ゲームプログラマーに必要な資格とは!?転職に有利な資格もご紹介

最終更新日:2023年1月31日

ゲームプログラマーのスキル証明に役立つ資格には「基本情報技術者試験」を始めとした国家資格や、プログラミングスキルの証明となる「Oracle認定Javaプログラマー」、「C言語プログラミング能力検定試験」などさまざまな資格があります。この記事ではゲームプログラマーになりたい人に向けて求められる知識とスキルのほか、スキルの向上や証明につながる資格について詳しく解説します。

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ゲームプログラマーとは

ゲームプログラマーとは、ディレクターやゲームプランナーがが構想したシナリオや演出などの仕様に沿って、実際にゲームが作動するようプログラミングするエンジニアを指します。

現在は家庭用ゲームだけでなく、PCやスマートフォンゲームなどで動くゲームが豊富にあるため、ゲームプログラマーの需要は増加しています。

関連記事:ゲームプログラマーとは|仕事内容ややりがい、平均年収も紹介

ゲームプログラマーの仕事内容

ゲームプログラマーの仕事はプログラミングをするだけなのでしょうか。
仕事内容について解説します。

主な仕事としてはゲームの設計や企画に合わせてプログラミングしていくことです。
また、企画の内容が実現できないような場合には代替案を提案することも仕事の一つです。
構築したプログラミングでの不具合やバグを見つけ、修正するデバッグを繰り返しゲームの完成度を高めていきます。

ミーティングを行い企画を練る

ディレクターやプランナーの企画が実現不可能な場合があります。その場合に、しっかりとできないことを伝え、できることの中から代替案を出していく提案力が求められます。

仕様を決定する

どのようなゲームを作るのかの企画が決まったら仕様を決めていきます。


  • ・どのようなハードウェアで動かすのか(ゲーム機、PC、スマホなど)

    ・動かすことに必要なハードウェア環境(CPU、ストレージ、メモリなど)

    ・動かすことに必要なソフトウェア環境(OS、ゲームエンジンなど)

    ・ゲームの詳細仕様(操作方法、画面UIなど)

プログラム開発をする

プログラミング言語を用いて企画されたゲームをプログラミングしていきます。
ゲームの種類によって必要となるプログラミング言語が違うため、多様なプログラミング言語の理解が必要です。

デバッグの作業を行う

ゲームは設計通りにプログラミングして完成というわけではありません。
ゲームを遊ぶユーザーが快適に不具合なく楽しめるようにする必要があります。
そのため、細かい表現の違いや操作性をチェックして、不具合やバグの修正をすることが重要な仕事になります。

ゲームプログラマーの基礎知識の証明となる資格

資格の勉強は、書籍とスクールを活用した学習が主な方法です。「基本情報技術者試験」や「Oracle認定Javaプログラマー」などはスクールが資格取得のために講座を提供していますが、そのほかの資格のなかには独学で学ばなければいけないものも少なくありません。書籍だけでは不明点が出るケースが多いため、先輩エンジニアに質問したり、エンジニア質問サイトを活用したりして不明点を解消しましょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、IT技術者の基本的かつ包括的な知識を問われる試験です。コンピュータの仕組みやシステム開発手法など、ゲームプログラマー以前にIT技術者として習得すべき知識が出題されます。
ゲームはサーバーやネットワーク、データベースなどさまざまなテクノロジーを活用して作るものです。よって、この資格を取得することで、土台となる基礎知識を身につけることができます。

難易度はやや高め

ITの基礎知識を証明する資格であるため、ITに触れたことがないような人にとっては難しい試験となっています。合格率は約20%となっており5人に1人くらいしか合格しません。

基本情報技術者試験を受けるメリット

企業からITに関する基礎知識ができている社員として資格手当などの費用を出してくれることがあります。会社としても情報技術者試験の合格者が所属していると言う技術力の高さを示すことができるからです。

また、ITの現場で活躍する専門家などが問題を作成しているため、常に時代にあった学習に役立ちます。

試験日程・受験料

基本情報技術者試験は上期と下期と呼ばれる一定の期間に、CBTと呼ばれるコンピューターベースの試験に申し込むことで受験することができます。

なお、令和5年度からは年間を通して好きなタイミングで受験ができるよう制度が改修されるようです。受験の願書受付は個人の場合インターネットからの申し込みに限定されます。

