ゲームクリエイターにおすすめの資格は?職種ごとに解説

最終更新日:2024年3月19日

ゲームクリエイターは、ゲームの企画・制作などに携わる職種の総称です。複数の職があるため、どの職を目指すかで必要なスキル・知識は変わってきます。未経験からゲームクリエイターを目指す場合は、職種に応じた資格を取得する方法もおすすめです。ここでは、ゲームクリエイターへの転職を考えている方に向け、ゲームクリエイターにおすすめの資格を職種ごとに紹介しています。

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この記事のまとめ

  • ゲームクリエイターはゲームの企画・制作などに携わる職種の総称であるため、様々な職種が存在する
  • プロデューサーなどの「マネジメント系」、ゲームプランナーなどの「企画系」、ゲームプログラマーなどの「制作系」に分かれる
  • 自分が挑戦したい業務によって取得すべき資格は変わるため、この記事を参考にぴったりの資格を見つけましょう

ゲームクリエイターとは?仕事内容と適性について

ゲームクリエイターとは、ゲーム制作に携わる人全般を指す総称です。つまり、ゲームプログラマーもゲームデザイナーもゲームプロデューサーもゲームクリエイターのうちの一つということです。ではゲームクリエイターには具体的にどのような職種があるのか、マネジメント系、企画系、制作系に分けて紹介していきます。

マネジメント系

マネジメント系の職種は、管理職やリーダーなどマネジメントの経験が求められます。また、交渉・調整・折衝が苦手ではなく、全体最適を意識した活動が得意な方に向いている職種です。

プロデューサー

プロデューサーは、プロジェクトの管理を担う職種です。制作スケジュールの決定や進捗状況の管理など、プロジェクトをコントロールする役割を担います。プロジェクトの規模に比例して責任が重くなるため、責任感やマネジメント能力が問われるポジションと言えます。

関連記事:ゲームプロデューサーの仕事内容とは?必要なスキルなども解説

ディレクター

ゲームディレクターは、開発チームを取りまとめる現場責任者です。チームメンバーの決定、配置変更、チーム組成といったディレクション業務が主な仕事です。また、ゲームの企画・開発・テストといった工程でスケジュール管理や品質のチェックも行います。

関連記事:ゲームディレクターの仕事内容は?未経験からなる方法や求められるスキルを紹介

企画系

企画系のゲームクリエイターは、ものごとの大枠を決定したり、アイディアを出したりといった作業が得意な方に向いています。また、ゲームのシナリオに関与することもあるため、導線設計などが得意な方にも向いている職種です。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、企画立案・制作・リリース後の収益分析まで幅広く担当する職種です。市場調査やKPI分析などを通して、商業的な側面からゲームの成功度合いを探っていきます。企画力・分析力・マーケティングスキルなどが必要なポジションです。

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シナリオライター

シナリオライターは、ゲームのシナリオを制作する職種です。具体的には、ゲームのストーリーや背景、世界観などを構築していきます。シナリオの分岐やキャラクターごとに発生するイベントも設計するため、ゲームの面白さに直接関与する重要なポジションです。

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制作系

制作系のゲームクリエイターは、職人気質でトライ&エラーが苦にならない方が向いている職種です。また、プログラミングスキルやサウンド関係の知識が活かせる職種でもあります。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、ウィンドウやキャラクターの動きなどゲームの基本的な動作、イベント処理などを実装する職種です。プログラミングスキルが必須であり、技術力があればキャリアアップしやすいポジションでもあります。

ゲームプログラマーの詳しい仕事内容は下記記事にて紹介しているので、参考にしてください。

関連記事:ゲームプログラマーとは - 仕事内容をわかりやすく紹介します

サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、ゲーム内の音響処理を担当する職種です。ゲーム内のBGM・効果音・音響処理の実装が主な仕事です。ただし近年は、3D空間内でよりリアルな音響を実現するために数学的な知識が必要になることもあるため、専門性が高い職種とも言えます。また、技術的な知識やスキルに加えて、音楽的センスも問われることが多いでしょう。

