CCIEの難易度は高い?試験対策や取得者の将来性を解説

最終更新日:2024年4月18日

CCIEとは、「Cisco Certified Internetwork Expert」の略称です。世界的なネットワーク企業のシスコシステムズが提供するシスコ技術者認定の1つです。その中で、CCIEはエキスパートレベルに位置します。ITスキル標準でレベル4とされるCCIEは、ネットワークに関する最高水準のスキルを証明する資格であり、難易度は高いです。
本記事では、CCIE認定の概要や出題範囲、重要性、難易度、合格のための対策やCCIE取得者の将来性について解説します。

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この記事のまとめ

  • CCIEはネットワークエンジニアとして非常に価値のある資格
  • 試験範囲が広くITスキル標準レベル4に位置しており、合格の難易度は高い
  • CCIEで得られる知識は高度なネットワークの業務をスムーズに遂行するための土台となるため、キャリアアップも見込め、取得者の将来性は高い

CCIE認定の概要について

CCIEは、ネットワーク企業のシスコシステムズ社が提供するシスコ技術者認定の1つです。ネットワークに関する最高水準のスキルを証明する資格であり、合格の難易度は高いです。ここでは、CCIEの位置付けや試験内容について詳しく解説します。

CCIEの位置付け

CCIEは、エキスパートレベルに位置する資格です。シスコ技術者認定は、以下の5つに分かれています。

  • ・CCAr(アーキテクト)

    ・CCDE/CCIE(エキスパート)

    ・CCNP/DevNet Professional/CyberOps Professional(プロフェッショナル)

    ・CCNA/DevNet Associate/CyberOps Associate(アソシエイト)

    ・CCST(エントリ)

CCIEは、シスコ全般の専門知識およびネットワークにおいて、最も高い水準のスキルを持つことを世界中で証明できます。CCIEはネットワークエンジニアの中では非常に価値のある資格といえるでしょう。

試験コースは6種類

CCIEの試験コースは6種類に分けられています。6つのうちいずれか1つに合格すればCCIEが認定されます。6つのコースは以下の通りです。

  • ・CCIE Enterprise Infrastructure(エンタープライズインフラストラクチャ)

    ・CCIE Security(セキュリティ)

    ・CCIE Collaboration(コラボレーション)

    ・CCIE Data Center(データセンター)

    ・CCIE Enterprise Wireless(エンタープライズワイヤレス)

    ・CCIE Service Provider(サービスプロバイダー)

CCIEは、2020年に新しい体系へと移行され、大幅な改定が実施されています。資格を取得するためには、筆記試験とラボ試験の2つの試験に合格することが必要です。注意点として、筆記試験に合格しなければ、ラボ試験は受験できません。
旧CCIE試験と新CCIE試験は以下の通りです。

旧CCIE試験 新CCIE試験
CCIE Routing and Switching CCIE Enterprise Infrastructure
CCIE Wireless CCIE Enterprise Wireless
CCIE Data Center CCIE Data Center
CCIE Collaboration CCIE Collaboration
CCIE Security CCIE Security
CCIE Service Provider CCIE Service Provider

改定によって、CCIEがCCNPの上位資格であるという認識が明確になりました。CCNPの筆記試験はCCIE試験の筆記試験に相当するため、同一コースのCCNPに合格している人は、CCIEはラボ試験のみの受験で済むよう改定がされています。
もし受験するコースを迷っているのであれば、エンタープライズインフラストラクチャがおすすめです。ルーティングやスイッチングなどの通信技術の中でもコアになるスキルが証明できるからです。また、試験対策の情報などが他コースよりも多いため、勉強の準備や計画をしやすいでしょう。

CCIEの試験は2段階

CCIEでは筆記試験とラボ試験があります。ラボ試験とは実技試験です。筆記試験に合格するとラボ試験の受験が可能で、両方に合格することでCCIE資格保持者として認定されます。

受験の前提条件

CCIEの受験の前提条件は18歳以上であることです(13歳以上17歳未満は保護者または法定後見人の同意が必要)。それ以外の条件は特にありませんが、試験は英語で出題されるため、英語力と5年から7年の高度なネットワークの実務経験があることが推奨されています。
また、シスコ独特の試験の雰囲気や問題の出し方などに慣れるため、下位資格のCCNPから段階を踏んで受験するのも良いでしょう。

出題形式

CCIEの筆記試験とラボ試験の試験時間と出題形式は以下の通りです。
試験の申し込みについて、筆記試験とラボ試験の申し込み先が異なるため、それぞれに申し込む必要があります。また、ラボ試験は東京でのみ受験が可能なため、遠方の人は交通手段の計画も必要です。

  試験時間 ラボ試験
試験時間 120分 480分
出題形式 コンピューター方式(CBT方式) 実技試験
受験申し込み 全国のピアソンVUE試験センター シスコシステムズ指定会場(CCIE Online)

CCIEのエンタープライズインフラストラクチャコースは、以下の形式で出題されます。

  • ・選択問題(単一選択)

    ・選択問題(複数選択)

