独学でプログラマーを目指すには?習得方法や役立つツールを紹介

最終更新日:2023年11月14日

IT人材は慢性的に不足しており、経済産業省「IT人材需給に関する調査」では2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると予測されています。さらにIPAの「DX白書2021」におけるアンケートでは回答した企業のうち80%以上が質・量ともにIT人材が不足していると感じており、需要の高さを裏付けています。

一方、厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、プログラマーを含めた情報通信業の平均給与は約526万円でした。全体平均の約452万円と比較して、情報通信業では高い給与を得ることができる職種といえます。

需要もあり高い給与を得ることもできるプログラマーという職種、プログラミングが未経験でなおかつ独学で習得してなることは可能なのでしょうか。本記事では、未経験で独学からプログラマーを目指す方に向け、必要なスキルとその習得方法などの目指すためのコツをお教えします。

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この記事のまとめ

  • 独学でプログラマーを目指すことは可能で、今の時代は書籍、動画コンテンツ、ネット上の情報など学習環境も充実している
  • 独学を継続すれば多少遠回りでもスキルは着実に身に付いていくので、挫折を防いで続けることが重要
  • 学習を続けるためには、目標設定、オンラインで仲間を見つけること、難易度の低い言語から入ることなどがおすすめ

未経験から独学でプログラミングを学んでプログラマーを目指せる

プログラミングはパソコン一台でできます。またネット上の情報や書籍も充実しているため、独学でもプログラミングを学んでプログラマーを目指すことが可能です。動画やプログラミングを入力して実行してみるようなツールも充実していて、独学でもスクールに近い形でプログラミング学習ができます。

しかし、オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」を運営するキラメックス株式会社が2021年に行った「プログラミングのスキル習得に関する調査」では、「独学で十分な知識が身に付いた」と回答したのはわずか5%であり、半数以上が十分な知識が身についていないという結果でした。

このことから、未経験から独学でプログラミングを学ぶことはできても、十分な知識を得るには難しいといえます。そのため、独学でプログラマーを目指すためにはどうしたらいいか、独学でプログラミングを学ぶことのメリット・デメリットを知り、効率的に学ぶポイントを押さえる事が重要です。

プログラミングを独学する前に知っておきたいこと

プログラミングは独学でも習得可能ということでしたが、プログラミングを独学する前に知っておくべきことがあります。それは、そもそもプログラミングはどのようなものかということや、プログラミングを独学で学ぶメリット、デメリットなどです。

そもそもプログラミングとは

プログラミングとは、コンピューターを動かすための指示文です。厳密に言えば、人間が書いたプログラムが2進数に変換され、コンピューターが動きます。コンピューターがプログラムをそのまま理解できるわけではなく、プログラムはあくまでも人間が理解しやすいように作られたものです。いろいろな種類のプログラミング言語があり、得意な処理やロジックなどが異なります。

関連記事:プログラマーが扱うプログラミング言語|種類別の特徴や選び方も解説

プログラミング言語の習得に必要な学習期間・一日あたりの時間

プログラミング言語の習得に必要な学習期間や一日あたりの学習時間は、独学の場合とスクールに通う場合で異なります。とはいえ独学は特に個人差が大きいので、あくまでも目安とお考えください。

独学の場合

独学でプログラミングを学習する場合、1日あたり3~4時間学習すると仮定して、一つの言語をきちんとマスターするのに1年半程度かかります。このくらい学習すれば、一人で基本的なアプリ開発ができるようになるでしょう。

スクールに通う場合

スクールに通う場合、1日当たり5時間程度の学習で、学習期間は3ヶ月~1年程度が相場です。半年以内の短期間でアプリ開発できるレベルまで習得するケースが多いでしょう。独学よりもトータル時間が少なく済む理由は、学習カリキュラムが効率的なことや講師のサポートを受けながらエラー対処ができるので情報収集の時間が減るなどがあります。