デザイナー

デザイナーは、キャラクターやオブジェクトのデザインを担当する職種です。キャラクターデザインや世界観に合ったオブジェクトデザインなどが主な仕事です。デザインはプレイヤーの体験に直接的な影響を与えるため、デザイナーのスキルがゲームの人気を左右することも少なくありません。

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ゲームクリエイターにおすすめの資格

ゲームクリエイターにおすすめの資格を紹介します。ゲームクリエイターは資格が必要な職種ではありません。しかし、資格取得によって基礎知識が備わっていることをアピールできるため、未経験者ならば取得を目指すことをおすすめします。

マネジメント系

マネジメント系には、マネジメントに特化した資格や、幅広い知識を問う資格が合っています。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクトの計画、実施、監視、評価、報告などの全体的な管理を担当する役割を持ちます。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの目標を達成するために、プロジェクトのスコープ、スケジュール、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、関係者管理などを調整する必要があります。

日本PMO協会が主催するプロジェクトマネージャ認定資格は、日本のプロジェクトマネジメント業界において高い評価を受けている資格の1つです。

​【資格名】
・プロジェクトマネージャ試験

【主催者】
・日本PMO協会(Project Management Office Association Japan)

【受験資格】
・高等教育機関を卒業していることまたは同等の資格を有すること
・プロジェクトマネジメントに関する業務経験が3年以上あること

【試験内容】
・プロジェクトマネジメントに関する基礎知識、技術、ツール、技法、実務経験等に関する問題が出題されます。
・試験は、選択式と論述式の問題が含まれます。
・試験時間は、3時間です。

【認定レベル】
・プロジェクトマネージャ認定試験に合格した場合、以下の4つのレベルのうちいずれかのレベルが認定されます。
①プロジェクトマネージャー
②ITストラテジスト
③システムアーキテクト
④ITサービスマネージャ

プロジェクトマネジメントアソシエイト資格

日本PMO協会が主催するマネジメント系の資格です。多種多様な業態で活用できるプロジェクトマネジメントの手法を学ぶことができます。プロデューサーやディレクターなどを目指す場合は、プロジェクトマネジメントの基礎を体系的に学ぶことができるため、おすすめです。プロジェクトマネジメントツールの使い方も身につくため、実践力を養成できる資格と言えます。

【資格名】
日本PMO協会のプロジェクトマネジメントアソシエイト(PMA)資格

【主催者】
一般社団法人日本PMO協会

【受験資格】
以下のいずれかに該当する方が受験資格を満たします。

プロジェクトの進捗管理やリスク管理等のプロジェクトマネジメント業務を経験している方
プロジェクトマネジメントに関する知識を持ち、活用している方

【試験内容】
PMA試験は、主に次の3つの領域から構成されます。

プロジェクトマネジメントの基礎知識
プロジェクト計画の策定と実行
プロジェクト進捗管理、品質管理、リスク管理
試験時間は2時間で、60問の択一式問題が出題されます。

【認定レベル】
PMA資格は、プロジェクトマネジメントの基本的な知識を有していることを証明する資格であり、プロジェクトマネジメントの初心者から中級者を対象としています。また、PMA試験合格後には、3年間の有効期限が設定されており、有効期限内にPMA継続教育を受講することで、資格更新が可能です。

【備考】
PMA資格は、プロジェクトマネジメントの基本的な知識を身につけることができ、プロジェクトマネジメントのキャリアアップに役立つ資格です。また、日本PMO協会が運営するPMA認定講座を受講することで、PMA試験の受験資格を取得することもできます。

マルチメディア検定

マルチメディア検定はデジタルコンテンツや情報通信技術の知識や応用力を評価する検定です。レベルはベーシックとエキスパートの2段階になっています。

【資格名】
マルチメディア検定

【主催者】
画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)

