IT業界は実力重視の傾向あり!高卒・未経験からでもIT人材を目指すための方法高卒・未経験でプログラマーへの転職は可能?スキルなどを解説

最終更新日:2020年8月17日

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プログラマーは、IT業界における登竜門的な職種です。その一方で、専門性とスキルを高めれば、付加価値の高い人材とみなされることでも知られています。また、一般的に学歴よりも実力や学習意欲などが重視されることから、高卒・未経験からでもキャリアを伸ばしていくことが可能な職種です。ただし、未経験の場合は基礎知識やプログラミング言語の習得など、入念な準備を心がけるべきでしょう。ここでは、高卒・未経験からプログラマーを目指す場合に必要なスキルや知識、将来性などについて解説します。

1. 高卒・未経験からプログラマーを目指せるか?

まず、高卒・未経験からプログラマーになれるのか、という点について解説します。結論から述べると、高卒・未経験からでもプログラマーに転職することは可能です。その理由は、以下のとおりです。

専門卒・大卒・院卒では賄いきれない需要

みずほ情報総研の調査(※)によると、近年のIT人材需要を専門卒・大卒・院卒の人材のみで満たすことが難しいとわかります。IT人材は、2030年時点で約16~43万人の不足が予測されているからです。特に中小企業や中堅企業においては、学歴に依存しない採用活動が活発になっていくと考えられます。

※参考:みずほ情報総研「IT 人材需給に関する調査」

IT業界は「実力主義」「適性重視」

これはあくまでも「傾向」ですが、日本のIT業界では一部の大企業を除き、学歴よりも「適性」「経歴」「意欲」を重視した採用が行われてきました。また、異業界・異業種からの転職者も積極的に受け入れてきた歴史があります。近年は理系学部や情報系学部出身者を優遇する企業が増えたものの、中小SIerや中堅規模の企業では、引き続き高卒・未経験の若手を積極的に採用する傾向が続くでしょう。特にエントリーレベルのプログラマーを目指す場合、事前の準備さえ怠らなければ、高卒・未経験からでも転職できる可能性は決して低くありません。どういった準備をすべきかについては、後ほど詳しく紹介します。

2. プログラマーの仕事内容

次に、プログラマーの仕事内容について解説します。ここでは、一般的なプログラマーの仕事内容に加えて、分野別の仕事内容についても整理していきます。

一般的な仕事内容

プログラマーの仕事内容は、「詳細設計」「コーディング」「テスト」に集約されます。段取りとしては、まずSEが作成した基本設計書に沿って詳細設計を行い、詳細設計書を作成します。次に、上位者へ詳細設計書のレビューを行い、承認が下りた段階でコーディングを開始します。コーディングが完了した後は、テストシナリオを作成して単体テスト・結合テストなどを担当する、という流れが一般的です。

分野別の仕事内容

プログラマーの仕事内容は、分野によってやや異なります。分野ごとのおおまかな仕事内容は、次のとおりです。

Web関連
Webの分野におけるプログラマーは、主に「フロントエンド」「サーバーサイド」に分類されます。フロントエンドは、Webサイト・アプリなど「ユーザーの目に直接触れる、もしくは操作する部分」を作る分野です。実際にインストールされるアプリケーション本体を開発したり、Webブラウザに表示される部分の動的な処理を実装したりします。

これに対しサーバーサイドは、サーバー内の処理、つまり「ユーザーの目に触れない部分、操作しない部分」の処理を実装します。ログイン・検索・データ抽出・購入処理・ファイルアクセス・データ取得・加工・集計といった内部処理をはじめ、APIの実装やDBチューニングなどを担当することもあるでしょう。

組み込み系開発
組み込み系とは「家電製品やデジタルデバイスなどの内部に組み込まれた制御用コンピュータに対し、命令・処理を実装する」分野です。近年は、一般的な家電製品に加えて、IoT機器が台頭しているため、組み込み系の分野でもプログラマーのニーズが高まっています。ただし、組み込み系ではハードウェアや電子回路の知識が必要とされるため、高専卒・理系大卒が優遇される傾向にあります。