プログラミングを独学で学ぶメリット・デメリット

次にプログラミングを独学で学ぶメリットとデメリットです。

プログラミングを独学で学ぶメリット ・学習にかかる費用が安く済む
・自分のペースで学習を進められる
・独学が好きな人は楽しみながら学習できる
プログラミングを独学で学ぶデメリット ・挫折しやすくなる
・問題解決に時間がかかる
・学習が非効率になる可能性がある

プログラミングを独学で学ぶメリット

プログラミングを独学で学ぶメリットを3点解説します。しっかり理解して、学習のモチベーションにつなげてください。

学習にかかる費用が安く済む

プログラミングを独学で学ぶメリットの一つは、学習にかかる費用を安く抑えられることです。例えばオンライン上には無料で利用できるドキュメントやプログラミング学習サイト、コミュニティなどがあります。これらを利用することで、お金をかけてプログラミングスクールに通うことなく基本的なスキルを身につける事が可能です。また、人気のプログラミング言語であれば書籍も多数販売されており、知識を深めることもできます。

自分のペースで学習を進められる

独学では、時間や場所を気にすることなく、自分のライフスタイルにあわせて学習を進められます。例えば、仕事をしながらスキマ時間を利用して学習することもできますし、早朝または夜など、自分の生活スタイルにあわせて学習することもできます。

また、学習したい内容や学習方法についても自由に決められます。そのため日によって特定の部分に絞って学ぶことも、全体を広く浅く学ぶのも自由です。学習時間や場所、学習の進め方などを柔軟に決められる点は、大きなメリットです。

独学が好きな人は楽しみながら学習できる

プログラミングの学習は、自分でプログラムやWebサイトを作り上げるだけでなく、問題も自分で考え解決していくことでスキルを身につけていきます。黙々と手を動かし、自力で物事を進めるのが得意な人にとって、プログラミングの学習は非常に楽しいものでしょう。

問題が解決したときやプログラムを開発したときの達成感、満足感は、スキル向上だけでなくプログラミング学習のモチベーション向上にもつながります。

プログラミングを独学で学ぶデメリット

次にプログラミングを独学で学ぶデメリットとして以下が挙げられます。独学で学んでも十分な知識が得られにくいのは、このデメリットがあるからといえます。独学を始める前に、この点をしっかり押さえておきましょう。

挫折しやすくなる

プログラミングの独習は自由度が高い分、自己管理ができていないと挫折しやすいというデメリットがあります。自分で学習内容を決めてもスケジュールどおりに進められないケースや、難しくて解決できず時間ばかりが過ぎ、挫折してしまうというケースも少なくありません。

また、学習期間が長いとモチベーションの維持が難しくなります。学習の目的やその日のゴールなどを決めておき、モチベーションを維持できるよう工夫が必要です。

問題解決に時間がかかる

独学では、学習途中に発生した問題に対して、自力で解決方法を見つけなければいけません。書籍やWebサイトの情報、オンラインコミュニティなどで質問するなどの手段がありますが、解決には時間がかかります。

プログラミング初心者ほど、複雑な問題が発生すると解決するのは困難です。問題が解決できず学習が止まってしまい、そのまま挫折してしまうということも少なくありません。

学習が非効率になる可能性がある

独学において無料で利用できるWebサイトの情報は非常に有益ですが、その情報が正しいか、自分が学習したいものと合致しているかどうかは自分で判断しなければいけません。例えば、プログラミング言語もバージョンによっては機能が追加されたり廃止されたりするため、知り得た情報が自分の学習環境にあっているかどうかを確認する必要があります。

その結果、情報を収集するまでに時間がかかり、学習が非効率になってしまう可能性があります。

独学でプログラマーを目指す際の6ステップ

プログラマーになるための学習としてプログラムの作成をすることは必須です。しかしながら、闇雲にプログラムを書いてプログラマーとなるためのスキルを身に着けるのは、効率の良い方法ではなく時間を無駄に浪費してしまいます。

