プログラマーへの就職|就職先別の仕事内容や年収など実情を紹介

最終更新日:2024年2月9日

プログラマーの仕事はシステムの設計書に基づいてプログラムの実装(プログラミング)を行うことです。その就職先は、SIerやソフトウェア開発会社、企業の情報システム部門などが一般的です。スキルを磨き、経験、実績を積むことによりSEやPMなどへのキャリアアップを図れます。

この記事では、プログラマー職に興味を持つ未経験者に向けて、プログラマーとして就職する方法、必要スキルなどを解説します。

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この記事のまとめ

  • 国内企業の8割程度がプログラマーの人数と質が不足していると回答している
  • 慢性的な人材不足から未経験でもプログラマーとして就職できるチャンスは多い
  • 求められるスキルとして、IT基礎知識以外にコミュニケーションスキルも必要となる
  • IT技術は常に進化していくため、プログラマーは継続的にスキルアップする必要がある
  • Python、JavaScript、PHPなどは需要が高く、スキルを身につけることで就職時に有利となる

プログラマーとは

プログラマーは、プログラミングによってシステム開発を行う職種です。プログラミングを主軸に、設計やテストを行うこともあります。対象とするシステムは幅広く、Webシステム、アプリ、ゲーム、業務システム、AIなどが該当します。

関連記事:プログラマーとは?仕事内容をわかりやすく解説!必要なスキルも紹介

就職の選択肢となるプログラマーの種類

プログラマーとひと口にいっても、企業や携わる業務によってさまざまな種類に分かれます。大きく分けると以下の3種類です。

  • ・Webプログラマー

    ・ゲームプログラマー

    ・アプリケーションプログラマー

それぞれの種類によって活躍する分野が異なり、身につけるべき知識やスキル、言語も違います。プログラマーを目指す際には、漠然と「プログラミングができればよい」と考えるのではなく、何のプログラマーを目指すかを明確にしておくことが大切です。

プログラマーとSEの違い

プログラマーは開発そのものを担当するのに対し、システムエンジニア(SE)はどんなシステムが顧客は求めているかを考え、提案や仕様書の作成を行います。開発の前線で働くプログラマーは顧客ニーズを汲み取り仕様書を作成することはありません。

関連記事:プログラマーになるには|未経験から独学で目指す方法を紹介

プログラマーの就職市場状況

IPA(情報処理推進機構)が公表しているDX白書2023では、日本の企業の8割程度がプログラマーが含まれていると想定されるDXを推進するための人数や質が不足していると回答しています。プログラマーに就職する人が少ないだけでなく、DX推進に必要な高度なスキルを持つ人材も足りていないということです。

つまり、現状のプログラマーの就職市場から見ると必要なスキルを身につければほかのプログラマーとの差別化が図りやすく、転職や就職に役立ちます。

関連記事:プログラマーに必要なスキル・知識とは?資格や学習方法も紹介

今後も需要があるのはDXに対応できるIT人材

DXとは業務効率を高めたり、生活を豊かにしたりする目的でデジタルを利用する流れを指します。
IPAのデジタル時代のスキル変革などに関する調査報告書では、国内企業のおよそ6割がデジタル事業、DXを実施しています。

DXでは、システムを保守管理する人や適切に社内へと浸透できるようにする人が必須で、DXに対応できるプログラマーやエンジニアは重宝されます。

関連記事:プログラマーの将来性と、今後需要が高まるスキル

プログラマーの就職先例と主な仕事内容

プログラマーはコンピューター上で動作するプログラムを作成する仕事です。近年はどのような企業でもITシステム、ソフトウェア、サービスを利用しており、その構成要素であるプログラムは至るところに存在しています。多くのプログラマーが働く企業の例と仕事内容を紹介します。

