プログラマーが扱うプログラミング言語は?種類別の特徴や選び方も解説

最終更新日:2024年8月23日

プログラマーとは、システムやアプリケーション、ゲーム開発などの、プログラミングを担当する職種です。各種のソフトウェアは、命令文の集合体であるプログラムでできています。プログラマーは、仕様書や設計に基づいてプログラミングを行い小さな単位のプログラムを作成、それらを結合してアプリケーションやシステムなどを開発します。

コンピュータプログラムはプログラミング言語で記述するため、プログラマーやITエンジニアになるには、プログラミング言語の取得が必須になります。この記事では、プログラマーやITエンジニアを目指す方に向けて、プログラミング言語の種類別の特徴や選び方などを解説します。

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この記事のまとめ

  • プログラミング言語は、ITシステム、アプリケーション、サービスなどを構成するプログラムの記述に用いられる
  • プログラミング言語には様々な種類があり、開発対象によって使い分けられる
  • これからプログラミングの習得を目指す場合には、学習するプログラミング言語の選択から始まる
  • 開発したい対象が定まっていればそれに適した言語を、そうでなければ開発者の需要やトレンド、学習のしやすさなどを基準に選択するとよい

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プログラミング言語とは

プログラミング言語とは、コンピュータに処理を命令する際に使用する言語です。コンピュータは全てのデータを0と1を羅列した機械語で処理をしています。人間が機械語を理解して、使いこなすことは至難の業です。そのため人間が理解できるように、機械語に変換するための中間言語としてプログラミング言語が作られました。

ITシステムやアプリケーション、サービスはこのプログラムを組み合わせて構成されます。よって、これらの開発を業務とするプログラマーにとっては、プログラミング言語の習得は必須です。

プログラミング言語の歴史

1830年頃、イギリスの数学者チャールズ・バベッジは「解析機関」と呼ばれる機械式汎用コンピュータを発明しました。パンチカードのような穴の開いた板を使って命令を入力するもので、広い意味ではじめてのプログラミング言語といえます。

1940年代、電子式のコンピュータが登場、プログラムを機械語やアセンブリ言語で入力できるものでした。機械語は0と1の2進数が並ぶ命令データであり、そのまま人間が理解することは難しいため、機械語の命令セットと対応する英単語を用いたアセンブリ言語が開発されました。

1954年、米国の数学者ジョン・バッカスが世界初の手続き型言語FORTRANを考案、より人間に理解しやすく作られており、複雑な命令が記述可能となりました。また、何度も行われる同じ処理をサブルーチンとしてまとめることができ、プログラムの構造化が可能になりました。

1960年代〜1970年代には、C言語やCOBOLなど現代でも広く使用されているプログラミング言語が登場しています。

1990年代以降、現代のIT業界を支えている多くのプログラム言語が開発されました。オブジェクト指向のスクリプト言語であるPythonが登場したのは1991年、現代ではAIやビックデータ解析に利用されています。また、1996年にサン・マイクロシステムズによりオブジェクト指向言語であるJavaがリリースされ、オブジェクト指向言語が広く受け入れられるようになりました。

高水準言語と低水準言語の違い

プログラミング言語の分類として、低水準言語と高水準言語という分類方法があります。低水準言語とは、0と1のみの機械語やアセンブリ言語など、コンピュータに近い言語を指します。高水準言語は、反対に人間が使う言葉に近い言語を指します。

機械語に近い低水準言語は、コンピュータへの翻訳の手間が少ないため、動作の早いプログラムを作成することが可能です。その一方で、低水準言語は、人間にとって理解が難しいソースコードになる特徴があります。

現在のシステム開発やアプリケーション開発の実務では、人間が理解しやすい高水準言語が多く使われています。ハードウェアなどの進歩により、コンピュータが理解できるよう翻訳するためのコストを重視しなくてもよくなってきていることがその理由の一つです。また、より複雑な処理を記述する際には、人間が理解できる高水準言語でなければ生産性が下がってしまうことも理由となります。

