インフラエンジニアへの転職|求められる営業力・スキルを解説

最終更新日:2023年11月24日

インフラエンジニアとは、クライアントの要望に応じてネットワークやサーバー、データベースの設計・構築・整備を行い、インフラ環境の基盤を整えるエンジニアを指します。
この記事では「縁の下の力持ち」のような存在であるインフラエンジニアに求められる営業力とは何か、どういった場面で営業力が活かされるのか、営業力を身につけるにはどうすれば良いのか、などをまとめています。
「未経験からインフラエンジニアに転職したい」と考えている人向けに、営業力を活かし転職する手段も解説。インフラエンジニアへの理解を深め、現職や転職先で活かせるスキルを身につけましょう。

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この記事のまとめ

  • インフラエンジニアは周囲とコミュニケーションを取りながら意向を汲む仕事であるため、意外と営業力が強みになる
  • 営業職から未経験でインフラエンジニアになるには、未経験からでも研修制度がある求人を探す、自分で知識を身につける必要がある
  • 一方でインフラエンジニアで培った顧客との関係性を活かせば関連した業種の営業職への転職も可能、独立する場合にも役に立つ

インフラエンジニア業務は営業力と密接に関係している

インフラエンジニア業務とはシステムの整備・管理を主とするため、「営業の仕事」というイメージとは離れているかもしれません。しかし、エンジニア業務は営業力が求められるシーンが多数あります

クライアントの求める要件を定義しそれに沿った設計を行うには、クライアントのニーズをしっかりと把握しなければなりません。そのためにはまずクライアントの話をよくヒアリングし、抽象的なものから具体性を持たせていきます。
また、設計書はプロジェクトメンバーと共有するため、誰が見てもわかりやすいのが理想です。これらには、「聞く」「察知する」「分かりやすく伝える」というスキル、すなわち営業力が必要となります。このように、実はインフラエンジニアの仕事と営業力は密接に関係しているのです。

インフラエンジニアに求められる営業力とは

前述の通り、インフラエンジニアに必要な営業力とは、相手に商品提案をしていくということではなく相手の性格・悩み・ニーズなどを掴んでいく力のことです。

せっかく高い技術を持っていても、意思の疎通がしっかりとできていないのであればクライアントの求めるものを汲み取ることができず、プロジェクトメンバーをまとめることもできません。そのため、インフラエンジニアには、技術力とともにある程度の営業力が必要なのです。

関連記事:インフラエンジニアの年収は?|転職でキャリアアップするために知っておくべきこと

インフラエンジニアにとって営業力は強みになる

エンジニアと営業とでは適正となる性格が全く違うため、難しいと思う方もいるでしょう。しかし、難しいからこそ営業力を身につければ転職時などにも非常に有利で、採用後は貴重な人材となれます。
また、営業力が活かせるのは何もシステムを作るときだけではありません。システムの納品後、アフターフォローの対応次第で次の案件に繋がることもあり得るからです。

関連記事:インフラエンジニアが英語を使えることで得られるメリット

インフラエンジニアが営業力を身につけるには

営業力とは、「商品を売る」「サービスを提供する」というプッシュ型思考だけでは成立しません。相手のニーズを聞き「足りていないものはないか」「自分にできることはないか」を見つけるのも営業力のひとつです。
営業力を身につけるために無理に営業しようと考えるのではなく、相手目線に立ち考えることが重要です。どうすれば顧客が抱えている課題を解決できるか、どれだけ質の良い対応ができるかを考えて心がけるだけで印象は変わります。

これからインフラエンジニアとして転職したいという方は、技術力とともに営業力も身につけていくことをおすすめします。

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未経験でもインフラエンジニアになれるケースも

インフラエンジニアとは専門性の高い職業であるため「未経験だから」と諦めていることも多いのではないでしょうか。
未経験だと知識を習得する勉強時間や業界に慣れる必要はありますが、インフラエンジニアを目指すのは不可能ではありません。例えば営業職といったエンジニア未経験から目指す際に考えておきたいポイントをチェックしましょう。

関連記事:インフラエンジニアの転職で知っておきたいこと

営業力を活かせる

前述の通り営業職からインフラエンジニアに転職する場合、営業力を発揮できるというのは強みになります。未経験はネックとなるポイントですが、今後の意欲や対人スキルを面接時にアピールすると企業に思いをうまく伝えられるでしょう。
ただし、経験者だけを募集している求人や役職への求人に申し込むのはミスマッチになるでしょう。未経験から目指すにはスキルアップできる環境があり、キャリア形成できる職場を選ぶのがポイントです。

関連記事:
インフラエンジニアの需要・将来性は?今後、役立つスキルも解説
インフラエンジニアの勉強方法は?未経験・初心者にもわかりやすく解説

プログラミング能力を求められない

未経験の方が特に不安に思うのが「自分にはプログラミングスキルがない」と感じる部分ではないでしょうか。インフラエンジニアはVBAやシェルスクリプトなどはもちろん求められており、プログラミングを扱う機会がゼロではありません。しかし、転職を考えている時点ではプログラミング能力が必須ではないのが実態です。