関連記事:プログラマーのキャリアパスは?キャリアアップに必要なスキルも解説

システムインテグレーター

システムインテグレーター(SI、SIer)は、ITシステムの構築を請け負う業種です。システムを構成するプログラムの開発・改修を行うため、プログラマーが必要とされます。

一般企業の情報システム部門

あらゆる企業において、ITシステムや機器が業務で利用されています。ECサイト、販売管理、在庫管理、顧客管理などのシステム、PC、タブレット、ネットワーク、サーバーなどの機器といった企業のITに関する業務を専門的に行うのが情報システム部門です。

ITシステムの企画、構築、管理、IT機器の導入、設定、管理などを行うため、コンピューターに関するスキルを持った人材が必要とされており、プログラマーもそのうちに含まれます。

自社サービス開発企業

IT系のサービスやコンテンツを展開している企業でもプログラマーは必要とされています。インターネットやクラウドサービスの普及により参入障壁も小さくなっているため、自社で開発したサービスを販売する業態の企業が年々増加しています。

自社の商品であるサービス、コンテンツは定期的かつ長期的にプログラムの改修が発生する場合もあり、運用・保守など開発以外の場面でも業務が発生することがあります。

Webサイト制作企業

あらゆる企業が自社サイトをもつ今日では、Webサイトの作成を専門とする企業も多数あります。Webサイトの作成ではデザインと、Webに表示するためのコーディング(プログラミング)が必要となります。Webサイトにより必要な範囲はさまざまですが、Webサイト開発企業でもコーダー(プログラマー)が必要とされています。

ゲームメーカー・ゲーム制作会社

スマホや据え置きゲーム機向けのゲームを作成、販売するゲームメーカー、ゲーム制作会社にもプログラマーは就職できます。ゲームはプログラムの集合体であるため、プログラマーが必須です。ゲーム制作を行うプログラマーは、ゲームのプログラムのための専門的なスキルや知識が必要とされます。

ITコンサルタントファーム

ITコンサルタントファームは顧客が抱えている問題をヒアリングし、解決するためのプロジェクトを発足したり、解決策を提案したりする企業です。ITコンサルタントファームがプログラミングを行うこともあるので、プログラマーに需要があります。

プログラマーの4つの働き方

プログラマーは環境さえあれば業務ができるため、多様な働き方が可能です。一般的な働き方というとプログラミングを行う会社に所属して開発をします。
このほかにもクライアントの会社まで出向して行う客先常駐や、個人で仕事を請け負うフリーランスもプログラマーの働き方といえるでしょう。これらの働き方の特徴やメリット・デメリットを解説します。

1.自社開発

自社開発とは、製品の企画・開発・運営すべての業務を自社で行う形態です。
自社開発のメリットはスケジュール調整が比較的しやすい点です。また自社であれば意見も通しやすく、プログラマーとしてやりたい分野に関われるのは大きな魅力といえます。

一方で、デメリットは開発の失敗や計画変更などによるカバーもすべて自社内で完結されることです。そのため自社開発はある程度の経験者が求められており、未経験者や新卒採用では狭き門でもあります。

2.受託開発

顧客から依頼を受けてシステム制作を請け負い、指定期日までに納品を行うのが受託開発です。制作物は一度納品するとその後のシステム改修をすることはなく、不具合がない限りは対応しないことがほとんどです。

受託開発のメリットは、DXなどで注目されるIT市場の中で、受託先が比較的大手が多い点が挙げられます。案件が豊富なため需要が安定しており、未経験者でも受託開発プログラマーの採用は活発です。

ただし、受託開発はクライアントの指定する設計やスケジュールで動かなくてはなりません。スケジュール次第では業務量が一時的に増え、さらに下請けになるにつれて報酬と納期のバランスが厳しくなるため、激務化しやすいのがデメリットです。

3.客先常駐

受託企業に出向き仕事をするのが、客先常駐のプログラマーです。職場が異なるだけでその企業の社員ではないため、業務内容は自社開発や受託開発のサポートが中心です。自社に出社することは少なく、報告のために定期的に戻るパターンが多いです。

