採用面接に活かせるプログラマーの志望動機|スキル、経験別の例文について解説

最終更新日:2023年12月8日

プログラマーは、主にITシステムの開発を担う職種です。システムエンジニアが企画したシステム開発の内容や、要件定義や設計に基づいてプログラミングを行い、テストやデバッグなども行います。本記事では、プログラマーへの転職を検討しているエンジニアの方や、未経験からプログラマーを目指す方向けに、プログラマーの業務内容やスキル、志望動機のポイントや例文について解説します。

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この記事のまとめ

  • プログラマーとしてのキャリアを目指す場合、その職種どのような役割を果たすのかを明確に理解することが不可欠
  • 経験者の転職の場合、過去の仕事でのこだわりや、これまでの経験をどのように活かすのかなどを具体的にアピールする
  • 未経験からプログラマーを目指す場合、プログラマーになって実現したいことをなるべく具体化し、自主的にスキルを身につけようとしていることをアピールする
  • プログラマーの志望動機作成で悩んだときはエージェントを利用することで、志望動機の添削などをしてもらえる場合もある

プログラマーとは

プログラマーとは、ITシステムやアプリケーションの開発を担当する職種のことを指します。主な役割として、プログラミングとテストが挙げられますが、場合によってはシステムの詳細設計やデータベースのテーブル設計なども行います。

プログラマーの業務内容

プログラマーの業務内容は、プログラミングによって、ITシステムやアプリケーションを開発することです。ITシステムやアプリケーションの設計は、一般的にはシステムエンジニアが行います。

プログラマーとシステムエンジニアの違いは、要件定義や設計などのシステム開発の上流工程をシステムエンジニアが行うのに対し、プログラマーはプログラミングやテストなど、システム開発の下流工程を担当する点です。システムエンジニアが設計したシステム設計書に基づき、プログラマーがプログラミングを行います。

最近ではアジャイル開発を採用するプロジェクトも多く、その際必要となるDevOpsを行うためのビルドやテストの自動化、環境の設定など、開発を効率的に進めるための作業を行うこともあります。

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プログラマーの志望動機の作成ポイント

プログラマー経験のある方向けに、プログラマーの志望動機のポイントについて解説します。

事前に自己分析と企業研究を行っておく

自己分析と企業研究を行うことで、自分と企業の接点を見つけることができます。自分の企業の接点は志望動機の軸になる部分です。たとえば自分の強みをいかに企業に役立てられるかといったアピールにつながるでしょう。

また応募したい企業がまだ定まっていない場合は、自己分析から始めるのがおすすめです。自己分析によって自分の強みや今後やりたいことが定まってくると、応募先企業も絞り込めるからです。

結論ファーストでその後にエピソード・意気込みを書く

志望動機は結論ファーストが基本です。志望動機もビジネス文書の一種で、ビジネス文書は結論ファーストだからです。結論ファーストにすることで人事担当者にアピールしたいポイントが伝わりやすく、またわかりやすい文章を書ける人、わかりやすいコミュニケーションを取れる人、といった印象につながるでしょう。

なぜその企業のプログラマーを志望するのか明確にする

その企業のプログラマーになって何がしたいのか、実現したいことは何なのかを明確にしましょう。同時に、現職では叶えることが難しい障壁があることや、転職先では叶えられる条件が揃っていることを答えられるようにしておくのがポイントです。

これは、プログラマーの転職に限定された内容ではありませんが、転職をする際には、転職理由(転職を通して叶えたい事柄)と、現職ではその実現が難しい理由、そして転職先で実現できる根拠をセットで述べることで、志望理由が採用担当者に伝わりやすくなります。

転職理由と志望理由が矛盾しないよう意識する

転職理由と志望理由は最低限矛盾しない、できればつながっているとより良いでしょう。たとえば、転職理由に特定のスキルに特化したかったと記載されているにも関わらず、志望動機で幅広い業務に携わりたいと記載していると矛盾します。

転職理由が特定のスキルに特化することであるなら、志望動機ではそのスキルを掘り下げるとより良いです。他の例としては、転職理由で上流工程に携わりたいと記載した場合、志望動機ではなぜ上流工程に携わりたいのかや、上流工程を担当することでどのように企業に貢献するかなどを記載すると良いです。

経験者の場合これまでの経験をプログラマーの業務でどう活かせるか明確にする

プログラマー経験がある場合、転職先での経験をどのように活かせるのかを明確にすることで、採用担当者は、求職者を採用すべきか判断しやすくなります。たとえば、フロントエンド開発の業務経験があるプログラマーが、別の領域のアプリケーションのフロントエンド開発を担う場合には、新しい領域のドメイン知識の習得は必要ですが、それまでのフロントエンド開発のプログラミングスキルを活かすことができるでしょう。

