ゲームプログラマーの年収は?仕事内容による違いや年収アップの方法を解説

最終更新日:2023年5月8日

スマホや5Gネットワークの普及によって、モバイルゲームやオンラインゲームなどが広がり、ゲーム業界はますます盛り上がりを見せています。ゲームプログラマーに転職して、年収を上げたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
当記事では、ゲームプログラマーの年収や仕事内容、必要なスキル、年収をアップする方法などについて解説します。未経験からゲームプログラマーになるためのポイントも紹介していますので、ゲーム業界に興味がある方はぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

  • ゲームプログラマーは、キャラクターの動きや効果音、ゲームシステムの構築などを行う
  • レバテック内の求人では、未経験や若手は300万~400万円程度での募集が多いが、経験やスキルによっては1000万円を超える募集もある
  • ゲームアプリの需要が高まっているため、プログラミング未経験でもゲームプログラマーとして採用される可能性あり
  • 未経験の場合は簡易なプログラミングやテスト・デバッグなどの単純な仕事から入り、ステップアップしていくケースがほとんど

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ゲームプログラマーとは

ゲームプログラマーとは、ゲームプランナーが作成した仕様書や設計書に沿ってゲームを開発する職種です。キャラクターの動きや効果音、ゲームシステムの構築など、ゲームのシーンが意図したとおりに動くよう、C++やJavaScriptなどの開発言語を用いて、プログラミングを行います。
ゲームを完成させるためには、さまざまなゲームクリエーターがチームとなって動きます。なかでもゲームプログラマーは、ゲームを動作させるというゲーム構築の基盤となる重要な役割を担います。

関連記事:ゲームプログラマーとは - 仕事内容をわかりやすく紹介します

ゲームプログラマーの年収

経済産業省の調査(IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果)によると、30代のIT人材の平均年収は526万円です。一方で、レバテックの求人募集を見ると、ゲームプログラマーの想定年収は500万~800万円程度と幅があります。なかには1,000万円を超える募集もあり、スキルや経験によって年収が大きく変わると言えるでしょう。想定年収が300万~400万円の募集は、若手もしくは未経験者が対象となるケースが多いです。

レバテックに記載の募集をもとに、ゲームプログラマー以外の職種の平均年収を紹介します。


  • ・プログラマー:約300万~600万円

    ・システムエンジニア:約400万~700万円

    ・クラウドエンジニア:約500万~800万円

    ・データベースエンジニア:約500万~700万円

    ・セキュリティエンジニア:約500万~700万円


関連記事:ゲームプログラマーの将来性は?市場規模・年収例などを紹介

 

仕事内容による年収の違い

ゲームプログラマーは、仕事内容によっても年収が異なります。レバテック記載の募集によると、プログラマーのなかでもデバッグ工程を担うデバッガーの想定年収は300万~500万円程度となっています。また、テストを中心に行うテストプログラマーの想定年収は300万~600万円程度です。

ゲームプログラマーの仕事内容

次に、ゲームプログラマーの仕事内容について解説します。
ゲームプログラマーは、一般的なプログラマーと同様に、実装・テストなどを行います。また、ゲームは企画内容によっては実現が難しいものもあるため、企画段階でゲームプランナーとのすり合わせを行うことも重要です。

企画ミーティングへの参加

ゲームプログラマーはゲームの企画に参加します。企画ミーティングでは、ゲームプランナーなどの開発メンバーから厳しい要求を受けることも少なくありません。技術的に不可能な場合は、はっきりと意見することが重要です。一方で、求められる要求に対して、企画案を可能な限り実現していく柔軟性もゲームプログラマーには求められます。

開発環境の決定・構築

ゲームプランナーを主とした企画やゲームハードの動作環境(スマホ・PCなど)、OSなどのソフトの動作環境が決まったら、開発環境を決定します。Unityなどのゲームエンジンやプログラミング言語を選定し、構築します。

プログラミング

次に、仕様書に沿ってプログラミングを行います。ゲーム開発では、複数のプログラマーが集まり、チームとして開発を進めることが一般的です。ゲームシステムの構築・シナリオの動作・効果音やサウンドの作成設定・メニュー画面など、機能やフェーズごとに担当を分担してプログラミングを行います。また、サウンドクリエイターやデザイナーとも協力して開発を進めます。

テスト・デバッグ

プログラミングが終わると、ゲームが想定どおりに動くかどうかのテストを行い、動作に不具合があればデバッグをします。さまざまな動作を繰り返しチェックして修正するデバッグは、根気のいる作業ですが、ゲームのクオリティを保つためには欠かせません。
ひととおりのデバッグが完了したあとも、実際にゲームをプレイしてみると不自然な動きが見つかるケースもあるでしょう。ゲームのプレイヤーとしての目線でテスト・デバッグを行うことも重要なポイントです。

バージョンアップ対応

インターネット上で動作するスマホゲームやブラウザゲームでは、リリースしたあとも、新機能などを盛り込んだバージョンアップが頻繁に行われます。リリース後もユーザーの支持を得て、ゲームを成長させるためには、機能の追加や改善が不可欠です。ゲームプログラマーは、これらのバージョンアップにも対応する必要があります。

主なゲームの種類

ここでは、ゲームプログラマーの開発対象となる主なゲームの種類を解説します。

スマホゲーム

スマホゲームは、文字どおりスマートフォン上で動作するゲームアプリです。開発の際は、Android用とiOS用が求められます。スマホゲームでは、他者とつながるソーシャルゲームが主流となっており、オンライン前提での開発が必要になるケースがほとんどです。スマホの普及に伴い需要が高まっており、プログラマーのニーズも伸びると考えられます。

