おすすめのプログラミング資格12選!レベルや必要な知識について解説

最終更新日:2024年9月17日

プログラミングには常に新しい技術やツールが登場するため、継続的に学習し、スキルを向上させることができれば、更なる収入アップを期待できます。スキルアップには、目的やキャリアパスに合った資格を選ぶことが肝心です。本記事ではプログラミング関連のおすすめ資格を12選紹介します。各資格の難易度や必要なスキル、目指せるキャリアなどについてまとめました。また、資格取得のメリットや勉強方法、その後のキャリア構築方法についても解説します。本記事を読むことで、どの資格を取得すれば良いか分かるのに加えて、プログラマーに転職するための手順まで理解できます。

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この記事のまとめ

  • プログラミング関連の資格は「IT全般系」「プログラミング言語系」「インフラ系」「マネジメント系」の4種類に大きく分かれる
  • プログラミング関連の資格を取得することには、基礎スキルを証明できたり、最新スキルを習得できたりとさまざまなメリットがある
  • 目的やキャリアパスに合った資格を取得することが重要
  • 学習サイトを活用したりコミュニティに参加したりすることで、学習の効率化やモチベーションアップに繋がる

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プログラミング関連の資格12選

プログラマーやプログラマー志望者が取得したい資格は大きく「IT全般系」「プログラミング言語系」「インフラ系」「マネジメント系」の4つに分かれます。多様な資格がある中で、今回はおすすめのプログラミング関連の資格を12個まとめました。資格ごとに概要や資格の難易度(ITSS)、必要なスキル、目指せるキャリアを解説していきます。

資格の種類 資格名 難易度(ITSS) 主に必要となるスキル キャリア例
IT全般系 ITパスポート(IP) 1 ・ITの基礎知識 ・IT事務
・プログラマー
基本情報技術者試験
(FE)
2 ・エンジニアとしての基礎スキル ・プログラマー
・SE
応用情報技術者試験
(AP)
3 ・エンジニアとしての応用スキル ・プログラマー
・SE
プログラミング
Oracle Certified Java Programmer Bronze:0
Silver:1
Gold:2
・Java ・Javaプログラマー
PHP技術者認定試験 初級:1
準上級:2
上級:3
・PHP ・バックエンドエンジニア
Pythonエンジニア
認定基礎試験
1 ・Python ・バックエンドエンジニア
・AIエンジニア
HTML5プロフェッ
ショナル認定試験
レベル1:2
レベル2:3
・HTML
・CSS
・JavaScript
・フロントエンドエンジニア
・Webデザイナー
インフラ系 ORACLE MASTER Bronze:1
Silver:2
Gold:3
Platinum:4
・データベース
(RDBMS)
・データベースエンジニア
・インフラエンジニア
LinuC レベル1:1
レベル2:2
レベル3:3
システムアーキ
テクチャ:4
・Linux
・クラウド
・サーバエンジニア
・インフラエンジニア
・クラウドエンジニア
シスコ技術者認定 CCT:1
CCNA:2
CCNP:3
CCIE:4
・ネットワーク ・ネットワークエンジニア
・インフラエンジニア
マネジメント系 プロジェクトマネー
ジャ試験(PM)
4 ・マネジメント
・プロジェクト管理
・PL
・PM
ITストラテジスト試験ST) 4 ・コンサルティング
・システム戦略
・ITコンサルタント

関連記事:プログラマーとは?仕事内容や必要なスキルをわかりやすく解説

IT全般系

IT全般系は、IT企業で働くための基礎知識を得られる資格を指します。プログラミングだけでなく、ハードウェア・ソフトウェア、システム開発の手順、セキュリティなど幅広い分野について学べます。IT全般系は職種問わず多くのIT企業で役立つので、キャリアプランが明確に固まっていない方もひとまず受けてみることをおすすめします。

ITパスポート(IP)