効率的に学習を行うためには、学習の計画をたてることが重要です。最初にスキル習得に向けた明確な目標を打ち立てましょう。次のステップでは、目標に対し中間地点となるマイルストーンを配置します。マイルストーンを達成し、充足感を得ながら学習が続けられる計画をたてましょう。

まずは一つのプログラミング言語の習得を目指して、学習目標をたてます。一つの教材を1カ月~3カ月のスパンを目標として身に着けると分量としてはやりやすいかもしれません。学習に割ける時間は人によって違うため、期間は人によって変わってきます。しかし、期間を長くとりすぎるとモチベーションの低下が発生する恐れがあるため、長すぎない範囲で成果が出るように取り組みます。

このような計画をたてるにあたり、下記のポイントを理解して自分の成長する方向性を決めておくことが重要です。

関連記事:
プログラマーの仕事内容をわかりやすく解説!必要なスキルも紹介
プログラマーになるには|未経験から独学で目指す方法を紹介

1.何から始めるべきか理解する

学習の計画が重要ということでしたが、そもそも何から始めるべきかが理解できていないと適正な計画を立てられません。とはいえプログラミングの全体像も実際のどのような仕事があるのかも最初は把握できていないはずなので、完璧に理解するのは困難です。

そこでおすすめの方法は、どんな仕事をしたいのか、そのためにはどんな言語が必要か、どのようなスキルが必要か、どのような教材が必要か、といった形で順序だてていくことです。完璧主義になりすぎるとプログラミング学習を始められませんが、闇雲に始めるのも非効率です。

そのため、ある程度しっかりとやるべきことを理解し、多少わからないことがあっても進めていく、といった切り分けが良いでしょう。

2.プログラマーになり何を開発したいのか目的を定める

プログラムには多くの種類が存在しています。その実行形態や利用分野から大きなグループ分けがされており、作り方もそれぞれ別です。全てを知っていることが一番ですが、範囲が広大なため、まずは一つの分野に絞った学習が未経験者で独学の場合には適しています。

業務システム系

  • ・コンソールアプリ

    ・デスクトップアプリ

    ・Webアプリ

Webサービス、サービス開発、ゲーム系

  • ・Webアプリ(クライアントサイド、サーバーサイド)

    ・スマートフォンアプリ

    ・コンシューマーゲーム

3.開発目的や習得のしやすさに着目した言語選びを行う

プログラミング言語によって、利用用途と習得難易度は分かれています。自分の取り組みたい分野、その需要、習得難易度を勘案して、最初に学習するプログラミング言語を選択しましょう。

難易度が高い言語ほど、他言語の学習にも応用可能な傾向があります。しかし、モチベーション維持が難しく、挫折にもつながり得ます。まったくの未経験ならば、難易度が高過ぎず、すぐに形になって動作するプログラムが作れる言語がおすすめです。目に見える成果があがることで、モチベーション維持がしやすいことが重要です。

目的別でオススメのプログラミング言語をご紹介します。

アプリ開発

幅広く様々な種類のアプリ開発を行いたい場合には「Java(ジャバ)」がオススメです。Javaは世界中で利用されている人気のある言語で、情報が多く、学習しやすい環境が整っています。汎用性が高い言語のため、Web、デスクトップアプリ、スマホアプリなど各種の開発分野にも対応可能です。

Javaのプログラマーには、多くの需要があり、選択肢が豊富なこともオススメできる理由の一つです。プログラミング言語としての難易度はやや高めですが、ベーシックな記述ですので一度身に付ければ他のプログラミング言語の学習に応用がききます。

Web開発

Web開発のプログラマーを目指す場合にオススメできる言語が「PHP(ピーエイチピー)」です。
文法はシンプルで分かりやすく、学習難易度は低めです。Webに特化した言語であり、Webページ作成言語として大きなシェアを持っています。W3Techsによる2023年4月14日時点の調査「Usage statistics of server-side programming languages for websites」では世界中のWebサイトのサーバーサイドの80%弱がPHPで作成されているというデータも存在しています。PHPで作成したプログラムは、Web画面として目に見える成果が得やすいため、学習へのモチベーション維持に役立ちます。

