ゲームプログラマーになるには?仕事内容や年収、必要なスキルを紹介

最終更新日:2024年5月23日

ゲーム業界は年々拡大を続けており、経済産業省によると2023年のゲームソフト指数は2015年と比べて3倍を記録しました。ゲームの市場規模としては2020年以降3年連続で2兆円を超えており、2012年時点と比較して約2倍に成長しています。このような市場拡大を受け、ゲームプログラマーに対する需要も高まっています。

ただし、一般的なプログラマーと異なり、ゲーム開発エンジンの利用などゲーム業界特有の技術スキルを求められる傾向にあることが、ゲームプログラマーを目指す上でのハードルとなっています。

この記事では、ゲームプログラマーになりたい人に向けて、仕事内容やスキルの磨き方などについて解説します。

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この記事のまとめ

  • ゲームプログラマーは、ゲーム内のイベント、キャラクター、描画の制御といった開発を行う
  • ゲームプログラマを目指すにあたって、プログラミング経験があれば活かすことができる
  • スマホやタブレットの普及に伴いゲーム市場は年々拡大しているため、ゲームプログラマーの将来性も期待できる

ゲームプログラマーとは

ゲームプログラマーはゲームの仕様書、設計書に従ってゲームをプログラミングする職種です。ゲームが動く形に直接組み立てていくのはゲームプログラマーの仕事なので、ゲーム開発においてゲームプログラマーは欠かせない存在です。

ミスがあると納期に遅延が生じたり、ゲーム発売後にバグが発覚したりするなど、責任のある仕事です。しかし、ユーザーの人生に彩りを与えられるやりがいのある仕事でもあります。

ゲームプログラマーの仕事内容

ゲームプログラマーの仕事内容について解説します。一般的にゲームプログラマーは、ゲームの企画や仕様に合わせて次のような開発を行います。

  • ・ゲーム内のイベント制御

    ・キャラクターの制御

    ・描画の制御

    ・サウンドの制御

    ・UI制御

ただし、ゲーム制作の現場では、開発の中でも業務が細分化されている場合もあります。上記の業務の一部を専門的に行う「描画プログラマー」や「サウンドプログラマー」が配置されていることもあります。

また、企画に対する仕様の決定や設計書の作成など、一般的な「SE」としての業務を担うこともあるでしょう。ゲームプログラマーは業務範囲が明確になっていないケースがあり、幅広い業務を担当することも珍しくありません。

ゲーム開発の環境構築

ゲームを開発する上で、まず開発する環境がなければいけません。開発する環境を構築するのも、ゲームプログラマーの仕事です。

ゲームを動かすゲームエンジンはUnityやUnreal Engineなどさまざまあり、また使用するプログラミング言語や開発環境も異なります。つまり、作成するゲームの仕様やプラットフォームにあわせて、開発環境を構築しなければなりません。ゲームメーカーによっては、オリジナルのゲームエンジンも使用することがあります。

プログラミング

ゲームの企画や仕様に沿って、プログラミング言語を使用してゲームをつくりあげていきます。プログラミング言語はC言語やC#、Java以外にもSwiftなどを使用することがあるため、それらの知識を求められます。描画やサウンドなどプログラミングの対象によって使用するプログラミング言語が異なるため、複数のプログラミング言語が扱えると、ゲームプログラマーとして重宝されます。

プログラムのテスト、不具合の修正

作成したゲームを実際にテストプレイし、見つかった不具合を修正します。ゲームの場合は不具合だけでなく、操作性や快適性など改善点を見つけていくこともテストの重要な目的です。

場合によっては、多くのテスターを用意してテストを実施したり、開発中のゲームを一般の人に公開してプレイしてもらい、不具合や改善点を報告してもらうケースもあります。

関連記事:ゲームプログラマーとは - 仕事内容をわかりやすく紹介します

エンジニア未経験からゲームプログラマーになるには

エンジニア未経験からゲームプログラマーになるには、専門学校やプログラミングスクール、大学に通う方法や、独学で技術を習得し目指す方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分に合うかどうかや、ライフスタイル・金銭面なども踏まえて比較検討すると良いでしょう。それぞれの目指し方について解説します。