手続き型とオブジェクト指向の違い

プログラムに対する考え方、ルールなどの枠組みをプログラミングパラダイムと呼びます。プログラミング言語の進化とともに、プログラミングパラダイムの主流も移り変わってきました。その中でも、主流だった期間が長いのが手続き型プログラミングとオブジェクト指向です。

手続き型プログラミングは、コンピュータが行う命令、手続きを順番に並べて記載してプログラムを作成するスタイルです。プログラムで記載したいことを細分化して整理することで、効率的に記載することができます。手続き型の代表的なプログラミング言語にはCOBOLやC言語などが挙げられます。

一方のオブジェクト指向は、プログラムで再現するモノ(オブジェクト)を中心にプログラムを設計・構築する考え方です。モノとモノの関係性などもプログラムで表現します。適切にモノを分割して設計することにより、プログラムが部品化されるメリットがあります。プログラムを分割できることで大規模な開発での作業分担が図りやすく、部品化したプログラムは再利用性も高いです。JavaやPythonはオブジェクト指向を採用したプログラミング言語の一例です。

手続き型プログラミングが先に登場し、オブジェクト指向は1980年代以降に普及したプログラミングパラダイムでしたが、以降はオブジェクト指向を採用したプログラミング言語が主流になりました。また、手続き型やオブジェクト指向、その他のプログラミングパラダイムを同時に採用したマルチパラダイムのプログラミング言語も存在しています。

コンパイラ型とインタプリタ型の違い

プログラミング言語の分類として、コンパイラ言語とインタプリタ言語とに分けることもあります。この2つはプログラムの実行方式に違いがあります。

コンパイラ言語は、プログラムを実行する前に事前に機械語への翻訳(コンパイル)を必要とするプログラミング言語です。事前の作業は必要ですが、プログラム実行時には翻訳作業は済んでいるため高速に動作します。C言語やJava(※)などが代表例です。
※Javaは正確にはコンパイルにより中間言語の生成を行い、プログラム実行時にJITの仕組みを使っているためインタプリタ言語の特徴も持ちます。

一方のインタプリタ言語は、プログラムの実行時にプログラムの機械語への翻訳を一行ずつ行う方式です。事前の作業が不要で、動作確認をしながらプログラムを書くような開発スタイルに適しています。PythonやRubyなどはインタプリタ言語です。

なお、スクリプト言語もコンパイラ言語と並べて使われる機会の多いキーワードです。しかし、スクリプト言語は正確には実行方式を表す表現ではありません。スクリプト言語は記述がしやすく可読性が高い言語といった意味合いで、本来実行形式とは関係はありませんが、多くの場合はインタプリタ言語と重なっています。

プログラミング言語を使ってできること

プログラミング言語を使うことで、プログラムを作成し、コンピュータにさまざまな処理をさせることが可能です。プログラムによりつくられたソフトウェアはITシステムやアプリケーションなどと呼ばれます。

ここでは、プログラミング言語を使ってできることを紹介します。

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WebサイトやWebアプリの開発

Webサイトとは、WWW上に存在し、インターネットでの通信により配信するWebページなどのコンテンツを集めたものを指す言葉で、Webアプリはその一種でありWebを経由してアプリケーションの実行を提供します。Webブラウザから参照できるWebサイトは、PC上やスマートフォンからの利用が広く一般に普及しています。

WebサイトやWebアプリの開発では、JavaScript、PHP、Ruby、Javaなどが多く使われています

Webサイトを構成するプログラムは、ユーザーの目に見えるブラウザ上に表示される部分であるクライアントサイドと、ブラウザがネットワークを介して通信し内部的な処理を行うサーバーサイドに分けられます。

JavaScriptは、Webページに動きなど複雑な機能を加えるために使うスクリプト言語で、クライアントサイドでよく利用されます。PHP、Ruby、Javaは、サーバサイドで動作する処理を構築するために用いられます。

スマートフォンアプリの開発

スマートフォンアプリの開発には、Swift、Kotlinなどが使われています。SwiftはiOS向け、KotlinはAndroid向けのアプリケーションを開発することが可能です。