未経験の場合なぜプログラマーになりたいのかを明確にする

未経験からプログラマーを志望する場合には、その志望理由を明確にすることがポイントです。プログラマー以外の職種からのジョブチェンジであれば、プログラマーに興味を持った理由やきっかけを端的に答えられるようにしましょう。たとえば、「プログラミングを通して、自分自身の手を動かしながら、アプリケーション作成や実際に動く成果物を作成することで、業務に貢献したいと思ったから」などです。

その企業でプログラマーになって何がしたいのか、ビジョンを明確にする

プログラマーになりたい理由と合わせて、プログラマーになって何を実現したいのかを明確にすることも重要です。たとえば、「それまでカスタマーサポートとして、お客様からアプリケーションに対する改善要望を直接聞くことが多く、その改善要望を自分の手でプログラミングを通して形にしていき、お客様に喜んでもらいたい」などです。

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プログラマーの志望動機の例文

プログラマーの志望動機の例文を紹介します。

プログラマー経験者の転職の場合

私はこれまで、プログラマーとして主に自社ITシステムの月額利用料金計算を行うバッチ処理の開発を行ってきました。しかし、バックエンド開発だけでなく、フロントエンド開発のスキルも獲得し、幅広い開発経験を積むことを望んでいます。この希望は、プログラマーとしてのキャリアにおいて、フロントエンドとバックエンドの両方をカバーできる多彩なプロフェッショナルに成長したいからです。

業務上ではフロントエンド開発の経験はありませんが、これまで業務外の時間を使って、JavaScriptやReactのユーザーコミュニティが主催する勉強会に参加し、フロントエンド開発のトレンドをキャッチしたり、自社Webサービスを持っている事業会社が主催する勉強会に参加したりなど、必要とされるフロントエンドのスキルセットや開発事例をインプットしてきました。

また、自分の手を動かして、それらの技術を用いたWebアプリケーションの実装を行い、そこで学んだ内容を自身の技術ブログにまとめてアウトプットすることも行っております。フロントエンド開発の業務経験を積むことで、フロントエンドとバックエンド両方をカバーすることができるプログラマーになることや、中長期的なキャリアプランとしては、要件定義やシステム設計などの上流工程を担えるシステムエンジニアへのキャリアアップも視野に入れており、上流工程から下流工程までを担える人材になることが私の実現したいことであり、志望理由です。

そのなかでも私が貴社を志望する理由は、貴社が先進的な技術と革新的なプロジェクトに取り組む環境を提供しているからです。私の経験とスキルを活かし、貴社のプロジェクトに貢献できる自信があります。また、貴社の文化と価値観に共感し、成長と学習を重視する姿勢に惹かれました。貴社でのキャリアを通じて、自分の志望動機を具現化し、成果を上げることが私の大きな目標です。

開発の幅、工程の幅を広げたい、その結果企業に貢献したい、という一連の流れが含まれています。アピールの内容としては王道ですが、実際にアウトプットしていて、実現性を感じさせます。また前職の経験があるうえでの話なので、説得力もあるでしょう。

未経験からのプログラマーの転職の場合

私は、プログラマーとしての経験はありませんが、これまでカスタマーサポートとして、主にお客様対応を行ってきました。カスタマーサポートの業務を通して、お客様からアプリケーションへの改善要望をお聞きすることが多く、その要望をアプリケーション開発担当部署へ共有することを行ってきました。そして、改善要望に基づいたアプリケーションの修正リリース後に、要望を出してくださったお客様から、喜びの声を聞いたことが、プログラマーという職種に興味を持ったきっかけです。

プログラマーになって、お客様の要望に沿ったアプリケーションの実装を行い、自分自身の手で作成したアプリケーションをリリースし、お客様から喜びの声をお聞きすることを実現したいと考えております。

貴社を志望する理由は、顧客と密接な関係で仕事を行う環境が提供されていることです。私はカスタマーサポート業務において、顧客とのコミュニケーションを通じて彼らのニーズや要望を理解し、それをアプリケーション開発に反映させる経験を積んできました。貴社の開発プロジェクトでも、顧客の声を受け入れ、彼らの要求に応えるために、私の経験が貴社の成功に寄与したいと考えています。顧客志向のアプローチを大切にし、プログラム開発を通じて価値提供を行っていきたいです。

カスタマーサポートの経験を活かしつつ、プログラマーとしてのスキルも身に付けることで、顧客とコミュニケーションの取れるプログラマーを目指す、といった趣旨になっています。プログラマーが作成するシステムは顧客に提供するものなので、サービスの意識は重要です。自身の強みを理解した志望動機と言えるでしょう。

専門学校から新卒でのプログラマー就職の場合

私が、プログラミングに興味を持った理由は、スマートフォンを用いてSNSやゲームを日常的に利用してきたことがきっかけであり、スマートフォンだけでなく、Webアプリケーションのプログラミングに興味を持つようになったからです。これまで専門学校では、とくにアプリケーション開発のスキル習得を意識しながら学んできました。プログラマーという職業は、プログラミングによりアプリ開発を行い、クライアントの要望を満たす成果物を制作したり、アプリを利用するユーザーに対して、何かしらの問題を解決したりして、ポジティブな体験を提供できる職業だと、私は考えております。

