Webディレクターの将来性、仕事内容や必要なスキルなどについて解説Webディレクターの将来性

最終更新日:2022年9月16日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

Webディレクターは、Webサイト制作の企画・提案、人員管理、スケジュール管理などの業務を行い、プロジェクトを指揮・監督する職種です。Webディレクターには幅広いスキルや経験が必要なことから、その需要に対して人材の数が不足しています。

また、Webサイトの増加やEC市場の拡大などにより、今後も高い需要が続くと予想されています。この記事では、Webディレクターに興味があるエンジニアなどIT関連職種の方に向け、Webディレクターの将来性について考察するほか、仕事内容や必要なスキル、年収、キャリアパスについても解説します。

Webディレクターの将来性

Web業界を含むIT業界では、複数の仕事がAI等により機械化されてなくなると指摘されています。しかし、Webディレクターに関しては機械化の波にのまれることはないでしょう。理由について詳しくは後述します。Webディレクターは将来性のある職種ですが、それと同時に人気の高い職種でもあります。

またWeb業界の中で機械化されやすい職種の人材がWebディレクターに流れてくる可能性もあり、競争率は高まると予想されます。淘汰されないWebディレクターになるためには、スキルアップを図っていく必要があります。

以上を踏まえたうえで、まずはWebディレクターに将来性がある理由について、深堀りしていきます。

Webサイトが増え続けている

開発者、研究者などから成る国際的なチームが運営する「Internet Live Stats」の調査(※)によると、Webサイトの数は年々増加しており、2008年に世界で1億7千程度であったものが、2022年には19億を超えています。

Webサイト数が増えればWeb制作の仕事も増えるため、Webディレクターの仕事も増加しているといえます。今後もWebサイトは世界的に増加していくことが予想されるため、Webディレクターの需要はこの先も続いていくでしょう。

※参考:Internet Live Stats「The Total Number of Websites」

EC市場が拡大している

経済産業省の調査(※)によると、電子商取引の市場規模は2010年に8兆円程度だったものが2021年には20.7兆円に拡大しています。また、全ての商取引に対する電子商取引の割合を示すEC化率は、2010年の2.8%から2021年の8.78%に伸びています。

電子商取引の場となるECサイトの開発もWebディレクターの開発領域となるため、この調査からもWebディレクターの需要は高い状態が続くことが予想できます。

※参考:経済産業省「電子商取引に関する市場調査(2022年8月12日)」

ネットサービス企業が育成に力を入れている

IPAの調査(※)によると、ネットサービス企業が重要と考え育成しているIT人材は、「企画系」の割合が29.7%と最も高く、次いで「プロジェクトマネージャ」の25.6%となっています。この調査結果から、企画やマネジメントを担うWebディレクターは企業から求められている人材であることがわかります。

※参考:IPA「IT人材白書2018」(P.177)

関連記事:未経験からWebディレクターになるには?転職のポイントを解説

Webディレクターの将来性を不安視する声

Webディレクターには、将来性を不安視する声が挙がっています。ではなぜWebディレクターがなくなると言われることがあるのか、その理由をご紹介します。

AIに代替されると考えられることがある

WebディレクターはAIに代替されると考えられることがあります。しかし、これは事実ではありません。なぜなら、Webディレクターの業務はコミュニケーションなど人間関係が中心になっていて、AIが得意とする機械的に処理できる業務ではないからです。

エンジニアやデザイナーなど制作側の業務は比較的AIによって代替しやすいのですが、Webディレクターの業務はそうではないので、AIに代替されてなくなる心配はありません。

他のポジションと兼任できる人材の増加

Webディレクターの業務には、特別なスキルは必要ありません。逆に言えば視野を広げてうまくプロジェクトを回す立ち回りなどが必要なのですが、特別な制作スキルは不要ということです。そして、制作メンバーの中にはWebディレクターのような立ち回りができる人材もいます。

制作メンバーとディレクション業務を兼任できる人材がいるなら、あえてWebディレクターの役職を設ける必要はないという意見もあります。とはいえ、Webディレクターを設けることで制作メンバーが制作に集中できることや、優秀なWebディレクターがいればプロジェクトが円滑に進むというメリットがあります。

知識がなくてもWebサイトを構築できるサービスの普及

今は知識がなくてもWebサイトを構築できるサービスが普及しています。これらのサービスを利用すれば、プロジェクトの人員は少なく済むか、もしくはそもそもプロジェクト自体が不要です。結果的に、Webディレクターを含むWeb関連職種が不要になるという考え方です。

これは一理あるのですが、サービスで実装できる機能は限られています。そのため、オリジナルのシステムを構築するためにはWebプロジェクトが不可欠でしょう。またWebディレクターはコンサルタントに近い立ち振る舞いをすることも可能で、需要もあります。