専門学校やプログラミングスクールに通う

専門学校やプログラミングスクールでは、実践的なプログラミングを学習します。具体的には、複数のプログラミング言語を学び、実際にゲームを作成しながらゲームプログラマーとして必要なスキルを身につけます。

スクールでは、オリジナルのゲームを作る場合が多く、転職活動の際にはポートフォリオとして提出できることも少なくありません。ポートフォリオは技術力の証明になり、採用面談時のアピールにつながる可能性もあります。

プログラミングが学べる大学に進学

大学では、情報学部や理工学部などでプログラミングを学ぶことができます。ただし、専門学校やプログラミングスクールとはやや異なり、大学で学ぶのは実践的なプログラミングよりも、アルゴリズムなどの理論を学ぶことに重点が置かれます。

理論を中心に学習しておくと、どのプログラミング言語でも応用が利くため、新しいプログラミング言語を学ぶときでもスムーズに習得ができます。また、プログラミング以外のことも幅広く学ぶため、大卒では年収も高くなる傾向にあります。

独学でゲームを開発する

開発環境さえ揃えられれば、独学でゲームを開発して公開することも可能です。PCゲームやコンシューマー向けゲームを個人で作成するのは大変ですが、スマホゲームでは個人で作成して公開している人も少なくありません。

ゲーム開発を独学で学ぶには、書籍や関連サイトを利用すると良いでしょう。また、たとえばUnityであればアセットストアに効率よくゲーム制作ができるアセットが多数あります。これらを利用することで、独学でゲームを開発できます。

関連記事:
ゲームプログラマーへ転職する方法は?仕事内容や将来性も解説
未経験からゲームプログラマーになるには?業界別採用傾向も紹介

ゲームプログラマーに転職するには

ゲームプログラマーに転職する流れは、これまでの経験や現状の保有スキルによって異なります。またこれから必要なスキルを身につける場合は、どのようなスキルが求められるのかを把握する必要があります。そしてゲームプログラマーといっても対象とするゲームによって必要スキルが異なるので、どのようなゲームを開発したいのかを先にある程度明確にする必要があるでしょう。

エンジニア経験があればプログラミングスキルが活かせる

ゲームプログラマー以外のエンジニア経験があれば、過去のプログラミング経験が活かせるでしょう。過去に使っていたプログラミング言語と、ゲームプログラマーとして転職した後で使用するプログラミング言語が異なっていても問題ありません。プログラミングの経験で得たアルゴリズムやプログラミング言語の文法などの知識は、強力な武器となります。

ただ、ゲーム開発には分野によって使われているプログラミング言語がさまざまで、場合によっては新しいプログラミング言語を覚える必要があります。

目指す分野によって習得すべき言語は異なる

ゲーム開発といっても目指す分野により習得すべき言語は異なります。ここでは3種類のゲーム開発において使用されるプログラミング言語について紹介します。

こういったプログラミング言語スキルのほかに、ゲーム開発に必要なライブラリやツールをまとめた統合開発環境(ゲームエンジン)の扱い方も習得しておく必要があります。2024年現在、よく使用されているゲームエンジンには、UnityやUnreal Engine 4などがあります。

コンシューマーゲーム開発 C、C++など
スマートフォンゲーム開発 Java、Objective-C、Swiftなど
ソーシャルゲーム開発 Java、HTML5、Rubyなど
コンシューマーゲーム開発の場合

コンシューマーゲーム開発の場合は、ソフトウェアの機能や性能を重視するために、CやC++のような言語で開発します。

求人例:コンシューマ機向けタイトルのゲーム開発

【業務内容】
・コンソールゲームのタイトル固有の処理の開発
・ゲームイベント制御
・キャラクター制御
・UI制御

【求められるスキル】
・ゲームが好きな方
・C、C++の業務での使用経験
・ゲームデザイナーなど他職種と連携を密にして業務を推進できること

【想定年収】
・300~700万円

スマートフォンゲーム開発の場合

スマートフォンゲーム開発の場合は、Java、Objective-C、Swiftなどで開発されます。iPhoneやAndroidのそれぞれに特化して開発するのか、それとも同一のソースコードで両方の環境で動作するように開発するのかによって、使用するプログラミング言語やツールは異なります。