【受験資格】
誰でも受験可能

【試験内容】
●ベーシック
マルチメディアの特徴
コンテンツ制作のためのメディア処理
マルチメディア機器
インターネット
インターネットで提供されるサービス
インターネットビジネス
ディジタルとネットワークの活用で変わるライフスタイル
社会に広がるマルチメディア
セキュリティと情報リテラシ

●エキスパート
人間の知覚とヒューマンコンピュータインタラクション
マルチメディアの処理技術
コンピュータの仕組みと技術
ネットワークと通信
マルチメディアアプリケーションの実現
インターネットの応用
社会に広がるマルチメディア
知的財産権

【認定レベル】
マルチメディアに関する一定の知識やスキルを有していることを証明できます。ベーシックは基礎知識の証明になり、エキスパートは専門知識の証明になります。

企画系

企画系のゲームクリエイターについては、特に有望な資格はありません。ただし、スクールのシナリオライター養成講座などでシナリオ作成の基礎を磨くことはできるでしょう。

Microsoft Office Specialist(MOS)

Microsoft Office Specialist(MOS)は、Microsoft製品のスキルを問う資格試験です。具体的には、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookが該当します。これらの製品はビジネスで一般的に使用されるもので、仮にこれらの製品を使用しなくても類似製品を使用する場合が多いです。そのため、ビジネス全般で役立つ資格ということです。

MOSは筆記試験ではなく、実際にパソコンを操作する実技試験のみです。そのため、より実践的なスキルが身に付き、証明できる資格試験になっています。

Microsoftの資格なのでMicrosoftが統括していますが、運営会社はMicrosoftから委託を受けた会社です。日本の運営会社はオデッセイコミュニケーションズです。また試験システムを開発しているのはサーティポート社になります。

試験の実施や会場の用意は、オデッセイコミュニケーションズから委託を受けたパソコン教室などが実施しています。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力検定は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する資格試験です。C言語の基礎知識から応用プログラムの作成までを測る試験で、1級、2級、3級の3つのレベルがあります。受験資格は特にありません。

各レベルの試験内容は以下の通りです。


  • ・3級:C言語の基本的な文法やデータ型、制御構造などを問う筆記試験です。試験時間は60分で、出題数は40問です。


    ・2級:C言語を使ってシステム開発やコーディングを行う能力を問う実技試験です。試験時間は90分で、出題数は10問です。


    ・1級:C言語を使って応用プログラム(言語処理系やユーティリティなど)を作成する能力を問う実技試験です。試験時間は120分で、出題数は5問です。


関連記事:
ゲームプランナーが持っておくと良い資格と仕事に必要なスキル
ゲームプランナーになるには?必要なスキルや資格とは

制作系

制作系の資格について紹介します。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は経済産業省が認定する国家資格です。情報処理技術者試験という試験があるわけではなく、13の分野に分かれていています。中でもまずは、「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」のいずれかから取得するのがおすすめです。

情報処理技術者試験1~4の4段階のレベルに分けられていて、まとめると以下のようになります。

【レベル1】
・ITパスポート

【レベル2】
・基本情報技術者試験
・情報セキュリティマネジメント試験

【レベル3】
・応用情報技術者試験

【レベル4】
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・システムアーキテクト試験
・プロジェクトマネージャ試験
・ネットワークスペシャリスト試験
・データベーススペシャリスト試験
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
・ITサービスマネージャ試験
・システム監査技術者試験
・情報処理安全確保支援士試験
・ITストラテジスト試験
・システム監査技術者試験

レベル4はIT資格の中でも難易度が高く、その分評価も高いです。逆にレベル1のITパスポートについては、業界内ではあまり評価はされにくい資格でしょう。またレベル4の中でも難易度に差があり、「ITストラテジスト試験」と「システム監査技術者試験」は特に難易度が高いです。