AI・機械学習

AI・機械学習といった分野の開発を目指す場合には「Python(パイソン)」がオススメです。プログラミング言語の人気ランキングWebサイトTIOBE Indexの2023年4月のランキングにおいても1位を獲得するなど、非常に人気が高いプログラミング言語です。人気の高いプログラミング言語には、開発情報が得やすく、求人も多いメリットがあります。Pythonは簡潔な記述で学習難易度は低めの言語です。AI・機械学習関連のライブラリが充実しているため、この分野では第一の選択肢となっています。

ゲーム開発

ゲーム開発を行うプログラマーになりたい場合には、「C#(シーシャープ)」、「C++(シープラスプラス)」言語の学習がおすすめです。

C#、C++はゲームの開発で現在主流の言語です。ゲームエンジンUnityを利用する場合はC#が唯一の選択肢となります。ゲームエンジンUnreal Engine等ではC++が有力な言語です。ただし、C++は高難易度の言語のため、他の言語を学習してから身に着けたほうがよいかもしれません。

4.プログラミングの学習サイクルを知る

プログラミング学習はサイクルで回していくことが重要です。サイクルに入る前にゴールの決定や、念入りに行う場合は計画策定とリサーチを行います。最低限ゴールは決めてからサイクルに入ります。サイクルの具体的な流れは以下です。

インプット → アウトプット → 結果の確認 → 調整 → インプット

以上のサイクルで回していきます。まずはインプット中心の学習を行い、次にそれをアウトプットしてみます。アウトプットの結果を確認し、次のインプット、アウトプットのための調整を行います。

もちろんあくまでも基本モデルなので、その時々で臨機応変に変更してください。たとえば、ある程度インプットが進んだ段階ではインプットしながらのアウトプットになるケースも多いです。コードを調べてすぐに書いていくということです。

5.実際に手を動かし既存のWebサイトを模写してみる

実際に手を動かして既存のWebサイトを模写してみることで、プログラミングスキルがアップします。実際に模写することで、コードの流れを把握できるからです。ただし、何も考えずに書けば良いというわけではありません。理解しながら模写することが重要です。処理の内容がわからなければ、検索して意味を理解したうえで模写していく必要があります。

6.ポートフォリオを作成する

ポートフォリオとは、自分のオリジナル作品です。ポートフォリオを作成することで、自分のスキルアップをしつつ自分のスキルアピールにもなります。ポートフォリオは就職、転職でもフリーランスとして仕事を受けるうえでも役立ちます。

独学で挫折しそうなときの対処法

プログラミングを独学する最大のデメリットは、挫折と言っても過言ではないでしょう。学習効率が悪くなることなどについては、遠回りしながらいろいろな知識や情報収集力が身に付くので良い面もあります。また学習を継続さえすればスキルは身に付いてくるので、プログラミング独学の最大の鍵は挫折防止です。そこで、挫折防止のための方法をご紹介します。

独学の大変さをあらかじめ理解しておく

明確な統計データはありませんが、プログラミングを独学する人の90%は挫折すると言われています。つまり10%しか独学に成功できていないということです。ただし統計データを出しているのがプログラミングスクールが多いことから都合の良いように情報を出している可能性や、プログラミングスクールに来ている人は一度独学で挫折している人が多いといったことも考えられます。

複数のことから情報を鵜呑みにはできませんが、独学で挫折する人が多いということは事実でしょう。

質問や相談ができる人を見つけておく

プログラミングの独学で挫折する原因の多くは疑問を解消できないことです。自分で調べてもなかなか問題解決できず、根負けしてやめてしまうイメージです。そこで、質問や相談できる人を見つけておくと挫折のリスクを軽減できます。とはいえ身近にそういった人はいない場合が多いので、ネットのコミュニティなどで質問するのがおすすめです。