ソーシャルゲーム開発の場合

ソーシャルゲーム開発の場合は、Java、HTML5、Rubyなどが使われます。以前はFlashなども使われていましたが、現在はFlashの開発は終了しており、新たにFlashを使って開発することは極めて少ないでしょう。

求人例:ソーシャルゲーム開発

【業務内容】
・スマホ向けゲームの開発
・自社の新規タイトルの開発および運営

【求められるスキル】
・Unityを使用したゲーム開発経験
・オブジェクト指向言語での開発経験
・Shaderの作成経験

【想定年収】
・450万円~700万円

その他のゲームエンジニアの求人例

そのほかの求人例も紹介します。

求人例:UnityとAR(拡張現実)を用いたテクノスポーツ向けゲーム開発

【業務内容】
・ゲーム機能、デザイン仕様の実装
・高効率かつ再利用性の高いコード設計、開発
・パフォーマンスや品質、ゲームの応答性の確保
・ボトルネックやバグの判別と問題解決
・コードの品質や構成、自動化の維持

【求められるスキル】
・モバイル/ゲーム開発経験(ネイティブアプリ)
・メモリ、スピード、フレームレートを最適化した経験
・3Dゲームエンジン、テクスチャー、アニメーション、GUIスタイル、ユーザセッションの管理経験

【想定年収】
・650~1000万円

ゲームプログラマーに必要なスキル

ゲームプログラマーに必要なスキルは、プログラミングスキルだけではありません。ほかにも複数の必要スキルがあるので挙げていきます。すべてが必須というわけではありませんが、いろいろなスキルを身につけていると転職活動の際に有利になりやすいです。就職できた後にも、プロジェクト内で活躍できる場面が多くなるでしょう。

プログラミングスキル

ゲームプログラマーはプログラミングスキルが必須です。ゲームの企画や構成、シナリオなど、プログラミングで形にする力が求められます。

プログラミングで扱うプログラミング言語はそれぞれメリット・デメリットがあるので、用途に応じたプログラミング言語を選択してゲーム開発を行わなければなりません。どの言語で開発するかは上位職が決めることもありますが、決められたプログラミング言語を使い処理効率の良いプログラミングができるスキルが求められます。

ゲーム開発スキル

ゲーム開発スキルは、プログラミングだけでなくゲームのシナリオや設計を考えるスキルも含めたものです。自分一人でオリジナルのゲームを作れるスキルが求められるということです。実際に規模が大きいゲームを一人で作るのは困難ですが、構想自体は考えられる能力が求められます。

コミュニケーション能力

ゲームに限らずシステムやアプリケーションを開発する場合も、複数の人と連携して作業を行います。このとき、確実に相手と意思疎通が行えるコミュニケーション能力が求められます。

たとえば、ゲームの企画や構成を説明されても、正しく理解できなければ間違った構成のゲームが出来上がってしまいます。このような認識齟齬の違いにより、テストのときに影響が大きい不具合として見つかるケースも少なくありません。

そのため、きちんと考えを相手に伝え、相手からの話を理解できるだけのコミュニケーション能力を身につける必要があります。

数学や物理に関する知識

ゲームプログラマーは数学や物理に関する知識も必要です。

たとえば2Dゲームでは、高校までの数学・物理の知識として、ベクトルや行列、三角関数、確率や統計、運動方程式などが使われます。

3Dゲームでは、大学までの数学・物理の知識が必要です。たとえば、ベクトルや行列の応用、クォータニオン、微分積分、線形代数、幾何学、光学、力学などが使われます。

これらの知識は、画面上のグラフィックスを動かし、衝突判定や物理演算を行うときに必要です。

想像力

ゲームプログラマーには想像力も欠かせません。ゲームのルールや世界観を構築するのは、主にプランナーや企画の仕事ですが、そのルールや世界観を魅力的なものに実装するのは、ゲームプログラマーの仕事といえるからです。

想像力を鍛えるために、相手が考えていることを想像し意図をくみ取るトレーニングをしたり、読書で著者が主張しようとしていることを考えたりする習慣をつけましょう。

英語力

プログラミング言語のドキュメントやリファレンス、ゲームエンジンに関する資料は、最新情報が海外にあるケースが多いです。そのため、英語ができると最新のドキュメントや資料をキャッチアップでき、ゲーム開発に大いに役立ちます。

