- そもそも転職エージェントってどんなもの?
- 転職エージェントで受けられるサービス
- 転職エージェントが履歴書提出を求める理由
- 転職エージェントへの履歴書送付はメールなどが一般的
- 転職エージェントへの登録だけなら履歴書なしでも大丈夫
- 転職エージェントに提出する履歴書作成5つのポイント
- ITエンジニア向け|転職エージェントを上手に利用するコツ
そもそも転職エージェントってどんなもの?
転職エージェントの役割は「企業と転職希望者を結びつけるサービスの提供」です。転職希望者は条件にあった求人情報の紹介や、専任のアドバイザーによるキャリア相談・アドバイスが受けられます。
登録やサービスを利用するには、お金がかかるイメージがあるかもしれませんが、基本的には無料で利用可能です。転職エージェントは利用する企業側から料金を受け取っているため、転職希望者には無料でサービスを提供できるのです。
では、なぜ企業は料金を払ってまでエージェントを利用するのでしょうか。それは、自社で採用活動を行ったとしても人件費や経費が発生し、かかるコストがほとんど変わらないためです。エージェントを利用すれば、自社で採用活動を行う手間がなくなり、より効率的に良い人材を見つけられます。
このように、転職希望者・企業側双方にとってメリットを提供しているのが転職エージェントです。
転職エージェントの利用や登録は簡単なので、転職を考えているのであれば、ぜひ軽めの気持ちでも利用されてみることをおすすめします。サービスの詳細については次章で詳しく解説していきます。
関連記事:転職エージェントとは?利用する7のメリットを解説
転職エージェントで受けられるサービス
続いて、転職エージェントで受けられる主なサービスについて紹介していきます。
求人情報の紹介
転職エージェントのメインとなるサービスは求人情報の紹介です。エージェントの担当スタッフは転職希望者のキャリアや希望などを加味し、最適と思われる仕事を選び出します。
より希望に沿った求人情報を得るためにも、キャリアや希望は具体的に伝えることが重要です。ITエンジニアの転職では、使ったことがある言語やシステムなどを細かく担当者に伝えてください。
また、新しい職場に対する希望や、今後身につけたい技術、興味のある分野なども明確にしておきましょう。
すべての条件をかなえることは難しいかもしれませんが、小さなことでも伝えておくことで、より条件に近い求人が見つかる可能性があります。
キャリア相談
多くの転職エージェントは、専門のアドバイザーによるキャリア相談を設けています。
初めて転職活動を行う場合、どのような手順で転職活動を進めるべきか、そもそも転職を検討すべきなのかなど、不安や疑問が浮かぶものです。キャリア相談ではそれらの疑問や不安について、さまざまな視点からアドバイスを受けられます。
また「転職したいけれど、どのような転職先が自分に合うのかわからない」という方にもキャリア相談はおすすめです。数多くの転職希望者を見てきたプロならではの視点で、転職先の候補を紹介してもらえます。
転職の具体的なイメージができたら、転職を成功させるためのカウンセリングに移行します。「自分のどのような経験が強みとなるのか」「どうアピールすべきなのか」などが、プロの目を通じて具体的に見えてくるはずです。
なお、ITエンジニアの転職に関しては、IT業界への理解が深く専門スキルを持ったアドバイザーに相談することが重要です。技術に踏み込んだキャリア相談を受けることで、より具体的なアドバイスを受けられます。
一方、技術的な知識がないアドバイザーによるキャリア相談では、一般論に終始してしまい、参考になりにくいこともあるため注意が必要です。
職務経歴書などの添削・ブラッシュアップ
転職活動には職務経歴書や自己PRなどが欠かせません。それらの添削やブラッシュアップも転職エージェントで受けられるサービスのひとつです。
職務経歴書や自己PRの作成は、自分を客観的な視点で見ることが求められます。しかし、始めて転職活動を行う方にとっては、なかなか難しいでしょう。
自分を客観的に見ることができないと、伝わりにくい職務経歴書や自己PRになり、転職を成功させることが困難になってしまいます。
転職エージェントの担当者は、第三者の視点で職務経歴書や自己PRに対するアドバイスを行います。「自分にとってはささいな出来事でも第三者にとっては重要なポイント」や、「自分は重要だと思っていても、転職活動においてはそれほど重要ではないこと」など、新たな気づきが得られるはずです。
なお、転職エージェントでは履歴書の書き方も相談できます。履歴書の書き方に不安を感じる場合には、ぜひ相談してみてください。
企業とのやりとり
