ネットワークエンジニアの年収相場は?仕事内容・年齢別に解説

最終更新日:2024年3月8日

ネットワークエンジニアは、通信インフラの構築・運用を担当する職種です。ルーターやスイッチといった機器に関する専門的な知識を有し、企画や設計ができるエンジニアは、高い年収の求人が集まる傾向がみられます。近年では、クラウド技術の普及により求められるスキルが変化しており、最新技術を持つネットワークエンジニアの需要はさらに高まっていくでしょう。本記事では、ネットワークエンジニアへの転職を検討する人に向けて、仕事内容や年収相場、求人の傾向、将来性、キャリアパスについて解説します。

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この記事のまとめ

  • ネットワークエンジニアの平均年収は534.6万円
  • 実際の求人例を見ると、年収相場は400~1,200万円と幅が広い
  • プロジェクトマネジメントやコンサルティングなどができれば年収相場は高くなる傾向にある
  • 新たな技術領域のスキルがあるとキャリアアップのチャンスが広がり、将来的に高い年収につながる可能性あり

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ネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアは、社内や顧客企業のネットワーク環境における構築・運用・保守を担当する職種です。あらゆる情報システムの基盤として、データの送受信を円滑に行い、多数のユーザーからアクセスされたとしても、問題なく稼働するよう努めます。障害が発生しない、あるいは発生してもユーザーへの影響を最小化できるようネットワークを構成しなければなりません。大規模システムでは多数の通信機器やサーバーを接続する必要があり、複雑なネットワーク環境でも安定稼働できるよう責任を持ちます。

ネットワークエンジニアには、ルーターやスイッチなどのハードウェアの知識が求められます。加えて、負荷分散やセキュリティといった高度なスキルも必要です。ITエンジニアのなかでも、アプリケーション全般を担当するSE(システムエンジニア)とは異なり、ネットワークエンジニアはインフラ構築に責任を持つという特徴があります。ハードウェアの実機に触れるのが好きな人にとっては、ネットワークエンジニアはやりがいを感じられる仕事といえるでしょう。

関連記事:ネットワークエンジニアとは|役割や仕事内容、未経験から目指す方法

サーバーエンジニアとの違い

サーバーエンジニアはサーバーの設計、構築、および運用に従事する技術者であり、クライアントの要望に応じてサーバーの設計を行い、その設計図に基づいてサーバーの構築を実施する職種です。構築完了後は、必要に応じて修正や復旧などの作業を担当します。

ネットワークエンジニアはネットワークの設計から保守までを担うため、担当する領域が異なる点が両者の違いです。ネットワークを接続するアプリケーションに関わる業務はネットワークエンジニア、サーバーを動作させるアプリケーションに関わる業務はサーバーエンジニアが担当します。

SEとの違い

SE(システムエンジニア)は、コンピュータ上で実行されるソフトウェアの規格作成、設計、および開発を担当する技術者です。ネットワークエンジニアがネットワークシステムを構築・運用するのに対し、SEはプログラム言語を利用してコンピュータシステムを構築します。また、ソフトウェア開発(プログラミング)を主な業務とするプログラマーを統括することもSEの仕事です。

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ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容について、インフラ構築のプロジェクトで実施される一般的な順序に従って解説します。ここでは、ネットワークエンジニアのスキルを証明する資格試験として一般的に認められているIPA(情報処理推進機構)ネットワークスペシャリスト試験のシラバスを参考にします。

要件定義

顧客企業にサービス提供する場合は顧客企業の情報システム責任者に、社内のネットワーク構築の場合は社内の担当者にヒアリングを実施します。ネットワーク構築の範囲を決定するために、現状を調査し、ネットワークの稼働状況や問題点を把握するステップです。ネットワークに求められる性能や、拡張性・信頼性といった要件を明らかにし、関係者と合意する必要があります。