客先常駐のメリットは、人脈を広げることができ、出向先のため残業時間も比較的少ない点です。自社ではできない大規模なプロジェクトに参加するチャンスもあるため、プログラマーとしてさまざまな経験を積みたい人に向いています。

デメリットは常駐先が固定されず、人間関係や環境を一から築く必要がある点です。また業務内容や分野は選びにくく、スキルアップの限界も問題視されています。

4.フリーランス

フリーランスとは特定の企業に属さず、自分で仕事の営業や受注、納品を行うプログラマーを指します。

フリーランスのメリットは、自分で仕事を選べ休日も自分次第で取得できる自由な働き方です。場所や時間を選ばないため、自分のタイミングで業務を進められるのも魅力の一つでしょう。企業を介さず報酬をそのまま受け取れるため、フリーランスは年収が高いのも特徴です。

一方で、請け負える案件がないと収入はありません。閑散期と繁忙期の差が激しく、安定しないのはデメリットといえます。プログラミングだけでなく、受注するためのやり取りや納品、経理など事務作業も自分一人でやらなくてはならないため、一長一短であることを押さえておかなくてはなりません。

プログラマーの就職が向いている人の特徴

プログラマーには向き不向きがあり、人材不足の背景にはプログラミング適性がない人が多いからという理由もあります。では具体的にどのような人がプログラミングに向いているのでしょうか。プログラマーに求められる資質を挙げます。

知的好奇心が旺盛

プログラミングには知的好奇心が欠かせません。ITの世界は技術の進歩が早いため、常にキャッチアップしていく必要があるからです。知的好奇心があれば楽しく学習でき学習内容の定着が期待できるでしょう。しかし、そうでない場合はモチベーションが上がらず定着率も悪くなります。楽しく学習している人とは差が開くでしょう。

忍耐力がある

プログラミングにおいて、効率や工夫は非常に重要です。効率を考えて工夫できる人とそうでない人では生産性が大きく変わってきます。しかし、作業をなんでも効率化できるわけではありません。どれだけ優れたプログラマーでも、根気強くエラーに対処する作業は必要です。最近は効率が注目される傾向がありますが、忍耐強く粘ることも必須ということを忘れない方が良いでしょう。

物事を論理的に考えられる

論理的思考(ロジカルシンキング)は、プログラミングに限らずどのビジネスシーンでも活用できるマインドです。特にプログラマーが開発するのは「プログラミングで命令された通りに動くコンピューター」仕事で、曖昧な指示や抽象的な命令では動作しません。人間に指示、命令をするとき以上に細かな指示が求められます。

どんな順番で処理し、どのような命令が端的で正確なのか、目的から逆算していかに論理的に組み立てていくかが重要です。この論理的思考はプログラマーにとって大切なスキルであるため、日常的に意識しておくとよいでしょう。

プログラマーとして就職するのに必要なスキル

プログラマーは専門職であるため、必要なスキルは専門性が高いものが目立ちます。基本となるプログラミングスキルからIT知識、業務に活かすソフト面のスキルや具体的な学力などをまとめました。
漠然とプログラマーを目指すのではなく、どんなスキルが仕事のどの場面で役立つのかを考えながら習得することをおすすめします。プログラマーとして備えたいスキルを見ていきましょう。

プログラミングスキル

プログラマーはプログラミングがメイン業務なのでプログラミングスキルは必須です。具体的にどのプログラミング言語のスキルが必要かは、参画するプロジェクトによって異なります。

関連記事:プログラマー未経験者がPythonエンジニアになるには

ITに関する基礎知識

プログラマーにはIT全般の知識が必要です。具体的には、サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティなどに関する内容が該当します。これらの知識があると今の仕事で役立つだけでなく、今後のキャリアアップにも有効です。