AI・機械学習の開発

AIや機械学習の開発で使われるプログラミング言語では、PythonやR言語が代表的です。

Pythonは、短いコードで高機能なプログラムが記述できます。そのため、企業や大学などの教育機関でも採用されています。また、機械学習のライブラリが充実しており、AI開発のコストを大きく削減できるメリットがあります。

R言語は、統計やデータ解析に特化したプログラミング言語です。主にビックデータの解析や機械学習で利用されています。

業務システムの開発

企業の顧客管理や売上計算の処理など業務システムの開発には、JavaやC#などがよく採用されています。アプリケーションの形式としては、Webやデスクトップアプリケーション、スマホアプリ、CUIなど様々です。JavaやC#などのプログラミング言語には、エラー制御の仕組みが組み込まれており、堅牢なシステムが構築可能です。

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代表的なプログラミング言語の種類と特徴

代表的なプログラミング言語の種類と特徴について紹介します。学習する言語の選択の参考にしてください。

  インタプリタ型言語 コンパイラ型言語
概要 プログラムの実行時に、一行ずつコンピュータが命令を解読できるよう翻訳して実行する方式 プログラムの実行前に、コンピュータが読める状態へ翻訳を行うコンパイルを実施する方式
メリット プログラムを記述してすぐに動作を確認できる
プログラムを1行翻訳して一行実行する繰り返しで実行するため、最後まで完成していないプログラムでも途中までの動作確認ができる
実行の前にコンピュータが解読できるよう翻訳しておくため、高速な処理が可能
デメリット 逐次処理のため、比較的実行に時間がかかる プログラム実行の前に、コンピュータの読みやすい実行形式への翻訳(コンパイル)という手順が必要
プログラムの全てが翻訳可能な状態まで作成してからコンパイルを行わなければならないため、学習難易度が高い
代表的な言語 Python
PHP
Ruby
R言語
JavaScript
Visual Basic(※)
Java(※)
C言語
C#
C++
Go
Swift
Kotlin

※Visual Basicは特定バージョンまで開発環境内のインタプリタでの実行をサポート。Javaはインタプリタ型言語とコンパイラ型言語の特徴を併せ持つ。

JavaScript

JavaScriptは、Webページの見た目や動的な制御を行うために用いることの多いプログラミング言語です。例としては、ブラウザ上でのドラッグアンドドロップ操作やアニメーション表示、フォームの入力チェックなどがあります。これらのWebサイトには欠かせない機能を、JavaScriptは実装できます。そのため、Web開発では非常に高い需要があるプログラミング言語です。

また、Webのサーバーサイドにも利用されるなど、JavaScriptの利用範囲は広がっています。JavaScriptを拡張したTypeScriptも人気上昇中です。

PHP

PHPは、Webアプリケーションの作成に特化したプログラミング言語です。他のプログラミング言語と比較すると、習得の難易度が比較的易しいといわれています。また、PHPの開発者数が多いことも特徴のひとつです。世界中のWebサイトで利用されるソフトウェアであるWordPressも、PHPで開発されています。

Web技術に関する調査サイトW3TechsのUsage statistics of server-side programming languages for websitesによると、2024年7月21日時点で世界中のWebサイトのサーバーサイド処理の76.1%がPHPで作成されています。これは、WordPressというPHPで作られたCMS製品がWebサイト管理システムとして大きなシェアを持っていることが大きな理由です。

Python

Pythonは、AI開発やデータサイエンスなど、さまざまな分野で使われるプログラミング言語です。近年人気が高まり、2024年7月21日時点でプログラミング言語の人気ランキング掲載サイトTIOBEの調査ではC言語、Javaを押さえて1位になっています。

Pythonは、AI開発やデータサイエンスに向けたライブラリが充実しています。このライブラリの多さが、Pythonの人気が高い理由のひとつです。初心者向けの短期間で学習できるプログラミング、AI、データサイエンスの講座も多く、プログラミング初心者に優しいプログラミング言語といえます。

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Ruby

Rubyは、Webサイトの開発で利用されることが多いプログラミング言語です。Ruby On Rails(RoR、Rails)という強力なフレームワークが存在し、生産性と品質の高いWeb開発が可能です。