設計

設計工程では、システムの配置やアーキテクチャーを決定します。前工程で合意した要件を満たすよう、ルーターやサーバーといったハードウェアの構成を検討するとともに、ソフトウェアの設定を考慮します。外部から機器を調達する場合は、候補となるベンダーを比較・選定し、購買の手続きを開始する必要があります。また、セキュリティを確保するためのポリシーや、災害対策の計画を策定するのも、この段階です。さらに、運用計画、作業計画、移行計画などを作成し、関係者と合意します。

構築

ネットワーク機器の調達、配置、接続、設定を実施します。オンプレミスのネットワーク環境を構築する際には、ケーブルやサーバーを設置するために、工事が必要となるケースもあります。また、性能が要件通りに実現されていることを、テストを通じて検証しなければなりません。想定通り接続できるか、トラフィックが増加しても負荷に耐えられるかといった事項を確認します。

運用・保守

ネットワークを構築した後は、それが正常に稼働しているかを継続的に確認し、必要な更新作業があれば、ネットワークに変更を加えます。ネットワーク監視ツールなどを駆使して、その性能が保たれているか、セキュリティ上の問題がないか、障害が発生していないかの検証が必要です。また、保守作業には、機器やソフトウェアの更新・再構成・増強といった作業が含まれます。

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仕事内容別!ネットワークエンジニアの年収相場

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、ネットワークエンジニアに相当する電気通信技術者の平均年収は534.6万円です。ただ、仕事内容によって、年収の幅は大きい傾向があります。そこで、仕事内容別での年収相場を、レバテックキャリアに掲載している実際の求人例から見ていきましょう。

プラットフォームサービスの導入/PM・PL候補

想定年収
・450~1,200万円

仕事内容
・顧客に対するネットワークを中心とした、プラットフォームサービスの以下業務
・提案~設計/構築/テスト/保守運用
・プロジェクト計画(プロジェクト計画書、WBS作成、各種管理計画)
・プロジェクト対応におけるマネジメント全般

必要なスキル
・ITコンサルティング経験
・Javaを中心としたオープン系開発言語を用いたシステム開発経験
・インフラエンジニアとしての業務経験

ITインフラの基本設計~保守、検証環境の構築

想定年収
・400~600万円

仕事内容
・公共機関向けのネットワークやサーバなどITインフラの基本設計/構築、運用/保守など、検証環境の構築
・サーバ/ネットワーク機器などの周辺機器や端末のリプレース、アップデート
・各種ドキュメントの作成/修正など

必要なスキル
・ネットワークの設計/構築/保守/運用いずれかの経験(3年以上)

通信インフラプロジェクトのNW監視・保守業務

想定年収
・400~800万円

仕事内容
・通信インフラ関連業務
・ネットワーク監視/保守業務
・基地局NWの導入業務
・通信インフラ導入業務の自動化/システム化、DB設計構築
・通信プロトコルの評価、障害解析
・通信のビッグデータ分析、データ整備

必要な経験・スキル
<経験>
以下の経験が1年以上ある方
・運用保守の業務経験
・ネットワーク構築業務経験
・LTE/5G通信関連業務の経験
・BIツールの経験
・RPA設計、導入の経験

<スキル>
・WindowsOS、Office製品の操作スキル

<マインド>
・仕事に対して向上心のある方
・責任感を持って仕事に取り組める方
・社内外問わずコミュニケーションがとれる方
・周囲と協力してものごとを進められる方
・自発的に行動できる方

年収相場の傾向

ネットワークエンジニアの求人を分析すると、そのスキルや経験に応じて、400万~1,200万円まで大きな幅があることが分かります。そして、経験に応じて、担当する領域も異なる傾向があります。例えば、経験の浅い20代のネットワークエンジニアは、ネットワーク監視・保守、障害解析などを担当する求人が多い傾向です。コンサルティング業務などより高度な業務も含む求人では、2,000万円の例もありました。

600万円程度の年収を目指すには、上記で紹介した求人のように、特定のネットワーク機器に関する実務経験があり、要件定義や設計のスキルを有している必要があるでしょう。さらに、1,000万円を超える求人では、技術的なスキル・経験はもちろん、プロジェクト管理やチームリーダーとしての責任が求められる傾向があります。加えて、オンプレミス環境とクラウド環境にまたがってネットワークを構築する知識や、セキュリティ技術に関する高度なスキルがあるかどうかも年収を左右すると考えられます。

参照:ネットワークエンジニアの求人・転職情報一覧

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他のIT職種よりネットワークエンジニアの年収は低い?