ブラウザゲーム

ブラウザゲームは、インターネットに接続し、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどで動作するゲームです。ブラウザ上で動作するため、アプリのように派手で豪華なビジュアルは少ないものの、インストールやアップデートが不要なため、ライトユーザーや初心者が馴染みやすいゲームです。C++、JavaScriptなどのプログラミング言語が多く使用されます。

コンシューマーゲーム

コンシューマーゲームは、PlayStationやSwitchのような固定型の家庭用ゲーム機でプレイするゲームです。ハイクオリティーなゲームが多く、ゲームプログラマーとしてはやりがいの大きい分野と言えるでしょう。最近では、オンラインでプレイするコンシューマーゲームも増えています。プログラミング言語には、主にC++が採用されます。

PCゲーム

PCゲームは、パソコン上で動作するゲームです。オンラインでプレイできる作品が多くあります。PC環境で動作するため、比較的簡単にゲームを作れる分野でしょう。サイト上にはさまざまなゲーム制作の情報があり、初心者でもトライアルで作成可能です。

VRゲーム

VRゲームは、VRゴーグルなどを使って3Dで臨場感を楽しめるゲームです。ゲーム業界では最も新しい分野であり、今後さらなる広がりが想定されます。5Gの普及に伴い、スマホと連携したVRゲームも拡大していくでしょう。よく使われる言語はUnityやC++です。

ゲームプログラマーに関する資格

ゲームプログラマーになるために、資格は必須ではありません。しかし、資格があると転職時にゲームプログラマーとしての能力を証明できるため、有利に働く可能性があります。技術は日々進化し、プログラミング言語も移り変わりが激しいため、資格を取得してスキルアップを目指すこともよいでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイによるサーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する試験です。C言語を駆使して応用プログラム(言語処理系、ユーティリティなど)を作成する能力を認定します。
認定基準は1級から3級まであり、3級が入門編です。

※なお、1級の出題内容は、CUIベースの実技試験で、GUIを使用しないことから、IDE(統合開発環境)を使用せずに、Borland C++ CompilerとテキストエディタTeraPadを使用します。

App Development with Swift

App Development with Swift認定資格は、株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営する認定資格です。Appleが提供するSwift、Xcode、App開発ツールの基礎知識を証明します。
Swiftの知識として、基本的なビルディングブロックの使い方やSwiftプログラミングの基本概念を学べます。アプリケーション開発については、Apple Software Development Kitの基礎やPlaygrounds、Xcode、Simulator、Interface Builderなどの開発ツールに関する知識が身につきます。

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、一般財団法人Rubyアソシエーションが運営する認定試験です。Rubyベースのシステムを設計、開発、運用するエンジニア、Rubyでシステム提案を行うコンサルタント、Rubyを教える講師及びRubyを学ぶ学生などを対象としています。
認定者は、Ruby技術者としての技術力を公正に評価され、高い水準のRubyによるシステム開発能力があることを証明できます。

Unity認定資格

Unity認定資格は、ゲームエンジンのUnityを提供するUnity Technologiesが実施する、Unityに関する知識や技術を問う試験です。Unity認定資格には習熟度や分野別に4つのランクが設けられており、難易度別に、認定アソシエイト認定、プログラマー認定、3Dアーティスト試験、認定エキスパートとなっています。
Unityは、3Dゲームの開発や、VRやARなどのXR系と呼ばれる分野のコンテンツ制作で多く活用されており、いまやゲームプログラマーにとって欠かせない技術と言えるでしょう。

試験関連記事:ゲームプログラマーに必要な資格とは!?転職に有利な資格もご紹介

年収をアップする方法

年収をアップさせるためには、ゲームプログラマーとしての実績を積んで視野を広げ、複数の言語を習得するなど、スキルを磨くことが重要です。加えて、スケジューリングや業務の割り振りなどを行い、複数のプログラマーを管理するメインプログラマーにステップアップすると、年収も上がりやすくなります。
また、平均年収の高い大手ゲーム会社に転職する方法も考えられます。ゲーム業界のなかでは年収が比較的高いと言われる、スマホなどのソーシャルゲーム業界を狙うとよいでしょう。

未経験からゲームプログラマーになるための方法

近年では、ゲームアプリの需要が高まっているため、プログラミング未経験でもゲームプログラマーとして採用される可能性はあります。ただし、まずは簡易なプログラミングやテスト・デバッグなどの単純な仕事から入り、ステップアップしていくケースがほとんどです。以下では、未経験からゲームプログラマーになるための方法を紹介します。

書籍・オンラインサイトで独学する

書籍やオンラインサイトを使った独学は、気軽に勉強を始められる点がメリットです。無料で利用できる動画サイトやオンライン学習サイトも多くあります。ただし、独学にはコツや忍耐が必要となるため、慣れていないと挫折してしまうおそれがあります。すでにプログラマーやITエンジニアとしてプログラミングを経験している人にとっては、取り組みやすい方法です。

プログラミングスクールで体系的に学ぶ

独学よりもコストはかかりますが、プログラミングスクールを活用すれば、確実かつ短期間でスキルを習得できます。提供されたカリキュラムに沿って学習を進められるほか、現役エンジニアなどのプロの講師に直接質問できる点もメリットです。

未経験可の募集を探す

プログラミングの実務経験がない場合は、未経験可の求人に応募しましょう。実際に「業界未経験歓迎」と記載されているゲームプログラマーの求人もあります。スキルや経験が足りなくても、やる気がある人には転職後にスキルを習得できる環境を用意している企業もあるため、検討してみてください。

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