将来も必要とされるネットワークエンジニアになる方法やスキルマップの作成法も紹介ネットワークエンジニアのスキルアップ方法について

最終更新日:2021年9月8日

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ネットワークエンジニアは、システムのインフラであるネットワークの設計、構築、運用、保守を担う職種です。運用・保守担当からキャリアアップを目指すには、設計・構築のためのスキルアップが必要です。さらには将来性も見越したスキル習得を行うための方法として、スキルマップの作成による自己の客観的分析があります。この記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容、必要な知識とスキル、スキルマップの作成方法について解説します。

1. ネットワークエンジニアに必要な基礎知識とスキル

ネットワークエンジニアの業務は、保有スキルやポジションにより大きく二つに分かれています。まずは運用・保守業務でスキルを身に着ける機会を得て、スキル習得後に構築・設計業務につくことが可能となります。

運用・保守で必要な知識とスキル

運用・保守はネットワークエンジニアにとって初歩的なステップとなる仕事です。必要な知識、スキルは多くはありませんが、最低限必要となってくるスキル、知識を以下に記載しています。

ITに関する基礎知識

ベースとなるITの基礎知識は、エンジニアである以上、必須です。コンピュータ(サーバー)、ネットワークの仕組み、ネットワーク機器の働きといった業務に必要なインフラ関連の専門知識は、その後のキャリアアップにもつながっているため重要です。さらに、システム監視中にトラブルが発生した場合には問題の切り分けを行う必要があり、広くIT全般についての知識、理解が必要となってきます。

運用ツールの利用スキル

運用・保守業務では運用のためのツールやシステム監視ツールを用いて業務を行います。情報の参照、取得はもちろんのこと、設定内容を理解し、自分で設定が行えるようにスキル習得が必要となります。

最低限のコミュニケーションスキル

システムの監視中にトラブルが発生した場合、迅速なエスカレーションが必要とされます。前提として、トラブル発生時にはメールなどでの自動通知を監視ツールで設定することがスタンダードです。しかし、メールだけで発生したトラブルの全ての情報を伝えることは難易度が高く、担当者との会話や電話によるすばやいコミュニケーションがトラブル発生時に必要とされます。

構築・設計で必要な知識とスキル

設計・構築を担うネットワークエンジニアとなる場合、より高度なスキルが必要とされます。ネットワークを構築するには、少なくともネットワークという仕組みがどの様に成り立っているのかを理解していなければなりません。

要件定義スキル

顧客の実現したいことは曖昧でまとまっていないことが多く、ネットワークエンジニアは実現すべき内容を具体的に構築可能なレベルにまとめる必要があります。この作業を要件定義と呼びます。要件定義はシステム開発における最上流の工程であり、要件定義のスキルは経験による見識の広さ、技術的素養、顧客の意図を組むユーザ視点など多くが求められます。

ネットワーク技術の知識、設計・構築スキル

ネットワークに関する見識を持ち、その全体像を描き、詳細な部分についてもあるべき姿が分かることが設計、構築の段階では必要となってきます。また、過去にネットワーク機器を用いて環境を構築した経験を持ち、設計した内容を自力で構築できることも必要となります。

プロジェクトマネジメントスキル

システム開発プロジェクトにおいては、プロジェクトの規模が大きくなればなるほど参加メンバーが増加し、作業を分担して取り組む必要性が出てきます。ネットワークエンジニアも上のポジションを目指すには、チームのメンバーを率いて業務を行い、チームで大きな成果をあげることが大切です。そこで必要とされるのがプロジェクトマネジメントスキル。チームメンバーの仕事の進捗、品質を管理し、チーム全体での成果を出すことを主眼とする働き方のできるスキルが求められます。

2. ネットワークエンジニアとしてスキルアップするには

運用・保守を主業務とするネットワークエンジニアはスキルや知識が少ない状況から始めることができますが、その後のキャリアを形成するにはスキルアップが必要となります。今後活躍していくネットワークエンジニアがスキルアップに向けて考えるべき方向性、具体的なスキルについてご紹介します。

上流工程に活かせるスキルを身につける

システム開発プロジェクトは大きくは下記の工程に分かれています。
 

  • ・要件定義

    ・基本設計

    ・詳細設計

    ・構築

    ・テスト


上流工程とは要件定義、基本設計という前半の工程で、ここで決めた仕様で後の工程が行われるため影響度が高く、重要性が高い工程です。ネットワークエンジニアの場合は、ネットワーク技術への深い知識と構築に携わった経験、顧客の要件を聞き出して適切な構成を提案できる能力が必要となります。

