- ゲームプログラマーの志望動機の書き方・基本の構成
- ゲームプログラマーの志望動機作成で気をつけるべき3つのポイント
- ゲームプログラマーへの志望動機の例文
- よりよい志望動機にするための3つのテクニック
- 未経験からゲームプログラマーへの転職は可能か?
- ゲームプログラマーへの転職を成功させるポイント
- ゲームプログラマーへの志望動機で迷ったらエージェントを利用
ゲームプログラマーの志望動機の書き方・基本の構成
ゲームプログラマーの志望動機を考える際に、基本となる構成は以下のとおりです。
①ゲームプログラマーを目指している理由
②多数の企業があるなかで、その企業を選んだ理由
③自分がどのような部分で企業に貢献できるのか
最初に「ゲームプログラマー職に就きたい理由」を説明します。ゲームプログラマーに興味を持ったきっかけなど、具体的な経験を盛り込んで書くとよいでしょう。他業種からの転職を目指す場合は、特にしっかりとゲームプログラマーを目指す理由を説明し、説得力のある内容にすることが大切です。
次に「なぜその企業を選んだのか」を説明します。多くのゲーム開発会社が存在するなか、その企業であるべき理由が曖昧では、「雇ってもすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまうおそれがあります。企業理念やサービス、強みなどをしっかりと研究し、自分の希望と一致していることをアピールしてください。
最後に「自分がどのように企業に貢献できるのか」を明確にしましょう。具体的なスキルや強み、過去のエピソードなどを挙げると説得力が上がります。
基本的には、上記のフォーマットに沿って作成すれば志望動機は完成です。さらにいくつかのポイントを押さえておくことで、転職成功の可能性が高まります。次章からは、志望動機を書くときの注意点について具体的に解説していきます。
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ゲームプログラマーの志望動機作成で気をつけるべき3つのポイント
志望動機を作成する際に気をつけるべきポイントを3つ紹介します。どれも転職を成功へ導くために重要なポイントであるため、ぜひ参考にしてください。
志望動機の「ゴール」を意識する
志望動機のゴールは常に意識しておきましょう。最初に志望動機がチェックされるのは書類選考のフェーズです。そのため、採用担当者が「この人に会ってみたい」と思えるような志望動機にしなければなりません。
ゲームプログラマーへの志望動機には、「ゲームが好きだから」「ゲームを作ってみたいから」など、自分側の理由を書きたくなるものです。しかし、それだけの理由で採用担当者の心を動かし「会ってみたい」と思わせることは困難です。自分にはどんなスキルがあり、どのように業務に活かせるのか、「企業側にとってのメリット」を提示しましょう。
また、志望動機の短いフォーマットのなかで思いを伝えるためには、一つひとつの文章が重要です。「この一文は採用担当者の心に響くだろうか」「会ってみたいと思われるだろうか」と考えながら作成し、書き終えたあとも採用担当者の目線に立って見直してみてください。
「採用担当者が納得するか」を意識する
採用担当者は、志望動機を見て「企業の発展のために責任感と情熱をもって働いてくれる人材かどうか」を見極めています。そのため、なぜその企業で働きたいのかを明確にし、採用担当者に納得してもらえる内容でなければいけません。
例えば、ストーリー性が高いゲームを制作している会社であれば、「◯◯(具体的な製品名)のような深い物語をプログラマーとして具現化したい」とアピールするとよいでしょう。その企業ならではの特色や強みを意識して、志望動機を作ることが重要です。
ただし、主張したことを実現できるスキルは必須です。上記の例であれば、「ストーリーを具現化できるだけの技術力がある」ことが前提となります。スキルがなければ、採用担当者に「どうやって?」という疑問が生まれ、納得にはつながりません。
例えば、「Unityを独学で学び、簡単な仕事ではありますが、クラウドソーシングを通じてゲームの背景を作りこむ実務経験を積んでおります」など裏付けを補足してスキルを示しましょう。
「自分ならでは」の内容を盛り込む
ゲームプログラマーに転職を希望する人の多くはゲーム好きです。また、その企業が作っているゲームをプレイした経験があります。そのため、志望理由に「ゲームが好きだから」や「◯◯(具体的な製品名)が好きだから」といった内容が並びがちです。
ゲームが好きなことはゲームプログラマーにとって重要な要素ですが、「貴社のゲームが好きだから」という理由だけでは他の応募者との差別化ができません。よくある志望理由のため、採用担当者の印象にも残りにくいでしょう。自分ならではの内容を盛り込み、オリジナリティのある志望動機を作成してください。