オラクルマスター

オラクルマスターは日本オラクル社が認定する資格です。Oracle Databaseのスキルを問う内容になっています。試験は以下の4段階のレベルに分かれています。


  • 1. ブロンズ

    2. シルバー

    3. ゴールド

    4. プラチナ


試験内容はOracle Databaseに関するものですが、他のデータベースにも応用が利きます。実際プロジェクトで別のデータベースを使用していたとしても、オラクルマスターの資格は評価されるでしょう。

評価と労力や費用のコストパフォーマンスを考えると、ゴールドまでの取得を目指すのがおすすめです。ゴールドまでは順にスキルアップしていくような内容で、受験料も 29,400円で統一されています。

しかしプラチナになると一気に試験の難易度が上がり、また受験料も198,000円とかなり高額です。その道のプロを目指す資格と言えるでしょう。そのため、IT従事者として一定のスキル証明をするならゴールドがバランスが良いといった状況です。

CIWJavaScriptSpecialist

CIW JavaScript Specialistは、CIW Web Developmentシリーズの1つであり、他にもHTML5やCSS3などの資格があります。フロントエンドエンジニア向けの資格で、JavaScriptのスキルレベルを証明することができます。

どちらかといえば中級者以上向けの資格であり、JavaScriptの基礎は理解しているが、ゲーム業界への転職に向けてスキルを高めたい、といった方におすすめです。

JavaScript Specialistを取得するには、90分間の試験に合格する必要があります。試験は50問で、正答率75%以上で合格です。試験料は約2万円です。試験の申し込みや受験はオンラインで行うことができます。CIW公式サイトでは、試験範囲や模擬問題などの学習資料を提供しています。

ライブラリやフレームワーク、Ajaxなどを用いたWebアプリの制作に関する内容が出題されるため、Webアプリ開発・ゲーム制作に携わりたい方ならば取得を目指してみても良いでしょう。

Unity認定資格

Unity認定資格は、3Dゲーム開発における統合開発環境「Unity」に関する知識を証明するための資格です。習熟度や分野別に以下4つのランクが設けられています。


  • ・認定アソシエイト

    ・認定プログラマ試験

    ・認定3Dアーティスト試験

    ・認定エキスパート


Unity認定資格を取得するには、各ランクに応じた試験に合格する必要があります。試験はオンラインで受験できますが、事前に申し込みと支払いを済ませる必要があります。

試験料はランクによって異なりますが、一般的には1万円から3万円程度です。試験時間は60分から180分で、出題数は30問から60問です。合格率は公表されていませんが、難易度は高いと言われています。

ゲーム業界の経験が無い場合は、まず認定アソシエイトの取得を目指していきましょう。その後、プログラマを目指す場合は「認定プログラマ試験」、デザイナーを目指す場合は「認定3Dアーティスト試験」を目指してみてください。3年から5年の経験を積んでいる人材であれば、認定エキスパートに挑戦しても良いでしょう。

AppDevelopmentwithSwift

株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催する資格で、Swiftに関する知識・スキルを証明することができます。

iOSやMacOSで使用されるアプリケーション開発用言語「Swift」に関して、基本となる概念やiOSアプリケーション開発に必要な知識を身に着けることができます。

ゲームプログラマーとしてスマートフォン向けゲームの開発に携わりたいのであれば、取得を検討してみてください。

CGエンジニア検定

公益社団法人 画像情報教育振興協会が主催するCG開発エンジニア向けの資格です。CG開発や設計を行うエンジニア、プログラマーの養成を目的としているため、ゲームプログラマーを目指す方におすすめです。CG開発に関する基礎知識から応用まで、幅広い分野について理解を深めることができ、実践的な知識とスキルを身に付けることができる資格です。

ゲームのみならず、VR・ARアプリ、アニメーション、映像、ソフトウェア開発やカスタマイズ、システム開発に関する問題が出題されるため、技術力を高められる資格と言えます。

また、CGエンジニア検定は、実際にCG開発の現場で必要とされる技術力を問う問題が出題されるため、エンジニアやプログラマーの実践力を評価することができます。これにより、企業の採用基準にもなり、CG開発エンジニアとしての就職や転職に役立てることができます。