また、ゲーム会社によっては海外向けのゲームを開発する場合もあります。その際ゲーム内で表示される言語はすべて英語になるため、英語力が身についていると海外向けのゲームを開発できるようになり、仕事の幅が広がります。

関連記事:ゲーム業界の転職市場と職種別に求められる経験・スキルを解説

忍耐力

ゲームプログラマーに限ったことではありませんが、プログラマー全般忍耐力が必須です。プログラミングはスムーズに進むことは少なく、思うように動かないことも多いです。そういった場合、トライアンドエラーで忍耐強く取り組む必要があります。またゲームをリリースしてからもバグの発見作業や対応は必要です。プログラマーのほとんどの仕事は忍耐強く取り組むことが必須といっても過言ではないでしょう。

ゲームプログラマーに向いている人の特徴

これからゲームプログラマーになろうとしている人は、自分がつく職業としてゲームプログラマーに向いているかどうか知りたい人もいるでしょう。そこで、どのような人がゲームプログラマーに向いているのか、特徴を紹介します。後天的に身につけられる特徴もあるので、当てはまっていなくても諦める必要はありません。

ゲームが好き

ゲームプログラマーになる方法はいくつもありますが、どの方法を選んでも、ゲームプログラマーになるためには高い技術力と情熱が必要です。

ゲームが好きであれば、自分の好きなジャンルやテーマのゲームを作りたいというモチベーションが生まれます。

またゲームが好きであれば、ほかのゲームをプレイして、参考にしたり、感想を交換したりすることで、自分のスキルや知識を向上させることができます。

さらに、自分が作ったゲームが多くの人に楽しんでもらえるという喜びを感じることができます。

ロジカルシンキングができる

ロジカルシンキングとは、直感や感覚的に物事を捉えるのではなく、筋道を立てて矛盾・破綻がないように論理的に考え、結論を出す思考法です。

ビジネスの現場では、矛盾の生じない合理的な結論を求められる場面が数多く存在するため、重要なスキルとされています。また、問題解決の際にも原因特定や解決策の立案に効果的な思考プロセスです。

ゲームプログラマーにとっても、ロジカルシンキングは必要不可欠な能力です。ゲームプログラマーは、ゲームの仕様や要件を分析し、それを実現するためのプログラムコードを設計・開発・テストする作業を行います。

この過程では、複雑に絡み合う物事の関係性を整理したり、問題解決の道筋を立てたりすることが求められます。

プログラムを最後まで仕上げる根気のある人

ゲームプログラマーに向いているのはプログラムを最後まで仕上げる根気のある人です。

なぜならば、ゲームプログラマーの仕事は単にプログラミングをするだけではなく、さまざまな工程や作業を行う必要があるからです。

たとえばゲームプログラマーの仕事内容には、以下があります。

開発環境の整備
ゲームを作るために必要なツールやライブラリ、エンジンなどを準備する

プログラミング
ゲームの仕様書に沿って、ゲームの動作や機能、画面や音声などをコードで実現する

動作テストとデバッグ
プログラムに不具合やエラーがないかを確認し、修正する

不具合や機能の改善
ユーザーやクライアントからのフィードバックや要望に応じて、プログラムを改良する

リリース後の対応
ゲームが公開された後も、アップデートや追加コンテンツの開発や配信を行う

これらの仕事は一つひとつが複雑で時間がかかるものであり、チームで協力しながら進めることが多いです。

また、ゲームは常に進化している分野であり、新しい技術やトレンドに対応するためには、自己学習も欠かせません。

したがって、ゲームプログラマーには、プログラムを最後まで仕上げる根気だけでなく、創造力や柔軟性、コミュニケーション能力も求められます。

ゲームプログラマーの仕事に活かせる資格

ゲームプログラマーになるには必須の資格はありません。しかし、ゲームプログラマーの仕事をする際には、以下で紹介するようなITやプログラミングのスキルを証明できる資格が活かせるでしょう。業務効率が上がる、課題発見・解決がしやすくなる、ミスが減るなどの効果が期待できます。資格を取得すれば、自信がつきモチベーションアップにもつながるでしょう。

Unity認定試験

Unity認定試験は、ゲームエンジンUnityを手掛けるUnity Technologies社が認定する資格です。Unityはシェアが高いゲームエンジンであり、2D・3Dのゲームを効率よく開発できるため、Unity認定資格は非常に価値が高い資格といえます。