転職後に活かせる経験やスキルがあれば、しっかりとアピールしましょう。また、企業のさまざまな情報を得るために、企業理念やIR情報を読み込むこともおすすめです。「貴社のゲームが好きで興味を持ったが、◯◯といった社会活動をされていることを知り、ますます興味が深まった」という志望理由が書ければ、企業への情熱が伝わりやすくなります。
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ゲームプログラマーへの志望動機の例3文
続いて、ゲームプログラマーへの志望動機の例文を紹介します。「ゲーム業界内での転職」「ITエンジニアからの転職」「エンジニア未経験からの転職」のシチュエーション別に例文を記載しているので、自分に合うものを参考にしてください。
ゲーム業界内での転職
貴社を志望している理由は、裏方としての仕事を極めたいと考えているからです。もともとゲームのシナリオ制作に興味がありゲーム業界に就職しましたが、残念ながらシナリオを考える仕事には向いていないと感じました。一方で、ゲームプログラマーとして仕事を続けるなか、ゲームの背景が物語の奥行きに大きな影響を与えていることに気づき、それを突き詰めていくことを生涯の仕事にしたいと考えるようになりました。
かねてより貴社のゲームを楽しんでおりましたが、背景などの作りこみは他社を圧倒しています。高いスキル持つ方が多く在籍されている環境で働きたいと思い、応募いたしました。
現職での経験や身につけたスキルは、貴社でも活かせると考えております。ぜひ面接の機会をいただければ幸いです。
ITエンジニアからの転職
ユーザーの反応が見える仕事がしたい思いと、大好きなゲームに携わりたい思いがあり、貴社に応募いたしました。貴社製品はアップデートの頻度が高く、その都度使いやすくなっていると感じます。ユーザーの反応を入念にチェックしている印象を受けました。
現職では、主にC++を利用し、企業向けシステムの開発に携わっております。強固なシステムになるよう、さまざまなケースを考えて作りこむことは、やりがいを感じる部分です。一方、作成したシステムがどのような使われ方をしているのかは、なかなか知ることができません。自分が作った製品が使われるシーンを見たいと思い、転職を決めました。
C++エンジニアとしての経験は、貴社ゲーム開発の現場でも活かせると考えております。また、独学ではありますが、Unityの習得にも努めています。
エンジニア未経験からの転職
もともとゲームプログラマーへの憧れはありましたが、文系出身の自分がプログラマーになれるはずもないと諦めておりました。新卒では子供服メーカーに就職し、現在に至ります。現職でも学ぶことが多く、やりがいを感じておりますが、ゲームプログラマーになりたい思いを捨てきれず、貴社に応募いたしました。
貴社のゲームは親子で楽しめるものが多く、子供の頃より親しんできました。また、親となった今では子供とも楽しんでおります。現職では、マーケティングの業務で親と子供の両方の視点から製品をチェックしており、こうした経験は、貴社でのゲーム開発でも役立つと考えています。
プログラミングの職務経験はありませんが、◯◯ゲーム専門学校の夜学に1年間通い、最低限のスキルは保持しております。
技術的な面で及ばない部分があるとは存じますが、技術習得のため、人一倍の努力をする覚悟はできております。ぜひ、面接の機会をいただけますと幸いです。
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よりよい志望動機にするための3つのテクニック
より魅力的な志望動機を作るためには、作成後のブラッシュアップが欠かせません。ここでは、ブラッシュアップのためのテクニックについて解説します。
自己PRとセットでアピールする
志望動機と自己PRの内容をリンクさせておくと、想いを伝えやすくなります。
例えば、自己PRで「Unityを使った背景の描写が得意」とアピールしたい場合、志望動機で「◯◯(特定のゲーム名)の背景の作りこみに感銘を受けた。◯◯のようなリアルで奥行きのあるゲーム作成に携わりたい」と示せば、より説得力が増すでしょう。
特定のゲームや技術に深入りし過ぎていないかをチェック
特定のゲームや技術に深入りし過ぎた内容となっていないかを確認しましょう。例えば、「◯◯(特定のゲーム名)作成に携わりたい」といった志望理由では、特定のゲームにしか興味がない印象を与えてしまうおそれがあります。
多くの企業は、さまざまなことにチャレンジできるゲームプログラマーを求めています。また、企業の方針によっては、「◯◯系のゲームは縮小予定」というケースもあるでしょう。特定のゲームや技術に限ったアピールでは、内定を勝ち取るのは難しい場合があります。
特定のゲーム名や技術名を出すことに問題はありませんが、「それだけ」という印象にならないよう注意してください。
第三者にチェックしてもらう
志望動機を含め、自分が作成した文章を自分でチェックすることは難しいものです。可能であれば、第三者から「意味が通じるか」「自己都合の内容になっていないか」「この文章を書いた人に会ってみたいか」といった視点でチェックしてもらいましょう。
未経験からゲームプログラマーへの転職は可能か?
