事です。必要な知識、スキルは多くはありませんが、最低限必要となってくるスキル、知識を以下に記載しています。

ITに関する基礎知識

ベースとなるITの基礎知識は、エンジニアである以上必須です。コンピュータ(サーバー)、ネットワークの仕組み、ネットワーク機器の働きといった業務に必要なインフラ関連の専門知識は、その後のキャリアアップにもつながっているため重要です。さらに、システム監視中にトラブルが発生した場合には問題の切り分けを行う必要があり、ソフトウェア、アプリケーションなども含め広くIT全般についての知識、理解が必要となります。

運用ツールの利用スキル

運用・保守業務では運用のためのツールやシステム監視ツールを用いて業務を行います。情報の参照、取得はもちろんのこと、設定内容を理解し、自分で設定が行えるようにスキル習得が必要となります。単にツールを使用することができるというレベルではなく、高度な機能も使いこなして業務を効率的に行えるレベルを目指しましょう。

構築・設計で必要な知識とスキル

設計・構築を担うネットワークエンジニアとなる場合、より高度なスキルが必要とされます。ネットワークを構築するには、少なくともネットワークという仕組みがどの様に成り立っているのかを理解していなければなりません。

また、ネットワークの仮想化やクラウド上でのネットワーク構築案件なども増えてきています。そのため、今後ネットワークエンジニアを目指すのであれば最新のネットワーク技術についても身につけておくことが重要です。

ネットワーク技術の知識、設計・構築スキル

ネットワークに関する見識を持ち、その全体像を描き、詳細な部分についてもあるべき姿が分かることが設計、構築の段階では必要となってきます。

また、過去にネットワーク機器を用いて環境を構築した経験を持ち、設計した内容を自力で構築できることも必要となります。

ネットワーク仮想化の知識・スキル

ネットワークの仮想化とは、元々物理サーバーとして構築されていたネットワークを、SDNやOpenFlowといった技術を使って仮想的に構築することです。1つの物理機器を使って複数のネットワークを構築したり、複数の物理機器を使って1つのネットワークを構築するなど柔軟なカスタマイズが可能です。サーバーをクラウド化する動きが加速している昨今では、ネットワークもクラウド上に構築するケースが増えてきているため、ネットワークの仮想化スキルが必要となります。

また、個人情報などの重要な情報はオンプレミス ネットワークで管理し、それ以外のデータはクラウドネットワークを利用するといったハイブリッドネットワークについても、採用される場面が増えています。ここでもネットワークの仮想化を使って物理サーバーと仮想サーバーを組み合わせるスキルが求められます。

超上流工程、プロジェクト全体に関するスキル

ネットワークの設計や構築は1つのプロジェクトの中で行われるものです。そのため、どのようなネットワークを構築したいのか、ネットワークに対する性能や冗長性はどうするのかといった要件定義工程を進めるスキルも求められます。要件定義工程を理解して、設計や実際の実装に落とし込むことができるスキルを身につければ、ネットワーク部門の責任者やマネージャーのポジションも目指すことが可能です。

また、プロジェクト全体を統括する立場として、プロジェクトマネジメントスキルが必要となる場合もあります。ネットワークエンジニアは他のエンジニアとも関わる機会が多いため、数多くのステークホルダーをとりまとめてプロジェクトを推進できるスキルは評価されます。

ネットワークエンジニアの先のキャリアを考えた時に、マネジメントをしていきたい方は、これらのスキルも実務の中で少しずつ身につけていきましょう。

要件定義スキル

顧客の実現したいことは曖昧でまとまっていないことが多く、ネットワークエンジニアは実現すべき内容を具体的に構築可能なレベルにまとめる必要があります。この作業を要件定義と呼びます。

要件定義はシステム開発における最上流の工程であり、要件定義のスキルは経験による見識の広さ、技術的素養、顧客の意図を組むユーザ視点など多くが求められます。

プロジェクトマネジメントスキル

システム開発プロジェクトにおいては、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど参加メンバーが増加し、作業を分担して取り組む必要性が出てきます。ネットワークエンジニアも上のポジションを目指すには、チームのメンバーを率いて業務を行い、チームで大きな成果をあげることが大切です。

そこで必要とされるのがプロジェクトマネジメントスキルです。チームメンバーの仕事の進捗、品質を管理し、チーム全体での成果を出すことを主眼とする働き方のできるスキルが求められます。