試験は「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4つの区分があり、さらに対象者別にプログラマー、アーティスト、VR開発者に分かれます。

試験ではUnityおよびC#を使っての2D・3Dゲーム開発を行うための技術力が問われます。試験はCBT方式でいつでも受験できます。

試験時間は、Unity認定アソシエイトが105分、Unity認定プロフェッショナル認定試験が120分、Unityエキスパート認定試験が180分となっています。

Unityは公式が総合学習サイト「Unity Learn」を無料公開しているため、初心者の人はこちらを利用すると良いでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、システムエンジニアやプログラマーなどのIT技術者にとって、登竜門的な資格です。試験はマークシート形式で午前と午後に分かれて実施されます。ITに関する基礎知識を全般的に習得できるため、ゲームプログラミングを行う際にも役立てられるでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語によるプログラミングのスキルを証明する資格です。サーティファイが主催しており、試験は3級から1級までに分類されています。それぞれの級には受験資格が設けられていないため、最初から1級にチャレンジすることも可能です。

3級と2級はマークシート形式の筆記試験ですが、1級はパソコンを使った実技試験です。1級では実際にC言語のプログラムを作成して解答します。試験で使用する環境は、コンパイラが「Borland C++ Compiler 5.5」であり、エディタが「TeraPadまたはメモ帳」が指定されています。特に試験で使われるTeraPadやメモ帳は統合開発環境のような高機能なものではないため、試験対策として、それらのエディタを使用したプログラミングに慣れておいた方が良いでしょう。

Java™プログラミング能力認定試験

Java™プログラミング能力認定試験はサーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する資格試験です。ゲーム開発でもJavaが使用されることがあるため、Java™プログラミング能力認定試験が役立つ場合があります。レベルが3段階あり、1級に合格すればJavaプログラマーとしてのスキル証明に役立ちます。

Oracle認定Javaプログラマ試験

Oracle認定Javaプログラマ試験は、Javaの開発元であるオラクル社が認定するベンダー資格です。「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」と3つのグレードがあり、Javaを始めて学ぶ人から中上級者まで、幅広くスキルを認定します。

試験は選択形式であり、いつでも受験できます。この試験は有名で参考書・問題集や試験対策用の学習サイトがあるため、これらを利用して学習すると良いでしょう。

関連記事:ゲームプログラマーに必要な資格とは?転職に有利な資格も紹介

ゲームプログラマーの平均年収

レバテックキャリアが公開しているゲームプログラマーの求人情報によると、レバテックキャリアのゲームプログラマーの求人における年収の下限平均は約340万円、上限平均は約700万円であり、もっとも年収額が高い求人では1,500万円ほどとなっています。

年収の違いは、転職者の保有スキルや経験年数などにより変動する傾向があります。

ゲームプログラマーの求人・転職情報>

ゲームプログラマーの需要と将来性

ファミ通ゲーム白書 2023によると、2022年の世界ゲームコンテンツ市場は、前年比7.0%減の26兆8005億円でした。また国内のゲーム市場は前年比1.4%増の2兆316億円でした。世界的には巣ごもり需要の現象や可処分所得減少の影響が見られましたが、国内のゲーム市場は伸びている状況です。

世界的に見ればゲーム市場が伸び悩んでいますが、規模としては大きく、コロナ禍で大きく伸びた市場が戻っていないだけでも需要の大きさを感じさせます。さらに国内市場はコロナ禍以降も伸びていて、特にPCゲームはここ数年で大幅に成長しています。2022年のPCゲーム市場規模は、前年比43.2%増の1892億円となりました。

こうした背景を踏まえて、ゲームプログラマーの需要と将来性を確認していきましょう。

ゲームプログラマーの需要

ゲーム市場が拡大傾向にあることから、ゲーム開発に携わる人材の需要も高まっています。ゲームプログラマーはUnityなどの技術や、開発目的それぞれに即したプログラミング言語を習得していることが期待されています。チームメンバーとの連携ができるコミュニケーションスキルも必要です。