コミュニケーションスキル

作業自体は一人で行うものの開発には連携が必要なため、プログラマーはプロジェクトメンバーとコミュニケーションを取る機会があります。そのためプログラマーにはコミュニケーションスキルも重要です。特に自分が書いたプログラムは誰もが理解できるよう説明する必要があるため、分かりやすく解説できるスキルが求められます。

関連記事:女性プログラマーが増加している理由や働くメリットを解説

情報収集力・学習力

IT全般の知識の習得やプログラミングスキルの向上のために、情報収集力や学習力は欠かせません。常にアンテナを張ってトレンドを追い、全般的な知識の情報収集を行いましょう。プログラミングスキルを磨く際は、座学で学んだあとに実際にプログラムを書いたりエラーコードで解決策を検索したりします。

関連記事:30代未経験でプログラマーになれる?勉強方法や学ぶべき言語

数学・語学力

プログラミング言語は英語で書かれていることが多く、英語力はプログラマーにとって求められる知識です。海外とのやり取りも多いプログラマー業界では、ある程度英語ができる人材は重宝される傾向にあります。

また、業務系ソフトの需要は非常に高いといわれていますが、会計システムなどどんなプログラミングにも計算が必要です。思考の回転を早めるためにも、数字には慣れておき数学の地力を上げると役に立つでしょう。

未経験でプログラマーへ就職する方法

プログラマーはプログラムを作成する専門職です。働き方が多様であり、さまざまな分野で活動できることから、IT業界のキャリアスタートとして未経験者が入りやすいのが特徴です。そこで、未経験の人がプログラマーとして就職するために必要となる準備について紹介します。

プログラミングを勉強する

プログラマーは主にプログラミングを行う職業なので、プログラミングスキルが必須です。そのため、就職前にプログラミングスキルを身につけておく必要があります。どの程度のプログラミングスキルが必要か、どの言語を選択すべきかなどは就職したい企業によって変わってきます。プログラミングの世界は膨大なので、就職したい企業に合わせたスキルを身につけるのが得策でしょう。

独学でも知識は身につけられる

独学でプログラミングを勉強しプログラマーとして働く人もいます。プログラミングは書籍や動画が多く、自力でシステム開発を行うことも可能です。

一方で、多数の学習資料があり「どこから手をつけて良いか分からない」と悩むのが独学のデメリットです。まったくの未経験者にとっては独学はおすすめできません。ある程度ITの知識がある人、IT業界の営業や経理などからプログラマーを目指したい人は、独学が向いています。プログラマーとして就職するには独学だと学習スピードも遅くなりがちなため、勉強に必要なスケジュールは十分に計画しておきましょう。

関連記事:独学でプログラマーを目指すには?習得方法や役立つツールを紹介

プログラミングスクールの活用がおすすめ

プログラミングスクールとは、オンラインやオフラインで講師から直接プログラミングスキルを学べるシステムを指します。体系的にプログラミングを基礎から身につけられるのがメリットです。
スクールの中には働きながら通えるものもあるため、生活に合った学習方法を選ぶとよいでしょう。スクールによっては卒業後の就職・転職支援を行うこともあるため、プログラマーになるには近道といえます。

一定以上のまとまった時間を捻出する必要があり、隙間時間では学べないことがデメリットです。

関連記事:プログラマー転職の極意!未経験から成功する方法

未経験可の求人に応募する

未経験でプログラマーとして就職するには、未経験可の求人に応募するのが一般的です。未経験可の求人を出している企業は採用後に教育して人材を育てていく方針なので、スキルアップできる点でもメリットが大きいです。

未経験可の求人は給料的には経験者採用よりも劣るかもしれませんが、ある程度妥協する必要があります。最初は給料が低くてもスキルを身につければ給料は上がりますし、同じ企業で給料が上がらなくてもスキルがあれば転職が可能です。