ITを活用するすべての社会人が最低限備えておくべき知識を証明する国家資格です。IT資格の中でも難易度が低く、あくまで基礎知識のみに特化しています。プログラマーを目指すならITパスポートを取得するだけでは不十分で、どちらかと言えばIT事務職などを目指す方が目標にしたい資格です。ただ、プログラマー志望者も基本情報技術者試験【FE)の過去問を見て難しいと感じるなら、ITパスポートから受験していくのも選択肢の1つです。

基本情報技術者試験(FE)

「ITエンジニアの登竜門」に位置づけられている国家資格です。プログラマーを目指すならまず取得したいのが基本情報技術者試験です。ソフトウェア・ハードウェアやアルゴリズム、システム開発の流れなど幅広い知識が問われます。これらの知識を身につけることで、システムの裏側まで考慮した質の高いソースコードを書けるようになります。

未経験からプログラマーを目指すなら、基本情報技術者試験の取得に加えて、以下の記事を参考にプログラミングなどの独学を行うと良いでしょう。

関連記事:プログラマーになるには?未経験から独学で目指す方法を紹介

応用情報技術者試験(AP)

基本情報技術者試験より1ランク難しい国家資格で、ITエンジニアとしての応用力が試されます。プログラマーとして能力アップしたい方や、システムエンジニアやプロジェクトリーダーを目指す方におすすめです。IT技術だけでなく管理や経営まで幅広い知識を得ることができ、設計書作成や要件定義などの上流工程の仕事を担当する際に役立ちます。

プログラミング言語系

プログラミング言語系は、JavaやPHPなど1つのプログラミング言語に特化した資格を指します。これらの資格を取得することで、その言語の基礎スキルを身につけられます。その言語をメインで使っている企業に転職する際に、これらの資格は武器になります。

Oracle Certified Java Programmer

Javaを開発したサン・マイクロシステムズを買収したoracleが提供している資格です。Javaの基礎文法、およびJavaを使用したオブジェクト指向プログラミングの基礎知識が試されます。Javaは業務システムやAndroidアプリなど幅広い開発で使われているプログラミング言語であるため、Oracle Java資格を取得することで転職の幅が広がります。Bronzeに関してはITSSによってITパスポートと同じ難易度(レベル0)に定められており、Java初心者でも比較的取得しやすいと推測されます。

PHP技術者認定試験

一般社団法人PHP技術者認定機構が提供している資格です。PHPの基礎文法やデータベース連携、オブジェクト指向などのスキルを試されます。PHPはWebアプリ開発に特化したプログラミング言語で、多くのWeb開発企業で使われています。本資格は公式問題集が分かりやすく、無理なくPHPの基礎スキルを身につけられるのも特徴です。

Python3 エンジニア認定基礎試験

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が提供しており、Pythonの基礎文法の知識を問われる資格です。PythonはWebアプリ開発やAI開発で活用されているプログラミング言語です。ITSSによって難易度は「レベル1」と定められており、Python初心者だと苦戦する可能性もあります。認定スクールであるプライム・ストラテジーが模擬試験を無料公開しているので、そちらでレベル感を把握した後に受験するか決めることをおすすめします。

HTML5プロフェッショナル認定試験

LPI-Japanが提供しているHTML5を中心とした資格です。HTMLだけでなくCSSやJavaScriptに関するスキルも身につけられます。フロントエンドエンジニアといった職種に転職する際にこの資格は役立ちます。

インフラ系

インフラ系は、サーバやネットワーク、データベースといったインフラ関連の基礎スキルを得られる資格を指します。プログラマーを目指す方は、開発だけでなくインフラの知識も深めておくと、サーバの障害などトラブルが発生した際に率先して活躍でき、評価を高められます。余裕があればこれらの資格も取得することをおすすめします。