そのプログラマーの業務を通して、自分自身の手を動かし、アプリケーションという目に見える成果物を作成することで、その先にいるクライアントや利用ユーザーに対してポジティブな影響を与えられることを実現したいと考えております。

社会人経験がない分やや抽象的でありきたりな内容になっていますが、ユーザー目線を持っていて、また学校で実際に学んでもいるのでプログラマーとしてやっていける可能性を感じさせる内容になっています。プログラマーが何をする職業なのかを理解していて、成果物であるゲームなどに興味を持っている、というアピールができています。志望動機では凝りすぎたりハードルを上げすぎないことも時に必要です。

プログラマーに求められる適性・スキルとは

プログラマーに求められる適性や、スキルについて説明します。

プログラミングスキル

プログラマーは、プログラミングを行いシステムを開発する職種であるため、プログラミングスキルは必須です。ただし、一口にプログラミングスキルといっても、その内容は様々であり、フロントエンドやバックエンド、それぞれで求められるプログラミング言語が異なります。

また、対象となるシステムがWebアプリケーションなのか、スマートフォンアプリなのかによっても、必要なプログラミング言語が異なります。これからプログラミングスキルを習得しようと考えている方は、自分自身が興味を持っているアプリケーションの種類や、開発に携わりたい領域でどのような技術要素が用いられているのかを把握した上で進めましょう。

関連記事:独学でプログラマーを目指すには?習得方法や役立つツールを紹介

スケジュール管理能力

プログラマーはプロジェクトからの要望に従って、納期内に成果物を提出する必要があります。また最終的な成果物の納期だけでなく、進捗もある程度細かくスケジュール設定されている場合が多いでしょう。そのため、スケジュールを管理し、スケジュールに合わせて計画的に作業を進める必要があります

IT技術に対する興味や好奇心

IT業界では、多種多様な技術が日進月歩で登場しています。そのためプログラマーは、IT技術のトレンドを常にキャッチし、自分自身のスキルアップを継続的に行わなければなりません。
スキルアップの方法としては、以下のような取り組みが挙げられます。


  • ・興味のあるプログラミング言語に触れ、実現したいことを満たすアプリケーションを開発してWeb上に公開する

    ・プログラミングに関する技術ブログを作成する

    ・興味のあるプログラミングコミュニティが主催する勉強会に参加する


スキル向上のきっかけや方法は様々です。自分に向いているものを取り入れましょう。

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プログラマーに必要なスキル・知識とは?資格や学習方法も紹介
プログラマーの将来性と、今後需要が高まるスキル

プログラマーのスキルアップについて

プログラマーのスキルアップとしては、業務領域を広げて自身のスキルセットを増やしていくことや、システムエンジニアやWebディレクターなど他職種へのキャリアアップが考えられます。

まず、プログラマーとしての守備範囲を広げると、対応可能な案件の領域を広げることができます。たとえば、iOSアプリケーションのプログラマーとして業務経験を積んだ後に、Androidアプリケーションのプログラマーとして業務経験を積むことができれば、スマートフォンでのアプリケーション開発を全般的に担えるようになるでしょう。また、Webアプリケーションのバックエンド開発に携わってから、フロントエンド開発に携わることで、Webアプリケーションの実装全般を担えるようになります。

他職種へのキャリアアップとしては、システムエンジニアへキャリアアップすることで、要件定義や設計といったシステム開発の上流工程を経験できるため、システム開発を上流から下流工程まで一気通貫で担当できるようになります。Webディレクターについても同様に、上流工程での経験を積むことに繋がるでしょう。

プログラマーに関するよくある質問

プログラマーに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q1. プログラマーのやりがいはなんですか?

プログラマーのやりがいは複数あります。自分の作ったシステムが機能した、アイデアを形にできた、クライアントに感謝された、仕事を通して自身がスキルアップできた、といったことが挙げられるでしょう。

Q2. プログラマーに向いているのはどんな人ですか?

プログラマーに向いている人は、情報収集が得意、論理的思考ができる、問題解決が好き、勉強熱心、といった特徴がある人です。そしてもちろん、プログラミングが好き、熱意を持って取り組める、という点は必須と言えるでしょう。

関連記事:プログラマーに就職するには?未経験でもOK?年収や求人例を紹介

Q3. ITエンジニアとプログラマーの違いは何ですか?

ITエンジニアとプログラマーではメインの作業工程が異なります。ITエンジニアは設計がメイン、プログラマーはプログラミングがメインです。ただし、どちらも他の工程も担当するので、結果的にITエンジニアとプログラマーは業務内容が重複します。

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