コミュニケーションスキル

システムの監視中にトラブルが発生した場合、迅速なエスカレーションが必要とされます。前提として、トラブル発生時にはメールなどでの自動通知を監視ツールで設定することがスタンダードです。

しかし、メールだけで発生したトラブルの全ての情報を伝えることは難易度が高く、担当者との会話や電話によるすばやいコミュニケーションがトラブル発生時に必要とされます。

ヒアリング力

コミュニケーションの中でもヒアリングスキルは重要です。要件定義の段階では、顧客も本当に実現したいことが言語化できていないことが多くあります。上流工程を担当するエンジニアは、顧客から本当に実現したいことを引き出し、共通の認識を作らなければなりません。この際には、ヒアリングのスキルが必要となります。

プレゼンテーションスキル

上流工程において発生する業務として、顧客へのネットワークに関する提案があります。要件定義、設計のいずれの工程の前でも発生する可能性がありますが、この際には資料を作成し提案をプレゼンテーションすることが求められます。

顧客の専門知識のレベルは幅広く、提案を受ける側が理解しやすいよう資料作成、プレゼンテーションをしなければなりません。技術的な記載、説明に寄ってしまうと経営者などのポジションに向けては意図が伝わらないこともあるため、多くの人に分かりやすいプレゼンテーションをするスキルが必要となります。

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ネットワークエンジニアとしてスキルアップするには

運用・保守を主業務とするネットワークエンジニアはスキルや知識が少ない状況から始めることができますが、その後のキャリアを形成するにはスキルアップが必要となります。

今後活躍していくネットワークエンジニアがスキルアップに向けて考えるべき方向性、具体的なスキルについてご紹介します。

関連記事:ネットワークエンジニアに必要な勉強内容とその学習方法

上流工程に活かせるスキルを身につける

システム開発プロジェクトは大きくは下記の工程に分かれています。


  • ・要件定義

    ・基本設計

    ・詳細設計

    ・構築

    ・テスト


上流工程とは要件定義、基本設計という前半の工程で、ここで決めた仕様で後の工程が行われるため影響度が高く、重要性が高い工程です。ネットワークエンジニアの場合は、ネットワーク技術への深い知識と構築に携わった経験、顧客の要件を聞き出して適切な構成を提案できる能力が必要となります。

セキュリティの知識を深め対策スキルを磨く

ネットワークを利用することで、コンピュータや拠点を繋ぐことが可能です。これは大きなメリットを生むものですが、ネットワークが接続されているということは外部からの攻撃を受ける可能性があるというリスクも生み出します

ハードウェア、OS、ソフトウェアとそれぞれベンダーはセキュリティ対策を講じてはいます。しかし、サイバー犯罪者は常に隙を探し攻撃を繰り返すため、いたちごっこの状態です。ネットワークエンジニアは、セキュリティ対策について常に新しい情報に耳を傾けて取り入れ続ける必要があります。

プロジェクトマネジメントスキルを身につける

ネットワークエンジニアがキャリアアップを考える場合には、より大規模なプロジェクトで大きな範囲を担当していくことが一つの目安となります。自分一人の作業範囲だけでなく、チームを率いてより大きな成果をあげることがキャリアアップに繋がっているからです。

チームを率いて成果を出すためには、メンバーの進捗、設計や構築、テストにおける品質、接続する機器やサーバーの担当者との連携などプロジェクトマネジメントスキルが必要となります。

IoTに関する知識を身につける

今後のネットワークで増加していくと考えられるのが、IoT機器の接続です。

各種の機器をインターネットに接続することでイノベーションにつなげるIoT(Internet of Things)は、製造や物流、医療、農業など幅広い業界、業種で活用が進む技術です。インターネットと名前に入っている通り、必ずネットワークへの接続が伴います。

現状のIoT機器は登場から日が浅く、セキュリティに対する備えが万全でない面があるとされています。ネットワークにIoT機器を接続した際にも、セキュリティを確保できる技術・知識を身に着けることで活躍シーンは増えるでしょう。

クラウド環境構築に関するスキルを身につける

今後のITインフラを考えた場合、それ抜きには考えられないほどの普及を見せているのがクラウドサービスです。ネットワークエンジニアの設定作業もクラウド上に行うことも増えるため、利用スキルが必要となってきます。

また、クラウドサービスの利用において最適化されたネットワーク設定、セキュリティリスクへの対処なども合わせて習得しておきたいスキルです。

5Gに対応した環境の構築スキルを身につける

高速な通信規格である5G。案件によってはその利用が考えられるため、対応した機器、設定についての知識を仕入れ、構築スキルをもつとネットワークエンジニアとしての付加価値となります。