ネットワークエンジニアの年収は他の職種と比べても劣っているわけではありません。厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、ネットワークエンジニアに相当する電気通信技術者の平均年収は534.6万円です。20代や30代のネットワークエンジニアの平均年収を、全体平均と比較してもわずかに低い程度です。実際、スキルを持つエンジニアは他の職種に比べて良い収入を得ている印象すらあります。

では、どうして「ネットワークエンジニアの年収は低い」と言われるのでしょうか。その理由は主に2つあります。

1つめの理由は、「IT業界の他職種と比較してネットワークエンジニアの給与は低い」という意見が多い点です。IT業界は多岐にわたり、ネットワークエンジニアだけでなく、プログラミング言語を使った開発系のエンジニアもいます。一般的な業務システム開発者の平均年収は550.2万円であり、ネットワークエンジニアの平均年収より多少は上回っています。また、ITインフラ系の中でも、基盤システムを構築するサーバーエンジニアは平均年収660.4万円と、年収が高いことがあります。

2つ目の理由は「労働の割に給与が低い」という点です。ネットワークエンジニアは労働の割に給与が低いと感じることがあります。ネットワークエンジニアの仕事の中には運用管理もあります。運用管理の業務内容には24時間/365日のシフト制での勤務や夜勤・土日勤務があり、体力的にかなりハードです。また、裏方の仕事なのでなかなかやりがいを見いだせない人もいるでしょう。トラブルが発生すると解決するまで仕事を続ける必要がある点も大変な点です。

運用管理の場合も、平均年収は534.6万円と決して低くはありません。しかし、夜勤やトラブル対応などの体力的・精神的な厳しさが報酬に見合っていないと感じることから、「ネットワークエンジニアの給与は低い」と言われています。

一方、このような仕事があるおかげで未経験者がネットワークエンジニアを目指しやすいのも事実です。まずは未経験歓迎の求人に応募して、スキルを磨いてステップアップをする、ということも可能な点は、ネットワークエンジニアを目指すメリットといえるでしょう。

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ネットワークエンジニアの将来性

近年の技術動向の影響を受けて、ネットワークエンジニアに対するニーズにも変化が見られます。新たな技術領域のスキルがあるとキャリアアップのチャンスが広がり、将来的に高い年収につながる可能性があります。一方で、旧来のネットワーク機器しか対応できないと、年収アップはあまり期待できないでしょう。

ネットワークエンジニアに対する需要の変化

IPA「IT人材白書2020」によると、IT企業におけるインフラ系技術者の割合は、2016年の10.7%から2019年時点では8.9%へと減少しました。ネットワーク機器しか知識を持たない人材へのニーズは減り、ネットワークも含めてインフラ系の設計・構築が全般的にできる人材が求められるようになったといえます。このようなニーズの変化は、後述するクラウド技術の普及が影響していると考えられます。

クラウド技術の普及

総務省「令和3年版情報通信白書」によると、クラウドサービスを利用している企業の割合は約7割に達したとされます。クラウドサービスを採用した企業では、物理的な機器の調達・設置・保守の作業がなくなり、クラウド環境の整備がネットワークエンジニアに求められるように変化しています。主に仮想的なネットワークやサーバーを扱うクラウド環境では、Web上のダッシュボードから環境構築・設定変更が可能なことが特徴です。今後もオンプレミス環境からクラウド環境へ移行する企業は増えると予想され、ネットワークエンジニアには移行を主導する役割が期待されます。

オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境

前述のように、クラウド技術の普及は進んでいますが、オンプレミス環境を完全になくす必要はありません。例えば、機密情報はオンプレミスで管理し、変更の多いアプリケーションはクラウドサービスを利用するといった使い方が考えられます。そのため、適材適所でオンプレミスとクラウドを併用するハイブリッド環境を採用する企業も見受けられます。ネットワークエンジニアにも、ハイブリッド環境に対応できるスキルが求められるでしょう。

IoTの発展

IoT(Internet of Things)とは、これまでインターネット通信を行っていなかったデバイスに通信機能を持たせ、新たなサービスを開発する考え方です。インターネット通信に加え、Bluetoothを介した近距離通信を扱うサービスも開発されてきました。このように、従来と異なる領域でもネットワークエンジニアの活躍の場が広がっています。

関連記事:
ネットワークエンジニアの需要と、クラウドの普及による影響について
ネットワークエンジニアの将来性|仕事内容やスキルも解説

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ネットワークエンジニアは年収1000万円稼げる?

先述した通り、ネットワークエンジニアの平均年収は534.6万円です。これに対し、年収1000万円を超えることは、決して容易なことではありません。しかし、それが不可能なことではなく、特定の条件やスキルがあれば達成可能だといえます。

年収1000万円以上を稼ぐためには、ネットワークエンジニアとしての基本的な実務スキルを超えて、企業に対してさらなる価値を提供できる追加のスキルや能力が求められます。

例として、自社のウェブサイトにブログを投稿し、集客活動に貢献する能力や、社内外での勉強会を主催し、知識の共有やネットワーキングを促進する能力が挙げられるでしょう。これらプラスアルファのスキルは、企業にとっての価値を向上させ、ネットワークエンジニアとしてのあなたの価値を高めます。

さらに、管理職やプロジェクトリーダーのようなポジションに就くことで、年収を大幅に上げる可能性は高いでしょう。このポジションを獲得するには、チーム管理やプロジェクト管理、そしてコミュニケーションスキルなど、ネットワークエンジニアリングの専門知識を補完するさまざまなスキルが必要です。

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ネットワークエンジニアが年収を上げるためにすべきこと

ネットワークエンジニアの年収を向上させるためには、ただ技術的なスキルを磨くだけでなく、他の面でも自身を成長させる必要があります。ここでは、年収向上につながるいくつかのアプローチをご紹介します。

コミュニケーション能力を上げる

ネットワークエンジニアは、クライアントやチームメンバーと効果的にコミュニケートする必要があります。良好なコミュニケーションは、プロジェクトをスムーズに進め、問題を迅速に解決することを可能にします。また、明確なコミュニケーション能力は、社内での評価向上やリーダーシップのポジションへの昇進にも寄与します。

英語を勉強する

グローバルな市場での機会は豊富であり、英語力を高めることで、海外の企業での職務や国際プロジェクトに参加するチャンスが広がります。特に、英語圏の国々ではネットワークエンジニアの年収が日本よりも高い傾向があり、英語力を持っていることは大きな利点となります。

資格を取得する

資格は自身の専門知識と経験を証明する手段となり、資格手当や昇進、新しい職務機会につながる可能性があります。関連する資格を取得することで、企業はあなたのスキルと知識を高く評価し、それに見合った報酬を得られる可能性が高まるでしょう。さらに、資格は新しい技術やツールを学ぶ良い機会でもあり、長期的なキャリアの成長にも寄与します。ネットワークエンジニアにおすすめしたい資格を4つご紹介します。

IPA「ネットワークスペシャリスト試験」

IPA「ネットワークスペシャリスト試験」では、ネットワーク構築・運用に用いる包括的なスキルが求められます。企画・要件定義・設計・構築・運用・保守といった幅広い開発プロセスを対象としているのが特徴です。記述式の設問もあるため、高度なスキル・経験とともに、十分な試験対策が欠かせません。

