今後も中長期的な需要が続く有望職種「プログラマー」を目指そうプログラマーの仕事内容・分野・スキル・キャリアパスを徹底解説

最終更新日:2020年9月10日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

プログラマーは、年々需要が増加している職種のひとつです。プログラミングスキルは独学でも磨くことができるため、未経験からプログラマーを目指す人も少なくありません。ここでは、プログラマーの仕事内容・分野・必須スキル・プログラマーが選択しうるキャリアパスなどの情報を網羅的に紹介します。

1. プログラマーの仕事内容

まず、プログラマーの仕事内容について解説します。なお、プログラマーの仕事内容は、業界や分野によって若干の違いがあるため、ここでは一般的な仕事内容を抜粋して紹介しています。

一般的なプログラマーの仕事内容

一般的なプログラマーの仕事内容は「詳細設計」「コーディング」「テスト」「不具合修正(バグフィックス)」の4つです。具体的には次のような内容です。

詳細設計
詳細設計では、前工程(概要設計や基本設計)で定義された内容に従い「詳細設計書」と呼ばれるドキュメントを作成します。詳細設計書には、機能ごとの処理内容を記述したり、フローチャートでプログラムの動作を視覚化したり、画面や帳票の項目を細かく定義したりと、コーディング作業の指標となるような情報が盛り込まれます。

IT業界で広く使われている開発モデル「ウォーターフォールモデル※」では、SEからの指示や概要設計書・基本設計書をもとに、詳細設計書を作成するため、いわゆる「下流工程」に該当するのが一般的です。

※ウォーターフォールモデル:
システム開発の手順を表す開発モデルのひとつ。各工程が上流から下流へ水が流れるように順番に進むことからこう呼ばれる。

コーディング
コーディングは、詳細設計の次の工程であり、詳細設計書をもとにソースコードを記述していく工程です。詳細設計書に記された内容をどのように実装するかは、プログラマーの裁量に任されています。また、プログラマーの力量次第でパフォーマンスや可読性が変化するため、腕の見せ所でもあります。

ただし、実際の開発プロジェクトでは、プロジェクト内で「開発基準」や「開発標準」といった、開発上のルール(規約)が存在するため、ルールの範囲内でコーディングを行います。このルールには、変数の定義方法や禁止文法・関数などが指定されているため、必ず事前にチェックすべきです。

経験が浅いうちは「言語仕様(プログラミング言語で実現可能なこと)」と「プロジェクトが許可していること」の差異を理解し、ルールに沿ったコーディングを心がけることが大切です。

テスト(主に単体テスト)
コーディングが完了した後は、テストフェーズに進みます。テストフェーズはさらに、「単体テスト」「結合テスト」「統合テスト」「UAT(ユーザー受け入れテスト、検証テスト)」といった工程に分類されます。

このうち、プログラマーが担当するのは主に「単体テスト」です。単体テストは最も基礎的なテストであり、「プログラム単体が詳細設計書に沿って動作しているか」をチェックし、エビデンスとしてまとめます。具体的には、「インプット」「処理」「アウトプット」「帳票レイアウト」「表示項目の内容」などをチェックすることが多いでしょう。

また、単体テストには、テスト仕様書の作成と結果報告書の作成も含まれるのが一般的です。近年は、単体テスト要員としてテスト専門のエンジニア(テストエンジニア、QAエンジニア)をアサインすることもあります。

不具合修正(バグフィックス)
不具合修正(バグフィックス)は、プログラムの不具合や設計ミスを修正する作業です。また、プログラムや詳細設計書の修正後は、再度修正箇所のテストを行い、テスト結果報告書を更新します。

プログラマーの仕事内容についてもっと見る

2. プログラマーが活躍する分野

次に、プログラマーが活躍する分野について解説します。冒頭でも触れたように、プログラマーは分野によって仕事内容に若干の違いがあり、どの分野を目指すかで求められるスキルが変化します。特にプログラミング言語は分野と密接に関係しているため、希望する分野の特徴を理解しつつ、自己研鑽を積むようにしましょう。

Web関連

Web関連のプログラマーは、担当領域によって「フロントエンド」「サーバーサイド」の2つに分類されます。フロントエンドは、Webサイト・アプリケーションなど「ユーザーが直接見て、操作する部分」を構築します。具体的には、端末にインストールされるアプリケーション本体の開発や、Webブラウザ上の動的な表現・動作を実装することが多いでしょう

一方、サーバーサイドは、「ユーザーが見ることのできない、かつ操作できない部分」の処理を実装する領域です。例えば、サーバー内における「ログイン処理」「データベースからの検索・抽出処理」「データ取得後の加工・集計処理」「ファイルアクセス処理」などはサーバーサイドの代表的な処理です。また、インフラエンジニアを兼任し、「シェルスクリプト」や「バッチ処理プログラム」「API実装」「DBチューニング」などを担当することもあります。