CGクリエイター検定

同じく画像情報教育振興協会が主催する資格で、デザイナー・クリエイターをターゲットにしています。デザイナーやクリエイターを目指す方にとって、CG制作に必要な知識とスキルを身に付けることができる資格です。2次元CGの基礎やデザイン、構図やカメラワーク、3次元CG制作の手法やワークフローなど、CG制作に必要な幅広い知識と技術を学ぶことができます。

2次元CGの基礎、デザイン、構図やカメラワーク、モデリングやアニメーションなどの3次元CG制作について、具体的な手法やワークフローまでを学ぶことができます。

CGクリエイター検定は、実践的な知識やスキルを身に付けたことを証明する権利を与える資格であり、CG制作における基礎から応用までのスキルを身に付けたことをアピールすることができます。

Photoshop®︎クリエイター能力認定試験

Photoshop®︎クリエイター能力認定試験は、サーティファイが主催する資格試験です。アドビ社の「Photoshop」のスキルを問う内容になっています。レベルはスタンダードとエキスパートの2段階に分かれています。

スタンダードは実技試験のみなのに対し、エキスパートは知識問題も追加されます。試験レベルが2段階に分かれている割には難易度と評価の差が少ないので、どちらを取得するかは過去問などを見て決めるのが良いでしょう。

いずれもそこまで難易度は高くありません。難易度の割に実務に直接的に役立つスキルが身に付くため、コストパフォーマンスに優れた資格と言えるでしょう。

Illustrator®︎クリエイター能力認定試験

Illustrator®︎クリエイター能力認定試験も、サーティファイが主催する資格試験です。同じくアドビ社の「Illustrator」のスキルを問う内容になっています。レベルも同様にスタンダードとエキスパートの2段階になっています。

レベルの差や、エキスパートになると知識問題が追加されるという点もほぼPhotoshop®︎クリエイター能力認定試験と同じです。扱うソフトがPhotoshopかIllustratorかという違いです。

結果的に、レベルだけでなくそもそもPhotoshopとIllustratorのどちらの資格を取得すべきか迷う人もいるかもしれません。ゲーム制作においてはどちらも役立ちますが、Photoshopの方がデザイン制作が手軽で汎用性が高いです。実際ゲーム業界の求人でもPhotoshopのスキルを必須にしている企業が多い印象です。

ただしゼロからキャラクターデザインなどを作る場合はIllustratorの方が向いているので、デザイナーに関してはIllustratorを優先するのも一つの選択肢です。

色彩検定

色彩検定は色彩検定協会が認定する資格です。色に関する知識や技能を問う内容になっています。色を使用する職業全般の人が取得している資格で、たとえばアパレル業界のデザイナーやグラフィックデザイナー、インテリアコーディネーターなども取得している人が多いでしょう。

ゲーム制作でも色の知識、技能は重要で、理論を押さえた色使いをすることでゲームの魅力につながってきます。資格を持っていることがアピール材料になるだけでなく、たとえば色彩検定で身に付けたスキルはポートフォリオの魅力にもつながってくるでしょう。

関連記事:ゲームプログラマーに必要な資格とは?転職に有利な資格もご紹介

資格取得のための勉強のポイント

資格取得のための勉強にはポイントがあります。もちろん資格取得を通してスキルを身に付けることは重要ですが、合格することが目的ではあります。そのため、合格という目的を達成するために効率的なポイントを紹介していきます。

過去問から傾向を掴む

勉強の入り口を過去問にすることは、資格取得においてもっとも重要なポイントと言えるでしょう。テキストの学習から始めてしまう人も多いですが、先に過去問から傾向を掴んでおくことが重要です。

当然過去問から見ても問題を解くのは難しいのですが、最初の段階ではどのような問題が出題されるのか把握しておくだけで十分です。どのような問題が出題されるのかを把握したうえで、問題を解くための知識をテキストなどで学んでいく流れになります。