転職エージェントを通して転職活動をする際、企業とのやり取りは転職エージェントが行います。企業と本人が直接的にやりとりすることは基本的にありません。これは転職希望者にとって、精神的にも肉体的にも負担の軽減につながるでしょう。
個人で企業の中途採用に応募する場合は、書類の提出や日程の調整などを自分でこなさなくてはなりません。また、採用となった場合も、年収など条件の交渉が必要です。
転職エージェントを通じて応募する場合は、これらの作業を代行してもらえます。空いた時間を自己鍛錬や書類のブラッシュアップに充てれば、それだけ転職活動が有利になるでしょう。
転職エージェントが履歴書提出を求める理由
転職エージェントに登録すると、まず履歴書の提出を求められます。その理由は、登録した人がどのような経歴を持っているのかを把握するためです。
転職エージェントは転職希望者に求人情報を提供するのが主な役割です。適切な求人情報を提供するためには、転職希望者に関する情報が欠かせません。そこで役立つのが履歴書の存在です。
履歴書は大まかなフォーマットが決まっているため、年齢・学歴・職歴を簡単に把握できます。履歴書で概要を把握し、詳細を知りたいと感じたら職務経歴書などをチェックする流れです。
なお、転職活動が進むと、企業にも履歴書を提出することになります。その際、転職エージェントに提出した履歴書がそのまま利用されるのが一般的です。そのため、転職エージェントへ提出する履歴書は、転職希望先の企業に提出するつもりで、マナーを守って作成する必要があります。
転職エージェントへの履歴書送付はメールなどが一般的
中途採用の経験がない場合、履歴書は「手書きの原本を提出する」イメージがあるかもしれません。実際には、中途採用の履歴書はパソコンで作成するのが一般的です。また、提出も原本ではなく、電子データをメールや専用のマイページへアップロードする形で行われます。
インターネット上にはエクセルやワードなどで作られた履歴書のひな形が多数存在していますが、それらの利用で問題ありません。
転職エージェントへの登録だけなら履歴書なしでも大丈夫
転職エージェントに登録するだけであれば、履歴書は必要ありません。転職エージェントに興味はあるけれど、今すぐに履歴書を作成する時間がない場合や履歴書の書き方に不安がある場合などは、とりあえず登録だけ済ませるのもひとつの手です。
ただし、求人情報の紹介やキャリア相談などのサービスを受けるためには履歴書が必須です。登録を済ませたあとは、早めのタイミングで履歴書を作成・提出しておきましょう。(登録の勢いでそのまま提出までしてしまうのがおすすめです)
転職エージェントに提出する履歴書作成5つのポイント
続いては転職を希望しているITエンジニアに向けて、履歴書作成のポイントについて解説してきます。
ポイント1:エクセルなどで作成しPDFファイルで提出
転職エージェントに提出する履歴書はパソコンで作成するのが一般的です。手書きの履歴書を求めることは基本的にありません。
また、IT系企業に履歴書を提出する際も、手書きではなくパソコンで作成した履歴書が求められることがほとんどです。履歴書はエクセルやワードなどで作成し、PDFファイルに変換しておきましょう。
なお転職活動が進み、万が一手書きの履歴書が必要な場合は、事前にその旨が伝えられます。手書きの履歴書はそのときに準備すれば問題ありません。
ポイント2:写真は基本的に必要
パソコンで電子的に履歴書を作成する場合、「写真をどうするのか」が気になる方も多いでしょう。基本的には、データで履歴書を送付する場合でも写真は必要です。写真のデータをあらかじめ用意しておき、履歴書を作成する際にすぐに貼り付けられるようにしておきましょう。
最近では、画像データを受けとることができる写真スタジオが増えています。また、データ出力に対応したスピード写真機も多くあります。(利用時にメールアドレスを登録して、のちほど受け取るなどデータ取得方法はさまざま)
写真は、見た目の雰囲気を伝える大切な資料です。できればスタジオで撮影したものを使いましょう。よほどの理由がない限り、スマホでの自撮り写真は避けたほうが無難です。
なお、企業との面接では、履歴書の持参を求められることもあります。その際には、写真付き履歴書データをプリントアウトするのではなく、実際の写真を添付してください。万が一はがれたときのことを考えて、写真の裏に名前を書いておきましょう。
ポイント3:志望動機は必要ない
履歴書のフォーマットによっては「志望動機」の欄が設けられています。転職エージェントに提出する履歴書を作成している場合、志望動機に何を書くべきか悩んでしまうかもしれません。
転職エージェントに履歴書を提出する段階では、提出先の企業は決まっていないのが一般的です。具体的な志望動機はないはずなので、空欄でもかまいません。