IPAの試験は年に2回実施されますが、ネットワークスペシャリスト試験は春期(4月)に実施されます。受験手数料は7,500円(税込)です。(2023年10月現在)

Cisco(シスコ)技術者認定

ネットワーク機器大手ベンダーであるCisco社が同社製品やネットワーク一般に関する知識を問う試験です。エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートのレベルに分かれているため、自身のスキルに合わせて挑戦できます。また、技術分野に応じて、エンタープライズ、セキュリティといった専門が選択できます。

Cisco技術者認定試験のなかでは、CCNACCNP EnterpriseCCIE Enterprise Infrastructureなどが代表的であり、多くのネットワークエンジニアが取得しています。現在はオンラインやテストセンターで試験が実施されています。3年で再取得が必要になる点には注意が必要です。

AWS(Amazon Web Services)認定試験

近年ではクラウド事業者も、ネットワークを含めたクラウド環境を設定・構築する知識を証明する資格試験を公開しています。例えば、「AWS Certified Advanced Networking - Specialty」はクラウド環境におけるネットワークの設計・実装に関する認定試験です。試験はオンラインやテストセンターで実施されます。

基本情報技術者試験

IPA「基本情報技術者試験」は情報処理技術者試験制度におけるスキルレベル2の国家資格です。試験の範囲は、コンピューターシステム、システムの構築と管理、ネットワーク技術、データベース、セキュリティ、及び経営などが含まれます。また、プログラミング関連の能力認定の要素や、システムやネットワーク等の利用者側の知識を試す部分も含まれています。

タイトルに「基本」というフレーズが含まれている通り、試験は基本的な知識を広く問うものです。ネットワークエンジニアになるには、初期段階でこの資格を取得することをおすすめします。

関連記事:ネットワークエンジニアになるには?必要なスキルや資格も紹介

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ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワーク関連のスキルを追求して専門家となるキャリアに加え、新たな技術の知識を組み合わせて、他のエンジニア系の職種へ移る選択肢も考えられます。本章では、経験を積んだネットワークエンジニアが、次のステップとして目指せる職種を紹介します。

上級ネットワークエンジニア

運用・保守などの下流工程で経験を積んだ後、上流工程で設計・構築を担当するケースは多く見られます。スキルのあるネットワークエンジニアであれば、数万人以上のユーザーがアクセスするような大規模システムの設計・構築を任される可能性もあるでしょう。大規模システムでは、データ送受信に関する性能や可用性、セキュリティに関する要件も厳しくなってきます。これらの要求に応えられるよう、蓄積したスキルを活かして、チームをリードする役割が期待されます。

ITコンサルタント

顧客企業のネットワーク環境に関して、ベンダー選定や設計・運用などの知見を提供するITコンサルタントも、ネットワークエンジニアのキャリアパスの一つです。顧客が現在抱えている問題点を分析し、改善点を提案する役割を担います。また、構築・運用・保守の作業が円滑に進み、提案したプロジェクトの目的が達成できるよう支援する場合もあります。

インフラエンジニア

ネットワークに限らず、サーバーやミドルウェアを扱うエンジニアの総称がインフラエンジニアです。ネットワークエンジニアとして経験を積んだ人は、さらにサーバー管理やセキュリティの知識を獲得し、担当できる範囲を拡大するキャリアが考えられます。

プロジェクトマネージャー

ネットワーク構築のプロジェクトに携わってきた経験を活かし、プロジェクトマネージャーを目指すキャリアパスもあります。インフラに関するスキル・経験を強みとして活かしつつ、開発手法やプロジェクトマネジメント手法を身につけましょう。

関連記事:
ネットワークエンジニアのキャリアパス|キャリアアップの要点も解説
インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性を解説