どのような問題を解くのか目的が明確になったうえでテキストを読むのと、何も指標がないままテキストを読むのでは結果が大きく変わってくるでしょう。問題傾向が掴めていると優先的に押さえるべき箇所がわかるからです。また目的が明確になっている方が頭に入りやすいということもあります。

間違えた問題を復習する

過去問の研究をし、テキストを読むなどで基礎を学習したら、問題演習に入ります。この段階では、しっかりと問題を解いて、解説も読み込む必要があります。そして、間違えた問題は復習することが重要です。

特に、時間をおいて繰り返すことは重要です。その場で解説を見てざっくりと理解できても、しばらく経つと一部忘れて解けなくなることがあるからです。もしくは、解けても時間がかかりすぎることもあるでしょう。

そのため、問題を解くことや解説を読むことを繰り返し、スピーディーに問題を解けるように理解を定着させることが重要です。

動画・音声ツールなどを活用する

テキストを読んで理解できればそれでも問題ありませんが、文字情報よりも動画や音声の方が理解しやすいこともあるでしょう。そのため、これらの教材も使用するのがおすすめです。また人間は文字だけで読むよりも五感を使った方が記憶に定着しやすいと言われているので、聴覚の要素、視覚も文字だけでなく解説者の顔や動きなどの情報を追加した方がより良いでしょう。

ただし、ある程度理解している内容まで動画や音声などを使っていると、時間対効果が悪くなるというデメリットもあります。そのため、ある程度理解できている内容はテキストで読み、理解できていない部分は動画や音声を活用する、といった自分の理解に合わせた学習方法もおすすめです。

資格をとるだけでなく、スキルを身につける

資格取得のためのポイントを説明してきましたが、資格取得の目的は評価アップと同時にスキルアップすることでもあります。そのため、資格取得を通してスキルを身に付けることや、資格とは別に実践的なスキルを習得することも当然重要です。

資格の勉強の際には、スキルアップのためにあえて少し遠回りしてでも知識習得するのも良いでしょう。資格取得のための最短ルートには不要な知識でも、スキルアップのためには必要な知識もあるからです。

資格取得の時間対効果だけを考えるのではなく、今後自身のスキルとして役立てることも考えながら資格の勉強をすると長い目で見てより良いということです。

ゲームクリエイターになるには?

ゲームクリエイターになるためのフロー


ゲームクリエイターになるには、大学や専門学校などで学ぶ方法と、独学でスキルを身に付ける方法があります。

関連記事:未経験からゲームプログラマーになるには?業界別採用傾向も紹介

大学・専門学校で学ぶ

特に制作系の職種は、大学や専門学校にカリキュラムが用意されています。プログラミングやデザインのスキルを身に付けられます。学校で学ぶ際に迷うのが進学先です。大学にすべきか専門学校にすべきかは、何を優先するかや、現状の学力などによって変わってくるでしょう。

専門学校はより専門スキルに特化しているので、特に制作系の職種で就職したいと決めている人にとっては効率的な進路です。一方で、就職先の間口を広げたい人には大学が合っています。大学の方が学ぶ範囲が広く、また大卒のみ募集している企業もあります。

独学でスキルを身につけ経験を積む

すでに学校を卒業している人や、学校では別のことを学びたい人は、独学でスキルを身に付けて経験を積むこともできます。ゲームクリエイターは学歴よりも実力主義なので、スキルを身に付けられれば方法はあまり問われません。

また学校で学ぶよりも、独学でゲームを作っていった方が学びとしては早い場合も多いでしょう。実際にゲームを作りながら参考書などで学び、知識とスキルの両方を身に付けてポートフォリオを企業に提出すると良いです。