シンプルな文法なため、習得しやすいプログラミング言語といわれています。Rubyは、日本で開発されたプログラミング言語であるため、学習しやすいことも魅力です。

R言語

R言語は、統計やデータ解析に特化したプログラミング言語です。汎用性はありませんが、データサイエンスやAI、機械学習といった分野で活用されています。

AIをはじめとした先進技術を使うための基盤であるビッグデータにも利用される技術です。

Visual Basic

Visual BasicはMicrosoft社によって開発された汎用的なプログラミング言語です。省略してVBとも呼ばれます。統合開発環境Visual Studioと組み合わせて利用され、GUIを用いてWindowsのデスクトップアプリケーションなどで広く利用されました。

もともとのVisual Basicは1998年に最新版がリリースされ、開発環境は2008年にサポートが終了しています。近年では、開発元のMicrosoftがその後継言語であるVisual Basic .NETもVisual Basicと呼称しています。こちらも、Windowsのデスクトップアプリケーションをはじめ、汎用的に利用できるプログラミング言語です。

また、Microsoft社のOffice製品などで利用できる組み込みプログラミング言語Visual Basic for Applications(VBA)も関連する言語です。

Java

Javaは、さまざまなOSやデバイスの環境で使える汎用性が高いプログラミング言語です。金融系システムなど大規模な基幹システムや、Androidアプリなどの開発で多く使われています。Webサービスやスマホアプリ、デスクトップアプリ、組み込みソフトウェアなど用途は幅広く、現在も高い需要があるプログラミング言語です。

Javaは高性能な機能を多数持っていますが、スクリプト言語よりは記述のルールが厳格なため学習の難易度はやや高いといえます。

C言語

C言語は、半世紀の長い歴史を持つ高い需要があるプログラミング言語です。高い信頼性と処理速度の速さから、現在でも企業のサーバーサイド処理や組み込みソフトウェアなどに用いられています

C言語は、メモリ操作などハードウェアにアクセスするプログラミングが可能です。そのため、コンピュータについての知識を深めることができます。

C言語の習得難易度は、覚える知識が多く難しいといえるでしょう。多くのプログラミング言語は、C言語を参考に開発されています。C言語の知識を習得することで、プログラミングに対する理解を深めることも可能です。

C#

C#は、Microsoft社がC++とJavaをもとにして開発したプログラミング言語です。Microsft社により開発されているため、Windows環境向けのアプリケーション作成に適しています。Webやアプリケーションなど幅広い開発用途に使われており、MSNやBingなど有名なWebサービスにも用いられています。

.NetFrameworkを利用しているため、C言語のようにメモリを意識せずに利用できる特徴があります。Javaとよく似た文法なため、Javaの開発者には習得しやすいプログラミング言語です。

C++

C++は、C言語の機能を拡張して作られたプログラミング言語です。C言語の高速性やハードウェアへのプログラムができる点などを継承しつつ、オブジェクト指向など改良が加えられています。

C++を習得するには覚えるべき知識が多く、習得の難易度は高いプログラミング言語といえます。またC言語と重複することが多いため、習得することでC言語の知識も深まります。

高度な処理をすることができるため、さまざまなアプリケーションから先端技術まで対応可能です。Unreal Engine 4などのゲームエンジンにも採用されており、ゲーム業界のプログラマに必要なプログラミング言語のひとつです。

Go

Goは、Googleによって開発されたプログラミング言語です。2009年に発表、2012年にリリースされており、比較的新しいプログラミング言語といえます。シンプルな構文や軽い動作が特徴であり、近年人気が高まっています。

シンプルで信頼性、生産性の高い開発を行うために作られており、マルチプラットフォームで汎用的に利用可能です。このため、Web、アプリケーション、IoTなど多くの分野で利用されています。

Swift

Swiftは、iOSやMacOS向けのアプリケーション作成に使われるプログラミング言語です。Apple社によって開発されており、Apple社のデバイス用のアプリケーションを作りやすく、シンプルな文法で初心者でも学習しやすい特徴があります。開発環境は基本的にMacOSでしたが、現在ではLinux、Windows環境でも利用可能です。