受験料は7,500円(税込)となっています。

出題形式・出題範囲
基本情報技術者試験は主に知識を問う科目Aと主に技能を問う科目Bが用意されています。科目Aは四肢択一式の問題が60問、科目Bは多肢選択式の問題が20問出題されます。


出題範囲はIT分野の基本的な内容から、システム設計および開発に関わる専門的な内容まで幅広く、一部ではプログラミング(C言語・Javaなどから選択)に関する問題も出題されます。

独学におすすめの書籍

『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和04年』(きたみりゅうじ)
試験対策本として、イラスト付きで解説している参考書籍です。700ページ超とかなりのボリュームですが、午前試験の出題範囲を網羅しています。

『うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2022年版 福嶋先生の集中ゼミ』 (福嶋 宏訓) 
午後問題の最難関と言われているアルゴリズムに関する知識と対策ができる参考書籍です。アルゴリズムの概念に関する解説から過去問の解説までが網羅されています。

CGエンジニア検定

CGエンジニア検定とは、ゲームプログラマーはもちろんのこと、アニメーションやモデリング、AR・VRアプリの開発者にとって求められるCGスキルを問う試験です。CGエンジニア検定のスキルが役立つ業種はゲームやアニメーションといったエンタメ分野から産業分野まで幅広く、テクノロジーの進化とともに注目が高まっています。

エキスパートはやや難易度が高め

CGエンジニア検定には難易度に応じてエキスパートとベーシックの2種類が存在します。ベーシックは基礎知識、エキスパートはより専門的な知識と基礎知識の応用が求められるため、エキスパートのほうが難易度が高いといえるでしょう。まずはベーシックから挑戦し、スキルの習得や実務経験に応じてエキスパートに挑戦するのがおすすめです。

CGエンジニア検定を受けるメリット

CGを制作する職場で普段使用しないような周辺知識を網羅的に習得することができます。 エンジニアとしての全般的なスキルアップにもつながるため、ITエンジニアとして能力を向上させたい方にもおすすめです。

CGエンジニア検定は取得していることを履歴書に記載すると、戦力として評価されやすくなる資格です。ただし、資格を持っているだけでは即採用になったり、すぐにフリーランスとして活躍できるわけではありません。資格を活かした上でどのような仕事がしたいか、どのような仕事ができるかをアピールする必要があります。

試験日程・受験料

CGエンジニア検定の試験日程は毎年7月と11月の2回に分かれています。願書の出願期間は約1ヶ月前に締め切られるため、忘れないようにしましょう。
検定料はベーシックが5,600円(税込)、エキスパートが6,700円(税込)となっています。

出題形式・出題範囲

CGエンジニア検定の出題形式は、ベーシック・エキスパートともにマークシート式となっており、10問の問題が出題されます。試験時間はベーシックが60分、エキスパートが80分で、およそ70点が合否ラインとなります。

出題範囲はCGの歴史や知覚といった基礎知識から、座標変換、CG理論、画像処理、CGシステムと幅広く、知的財産権といった法律的な問題も範囲に含まれます。特にエキスパート試験では対象範囲が広いため、網羅的な学習が必須となるでしょう。

独学におすすめの書籍

『ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門- [改訂新版]』(ビジュアル情報処理編集委員会)
CGエンジニア検定を主催している公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が2004年に出版した『ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門-』の改訂版です。モデリングやレンダリング、画像解析といったCG技術の基礎を学ぶことができ、CGの入門書として最適な1冊です。

『CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集[改訂第三版] 』(ビジュアル情報処理編集委員会)
CGに関連する基礎知識を身につけた後には、『CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集』で試験対策をしておきましょう。出題領域やテーマ、回答に対する詳細な解説もされており、この問題集を網羅的に学習しておくことで自分にとっての苦手な領域を把握でき、重点的に対策できるはずです。

