ゲームクリエイターの仕事内容とは?職種ごとに適性や年収も解説

最終更新日:2021年3月29日

ゲームクリエイターは、ゲームの企画・制作などに携わる職種の総称です。複数の職種があり、それぞれ仕事内容や適性が異なるため、どの職種を目指すかを明確にしたうえで転職活動をおこなうべきでしょう。ここではゲームクリエイターと呼ばれる職種の仕事内容や適性、なるためのステップ、年収などを紹介しています。

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1. ゲームクリエイターの職種と仕事内容

まず、ゲームクリエイターの定義を紹介します。

ゲームクリエイターとは、ゲームの企画・制作・進行管理・デザイン・コーディングなどに携わる職種の総称です。つまり、単に「ゲームクリエイター」と言っても具体的にどの工程を担当しているかで職種が変わってきます。

ゲームクリエイターと呼ばれる職種

ゲームクリエイターは主に「マネジメント系」「企画系」「制作系」の3カテゴリに分類できます。それぞれの職種と仕事内容は次の通りです。

マネジメント系

プロデューサー
プロデューサーは、「プロジェクトの管理」や「旗振り」を務める職種と言えるでしょう。制作スケジュールを組んだり、進行状況の管理をしたりと、「管理・統制」に関わる仕事が中心です。また、トラブル対応もプロデューサーの役割になるでしょう。プロジェクトが大きくなればほるほどプロデューサーの責任は重くなり、数百人規模のスタッフをとりまとめながらゲームの完成・リリースを目指すことになります。

ディレクター
ゲームディレクターは、主に開発チームを取りまとめる「監督・リーダー」といえる存在です。プロデューサーよりも現場寄りの役割を担うことが多く、企画・開発・テストすべての工程でスケジュール管理や品質のチェックを行います。また、人材の選出や追加、配置変更、チームの組成など一般的な「ディレクション業務」も重要な仕事です。

企画系

ゲームプランナー
ゲームプランナーは、主にゲームの企画立案から制作、リリース後の収益分析まで幅広く担当する職種です。「企画」と「リリースごとの収益分析」に注力するため、ゲームタイトルのビジネス的な成功に貢献しやすい職種でもあります。企画力や分析力はもとより、市場調査やKPI分析などのマーケティングスキルも要求されるでしょう。

シナリオライター
シナリオライターは、ゲーム内のシナリオを制作する職種です。ここで言うシナリオとは「ゲームのストーリー展開」のみならず「背景」「世界観」などを含みます。また、シナリオの分岐点やキャラクターごとのイベント、会話パターンの構築なども含むため、ゲームの「面白さ」に直接関与する職種とも言えるでしょう。

制作系

ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、ゲームの基本的な動作(ウィンドウやキャラクターの動きなど)や、シナリオに沿ったイベント処理などを、コーディングによって実装する職種です。サウンドクリエイターとともに「ゲームエンジニア」と呼ばれることもあります。シナリオライターが作成した「シナリオ」や「イベントの内容」を具現化していくことが主な役割です。

サウンドクリエイター
サウンドクリエイターは、ゲーム内の音響処理を担当する職種です。プレイ中に流れるBGMや効果音、3D空間を考慮した音響処理などを実装していきます。近年は、3D空間のリアルさを表現するために、数学的な知識を用いた音響処理が求められることもあり、専門性が高い職種のひとつとなっています。技術的な知識・スキルに加えて音楽的なセンスも必要になるため、初心者にはややハードルが高い職種です。

デザイナー
デザイナーは、ゲーム内のキャラクターやオブジェクトなどをデザインする職種です。企画イメージにしたがってゼロの状態からキャラクターを作り出したり、世界観に沿うようなオブジェクトをデザインしたりと、いった役割を担います。デザインは視覚に訴えるため、プレイヤーの「体験」に直結する要素です。そのため、デザイナーの腕がゲームの人気を左右することも珍しくありません。

2. どのゲームクリエイターを目指すべき?なるための方法は?