インフラエンジニアの主な役割は以下にまとめられます。


  • ・必要整備や回線を設計する

    ・設計を基軸に端末を繋ぎ、環境構築する

    ・サーバーや機器が正常に稼働し続けるか保守・点検・監視する


プログラミング知識・能力はあれば強みになりますが、未経験でも意欲が認められれば目指せる範疇と考えられるでしょう。

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未経験から営業力を活かしてインフラエンジニアになるには

実際に未経験から営業力を活かし、インフラエンジニアになる手段はあるのでしょうか。具体的な二つの方法を解説します。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性を解説

未経験OKの求人情報を探す

インフラエンジニアの求人には未経験OKとしているものもあります。経験が浅い人を含める未経験OKの求人なら応募しやすく、他業界からの転職ができるでしょう。とはいえ、専門性の高い職業なので就職後の知識を学ぶ姿勢・意欲は必要不可欠です。
また、1度キャリアを経てインフラエンジニアを目指す方法もあります。インフラエンジニアには大きく分けて「サーバーエンジニア」と「ネットワークエンジニア」の2つの職種があります。

サーバーエンジニア メール・Webサーバーの仕様設計やカスタマイズ、テストを行う
ネットワークエンジニア ネットワーク機器を整備し、サーバー間やネットワーク機器間の構築や運用を行う

どちらかの職種で未経験OKの企業に入社し、経験を積んでインフラエンジニアを目指しても良いかもしれません。いずれの場合も、入社後に知識がキャッチアップできる環境が整っていることが望ましいです。

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インフラエンジニアもプログラミングスキルが必要な理由を解説
インフラエンジニアのスペシャリストになるには

インフラエンジニアに必要な基礎知識を勉強

インフラエンジニアに必要な知識を勉強し、面接時に有利な状況を作るのも一つの手段です。インフラエンジニアは資格必須の職種ではありませんが、求められる知識やスキルは幅広く、基礎的な知識に触れているだけでも意欲のアピールに繋がるでしょう。

未経験者が専門性を証明するには、資格の取得はおすすめです。最初から難易度の高い資格に挑戦する必要はなく、入門者向けの資格を取得する・勉強することで未経験でも転職への一歩を踏み出すきっかけになります。

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インフラエンジニアに役立つ資格11選!各難易度と概要も紹介
インフラエンジニアのキャリアパスは?将来性や役立つやスキルと資格も解説

インフラエンジニアと営業についてのFAQ

インフラエンジニアと営業は一見関連性が見られません。しかし、インフラエンジニアを目指す際に営業力が役に立ったりインフラエンジニアから営業への転職が不可能ではなかったりと、仕事をいちから作り出す営業という能力は高い需要があります。
インフラエンジニアと営業について関連性を今一度チェックしていきましょう。

Q1. インフラエンジニアにはなぜ営業力が必要なのですか?

インフラエンジニアに営業力が求められるのは以下の理由があるためです。


  • ・メンバーや他部門と力を合わせ取り組む業務の多いチーム戦である

    ・業務の上でクライアントや社内の要望を取りまとめる必要がある

    ・トラブル発生時は的確に情報を伝播する必要がある


営業とインフラエンジニアは関連性が弱いと思われがちですが、実は密接な繋がりがある点がポイントです。

Q2. インフラエンジニアにはどのような営業力が求められますか?

設計・構築・監視が基本のインフラエンジニアにおいて、物を売る営業力よりも以下が求められるでしょう。


  • ・相手のニーズを聞き出す、引き出す力

    ・問題点を端的に見つける力

    ・どういった点が重要なのか伝える力


的確な意思疎通が業績に影響するため、コミュニケーション能力もあると喜ばれる営業力のひとつです。

関連記事:インフラエンジニアのやりがいとは?仕事内容やスキルも紹介

Q3. 営業経験があれば未経験でもインフラエンジニアになれますか?

未経験からインフラエンジニアになるのは不可能ではありません。未経験OKの職種からIT業界に触れ、インフラエンジニアを目指す手段も考えられます。
未経験だとインフラエンジニアになるのが難しいのは事実ですが、営業経験は転職で活かすことのできるスキルです。単に営業経験をアピールするのではなく、営業経験が今後の業務にどう活かせるのかを理解し企業に伝えることで希望する職種を目指しやすくなるでしょう。

Q4. インフラエンジニアから営業職になることは可能でしょうか?

営業職もインフラエンジニア同様に資格が必要な職種ではありません。目指す営業職がどんな業界かにもよりますが、未経験OKの営業職を目指すのは可能です。

インフラエンジニアから営業職へ転職する場合、これまでの経験を活かせるIT関連の営業なら自身の強みもアピールしやすいでしょう。

関連記事:インフラエンジニアに必要なスキルは?知識、資格まで徹底解説

まとめ

インフラエンジニアと営業力は業務内容が異なるため関連性が薄いと思う方は多いでしょう。しかし、営業力は転職や就職を考えたときに「未経験である」部分をもカバーできる強みになります。
現在インフラエンジニアとして活躍する方も、スキルアップのために営業力に注目してみると良いかもしれません。自分のアピールポイントを引き出し、思い描くビジョンを叶えてみましょう。

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