TOEIC®

TOEIC®は英語スキルを客観的に証明できる資格として有名です。1979年から認定が開始された民間資格で、ビジネス業界では英語スキルを図る指標としてTOEIC®の点数が用いられることもあります。ゲームプログラマーに限らず、英語のスキルは身につけておくと大きな武器になることは間違いないでしょう。

目指すレベルによっては難易度は高め

目標とするスコアによって TOEIC を勉強する難易度は変わります。一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が発表したTOEIC Program DATA & ANALYSIS2021によると社会人の平均は2020年のスコアでおよそ637点、学生は607点、全体の平均は620点でした。

また、技術職の平均は579点です。700点を取得できれば全体の上位35%に位置します。700点以上を目指そうとすれば、難易度は少し高めとなります。しかし、取得することができれば英語力のアピールにつながります。

TOEIC®を受けるメリット

そもそもゲームプログラマーと英語にどのような関連があるのか、と疑問に感じる方も多いと思います。まず第一の理由としては、さまざまなプログラミング言語のコードは全て英語で書かれているということ。中学や高校レベルの英単語は理解できても、専門的なプログラミング技術を学ぶ上ではTOEIC® のような資格をもっていると理解が早いはずです。

また、もうひとつ重要なポイントとしては、IT分野に関する専門的な技術やトレンドを把握する際に英語力が役立つことが挙げられます。ITやCGといったゲームプログラマーに関連性の高い分野は、欧米から最新の技術やトレンド動向に関する情報が発信されるケースが多く、より正確かつ迅速に情報を収集するためには、英語の読解力が不可欠といえるのです。

試験日程・受験料

TOEIC®は毎月1回試験が実施されており、全国の指定会場で受験できます。ただし、会場によっては必ず毎月実施されているとは限らず、事前に受験スケジュールを確認しておく必要があります。また、受験申し込みは試験日の2ヶ月または1ヶ月前を目処に締め切られるため、こちらも必ず確認しておきましょう。

TOEIC®の受験料は6,490円(税込)となっています。

出題形式・出題範囲

TOEIC®にはさまざまな出題形式がありますが、ビジネスの分野に役立つ「Listening & Reading Test」の場合はリスニング問題が45分間で100問、リーディング問題が75分間で100問出題されます。回答はいずれもマークシート方式となっており、和訳や英訳といった問題は出題されません。

ちなみに、TOEICには合格・不合格といった概念はなく、990満点に対してどの程度のスコアであるかを計測します。

独学におすすめの書籍

TOEIC®試験を主催する「一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」はTOEIC® の公式教材・問題集を出版しています。

「公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス」
公式TOEIC® Listening & Reading プラクティスはTOEIC®が推奨している学習教材のひとつで、リスニング編とリーディング編の2冊に分かれています。いずれもTOEIC®スコアが350〜700程度の方を対象にしており、なかなかスコアが伸びない、学習方法が分からないという方におすすめの書籍です。

「公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8」
公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8は、TOEIC®が推奨している問題集です。練習テスト問題が計400問収録されており、実際の試験問題に近い内容のため本番の感覚を身につけるためにはおすすめの1冊といえるでしょう。

ゲームプログラマーへの転職に有利な資格

次に、ゲームプログラマーとしての基礎知識やある程度の実務経験を積んできた方におすすめしたい、ステップアップに役立つ資格を2つご紹介します。今回ピックアップした資格は、いずれも日本だけではなく世界でも通用するため、ぜひ取得に向けて挑戦してみましょう。

Unity認定資格

Unity認定技術者は、ゲームエンジンであるUnityに関する知識と技術力を証明する資格です。Unityが必須スキルとなっている企業もあるため、スキル証明として取得しておいて損はありません。
それぞれの試験の学習教材がUnityからWeb上で提供されていますので、これらを使った学習が主な勉強方法となります。不定期ですが、公開研修も提供されています。

4つの難易度から自分に合う内容を選べる

Unity認定資格には「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4種類があり、実務経験のある方はアソシエイトから挑戦してみるのがおすすめです。プロフェッショナルは2年から4年の実務経験、エキスパートは5年以上の実務経験を有する熟練エンジニアを対象としています。