次に、スキル・経験・適性別に「目指すべきゲームクリエイター」を解説していきます。

管理職、リーダーなどマネジメントの経験がある場合

複数の人材を取りまとめた経験があり、交渉・調整・折衝が苦にならないのであればディレクターやプロデューサーを目指すことがおすすめです。ディレクターやプロデューサーに求められるのは「全体最適を意識した視点・思考」です。したがって、常に広い視野を持ち、俯瞰的に物事を整理する思考に長けていれば、管理系のゲームクリエイターが適していると言えます。キャリアパスとしては、まずディレクターを目指し、数年かけて実績を積んだのちにプロデューサーへの抜擢を待つ、というルートが一般的でしょう。
 

企画系の仕事を経験している場合

ものごとの大枠を決定する作業や、導線設計、分析作業などが得意な場合には、企画系のゲームクリエイターが適しています。「アイディアを出すことが苦にならない」「自分のアイディアが徐々に大きくなることが楽しい」といった要素を自覚しているならば、プランナーを目指してみましょう。プランナーとして実績を積んでいくことで、ディレクターやプロデューサーへの道が拓けてきます。

エンジニア経験がある場合

「トライ&エラーが苦にならない」といった適性を自覚している場合は、ゲームエンジニアが適しています。単独で開発が可能なレベルのプログラミングスキルを身に着けているならば、比較的スムーズにゲームプログラマーへの道が拓けるはずです。また、ゲームプログラマーとして経験を積んでいくと、開発チームのディレクターも視野に入ってきます。

ゲームクリエイターになるための方法

ゲームクリエイターになるための方法としては、以下4つが考えられます。

基礎スキルを身に着ける

まずは独学で基礎的なスキルを身に着けてみてください。現在はUnityやUnreal Engine 4といったメジャーなゲームエンジンが、個人でも簡単に利用できます。こうしたゲームエンジンを触りながら、プログラミング言語の学習も並行していきましょう。ゲームエンジンは「コーディング無しでゲームが制作できる」ことをテーマにしているため、プログラミング言語の勉強が別途必要になるからです。プログラミング未経験者の場合は、Rubyなどコンパイル不要の言語が学びやすいでしょう。

スクールや専門学校へ入学し、実践力を強化

独学よりもスムーズにスキルを身に着けやすい方法です。スクールや専門学校に通うことで、「成果物の作成をゴールとした体系的なスキル」が身に付きます。また、独学では解決しにくいような難題を乗り越えられたり、モチベーションを維持しやすかったりといったメリットもあります。

成果物の作成

自主製作のアプリやゲームなどを実績として提示できれば、ゲームクリエイターとしての採用が近づくでしょう。特にゲーム業界未経験者の場合は、対外的に証明できる実績や経験がないため、自主制作の成果物が重要になってきます。

エンジニアとしての経験を積む

技術力を身に着けるためには、まず他の業界で1~3年程度のエンジニア経験を積む方法もおすすめです。ゲーム業界で使用されている言語は、他の業界でも頻繁に使用されているものが多く、他業界での経験がプラスになるからです。

3. ゲームクリエイターの年収

最後にゲームクリエイターの中でも求人数が多い「ゲームプログラマー」「ゲームプランナー」について年収例を紹介します。

ゲームプログラマーの年収例

【想定年収】350~800万円
年収が高い求人は「コーディングのみならずアイディアの提示もできる人材」「リードエンジニアなどマネジメントも可能な人材」などに集中しています。したがって、コーディング以外の要素(企画力やマネジメント力)も備えていると、高年収を狙いやすいでしょう。

ゲームプランナーの年収例

【想定年収】400~1000万円
ゲームプランナーでは「マネジメント業務も兼務できる人材」「バランス調整や品質改善を任せられる人材」「収益改善のための施策を立案できる人材」などが高年収を提示されやすいようです。

4. まとめ

ゲームクリエイターとは、スマートフォン・PC・コンシューマーを問わず、ゲームの企画・制作などに携わる職種の総称です。それぞれの職種によって仕事内容や適性が異なるため、どの職種を目指すかを明確にしたうえで転職活動をおこないましょう。

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