セキュリティの知識を深め対策スキルを磨く

ネットワークを利用することで、コンピュータや拠点を繋ぐことができます。これは大きなメリットを生むものですが、ネットワークが接続されているということは外部からの攻撃を受ける可能性があるというリスクも生み出します。ハードウェア、OS、ソフトウェアとそれぞれベンダーはセキュリティ対策を講じてはいます。しかし、サイバー犯罪者は常に隙を探し攻撃を繰り返すため、いたちごっこの状態です。ネットワークエンジニアはセキュリティ対策は常に新しい情報に耳を傾けて取り入れ続ける必要があります。

プロジェクトマネジメントスキルを身につける

ネットワークエンジニアがキャリアアップを考える場合には、より大規模なプロジェクトで大きな範囲を担当していくことが一つの目安となります。自分一人の作業範囲だけでなく、チームを率いてより大きな成果をあげることがキャリアアップに繋がっているからです。チームを率いて成果を出すためには、メンバーの進捗、設計や構築、テストにおける品質、接続する機器やサーバーの担当者との連携などプロジェクトマネジメントスキルが必要となります。

クラウド環境構築に関するスキルを身につける

今後のITインフラを考えた場合、それ抜きには考えられないほどの普及を見せているのがクラウドサービスです。ネットワークエンジニアの設定作業もクラウド上に行うことも増えるため、利用スキルが必要となってきます。また、クラウドサービスの利用において最適化されたネットワーク設定、セキュリティリスクへの対処なども合わせて習得しておきたいスキルです。

5Gに対応した環境の構築スキルを身につける

高速な通信規格である5G。案件によってはその利用が考えられるため、対応した機器、設定についての知識を仕入れ、構築スキルをもつとネットワークエンジニアとしての付加価値となります。

特にローカル5Gはシステムインテグレーション領域でも今後利用が広がることが予想される技術です。ネットワークエンジニアにとっては需要を見出せる分野といえます。

3. ネットワークエンジニアのスキルアップに活かせる資格

ネットワークエンジニアとしてスキルアップを図る場合には、各種の資格取得のための学習、受験をすることが一つの手段です。ネットワークに関する資格、セキュリティに関する資格、マネジメントに関する資格、クラウドに関する資格など伸ばしたいスキルに合わせて適切な資格を選びましょう。

ネットワークに関する資格

ネットワークエンジニアの主業務であるネットワーク構築技術を証明することのできる資格です。

ネットワークスペシャリスト試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験、情報技術者試験の一分野でネットワーク技術に特化した資格です。

高度試験の区分に入り、スペシャリストという名のとおりネットワークに関する高度な知識を問われます。ネットワークの要件定義、設計、構築、品質管理、運用、保守、ネットワークセキュリティまで幅広い知識を身につけることができます。

シスコの技術者認定試験

ネットワーク機器大手であるシスコ社の資格制度です。

シスコが実施する技術者認定試験は5段階に分かれており、基礎から上級までステップアップしながらスキルを習得できます。代表的なものとしてCCNACCNPがあり、これは5段階のグレードの下から2番目と3番目に位置しています。世界中で通用するネットワーク技術の証明となります。

セキュリティに関する資格

ネットワークを扱った業務をする以上、必須となるのがセキュリティスキルです。セキュリティに関するスキルを証明することのできる資格を紹介します。

情報セキュリティマネジメント試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験、情報技術者試験の一分野で、情報システムの利用部門のセキュリティリーダーとして活躍できるスキルを示すことのできる資格です。

顧客のセキュリティ要件を確認し、そのルールに沿ったネットワーク構築を行うための知見を証明できる試験とえます。

情報処理安全確保支援士試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験で、サイバーセキュリティに関する知識、スキルの保有を示すことのできる試験です。セキュリティエンジニア、セキュリティコンサルタント向けの試験でもあり、ネットワークエンジニアにとっても高いセキュリティスキルを保持することを示すことができる試験です。情報処理安全確保支援士試験合格者は、所定の登録手続きを行うことで、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者となることができます。