    ・入力問題

    ・ドラッグアンドドロップ

    ・シナリオ問題

    ・シミュレーション問題

ラボ試験については、8時間の試験が2つのモジュールに分類されています。そのうち5時間のハンズオン試験では、実務経験が全くない場合や実機操作が完璧でなければ合格点を取ることは難しいとされています。

  モジュール1 モジュール2
範囲 設計 導入・運用・最適化
時間 3時間 5時間
形式 シナリオベース ハンズオンとWebベースアイテム
前の操作に戻ることが可能か 不可 可能
ポイントの値 非表示 表示

CCIEの出題範囲

勉強計画を立てるためにも必要なCCIEの出題範囲、試験時間、問題数について解説します。出題内容は6つのコースすべてで異なるため、それぞれを確認しておく必要があります。間違った範囲を勉強しても損にはなりませんが、合格できる可能性が低くなってしまうので要注意です。

CCIE Enterprise Infrastructure

CCNAやCCNPの知識がベースになることから、人気のコースです。CCIE Enterprise Infrastructureの試験範囲と試験時間、問題数は以下の通りです。

試験番号 試験範囲 試験時間 問題数
筆記試験:350-401 Implementing Cisco Enterprise Network Core Technologies(350-401 ENCOR) ・デュアルスタック(IPv4 および IPv6)アーキテクチャ
・仮想化
・インフラストラクチャ
・ネットワークアシュアランス
・セキュリティ
・自動化
120分 90~110問
ラボ試験:CCIE Enterprise Infrastructure v1.1 詳細は「CCIE Enterprise Infrastructure v1.1 Practical Exam Topics」参照 480分 詳細は「CCIE Enterprise Infrastructure v1.1 Practical Exam Topics」参照

CCIE Security

複雑なセキュリティソリューションのスキルを証明できるのがCCIE Securityです。

試験番号 試験範囲 試験時間 問題数
筆記試験:350-701 Implementing and Operating Cisco Security Core Technologies(SCOR 350-701) ・コンテンツ セキュリティ
・エンドポイントの保護および検出
・ネットワークセキュリティ
・クラウドセキュリティ
・セキュアなネットワーク アクセス
・可視性、およびエンフォースメント
120分 90~110問
ラボ試験:CCIE Security v6.0 詳細は「CCIE Security(v6.0)ラボ試験の内容」参照 480分 詳細は「CCIE Security(v6.0)ラボ試験の内容」参照

CCIE Collaboration

シームレスなコラボレーションを実現することで、コスト削減や生産性向上など、働き方の変革を図ることができます。具体的には、電話やメール、テレビ会議などのコミュニケーションツールの統合です。

試験番号 試験範囲 試験時間 問題数
筆記試験:350-801 Implementing Cisco Collaboration Core Technologies(350-801 CLCOR) ・インフラストラクチャーおよびデザイン
・プロトコル、コーデック、およびエンドポイント
・Cisco IOS XEゲートウェイとメディアリソース
・コールコントロール
・QoS
・コラボレーション アプリケーション
120分 90~110問
ラボ試験:CCIE Collaboration v3.1 詳細は「CCIE Collaboration v3.1 Practical Exam Topics」参照 480分 詳細は「CCIE Collaboration v3.1 Practical Exam Topics」参照

CCIE Data Center

複雑なデータセンターソリューションスキルの証明ができるのがCCIE Data Centerです。

試験番号 試験範囲 試験時間 問題数
筆記試験:350-601 Implementing Cisco Data Center Core Technologies(350-601 DCCOR) ・ネットワーク
・コンピューティング
・ストレージネットワーク
・自動化
・セキュリティ
120分 90~110問
ラボ試験:CCIE Data Center v3.0 詳細は「CCIE Data Center(v3.0)ラボ試験の内容」参照 480分 詳細は「CCIE Data Center(v3.0)ラボ試験の内容」参照

CCIE Enterprise Wireless

複雑なエンタープライズワイヤレスソリューションスキルの証明ができるのがCCIE Enterprise Wirelessです。

試験番号 試験範囲 試験時間 問題数
筆記試験:350-401 Implementing Cisco Enterprise Network Core Technologies(350-401 ENCOR) ・デュアルスタック(IPv4およびIPv6)アーキテクチャ
・仮想化
・インフラストラクチャ
・ネットワークアシュアランス
・セキュリティ
・自動化
120分 90~110問
ラボ試験:CCIE Enterprise Wireless v1.0 詳細は「CCIE Enterprise Wireless(v1.0)ラボ試験の内容」参照 480分 詳細は「CCIE Enterprise Wireless(v1.0)ラボ試験の内容」参照

CCIE Service Provider

複雑なサービスプロバイダーソリューションスキルの証明ができるのがCCIE Service Providerです。

試験番号 試験範囲 試験時間 問題数
筆記試験:350-501 Implementing and Operating Cisco Service Provider Network Core Technologies(350-501 SPCOR) ・コアアーキテクチャ
・サービス
・ネットワーキング
・自動化
・QoS
・セキュリティ
・ネットワーク アシュアランス
120分 90~110問
ラボ試験:CCIE Service Provider v5.0 詳細は「CCIE Service Provider(v5.0)ラボ試験の内容」参照 480分 詳細は「CCIE Service Provider(v5.0)ラボ試験の内容」参照