関連記事:採用面接に活かせるプログラマーの志望動機|スキル、経験別の例文について解説

需要の高いプログラミング言語

2023年時点ではどの言語に需要があるのか、紹介します。まだ就職したい企業や身につけたいスキルが定まっていない方は、需要の高い言語を身につけるのがおすすめです。

関連記事:プログラマーが扱うプログラミング言語|種類別の特徴や選び方も解説

Python

PythonはAI、機械学習の分野で注目が高まっています。AI、機械学習は今後も伸びていく分野と予測されており、長期的に見てもPythonが使えるプログラマーの需要は増加していくといえるでしょう。

JavaScript

JavaScriptはWebアプリ開発で使用されることの多い言語で、フロントエンドとサーバーサイドの両方で使用されます。Webアプリのユーザーの目に触れる表面部分と、内部で処理を行うサーバー側の両方で使われます。

今後もWebアプリには需要があると考えられ、Webアプリ開発に欠かせないJavaScriptの需要は続くでしょう。またWebアプリのフロントエンドは特に業界未経験者に対しても門戸が広いです。そのため、プログラミング初心者にとってJavaScriptを身につけることは大きなメリットがあります。

PHP

PHPは簡易的なWebツール開発などで使いやすいです。今後は企業の業務に合わせたWebツールのニーズが高まると考えられており、PHPの需要はより伸びるでしょう。

PHPは簡易的なツールの開発に使われやすいため、初心者でも扱いやすいです。プログラミング未経験者が最初にPHPのスキルを身につけて求人を探すのも有効な手段の1つです。

プログラマーへの就職や仕事に役立つ資格

プログラマーとして就職する際や、仕事では資格が役立ちます。プログラマーになるために資格は必須ではありませんが、資格があるとスキル補強や評価アップにつながるからです。未経験からの転職の際にも、知識やスキルの証明として活用できるでしょう。具体的に、おすすめの資格を紹介します。

ITパスポート

ITパスポートはITに関する基本を学ぶ資格です。完全に未経験で何から始めて良いか分からない人におすすめです。IT業界へ踏み出すための勉強に役立つでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はプログラマーをはじめとするITエンジニアにとって登竜門的な資格です。ITに関する幅広い知識が問われますが、コンピューターの仕組みを考えて解く問題やプログラミング問題も出題されます。基本情報技術者には一時報奨金や資格手当を支給する企業もあり、スキルアップにはもちろん、一定の評価も得られる試験資格です。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語に特化した問題が出題される試験です。スキルが身につくだけでなく、C言語を扱っている企業やプロジェクトでは評価される資格です。

逆に言えば、C言語を扱っていない企業やプロジェクトでは評価されないにくいため、入社したい企業や参画したいプロジェクトに合わせて資格を検討することも重要です。

プログラマーに就職するメリット

プログラマーとして就職するのは難しいイメージがあり、一部では「激務」「やめとけ」とネガティブな印象を抱かれることも少なくありません。しかし、IT市場で働く中でプログラマーになるメリットは多いです。
ここではプログラマーに就職するメリットややりがいをいくつか紹介します。

努力次第で収入アップを図りやすい

プログラマーは保有しているスキルや経験、あげてきた成果が評価される職種です。生産性の高いプログラマーは企業から重宝されます。努力してスキルを高めれば収入アップしやすいということです。

スキルを磨き経験を積むほどキャリアパスが広がる

プログラマーとしてのスキルを磨けば、多様なキャリアパスを選択できます。具体的には、プログラマーとしてスキルを突き詰める、プロジェクトマネージャーとしてマネジメントに移行するなどがあります。ITコンサルタントとしてコンサルティングに特化する、IT系の会社を起業する、などの選択肢もあります。

業務内容での選択だけでなく、自分の仕事観や生活に合わせた選択もしやすいです。

実績を積んだあとはフリーランスとして独立しやすい

プログラマーとして実績を積めば、フリーランスとして独立しやすいです。フリーランスは仕事を獲得するのが難しいと思われがちですが、フリーランス専用の案件受託プラットフォームも充実しています。

関連記事:プログラマーで年収1000万円を目指す方法とは?