組み込み系

組み込み系は、家電製品・デジタルデバイス・IoT製品などに組み込まれる制御用コンピュータに対する命令・処理を実装する分野です。組み込み系はプログラミング言語の知識に加えて、電子回路やハードウェアの知識も必要になるため、ハードルが高いことが特徴です。その反面、IoTの拡大を受けてプログラマーのニーズは拡大傾向にあります。

業務アプリ開発

業務アプリ開発は、企業が業務で使用する専用アプリケーションを開発する分野です。このことから、「アプリケーションエンジニア」と呼ばれることもあります。どのようなアプリを開発するかは、顧客企業の要求によります。「売上管理アプリ」や「勤怠入力アプリ」などは、業務アプリの代表的な例です。

ゲーム開発

ゲーム開発の分野では、ストーリー(シナリオ)に沿った処理やキャラクターの動き、戦闘時の描画処理の設計、実装などを行います。近年はゲームエンジン(ゲーム開発における汎用的な処理を簡単に実装できる開発用プラットフォーム)の発達により、ゲームエンジンの知識も求められるようになりました。特に3Dゲーム開発では、「Unity」や「Unreal Engine 4」「Cocos2d-x」といったゲームエンジンが使用されています。

業務システム開発

業務システム開発は、企業の基幹業務(企業の運営に必要不可欠な業務)をシステム化する分野です。業務システムの実現方法としては、1960年代から90年代初頭にかけて普及した「汎用機・メインフレーム」、サーバーと端末による「クライアント/サーバーシステム」、基幹業務をひとつのパッケージソフトウェアにまとめた「ERPパッケージ」などがあります。

汎用機・メインフレームでは専用言語やCOBOL、クライアント/サーバーシステムでは一般的なプログラミング言語(Cやjavaなど)、ERPパッケージではパッケージ専用の拡張用言語などが用いられます。

3. プログラマーへの転職で活かせるスキル・適性・資格

プログラマーへの転職で活かせるスキルとしては、「プログラミングスキル」が注目されがちです。しかし、以下のようにIT以外の分野で身に着けられるスキルも、評価の対象になり得ます。

プログラミングスキル

プログラミングスキルとは「言語の仕様を把握し、設計書の内容を効率よく確実に実現するスキル」といえるでしょう。代表的なプログラミング言語としては「C言語」「Java」「JavaScript」などがあります。また、初学者でも身に着けやすい言語としては、「Ruby」や「PHP」などが代表的でしょう。RubyやPHPは学習用のリソースが豊富なため、プログラミング学習の第一歩として適しています。

他業界・分野でも身に付けられるスキル

以下は、IT業界以外(技術職以外)でも身に着けられるスキルの例です。こうしたスキルを身に着けることで、例えプログラミングの実務経験がまったく無くても、採用の対象になることがあります。
 

  • ・論理的思考力

    ・ドキュメンテーションスキル

    ・プレゼンテーションスキル

    ・オフィス系ソフトに関するスキル(特に、エクセル・パワーポイント)

適性

プログラマーへの適性は、次のようなポイントで判定できます。
 

  • ・トライ&エラーを繰り返すことができるか

    ・技術を理解していない人間の視点に立ち、仕様・現象の説明ができるか

    ・データ、構造、数字に対して嫌悪感がないか>

資格

プログラマーは実力が最重視される職業であるため、「資格=実務力」とは言えません。しかし、自己研鑽や基礎力の証明とするのであれば、資格は有効な手段のひとつです。

基本情報技術者試験(IPA)
IPAが主催する公的な資格試験のひとつで、開発者の登竜門的な存在といえます。情報技術の基礎を学びつつ、開発の作法や志向を習得できることが特徴です。

言語ごとの認定試験
大抵のプログラミング言語は、スキルレベルの証明のために「認定試験」が設けられています。以下は、認定試験の一例です。
 


プログラマーに求められるスキルや知識についてもっと見る

4. プログラマーになるための方法・道筋は?

では、実際にプログラマーを目指す場合に、どのような方法・道筋があるのかを解説します。

プログラマーとしての基礎力を独力で高める方法

「IT業界での実務経験がない、もしくは開発経験がない」場合は、独力で基礎力を身に着ける必要があるでしょう。基礎力の身に着け方としては、次のような方法が考えられます。

独学による開発、コーディング
まず、書籍やWebサイトを読み込んで基礎的レベルのコーディングを学びます。その後はプログラミングサイトなどを活用し、実際に手を動かしながら基礎力を高めていきましょう。できれば、簡素かつ小規模で良いので、独自にアプリ・ソフトウェアを開発し、テスト・不具合修正までやりきってみてください。未経験者の場合は、開発工程が体系的に身についていないため、小規模であっても設計・開発・テストという工程を経験することが大切です。

スクールの活用
独学における最大の障壁は「トライ&エラーが止まってしまうこと」です。プログラミング言語の学習は、「不具合の発見と修正作業を繰り返しながら言語の仕様・振舞いを覚える作業」とも言えます。したがって、難問に直面してトライ&エラーが困難になると、成長も止まってしまうのです。