ORACLE MASTER

オラクルが提供しているデータベースに関する資格です。RDBMS(データベースを管理するためのソフトウェア)を活用するための能力を得られます。データベースエンジニアを目指す方はもちろんのこと、プログラマーもデータベースを扱う機会は多いので、取得しておいて損はない資格と言えます。

LinuC

基本的なコマンド操作からLinuxの基礎スキルを試される資格です。Linux関連の資格の中でも、クラウド/DX時代のITエンジニアに求められるLinuxスキルを得られるのが特徴です。Linuxは無償で利用できるOSで、Webアプリなどのサーバとして用いられています。インフラエンジニアを目指す方はもちろん、プログラマーを目指す方にもおすすめできる資格です。

シスコ技術者認定

シスコシステムズが提供しているネットワーク機器に関する資格です。ネットワークの基礎やセキュリティの基礎などに関する問題が多く出題されます。ネットワークエンジニアやインフラエンジニアを目指すなら優先的に取得したい資格です。

マネジメント系

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャ、コンサルタントといったゼネラリストを目指す方におすすめの資格を指します。これらの資格は、難易度は高いものの、上流工程にキャリアアップするための基礎能力を得るために役立ちます。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャを目指す方におすすめできる国家資格です。システム開発に必要な資源の確保やメンバーの支援、プロジェクトの問題解決、顧客とのコミュニケーションなどを行うために必要な基礎スキルを身につけられます。ITSSが定めた難易度はレベル4と高いうえに、論述式の問題も出題されるため、過去問などを利用して慣れておく必要があります。

ITストラテジスト試験(ST)

コンサルタントなどIT戦略家としての基礎スキルを身につけられる国家資格です。ITを活用して事業を成長させるための基本戦略を提案する能力を習得できます。難易度はレベル4であり、こちらも論述式の問題が出題されます。

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プログラミング資格を取得するメリット

プログラミング資格を取得するメリットについて解説します。メリットは次の4つです。

  • ・基礎スキルを証明できる

    ・スキルアップに繋がる

    ・最新技術やトレンドに対する知識を身につけられる

    ・キャリアアップできる可能性を高められる

基礎スキルを証明できる

資格取得によって、プログラマーなどのエンジニア職に必要な最低限のスキルを保有していることを証明できます。特に学歴や職歴に自信がない方は、資格を取得することで少しでも基礎スキルや学習意欲をアピールすることが大切です。

学歴に自信がない方がプログラマーを目指すポイントは以下の記事にまとめてあります。

関連記事:高卒未経験からプログラマーになるには厳しい?求人や年収例も紹介

スキルアップに繋がる

資格試験合格に向けて勉強することで、新しいスキル・知識を習得できます。新しいスキルを習得することでより質の高いシステムを開発でき、企業に貢献することが可能です。資格という明確な目標があることで、学習のモチベーションを維持しやすいです。

最新技術やトレンドに対する知識を身につけられる

IT資格の中には、最新技術について学べる資格も多く存在します。たとえば、基本情報技術者試験などの有名資格は内容が随時アップデートされており、クラウドサービスなど現在のITエンジニアに求められる能力を身につけやすくなっています。

キャリアアップできる可能性を高められる

資格取得によって今の職種からキャリアアップできる可能性もあります。たとえば応用情報技術者試験を取得することで、一定レベルの能力があることを証明できます。プログラマーからシステムエンジニアなど、より上流工程の仕事を任せてもらえるようになります。

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プログラミング資格取得のポイント

プログラミング資格取得のポイントを解説します。ポイントは次の3つです。

  • ・目的やキャリアパスに合った資格から取得する

    ・オンラインの学習サイトで効率的に学習する

    ・コミュニティに参加してモチベーションを高める

目的やキャリアパスに合った資格から取得する

プログラミング関連の資格には多くの種類があり、全てを取得するのは不可能に近いです。そのため、自分の目的やキャリアパスに合った資格から優先して取得することが大切です。たとえば、Javaエンジニアへの転職を目指すならOracle Java資格【Oracle Certified Java Programmer】を優先的に取得しましょう。