転職者には、基本的に即戦力が求められます。そのため、実務経験者のほうが圧倒的に有利であることは事実です。とはいえ、未経験者からの転職が不可能なわけではありません。未経験からゲームプログラマーへの転職を成功させ、活躍している人も少なからず存在しています。
採用担当者が未経験者に対して不安に思うことの一つが、スキル不足でしょう。「技術力への不安を払拭できるか」が、転職成功のカギを握っています。
自作でゲームを作成してGitHubで公開するなど、具体的な成果物を提示することで、スキルをアピールしましょう。
また、技術力が身についていれば、クラウドソーシングなどを利用して実務に挑戦することもおすすめです。小さな仕事であっても、立派な実務経験となります。
まだゲームプログラマーとして勉強中の場合は、資格取得に挑戦してみることも一つの手です。資格の勉強を通じて幅広い知識が身につくほか、チャレンジ精神や仕事への意欲をアピールできます。
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ゲームプログラマーへの転職を成功させるポイント
続いては、ゲームプログラマーへの転職を成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。
職務経歴書は事前に準備しておく
転職活動は時間との戦いです。志望動機の作成に十分な時間を割くためにも、職務経歴書などの基本書類は事前に準備しておきましょう。また、プロジェクト終了時には職務経歴書をきちんとアップデートしておくことも重要です。
一見ゲームプログラマーとは関係なく見える経験でも、評価につながる可能性があります。携わった仕事は、ヌケモレなく記載しておきましょう。
希望の条件を明確にしておく
ゲームと一口に言っても、TPSやMMORPGなどさまざまな種類があり、ゲームプログラマーとして求められる技術も異なります。
ゲームプログラマーへの転職を検討する上では、「ゲーム開発のどの部分に関わりたいのか」「今後はどのような技術を身につけたいのか」など、自身の希望を明確にしておきましょう。
条件が明確になると、希望に合う求人を見つけやすくなるほか、志望動機の作成もスムーズになります。
求人情報を定期的にチェックしておく
今すぐの転職を考えていなくても、求人情報は定期的にチェックしておくことがおすすめです。具体的な求人をチェックすることで、ゲームプログラマーに求められる技術力や経験を把握でき、アピールすべきポイントや強みが見えてきます。
なお、転職活動は一期一会です。希望にマッチする求人を見つけたら、積極的に応募しましょう。すぐに応募できるよう、職務経歴書などの事前準備が重要です。
ゲームプログラマーへの志望動機で迷ったらエージェントを利用
ゲームプログラマーの志望動機を作成するポイントや例文を紹介してきましたが、それでも書き方に悩んでしまうかもしれません。また、作成した志望動機をプロにチェックしてもらいたい方もいるでしょう。そこでおすすめしたいのが転職エージェントの利用です。
エージェントでは専門家の視点で、転職希望者の状況にあわせたアドバイスを行っています。志望動機に書くべきことが思いつかない場合にも、ヒントが見つかるはずです。
また、エージェントに登録しておけば、自身の希望に合う求人情報を得られます。求人を検索する手間を削減できるため、空いた時間を志望動機の作成や技術の習得に充てることが可能です。転職エージェントには簡単に登録でき、無料で利用できるため、ぜひ一度チェックしてみてください。
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