試験日程・受験料

Unity認定資格はピアソンVUEから随時申込みを受け付けており、最寄りの会場の試験日程を確認したうえで自身の都合に合わせて予約が可能です。
受験料は難易度によっても異なりますが、アソシエイトの場合は34,055円と高額です。そのため、入念な試験対策を行ったうえで挑戦しましょう。

出題形式・出題範囲

Unity認定資格では、アニメーションやアセット管理、ゲームデザインの原則やゲームプログラミングなど、ゲーム開発やUnityについての問題が100問出題されます。出題形式はさまざまで、複数選択やPCを使ったドラッグアンドドロップ作業が必要なものまで多様です。

独学で勉強する方法・おすすめの書籍

Unity認定資格の公式Webサイトでは、試験対策に役立つコースウェアが提供されています。動画を中心としたコンテンツとなっており、これをベースに繰り返し学習することが合格への近道といえるでしょう。

Oracle認定Java資格

Oracle認定Java資格とは、Javaを使ったプログラミング知識とスキルを証明する資格です。Javaを扱うゲームプログラマーだけでなく、Javaエンジニアにとっても役立つ資格といえるでしょう。

学習は書籍を使った勉強かスクールでの勉強となります。スクールの場合、プログラミングスキルを身につけた後、試験対策として知識を補填していくという流れが多いでしょう。未経験者を対象に、プログラミングスキルの習得から資格取得までサポートしている講座が多く、比較的学習しやすい資格です。

中上級者向けで難易度は高め

Javaの概念や基礎知識(メソッドとカプセル化や継承の操作など)、応用的なプログラミングスキルを問う内容となっており、Bronze/Silver/Goldの3つのランクが用意されています。中でも中級者・上級者向けのSilver/Goldランクの資格は難易度が高く、実務経験者であっても入念な試験対策が求められます。

試験日程・受験料

Oracle認定Java資格はピアソンVUEからの申込みを行い、試験会場を予約することで受験できます。原則として試験会場での受験となりますが、Bronzeランクのみ自宅でのオンライン受験が可能です。

受験料はオンライン試験の場合が13,600円、会場受験が26,600円となります。

出題形式・出題範囲

ランクに関わらずCBTによる選択問題が出題され、Bronzeランクの場合は試験時間が65分、SilverとGoldの場合は150分となっています。

Bronzeは完全なJava初心者向けの内容が出題されますが、Silverでは例外処理やクラスといったオブジェクト指向をきちんと理解しているかが問われます。また、Goldではクラスの設計や並列処理、ラムダ式が理解できているかを問う問題も出題されます。

独学で勉強する方法・おすすめの書籍

『スッキリわかるJava入門 第3版(スッキリシリーズ)』(中山 清喬)
Javaの基礎知識やオブジェクト指向の概念についてまとめられている入門書籍です。Javaプログラミング初学者でも理解しやすいようにイラスト付きでまとめられています。練習問題が各章に用意されており、アウトプットとインプットのバランスが良い一冊です。

『徹底攻略 Java SE 7/8 Bronze 問題集』(志賀 澄人・山岡敏夫)
Java SE 7/8 Bronze の問題集です。Webからダウンロードできる模擬問題60問が用意されています。基礎知識を身につけた後、このような問題集で試験対策をすると良いでしょう。

C言語プログラミング能力検定試験

C言語プログラミング能力検定試験は、株式会社サーティファイが運営するC言語を利用したプログラミング能力を証明するための資格検定です。これからプログラミングを始める方に向けた3級から、より実務を意識した2級、実技試験を通して本格的なプログラマーとしての技能を見る1級と、三段階のレベルに分かれています。

C言語は数多くのゲームプログラムで活用されている言語であり、資格を取得してC言語を自在に操れることを証明することは、ゲームプログラマーとしてのキャリアに大きなプラスとなることでしょう。

転職に活用するのであれば2級以上を目指そう

C言語プログラミング能力検定試験は、保有者がC言語を利用したプログラミングができることを証明する比較的信頼性が高い試験ですが、3級はプログラム入門者向けに平易な問題が出題されるということもあり、取得していても即戦力とはみなされにくい傾向があります。