目標は細かく設定して達成感を得られるようにする

目標があれば挫折を防げる可能性がありますが、高い目標が一つあるだけでは途中で挫折してしまうかもしれません。すぐに達成できない分やめたくなる可能性も高いからです。そこで、目標を細かく設定するのがおすすめです。細かく設定することで、日々達成感を得られます。

コミュニティやセミナーなどに参加して勉強仲間を見つける

コミュニティやセミナーなどに参加して勉強仲間を見つければ、モチベーションが上がって挫折を防げるかもしれません。一人で独学していると孤独を感じることもあり、楽しめなくなることもあるでしょう。その人の性格にもよりますが、コミュニティやセミナーは挫折対策の一つの選択肢として良いものです。

SNSやブログなどで学習内容をアウトプットする

SNSやブログで学習内容をアウトプットすれば、自分の頭の中の整理になります。またアウトプットを意識して学習するので、より定着しやすいというメリットもあるでしょう。他の人に需要のあるアウトプットになる可能性もあり、収益化につながることもあるかもしれません。とはいえ仮に収益にならなくても、自分のためになるので無駄ではありません。

少ない時間でも毎日学習する

前回の学習から時間が空いてしまうと、学習習慣が抜けてしまったり内容を忘れたりしてしまい、挫折につながる可能性があります。少ない時間でも毎日学習することを習慣化しておけば、自動的に挫折を防げるでしょう。プログラミングに限ったことではないかもしれませんが、継続するためには習慣化が重要です。

独学でプログラマーを目指すのに役立つツール

独学でプログラマーになるための学習をする場合、効率的なコンテンツを選択することが重要です。未経験者向けのレベルで、一ステップごとに成果が確認できるコンテンツをオススメします。

プログラマーの勉強におすすめの本3選

本を利用して学習することのメリットは、体系的に知識を得ることができることです。注意点として、ただ読むだけでは身につきづらいため、本の中に記載されたプログラムを実際に自分のPC上で動かしながら学べるものを選ぶことが大切です。

1冊ですべて身につくHTML&CSSとWebデザイン入門講座

1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座(著:Mana)
Webの基礎となるHTMLとCSSおよびそのデザインを学べます。Web系のプログラマー、コーダーとなる場合には必須の知識です。Webクリエイターにより書かれた本のため、実際に役に立つスキルを身に着けられます。

スッキリわかるPython入門

スッキリわかるPython入門(著:国本大悟、須藤秋良、監修:株式会社フレアリンク)
Pythonを題材としてプログラミングの基礎を学習できる本です。PythonはWeb系、AI・機械学習、IoTなどに活用できる言語ですが、まずは基礎を身に着ける必要があります。本書は、練習問題を交えてPythonを用いてプログラミングの基礎を学べ、未経験者も挫折しづらく学習がしやすい構成となっています。

プログラマーの勉強におすすめのWebサイト4選

プログラミングの学習の選択肢として、Webサイト・サービスやアプリを利用した学習があります。実際にプログラムを作り、確認しながら進めることができるため、未経験者でも学習しやすい環境といえます。

Progate

Progate(プロゲート)は初心者からプログラミングを学ぶことができるプログラミング入門のWebサービス、アプリです。イラスト中心のスライドによる学習を採用しており、文字ベースよりも直感的で、動画よりも自分のペースで進めやすい学習を提供しています。実際にプログラムを作りながら学習を進めるため、スキルも定着させやすくなっています。2022年9月時点で、基礎レベルにあたる20コースが無料で公開されており、HTML&CSS、PHP、Java、Pythonなどの言語を選択することが可能です。

ドットインストール

ドットインストールは3分の動画でのプログラミングの学習を提供しているサービスです。幅広い言語をカバーしており、スマートフォンからも動画視聴可能なため、時間を有効に使った学習に役立ってくれます。