業務アプリ開発
この分野のプログラマーは「アプリケーションエンジニア」とも呼ばれます。企業内で使用されるさまざまなアプリの開発が主な仕事です。どのようなアプリを開発するかは企業によってさまざまですが、「Webブラウザ上で動作する売上管理アプリ」や「勤怠入力アプリ」などが一般的でしょう。

ゲーム開発
ゲーム開発におけるプログラマーは「ストーリー(シナリオ)に沿ったイベント処理や描画処理の設計、実装」が主な仕事内容です。また、近年は3Dゲーム開発などの分野でゲームエンジンが多用されます。代表的なゲームエンジンとしては、「Unity」「Unreal Engine 4」「Cocos2d-x」などがあります。

汎用系システム開発
1960年代から90年代初頭の日本では、金融機関や公共機関などにおいて、「汎用機」「メインフレーム」と呼ばれる大型コンピュータを使用したシステムを用いるのが主流でした。この汎用機・メインフレーム上で動作する機能の実装を行うのが主な仕事です。この分野のプログラマーは、高齢化が著しく、若年層の参入が少ないことで知られています。

その背景には、汎用系システムからオープン系・クラウド系システムへの移行などがあります。汎用系システムは「レガシーシステム」と呼ばれ、いずれはリプレイス(移行・移設)されるものです。しかし、まだまだ現役で使用されているシステムもあることから、底堅い需要が続いています。最もよく用いられる言語「COBOL」を習得できれば、高卒・未経験からでも目指しやすい分野かもしれません。

3. 高卒・未経験からプログラマーをめざすための知識、スキル

高卒・未経験からプログラマーを目指すためには、次のような「基礎知識」と「スキル」を身に着けておく必要があります。

基礎知識の習得

どの分野を目指す場合でも、「情報技術の基礎知識」は備えておくべきでしょう。具体的にはプログラミングで必要とされる知識(データ構造、アルゴリズム、プログラミング言語)や、コンピュータ自体の知識(CPU、メモリ、バスなど)です。こうした知識は、プログラミング言語の学習によって身に付くほか、資格試験(基本情報技術者試験など)の勉強でも習得可能です。もし独学での習得が難しいと感じたならば、スクールの活用も視野に入れてみましょう。

プログラミング言語とフレームワーク

プログラマーの中でも特にWeb系のプログラマーは需要が高く、採用にも意欲的であるため、高卒・未経験でも採用対象になりやすい傾向があります。Web系でよく使用されるのは、軽量スクリプト言語(Python、Ruby、PHP、JavaScriptなど)です。したがって、これらのうち最低ひとつ、できれば2つを扱えるようになると、応募可能な求人の幅が広がってきます。

また、上記の言語で使用されるフレームワークの知識も習得しておきたいところです。フレームワークとは、開発作業を効率化させるツールの総称で、多くの開発現場では必ずと言って良いほど「プログラミング言語+フレームワーク」の知識が求められます。

代表的なライブラリ、フレームワーク

  • ・Python…Django、Flask

    ・Ruby…Ruby on Rails、Sinatra、Padrino

    ・JavaScript…jQuery、Angular

スキル、知識を証明する手段も忘れずに

学歴にかかわらず、未経験の場合は転職活動において「実績」が提示できません。業務経験が無いわけですから、当然のことと言えます。しかし、何らかの方法で自らの知識とスキルをアピールできなければ、採用にはつながらないのです。

そこで、「実績」を保管するものを準備しておきましょう。例えば、自身で作成・公開したアプリケーションや、プログラミングサイトやコミュニティサイトへの投稿履歴は、実績を代替するものとして認められやすい傾向にあります。

4. まとめ

プログラマーは、また、システム開発の世界では、一般的に学歴よりも実力やセンスなどが重視される傾向が強いです。そのため、専門性とスキルを高めれば付加価値の高い人材とみなされやすく、高卒・未経験からでもキャリアアップを目指すきっかけになり得ます。根気強く基礎知識やプログラミング言語の習得を進めていけば、プログラマーを経て、さまざまなIT技術者として活躍する道が開けるでしょう。

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