職場環境の自由度が比較的高い

プログラマーとして活躍する場合、受託開発や自社開発、出向先、フリーランスなどさまざまな選択肢から、自分の性格や適性に合わせて選べます。
また、通勤して職場で業務にあたるのが一般的ですが、プログラマーは環境さえあればどこでも働けるため、フルリモートでできる業務や職場も多いです。

「プログラマーはやめとけ」と言われる理由

プログラマーにはメリットがある一方で、やめとけといわれることもあります。では、なぜプログラマーという職業が推奨されない場合があるのでしょうか。プログラマーが働く環境から、ネガティブなイメージがなぜ強いのかを解説します。

納期に追われる場合がある

プログラマーは納期に追われる場合があります。タイトなスケジュールが組まれていると納期に追われやすいでしょう。また計画通りには進まないことも多く、予定していたスケジュールよりも進行が遅れる場合もあります。

企業によっては長時間労働になりがち

プログラマーの実情として、長時間労働が常態化しているという問題点があります。納期がある以上、厳しいスケジュールで仕事を進めなくてはなりません。納期に間に合わせるために一時的に残業や休日出勤が発生することがあります。

ただし、長時間労働はプログラマーだけでなくIT業界全体の問題として捉えられています。最近では長時間労働を避ける取り組みを始めたり、代休制度を充実させたりする企業も見られるため、自分で長時間労働を回避する企業選びも大切です。

集中力が必要なため疲れを感じやすい

プログラミングは、正常に動くかどうかを確認しながら、慎重に記述しなければなりません。1文字のミスでも大きなバグに発展することも多く、業務中は常に集中力が求められるでしょう。

就職後も継続して学習が必要

ITの世界は常に進化しています。そのため、就職後も継続して学習することが必要です。学習をやめるとプログラマーとしての市場価値が落ちてしまうため、継続的に学習していくしか道はないともいえます。

実力主義の場合が多く人によりプレッシャーを感じやすい

プログラマーは実力主義の職種です。努力してスキルを身につければ、市場で評価されます。しかし、スキルが不足していると市場で評価されません。スキルで評価される世界はプレッシャーが大きく、離職に追い込まれるケースも少なくありません。

AIや機械学習などで将来性がなくなるという声もある

プログラマーの仕事はAIや機械学習に奪われるという声があります。事実、プログラマーの業務のうちの一部はAI、機械学習で代替されるでしょう。そのため、特に単純作業しかしていないプログラマーや新たな技術を学んでいないプログラマーは淘汰される可能性があります。逆に言えば、AIや機械学習を使いこなして市場の変化に合わせて進化し続けられるプログラマーは、今後活躍の場を広げられるため、常に最新技術を取り入れ知識を身につけるのが大切です。

未経験可のプログラマー求人例

未経験可のプログラマー求人には具体的にどのようなものがあるのか、レバテックキャリアに実際に掲載されていた求人を例に紹介します。

【フロントエンドエンジニア】
コーディングやCMS構築など
年収:300~700万円
雇用形態:正社員、契約社員

【仕事内容】
主な業務は、コーディングやCMS構築など、Webサービスのフロントエンド開発です。経験やスキルに応じ、最適なプロジェクトに携わっていただきます。

【仕事の特色】
<主な開発プロジェクト>
・Webサービスのフロントエンド開発
・BtoCスマートフォンアプリ開発
・CMS構築
・UI設計

※業界未経験でも、学校などでプログラミングを学ばれた方
同社は、クリエイターおよびエンジニアのスキル強化・拡充に向け、独自の社内研修制度を設けています。

【必須条件】
・Webサービスの開発実務経験(JavaScript、PHP、Rubyなど)をお持ちの方
・キャリアアップしたい方
・自身の可能性を追求したい方
・コミュニケーションを取れる方
・チームワークを重視する方
・チャレンジ精神のある方