CCIEの重要性

ネットワークエンジニアにとって、資格は非常に重要視されます。ネットワーク業界では、シスコシステムズなどが展開するネットワーク関連製品の使用が業界の基本です。資格を取得していれば、スキルを保有していることの証明になります。
そしてシスコシステムズは、ネットワークエンジニアの能力の証明のためにCCNAやCCNP、CCIEの資格を展開しています。難易度によって分類されていますが、中でもCCIEは最上位の資格であり、ネットワークエンジニアにとって最も価値がある資格といえるでしょう。

CCIEの難易度

CCIEの受験者数や合格率は公式には発表されていません。経済産業省により策定・公表されているITスキル標準(ITSS)では、IT領域の職種を11職種35専門分野、および7つのレベルで分類されています。CCIEはそのITスキル標準のレベル4に位置します。
レベル4は、「自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードする」能力を示します。このことからも、CCIEはネットワーク業界において最難関のレベルであることがわかります。

CCIE合格のための勉強計画

試験範囲が広いCCIE合格のためには、出題範囲の把握や十分な勉強時間の確保など、学習計画を立て効率よく進めるためのポイントがあります。難易度の高いCCIEに合格するためには、入念にスケジュールを立て、毎日コツコツと学習する必要があるでしょう。

試験範囲を把握する

CCIEの試験範囲は他資格と比べても広いです。まずは、どこまでがCCIE試験に含まれるか把握することが重要です。
試験範囲になっているネットワーク技術を認識し、そのネットワーク技術をどのレベルまで理解する必要があるかを把握しましょう。試験範囲を認識するためには、シスコシステムズのホームページに公開されているblueprintで確認しましょう。

勉強方法を検討する

次に、試験範囲になっているネットワーク技術をどのような方法で勉強するか検討します。CCIEは筆記試験とラボ試験の2段階に分けられているため、それぞれに適切な勉強方法を考える必要があります。
筆記試験では、参考書を購入し、繰り返し学習すると良いでしょう。ラボ試験では、実機での操作能力が求められます。そのため、シスコシステムズ公式のドキュメントを参考にしながら検証を行いましょう。

勉強スケジュールの策定

最後に、勉強スケジュールの策定です。いつまでにCCIEを取得したいかを明確に定め、それまでに合格可能なレベルに達成できるようスケジュールを策定します。
合格するためには、約1000〜2000時間の勉強が必要といわれています。blueprintをベースに、各ネットワーク技術の検証をいつまでに完了する必要があるのかを明確にしてスケジュールを立てましょう。

CCIE合格のための対策

難易度が高く、試験範囲が広いCCIEでは、1冊の参考書を繰り返し読破するよりも、どれだけ多くの参考書を読むか、実機検証をどれだけ実施するかが合格対策になります。ここでは、対策方法について解説します。

参考書の熟読

シスコ唯一の公式本が出版されています。CCIEの試験範囲は非常に広いため、まずは公式の参考書を読み進めていくことが重要です。英語表記の本ですが、英語が苦手な人も読み進めることで、シスコの問題の表現方法などに慣れることができます。

公式トレーニングコース

シスコが公式に認定するパートナー企業により、CCIEの学習ができるトレーニングコースが展開されています。トレーニングコースだけでなく、資格取得を目指す受験者同士の情報交換や、シスコ技術者認定の最新情報など、試験に関するあらゆる情報が公開されています。これらの情報は全て日本語で提供されています。
また、インタビューのページでは実際にCCIEを取得した人の勉強方法も掲載されているため、参考になるでしょう。

実機での検証を繰り返す

ラボ試験の対策として、実機での検証を繰り返すことが必要です。
具体的には、試験範囲のシスコ公式ドキュメントを読み込み、掲載されている技術を1つずつ検証したり、Workbookを活用して検証力とトラブルシューテング能力を身につけたりします。これらを繰り返し実施することにより、理解度の低い技術の対策を行いましょう。

TOEIC400点レベルの英語力

CCIEは、英語力が必要な試験です。大体、TOEIC400点レベルの英語力が必要といわれています。英語ができなければ試験対策に使用する参考書での勉強ができません。またCCIEの情報が記載されたサイトも参考にすることができません。
英語の勉強に関しては、人それぞれ効果的な勉強方法があるため、自分にどの方法が合っているのか分からない人や時間を少しでも短縮したい人は、英会話スクールへ通うことも検討しましょう。

CCIE取得者の将来性

CCIEはネットワーク業界で最も評価される資格であるため、転職活動時の有力なアピールポイントになるでしょう。しかし、転職では実務経験も重視されることに注意が必要です。
キャリアアップを考えた場合、CCIEで得られる知識は高度ネットワークの業務をスムーズに遂行するための土台となるため、取得することで評価される場も増えるでしょう。単なるスキルアップだけでなく、昇給や転職によるキャリアアップを目指す人の大きな手助けとなるのがCCIEです。

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