特にローカル5Gはシステムインテグレーション領域でも今後利用が広がることが予想される技術です。ネットワークエンジニアにとっては需要を見出せる分野といえます。

プログラミング言語を習得する

クラウドと関係してネットワークの構築において普及が進む技術の一つにネットワークの仮想化が(SDN)あげられます。このネットワーク仮想化において、プログラミングスキルの習得が必要となります。

SDNとはSoftware Defined Networkの略で、ソフトウェアによるネットワーク仮想化という意味です。OpenFlowという制御技術により、ソフトウェア(プログラム)でスイッチ・ルーター・ファイアウォール・ロードバランサーなどのネットワークを構成する機能を実現します。このOpenFlowへの指示を行うプログラムを作成するため、ネットワークエンジニアにもプログラミングスキルが求められているのです。

他にもプログラミングスキルの習得により、IaCへ対応できることや業務効率化を実現できるといったメリットがあります。

関連記事:ネットワークエンジニアが習得すべきプログラミングスキルは?おすすめ言語や学習法も解説

英語読解力を身につける

ネットワークエンジニアが利用するIT技術は英語圏で発展してきた歴史を持っており、関連する団体や企業の多くは現在も英語圏に本拠地を置いていることが多いです。このため、製品のマニュアル、利用ガイドなどのドキュメントは英語で作成されています。

日本で展開される製品においては翻訳がされていることもありますが、最新の情報を確認する際には英語のドキュメントやアナウンスを見なくてはならないことも少なくありません。また、技術情報に関する掲示板などでも、英語が読めればより多くの情報を得ることが可能です。

このため、英語の文章読解をするスキルはネットワークエンジニアにとっても非常に有用です。英語といっても、必要なのは読解力であり、ヒアリングや会話などのスキルまで要求されることはまれです。また、各種の翻訳サービスなども活用できるためハードルはそこまで高くありません。

資格を取得する

スキルアップのための学習として、資格を目標とした学習は有用な手段です。技術知識を体系的に学習できることや、目標を持つことでモチベーションが維持できる点がメリットです。

もちろん、資格の取得により一定のスキルを示すことにもつながります。企業内での評価や転職時の評価につながるため、キャリア向上にも役立ちます。

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ネットワークエンジニアのスキルアップに活かせる資格

ネットワークエンジニアとしてスキルアップを図る場合には、各種の資格取得のための学習、受験をすることが一つの手段です。ネットワークに関する資格、セキュリティに関する資格、マネジメントに関する資格、クラウドに関する資格など伸ばしたいスキルに合わせて適切な資格を選びましょう。

ネットワークに関する資格

ネットワークエンジニアの主業務であるネットワーク構築技術を証明することのできる資格です。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験、情報技術者試験の一分野でネットワーク技術に特化した資格です。

高度試験の区分に入り、スペシャリストという名のとおりネットワークに関する高度な知識を問われます。ネットワークの要件定義、設計、構築、品質管理、運用、保守、ネットワークセキュリティまで幅広い知識を身につけることができます。

シスコ技術者認定試験

シスコ技術者認定試験はネットワーク機器大手であるシスコ社の資格制度です。

シスコが実施する技術者認定試験は4段階に分かれており、基礎から上級までステップアップしながらスキルを習得できます。代表的なものとしてCCNA、CCNPがあり、これらは4段階のグレードの下から2番目と3番目に位置しています。世界中で通用するネットワーク技術の証明となります。

セキュリティに関する資格

ネットワークを扱った業務をする以上、必須となるのがセキュリティスキルです。セキュリティに関するスキルを証明することのできる資格を紹介します。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験、情報技術者試験の一分野で、情報システムの利用部門のセキュリティリーダーとして活躍できるスキルを示すことのできる資格です。

顧客のセキュリティ要件を確認し、そのルールに沿ったネットワーク構築を行うための知見を証明できる試験といえます。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験で、サイバーセキュリティに関する知識、スキルの保有を示すことのできる試験です。セキュリティエンジニア、セキュリティコンサルタント向けの試験でもあり、ネットワークエンジニアにとっても高いセキュリティスキルを保持することを示すことができる試験です。

情報処理安全確保支援士試験合格者は、所定の登録手続きを行うことで、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者となることができます。

マネジメントに関する資格

エンジニアとしてさらなるキャリアアップを行う場合には、プロジェクトをマネジメントする立場を目指すことになります。そのような場合には、プロジェクトマネジメントの知識、スキルを示すことができる資格が役に立ちます。