シラバス

シラバスはテキストや動画によりプログラミング、Webサイト構築を学習できるコンテンツを提供してくれるサービスです。丁寧に解説されており、未経験者が最初のステップから学び始めやすいように工夫されています。

Let'sプログラミング

Let'sプログラミングはテキストによるプログラミング学習を提供してくれているサービスです。Java、JavaScript、Python、PHPなどを学習することが可能です。特にJavaについては非常に細かい範囲までコンテンツが作成されており、1ステップずつスキルを身に着けることができます。実際にプログラムを作って動作確認やスキル定着を図る部分については、自分で環境を作って行う必要があります。

独学によるプログラミング学習のよくある質問

独学でのプログラミング学習についてよくある質問と回答を記載します。

Q1. 学習のモチベーションを維持するにはどうすれば良い?

人によって有効な方法は異なりますが、下記の例などが挙げられます。

・マイルストーンを置く
1週間、1カ月や3カ月ごとに目標設定を行うことで、定期的に達成感をえて、実力をつけることができます。

・結果が形になりやすいプログラミング言語を学習する
作ったものが目に見えて結果となるプログラミング言語、プログラミング対象を選んで学習すると、結果が分かりやすくモチベーション維持につながります。Webやスマホアプリなどは結果が目に見えるためおすすめです。

・SNSや勉強会など仲間を作る
独学で一人で学習していると、張り合いや成長度合いを感じづらいです。SNSや勉強会などで仲間を見つけ、互いに情報交換を行うことも学習モチベーションを高める方法となります。

Q2. 独学でプログラミングを勉強すれば副業で稼げる?

独学でプログラミングを習得し副業で稼ぐことは不可能ではありません。

しかしながら、副業で稼ぎたい金額にもよりますが、ハードルは低くありません。副業であっても、対価をもらっている以上、顧客の要望からプログラム化する対象を定めたり、顧客の求める品質を達成する必要があります。これには、設計などのプログラミング以外の知識やスキルも求められます。IT企業への転職をするためのスキル習得よりも、高いレベルとも言えるでしょう。

よほどプログラミングが好き、プログラミングが得意という人でなければ、割に合う副業にするには時間が必要です。

Q3. プログラミングが「難しい」と感じたらどうすれば良い?

プログラミングが難しいと感じるポイントによって変わってきます。例えば、下記のような対策が考えられるでしょう。

・プログラムや参考としているテキスト、Webサイトに書いてある内容が理解できない。
プログラミング言語や学習対象としている教材の選択が間違っているのかもしれません。プログラミングを習得する際は、入門レベルから学習を積み重ねる必要があるため、自分の学習状況に適した教材を選びましょう。

・エラーなどの問題解決ができない。
プログラミングで発生する問題の多くは、他者も経験している問題です。インターネット上に多くの情報が掲載されているため、ヒントを探すとよいでしょう。対象のプログラミング言語やエラーメッセージ、エラー発生個所などを検索キーワードに含めて、必要な情報を得るスキルも高めましょう。

・自分だけでは上手くいかない。
独学が難しいと考える場合には、スクールの利用も一つの選択肢です。コストはかかりますが、ノウハウの詰まったカリキュラム、講師によるサポート、他の生徒との情報交換などメリットも多くあります。
また、メンターと呼ばれる相談相手を探すのも一つの手段です。

誰しも初めてプログラミングを学ぶときは難しいと感じるものです。難しいと感じても粘り強く学習した人だけがプログラミングを習得できるのです。

まとめ

未経験から独学でプログラマーになることは可能です。ただし、自己学習によりプログラミング言語を一つ以上学習し、適性の確認とスキルを身に着けておくとよいでしょう。

プログラミングの学習にあたっては、効率的なスキル習得を図る必要があります。自分の学ぶべき方針、言語を決め、本、アプリ、Webサイトなどのコンテンツを利用して、成果を確認しながら学習を行いましょう。一定の期間で成果が確認できる言語、コンテンツを選択することで、学習を継続するモチベーション維持にも繋がります。

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