C言語プログラミング能力検定の合格を履歴書に書いてアピールするのであれば、2級以上を目指すことが望ましいです。実技試験を求められる1級が取得できれば、企業からの評価もより確実なものになることでしょう。

試験日程・受験料

試験日程については、1級・2級は年2回、3級は年3回設けられています。次回の試験日は1級~3級共通で2023年1月29日(日)となります。受験料は1級が7,800円(税込)、2級が6,400円(税込)、3級が5,200円(税込)となっています。

出題形式・出題範囲

2級と3級については、PCブラウザ上に表示される多岐選択式の問題に解答していく形になります。2級と3級についてはリモートでのWebテストが用意されており、自宅からの受験も可能です。

リモートであっても、試験日と時間帯は指定されていますので、いつでも受験できる仕組みというわけではない旨ご留意ください。出題範囲は定数、演算子、ライブラリ関数など、C言語の比較的基礎的な分野が設定されており、その中から出題されます。

1級については、パソコンを使った実技試験となり、用意された環境でBorland C++ CompilerとテキストエディタTeraPadを利用して、実際にプログラミングを行う試験となります。出題内容は既に構築されているプログラミングの仕様変更・仕様追加に伴うプログラムを作成するというもので、変更仕様書の作成を含みます。1級に関してはリモートWebテストは用意されていません。

独学で勉強する方法・おすすめの書籍

『C言語プログラミング能力認定試験2級 過去問題集』(株式会社サーティファイ)
試験実施団体である株式会社サーティファイが刊行している、本検定試験の過去問題集になります。過去問題からの出題が多めの試験のようで、しっかり過去問題集に取り組んでおくことが合格への近道といえるでしょう。

『スッキリわかるC言語入門 第2版 (スッキリわかる入門シリーズ)』(中山 清喬)
もし過去問題集を解いてみて理解が難しいところがある場合は、こうした入門書に目を通してみることをおすすめします。このシリーズは、プログラミング言語をわかりやすく解説してくれることで評判のシリーズで、難しい専門用語を使わずに平易な説明をしてくれるので初学者であってもとっつきやすいです。

Java™プログラミング能力認定試験

Java™プログラミング能力認定試験は、C言語プログラミング能力検定と同様に株式会社サーティファイが運営する資格検定試験になります。こちらも難易度別に、1級~3級までのレベルが用意されています。

Javaについては、ゲームプログラミングの世界でも多く使われているだけでなく、IT業界全般で汎用的に活用されているプログラミング言語になりますので、習得しておくことで将来的にゲームプログラミング以外の分野でも活躍することが見込めます。

実務を意識するのであれば2級以上を目指したい

C言語プログラミング能力認定試験と同様に、こちらもJavaを活用したプログラミングができることを証明する資格として、一定以上の評価を得ている検定資格となります。ただ、やはり3級については基本的な出題が多い傾向があり、難易度としても低いため、履歴書に書いてアピールするのであれば2級以上を目指したいところです。

試験日程・受験料

1級については年1回、2級については年2回、3級については年3回の試験日程が用意されています。現状確定しているのは2級と3級の2023年1月29日(日)で、1級の次回の試験日程については未定です。受験を考えられている方はこまめにWebサイトをチェックするようにしましょう。受験料は1級が7,800円(税込)、2級が6,400円(税込)、3級が5,200円(税込)となっています。

出題形式・出題範囲

出題形式はC言語プログラミング能力認定試験と同様に、2級・3級についてはブラウザ上で出題される多岐選択式の問題に解答していく出題形式になります。こちらの試験についても、2級・3級ではリモートWebテストによる自宅などからの受験が可能です。出題範囲は演算子、制御文、パッケージなどのJavaの基本事項から出題されます。対応するバージョンはJave SE 8となります。

1級についてはパソコンを使った実技試験となります。既に構築されたプログラムに仕様変更・仕様追加が入った想定で、対応するプログラムを作成していきます。環境としてはJava SE8とテキストエディタTeraPadを利用することになります。こちらも対応するバージョンはJave SE 8となります。