マネジメントに関する資格

エンジニアとしてさらなるキャリアアップを行う場合には、プロジェクトマネジメントする立場を目指すことになります。そのような場合には、プロジェクトマネジメントの知識、スキルを示すことができる資格が役に立ちます。

PMP

プロジェクトマネジメントの世界標準である知識体系「PMBOK」に基づく国際的な資格です。PMPはグローバルに通用する資格であり、取得していると海外でもプロジェクトマネジメントにおいて高い評価を得ることができます。難易度は高いものの、ネットワークエンジニアとして将来的には大きなプロジェクトを束ねる立場を目指す場合には役に立つ資格といえます。

プロジェクトマネージャ試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格試験、情報技術者試験の最高峰の分野の一つです。プロジェクトマネージャーを対象とした試験となっています。PMPと並び、日本国内での信頼性・認知度は非常に高いです。ITプロジェクト運営に必要な基礎的知識やリスク管理、分析、評価方法について問われます。合格率は10%〜15%程度と難易度の高い資格試験です。

クラウドに関する資格

ネットワークスペシャリストなどの資格にもクラウド関連の情報、知識は含まれています。それに加えて、特定のクラウドベンダー向けのスキルを示したい場合にはそれぞれの認定資格を取得することでスキルアップを図ることが可能です。

代表的なものとしてAWS(Amazon Web Service)のAWS認定、GCP(Google Cloud Platform)のGoogle Cloud認定資格、Microsoft Azure認定資格などがあります。

4. 自身の力を客観的に確認するためスキルマップを作成しよう

ネットワークエンジニアとして働き続ける場合に、ポジションや収入の向上を目指すキャリアアップを図るのは当然のことです。キャリアップを考える場合には、自分を客観的に捉え、ストロングポイントの把握、ウィークポイントの補強を効率的に行う必要があります。そのためのツールとして、スキルマップが存在しています。

スキルマップとは

スキルマップとは自分の持つスキルをリストアップし、客観的にエンジニアとしての能力、知識を書き出したものです。また、自分の持つスキルだけでなく、ネットワークエンジニアとして持つべきスキル、知識をすべてリストアップしておき、その中に自分の保有するスキル、知識をマーキングすることで現状スキルの客観的な把握、将来的に獲得するべきスキルの検討にも役立てることが可能です。

スキルマップを作成するメリット

スキルマップとして自分のスキルを整理することで、以下のメリットを得ることができます。
 

  • ・自分の長所、短所が明確になる。

    ・キャリアップへの道筋を探すことができる。

    ・対外的にスキルを示す場合の資料となる。

スキルマップの作成方法

スキルマップを作成する一番シンプルな方法としては、以下の2ステップでの作成があります。
①ネットワーク技術者として必要なスキルをリストアップする。
②リストアップしたスキルに対し、自分のスキル習得の状態を記述する。
この2ステップでスキルマップとして自分のスキルを資料化することができます。

ネットワークエンジニアの代表的なスキルについては、IPAの定めるITスキル標準やJSNAにより作成、更新されるSecBoKなどの資料を参照してリストアップすると効率的です。(※1)ネットワークエンジニアとして、一般的に必要とされるスキルを網羅しやすくなります。ただし、資料は最新の技術がすべて記載されているわけではありません。また自分の目指す方向性により、詳細に記述することや項目の追加も必要となってきます。例えば、クラウドに関するスキルをベンダーごとに分けて記述する場合などは、自分で項目を追加するとよいでしょう。(※2)

※1 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「ITスキル標準V3 2011 スキルディクショナリ」(2021/08/22アクセス)
※2 特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JSNA)「SecBoK2021」(2021/08/22アクセス)

5. まとめ

ネットワークエンジニアは担当業務が運用・保守と設計・構築に大きく二分され、後者が収入面でたかくなるため目指すべきキャリアとなります。しかしながら、設計・構築を行うには高いスキルが必要となります。

ネットワークエンジニアがスキルアップを目指す場合には、将来性のあるスキル選択が重要です。上流工程に向けたスキル、セキュリティに関するスキル、プロジェクトマネジメントスキル、クラウド環境構築に関するスキル、5Gに対応したスキルなどがその有望株となります。

自分のスキル、知識を分析し、スキルアップの方針を考える場合にはスキルマップを作成することが一つの方法となります。スキルマップを作成することで、自分の長所、短所を知ることができ、キャリアアップへの道筋を探す助けとなるでしょう。

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