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ネットワークエンジニアに求められるスキル

ネットワークエンジニアとして活躍するには、ネットワーク機器の知識や、それを設計・構築・運用するための確かな技術力が求められます。そして、スキルの向上に伴って年収を上げるには、最新の技術動向に対応したり、上流工程に対応できるようにしたりするのが望ましいでしょう。以下では、昨今の技術動向を踏まえて、ネットワークエンジニアに求められるスキルについて考察します。

ネットワーク技術

基礎となるネットワーク技術には、ハードウェアとソフトウェアにまたがる広範な領域が含まれます。具体的には、通信プロトコル、ファイル転送、コンテンツ配信、トラフィック負荷、ネットワーク仮想化といったトピックが考えられます。要求される知識・技能については、前述のIPAネットワークスペシャリスト試験のシラバスが参考になるでしょう。

クラウド技術

前章で述べたように、クラウド環境へ情報システムを移行した企業や、クラウドとオンプレミスを併用する企業は増えています。多様化・複雑化するサイバー攻撃に耐えられるセキュリティ設定を講じたり、トラフィックが増加してもコストが最適化できるよう対策を施したりと、適切なクラウド環境を設定できるネットワークエンジニアは重宝されるでしょう。

ネットワーク管理のためのプログラミング

クラウド技術の普及に伴い、ネットワーク設定をプログラミングによって実施する場面が増えてきました。Infrastructure as Codeの考え方に基づき、設定事項をコードにまとめる仕組みです。プログラミングを活用することで、管理作業の自動化・効率化、並びに属人性の排除に役立つと考えられます。

上流工程

ネットワークの要件定義や設計のスキルを持つエンジニアは高い需要があります。年収相場の章で見たように、上流工程が担当できるネットワークエンジニアには高い年収が提示される傾向があります。さらに、大規模システムの上流工程を担当するには、プロジェクト管理やコミュニケーションの能力も求められるでしょう。

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ネットワークエンジニアに必要なスキルとは?スキルアップ方法も解説
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未経験からネットワークエンジニア目指す方法

過去の経験や個人の学習状況に応じて難易度は異なりますが、未経験からでもネットワークエンジニアへの転職は可能です。新卒や20代・経験が浅い人向けの求人もあるため、基礎的なネットワークの知識を学習したうえで、応募可能な職種を探してみるとよいでしょう。以下では、未経験からネットワークエンジニアを目指す場合の対策について解説します。

資格試験を通して学習する

前述のように、資格取得を通してネットワークの知識を網羅的に身につける方法もあります。エントリーレベルの試験であれば実務経験が少なくても挑戦しやすいため、参考書や過去問などを活用して知識を習得しましょう。ネットワーク関連の試験対策を中心としたオンライン講座も利用できます。

クラウド技術を学習する

クラウド環境であれば、ルーターなどの実機がなくてもネットワーク環境の学習ができます。クラウド技術固有のネットワークの設定方法を理解し、キャリアアップに活用しましょう。クラウドエンジニアを目指すオンライン講座も開講されています。

専門のスクールに通う

業務用のネットワーク機器を個人で用意するのは難しいため、リナックスアカデミーのようなインフラに特化したスクールの活用がおすすめです。サーバー構築・ネットワーク構築といったインフラ系の講座が公開されており、ネットワーク技術の基礎から学習できます。

関連記事:未経験からネットワークエンジニアを目指す方法

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ネットワークエンジニアの転職準備

ネットワークエンジニアへの転職を目指す人に向けて、準備段階で考慮すべき点について解説します。

業界研究・企業研究

求人サイトなどを参考にして、求められるスキルや仕事内容への理解を深める作業が必要です。クラウド技術の普及に代表されるように、ネットワークに関する技術は大きく変わりつつあります。転職エージェントを利用して情報収集するのも有効でしょう。