こうした事態を打開するためには、エンジニア養成スクールを活用し、「メンター」のサポートを受けながら成果物の完成を目指していく方法がおすすめです。スクールの活用には一定の費用と時間が必要であるものの、上手く活用できれば基礎力習得の時間を大幅に短縮することができます。

まずは「学習コストが低い言語」を学ぶ

プログラミング言語は、それぞれ学習難易度が異なります。一般的にはコンパイル型言語(C言語やjavaなど)は学習コストが高く、スクリプト型言語(PHP、Ruby、Perlなど)は学習コストが低いと言われています。また、スクリプト型言語の中でもRubyやPHPなどは、Web開発の分野で一定の需要があります。したがって、まずは学習コストが低く需要も旺盛なスクリプト型言語に狙いを定める方法がおすすめです。

プログラマーになるための道筋

プログラマーになるための道筋は、「新卒・第二新卒」「中途採用」で異なります。
新卒採用や第二新卒採用では、経験や実績よりも適性・素養を重視する傾向があります。いわゆる「ポテンシャル採用」です。第二新卒の場合は年齢によって実績を求められることもありますが、20代中盤までであれば、十分にポテンシャル採用の対象となるでしょう。したがって、基礎力を養成しながら積極的に転職活動を行うことで、自分に興味を示してくれる企業に出会えるはずです。

一方、中途採用の場合は、事情がかなり異なります。中途採用枠は、原則として経験・実績が重視されるため、これらを補うための対策が必要です。言語知識の証明のための資格取得や、コーディングスキルの証明のための成果物作成など、企業側の要求と自己の力量のギャップを埋める努力を続けていきましょう。ただし、中途採用枠であっても20代であればポテンシャルを評価される可能性も残されています。このあたりは企業の採用方針によるため、転職エージェントのサポートを受けながら粘り強く求人を探してみてください。

プログラマーになる方法についてもっと見る

5. プログラマーの年収

ここでは、プログラマーの年収を実際の求人情報から紹介します。

マーケティング企業(フロントエンドエンジニア)
【想定年収】400万円〜
【業務内容】フロントエンド開発運用における環境改善・課題解決、フロント・API要件定義、開発・実装・保守作業、障害対応
【求められるスキル・経験】要件定義スキル、JavaScript・HTML/CSSの3年以上の経験

コンシューマ向けゲーム開発企業(ゲームプログラマー)
【想定年収】500~850万円
【業務内容】ゲームの仕様設計・プログラミング・デバッグなど一連の開発業務
【求められるスキル・経験】ゲームプログラマーとして開発経験5年以上(ただし、プログラミングスキル次第で、経験年数は不問)

業務システム開発・導入企業
【想定年収】350万円~
【業務内容】業務システムの導入における開発など
【求められるスキル・経験】業務用パッケージの導入経験、拡張用言語でのプログラミング経験、業務用パッケージを適用したシステムの運用・保守経験、何らかのシステム開発経験

プログラマーの年収は、経験年数やスキルレベルによって変動します。一般的には、経験年数に比例する形で年収があがっていきます。また、近年はワークライフバランスに配慮する企業が増えたことや、プログラマーの人材不足などの理由から、プログラマーの労働環境は徐々に改善されつつあります。近年では、深夜残業が常態化するような過酷な長時間労働を強いられるケースは稀です。

6. プログラマーの将来性・キャリアパス

最後に、プログラマーの将来性やキャリアパスについて解説します。

将来性

昨今、デジタルトランスフォーメーションが叫ばれているように、日本企業では「レガシーシステムから新システムへの移行」が課題となっており、新旧の技術を理解しつつ、橋渡しができる人材が求められています。こうした人材の多くはプログラマーであり、今後10~15年スパンで見れば間違いなく需要は伸び続けるでしょう。また、IoTやAIなど先端技術の活用にもプログラマーの力は不可欠です。したがって、プログラマーの将来性は高いと言えます。

キャリアパス

「プログラマーからSE」「SEから上流SE(要件定義および基本設計フェーズを担当するSE)」というキャリアパスが一般的です。また、上流SEの次のステップとしては、「PM(プロジェクトマネージャー)」や「ITコンサルタント」があります。マネジメント志向が強ければPMへ、専門性を高めて提言者としての価値を追求する場合はITコンサルタントへとキャリアアップすることも視野に入るでしょう。

プログラマーのキャリアパスについてもっと見る

7. まとめ

技術者不足が叫ばれる日本で、プログラマーは年々需要が増加している職種のひとつです。また、プログラミングスキルは参考書やWebサイトなどを通して独学でも磨くことができるため、未経験からプログラマーを目指す人も少なくありません。今後はあらゆる分野でプログラマー的思考が必要になるとも言われており、高年収・ハイキャリアのきっかけになりうる職業だといえます。

ITエンジニア・Webクリエイターの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ

社内SEの求人・転職一覧