独学で勉強する方法・おすすめの書籍

『Java(TM)プログラミング能力認定試験 2級過去問題集』(株式会社サーティファイ)
Java™プログラミング能力認定試験は比較的過去問からの出題が多いため、過去問題集を中心にした学習をおすすめします。まずは過去問題集を解いてみて、難しいようであればそのほかの解説書を利用して知識や理解を補完していくという方法がよいでしょう。

『スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリわかる入門シリーズ)』(中山 清喬、国本大悟、株式会社フレアリンク)
C言語プログラミング能力認定試験の項でもご紹介したスッキリわかるシリーズのJava版になります。初心者にとってもわかりやすい書き方をされており、とっつきやすい内容です。特に全体像を把握するのに最適で、この書籍を読んだ後に過去問題集に取り組めばより理解がふかまることでしょう。

ゲームプログラマーになるには

ゲームプログラマーになりたいと思ったときにどのような道のりを歩めば、目標が達成できるのでしょうか。

スクールや専門学校に通う

まずは専門のスクールに通うという手段があります。ゲームプログラマーになるためには、プログラミングやコンピュータの知識など幅広い知識を学ぶ必要があるため、体系的に学ぶことができる学校に通うことで効率よく目標に近づけます。

求められる知識・スキルを身につける

プログラミングスキル

ゲームプログラマーになるためには切っても切れないスキルです。家庭用ゲームではC言語やC++、C#などのC系統の技術がよく使われるので、習熟しておくと良いでしょう。スマートフォン向けのゲームであればJavaやSwift、Objective-Cなどがよく使われます。

ゲームエンジンの知識・スキル

ゲームエンジンはゲームに必要なグラフィックや入出力、サウンドの管理などをまとめて提供するプログラムのことを指しています。代表的なものとしてはUnityやUnreal Engine 4が挙げられます。
ゲームエンジンによって利用できるプログラミング言語が変わるため、ゲームエンジンに合わせたプログラミングスキルを使えると活躍できるでしょう。

論理的思考力

プログラマーはもちろん、エンジニア全般にいえることではありますが、論理的思考力が必要です。
筋道を立ててゲームを組み立てていくときや、思わぬ不具合などのトラブルが発生したときの原因究明などの際に役に立ちます。

未経験可の求人に応募する

最低限のスキルを身に着けたら、ゲーム製作会社やメーカーに就業して経験を積みながらさらに成長していくと良いでしょう。

関連記事:未経験からゲームプログラマー・ゲームエンジニアになる!業界別転職ノウハウ解説

アプリを作成し成果物をアピールする

就職の際には自分がどんなものを作ることができるのかをアピールする必要があります。
過去に就業経験がなくても、実際にアプリなどを開発して成果物を見せることで開発に関するスキルや熱意が伝わりやすくなります。

ゲームプログラマーに関するよくあるご質問

Q1.ゲームプログラマーにおすすめの資格はありますか?

ゲームプログラマーとして活躍するためには、「基本情報技術者試験」などのエンジニアとしての汎用的な知識を習得・証明できるもの、「CGエンジニア検定」「Unity認定資格」「Oracle認定Java資格」などの特定の分野のスキルを習得・証明できるものの双方に取り組むことをおすすめします。
後者に関しては、自分がどのようなゲームプログラマーを目指しているか、志望するあるいは所属している企業がどのようなゲームプログラマーを求めているかを念頭にいれて選択するとよいでしょう。

Q2.ゲームプログラマーに資格の取得は必須ですか?

ゲームプログラマーとして仕事をするうえで、資格の取得は必須ではありません。しかし、資格を取得することで、そのプロセスで業務に必要なスキルを身に着けることができますし、転職やキャリアアップの際に対外的に自身のスキルを証明できることになりますので、積極的に取得を目指すことをおすすめいたします。

Q3.ゲームプログラマーは資格があると転職で有利になるのでしょうか?

ゲームプログラミングの資格のなかには、特定の資格を持っている人を優遇して選考するといったことが明記されているものがあります。とくにゲームプログラマーとしての経験が少ない場合、果たしてその人がスキルを持っているかどうかということを判断するために、資格の保有はわかりやすい判断基準となります。

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