【アプリケーションエンジニア】
システム設計~テスト
年収:264~300万円
雇用形態:正社員、契約社員

【仕事内容】
アプリケーションエンジニアとして活躍していただきます。
<具体的な業務内容>
・システムの設計/開発/テストなどの一連の工程
・Webのアプリケーション開発
※スキルやこれまでの経験に合わせてプロジェクトを選定します。着実にスキルアップできる環境です。

<入社後研修>
・対象:未経験エンジニア
・場所:社内
・期間:1~3ヶ月※プログラミングの習熟度に合わせて実施
※目安
・プログラミングや開発に全く触れたことがない場合は2~3ヶ月程度
・スクールや独学で学習経験がある場合は1~2ヶ月程度

<キャリアのスタート>
研修の講師と配属部署のマネージャーが実務可能と判断したタイミングで、実際のプロジェクトに参画します。しっかりと研修を受けられるので、安心してエンジニアとしてのキャリアをスタートできます。

【必須条件】
<経験>
・社会人としての就労(1年以上)

<スキル>
・ひと通りのPC操作
・タッチタイピング

<マインド>
・自らの成長に向けトライできる方
・チームを優先しながら働くことができる方

【アプリケーションエンジニア】
アプリケーション開発(Java・AWS・インフラ)
年収:317~500万円
雇用形態:正社員

【仕事内容】
まずは研修を受けていただきます。

<研修内容詳細>
・AWS基礎トレーニング
・ネットワーク構築基礎
・Linuxサーバー構築
・データベース
・Javaプログラミング
・データ構造とアルゴリズム
・開発プロセスと設計
・AWS Cloud Practitioner資格対策
・AWS Solution Architect Associate資格対策
・AWSでの実装課題演習

※研修進捗などにより、カリキュラム内容は変更になる場合があります。
※研修用ノートパソコンとWiFiが貸与されます。

<研修後の業務>
・ソフトウェア開発(クラウド系)またはインフラ(ネットワーク構築)業務

【必須条件】
<スキル>
・プログラミングの基礎知識を有している方
※Java言語の基礎知識:データ型・演算子・式/制御の流れ/メソッドとプログラム構造/配列とリストとマップ/オブジェクト/入出力

<経験>
・社会人経験が1年以上(アルバイトのみ不可)ある方、またはそれに相当するビジネススキルをお持ちの方
・転職歴が同社を含め3社目までの方
・理系の学部、学科出身の方
※文系卒の場合は、何らかのソフトウェア開発経験がある方(評価、検証業務)

<仕事への姿勢>
・円滑にコミュニケーションを取れる方
・アプリ開発(クラウド系)エンジニア、インフラエンジニアとして長期的に活躍したいと考えている方
※研修後の業務内容として、バックエンドの仕事を想定されています。

求人から見る未経験プログラマーの年収目安

レバテックキャリアの求人を参考にすると、未経験プログラマーの年収目安は300~800万円程度です。求人によって異なりますが、この程度を相場と考えて求人を探すと良いでしょう。未経験プログラマーの方は、目先の収入よりも長期的な視点を持ってスキルアップに集中することをおすすめします。

スキルを身につければ収入は後からついてくる可能性が高いからです。逆に言えば、目先の収入が高くてもスキルが上がらないといずれ自分の市場価値が落ち、収入は上がらずに停滞する可能性が高いでしょう。

プログラマーとして就職後のキャリア形成について

IT業界において、プログラマーへの就職は最終的な目的地ではなく出発点となるキャリアです。プログラマーとして就職したあとに目指していきたいキャリアを説明します。

システムエンジニア(SE)

