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インフラエンジニアを取り巻く環境と将来性、今後求められるスキルを解説インフラエンジニアの将来性

ITインフラの技術進歩にともなって、インフラエンジニアが担う業務は大きく変わりつつあります。従来必要だったスキルに加え、新しい技術ニーズに対応できるインフラエンジニアは需要が大きく伸びることが予想されます。この記事では、インフラエンジニアを取り巻く環境の変化やインフラエンジニアの将来性、今後求められるスキルについて紹介します。

1. インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは、ネットワークやハードウェア、OS、ミドルウェアまでの企画・構築・運用に携わるエンジニアです。アプリケーションの要求仕様に応じて、必要なサーバーやネットワーク、ミドルウェア、セキュリティなどの構成を設計し構築・運用します。
ネットワークエンジニアのように、一部のインフラ領域に特化したエンジニアもインフラエンジニアと呼ぶ場合がありますが、この記事では、上記の範囲すべてをカバーしたインフラ構築ができるエンジニアをインフラエンジニアと指すこととします。

2. インフラエンジニアの将来性について

ここでは、インフラエンジニアを取り巻く環境の変化と求められているスキルをふまえながら、インフラエンジニアの将来性について考察します。

時代はオンプレからクラウドへ

現在のクラウドサービスは、CPUやストレージといったITインフラと、運用自動化ツールをはじめとしたITサービスを合わせて提供しています。

総務省が実施した平成30年の「通信利用動向調査」(※)によると、クラウドサービス利用企業が58.7%と過去最高を記録し、今後も増加が見込まれています。ファイル共有、電子メール、社内ポータルなどが主な利用目的で、従来は社内にサーバーを構築して利用していたサービスばかりです。
 
ITインフラがオンプレからクラウドに移行しつつあることで、企業は自社でサーバーを保有・管理する必要がなくなりました。クラウドサービスの浸透により、必要な量・質のサービスのみの利用が可能になり、従来のように過剰な性能のサーバーや、従業員の人数以上の利用ライセンスの購入をしなくてはならないケースが減りました。その結果、インフラに関するコストダウンや社内資源の効率的利用など多くのメリットが生まれています。
 
※参考:総務省「平成30年通信利用動向調査」

クラウド化にともなう、プログラミングスキルの重要性

クラウド化にともない、従来インフラエンジニアに求められていなかったプログラミングスキルが求められはじめています。オンプレミスのインフラ管理では、ベンダーやOSが提供している独自コマンドによって設定作業を行う方法が一般的でした。一方クラウドでは、広く普及しているPythonやRubyなどのLL言語(軽量プログラミング言語)を使って設定作業を行います。
 
また、Vagrantやansible、Zabbixのようなオープンソースの設定・管理ツールが利用されることが多く、これらを活用するにもLL言語の知識は重要です。
 
従来、LL言語スキルはアプリケーションエンジニアの領域で、インフラエンジニアには求められてきませんでした。しかし、大手クラウドサービスがLL言語を採用したことにより、LL言語がインフラエンジニアの必須スキルになっていくことが予想されます。言い換えれば、これらのプログラミング言語スキルを身につけていくことで、今後もインフラエンジニアとして活躍しやすくなるでしょう。

リーンスタートアップ・DevOpsの普及に伴い、インフラエンジニアの需要が増加

クラウドの普及に伴い、近年では最低限の機能が完成した段階でサービスをリリースし、後から機能を追加したり顧客の反応を見て改善したりしていく、リーンスタートアップと呼ばれる手法がWebサービス開発では採用されるようになりました。また、サービスの開発・運営において、利用者の声を素早く反映させてサービスの価値を高めるDevOpsの考え方も浸透してきています。

オンプレミスの環境下では、リリース後に問題や大きな改善要求が発生しても、サーバー機器のスペック拡張に時間がかかったり、物理的に困難であったりしてスピーディーに対応することが難しいケースが多くありました。
 
一方クラウドであれば、管理ソフト上で設定を行うだけでスペック変更やサーバー増加などが可能なため、すばやく新機能を実装することができます。
 
このように、リーンスタートアップやDevOpsは事業活動の成功を握る鍵ともいえる手法です。そして、その根幹であるインフラを支えているのがインフラエンジニアなのです。今後さらにクラウドを基盤としてさまざまなシステムやサービスが開発・運用される時代になります。そのような時代の流れの中で、クラウド環境下でのインフラ構築・運用ができるインフラエンジニアの将来性は明るいといえるでしょう。

3. インフラエンジニアに求められるスキルと役立つ資格

続いて、インフラエンジニアに求められるスキルと役立つ資格を解説します。

求められるスキル

・オンプレミスのインフラ構築スキル(物理サーバーの設計・構築スキル)
クラウドへの移行が進んでも、オンプレミスは完全には無くなりません。よって、物理サーバーの設計・構築スキルはこれからも求められ続けます。

・クラウドサービスを扱うスキル
これからのインフラエンジニアに求められる根幹となるスキルです。AWSやAzureなどの大手クラウドサービスを使ってインフラ環境を構築、運用するスキルが求められます。LinuxなどのサーバーOSやOracleなどのデータベースソフトなどは、インストール先がクラウドサーバーというだけで、必要となるOSやミドルウェアを扱うスキルは従来と変わっていません。よって、これらのスキルを踏襲しながらAWSやAzure上にインフラ構築するスキルを身につけていく必要があります。

・プログラミングスキル
クラウドサービスでは、LL言語(軽量プログラミング言語)を使って設定作業を行うケースが増えています。よって、PythonやRubyといったLL言語を習得すると良いでしょう。

役立つ資格

シスコ技術者認定(シスコシステムズ)
ネットワークベンダー大手であるシスコシステムズの認定資格です。ネットワークの基礎から応用、ネットワークセキュリティに関するスキルが身につくため、オンプレミス、クラウドの両方に応用できる実用的な資格です。

Linux技術者認定(LinuC)
サーバーOSでシェアの高いLinuxの認定資格です。Linuxはオンプレ・クラウド双方で高いシェアがありますので、スキル習得に非常に役立ちます。

Microsoft Azure認定(マイクロソフト)
マイクロソフトのクラウドサービスであるAzureの知識やスキルを問う認定資格です。コンピューティングからアプリケーション開発などさまざまなコースがあります。AWSと並んでシェアが高いクラウドサービスのため、取得しておいて損はありません。

AWS認定(Amazon)
Amazonが提供するクラウドサービスAWSの知識やスキルを問う認定資格です。Azure同様にコースが多いため、現場で求められているスキルに応じてコースを取捨選択する必要があります。

4. まとめ

この記事ではインフラエンジニアを取り巻く環境の変化に伴うインフラエンジニアの将来性、今後求められるスキルと役立つ資格について解説しました。

クラウドサービスの普及によって、インフラエンジニアに求められるスキルは変わってきています。しかし、これらの変化にうまく対応していくことでインフラエンジニアとしての需要を高く保つことができるでしょう。Microsoft Azure認定やAWS認定などの資格制度を活用しながら、スキル習得していくことが大切です。

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