もしくは、ゲームのコンテストなどに応募して実績を残せば、企業からも評価される可能性が高いでしょう。

ゲームクリエイターの働き方

ゲームクリエイターの働き方には以下のようなものがあります。


  • ・ ゲーム開発会社でゲームの開発をする

    ・ ゲームメーカーに就職する

    ・ フリーランスでゲーム会社と関わる


それぞれの働き方について解説していきます。

ゲーム開発会社でゲームの開発をする

ゲーム開発会社は数が多く、ゲームクリエイターの就職先としては王道でしょう。最近はコンシューマーゲームよりもスマホゲームなどが主流になっているため、スマホゲームを開発している企業を探せば募集は数多く見つかります。

またゲーム開発会社は正社員だけでなくアルバイトも募集しています。現状のスキル的に正社員での就職が難しい場合、アルバイトから始めるのも一つの選択肢です。スキルさえ身に付ければその後正社員になる道は開けるので、まずは採用枠よりもスキル習得を優先するのがおすすめです。

ゲームメーカーに就職する

ゲームメーカーはゲーム業界では大企業が多いです。ゲーム開発会社とゲームメーカーの明確な定義はありませんが、一般的にはハードウェアを持っている会社や、コンシューマーゲームを開発している会社をゲームメーカーとする場合が多いです。

ゲームメーカーは人気があるので就職の難易度は高めになります。現状のスキルで就職するのが難しい場合、ゲーム開発会社で経験を積み、スキルを身に付けてからゲームメーカーに転職するという選択肢もあります。

フリーランスでゲーム会社と関わる

一定のスキル、経験があればフリーランスでゲーム会社と関わることも可能です。ただし実績を提示しなければゲーム会社から仕事を請けられないので、まずは会社員として実績を積み重ねた方が良いでしょう。

ゲームクリエイターに関するよくある質問

ゲームクリエイターに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q1. ゲームクリエイターになるには何が必要?

ゲームクリエイターになるのに必要な資格などはありません。必要なものはありませんが、一定のスキルやポートフォリオがないと採用してもらうのが難しいでしょう。そのため、スキルを身に付け、ポートフォリオとして作品を作ることが重要です。

Q2. ゲームクリエイターの年収は?

レバテックキャリアの求人によると、ゲームクリエイターの年収は、600万円程度が相場です。ただし他のIT職種と比較しても、スキルによって年収の差は大きいでしょう。市場規模が大きい分スキルのあるゲームクリエイターには高い報酬が支払われますが、スキルの低いゲームクリエイターはやりがい搾取になる面もあるからです。結果的に、年収の個人差が大きいということです。

Q3. ゲームクリエイターの仕事内容は?

ゲームクリエイターは特定の職種を指す用語ではなく、ゲーム制作に携わる職種の総称です。そのため、ゲームクリエイターの中には、マネジメント系、企画系、制作系などの職種があります。職種によって仕事内容が異なり、それぞれの職種が各担当業務をこなすことでゲーム開発プロジェクトが進行していきます。

Q4. ゲームクリエイターはどんな人が向いているの?

具体的には、多くのゲームを見て市場を把握している、マーケティングや制作のノウハウを身に付けている、自分の手を動かしてゲームを作る技術を積極的に学んでいる、といったことが挙げられます。

Q5. ゲームクリエイターになるには何学部?

ゲームクリエイターになるには、理工学か情報系の学部がおすすめです。特にゲームプログラマーに必要なプログラミングスキルを身に付けるにはこれらの学部が良いでしょう。デザインスキルに特化したい場合は、デザイン系の学部もスキル習得に役立ちます。

まとめ

ゲームクリエイターにおすすめの資格を職種ごとに解説してきました。ゲームクリエイターは、マネジメント系・企画系・制作系の3つの分野に分かれています。

それぞれの分野には、プロジェクトやチームを管理するプロデューサーやディレクター、ゲームのアイディアやシナリオを考えるプランナーやシナリオライター、ゲームの動作や音響やデザインを実現するプログラマーやサウンドクリエイター、デザイナーなどがいます。

これらの職種は、適性やスキルに応じて選択できます。自分が目指す職種に必要な資格を取得するようにしましょう。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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