PMP

PMPはプロジェクトマネジメントの世界標準である知識体系「PMBOK」に基づく国際的な資格です。PMPはグローバルに通用する資格であり、取得していると海外でもプロジェクトマネジメントにおいて高い評価を得ることができます。

難易度は高いものの、ネットワークエンジニアとして将来的に大きなプロジェクトを束ねる立場を目指す場合には役に立つ資格といえます。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験、情報技術者試験の最高峰の分野の一つです。プロジェクトマネージャーを対象とした試験となっています。PMPと並び、日本国内での信頼性・認知度は非常に高いです。

ITプロジェクト運営に必要な基礎的知識やリスク管理、分析、評価方法について問われます。合格率は10%〜15%程度と難易度の高い資格試験です。

クラウドに関する資格

ネットワークスペシャリストなどの資格にもクラウド関連の情報、知識は含まれています。それに加えて、特定のクラウドベンダー向けのスキルを示したい場合にはそれぞれの認定資格を取得することでスキルアップを図ることが可能です。

昨今では構成機器などがEOSL(End Of Service Life)を迎えた多くのシステムでオンプレミス環境から、クラウドへの移行が進められており、今後もこの動向は続くと思われます。そのため、特に参画するプロジェクトで採用されているクラウドに関する資格を保有していれば、現場で即戦力として活躍することができたり、希望するポジションの仕事を与えてもらえる可能性が高まります。

代表的なクラウドサービスの認定資格としてAWS(Amazon Web Service)のAWS認定、GCP(Google Cloud Platform)のGoogle Cloud認定資格、Microsoft Azure認定資格などがあります。

AWS認定Advanced Networking Specialty

AWSには、全部で12種類の資格試験が存在しており、大きく2つに分類することができます。1つは基礎からアソシエイト、プロフェッショナルとレベル分けされている試験、もう1つは専門領域に特化した試験です。このうち、AdvancedNetworkingSpecialty試験はネットワークに関する専門領域の試験として位置付けられています。

この試験ではネットワークアーキテクチャの設計・実装やネットワークの管理・最適化など高度なネットワークタスクに関する知識が問われます。AWSの試験は全て特定の前提条件なく受験が可能なため、AdvancedNetworkingSpecialty試験をいきなり受験することも可能です。

ただしネットワークを実際に構築した経験がないと難しいような具体的な内容が出題されるため、ある程度実務経験を積むか、基礎的なAWSの資格を取得した上で、本試験の取得を目指すことをおすすめします。

Microsoft Certified:Azure Network Engineer Associate

Microsoft CertifiedはMicrosoftが展開するサービスに関して知識を保有していることを証明する資格試験です。プロダクトごとに大きく4つに分類されます。Azure、Microsoft365、Dynamic365、PowerPlatformです。

Azure Network Engineer AssociateはクラウドサービスAzure関連の資格の1つとして分類されています。この試験では、ネットワーク構成に関する基礎知識、ハイブリッドネットワーク、アプリケーション配信サービスやセキュリティ、プライベートアクセスなどをAzure上で実装できるスキルが問われます。

IT全般に関する資格

ネットワークエンジニアに限らず、あらゆるITエンジニアにとって必要となるのがITの基礎知識です。ITの基礎知識を保有していることを示せる試験を紹介します。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営し、経済産業省が認定する国家資格試験です。ITを利用するあらゆる社会人とこれから社会人になる学生に向けた試験で、ITに関する総合的知識やITリテラシーを問われる内容となっています。

ITエンジニアとしての高いスキルを示すための資格ではないため、ネットワークエンジニアの場合には基本情報技術者試験などへのステップとして利用しましょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IPAが運営し、経済産業省が認定する国家資格試験「情報処理技術者試験」の一カテゴリです。エントリレベルのITエンジニアをターゲットとしており、IT企業では新入社員に合格を推奨するなど非常に認知度は高いといえます。

エンジニアとしてのエントリレベルの試験ですが、試験範囲はハードウェア、ソフトウェア、プログラミング、ITインフラ、システム開発技法、プロジェクトマネジメント、企業のIT戦略など幅広く、合格には対策のための学習が必要です。ネットワークエンジニアにとっては、ネットワーク以外のIT分野についての知識の習得によい試験といえます。