Kotlin

Kotlinは、Google社によりAndroidの正式開発言語に採用されたプログラミング言語です。Javaを改良して開発されており、Androidアプリ開発で注目が高まっています。Javaと比較すると、文法や構文がシンプルで習得しやすいことも特徴です。Kotlinは、統合開発環境なども独自のものが用意されています。

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プログラミング言語以外の習得すると良い言語

プログラマーがプログラミング言語以外で習得すると良い言語には、HTMLとCSS、SQLがあげられます。HTMLとCSSは、Webサイトの作成時に必要となります。また、SQLはデータベースを操作する際に使います。いずれも、プログラミングで利用するためプログラミング言語と合わせて習得するとよいでしょう。

関連記事:プログラマーに必要なスキル・知識とは?資格や学習方法も紹介

マークアップ言語HTML

HTMLは、Webサイトの画面を作成するために使う言語です。Web開発の現場では、多く使われています。HTMLは、Webサイトのタイトルや段落などの構造を指定します。習得が容易なため、最初に初心者が学習する言語として最適です。

スタイルシート言語CSS

CSSは、Webサイトのフォントや色、背景など見た目を設定する言語です。WordPressのサイトをカスタマイズすることもできます。

データベース操作言語SQL

SQLはデータベースにアクセスし、検索や登録・更新・削除などの操作を行うための言語です。

各種のITシステムやアプリケーションではデータの継続的な保持が必要となるため、データベースを利用します。プログラムからデータベースにデータを格納し、抽出する際にSQLを用いるため、プログラマーにとっても習得しておきたい言語なのです。

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プログラミング言語の選び方

これからプログラミング言語を学んでプログラマーを目指すには、どのような基準でプログラミング言語を選べばよいでしょうか。プログラミング言語の習得では、目標を持って継続的に学習することが必要です。したがって、自分の興味やキャリアも考慮した言語選択をしたほうが良いです。

ここでは、プログラミング言語の選び方について紹介します。

自分が開発したいものに応じた言語を選ぶ

開発したいもの(ITシステム、アプリケーション、サービスなど)が定まっている人の場合は、自分が開発したいものに応じたプログラミング言語を選びましょう。プログラマーは開発対象によって種類が分かれており、使用するプログラミング言語も異なります。

プログラマーの求人数や需要の多い言語を選ぶ

プログラマーとして就職を目指す場合は、求人情報を参考にしましょう。求人情報で、求人数や需要の多いプログラミング言語を選ぶ方法もあります。人気のあるプログラミング言語を選ぶことで、仕事を見つけやすくなります

関連記事:プログラマーへの就職!就職先別の仕事内容や年収など実情を紹介

プログラマーとしての年収が高くなりそうな言語を選ぶ

求人情報を参照してプログラミング言語を選ぶ場合、プログラミング言語と年収を関連付けて、比較することをおすすめします。一般的に習得難易度が高いプログラミング言語ほど、高年収になりやすい傾向です。学習量と将来目指したい年収とを考えながら、プログラミング言語を選ぶといいでしょう。

関連記事:プログラマーで年収1000万円を目指す方法とは?

学習のしやすさで選ぶ

学習のしやすさを基準として選ぶことも、プログラミング言語選択のひとつの方法です。プログラミング言語自体の難易度と、学習時に参考にできる情報の量が大きなポイントになります。

人気があり高年収が期待できるプログラミング言語であっても、学習でつまづいて習得できなければ無意味です。学習を継続しやすくするには、書籍やインターネットなどで、情報が豊富なプログラミング言語を選ぶことをおすすめします。

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プログラマーの種類別おすすめの言語

プログラマーと一口に言っても、開発対象によりいくつかに大別され、おすすめのプログラミング言語も異なります。こちらもプログラミング言語の選択と同様に、どのようなプログラムを作るプログラマーになりたいかを事前に想定しておくことが望ましいでしょう。

ここでは、プログラマーの種類とおすすめの言語について紹介します。

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Webプログラマー

Webプログラマーとは、Webシステム開発のプログラミングを行うプログラマーです。代表的な開発例は、ECサイトやブログ、CMS、コーポレートサイトなどが挙げられます。

