インフラエンジニアに求められるスキルや年収、現在の需要についてインフラエンジニアの転職で知っておきたいこと

IT技術の進歩に伴って、サーバやネットワークなどインフラの構成も大きく変わってきています。物理サーバーを主体とするオンプレミス型から、インターネットを介してサービス利用をするクラウド型への移行もその一つです。

こういった変化が急激に起こる中、インフラエンジニアの求人状況はどうなっているのでしょうか。そこでこの記事では、インフラエンジニアの転職市場の状況や年収例、必要なスキル、将来生き残って行くためのポイントについて解説します。

1. インフラエンジニアの需要状況

まず、インフラエンジニアの需要状況について解説します。IT業界全体の求人動向としては、企業の好調な業績を反映した投資などから採用活動が活発に行われています。このような背景から、IT業界の中核でもあるインフラエンジニアの求人もニーズが高い状態を維持しています。
 
一説には、業界の主流がオンプレミス型(物理サーバを社内に設置して利用するもの)から、クラウド型(インターネットを介してサービスを利用するもの)へ移り変わっていることによって、サーバを担当するインフラエンジニアの仕事はかなり減っていくのでは、という意見もあります。
 
これはある一面では事実ですが、AIやIoT、フィンテックのような新しい分野でのIT技術の活用が進み始めていますので、「インフラエンジニアの仕事が変化している」と捉えるのが正しいと考えられます。IT業界は今後とも伸びていくことは間違いありません。よって、ITの根幹を担うインフラエンジニアの需要がなくなることはないでしょう。

2. インフラエンジニアの年収例

インフラエンジニアの需要が高いことが分かりました。では、年収はどうなのでしょうか?ここでは、ここでは、レバテックキャリアを利用して転職に成功した方の実績を参考に、インフラエンジニアの年収を解説します。

経済産業省の統計結果

経済産業省が平成29年に公表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、エンジニアの年収はスキルレベルによって変わることがわかります。例えば、「IT保守」では592.2万円、「IT運用管理」では608.6万円、IT技術スペシャリストでは758.2万円とスキルレベルによって大きく変わっています。一番低いのはオペレータ担当などで、エンジニア、リーダーというように立場が上がれば年収も上がる傾向にあります。
 
※出典:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査」P6より(2018-7-12)

これを踏まえて、ここでは4つのケースに分けて解説します。

未経験

IT系の専門学校や理系大学の新卒をはじめ、異業種からの転職者などは未経験として採用されます。年収は280万円〜320万円程度で採用されることが多いでしょう。高いスキルは求められませんが、「なぜPCは動くのか?」などITの基盤に興味を持っているか、インフラから社会を支えたいといった熱意を持っているかなどを面接で確認されます。

年収300万円〜400万円

・経験年数や年齢層
業界での経験が少しあるような、一般的に運用保守を行うオペレータクラスのエンジニアの場合は、だいたいこれくらいの年収ゾーンとなります。運用保守のリーダー経験者であれば360万程度を提示される傾向にあります。ただし、金融機関など大規模システムの運用保守では、運用担当者であっても年収500万円程度で採用されるケースもあるでしょう。

年齢は20代前半〜40代までと幅広く、経験年数よりも携わってきたポジションを重視する傾向があります。

・求められるスキル
運用保守担当者としての経験が求められます。運用設計の経験は必須ではありません。

年収400万円〜500万円

・経験年数や年齢層
ネットワークやサーバーの設計、構築までできるとだいたい400〜500万円の年収ゾーンでの採用となります。この層は、オペレーターとしての業務ではなく設計や構築業務が中心となります。AWSの構築ができると450万円以上の年収を提示されることが多く、高い評価を得ることができます。年齢は20代前半〜30代前半が多いでしょう。
 
・求められるスキル
この年収ゾーンでは、設計および構築スキルが求められます。ネットワークエンジニアであればL2以上が目安となります。また、リーダー経験も求められます。

年収500万円以上

・経験年数や年齢層
ネットワークやサーバーの構築経験が豊富で、かつチームリーダーやプロジェクトマネージャーなどマネジメント経験もあると年収500万円以上での転職が期待できます。20人以上の大規模チームでのマネジメント経験があると、より高い年収を提示されやすくなるでしょう。年齢は30代中頃から40代がボリュームゾーンです。20代後半でもSRE(Site Reliability Engineering)経験など高いスキルを持っていると500万円以上で採用されることもあります。
 
・求められるスキル
ネットワークやサーバーの構築経験に加えて、プロジェクトマネジメント経験が求められます。SRE経験があるとより良いでしょう。

3. インフラエンジニアがスキルアップ転職を成功させるには

インフラエンジニア業界では、経験年数が長くてもオペレーターポジションでは高い年収が期待できません。では、どのようなスキルを身につければキャリアアップしていけるのでしょうか?ここでは、インフラエンジニア がスキルアップ転職するために必要なスキルについて解説します。
 
IT分野は、非常に細かく専門化と分業化が進んでいるのが現状ですが、その反面すべてが関係しあっているのも事実です。インフラエンジニアは、以下の幅広い知識とスキルがあると高い評価を得ることができます。特に、企業のシステム部門では、インフラエンジニアはネットワークからサーバー、データベースまで幅広く任されるケースが多くあります。
 
・OSなど基盤系の知識とスキル
・ネットワークの知識とスキル
・サーバーの知識とスキル(クラウド含む)
・データベースの知識とスキル
・セキュリティの知識とスキル


もちろん、さらに上位ポジションを狙うのであればマネジメント力も大切であることも併せて覚えておきましょう。

4. インフラエンジニアが将来生き残っていくためには

IT技術の進化に伴い、インフラエンジニアに求められるスキルも変化しています。この章では、インフラエンジニアが将来生き残っていくためのポイントについて解説します。
 
従来、インフラエンジニアの仕事と言えば物理サーバーの選定や環境構築といった業務や運用保守が主なものとなっていました。しかし、クラウドサービスやWebサービス、IoTやAIなど業界での主流となる技術が大きく変化してきています。このような中で生き残っていくためには、特に以下のポイントが重要です。
 
・クラウド、IoT、AIなど新しい技術や情報を学び続けること
・IT業界の動向の流れを読み解くこと(トレンドのキャッチアップ)
・専門分野だけでなく幅広い知識を持つこと(セキュリティ分野など)

 
IT業界の中で常に必要とされる人材でいるための努力を続けることが大切です。これは、インフラに限らずIT業界ではどの領域であっても共通となります。特に、セキュリティ領域のスキルを身につければ高い年収が期待できますので、キャリアアップを目指す人は視野に入れておくとよいでしょう。

5. まとめ

この記事では、インフラエンジニアの転職市場の状況、年収例、必要なスキル、将来生き残って行くためのポイントについて解説しました。クラウドやIoT、AIなど近年IT技術は目まぐるしい速さで進化しています。そうした中で、これらの根幹を担うインフラエンジニアに求められるスキルも変わってきています。

単にインフラエンジニアといっても、経験やスキルレベルによって待遇は大きく異なります。より高い評価を得るにはトレンドスキルおよびマネジメント力が不可欠となります。この機会に今後のキャリアを見据え、スキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。

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