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自身の力を客観的に確認するためスキルマップを作成しよう

ネットワークエンジニアとして働き続ける場合に、ポジションや収入の向上を目指すキャリアアップを図るのは当然のことです。キャリアップを考える場合には、自分を客観的に捉え、ストロングポイントの把握、ウィークポイントの補強を効率的に行う必要があります。そのためのツールとして、スキルマップが存在しています

スキルマップとは

スキルマップとは自分の持つスキルをリストアップし、客観的にエンジニアとしての能力、知識を書き出したものです。また、自分の持つスキルだけでなく、ネットワークエンジニアとして持つべきスキル、知識をすべてリストアップしておき、その中に自分の保有するスキル、知識をマーキングすることで現状スキルの客観的な把握、将来的に獲得するべきスキルの検討にも役立てることが可能です。

スキルマップを作成するメリット

スキルマップとして自分のスキルを整理することで、以下のメリットを得ることができます。


  • ・自分の長所、短所が明確になる。

    ・キャリアアップへの道筋を探すことができる。

    ・対外的にスキルを示す場合の資料となる。

スキルマップの作成方法

スキルマップを作成する一番シンプルな方法としては、以下の2ステップでの作成があります。

①ネットワーク技術者として必要なスキルをリストアップする。
②リストアップしたスキルに対し、自分のスキル習得の状態を記述する。

この2ステップでスキルマップとして自分のスキルを資料化することができます。

ネットワークエンジニアの代表的なスキルについては、IPAの定めるITスキル標準やJSNAにより作成、更新されるSecBoKなどの資料を参照してリストアップすると効率的です。ネットワークエンジニアとして、一般的に必要とされるスキルを網羅しやすくなります。ただし、資料は最新の技術がすべて記載されているわけではありません。


また自分の目指す方向性により、詳細に記述することや項目の追加も必要となってきます。例えば、クラウドに関するスキルをベンダーごとに分けて記述する場合などは、自分で項目を追加するとよいでしょう。

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ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアとしてスキルや経験を積むことで、他のエンジニア職種へのキャリアチェンジに役立てることが可能です。ネットワークエンジニアからキャリアアップ、キャリアチェンジ先として候補になる職種を紹介します。

関連記事:ネットワークエンジニアのキャリアパス|キャリアアップするためのポイントも解説

セキュリティエンジニア

ネットワークはITインフラの中で最も外部に位置しており、セキュアな設定が求められる領域です。そこで培ったセキュリティに関する知識とスキルを役立てられるのがセキュリティエンジニアへのキャリアチェンジです。

セキュリティエンジニアは企業や組織のITのセキュリティを確保するエンジニア職種です。インフラやアプリケーションにおけるセキュリティ対策の実施、脆弱性診断、セキュリティポリシーの策定、セキュリティ教育・啓蒙など、所属組織のセキュリティを確保するためのあらゆる対策が業務です。

セキュリティエンジニアはサイバー攻撃の活発化が問題となる中、需要の高まっている職種でもあります。ネットワークエンジニアからの転職では、ネットワーク以外のセキュリティに関する知識、セキュリティに関するルールや制度への知見などを補って挑みたいところです。

セキュリティエンジニアの求人・転職情報

インフラエンジニア

ネットワークエンジニアとしてのスキルや経験を最も活かせるキャリアチェンジ先といえるのが、インフラエンジニアとなるキャリアパスです。

インフラエンジニアはITインフラに関わる業務に関するエンジニア職種で、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、クラウドエンジニアなどもその一種です。単にインフラエンジニアといった場合には、これらのインフラ領域全てを業務対象とすることが多いでしょう。

ネットワークエンジニアとしてのスキルや経験は、インフラエンジニアの業務とも共通する部分が多いため比較的転職しやすい職種となります。ネットワーク以外のインフラに関して、スキルと知識を習得することが転職に向けた対策となります。

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フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、ITシステム開発において全ての領域を対象として、設計・開発などを行うエンジニア職種です。インフラ領域もアプリケーション領域も業務対象とし、少ない人数でシステム開発プロジェクトを完結させることができるため、ベンチャーなどに強い需要があります。

ネットワークに加えて、インフラ、アプリケーションなど幅広い知識とスキルが求められる職種です。システム開発のすべてを自分でこなしたいという場合には、希望通りの職種となるでしょう。IT全般に広く興味を持つ方の場合にも適した選択肢です。

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クラウドエンジニア

クラウドエンジニアはインフラエンジニアの一種で、クラウドサービスの利活用およびクラウドサービス上へのインフラ構築に特化した職種です。多くの企業がオンプレミスからクラウドへの移行や混在環境に舵を切る状況を背景に、クラウドサービスへの知識を持ったエンジニアには需要が存在しています。