これらを満たす人材はまだ少なく、需要に対して供給が満たせていない状況といえるでしょう。

ゲームプログラマーの将来性

ゲーム業界が成長産業であることから、ゲームを開発するゲームプログラマーの将来性も安泰といえるでしょう。

ゲームの開発には、ゲームプログラマーだけでなく、企画を考えるプランナーや、ゲーム開発のプロジェクトを指揮するディレクターなどさまざまな職種が関わっています。ゲーム開発においてゲームプログラマーは、どちらかというと下流工程の仕事にあたりますが、プランナーやディレクターなど上流工程にキャリアアップすれば、年収を増やすことも可能でしょう。

将来の収入のアップを望む方にとって、ゲームプログラマーはゲーム開発に携わるために最初に選ぶべき将来性のある職種といえるでしょう。

ゲームプログラマーのやりがい

ゲームプログラマーには複数のやりがいがあります。何にやりがいを感じるかは人によって異なりますが、ここでは代表的なものを紹介します。ゲーム業界は厳しい面もありますが、やりがいがあるからこそ続けている人も多いでしょう。このように、仕事を行ううえで大変さを感じた際にもやりがいを思い出せば、意欲を維持できることもあります。ゲームプログラマーに限らず、どういったやりがいがあるのかは事前に確かめておくべき内容です。

プロジェクトが完了したときの達成感

ゲーム開発プロジェクトは数年規模になりがちです。途中で開発方針が変わったり、トラブルが発生し進行が止まったりしてしまうことも少なくありません。このように長期間にわたって携わる作業なので、完遂できたときの達成感はひとしおでしょう。苦労が多かった開発ほど、その達成感は大きいはずです。

ユーザーから評価を得られる

ゲームプログラマーが開発に携わったゲームは市場にリリースされるので、ユーザーがプレイすることになります。そしてプレイしたユーザーは評価をします。評価は良いものも悪いものもありますが、ユーザーの評価を受けて次回作に反映させることが可能です。自身のゲーム作りをブラッシュアップできるという点でも、ユーザーからの評価を見られるメリットは大きいでしょう。

ゲームプログラマーに関するよくある質問

ゲームプログラマーに関するよくある質問と回答を紹介します。ゲームプログラマーに興味がある人は、就職するために必要な能力や適性、ゲームプログラミングを学べる場所、ゲームプログラマーの年収などが気になっているようです。こうした疑問をあらかじめ解消しておけば、不安なく転職活動に踏み出せるでしょう。

Q1. ゲームプログラマーになるには何が必要?

ゲームプログラマーになるには、ゲームへの情熱はもちろんですが、プログラミング知識や、チームメンバーや他部署と連携できるコミュニケーション能力も必要となります。ゲーム開発にトラブルはつきものなので、トライアンドエラーを繰り返せる忍耐力も欠かせません。

Q2. ゲームプログラマーの年収はいくらですか?

レバテックキャリアが公開しているゲームプログラマーの求人情報によると、ゲームプログラマーの求人における年収の下限平均は約340万円でした。上限平均は約700万円であり、もっとも年収額が高い求人では1500万円ほどです。

Q3. ゲームプログラミングを学べる大学はどこですか?

情報工学部やメディア情報学部など、その他類似の学部が存在する大学や、ゲームクリエイター向けの専門学校などで学ぶことができます。同様の名称の学部であっても、詳細を見ると学べる内容が違うこともあるので、Webサイトやオープンキャンパスなどをとおしてよく確認しましょう。

Q4. ゲームプログラマーはどんな人に向いていますか?

ゲームが好きという気持ちがあることはマストです。このほかにも、ロジカルシンキングができる人、根気のある人が向いています。また、ゲーム開発は黙々と一人で作業するイメージを持つ人もいますが、実際にはチームメンバーで協力しながら進めます。そのため、コミュニケーションスキルも必要です。

まとめ

この記事では、ゲームプログラマーを目指す上で身につけるべきスキルやその学習方法について解説してきました。ゲーム業界未経験からゲームプログラマーを目指すには、プログラミング言語とゲーム開発エンジンの習得が欠かせません。また、成果物(自主制作ゲーム)を使った実績のアピールをすることが大切です。

実際にゲーム作りを始めると作業自体は地道で、うまくいかずにトライアンドエラーを繰り返すことも多いでしょう。そのため、忍耐強く取り組み続けることでゲームプログラマーとして成長できます。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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