たとえば、どのようなサービスが良いのかをクライアントに提案し、仲介役から納品までの業務を担当する、といったことも可能です。つまりWebディレクターは環境の変化に合わせて柔軟に仕事があります。

Webディレクターの必要性が理解されないことがある

Web関連のプロジェクトのゴールは、Web関連の成果物を納品することです。つまり主役はあくまでも制作、開発になります。そのため、直接的にモノを作らないWebディレクターは不要なのではないか、という発想もあるでしょう。

しかしWebプロジェクトは各メンバーが協力して制作を進めているため、連携を取る必要があります。それぞれが制作を進めるだけだと認識のズレが生じ、プロジェクトの失敗につながります。作業全体を把握し、舵取りを行う役割は欠かせないでしょう。

Webディレクターとは

Webディレクターとひとことに言っても、プロジェクトによって業務内容が異なります。Web制作のプロジェクトを管理、進行して成果物に対する責任を負うという点では共通しているのですが、成果物がプログラムのこともあれば、デザインや記事のこともあります。それらすべての場合もあるでしょう。

Webディレクターがやらなければならないことは概ねどのプロジェクトでも類似しているのですが、対象となる成果物によって求められるスキルは変わってきます。ディレクションスキルにくわえ、ある程度は成果物に対する知識、制作スキルが求められます。

Webディレクターの仕事内容

次に、Webディレクターの仕事内容について解説します。

マネジメント(人員管理、スケジュール管理、品質管理)

Webサイトの制作には、デザイナー、プログラマーなど多くの人が関わります。Webディレクターは、これらのスタッフとコミュニケーションを取りながら、指揮・監督を行います。また、クライアントに提示された納期や品質を実現できるよう、スケジュールの調整をしたり、品質基準やコーディング規約を定めたりして品質を管理していきます。

企画・提案

クライアントに要件をヒアリングし、クライアントの要望に応えるWebサイトを企画・提案します。例えばECサイトの場合、商品属性に応じた商品ページの詳細や、コンバージョンに至るよう考慮したサイト構成などを企画書にまとめます。この業務は、企業によってはWebプロデューサーが担当することもあります。

関連記事:Webディレクターの仕事内容とは?求められるスキルも紹介

Webディレクターに必要なスキル

Webディレクターに必要なスキルを解説します。Webディレクターはチームを統括する職種であるため、幅広いスキルが求められます。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、Webディレクターにとって最も重要なスキルの一つです。各スタッフの能力を把握して工数を正確に割り出し、納期と品質を担保できるよう、人員を適切に配置することがプロジェクト成功の鍵となります。

コミュニケーションスキル

Webサイトの制作は多くのスタッフと連携して進めるため、コミュニケーションスキルが必須となります。特に、Webディレクターは現場を指揮・監督する立場であるため、各スタッフと緻密にコミュニケーションを取ります。大きなトラブルが発生しないように、品質や進捗に影響する課題を日々解決していく必要があります。

企画・提案力

企画・提案力もWebディレクターに求められるスキルです。顧客のゴール(ブランディングや商品の販売、認知度拡大など)を把握し、ゴールにつながる優れた企画・提案ができると、クライアントから信頼を得ることができるでしょう。

デザインスキル

デザインスキルは、デザイナーとのコミュニケーションにおいて役立ちます。色彩やレイアウトに関する基本的な知識を身に付けると、デザイナーとの意思疎通が図りやすくなり、Webサイトの品質向上につながります。

プログラミングスキル

必須スキルではありませんが、HTML/CSS、JavaScriptなどWebサイトの開発に多用されている基本的な言語のスキルを身につけておくとなお良いでしょう。スキルがあると、顧客の要望は実現できるのか、予算内で開発できるのかなどの判断ができるようになります。

また、プログラマーに修正を依頼する際にも、プログラミングスキルがあればより適切な指示を出すことができるでしょう。

マーケティングスキル

Webプロジェクトで成果物を制作する目的は、利益を得ることです。利益を得るためには、需要のあるモノを作る必要があります。そして、どのような成果物なら需要があるのかを絞り込むスキルがマーケティングスキルです。

マーケティングスキルがあればより需要の高い成果物になるようプロジェクトを牽引できるので、Webディレクターとしての市場価値が高まります。

関連記事:Webディレクターに必要なスキル

Webディレクターの仕事に役立つ資格

Webディレクターに必須の資格はありません。資格がなくても業務を行えることはもちろん、資格がないから仕事をもらえないということもないでしょう。しかし、資格を取得することでWebディレクターとしてのスキルやモチベーションの証明になります。

Webディレクター試験

Webディレクター試験はWebディレクターの業務内容に特化した資格試験です。現状の課題分析、プロジェクト管理、サイトの全体設計などの知識が問われます。Webディレクター試験を受験することで、Webディレクターの業務内容を把握し、必要な基礎スキルを身につけられます。