Webプログラマーの仕事は、フロントエンド(ユーザーの目に見える部分)とサーバーサイド(ユーザーの目に見えない部分)の開発に大きく分かれます。

おすすめの言語

フロントエンドは、HTML・CSS・JavaScriptを用いてユーザーインターフェースなどを構築します。CSSに替えてSASS、JavaScriptに替えてTypeScriptが選ばれるケースも近年増えているようです。

サーバーサイドは、データベース操作やAPIの実装などを担当します。サーバーサイドの開発では、PHP、Ruby、Javaなどさまざまなプログラミング言語が使われています。

アプリケーションプログラマー

アプリケーションプログラマーとは、スマートフォンやタブレット端末、PC向けのアプリケーションを開発するプログラマーを指します。スマホアプリのOSは、iOSとAndroidの2種類が主流です。

おすすめの言語

アプリケーションプログラマーは、それぞれのOSに対応するプログラミング言語を使ってプログラミングをします。スマートフォン向けのアプリケーション開発では、iOSではSwift、AndroidではKotlinを使うケースが多いです。また、WindowsのデスクトップアプリケーションならばVisual Basic系やC#などが適しています。

なお、マルチプラットフォームに対応したフレームワーク・ライブラリを使用した開発も少なくありません。

業務システム系プログラマー

業務システム系プログラマーとは、会計システムや生産管理システム、販売管理システムなどの企業の業務システムを開発するプログラマーです。業務システムの開発では、ウォーターフォールという開発手法を用い、要件定義、設計、プログラミング、テストと上流工程から下流工程へと開発を進めるケースが一般的です。

業務システムの開発は、大規模な開発であることも多く、プログラマーは大規模な開発の中の一部分を担当することになります。

おすすめの言語

業務システムは、最新技術よりも堅牢さが求められます。また、大規模開発に向けて構造化のしやすさなどもじゅうしされます。システムの種類にもよりますが、C系の言語やJava、VBなどが多く用いられています。

組み込み系プログラマー

組み込み系プログラマーとは、家電製品や電子機器などを制御するプログラムを実装するプログラマーです。対象となる製品や機器は、洗濯機・エアコン・カーナビなど多岐にわたります。

今後、製品や機器をインターネットとつなぐIoT化が進むと予測されています。それに伴い、組み込み系プログラマーの需要も増加する見込みがあります。

おすすめの言語

組み込み系プログラマーは、C言語やJavaを使用することが多いです。また、稼働環境のリソースに制限があるため、アセンブリなどの低水準言語を利用する場合もあります。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーとは、家庭用ゲーム・スマホゲーム・ソーシャルゲームなどを開発するプログラマーです。主な業務は、キャラクターの動作やイベント処理のプログラミングを仕様書に沿って行います。

おすすめの言語

プログラムの実装には、ゲームエンジンとプログラミング言語を用います。代表的なゲームエンジンとプログラミング言語の組み合わせとして、UnityとC#、Unreal EngineとC++などがあげられます。

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初心者プログラマーにおすすめのプログラミング言語

初心者の方は、どのプログラミング言語を選べばいいか迷う方もいるでしょう。特に難易度の高すぎる言語を選択してしまい学習に挫折することは避けたいです。しかしながら、簡単でも利用できるシーンが限られる言語では役立たないため、バランスのよい言語選択をしたいところです。

ここでは、初心者におすすめのプログラミング言語について紹介します。

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Python

Pythonは、AI(人工知能)やデータサイエンス、Web開発などの幅広い分野で使われているプログラミング言語です。AI関連などのライブラリが豊富で、ITエンジニアからも人気があるプログラミング言語です。

シンプルな文法なため、習得がしやすいことも魅力です。人気のあるプログラミング言語のため、開発者も多く、インターネット上で情報を集めやすい点もおすすめできる理由となります。

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JavaScript

JavaScriptは、WebサイトやWebアプリなどの開発に使用されるプログラミング言語です。Webサイトに動きを与えたり、動画の再生をさせるなどの機能を加えることができます。サーバーサイドの開発やスマートフォン向けアプリケーション開発での利用も広がっており、用途の幅が広く需要が高いプログラミング言語といえます。