オンラインの学習サイトで効率的に学習する

Progateやドットインストールなどの学習サイトを活用し、プログラミングなどの基礎スキルを身につけることが大切です。Udemyには資格合格に特化したコースも用意されています。学習サイトは隙間時間にも活用できるので、現職が忙しい方でも勉強を続けやすいです。

コミュニティに参加してモチベーションを高める

コミュニティで他の受験志望者と交流したり情報交換したりすることで、モチベーションを高められます。たとえば、基本情報技術者試験ドットコムなどのサイトには掲示板があり、問題の傾向や勉強のポイントに関する質問ができます。

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プログラミング資格取得後のキャリア構築方法

資格を取得するだけでは、プログラマーに転職したりキャリアアップを目指したりすることが難しいのも事実です。IT業界は実績や経験を重視する傾向も強いためです。

実績を高めるにはキャリア構築をしっかり行う必要があります。そこで、資格取得後にどのようにキャリアを構築していくべきか解説します。キャリア構築の方向性は次の3つに分かれます。

  • ・社内でのキャリアアップを目指す

    ・資格を活かして転職活動する

    ・資格を活かして独立する

関連記事:未経験からプログラマーに転職できる?転職の方法や求人例を紹介

社内でのキャリアアップを目指す

資格によってどのようなスキルを習得し、具体的にどのような仕事を担当できるのかアピールすることで、社内でのキャリアアップを実現できます。たとえば、WebエンジニアがLinuCなどのインフラ関連の資格を取得することで、幅広いスキルを保有していることを証明し、フルスタックエンジニアを目指すことが可能になります。また、企業によっては資格手当や合格報奨金などの制度が設けられており、資格取得者を優遇している場合もあります。

資格を活かして転職活動する

資格を取得することで、希望の仕事ができる企業に転職できる可能性があります。
資格を保有すれば、どのようなスキルがあるのか他企業にも分かりやすく説明できるためです。プログラマー・システムエンジニアからのキャリアパス例としては、次のような職種が挙げられます。(年収はレバテックの案件参考)

キャリアパス 仕事内容 主に必要なスキル・
知識
年収
(平均年収、
想定年収、
中央値)の順
社内SE 自社で扱うシステムの開発や運用・保守に携わる ・プログラミング
・インフラ知識
・マネジメント
553万円
300万円~1,000万円
525万円
インフラエンジニア システムを稼働させるためのインフラ環境の構築・管理 ・ネットワーク
・サーバー
・クラウド
668万円
330万円~1,449万円
661万円
プロジェクトマネージャー システム開発のプロジェクトの管理 ・マネジメントスキル
・プロジェクト管理スキル
785万円
446万円~1,450万円
800万円
ITコンサルタント 顧客課題をシステムを通して解決 ・マネジメントスキル
・コンサルティングスキル
746万円
470万円~1,200万円
756万円

関連記事:プログラマーに就職するには?就職先別の仕事内容や市場状況を紹介

資格を活かして独立する

資格を取得しスキルを高めることで、フリーランスエンジニアとして独立する道も開けます。ただし、フリーで仕事を獲得するには単に資格を保有するだけでなく、前職での実績も求められます。たとえばPHPのWebエンジニアとして独立したいなら、PHP技術者認定試験の上級の合格に加えて、「自分が開発したECサイトの売上が月額100万円を突破した」など明確な実績が必要になります。

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まとめ

おすすめのプログラミング資格を取得することは市場価値を高めることに繋がり、転職で収入をアップできる可能性を高められます。

資格を取得した後はレバテックキャリアに登録し、資格を活かせる企業への転職を目指すことをおすすめします。レバテックキャリアでは優良求人を多く保有しており、IT業界を熟知したスタッフが求職者の希望給与や労働条件に合った企業を紹介します。

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この記事の監修

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