履歴書や職務経歴書の準備

過去に参加したプロジェクトを棚卸しして、インフラに関する仕事に注目しつつ、自身が果たした役割や成果を明確にするステップです。これまでに発揮したスキルから、ネットワークエンジニアとして活用できる点を明らかにします。とくに他の職種からネットワークエンジニアへ応募する場合は、過去に発揮したスキルが転職先で活かせることをしっかりとアピールしなければなりません。

志望動機の作成

履歴書や応募書類に志望動機を記載する際は、他の職種と同様、なぜ応募先の企業・職種を希望するのかを明確に示しましょう。加えて、これまでのスキルを転職先の企業でどう活用できるのか、将来どのようなネットワークエンジニアになりたいかも含めると好評価につながります。

ポートフォリオの作成

ポートフォリオは、個人のスキルや経験、実績を示すための作品集やドキュメントのことです。特に技術職の場合、ポートフォリオは個人の技術力を具体的に示す重要なツールとなります。

ポートフォリオの準備は、転職活動やフリーランスの仕事を探す際に非常に重要です。いくつかの企業ではポートフォリオの提出を求めており、また提出が必須でない場合でも、ポートフォリオは候補者の技術的能力を評価するために参考にされます。

ポートフォリオを作成する際には、以前に行ったプロジェクトや実績を明確に示すことが重要です。まずは、過去に関与したネットワーク関連のプロジェクトやタスクの概要をまとめ、簡潔に説明しましょう。運用管理の仕事なのか、ネットワーク図の設計・作成も行っていたか、どのような技術を用いていたかなどを説明します。解決したトラブルシューティングのシナリオや、成功したプロジェクトのケーススタディもあるとよりよいでしょう。

ブログ投稿、オンラインフォーラムでの活動、またはGitHubリポジトリなど、ネットワークエンジニアリングに関する知識を共有したオンラインのプラットフォームへのリンクがあれば、それもぜひ添付してください。

自己アピール

応募書類や面接では、多くの場合自己アピールの機会があります。ネットワークエンジニアに求められるスキルが変化しつつある状況を踏まえると、ネットワーク機器だけにとどまらない、幅広いスキルや興味をアピールするのが効果的です。例えば、サーバーやセキュリティ、プログラミング、クラウドなどの技術に対する経験・意欲を伝えられると、他の応募者と差をつけられるでしょう。

関連記事:
ネットワークエンジニアの志望動機の書き方は?例文も交えて解説
ネットワークエンジニアに転職するには?キャリアパスも紹介

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ネットワークエンジニアに関するよくある質問

Q1.ネットワークエンジニアの平均年収はいくらですか?

ネットワークエンジニアの平均年収は534.6万円です。(厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」より)

Q2.ネットワークエンジニアの仕事内容を教えてください。

ネットワークエンジニアの仕事内容は、ネットワークの構築、運用、保守です。ネットワークトラブル発生時には迅速な対応が求められ、サービスやホームページへの影響を最小限に抑えるために緊急で出社して対応することもあります。

Q3.ネットワークエンジニアにはどのような人が向いていますか?

ネットワークエンジニアに向いている人は、IT業界への興味と好奇心を持ち、新しい技術や課題への挑戦を楽しむことができる人です。高いコミュニケーション能力や、チームメンバーやクライアントと効果的に協力できることも求められます。技術の進歩に対応し、持続的に学習する意欲と向上心を持つことも重要です。

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まとめ

ネットワークエンジニアの仕事内容は、ネットワークの構築、運用、保守であり、トラブル発生時には迅速な対応が求められる職種でもあります。ネットワークエンジニアの平均年収は534.6万円ですが、プロジェクトマネジメントやコンサルティングなどのスキルがあれば、年収1,000万円以上を目指すことも十分可能です。シフト制で夜勤や休日出勤があるなど、大変な面もありますが、年収の面では非常にやりがいがあるといえるでしょう。

未経験からネットワークエンジニアへの転職を目指す場合は、しっかりと事前準備を行うことも重要です。自身のキャリアアップを目指すために、転職サービスを上手に活用して年収アップを目指しましょう。

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