ブラウザとテキストエディタがあれば、JavaScriptのプログラミングは始められるため、学習を開始するハードルが低いことも、初心者にとっておすすめできるポイントです。インターネット上の情報も豊富で、ブラウザ上で動作を確認できるため学習時のモチベーションが保ちやすい点もおすすめできます。

Ruby

Rubyは、WebサービスやSNSサイトなどの開発で使用されるプログラミング言語です。Rubyで作成されたWebサービスの例として、食べログやクックパッドなどがあります。

Rubyは、シンプルな文法で初心者におすすめのプログラミング言語です。日本で開発されたプログラミング言語であるため、日本語の書籍やWebサイトなど関連情報も多くあります。

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プログラマーになるための効果的な勉強方法

プログラマーが言語を習得するには、実際に手を動かしてプログラミングすることがベストな勉強方法です。書籍や学習コンテンツなどをインプットとして、プログラミングによるアウトプットとバランスよく実施します。より効率が良い学習にはスクールの活用なども検討するとよいでしょう。

ここでは、プログラマーが言語を習得するのに効果的な勉強方法について紹介します。

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書籍を読む

プログラマーが言語を習得するのに効果的な勉強方法として、プログラミング言語に関する書籍を読んで学ぶ方法があります。初心者向けのプログラミング学習をテーマにした書籍もあり、基礎知識の学習に向いています。

多くの書籍には、開発環境の構築方法やサンプルコードが掲載されていますので、これらをPC上で再現しながら学習すると理解が深めやすいです。

学習サイトを利用する

学習サイトを利用することは、プログラマーが言語を習得するのに効果的な勉強方法のひとつです。近年、オンラインで学習するプログラミング学習サイトが増加しています。学習サイトによっては、チャットやメールで質問もできます。

Progate」や「ドットインストール」などが代表的な学習サイトです。

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スクールに通う

初心者のプログラミング学習は、内容の理解や疑問に突き当たった際に解決する方法が見つけられず、人によっては挫折してしまうケースもあります。そのような場合の挫折を防げる学習方法がスクールを利用することです。スクールならば、疑問点を講師に質問できるため、問題を解決しながら学習を継続することができます。また、効率的な学習のためのカリキュラムが組まれている点も大きなメリットです。

レバテックでは、大学生・大学院生向けの就職支援までサポートするプログラミングスクール「レバテックカレッジ」を運営しています。

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勉強会に参加する

勉強会に参加して、プログラミングの知識を学ぶ方法もあります。疑問点の解消に手を貸してもらえることや、ともに学習する仲間がいることで学習モチベーションが維持しやすいメリットがあります。

全国各地さまざまなテーマで、プログラミングに関する勉強会が開催されています。「TECH PLAY」など勉強会・セミナーのまとめサイトで自分にあった勉強会を探すと良いでしょう。

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プログラマーはいくつの言語を覚えれば良いか

プログラマーは、プログラミングとその関連業務を専門に行う職種です。仕事の幅を広げるためには、複数のプログラミング言語を習得することが推奨されます。

それでは何種類のプログラミング言語を覚えるべきでしょうか。ここでは、プログラマーがいくつの言語を覚えれば良いかについて解説します。プログラマーになったら必要以上に多くの言語を覚えなければならないということではなく、必要に応じて身につけるものといえます。

プログラマーには「何種類覚えればOK」という明確な基準はない

プログラマーにとって、必ず習得すべきプログラミング言語があるという決まりはありません。すなわち仕事で必要なプログラミング言語と、今後使用する予定のプログラミング言語だけを、覚えておけば問題がありません。

プログラミング言語は、必要に応じて習得するものです。明確にやりたいことがある場合、それに向けてプログラミング言語を習得します。そうでない場合は、トレンドや周囲の状況などから、仕事につながるプログラミング言語を習得しましょう。