Web解析士

Web解析士は、WebマーケティングにつながるWeb解析のスキルを身につける資格試験です。Webサイトを解析し、問題点、改善策を探ることもWebマーケティングの一種です。Webマーケティングスキルは年々重要性を増しています。

なぜなら、Webサイトの数が増加している分、マーケティング対策のされていないWebサイトが埋もれてしまう可能性が高いからです。市場で生き残るWebサイトを作るためにはWebマーケティングスキルが欠かせないので、Web解析士の資格試験が役立ちます。

Webリテラシー試験

Webリテラシー試験は、インターネット、プロジェクトマネジメント、デザイン、などWebディレクター業務に関わる基礎的な知識を問う内容です。Webディレクター用の試験というよりは、Webに携わる人材が幅広く受験する試験です。

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、Web知識、技術をマーケティングに結び付ける知識を問う内容です。そのため、IT関連の内容だけでなく、経営戦略などについても問われます。内容のレベルとしては基礎的なものなので、Web関連の職種の人が基礎知識を身につける資格試験と言えるでしょう

Webディレクターのニーズが高い業界

Webディレクターが在籍する業界には複数の選択肢があります。ではどの業界で特にWebディレクターへのニーズが高いのか、ご紹介します。

Web制作会社

Web制作会社は、Web制作に特化した企業です。Webプロジェクトを発足して成果物の制作に取り組んでいる企業なので、Webディレクターへのニーズが高いです。Web制作会社にはWebエンジニアやWebデザイナーが在籍しているので、制作メンバーから上流工程にステップアップしてWebディレクターになるケースが多いでしょう。

外部からWebディレクターとしてプロジェクトに参加する場合も、エンジニアやデザイナーとして一定の経験、スキルが求められる可能性が高いと言えます。

広告代理店

広告代理店の業務は広告の制作や出稿ですが、最近はWeb広告の登場機会が増えています。そのため、Web広告の制作プロジェクトでWebディレクターにニーズがあります。制作するのはWeb広告なので、Webディレクターには広告に関する一定の知識、スキルが求められます。Webサイトのエンジニアやデザイナーをやっていた人からすると、やや特殊な知識が必要になるということです。

サービス事業会社

サービス事業会社とは、Webとは関係のない何らかの事業を展開している会社を指します。今はどの会社でもWebサイトやWebシステムに需要があります。そのため、自社にWebディレクターの役職を設置し、Web運用やプロジェクト進行を任せるケースが多いです。Webディレクターは、在籍する企業のWebに特化することになります。

Webディレクターの年収

レバテックキャリアに掲載されている求人情報を見てみると、Webディレクターの年収は350~700万円程度と幅があります。経験年数が長かったり、受注金額が1千万円クラスの大型案件の経験があったりすると年収が高くなる傾向にあります。
 

Webディレクターのキャリアパス

Webディレクターのキャリアパスを解説します。

Webプロデューサー

Webプロデューサーは、クライアントとの折衝、企画・提案、予算管理などを行い、Webビジネス全体を統括する責任者です。Webプロデューサーはプロジェクト計画の立案やプロジェクト全体の管理・統括・顧客へのプロジェクト報告を担当し、Webディレクターは現場の指揮・管理、顧客への仕様の提案を担うという点で異なる職種です。企業によっては職種が分かれていない場合もあります。

Webプロデューサーを目指すには高いプロジェクトマネジメントスキルを身につける必要があります。IPAのプロジェクトマネージャ試験や国際資格であるPMPなどを活用してスキルを身につけると良いでしょう。

コンサルタント

コンサルタントは、ホームページやオウンドメディア、ECサイトなどのPVや直帰率、滞在時間、参照ページ数、コンバージョン率などを分析して、改善プランの提案と改善プロジェクトの推進などを行います。よって、Webサイトの構築方法に関する知識だけでなく、Webマーケティングの知識が求められます。

Webマーケティングに関する知識は、「マーケティング・ビジネス実務検定®」や「ウェブ解析士」などの資格制度を活用して習得すると良いでしょう。

関連記事:Webディレクターの転職白書 - キャリアアップ方法を解説

まとめ

Webサイト数の増加やEC市場の拡大などの事情を考慮すると、Webディレクターの将来性は明るいと言えるでしょう。プロジェクトに舵取り役が欠かせないという理由もあります。需要が高い職種ですが、身につけるべきスキルが多い職種でもあります。Webデザイナーなど、その他のWeb系職種を経てからキャリアアップを目指すとよいでしょう。

関連記事:
Webディレクターへの転職を成功させる方法
Webディレクターの志望動機の書き方やポイントを徹底解説|例文あり

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。

「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。

「個別相談会」に申し込む

転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。

レバテックキャリアのサービスについて

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ

Webディレクターの求人・転職一覧