ネットワークエンジニアとしてクラウドサービスを利用した環境構築に携わり、スキルと知識を持っている場合には、業務内容に関連性があり転職しやすい職種となります。クラウド環境へのネットワーク構築スキルを軸に、各種のクラウドサービスへの知見は歓迎されるスキルです。

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ITコンサルタント

ITコンサルタントはシステム開発の上流工程のさらに上流、顧客の業務を分析し、ITの活用による顧客の課題解決を提案する職種です。提案から起こされたプロジェクトのマネジメントに関わることもあります。

ネットワークエンジニアからITコンサルタントを目指す場合には、ネットワークへの知見をストロングポイントとして、顧客の課題を解決するスキルを身に着ける必要があります。業務の中で上流工程や提案フェーズに携わりスキル向上を目指すことが、キャリアチェンジのための準備となります。

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プロジェクトマネージャー

ネットワークエンジニアとしてチームを束ねて大規模なプロジェクトに携わった経験がある場合には、プロジェクトマネージャーも有望な選択肢です。

プロジェクトマネジメントスキルの習得がキャリアチェンジに向けて必須です。ネットワークエンジニアとしての知見を活かすため、大規模なインフラ構築プロジェクトのマネージャーを目指すことも可能です。また、プロジェクトマネジメントスキルはインフラとアプリケーションで共通する部分も多いため、案件の多いアプリケーション側のプロジェクトマネージャーを目指すこともできます。

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ネットワークエンジニアに関するよくある質問

ネットワークエンジニアに関するよくある質問と回答をまとめました。キャリアアップ、スキルアップの参考にご活用ください。

Q1. ネットワークエンジニアに必要なスキルはありますか?

携わる業務によって変わります。

ネットワークエンジニアが最初に行うことの多い、「運用・保守」で必要な知識とスキルには下記があげられます。


  • ・ITに関する基礎知識

    ・運用ツールの利用スキル


ステップアップして「構築・設計」を行う場合には、下記が必要となります。


  • ・ネットワーク技術の知識、設計・構築スキル

    ・ネットワーク仮想化の知識・スキル


さらに上流の「超上流工程、プロジェクト全体」に関するスキルとしては、下記があります。


  • ・要件定義スキル

    ・プロジェクトマネジメントスキル


また、どのステップにおいてもコミュニケーションスキルは重要です。


  • ・ヒアリング力

    ・プレゼンテーションスキル

Q2. ネットワークエンジニアにはどのような人が向いていますか?

ネットワークエンジニアに限らずエンジニア職には、IT全般と自分の専門領域に対して知的好奇心を持ち、情報収集とスキル向上を図り続けることができる人が向いているといえます。また、ネットワークエンジニアは顧客をはじめアプリケーションの担当者やユーザー部門など関係者が多いため、コミュニケーションが得意・苦にならない人も向いているでしょう。

Q3. ネットワークエンジニアはどのような仕事ですか?

ネットワークエンジニアは、ITインフラの一つであるネットワークの設計、構築、テスト、運用・保守などを行います。

企業や組織などに向けて、ネットワークが利用可能な状況を提供することをミッションとしています。ネットワークは事業において重要な役割を果たしていることも多く、目立ちはしませんが重要性の高い職務です。

Q4. ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いは何ですか?

インフラエンジニアのインフラとは、IT基盤全般を指しています。このインフラにはサーバー、ネットワーク、クラウドなどが含まれており、インフラエンジニアはこれらのIT基盤に関わる業務に従事するエンジニア職種の総称です。ネットワークエンジニアは、インフラの中でもネットワークに特化したエンジニア職種でインフラエンジニアの一種といえます。

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まとめ

ネットワークエンジニアは担当業務が運用・保守と設計・構築に大きく二分され、後者が収入面でたかくなるため目指すべきキャリアとなります。しかしながら、設計・構築を行うには高いスキルが必要です。

ネットワークエンジニアがスキルアップを目指す場合には、将来性のあるスキル選択が重要です。上流工程に向けたスキル、セキュリティに関するスキル、プロジェクトマネジメントスキル、クラウド環境構築に関するスキル、5Gに対応したスキルなどがその有望株となります。

自分のスキル、知識を分析し、スキルアップの方針を考える場合には、スキルマップを作成することが一つの方法となります。スキルマップを作成することで、自分の長所、短所を知ることができ、キャリアアップへの道筋を探す助けとなるでしょう。

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