状況によっては、プログラミング言語が古くなり利用価値が下がることもあります。そのため、長く使われそうなプログラミング言語を選ぶことも大切です。

一つの言語をマスターすることで、別の言語習得が行いやすくなる

必要に応じて何種類もプログラミング言語を覚えることは、大変なことのように思えます。しかし、むやみに恐れる必要はありません。異なるプログラミング言語であっても、プログラミングに関する考え方は共通する部分が多くあります。そのため、ひとつのプログラミング言語をマスターしていれば、応用が効きます

もちろん習得するプログラミング言語の考え方や概要などは、新たに学ばなくてはいけません。それ以外の部分は、記述ルールが多少違うレベルと捉えるといいでしょう。新たなプログラミング言語に取り組むには、自分で調べながらプログラミングを記述できる能力が重要です。

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プログラミング言語を学ぶメリット

プログラミング言語の学習では、プログラミングスキルの習得以外にもメリットが存在しています。IT業界やエンジニア関連職種以外でも役立つスキルや思考を得ることが可能で、以降の学習や仕事でも役立てることができます。小学生や中学生の早期のプログラミング教育が始まった理由でもあり、積極的にメリットを得たいところです。

論理的思考力が身につく

プログラミングでは、一つずつ論理を重ねてプログラムを構築します。論理の構築において、一つでも間違いがあれば矛盾が発生し、正しい動作を得ることはできません。したがって、プログラミングを学ぶことで正しく論理を構築する論理的思考力を身につけることが可能です。

問題解決力が向上する

プログラミングの学習においては、PCの環境による問題やプログラミング記述の誤り、特殊なパターンに向けた考慮漏れなどの問題が多数発生します。これらを解決する経験をプログラミング学習ですることが可能です。問題の分析、対処に向けた解決力の向上などが望めます。

柔軟な思考をもつことができる

プログラミングにおいては、複数の発想を持ち、柔軟な思考を持つことが重要です。プログラムを作成することや、他者の書いたプログラムを参照することで様々な考えに触れる機会を持てます。プログラミングというルールの中で、課題となる物事を実現するために様々な発想とそれを形作ることに取り組むことができます。

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プログラマーとプログラミング言語に関するよくある質問

プログラマーとプログラミング言語について、よくある質問と回答をまとめました。

プログラミング言語には多くの種類があり、用途や難易度がそれぞれ異なります。これからプログラミング言語の習得を目指す場合には、自分の実現したい開発や学習の難易度などを考慮して、言語選択の参考としてください。

Q1. 初心者プログラマーにおすすめの言語を教えてください。

初心者プログラマーには、PythonやRuby、JavaScriptがおすすめのプログラミング言語といえます。それぞれシンプルな文法であったり、書籍やWebサイトが豊富で習得しやすいプログラミング言語です。

Q2. プログラミング言語は全部でいくつありますか?

現在、200種類以上のプログラミング言語が存在するといわれています。

プログラマーにとって、必須のプログラミング言語はありません。まずは仕事で使うプログラミング言語を覚えることが必要です。一つの言語を習得できれば他の言語にも応用が効くため、将来他の言語を覚えることを心配する必要はありません。

Q3. それぞれのプログラミング言語は何が違うのでしょうか?

プログラミング言語により開発できる対象は違います。以下は、よく使う言語の例です。

  • ・Webのフロントエンド:HTML・CSS・JavaScript

    ・Webのサーバーサイド:PHP、Ruby、Python

    ・スマホアプリ:Swift、Kotlin

    ・業務システム:C系言語、Java

    ・組み込みソフトウェア:C言語、Java

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まとめ

プログラミング言語とは、ITシステムやアプリケーション、サービスを構成するプログラムを記述するための言語です。これらの開発を主な業務とするプログラマーにとっては、必須のスキルの一つとなります。

プログラミング言語には様々な種類が存在します。それぞれの言語で得意な用途が違うため、開発対象によって使い分けられています。

これからプログラマーになるためにプログラミング言語を習得するのであれば、開発したい対象があればそれに適したプログラミング言語を選択しましょう。そうでない場合には、エンジニアの需要の高さやプログラミング言語の将来性などを考慮して選択します。また、最初の学習ではつまづきやすいため、学習しやすさも選択の基準の一つです。

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