プログラマーはITシステムやサービス、ゲームなどを形成するプログラムを作る仕事です。このプログラムを顧客の要件からどのように作るかを設計するのがシステムエンジニア(SE)です。SEにはプログラム作成に関するスキルに加えて、システム全体の構築に関する知識、スキルおよび顧客の業務を分析してプログラムでどのように業務を改善するかを考える力が必要とされます。

スペシャリスト

プログラマーとして、より高度にスキルを高めるキャリアです。IT技術の高度化により専門スキルの高い人材の需要は高まっており、AI、IoT、データサイエンスなどの分野に特化したプログラマーは今後も必要とされる人材です。

また、プログラムの構造最適化や開発効率向上のためのフレームワーク構築といったシステムアーキテクトをカバーできるプログラマーとなることでもキャリアアップできます。

プロジェクトマネージャー(PM)

ITシステムの構築を行う場合、プロジェクトという単位で構築全体を管理します。役割分担してシステムを構築するので、複数のSEやプログラマーに作業を割り振ります。このプロジェクト全体の管理を行うのがプロジェクトマネージャー(PM)です。

PMはプロジェクトの責任者として、プロジェクトを成功に導くことがミッションになります。成果物の品質、各担当者のスケジュールなどを管理するマネジメントスキルが必要となる職種です。

Webディレクター

Webサイト制作において、デザイン、Webプログラム、コンテンツというサイト全体を統括する立場となるのがWebディレクターです。システム開発におけるPMと役割が近く、Webサイト制作の全体を把握して、チームを成功に導ける能力が必要となります。

ゲームディレクター

ゲーム制作における全体管理者がゲームディレクターです。ゲームデザイン、ゲームの設計、プログラムの作成、バグの修正といったものづくりの範囲の管理に加え、資金調達や広告なども業務対象に含まれることがあります。

フリーランス

フリーランスプログラマーとして働く選択肢もあります。フリーランスプログラマーの働き方は複数あり、企業と契約して開発現場に通勤する方法もあれば、在宅で仕事を請け負う方法、自分でアプリやシステムを開発して販売する方法もあります。

いずれにしても会社員よりは自由度、選択肢が広くなるでしょう。ただし会社員と違って立場が保証されにくいので、向上心を持ってスキルを磨き、需要のあるエンジニアであり続ける必要はあります。

プログラマーへの就職に関するよくある質問

プログラマーはやや複雑な印象があり、いざ目指そうと思っても基本的な部分が分からないことも多いです。ここではプログラマーへの就職を考えている人向けに、よくある質問をまとめました。
主な就職先や適性、どのようにプログラマーを目指すのかをチェックしていきましょう。

Q1. プログラマーの主な就職先は?

プログラマーを募集しているのはコンピュータメーカーやソフトウェア開発会社、情報処理サービス企業やセキュリティを扱う企業などです。一般企業や官公庁、研究機関でも求人が見られます。しっかりプログラマーとしての実績を積めばフリーランスとして独立もできます。

Q2. プログラマーに向いている人はどんな人?

プログラマーは専門性の高い職業であるため、根底にプログラミングや開発への興味や愛着がある人が向いています。ほかにも、長時間集中力を持続できる人、周囲と適切なコミュニケーションが取れる人も重宝されます。

Q3. どうしたらプログラマーになれる?

未経験者の場合はまずITに関する基礎知識とプログラミングスキルの習得から始めます。独学でも構いませんが、プログラミングスクールなどで学ぶのがおすすめです。基礎能力を証明できる試験資格もあるため、資格取得から始める人も多いです。就職活動の際は、未経験の求人に応募しましょう。

まとめ

プログラマーへの就職というと、「プログラミングの理解が足りず難しく感じる」という人もいます。実際にはプログラマーとはITエンジニアとしてのキャリアスタートに適しており、未経験からでも目指しやすい職業です。
紹介したプログラマーの実態と働き方、未経験からの就職方法を参考に目指してみてはいかがでしょうか。

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