なお、エクセルやワードで履歴書を作成しているのであれば「志望動機」の欄を「趣味・特技」などに書き換えて、自分らしさをアピールするのもおすすめです。
趣味や特技だけで採用が決まるケースは基本的にありませんが、趣味や特技の欄を通じて面接が盛り上がり、人となりが理解され、結果として採用につながるというケースは考えられます。空欄にしておくよりも、有効なスペースの利用方法といえるでしょう。
ポイント4:記入日は確実に記入
履歴書作成で忘れがちなのが記入日です。最後に追記しようと思いつつ、空欄のまま提出してしまうケースはよく見られます。しかし、記入日が空欄の履歴書は望ましくありません。
履歴書に書かれている情報は「過去のとある日」のものです。時間が経てば、年齢が変わるのはもちろん、職歴や資格が増えることもあり得ます。
記入日は、どの時点でのデータかを明確にするための大切な情報です。くれぐれも記入漏れがないように気をつけましょう。
ポイント5:ミスは許されない!提出前に再度チェック
最後のポイントは提出前にしっかりとチェックをすることです。「ミスがないのは当たり前」と思われるかもしれませんが、誤字脱字などがある履歴書は案外よく見かけます。
一方、履歴書は転職活動における大切な書類のひとつです。もし不備があれば、「大切な書類作成でミスをする人」と思われかねません。請求書や納品書など、大切な書類でミスがあると、会社に損害をもたらすおそれがあります。大切な書類でミスをする人を雇いたいかと問われると、多くの企業は雇いたくないと答えるはずです。
このように、履歴書のミスは転職活動においては致命的な結果を生みかねません。大学卒業年は正しいか、西暦・和暦は混在していないかなど、提出前に再度チェックしておきましょう。
なお、職歴や資格に関して嘘を書くことは絶対にしてはいけません。転職後に履歴書の詐称が発覚すると、大きな問題となり、罪に問われる場合もあります。誤字脱字のような基本的なミスに気をつけると同時に、履歴書の内容についても正確な情報を記載しましょう。
関連記事:ITエンジニア・クリエイターの履歴書作成マニュアル【テンプレート付き】
ITエンジニア向け|転職エージェントを上手に利用するコツ
転職を希望するITエンジニア向けに、転職エージェントを上手に利用するためのコツを紹介します。
使ったことがある言語やシステムを棚卸ししておく
ITエンジニアの転職において、使ったことがある言語やシステムは重要な情報のひとつです。また、思わぬ技術や経験が評価され、転職につながるケースもあります。ヌケモレなくリストアップしておきましょう。
リストアップするテクニックのひとつが、これまで携わったプロジェクトを時系列で思い出していくことです。時間という明確な軸を持たせることで、ヌケモレを防ぎ、リストアップがしやすくなります。
まずはプロジェクトをリストアップして、それぞれどのような技術・システムを利用したのか、プロジェクトの概要を思い出していきましょう。
ここで作ったリストは、履歴書・職務経歴書作成のインプットとなります。転職活動をスムーズに行う意味でも、技術の棚卸しは重要です。
希望を明確に伝える
転職エージェントには、希望を具体的に伝えておくことで、希望に近い求人を見つけやすくなります。働き方や身につけたい技術・給与など、転職先への希望を明確にしておきましょう。
ささいなことでも伝えることが、転職エージェントを上手に利用するコツです。自分のなかでは当然と思っていることも、相手がどう捉えているかはわかりません。具体的に伝えることで、意識の齟齬を減らせます。
まずは気軽に登録してみる
今すぐに転職するつもりはない場合や、転職するかどうかを検討している場合などは、転職エージェントへの登録を躊躇するかもしれませんが、とりあえず気軽に利用して問題ありません。
転職エージェントは多くの求人情報を持っています。エージェントに登録し、具体的な求人情報に触れることで、転職すべきかどうかや、転職に求める条件などが明確化されることもあります。
転職エージェント側にとっては、「情報を提供することによって、転職を具体的に検討してもらう」だけでも大きなメリットです。「とりあえず情報収集がしたい」という方も気軽に登録してみてください。
気になったことは気軽に質問
初めての転職活動の場合、わからないことだらけで不安になるものです。疑問や不安は気軽にエージェントの担当者に相談しましょう。
エージェントの担当者にとって、質問などを含めたやり取りは、希望の詳細や人となりを理解する材料となります。よりよい求人情報の提供にもつながるため、遠慮せずに何でも相談してみてください。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
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